JP2018062369A - 包装箱 - Google Patents

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広瀬 康男
Yasuo Hirose
康男 広瀬
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Abstract

【課題】要求される機能を確保しつつ、生産性にも優れた包装箱を提供する。【解決手段】包装箱10は、直方体状の筒体を構成する4つの側面板(第1側面板11、正面板12、第2側面板13、及び背面板14)と、2つの端面板(第1端面板15(天面板)及び第2端面板16(底面板))とを備える。包装箱10は、正面板12に延設されるフラップ121、第1端面板15に延設される差込部151、正面板12に、フラップ121に連続して正面板12から切離可能に形成される押込部122、フラップ121に押込部122とともにフラップ121から切離可能に形成される表示片125、を含み、封緘状態において、第1端面板15の上にフラップ121が重ねられ、差込部151は、第1端面板15とフラップ121との間に折り畳まれ、フラップ121の残留部1211の裏面が第1端面板15の表面に接着されている。【選択図】図2

Description

この発明は、医薬品等を収容する包装箱に関する。
特許文献1には、側部に、左右側面と前後側面を備え、蓋部に、後側面の端縁から延出する後封止片に、前側面の端縁から延出する前封止片を貼着してなり、左右側面は、その端縁から延出し開口部に向けて折る左右フラップを備え、前側面は、その上部に前封止片を分断する開封用破断線を備え、後封止片は、その端縁から延出し裏面側へ折り重なる舌片を備え、舌片に、後封止片側の差込部とその先端側の糊代部を備え、糊代部のみを後封止片の裏面に貼着した包装用箱について記載されている。
特許文献2には、ブランクシートを直方体状に成形してなり、筒状に連結した四側面並びに四側面に囲まれた開口部を封じる天部及び底部と、四側面の一方の端に位置する端側面の裏側に重なる裏支持片を備え、天部は、四側面の端縁から延出する封止片で構成され、端側面は、その上端部を下に凸の弓状に分断する開封破断線を備えると共に、開封破断線の下縁線を始端とし、周囲に切込を備えるタグ部を備え、裏支持片は、開封破断線より上位、及びタグ部を除く部位と接着し、裏支持片の上縁部が、開封破断線より上位に重なる包装用箱について記載されている。
特開2014−189296号公報 特開2016−22979号公報
上記のように、特許文献1には、再封止の便宜を図った差込式の蓋を有する箱が開示されている。しかし舌片に設けられた差込部を抜出用破断線を切断させて抜き出す構造であるため、ユーザは切断に失敗しないように慎重に操作する必要がある。また差込部が後封止片の裏面側に存在し、開封時にユーザが差込部の存在に気付きにくい。また舌片に設けられた糊代部を後封止片の裏面に貼着する必要があるため製造工程が複雑になる。
一方、特許文献2に記載されているように、医薬品等の薬剤を内包する包装箱(包装用箱)については、例えば、薬局等において包装箱をPTP(Press Through Package)シートの状態で調剤棚に保管する際、包装箱の特定の部分をタグとして切り取り、当該PTPシートに輪ゴム等で添付するか、もしくは調剤棚の所定の保管位置に貼り付けて、包装箱から取り出した内容物に関する情報を容易に参照できるようにしており、こうした作業の便宜として、内容物に関する情報を記した容易に取り外し可能なタグを包装箱に設けることについてのニーズが存在する。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、要求される機能を確保しつつ、生産性にも優れた包装箱を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一つは、包装箱であって、筒体を構成する4つの側面板、前記筒体の一方の端面を塞ぐように前記側面板の一つに延設される第1端面板、前記一方の端面を塞ぐように、前記第1端面板が延設される前記側面板と対向する前記側面板に延設されるフラップ、前記筒体の他方の端面を塞ぐように前記側面板の一つに延設される第2端面板、前記第1端面板に延設される差込部、前記フラップが延設される前記側面板に、前記フラップに連続して前記側面板から切離可能に形成される押込部、及び前記フラップに前記押込部とともに前記フラップから切離可能に形成される表示片、を含み、前記フラップ及び前記第1端面板により前記筒体を塞いだ封緘状態において、前記第1端面板の上に前記フラップが重ねられ、前記差込部は、前記第1端面板と前記フラップとの間に折り畳まれ、前記フラップの前記表示片が切り離されることにより残留する残留部の裏面が前記第1端面板の表面に接着されている。
