JP2003237836A - プレススルーパック包装体ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】プレススルーパック包装体を安全に収納保持
し、確実に保管、携帯および取り扱いができ、服用時に
収納ケースからＰＴＰ包装体を取り出すこと無しに安易
に錠剤等の内容物を適切に取り出せ、且つ子供が破封し
難くいプレススルーパック包装体ケースを提供する。 【解決手段】プレススルーパック包装体のシートを収納
するケースの底部へ所定の形状の抜脱或はミシン目線又
はカット線をＰＴＰ包装体の凹設の開口部領域周縁下へ
施し、ケースから容易に錠剤等を取り出すことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤やカプセル剤
等の医薬品、又は固形調味等の食品の包装形態である、
いわゆるプレススルーパック包装体において使用説明書
とプレススルーパック包装体とが一体に構成されてお
り、且つ包装体に収納された内容物を取り出す際にもケ
ースを分離すること無しに容易に内容物を取り出すこと
ができる、プレススルーパック包装体ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】プレススルーパック包装(以下ＰＴＰ包
装とする)は熱可塑性樹脂の透明なプラスチックシート
（又はプラスチックフイルム）を熱間圧空成型、熱間真
空成型等により内容物大の形状に凹設又は小さな深絞り
成型容器を作り、その成型容器内に固形調味料、菓子等
の食品、錠剤又はアンプル等の医薬品を充填し、凹設収
容部をアルミニウム箔又は、薄いリジットプラスチック
シート等の蓋材で密封包装したものであり医薬品の錠
剤、丸剤、トローチ剤、カプセル剤の包装に多く使用さ
れている。

【０００３】しかし、医薬剤のＰＴＰ包装の普及ととも
に服用時に錠剤等を破封せずに包装状態で飲用したり、
また服用時ＰＴＰ包装シートの縁部で手等を切るなどの
損傷事故が多く発生している。

【０００４】また、医薬品は安全性がもとより有効性、
表示性等を保証する為に、品質劣化に対して医薬品製剤
及び包装材料の保護機能に格別な注意を払うことが要求
されている。従来、ＰＴＰの成形用基材シートとして透
明性と成形適正が良いポリ塩化ビニルシートが主に使用
されてきたが、廃棄等の関係から近年、無延伸ポリプロ
ピレンシートやポリエチレンテレフタレートシート等が
使用されている。

【０００５】また、錠剤、トローチ剤、カプセル剤等の
医薬製剤は吸湿性が高い為に水蒸気バリア性の高い透明
成形基材シートが要望される為にポリ塩化ビニルシート
にポリ塩化ビニリデンをコーティングしたものが使用さ
れているが包材コストが高くなるという問題がある。

【０００６】そのために、低コストで、低公害のポリプ
ロピレンが使用されているが透明性、成形適性等の点で
最適基材シートとなっておらず積層した基材シートも使
用されている。又、内容物の防湿性やガス遮断性、遮光
性等を特に要求される時にはＰＴＰ包装体をガスバリヤ
性が高く遮光性のある包装材料により所定数量自動包装
機により三方シール又は四方シールにて包装されてい
る。

【０００７】また、内容物を収納された収容部を密封す
る蓋材として、収納された内容物等を成形体側から押す
ことにより、蓋材を破壊して取り出す為に防湿性、ガス
遮断性に優れ且つ開封性が優れている２０〜４０μｍの
アルミニウム箔に片面あるいは両面印刷を施し、ヒート
シールラッカー等のシール材を塗布した蓋材が一般に使
用されている。また、蓋材は内容物の保護性を重視する
為と、子供では容易に破ることができないようにしてい
る為に非力な老人では内容物を強く押して破封すること
は、大変な作業になっている。

【０００８】さらに、医薬製剤のＰＴＰ包装体における
薬剤の表示は現在主に成形基材或は蓋材に製薬メーカー
の登録マークか記号或は薬剤番号が印刷されているだけ
で一般の人では製薬製造先や薬名はおろか薬効等が全く
分からないのが現状である。

