JP6741432B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

この発明は、包装箱の不正開封を防止する技術に関する。
特許文献1には、詰込まれたプリンターのカートリッジの純正品を輸送中に抜き取ったりすり替えたりする等の偽装工作を不可能にし、開封されたときは判別できるようにした不正開封防止構造の包装箱に関して記載されている。上記包装箱は、蓋部、側壁部及び底部が連設された直方体状であり、蓋部は、外蓋片、裏蓋片及び内蓋片によって三重に構成され、外蓋片には舌片を設け、この舌片には左右に突片、内側には略三角形状のジッパー片を設け、裏蓋片には略コの字状のスリット溝が形成され、舌片をスリット溝に挿入することで、不正開封を防止している。
特許文献2には、一旦商品を梱包して密封した後は箱を破らないと開封できない不正開封防止構造の包装箱に関して記載されている。上記包装箱は、蓋部、側壁部及び底部が連設された直方体状であり、中フラップとともにこれを囲む外フラップを曲折可能に設け、略三角形状のジッパー片を剥ぎ取り可能に設け、外蓋片と対面する裏蓋片の前方辺寄りに舌片が曲折可能に設けられ、中フラップとともにこれを囲む外フラップがスリット溝に挿着され、舌片は折れ溝を挿通するとともに直角に曲折され、かつ、中フラップの先端辺が舌片の曲折部根元に当接するように構成されている。
特開2010−285179号公報 特開2011−6097号公報
包装箱の不正開封(内容物の改竄、抜き取り等の各種偽装工作を含む)を防止する仕組みとして、例えば、蓋となる部分を接着剤で接着して包装箱を密封する方法や、図16及び図17に示すように、包装箱90の蓋91と本体92との間にシール95(又はラベル、封緘テープ)を貼付する方法等がある。しかし接着剤やシールは熱を加えて剥がすことで痕跡を残さずに脱着し改竄することが可能である。また痕跡が残るように構成されたシールも存在するが、通常のシールに比べてコスト高となる。また接着剤やシールを用いた場合、包装箱の開封時にユーザがこれらを剥がす作業が煩雑であり、綺麗に剥がそうとすればカッターナイフ等の道具を用いる必要もある。またこれらを剥がす際に包装箱の表面が剥がれて美観性も損なわれる。またシールは包装箱とは別に用意する必要があり、その分、製造コストや工数が増加する。
また包装箱は開封後にそのまま廃棄される場合だけでなく、そのまま再封されて利用されることがある。例えば、内容物が医薬品や食品等である場合、残存する内容物の保管のために包装箱は継続して用いられる。こうした再封性について、特許文献1及び特許文献2に記載の包装箱は何らの考慮もされていない。またいずれの文献に記載されている包装箱も舌片やスリット溝の周囲の隙間を利用して舌片をスリット溝から引き抜くことが可能であり、偽装工作が比較的容易である。
また包装箱から分離してゴミとなったり、紙片等のゴミが異物として内容物に混入するのを防ぐため、不正開封防止のための構造は包装箱から分離してしまわないようにする必要もある。医薬品が入った包装箱を大量に取り扱う薬局や医療現場においてはこうした要望がとくに強い。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、包装箱に要求される機能を確保しつつ不正開封を防止する仕組みを備えた包装箱を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一つは、蓋として機能する第1端面板、前記第1端面板に対向する第2端面板、及び前記第1端面板に連設して側面を構成する側面板が連設された略直方体状の包装箱であって、前記側面板の前記第1端面板が存在する側の端辺近傍に形成された破断片と、前記破断片に前記端辺を介して連設された延長片と、前記破断片と前記延長片との境界近傍に前記端辺に沿って形成された差込溝と、前記第1端面板の前記側面板が存在する側と対向する側に連設されたタックと、前記第1端面板の前記タックの近傍の領域に形成された可動片と、前記可動片の前記タックが存在する側に連設され、前記差込溝に不可逆に差し込まれる形状の差込片と、を備える。
本発明によれば、包装箱に要求される機能を確保しつつ不正開封を防止する仕組みを備えた包装箱を提供することができる。またシール等を別途用意する必要がなく、本発明の包装箱は従来の包装箱に比べて低コストで効率よく製造することができる。また本発明の包装箱は、差込片を差込溝に差し込むだけで容易かつ確実に封緘することができ、また破断片を破断させることで容易に開封することができる。また開封後に破断片及び延長片が差込片と一体となり、これらは包装箱から分離しないため、ゴミや異物等が発生せず、また再封用に利用し続ける場合に破断片及び延長片が邪魔になるようなこともない。このように本発明によれば、包装箱のライフサイクルにおいて要求される機能を確保しつつ不正開封防止構造を備えた包装箱を実現することができる。尚、本発明の包装箱は一枚のブランクから構成することができるので効率よく製造することができる。