本発明によれば、ユーザは、包装箱を容易に開封することができるとともに、表示片を容易かつ確実に包装箱から切り離すことができる。また本来は開封時にフラップから切り離されて廃棄される部分を表示片として有効に活用することができる。また表示片を切り離した後、第1端面板の表面に折り畳まれている差込部が直ぐにユーザの目に入るので、差込部を利用して包装箱を再封可能であることをユーザに確実に伝えることができる。またユーザは、開封後に差込部を折り曲げるだけで容易に差込部を機能させることができる。また差込部は、第1端面板の表面側に折り畳まれているので、包装箱の製造時にブランクを裏返す必要がなく、製造工程を簡素にすることができる。尚、差込部は、必ずしも第1端面板に接着する必要はなく、その場合は製造工程をより簡素にすることができる。
本発明の他の一つは、上記包装箱であって、前記第1端面板が延設される前記側面板の左右に連設する2つの前記側面板の夫々から前記一方の端面を塞ぐように延設する2つのフラップと、前記第2端面板が延設される前記側面板の左右に連設する2つの前記側面板の夫々から前記他方の端面を塞ぐように延設する2つのフラップと、を備える。
このように端面に4枚のフラップを有するとともに再封可能な構造を有する包装箱を実現することができる。
本発明の他の一つは、上記包装箱であって、ブランクを組み立てることにより構成され、前記ブランクは、互いに平行に設けられた折曲線を介して連接された前記4つの側面板と、前記4つの側面板の連接方向の一端に前記折曲線に平行な折曲線を介して延設された接続片とを有し、前記筒体は、前記ブランクを前記折曲線において折り曲げるとともに前記接続片を前記4つの側面板の連接方向の他端の前記側面板に接着し、前記ブランクを立体的に立ち上げることにより構成される。
このように本発明の包装箱は1枚のブランクから効率よく生産することができる。
本発明の他の一つは、上記包装箱であって、少なくとも何れかの前記側面板の2つの辺の夫々に相当する2つの前記折曲線はいずれも破断線であり、当該側面板は、その裏面側に、前記破断線の夫々に沿って夫々に隣接形成された2つの切込線を有し、前記2つの切込線は、いずれも前記ブランクの厚みの一部を残して切り込まれている。
本発明によれば、ユーザは手を痛めることなく容易に包装箱を解体することができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、要求される機能を確保しつつ、生産性にも優れた包装箱を提供することができる。
包装箱10の開封前の状態(封緘状態)を示す斜視図である。 包装箱10の開封後の状態を示す斜視図である。 ブランク5を包装箱10の表面側から眺めた図である。 ブランク5を包装箱10の裏面側から眺めた図である。 表示片125を切り離した後の包装箱10の状態を示す斜視図である。 包装箱10から切り離された表示片125を示す図である。 包装箱10を再封する際の様子を示す斜視図である。 包装箱10を再封する際の様子を示す斜視図である。 包装箱10の再封後の状態を示す斜視図である。 包装箱10の組み立てから廃棄までの流れを説明するフローチャートである。 包装箱10の解体の様子を示す斜視図である。 解体後の包装箱10を畳んだ状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態につき図面とともに説明する。尚、以下の説明において、同一の又は類似する構成について同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。
図1は、本発明の一実施形態として説明する包装箱10の開封前の状態(封緘(封函)状態)を示す斜視図である。また図2は、包装箱10の開封後の状態を示す斜視図である。これらの図に示すように、包装箱10の全体は略直方体状を呈する。
図3は、図1(又は図2)に示した包装箱10の形成片(以下、「ブランク5」とも称する。)を包装箱10の表面側から眺めた図であり、図4は、ブランク5を、包装箱10の裏面側から眺めた図である。ブランク5は、例えば、厚紙や板紙等のブランクシートを打ち抜くことにより形成される。
図3及び図4において、破線は山折線を、一点鎖線は谷折線を、点線は破断線を、実線は切込線を、夫々示す。破断線は、例えば、ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線、ブランク5の厚みの一部を残して切り込んだ切込線等である。破断線や切込線は、山折線又は谷折線として機能することもある。尚、破断線や切込線が山折線又は谷折線として機能する場合、図では兼用される機能のうちのいずれかに相当する線種を選択して描いている。
