JP6792839B2 - 帳票印刷用シート及び配送用伝票 - Google Patents
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そして、図16に示されるように、貼付票101の裏面の周囲三辺の縁部に沿って設けられた粘着剤101aをその表面を覆った離型紙を剥がして露出させ、これを、荷物を梱包した箱100に貼り付けて箱100の表面と貼付票101の裏面との間に袋状部103を形成し、この袋状部103に前記切り離した明細票102を差し入れて収納することで、別に用意した封筒を箱100に貼り付けるなどしなくとも、物品を箱100に梱包した後に作成した明細票102を、箱100に一体に添付して配送することができるようになっている。
また、シートに情報を印字出力した後、貼付票101と明細票102は分離して取り扱われるため、多数の荷物を発送するときなどに箱100に添付する明細票102を紛失したり異なる届け先の箱100に誤って別の明細票102を添付したりし易いという問題があった。
箱に荷物を梱包した後に明細票や送り状などを添付する場合に、明細票などをビニール製の袋に封入し、これを箱の外側に貼付けるデリバリーパックが用いられることが多いが、エコロジーの観点からは、帳票類を含めた荷物配達後は捨てられる紙製、プラスチック製の包装資材の使用は可能な限り減らすことが好ましく、デリバリーパックを用いずに明細票などを箱に確実に添付することができる手段が望まれる。
表側シートはその表面の一方の側に第1の情報印字領域、他方の側に第2の情報印字領域が設けられ、
中間シートはその表面の一方の側に、前記第1の情報印字領域に位置対応する表側シートの裏面部分に周囲三辺が接着して表側シートの裏面との間で袋状部を形成する袋状部形成領域、他方の側に表側シートの裏面が剥離可能に接着するシート疑似接着領域が設けられ、
裏側シートはその表面の全体に中間シートの裏面と当該裏側シートの表面の間に設けられた粘着剤層を覆う粘着剤層保護領域が設けられ、
前記表側シートの第1の情報印字領域と第2の情報印字領域が当該シートの一の側辺と対向他側辺間に設けられたシート折れ線によって区画され、
前記中間シートと裏側シートが、中間シートの袋状部形成領域とシート疑似接着領域の境界に沿って前記両シートの一の側辺と対向他側辺間に設けられたシート分断線によって区画された構成を有することを特徴とする。
前記構成の帳票印刷用シートにおいて、裏側シート表面に全体に粘着剤層保護領域が設けられた構成に代えて、裏側シートの表面の前記中間シートの袋状部形成領域に位置対応する部分に中間シートの裏面部分と当該裏側シートの表面部分の間に設けられた粘着剤層を覆う粘着剤層保護領域、他の部分に中間シートの裏面に接着剤を介して接着するシート接着領域が設けられた構成とすることができる。
一方、表側シートの第2の情報印字領域が設けられた部分は、その裏面側が中間シートに剥離可能に疑似接着しており、この部分の中間シートの裏面側は裏側シートの表面に一体に粘着又は接着し、さらに、この部分の中間シートと裏側シートは、シート分断線に沿って、前記中間シートの袋状部が形成された部分及び裏側シートの粘着剤層を介して袋状部を覆っている部分から容易に分離することができるように設けてある。
よって、この開口から表側シートの第2の情報印字領域が形成された部分を袋状部内に差し込むことで、第2の情報印字領域が袋状部内に収納され、第2の情報印字領域に表示された情報を秘匿状態とすることができる。第2の情報印字領域を袋状部に収納する過程で、表側シートの第1の情報印字領域と第2の情報印字領域を切り離す操作は不要であり、シート折れ線に沿って第2の情報印字領域が形成された部分を折り曲げることで袋状部への収納が可能である。
そして、粘着剤層を介して中間シートの袋状部の裏面側を覆う裏側シートを剥離して粘着剤層を露出すれば、表側シートの第1の情報印字領域を表面側に向けて、前記第2の情報印字領域が収納された袋状部を箱などに一体に貼り付けることができる。この際、袋状部の裏面側全体に粘着剤層を設けてあるので、箱に貼り付ける際の方向性などは考慮する必要はなく、簡易な操作で確実に貼り付けることが可能である。従来から使用されている、配送票などを封入し荷貼りするためのデリバリーパックは不要である。