上記差込片は、例えば、破断線を介して上記可動片に連設するようにしてもよい。このように差込片と可動片の間に破断線を形成した場合、可動片を引っ張って差込片を無理に差込溝から引き抜こうとすれば破断線が先に破断し、不正に差込片を引き抜こうとした痕跡が包装箱に残ることになる。
上記可動片は、例えば、上記差込溝に上記差込片が差し込まれた状態で当該可動片の表面と上記第1端面板の表面とが面一となるように形成する。このように可動片の表面と第1端面板の表面とが面一となることで、両者の間に隙間を形成することが困難となり、不正開封を確実に防ぐことができる。尚、このような構造は、包装箱のブランクにおいて、可動片となる部分を、当該可動片の厚み分、上記タックとなる部分にかかるようにすることで容易に実現することができる。
上記差込片は、例えば、略扇形状とし、その幅方向に、当該差込片が上記差込溝に差し込まれた際に上記差込溝の端部に引っ掛かる凸部を有する形状とする。
上記前記差込溝は、その両端に、上記破断片を下方に向かって波状に切り込むことにより形成される切込部を有する。このように本発明の包装箱は、差込溝の両端の切込部が波状に形成されているため、カッター刃等の薄肉のものを差込溝に差し込むことが難しく、無理に差し込もうとすれば切込部を傷つけてしまう結果となり、包装箱に必ず痕跡が残ることになる。
また例えば、上記側面板の上記破断片に隣接する部分に指掛孔を形成して開封時のユーザの負担を軽減するようにしてもよい。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、包装箱に要求される機能を確保しつつ不正開封を防止する仕組みを備えた包装箱を提供することができる。
第1実施形態の包装箱10の封緘時(封緘後)の状態を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱10の開封時(開封後)の状態を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱10の再封時(再封後)の状態を示す斜視図である。 第1実施形態のブランク5を包装箱10の表面側から眺めた図である。 第1実施形態のブランク5を包装箱10の裏面側から眺めた図である。 第1実施形態の包装箱10を封緘する際の様子を示す図である。 第1実施形態の包装箱10を開封する際の様子を示す図である。 包装箱10の組み立てから廃棄までの流れを説明するフローチャートである。 第2実施形態の包装箱10の封緘時(封緘後)の状態を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱10の開封時(開封後)の状態を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱10の再封時(再封後)の状態を示す斜視図である。 第2実施形態のブランク5を包装箱10の表面側から眺めた図である。 第2実施形態のブランク5を包装箱10の裏面側から眺めた図である。 第2実施形態の包装箱10を封緘する際の様子を示す図である。 第2実施形態の包装箱10を開封する際の様子を示す図である。 シール(ラベル)を用いて封緘された包装箱90の一例(開封前)である。 シール(ラベル)を用いて封緘された包装箱90の一例(開封後)である。
以下、実施形態につき図面とともに説明する。以下の説明において、同一の又は近似する構成について同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態として説明する、略直方体状を呈する包装箱10の封緘(封函)時(封緘後)の状態を示す斜視図、図2は、包装箱10の開封時(開封後)の状態を示す斜視図、図3は、包装箱10の再封時(再封後)の状態を示す斜視図である。また図4は、包装箱10の形成片(以下、「ブランク5」とも称する。)を包装箱10の表面側から眺めた図であり、図5は、ブランク5を包装箱10の裏面側から眺めた図である。ブランク5は、例えば、厚紙、板紙、樹脂板等からなるブランクシートを打ち抜くことにより形成される。尚、以下の説明において、図1乃至図3に示す座標軸の+z方向を上方と、−z方向を下方と称することがある。包装箱10には、例えば、食料品や医薬品等の商品が装填される。
図4及び図5において、破線は山折線を、一点鎖線は谷折線を、点線は破断線を、実線は切込線を、夫々示す。破断線は、例えば、ミシン目、断続的に形成されたつなぎ部分を有する切込線等である。尚、ブランク5の各所に形成される各破断線の態様は、包装箱10に要求される強度や包装箱10の解体時の容易性等を考慮して適宜選択される。破断線は、山折線や谷折線として機能することもある。