図3に示すように、ブランク5は、夫々の長尺辺が互いに平行になるように連接された4つの側面板(第1側面板11、正面板12、第2側面板13、及び背面板14)、上記4つの側面板の連接方向の一端に延設された接続片17(グルーフラップ)、背面板14の、上記連接方向に対して直角方向の短尺辺の一方に延設された第1端面板15(天面板)、及び背面板14の上記連接方向に対して直角方向の短尺辺の他方に延設された第2端面板16(底面板)を有する。
包装箱10が、例えば、医薬品の収納容器として用いられる場合、正面板12の表面には、例えば、医薬品の名称等の情報が、第1側面板11並びに第2側面板13の表面には、例えば、医薬品の名称、種別、特性、成分、効能、用法、用量、有効期限(使用期限)、コード(RSSコード、RSSコンポジットコード、JANコード等)等の情報が、背面板14の表面には、例えば、医薬品の名称、内容物に関する情報(錠数、薬包数、製造元、連絡先等)が、第1端面板15並びに第2端面板16の表面には、例えば、医薬品の名称等の情報が、夫々、印字もしくは印刷される。尚、例えば、ドラッグストア等の店頭で販売されることを想定し、第1端面板15並びに第2端面板16の表面には、医薬品の名称等の宣伝広告に関わる情報が表示されることもある。
第1側面板11、正面板12、第2側面板13、背面板14、及び接続片17は、夫々の長尺辺を境界としてこの順に連接されており、これらを折り曲げて組み立てることにより、包装箱10の内容物が収納される角筒状の筒体が形成される。上記筒体の形成に際し、接続片17は、その表面側に接着剤(ホットメルト等)が塗布されて第1側面板11の裏面側に接着される。
正面板12及び背面板14は同形状(略長方形状)になっており、これらは前述した筒体の一対の側面を構成する。また第1側面板11と第2側面板13は同形状(略長方形状)であり、これらは前述した筒体の一対の側面を構成する。
第1端面板15及び第2端面板16は、夫々、4つの側面板で構成される包装箱10の、前述した筒体の対面する2つの端面を塞ぐように機能する。尚、本例では、正面板12又は背面板14の面積が、第1側面板11又は第2側面板13の面積よりも広くなっているが、これらの面積比は必ずしも同図に示す態様に限られない。また各側面板の長尺辺と短尺辺との関係(いずれの辺を長尺辺又は短尺辺とするか)についても同図に示す態様に限られない。
同図に示すように、第1側面板11と正面板12との境界には山折線31が、正面板12と第2側面板13との境界には山折線32が、夫々形成されている。また第2側面板13と背面板14との境界には破断線41が、背面板14と接続片17との境界には破断線42が、夫々形成されている。山折線31、山折線32、破断線41、及び破断線42は、いずれも互いに平行である。破断線41及び破断線42は、前述した筒体を立ち上げる際は山折線としても機能する。
破断線41の強度は破断線42の強度よりも高く設定されている。これはカートニングマシン(製函機)等を用いて行われる、包装箱10の製造時の折り曲げ工程(ブランク5を前述した筒体の状態に立ち上げる際にブランク5の折曲線(山折線(折曲線として機能する破断線を含む)、谷折線)に折りグセを付ける工程)において、破断線41及び破断線42のつなぎ部分に作用する応力を考慮したものである。即ち、上記工程において、接続片17については背面板14に対して90゜まで折り曲げられるが、背面板14については第2側面板13に対して180゜まで折り曲げられ、上記工程において破断線41が折り曲げられる角度は破断線42に比べて大きく、破断線41の方が破断線42よりも高い強度を要求されるからである。尚、破断線41及び破断線42がいずれもミシン目である場合、上記強度は、例えば、つなぎ部分の全体の長さとそれ以外の部分(切り込まれた部分)の長さとの比を変えることにより調節することができる。上記工程における折り曲げ角(90゜、180゜)は一例であり、折り曲げ角は、包装箱10の生産効率向上等の観点から適切な値に設定される。
同図に示すように、第1側面板11の、前述した筒体が形成された状態で第1端面板15が存在する側には、山折線61を介してフラップ111が、また第1側面板11の、前述した筒体が形成された状態で第2端面板16が存在する側には、山折線62を介してフラップ112が、夫々延設されている。また第2側面板13の、前述した筒体が形成された状態で第1端面板15が存在する側には、山折線63を介してフラップ131が、また第2側面板13の、前述した筒体が形成された状態で第2端面板16が存在する側には、山折線64を介してフラップ132が、夫々延設されている。