【０００９】また、ＰＴＰ包装された医薬製剤は医療事
故防止対策としてＰＴＰ包装体シート等をいれる内袋に
販売名、規格、含量等の明記が指導されている。しかし
医師が処方した処方箋に基づき薬局で調剤又は処方され
る薬剤は、複数であることが多く、これらの複数の薬剤
は、同一の薬袋に封入されて患者に渡す際、患者に対し
て薬剤を示し、どの薬をどのような用法で服用するのか
を説明した上で患者に渡している。しかし、患者は薬剤
の種類や服用等を記憶しておく必要があるが、後日、薬
剤の種類等を判別することが出来なくなり、外観上類似
した薬剤の識別ミスにより誤飲による医薬事故も生じて
いる。

【００１０】さらに、透明な基材シートを成形して内容
物を収容できる凹設を形成し、その凹設の開口部がヒー
トシール層を有する蓋材にて密封したプレススルーパッ
ク包装体の基材に硬質のプラスチックシートを用いるこ
とが多く服用時或は携帯時にシートの縁部で手等に損傷
することがあり問題となっている。

【００１１】また、プレススルーパップク包装体を携帯
しているときに凹設部に過剰な圧力等が加わり錠剤等の
内容物が飛び出したり、或は密封蓋材に傷が付きピンホ
ールを生じ品質の低下を招くことがあった。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のＰ
ＴＰ包装体の開封は子供が誤飲しないように破封し難い
ようになっており破封部を強く圧して開封する為に、お
年寄りには大変な作業となっている。また処方された複
数の薬剤が同じ薬袋に封入されている為に薬剤の識別が
難しく又服用方法、効果等が理解しにくい問題が非常に
多い。

【００１３】このために、内容物を収容する凹設の収容
部を密封する蓋材の基材であるアルミニウム箔を少し厚
めにして蓋材の収容部周縁形状より小さめの形状にハー
フカット線を施したり収容部周縁形状部に加圧等を施し
破封性をよくしたものが提案されている。

【００１４】しかし、ハーフカット線加工は精度を要
し、少しでも深く加工されると内容物の保護機能が著し
く低下する。又誤飲防止の為に成形基材シートをカラー
化したり、薬剤形状や色を変えたりしているが薬剤が余
りにも数が多く類似品が非常に増加している為に服用時
に混乱が生じている。本発明は、このような問題点を解
決するためになされたものであり、その目的とするとこ
ろは、ＰＴＰ包装体において、ハーフカット線等を施さ
ず内容物の保護性を向上し、且つ子供の誤飲防止機能及
び蓋材の保護機能を付与し、且つ服用時での誤飲防止
と、お年寄りでも指先で容易に内容物を取り出すことの
できる便利性と携帯及び服用時でのシート縁部による損
傷事故が生じない安全性に優れたＰＴＰ包装体シートの
収納ケースを提供することにある。

【００１５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、まず請求項１に係る発明は、熱可塑性樹
脂からなる透明な基材シートを成形して凹設し、内容物
を収容できる収容部を形成し、その収容部の開口部にヒ
ートシール層を有する蓋材で密封したプレススルーパッ
ク包装体を所定の形状に打抜き、折線等の加工を施した
ブランク板紙が形成され、そのブランク板紙の底部に所
定の形状に打抜或はカット線、ミシン目線をプレススル
ーパック包装体の凹設の開口部領域周縁下に施したこと
を特徴とするプレススルーパック包装体ケースである。

【００１６】次に、本発明の請求項２に係る発明は、上
記請求項１に係るプレススルーパック包装体ケースにお
いて、前記プレススルーパック包装体が所定の形状に打
抜き、折線等の加工を施したブランク板紙で包囲されて
いることを特徴としたプレススルーパック包装体ケース
である。