図4及び図5に示すように、ブランク5は、夫々の長尺辺が互いに平行になるように連設(連接)された4つの側面板(第1側面板11、正面板12、第2側面板13、及び背面板14)、上記4つの側面板の連設方向の一端に延設された略矩形状の接続片17(グルーフラップ)、背面板14の上記連設方向に対して直角方向の一方の短尺辺に延設された、後述する山折線35を支点として開閉する蓋体として機能する第1端面板15(天面板)、背面板14の上記連設方向に対して直角方向の他方の短尺辺に延設された、第2端面板16(底面板)の構成片16a、及び正面板12の上記連設方向に対して直角方向の上記構成片16aと同じ側の短尺辺に延設された、第2端面板16(底面板)の構成片16bを有する。構成片16a及び構成片16bは、いずれも略台形状(又は略三角形状)である。
第1側面板11、正面板12、第2側面板13、背面板14、及び接続片17は、夫々の長尺辺を境界としてこの順に連設され、これらによって包装箱10の内容物が収納される角筒状の筒体が形成される。上記筒体の形成に際し、接続片17は、例えば、その表面側に接着剤(ホットメルト等)を塗布して第1側面板11(例えば、第1側面板11の裏面側)に接着される。
正面板12と背面板14は同形状(略長方形状)であり、これらは前述した筒体において対面する一対の側面を構成する。また第1側面板11と第2側面板13は同形状(略長方形状)であり、これらは前述した筒体において対面する一対の側面を構成する。第1端面板15は、前述した筒体の一方の端面を塞ぐように設けられ、第2端面板16の構成片16a,16bは、前述した筒体の他方の端面を塞ぐように設けられる。尚、正面板12(又は背面板14)や第1側面板11(又は第2側面板13)の態様(面積、縦横比率等)は必ずしも同図に示す態様に限定されない。
図4及び図5に示すように、第1側面板11と正面板12の境界には山折線31が、正面板12と第2側面板13の境界には山折線32が、夫々形成されている。また第2側面板13と背面板14の境界には山折線41が、背面板14と接続片17の境界には山折線42が、夫々形成されている。山折線31、山折線32、山折線41、及び山折線42はいずれも互いに平行である。
第1側面板11の、前述した筒体が形成された状態で第1端面板15が存在する側には、山折線61を介して略矩形状のフラップ111が、また第1側面板11の、前述した筒体が形成された状態で第2端面板16の構成片16a,16bが存在する側には、山折線62を介して略台形状(又は略三角形状)のフラップ112が、夫々延設されている。また第2側面板13の、前述した筒体が形成された状態で第1端面板15が存在する側には、山折線63を介して略矩形状のフラップ131が、また第2側面板13の、前述した筒体が形成された状態で第2端面板16の構成片16a,16bが存在する側には、山折線64を介して略台形状(又は略三角形状)のフラップ132が、夫々延設されている。
背面板14と第1端面板15との境界には山折線35が形成されている。また第1端面板15の、背面板14が連設する側と対向する側には山折線36を介してタック151が延設されている。背面板14と第2端面板16の構成片16aとの境界には山折線37が形成されている。正面板12と第2端面板16の構成片16bとの境界には山折線38が形成されている。
第2端面板16の構成片16aの斜辺にはタブ161aが、第2端面板16の構成片16bの斜辺にはタブ161bが、夫々延設されている。前述した筒体が形成された状態において、第2端面板16の構成片16a,16b、フラップ112、及びフラップ132を、夫々、山折線37、山折線38、山折線62、及び山折線64で折り曲げて組み合わせることにより前述した筒体の底面が構成される。
[不正開封防止構造]
図4及び図5に示すように、正面板12の上部端辺(+z側の端辺)の中央付近には、不正開封(内容物の改竄、抜き取り等の各種偽装工作を含む)を防止するための構造(以下、不正開封防止構造とも称する。)の要素として、正面板12の上部端辺の一部を下底(長辺)とする略台形状の破断片121aが形成されている。また破断片121aの上底(短辺)側に隣接して、正面板12には、当該破断片121aの上底(短辺)を下底(長辺)とする略台形状の指掛孔127が形成されている。指掛孔127の上底(短辺)は、正面板12の中央付近に位置しており、また正面板12の上部端辺(+z側の端辺)と平行である。破断片121aと指掛孔127とを足し合わせた面積は、正面板12全体の面積の1/6程度である。破断片121aと正面板12との境界部分(破断片121aの両サイドの斜辺)には、破断線126が形成されている。破断片121aの上底(短辺)は、下方(−z側)に凸となる弧状を呈する。