表側シートの第1の情報印字領域に配送情報、袋状部に収納される第2の情報印字領域に明細票や納品書などに関する情報を印字して本発明のシートを荷物の配送用伝票に適用した場合、袋状部の裏面全体に粘着剤層が設けられているので、箱に貼り付けた伝票が確実且つ強固に固定され、荷物配送中に伝票や明細票などが剥がれたり脱落したりするようなことはない。
前記シート分断線は、その平面視略コ字形の屈曲した両角部に丸みが付けられて形成されていることが好ましい。
例えば第1の情報印字領域に配送する荷物の受取主である届け先の情報や依頼主の情報などを表示して貼付票を構成し、第2の情報印字領域に配送する荷物の内容に関する情報を印字して明細票や納品書を構成すれば、物品を配送用の箱に梱包した後に配送用伝票を作成しても、明細票や納品書を箱に一体に添付して配送することが可能である。明細票や納品書を封入し荷物に貼り付けるようなデリバリーパックを必要とせず、省資源化が図られる点でエコ特性に優れている。
この場合、貼付票とともに、第1の情報印字領域に荷物を受取主に配達するのと引き換えに配達作業者が持ち帰る配達票などを袋状部が形成された部分にレイアウトするとともに、配達票などの周辺にシート分断線である切り取り用のミシン目を設けて表側シートから切除可能に形成することができる。さらに、袋状部に収納される明細票や納品書の裏面にその帳票名称を印字しておけば、配達票などを表側シートから切除することで形成される切り取り孔を通して、伝票の外側から袋状部に収納された書類の内容を知ることができる。
また、前記構成において、剥離可能に接着するとは、例えば感圧接着剤などを用いて接着し、接着後に手で剥がそうとすれば容易に剥がすことができるように疑似接着していることを意味する。
さらに、表側シートの第1の情報印字領域と第2の情報印字領域を区画するシート折れ線は、第1の情報印字領域と第2の情報印字領域の境界を容易に折り曲げることができるように加工された線であり、当該シートの表面に罫線刃を適宜な深さに差し入れて設けた折れ筋やミシン目などにより形成することができる。
シート分断線は、シートを分断するために入れられた切れ目であるスリットやミシン目などにより形成することができる。綺麗に分断することができ且つ操作がし易いことからスリットであることが好ましい。スリットは、その全体に切れ目を連続させたものの他、スリット線上にアンカット部を適宜断続的に配置した構成のものでもよい。
シート折れ線とシート分断線は、断続的に交差する稲妻形状、波線形状又は凸凹形状のミシン目やスリットを線上に配置して設けたものでもよい。
本発明の帳票印刷用シートは、配送用伝票の他に所望の形式の帳票やラベルの作製に用いることが可能である。
図1〜図6は本発明の帳票印刷用シートの一例を示しており、この帳票印刷用シート1は、同寸同形の表側シート2、中間シート3及び裏側シート4を、後述する接着剤層6、疑似接着剤層7及び粘着剤層8を介して重ね合わせ、A4サイズ又はA5サイズの一体のシートに形成してある。
第2の情報印字領域22の周囲は、前記シート折れ線23に連ねて当該シート2の周辺縁部よりも内方寄りの位置に設けられた、表側シート2の表面から中間シート3の表面に至る深さのスリットからなるシート分断線24で囲ってある。
袋状部形成領域31とシート疑似接着領域32は、当該シート3の対向長側辺間に設けられた、アンカット部を適宜断続的に配したスリットからなるシート分断線33によって区画してある。
詳しくは、裏側シート4はその表面全体が粘着剤層8を覆う粘着剤層保護領域となっており、当該シート4の対向長側辺間に前記中間シート3のシート分断線33と平行に設けられた、アンカット部を適宜断続的に配したスリットからなるシート分断線43により、前記中間シート3の袋状部形成領域31に位置対応する部分に設けられた粘着剤層8を覆う粘着剤層保護領域41と、中間シート3の疑似接着領域32に位置対応する部分に設けられた粘着剤層8を覆う粘着剤層保護領域42の二つの領域に区画してある。