【００１７】

【発明の実施の形態】本発明の使用説明書台紙付きＰＴ
Ｐ包装体を実施の形態に沿って以下に図面を参照しなが
ら詳細に説明する。図１〜図１０は本発明の一実施例を
示す。図１(ａ)は本発明に係るＰＴＰ包装体シートが周
縁全体がブランク板紙で包囲されている斜視図、図２
(ａ)はＰＴＰ包装体シートの斜視図、図２(b)はＰＴＰ
包装体シートの断面図、図３はＰＴＰ包装体ケースの斜
視図、図４(ａ)はＰＴＰ包装体ケースのブランク板紙形
態を示す一例の展開図、図４(b)はＰＴＰ包装体ケース
のブランク板紙形態を示す一例の断面図、図５はＰＴＰ
包装体ケースの形態を示す一例の斜視図、図６(a)はＰ
ＴＰ包装体ケースのブランク板紙形態を示す一例の展開
図、図６(b) はＰＴＰ包装体ケースのブランク板紙形態
を示す一例の断面図、図７(ａ)はＰＴＰ包装体ケースの
形態を示す一例の斜視図、図７(b) はＰＴＰ包装体ケー
スのブランク板紙形態を示す一例の展開図、図７(ｃ)
はＰＴＰ包装体ケースのブランク板紙形態を示す一例の
断面図、図８(ａ)はＰＴＰ包装体ケースのブランク板紙
底部の内容物取り出し用抜脱部の展開図、図８(b) はＰ
ＴＰ包装体ケースのブランク板紙底部の内容物取り出し
用抜脱部の斜視図、図９(ａ)はＰＴＰ包装体ケースのブ
ランク板紙底部の内容物取り出し部形態を示す一例の展
開図、図９(b)はＰＴＰ包装体ケースのブランク板紙底
部の内容物取り出し部形態を示す一例の斜視図、図１０
(ａ)ＰＴＰ包装体ケースのブランク板紙底部の内容物取
り出し部形態を示す一例の展開図、図１０(b)はＰＴＰ
包装体ケースのブランク板紙底部の内容物取り出し部形
態を示す一例の斜視図、

【００１８】図２(ａ)〜(b)に示すように、本実施例の
ＰＴＰ包装体１の内容物３を収容する収容部材２はポリ
塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカー
ボネート等の透明又は着色のプラスチックシートを成形
した凹設収容部７に錠剤、カプセル、トローチ剤等の内
容物３を収容し蓋材５により密封する部材より構成され
ている。

【００１９】上記収容部２の形状は収容する物の形状に
より長円形、三角形、円形、楕円形、長方形等の所要の
形状が形成される。

【００２０】収容材２を形成する透明なプラスチックシ
ートは一層又は防湿性や酸素バリヤ性、遮光性を付与す
る為に、ポリ塩化ビニリデン、エチレン・ビニルアルコ
ール共重合体等の樹脂層を含む多層の構成としても良
い。

【００２１】成形することにより収容部材２を形成する
透明なプラスチックシートは、厚さが５０〜５００μｍ
のシートが使用される。シートの厚さはポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル等は５０〜３５０μｍ程度、ポリス
チレン、ポリプロピレン等は１００〜３５０μｍ程度が
強度的に好ましい。

【００２２】一方、図２(ａ)〜(b)に示す蓋材５は、ア
ルミニウム箔、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、薄葉紙、ポリアミド等のフイルムを用いるこ
とができる。内容物の保存の上で防湿性、遮光性も優
れ、破封性の良い２０〜４０μｍのアルミニウム箔等の
金属箔が好ましい。

【００２３】図２(ａ)〜(b)に示すように、透明なプラ
スチックシートを成形した成形体からなる収容部7に、
内容物3等を収容し、その蓋材５はシール層４により収
容部材２とヒートシールにより接着している。ヒートシ
ールにより接着可能な接着剤としては、ホットメルトタ
イプの接着剤やシアノアクリレート等があげられる。ま
た、シール層４は、内容物に対して溶剤の影響がないヒ
ートシールによる接着が好ましい。

【００２４】図１に示すように透明なプラスチックシー
トを成形した成形体からなる収容部7に内容物３等を収
容し、その収容部7を蓋材5で密封後、あらかじめ印刷、
折線及びサイド貼り等の加工を施したブランク板紙２６
底板にＰＴＰ包装体の蓋材外周形状と同じ形状に抜脱１
７又は、カット線、ミシン目線等の加工等が施されてい
る部分に切り込み部６aと押え板１２で挟まれた状態で
ＰＴＰ包装体１が装着されＰＴＰ包装体１全体がブラン
ク板紙で包囲される。