正面板12の、前述した筒体が形成された状態で第1端面板15が存在する側には、折曲線65及び後述する破断線39を介してフラップ121が形成されている。また正面板12の、前述した筒体が形成された状態で第2端面板16が存在する側には、折曲線66を介してフラップ123が形成されている。
背面板14と第1端面板15との境界には、山折線としても機能する破断線35が形成されている。また背面板14と第2端面板16との境界には、山折線としても機能する破断線38が形成されている。破断線35は、破断線としても機能する。
第1端面板15の、背面板14が連接する側と対向する側には、切込線36を介して差込部151が延設されている。切込線36は、谷折線としても山折線としても機能し、例えば、包装箱10が封緘(封函)状態のときは谷折線として、包装箱10が再封状態のときは山折線として機能する。
包装箱10が封緘(封函)状態のとき、差込部151は、その表面が、第1端面板15の表面の所定領域(同図では、第1端面板15の、山折線37に対して差込部151側の対面領域156)と対面するように切込線36を谷折線として折り畳まれる。この状態で、差込部151の表面は、対面領域156の表面に擬似接着(剥離可能な状態で接着)されていてもよい。
包装箱10が再封状態のとき、差込部151は切込線36を山折線として前述した筒体に差し込まれる。再封時に第1端面板15が不用意に開口してしまわないよう、切込線36を段差状に形成しているが、他の形態としてもよい。
第1端面板15の、破断線35と切込線36との間には、破断線35(又は切込線36)と平行に山折線37が形成されている。本例では、山折線37は、破断線35と切込線36との距離の半分よりもやや切込線36寄りに形成されている。山折線37は、再封時にユーザの操作によって折れ曲がり、ユーザによる差込部151の筒体の端部への差し込み操作を容易にするように作用する。
正面板12とフラップ121との境界には、破断線39(ミシン刃、リード罫等)(但し、前述の通り境界の中央部の所定長さ部分については折曲線65)が形成されている。正面板12の、フラップ121が延設する側の縁部の中央付近には、略矩形状の押込部122が形成されている。押込部122の周縁には、破断線39に連続する破断線391が形成されている。
フラップ121の中央付近には、正面板12とフラップ121との境界と平行に破断線40が形成されている。破断線39、破断線391、及び破断線40が破断すると、これらをその周縁の一部とする切離片が包装箱10から切り離される。後述するように、上記切離片は、内容物に関する情報等を情報を表示するタグ(以下、表示片125と称する。)として利用される。例えば、包装箱10が、医薬品の収納容器として用いられる場合、表示片125の表面には、医薬品の名称、種別、有効期限(使用期限)、製造番号、ロット番号、コード等の情報が表示される。
筒体を組み立てた状態において、表示片125として切り離される部分以外のフラップ121の残留部分(以下、残留部1211と称する。)の裏面は、第1端面板15の表面の所定領域(同図では、第1端面板15の表面の、山折線37に対して背面板14側の領域(以下、糊付面155と称する。)に接着材(ホットメルト等)により接着される。
図4に示すように、背面板14の裏面側には、ブランク5の厚みの一部を残して切り込まれた2つの切込線(切込線51及び切込線52)が形成されている。このうち切込線51は、破断線41に隣接して当該破断線41に沿って平行に(その両端部近傍を除く)形成されている。切込線51は、包装箱10の強度の低下を防ぐため、その両端部近傍を除き破断線41から所定距離離間させて設けている。同図に示すように、切込線51は、その両端部近傍において約45゜の角度で背面板14の長尺辺の方向(破断線41の方向)に屈曲しており、その先端はいずれも背面板14の角隅部に達している。一方、切込線52は、破断線42に隣接して当該破断線42に沿って平行に(その両端部近傍を除く)形成されている。切込線52は、包装箱10の強度の低下を防ぐため、その両端部近傍を除き破断線42から所定距離離間させて設けている。同図に示すように、切込線52は、その両端部近傍において約45゜の角度で背面板14の長尺辺の方向(破断線42の方向)に屈曲しており、その先端はいずれも背面板14の角隅部に達している。
<包装箱の開封から再封まで>
包装箱10の開封に際し、ユーザは、図1に示す封緘(封函)状態の包装箱10に対して押込部122を親指等で押し込むことにより破断線391を破断させ、第1端面板15を引き上げて、第1端面板15を、破断線39に沿って正面板12から切り離す。これによりフラップ121は、表示片125となる部分を残したまま、第1端面板15と一体となって正面板12から切り離される(図2を参照)。