各シート間に設ける接着剤層6、疑似接着剤層7及び粘着剤層8としては、感圧接着剤や感熱接着剤、再湿接着剤などの剥離可能な接着剤が用いられ、フレキソ法、グラビア法などの公知の印刷又はコーティング法によって適宜な厚みに塗布し、接着剤が乾燥していない状態で貼り合わせるウェット方式や熱圧着方式、感圧方式によって貼り合わせることができる。また、中間シート3の裏面側に設ける粘着剤層8としては、アクリル系粘着剤や天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤などを用いることもできる。
そして、中間シート3と裏側シート4が一体に接着してある側は、中間シート3の前記袋状部5が形成された部分及び裏側シート4の前記袋状部5の裏面側に設けられた粘着剤層8を覆っている部分からシート分断線33,43に沿って容易に分離することができるように形成してある。
次いで、図5に示されるように、表側シート2の第2の情報印字領域22が形成された部分をシート折れ線23に沿って折り曲げ、その端部を袋状部5の開口から内部に差し込んで、第2の情報印字領域22が形成された部分を袋状部5内に収納することで、第2の情報印字領域22に表示された情報を秘匿状態とすることができる。
そして、図6に示されるように、中間シート3の袋状部5の裏面側を覆う裏側シート4を剥離して粘着剤層8を露出すれば、表側シート2の第1の情報印字領域21を表面側に向けて、前記第2の情報印字領域22が収納された袋状部5を箱などに一体に貼り付けることができる。この際、袋状部5の裏面側全体に粘着剤層8を設けてあるので、箱に貼り付ける際の方向性などは考慮する必要はなく、簡易な操作で確実に貼り付けることが可能である。
また、領収証21bと配達票21cのコーナー部には略三角形状に接着剤が塗布されていいない部分を設けた剥がし口21fがそれぞれ設けてあるとともに、裏側シート4の前記剥がし口21fが設けられた部分と位置対応する部分には三角形状の打ち抜き部44が設けてあり、領収証21bと配達票21cを剥がすために剥がし口21fの表面に指を添えたときに、打ち抜き部44の凹みによって剥がし口21fを容易に指で摘むことができるように形成してある。
次いで、表側シート2の第2の情報印字領域22に設けられた明細票22aを袋状部5内に折り込んで収納し、さらに、袋状部5の裏面側を覆う裏側シート4を剥離して粘着剤層8を露出させ、荷物を梱包した箱の表面に貼り付ければよい。
このとき、領収証21bと配達票21cを表側シート2から切除することで表側シート2に切り取り孔ができるが、袋状部5に収納された明細票22aの裏面に予め帳票名称を印刷しておけば、受取主は、切り取り孔を通して袋状部5に書類が収納されていること及び収納された書類の内容を外側から確認することができる。さらに、受取主は、袋状部5から明細票22aを取り出して確認することで、配送された荷物の明細を、箱を開けずに確認することができる。
領収証21bのコーナー部には略三角形状に接着剤が塗布されていいない部分を設けた剥がし口21fが設けられ、また、配達票21cの下側隅部よりも外側の表側シート2の縁部にも剥がし口21fが設けられ、この剥がし口21fと配達票21cの縁部の間にシート分断線21gが設けられており、前記表側シート2の縁部の剥がし口21fを指で摘むとシート分断線21gに沿って配達票21cを剥がれ、その周囲のシート分断線21d、21eに沿って配達票21cを容易に切除することができるようになっている。
また、表側シート2の配達票21aなどがレイアウトされた第1の情報印字領域21と明細票22aがレイアウトされた第2の情報印字領域の境界に設けられたシート折れ線23と、領収証21b及び配達票21cの周囲を区画するシート分断線21dとの間に、一対のシート分断線21h、21hが設けられており、後述するように表側シート2をシート分断線21h、21hに沿って切除することにより袋状部4に封入した明細票22aを取り出すことができるようになっている。