【００２５】図３に示すようにＰＴＰ包装体１が装着さ
れる前のブランク板紙は天板１０の内面及び外面に印刷
加工が施され且つ底面板短辺側に連接する側面板１２の
接着部１１に接着剤１８を塗布し折り曲げ線２５を内側
に折り曲げ接着部が底面板１６と接着されている。印刷
面積が天面板の内面及び外面の他、蓋面板の外面にも印
刷面が或る為にＰＴＰ包装体１の錠剤等の内容物にかん
する表示、注意事項等の多くの情報が正確に確認され、
且つ印刷面が広い為に大きな文字で印刷が出来る為にお
年寄りも楽に正確に文字等を見ることが出来誤飲防止が
できる。尚、ＰＴＰ包装体１ケースの美粧性或は耐水性
附与等の為に印刷表面にオーバーコート等の加工を施す
事もある。

【００２６】本願発明のブランク板紙の印刷は凸版印
刷、平版印刷、或はスクリーン印刷等で印刷される。印
刷加工後に所定の形状に打抜き加工と同時に折線加工或
は底面板の抜脱加工、カット線加工等が施される。

【００２７】図４(ａ)に示すブランク板紙は所定個所に
抜脱１７を施した底面板１６の長辺側に折線２１を介し
て側面板１４が連接され、更にその側面板に折線２２を
介して蓋面板１３が連設されるとともに、蓋面板１３に
差し込み口を設けている。底面板１６の他方の長辺側に
折線２３を介して側面板１５が連接され、更にその側面
板１５に折線２４を介して天面板１０が連設されてい
る。天面板１０の外側端面に差し込み部９が施されてい
る。そして底面板１６の短辺側にはそれぞれ折線２５を
介して押え面板１２が連設されており、押え面板１２に
切り込み線６及び糊代面１１がほどこされる。

【００２８】図４(b)に示すブランク板紙２６の天面板
１０への印刷は内側面１９及び外側面２０に施される他
蓋面板１３の内側面及び外側面印にも印刷を施す事もあ
る。また、押え面１２板上の糊代面１１は内側面に接着
剤１８が塗布され押え面板１２が折線２５から内側に折
り曲げられ底面板と糊代面１１が接着される。

【００２９】本願発明のブランク板紙２６マニラボール
紙、両面カード紙、白ボール、アイボリー紙等の坪量が
１９０ｇ/ｍ²〜４００ｇ/ｍ²程度の板紙が使用すること
ができ、板紙の片面又は両面に印刷が施される。。

【００３０】図４(b)に示すように押え面１２板上の糊
代面１１に塗工される接着剤１８は、溶剤型、エマルジ
ョン型、ホットメルト型粘着剤が使用される。また、粘
着剤は内容物に対して溶剤の影響がない粘着剤が好まし
い。

【００３１】図５に示すようにＰＴＰ包装体１があらか
じめ印刷、折線、カット線等が施されたブランク板紙の
底面板の切り落とし穴により装着され側面板、蓋面板及
び天面板で包囲されＰＴＰ包装体１が外力からほごされ
る。

【００３２】図６(ａ)〜(b)に示すように、ブランク板
紙２６は印刷加工、折線加工等の他に底面板にＰＴＰ包
装体１の蓋材外周形状と同じ形状に抜脱１７又は、カッ
ト線、ミシン目線等の加工を施し且つＰＴＰ包装体１を
固着する為の切り落とし穴３０が底面板１６に施され、
更に底面板１６の一方の長辺側に折線２１を介して側面
板１４が連設され、更にその側面板に折線２２を介して
蓋面板１３が連設されるとともに、蓋面板に差し込み口
８が施されている。底面板の他方の長辺側に折線２３を
介して側面板１５が連設され、更にその側面板１５に折
線２４を介して天面板１０が連設されている。天面板１
０の外側端面に差し込み部９が施されＰＴＰ包装体１が
底面板、及び蓋面板、天面板で包囲され外力からほごさ
れる。また印刷はブランク板紙の内側面１９及び外側面
２０の所定個所及び蓋面板等広い面積に施され服用等の
多くの情報提供が正確にされ誤飲防止が出来る。