続いて、ユーザは、フラップ121の表示片125となる部分を破断線40に沿って切り離す。尚、残留部1211は、第1端面板15の表面に接着されているので、第1端面板15に残留する。図5Aに、表示片125を切り離した後の包装箱10の状態を、また図5Bに、切り離された表示片125を示す。ユーザは、例えば、この状態で包装箱10から中身を取り出す。
包装箱10の再封に際しては、図6に示すように、ユーザは、第1端面板15の表面に折り畳まれていた差込部151を、切込線36に沿って折り曲げ、図7に示すように、差込部151を正面板12の内側に差し込む。図8に差込部151を正面板12の内側に差し込んだ時の包装箱10の状態(再封状態)を示す。
以上のように、本実施形態の包装箱10にあっては、ユーザは、包装箱10を容易に開封することができるとともに、表示片125を容易かつ確実に包装箱10から切り離すことができる。また本来は開封時にフラップ121から切り離されて廃棄される部分を表示片125として有効に活用することができる。
また表示片125を切り離した後、第1端面板15の表面に折り畳まれている差込部151が直ぐにユーザの目に入るので、差込部151を利用して包装箱10を再封可能であることをユーザに確実に伝えることができる。またユーザは、開封後に差込部151を折り曲げるだけで、容易に差込部151を包装箱10の再封のために機能させることができる。
また差込部151は、第1端面板15の表面側に折り畳まれているので、包装箱10の製造時にブランク5を裏返す必要がなく、製造工程を簡素にすることができる。尚、差込部151は,必ずしも第1端面板15に接着する必要はなく、その場合は製造工程をより簡素にすることができる。
<包装箱の製造から廃棄までの流れ>
続いて、図9に示すフローチャートとともに、包装箱10の製造から廃棄(組み立て→箱詰め→封緘(封函)→開封→再封→解体→廃棄)までの流れについて説明する。
包装箱10の組み立てに際しては、まずカートニングマシン(製函機)等を用い、ブランク5の4つの側面板(第1側面板11、正面板12、第2側面板13、及び背面板14)と接続片17を、山折線31、山折線32、破断線41、及び破断線42に沿って折り曲げる(S911)。
続いて、接続片17の表面に接着剤(ホットメルト等)を塗布し、接続片17の表面を第1側面板11の裏面に接着する(S912)。尚、例えば、包装箱10の製造業者は、輸送(運送)効率のよいこの状態のときに包装箱10を内容物の製造業者に引き渡す。
続いて、カートニングマシン(製函機)等を用いてブランク5を立体的に立ち上げることにより、前述した筒体を形成する(S913)。
続いて、筒体に包装箱10の内容物を箱詰めし(S914)、包装箱10を封緘(封函)する(S915)。尚、上記封緘に際しては、箱詰機や封緘装置等により、差込部151の第1端面板15側への折り曲げや差込部151の糊付面155への接着が行われる。
その後、包装箱10は流通経路等を経てユーザにわたり、ユーザは包装箱10を開封して内容物を取り出す(S916)。包装箱10は、必要に応じて、残りの内容物の保管等のために再封され、継続して用いられる(S917)。最終的に使用済みとなった包装箱10は、以下に示す手順で解体され(S918)、廃棄される(S919)。
<包装箱の解体>
前述した包装箱10の解体に際しては、まず図10に示すように、ユーザは第1端面板15を指で摘まんで背面板14を捲り上げ、背面板14を包装箱10から引き剥がす。これにより背面板14が、第1側面板11、第2側面板13、及び接続片17から切り離される。尚、前述したように、2つの切込線(切込線51及び切込線52)は、いずれもブランク5の厚みの一部を残して切り込まれており、上記2つの切込線は、ユーザが背面板14を捲り上げた際、当該背面板14に層間剥離を誘起させるように作用する。具体的には、上記捲り上げによって、背面板14の、破断線41と切込線51とで囲まれた台形領域、及び破断線42と切込線52とで囲まれた台形領域に、夫々層間剥離が生じる。これにより破断線41及び破断線42は、ブランク5の厚みの一部を残して切り離され、それによりユーザが背面板14を、第1側面板11、第2側面板13、及び接続片17から切り離す際に必要とされる力が緩和され、ユーザは手を痛めることなく容易に包装箱10を解体することができる。
尚、破断線41及び破断線42を設けたことにより包装箱10の堅牢性は低下するが、上記2つの切込線(切込線51及び切込線52)を設けたことにより包装箱10の解体の容易さが向上した分、破断線41及び破断線42の強度を高めることができ(強度を高めても解体の容易さを確保することができ)、包装箱10の堅牢性を確保することができる。