破断片121aの上方(+z側)には、正面板12の上部端辺から突出して、不正開封防止構造の要素である、矩形状の延長片121bが形成されている。差込溝125aは、正面板12の上部端辺と平行に形成されており、その長さは破断片121aと延長片121との境界線全体の長さよりもやや短い。差込溝125aの両端は、後述する差込片153の差し込みの容易さと不可逆さを確保すべく、正面板12の下方(−z側)に向かって斜めに切り込まれており、差込溝125aの全体は略台形形状を呈する。
一方、図4及び図5に示すように、第1端面板15の山折線36沿いの中央付近には、不正開封防止構造の要素である、略矩形状の可動片152が形成されている。可動片152の長辺はx軸に平行であり、また可動片の152の短辺はy軸に平行である。尚、可動片152のタック151側の長辺は、ブランク5の厚み程度、タック151側にかかって(進出して)いる(後述するように、この構成により、包装箱10の封感時に第1端面板15と可動片152とが面一の状態となる。)。
可動片152の2つの長辺は、いずれも第1端面板15のx軸に平行な端辺の1/2程度の長さである。また可動片の152の2つの短辺は、いずれも第1端面板15のy軸に平行な端辺の1/8程度の長さである。尚、可動片152の態様(形状、面積、縦横比率等)は必ずしも同図に示すものに限定されない。
可動片152の短辺に相当する部分はいずれも切込線52になっており、一方、可動片152の山折線35寄りの長辺は谷折線51(又は山折線)になっており、これらの構造によって、可動片152は、その山折線35寄りの長辺を支点として上下に回動(曲折)可能になっている。
タック151には、不正開封防止構造の要素である差込片153(舌片)が形成されている。差込片153は、第1端面板15に設けられている可動片152の長辺の中央付近に可動片152に連設されている。差込片153の全体は略扇形状を呈する。差込片153の幅(x軸方向の長さ)は可動片152の長辺の1/2程度であり、差込片153の高さ(z軸方向の長さ)は可動片152の短辺の長さ程度である。尚、差込片153の態様(形状、面積、縦横比率等)は必ずしも同図に示すものに限定されない。
差込片153と可動片52との境界には、x軸と平行に破断線154bが形成されている。差込片153の弧状部分の近傍には谷折線153a(山折線でもよい)が形成されている。差込片153の弧状部分の両端は扇形の中心方向に切り込まれて角形状(略三角形状)の凸部155が形成されている。差込片153の弧状部分及び凸部155の周縁は切込線になっており、これにより差込片153は、破断線154bの部分を除いてタック151から切離されている(差込片153は、破断線154bを頸部として可動片152に連設している。)。破断線154bの長さは可動片52の長辺の長さの1/2程度である。可動片51とタック151との境界(破断線154bの両サイド)には切込線154aが形成されている。
[封緘時]
図6は包装箱10を封緘する際の様子を示す図である。包装箱10の封緘に際しては、まずブランク5を立体的に立ち上げて箱体を形成した後、箱体に内容物を装填して第1端面板(天面板)15を閉じ、不正開封防止構造による封緘を行う。同図はこの封緘に際して差込片153を差込溝125aに差し込もうとしている状態を示している。同図に示すように、包装箱10の封緘に際しては、延長片121bを予め差込溝125a及び破断線125bに沿って箱体の内側に折り曲げておき、差込片153をその先端から差込溝125aに押し込んで差込片153を差込溝125aに結合(係止)させる。尚、封緘後、包装箱10は図1に示す状態となる。
ここで差込片153の幅と差込溝125aの長さは同程度(例えば、差込片153の幅を差込溝125aよりもやや長くして、差込片153を差込溝125aに差し込む際に谷折線153aを曲げるようにしてもよい。)であるので、差込片153を差込溝125aに押し込んだ後は、差込片153の凸部155が差込溝125aの両端に引っ掛かってロックされ、差込片153は差込溝125aから容易には引き抜くことができない(不可逆な構造)。このため、差込片153を差込溝125aから無理に引き抜こうとすれば、差込溝125aの両端部や破断片121a、破断線126等が破断して包装箱10に傷が付き、包装箱10に開封しようとした痕跡が残ることになる。また差込片153と可動片52とは破断線154bのみを介して繋がっているので、可動片52を持ち上げて差込片153を差込溝125aから無理に引き抜こうとすれば破断線154bが先に破断する。このように、差込片153を差込溝125aから不正に引き抜こうとすれば、何らかの痕跡が包装箱10に残ることになり、包装箱10に対して不正なアクセスがあったか否かを確実に判別することができる。