【００３３】図７(a)〜(c)に示すように、ＰＴＰ包装体
１の凹設開口部領域に所定の形状にカット線又はミシン
目線或は抜脱加工が施されたブランク板紙の底面板１６
の内面をホットメルト系接着材２７等によりＰＴＰ包装
体１の蓋材表面が接着され、側面板１４、１５、蓋面板
１３及び天面板１０で包囲されＰＴＰ包装体１の内容物
３等が外力から保護される。また、ブランク板紙は印
刷、折線等の加工の他にＰＴＰ包装体１の凹設開口部領
域に所定の形状にカット線又はミシン目線或は抜脱加工
が施された底面板１６の一方の長辺側に折線を介して側
面板が連設され、更にその側面板に折線を介して蓋面板
が連設されるとともに、蓋面板に天面板を係着する為の
差し込み口が施されている。底面板の他方の長辺側に折
線を介して側面板が連設され、更に側面板に折線を介し
て天面板が連設されている。天面板１０の外側端面に差
し込み部９が施されＰＴＰ包装体１が底面板、及び蓋面
板、天面板で包囲され外力から保護される。

【００３４】図８(a)〜(b)に示すようＰＴＰ包装体１の
凹設開口部領域に所定の形状に抜脱加工が施されたブラ
ンク板紙の底面板１６の一例で底面板内表面をホットメ
ルト系接着材２７等によりＰＴＰ包装体１の蓋材表面が
接着されている。ＰＴＰ包装体１の内容物を取り出すた
めに成形した基材シート上面を指先で底面板１６裏面か
ら蓋材であるアルミ材を破り、破れたアルミ材がガイド
となり容易に錠剤等の内容物を容易にとりだすことがで
きる。図９(a)〜(b)に示すようにＰＴＰ包装体１の凹設
開口部領域に所定の形状にカット線とミシン目線加工が
施されたブランク板紙の底面板１６の一例で底面板内表
面をホットメルト系接着材２７等によりＰＴＰ包装体１
の蓋材表面が接着されている。ＰＴＰ包装体１の内容物
を取り出すために成形した基材シート上面を指先で圧し
内容物を底面板１６の裏面から蓋材であるアルミ材を破
り、破れたアルミ材と底面板のカット部が開き片開き状
となり且つ片開き部がガイドとなり容易に錠剤等の内容
物を容易にとりだすことができ。

【００３５】図９(a)〜(b)に示すようにＰＴＰ包装体１
の凹設開口部領域に所定の形状にカット線とミシン目線
加工が施されたブランク板紙の底面板１６の一例で底面
板の内表面をホットメルト系接着材２７等によりＰＴＰ
包装体１の蓋材表面が接着されている。ＰＴＰ包装体１
の内容物を取り出すために成形した基材シート上面を指
先で底面板１６裏面から蓋材であるアルミ材を破り、破
れたアルミ材と底面板のカット部が観音開き状となり錠
剤等の内容物を両面ガイドする状態で容易にとりだすこ
とができる。

【００３６】本願発明においては、ＰＴＰ包装体１がブ
ランク板紙２６で包囲される為に錠剤等の内容物３が外
力から保護され、また子供が安易に破封し難く、且つお
年寄りが容易に安全に破封できるプレススルーパック包
装体ケースである。

【００３７】ブランク板紙を使用している為に薬剤等に
関する情報が多く記載でき、病院で作成された処方箋に
もとずき、薬局等で調剤又は処方された薬剤を収納し患
者に渡すときに薬剤の名称、写真、用法、効能、服用個
数、服用時間等程度の情報であったが本願発明のプレス
スルーパック包装体ケースはブランク板紙に薬剤の副作
用、相互作用、禁止事項の説明など多くの情報を施すこ
とにより患者に服用の際の注意が促され、誤飲の服用が
防止される。

【００３８】さらに、ブランク板紙は印刷面積が多い為
に表示文字や表示写真も大きくすることが可能であり、
患者に見やすく、特に高齢者等の視力の弱い患者にも分
かりやすく正確に処方箋や薬剤に関する情報を伝達で
き、誤って服用する事故が防止され、安全性が向上す
る。