前述したように、切込線51は、その両端部近傍において約45゜の角度で背面板14の長尺辺の方向(破断線41の方向)に折れ曲がり、その先端はいずれも背面板14の角隅部に達している。また切込線52は、その両端部近傍において約45゜の角度で背面板14の長尺辺の方向(破断線42の方向)に折れ曲がり、その先端はいずれも背面板14の角隅部に達している。切込線51及び切込線52の両端部をこのような形態としていることで、包装箱10に要求される、端面板(第1端面板15又は第2端面板16)と背面板14との間の接続(連結)強度を確保することができる。また切込線51及び切込線52の両端部をこのような形態としていることで、包装箱10の解体に際してユーザが背面板14を捲り上げた際、背面板14に前述した層間剥離をスムーズに誘起させることができる。
図11に、解体後の包装箱10を畳んだ状態を示している。このように解体後の包装箱10は、ほぼ扁平な状態に畳むことができる。尚、上記のように、背面板14が、上記破断線41及び破断線42において、第1側面板11、第2側面板13、及び接続片17から切り離されることで、例えば、解体後の包装箱10の紙片には嵩張りを生じさせるような袋状の構造が残留することもない。
尚、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。例えば、本実施形態では背面板14の2つの辺に破断線41,42及び切込線51,52を形成しているが、破断線及び切込線は、他の側面板(第1側面板11、正面板12、及び第2側面板13のうちの少なくともいずれか)に形成してもよい。
5 ブランク、10 包装箱、11 第1側面板、12 正面板、121 フラップ、1211 残留部、122 押込部、125 表示片、13 第2側面板、14 背面板、
15 第1端面板、151 差込部、155 糊付面、156 対面領域、16 第2端面板、17 接続片、36 切込線、37 山折線、39 破断線、391 破断線、41,42 破断線、51,52 切込線、61〜64 山折線

Claims (4)

  1. 筒体を構成する4つの側面板、
    前記筒体の一方の端面を塞ぐように前記側面板の一つに延設される第1端面板、
    前記一方の端面を塞ぐように、前記第1端面板が延設される前記側面板と対向する前記側面板に延設されるフラップ、
    前記筒体の他方の端面を塞ぐように前記側面板の一つに延設される第2端面板、
    前記第1端面板に延設される差込部、
    前記フラップが延設される前記側面板に、前記フラップに連続して前記側面板から切離可能に形成される押込部、及び
    前記フラップに前記押込部とともに前記フラップから切離可能に形成される表示片、
    を含み、
    前記フラップ及び前記第1端面板により前記筒体を塞いだ封緘状態において、前記第1端面板の上に前記フラップが重ねられ、前記差込部は、前記第1端面板と前記フラップとの間に折り畳まれ、前記フラップの前記表示片が切り離されることにより残留する残留部の裏面が前記第1端面板の表面に接着されている、
    包装箱。
  2. 請求項1に記載の包装箱であって、
    前記第1端面板が延設される前記側面板の左右に連設する2つの前記側面板の夫々から前記一方の端面を塞ぐように延設する2つのフラップと、
    前記第2端面板が延設される前記側面板の左右に連設する2つの前記側面板の夫々から前記他方の端面を塞ぐように延設する2つのフラップと、
    を備える、包装箱。
  3. 請求項1に記載の包装箱であって、
    ブランクを組み立てることにより構成され、
    前記ブランクは、互いに平行に設けられた折曲線を介して連接された前記4つの側面板と、前記4つの側面板の連接方向の一端に前記折曲線に平行な折曲線を介して延設された接続片とを有し、
    前記筒体は、前記ブランクを前記折曲線において折り曲げるとともに前記接続片を前記4つの側面板の連接方向の他端の前記側面板に接着し、前記ブランクを立体的に立ち上げることにより構成される、
    包装箱。
  4. 請求項3に記載の包装箱であって、
    少なくとも何れかの前記側面板の2つの辺の夫々に相当する2つの前記折曲線はいずれも破断線であり、当該側面板は、その裏面側に、前記破断線の夫々に沿って夫々に隣接形成された2つの切込線を有し、前記2つの切込線は、いずれも前記ブランクの厚みの一部を残して切り込まれている包装箱。
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