図1に示すように、差込片153を差込溝125aに結合させた状態では、包装箱10の表面に目立った突出部は存在しない。また前述したように、ブランク5の状態において、可動片152のタック151側の長辺は、ブランク5の厚み程度、タック151側に寄っている(タック151の領域に進出している)。そのため、例えば図2に示すように、ブランク5を組み立てた状態では、タック151の可動片152が接触する部分はブランク5の厚み程度−z方向に凹んだ状態となり(同図において符号7で示す部分)、差込片153を差込溝125aに結合させた状態では、可動片152の上面と第1端面板15の上面とは段差の無い面一(フラット)な状態となる。このように本実施形態の包装箱10は、封緘された状態ではその表面に突出部や隙間が殆ど存在しないため、不正な開封や偽装工作は困難である。また仮に包装箱10を変形させる等して無理に隙間を作って差込片153を引き抜こうとすれば包装箱10に傷が付いて何らかの痕跡が包装箱10に残ることになり、不正なアクセスがあったか否かを確実に判別することができる。尚、上記の通り、差込片153を差込溝125aに結合させた状態では、包装箱10の表面に目立った突出部が存在しないため、包装箱10は、運搬性、収納性、及び美観性にも優れる。
[開封時]
図7は包装箱10を開封する際の様子を示す図である。同図に示すように、包装箱10の開封に際し、ユーザは、例えば、指掛孔127に指を入れ、破断片121aを手前側(−y側)に引くようにする。これにより破断線126が破断し、破断片121aは破断線126に沿って正面板12から切離される。尚、破断片121aを手前に引くのではなく、破断片121aを親指等で包装箱10の内側に押し込んで破断線126を破断させ、破断片121aを正面板12から切離するようにしてもよい。いずれの方法で開封した場合でも、破断線126は必ず破断し、開封されたことが包装箱10に痕跡として残る。
破断片121aを正面板12から切離した後、ユーザはそのまま指を上方(+z方向)に押し上げて蓋となる第1端面板15を開く。これにより包装箱10は図2に示した状態となる。同図に示すように、包装箱10を開封した状態では、差込片153は差込溝125aに差し込まれたままであり、破断片121aと延長片121bはいずれも差込片153から切離されず、包装箱10に一体となって残る。そのため、包装箱10を開封した際、ゴミや異物は発生せず、異物が内容物に混入するようなこともない。
[再封時]
図2に示す開封状態から包装箱10を再封する場合、ユーザはタック151を箱体に差し込んで箱体の上部開口を第1端面板15で閉じる。これにより包装箱10は図3に示した状態となる。尚、包装箱10が開封された際、不正開封防止構造(破断片121a、延長片121b、差込片153等)は、いずれもタック151とは別に可動片152(第1端面板15)と一体になっているので、再封に際し不正開封防止構造が邪魔になることはない。また不正開封防止構造はいずれも箱体の外部に存在するので、不正開封防止構造が包装箱10の内容物と干渉することもない。このため、ユーザは支障なく再封操作や開封操作を行うことができ、包装箱10を快適に利用することができる。
<包装箱のライフサイクル>
続いて、図8に示すフローチャートとともに、包装箱10の一連のライフサイクル(組み立て→箱詰め→封緘(封函)→開封→再封→解体→廃棄)について説明する。
包装箱10の組み立てに際しては、まずカートニングマシン(製函機)等を用い、ブランク5の4つの側面板(第1側面板11、正面板12、第2側面板13、及び背面板14)と接続片17を、山折線31、山折線32、山折線33、破断線41、及び破断線42に沿って折り曲げる(S811)。
続いて、接続片17の表面に接着剤(ホットメルト等)を塗布し、接続片17の表面を第1側面板11に接着する(S812)。尚、例えば、包装箱10の製造業者は、輸送(運送)効率のよいこの状態で包装箱10を内容物の製造業者に引き渡す。
続いて、カートニングマシン(製函機)等を用いてブランク5を立体的に立ち上げることにより筒体(又は箱体)を形成する(S813)。
続いて、筒体に包装箱10の内容物を箱詰めし(S814)、包装箱10を封緘(封函)する(S815)。
その後、包装箱10は、流通経路等を経てユーザの手にわたる。ユーザは、包装箱10に開封作業を行って内容物を取り出す(S816)。包装箱10は、必要に応じて、残りの内容物の保管等のために再封される(S817)。使用後は包装箱10は解体されて(S818)廃棄される(S819)。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態として説明する、略直方体状を呈する包装箱10の封緘(封函)時(封緘後)の状態を示す斜視図、図10は、第2実施形態の包装箱10の開封時(開封後)の状態を示す斜視図、図11は、第2実施形態の包装箱10の再封時(再封後)の状態を示す斜視図である。また図12は、第2実施形態の包装箱10のブランク5を包装箱10の表面側から眺めた図であり、図13は、第2実施形態の包装箱10のブランク5を当該包装箱10の裏面側から眺めた図である。以下、第1実施形態と相違する部分について説明する。