【００３９】

【発明の効果】本発明は、以上の構成からなるプレスス
ルーパック包装体ケースは子供では安易に開封すること
が難しく子供の誤飲を防止することができる。又、患者
が服用に際しぶらんく板紙の印刷面が広いために注意事
項等の多くの情報が提供されている為に誤飲による服用
が防止でき、且つ錠剤等の内容物を取り出す際にＰＴＰ
包装体の周縁端部で指等を損傷する心配もなく安全で、
容易に安定して取り出すことができる。また、ＰＴＰ包
装体がブランク板紙により包囲されている為に蓋材等の
損傷防止ができる為に蓋材の厚さを薄くすることにより
錠剤等の内容物を取り出す際の蓋材の破封が今まで以上
に楽に取り出すことが出来、また使用後の焼却時の問題
も低減できる。さらに、ＰＴＰ包装体がブランク板紙に
より包囲されている為に錠剤等の内容物を遮光すること
もでき品質劣化を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】(ａ)は本発明のＰＴＰ包装体シートの周縁全体
がブランク板紙で包囲されている斜視図である。

【図２】(ａ)は本発明のＰＴＰ包装体シートの斜視図で
あり、(b)は本発明のＰＴＰ包装体シートのＡ−Ａ′断
面図である。

【図３】本発明のＰＴＰ包装体ケースの斜視図であ
る。、

【図４】本発明のＰＴＰ包装体ケースのブランク板紙形
態を示す一例の展開図である。(b)は本発明のＰＴＰ包
装体ケースのブランク板紙形態を示す一例のＢ−Ｂ′断
面図である。

【図５】本発明のＰＴＰ包装体ケースの形態を示す一例
の斜視図である。

【図６】本発明のＰＴＰ包装体ケースのブランク板紙形
態を示す一例の展開図である。(b)は本発明のＰＴＰ包
装体ケースのブランク板紙形態を示す一例の断面図であ
る。

【図７】(ａ)は本発明のＰＴＰ包装体ケースの形態を示
す一例の斜視図である。(b)は本発明のＰＴＰ包装体ケ
ースのブランク板紙形態を示す一例の展開図である。
(ｃ) は本発明のＰＴＰ包装体ケースのブランク板紙形
態を示す一例のＣ−Ｃ′断面図である。

【図８】(ａ)は本発明のＰＴＰ包装体ケースがブランク
板紙底部の内容物取り出し用抜脱部の展開図である。
(b) は本発明のＰＴＰ包装体ケースのブランク板紙底部
の内容物取り出し用抜脱部の斜視図である。

【図９】(ａ)は本発明のＰＴＰ包装体ケースのブランク
板紙底部の内容物取り出し部形態を示す一例の展開図で
ある。 (b)は本発明のＰＴＰ包装体ケースのブランク板
紙底部の内容物取り出し部形態を示す一例の斜視図であ
る。

【図１０】(ａ)は本発明のＰＴＰ包装体ケースのブラン
ク板紙底部の内容物取り出し部形態を示す一例の展開図
である。(b)は本発明のＰＴＰ包装体ケースの

【符号の説明】

１…ＰＴＰ包装体 ２…収容
材 ３…内容物 ４…シー
ル層 ５…蓋材 ６…切り
込み線 ７…収容部 ８…差込
口 ９…差込部 １０…天
面板 １１…糊代部 １２…押
え板 １３…蓋面板 １４…側
面板 １５…側面板 １６…折
線 １７…抜脱部 １８…接
着剤 １９…印刷面 ２０…印
刷面 ２１…折線 ２２…折
線 ２３…折線 ２４…折
線 ２５…折線 ２６…ブ
ランク板紙 ２７…ホットメルト系接着剤 ２８…カ
ット線 ２９…ミシン目線 ３０…切
落し孔

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】熱可塑性樹脂からなる透明な基材シートを
   成形して凹設し、内容物を収容できる収容部を形成し、
   その収容部の開口部にヒートシール層を有する蓋材で密
   封したプレススルーパック包装体を所定の形状に打抜
   き、折線等の加工を施したブランク板紙が形成され、そ
   のブランク板紙の底部に所定の形状に打抜或はカット
   線、ミシン目線をプレススルーパック包装体の凹設の開
   口部領域周縁下に施したことを特徴とするプレススルー
   パック包装体ケース。
2. 【請求項２】請求項１記載のプレススルーパック包装体
   ケースにおいて、前記プレススルーパック包装体が所定
   の形状に打抜き、折線等の加工を施したブランク板紙で
   包囲されていることを特徴としたプレススルーパック包
   装体ケース。