さらに、貼付票21aの下側隅部には、中間シート3の袋状部5から裏側シート4を剥離する際の摘み部となる剥がし口21iが設けてある。この剥がし口21iは、表側シート2の表面から中間シート3の表面に亘り切込みを入れて形成され、貼付票21aの下側隅部を指で摘んで引っ張ることで裏側シート4が剥離し、袋状部5裏面の粘着剤層8を露出させることができるように設けてある。
先ず、表側シート2の第2の情報印字領域22が形成された部分をその周囲のシート分断線24に沿って中間シート3から引き剥がし、表側シート2の第1の情報印字領域21と第2の情報印字領域22を一続きにしたままで、図11に示されるように、中間シート3と裏側シート4の前記第2の情報印字領域22に重なった部分をシート分断線33,43に沿って切り離し、袋状部5の開口を露出させる。
また、図示した帳票印刷用シート1では、中間シート3の裏面と裏側シート4の表面の間の全体に粘着剤層8を設けたが、これに代えて、裏側シート4表面の、中間シート3の袋状部形成領域31に位置対応する部分を中間シート3の裏面部分と当該裏側シート4の表面部分の間に設けられた粘着剤層8を覆う粘着剤層保護領域とし、これ以外の部分、つまり、中間シート3のシート疑似接着領域32に位置対応する部分を、中間シート3の裏面に接着剤を介して接着するシート接着領域としてもよい。
Claims (5)
- 表側シート、中間シート及び裏側シートを重ね合わせて形成された帳票印刷用シートであって、
表側シートはその表面の一方の側に第1の情報印字領域、他方の側に第2の情報印字領域が設けられ、
中間シートはその表面の一方の側に、前記第1の情報印字領域に位置対応する表側シートの裏面部分に周囲三辺が接着して表側シートの裏面との間で袋状部を形成する袋状部形成領域、他方の側に表側シートの裏面が剥離可能に接着するシート疑似接着領域が設けられ、
裏側シートはその表面の全体に中間シートの裏面と当該裏側シートの表面の間に設けられた粘着剤層を覆う粘着剤層保護領域が設けられ、
前記表側シートの第1の情報印字領域と第2の情報印字領域が当該シートの一の側辺と対向他側辺間に設けられたシート折れ線によって区画され、
前記表側シートの第2の情報印字領域はその周囲が当該シートの縁部よりも内方よりで平面視略コ字形に配置されていてその両端が前記シート折れ線に連ねて形成されたシート分断線で囲われ、
前記中間シートと裏側シートが、中間シートの袋状部形成領域とシート疑似接着領域の境界に沿って前記両シートの一の側辺と対向他側辺間に設けられたシート分断線によって区画された構成を有することを特徴とする帳票印刷用シート。 - 裏側シート表面に全体に粘着剤層保護領域が設けられた構成に代えて、
裏側シートの表面の前記中間シートの袋状部形成領域に位置対応する部分に中間シートの裏面部分と当該裏側シートの表面部分の間に設けられた粘着剤層を覆う粘着剤層保護領域、他の部分に中間シートの裏面に接着剤を介して接着するシート接着領域が設けられた構成を有することを特徴とする請求項1に記載の帳票印刷用シート。 - 表側シートの前記第2の情報印字領域の周囲を囲うシート分断線は、その平面視略コ字形の屈曲した両角部に丸みが付けられて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の帳票印刷用シート。
- 中間シートをシート分断線に沿って袋状部形成領域とシート疑似接着領域とに分断することにより形成される袋状部の開口両縁に、裏側シートから中間シートに至る深さのスリットがそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の帳票印刷用シート。
- 請求項1から4の何れかに記載の帳票印刷用シートを用いてなる荷物配送用の伝票であって、表側シートの第1の情報印字領域に梱包荷物を配送するための情報、第2の情報印字領域に梱包された物品に関する情報が印字された構成を有することを特徴とする配送用伝票。
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