図12及び図13に示すように、第2実施形態の包装箱10の差込溝125aの両端は、正面板12の下方(−z側)に斜め方向に(末広がりに)切り込まれており(以下、当該部分を切込部1251aと称する。)、差込溝125aの全体は略台形形状を呈する。そして差込溝125aの上記切込部1251aは、波状(もしくは、階段状、ジグザグ状)に形成されている。
図14は第2実施形態の包装箱10を封緘する際の様子を示す図であり、図15は第2実施形態の包装箱10を開封する際の様子を示す図である。差込溝125aの切込部1251aは波状(もしくは、階段状、ジグザグ状)になっているので、不正に差込片153を引き抜こうとしてカッターナイフの刃等の薄肉のものを差込溝125aに差し込もうとしても簡単には差し込むことができず、無理に差し込もうとすれば切込部1251aを傷つけてしまう結果となり、包装箱10に何らかの痕跡が残ることになる。
また差込溝125aの切込部1251aの下端(−z側の端部)近傍部分は、正面板12の中央側に屈曲する斜辺1252aになっている。この斜辺1252aは、差込片153を差込溝125aに差し込む際の抵抗を緩和するように作用する。これによりユーザは差込片153を差込溝125aに容易に差し込むことができる。
ところで、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
5 ブランク、10 包装箱、11 第1側面板、12 正面板、13 第2側面板、14 背面板、15 第1端面板、151 タック、16 第2端面板、17 接続片、35 山折線、36 山折線、51 谷折線、52 切込線、121a 破断片、121b 延長片、125a 差込溝、1251a 切込部、1252a 斜辺、126 破断線、127 指掛孔、151 タック、152 可動片、153 差込片、154a 切込線、154b 破断線、155 凸部

Claims (7)

  1. 蓋として機能する第1端面板、前記第1端面板に対向する第2端面板、及び前記第1端面板に連設して側面を構成する側面板が連設された略直方体状の包装箱であって、
    前記側面板の前記第1端面板が存在する側の端辺近傍に形成された破断片と、
    前記破断片に前記端辺を介して連設された延長片と、
    前記破断片と前記延長片との境界近傍に前記端辺に沿って形成された差込溝と、
    前記第1端面板の前記側面板が存在する側と対向する側に連設されたタックと、
    前記第1端面板の前記タックの近傍の領域に形成された可動片と、
    前記可動片の前記タックが存在する側に連設され、前記差込溝に不可逆に差し込まれる形状の差込片と、
    を備えた包装箱。
  2. 請求項1に記載の包装箱であって、
    前記差込片は、破断線を介して前記可動片に連設している、
    包装箱。
  3. 請求項1又は2のいずれか一項に記載の包装箱であって、
    前記可動片は、前記差込溝に前記差込片が差し込まれた状態で当該可動片の表面と前記第1端面板の表面とが面一となるように形成されている、
    包装箱。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装箱であって、
    前記差込片は略扇形状であり、その幅方向に、当該差込片が前記差込溝に差し込まれた際に前記差込溝の端部に引っ掛かる凸部を有する、
    包装箱。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の包装箱であって、
    前記差込溝は、その両端に前記破断片を下方に向かって波状に切り込むことにより形成される切込部を有する、
    包装箱。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の包装箱であって、
    前記側面板の前記破断片に隣接する部分に指掛孔が形成されている、
    包装箱。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の包装箱であって、
    一枚のブランクから構成され、前記ブランクにおいて、前記可動片となる部分は、当該可動片の厚み分、前記タックとなる部分にかかっている、
    包装箱。
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