JP3152137U - 折り込み明細書付き配送伝票 - Google Patents
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Abstract
【課題】明細書を伝票と一体的にして配送物表面に貼付できるとともに、広告文等の情報欄を有する明細書付き配送伝票を提供する。【解決手段】台紙の上面に、伝票片と、該伝票片に並設した明細書からなる帳票主体を重ね合わせて構成した。貼付票と配達票が囲繞部から切り離し可能に形成され、明細書が裏面に広告欄を有し端部に帯片を備えるとともに明細書と帯片が、台紙と接着した帳票主体の天地部から切り離し可能に形成される。囲繞部の裏側に台紙と剥離可能な粘着剤が塗工され、台紙から帳票主体を剥ぎ取って明細書を伝票片裏側に折り込むと、粘着剤により伝票片と明細書が配送物に貼付される。【選択図】図1
Description
本考案は伝票に取り付けた明細書に広告欄を備えてなる折り込み明細書付き配送伝票に関する。
通信販売、運搬業、デパートなどの業界では消費者から受けた注文商品を配送する場合に、配送物の箱表面に貼付票・配達受領票からなる配送伝票(例えば特許文献1参照)を貼り付け、納品書や請求書、商品明細などを記した明細書は商品とともに箱内に入れるのが一般的である。しかしながら例えば家電製品やセット単位のペットボトルなどでサイズがある程度以上のものはあらかじめ梱包されていた箱を利用するため商品明細書を封入することができず、その場合は箱の表面に、明細書を入れたビニール製等の封筒を貼り付ける方法が採られている。
上記のビニール封筒を利用する方式は、配送伝票とは別に商品明細書と封筒が必要となるため材料費だけでなく封入作業等の労力がかかってコスト高となる不利がある。
また箱の表面に、請求書や荷送り人控えなどを重ね合わせて形成した配送伝票(例えば特許文献2参照)を取り付けるものもあるが、このようなものは所定枚数の紙葉が必要となるため全体的な厚みが増えるといった問題と、紙葉を順序よく丁寧に剥がさないと一部が切破したり二枚同時に取り出してしまうといった懸念や、余分なスペースがないため広告宣伝文などの情報を記載することができず無味乾燥となりやすい不具合がある。
本考案は請求書等の明細を、配送物表面の伝票と一体的に形成することで箱内に封入せずに取り付けることができ、ビニール封筒を必要とすることもなく紙材を節して安価に提供でき、しかも広告文等の情報も記載できる簡易な折り込み明細書付き配送伝票を提供することを課題とする。
すなわち本考案は、台紙の上面に、平面コ字形囲繞部内に貼付票と配達票を有する伝票片と、該伝票片に並設し伝票片に折り込み可能とした明細書からなる帳票主体を重ね合わせて構成した折り込み明細書付き配送伝票であって、貼付票と配達票が囲繞部から切り離し可能に形成され、明細書が裏面に広告欄を有し端部に帯片を備えるとともに明細書と帯片が、台紙と固着した帳票主体の天地部から切り離し可能に形成され、前記囲繞部の裏側に台紙と剥離可能な粘着剤が塗工され、しかして台紙から帳票主体を剥ぎ取って明細書を伝票片裏側に折り込むと、粘着剤により、伝票片と該伝票片から切り離し可能となる明細書が配送物に貼付されることを特徴とする折り込み明細書付き配送伝票を主旨とする。
囲繞部と伝票片、及び明細書と帯片がミシン目を介して連接し、明細書と帯片が帳票主体の天地部とスリットを介して連なり、貼付票と明細書がスリットで、また配達票と明細書がミシン目を介して連なることを特徴としている。
一枚の帳票主体に伝票片と明細書を印刷できるため作業工程がかゝらず、紙材を節することにもなって製品を安価に提供でき、箱内に明細書を封入する必要がないため配送物の明細を箱開封前に確認できる。
配送物に帳票主体を貼付すると、伝票片の裏側に折り込んた明細書が位置し、伝票片を囲繞片より剥ぎ取ると明細書裏面の広告欄が現われるため送り側の宣伝広告などの情報を受取人に知らしめることができる。
伝票片と明細書の両方を配送物の箱表面から簡単に引き剥がすことができ、箱表面には伝票片の囲繞部と明細書側の天地部だけが残って受取人の住所氏名その他の個人情報は残らないため不用となった箱を安心して処分したり再使用することができる。
箱表面に封筒式に取り付けた従来の伝票と異なり、粘着剤によって貼付された伝票と明細書はカッターなどの器具を使わすにその場で容易に剥ぎ取ることができて取り扱いやすく、また厚みも頗る薄くなるため商品を重ね合わせても引っ掛かるようなことがなく、運送時に伝票が脱落するといったおそれがない。
図1において1は台紙で10は台紙1の上面に重ね合わせた帳票主体である。帳票主体10は貼付票21と配達票22を有する伝票片20と、伝票片20に並設した明細書30で構成されている。明細書30は受取人控えとなる請求書・納品書その他商品に応じた種目を印刷したもので、通常は伝票とは別に配送物のケース内に封入されるが、本案では図示のように伝票片20に並べて印刷される。伝票片20と明細書30はほゞ同じ大きさで、明細書30の端部には帯片31が連設され、明細書30の裏面は広告欄となる。
伝票片20は、平面コ字形(図では逆向き)の囲繞部23内に位置し、囲繞部23と伝票片20の間にはミシン目24があり囲繞部23の裏側には台紙1と接着し且つ剥離可能な粘着剤Nが塗工されている。そして貼付票21と配達票22の間にはミシン目25が存在し、明細書30と帯片31の間にもミシン目26があり、明細書30と帯片31は帳票主体10の天地部11との夫々の間にはスリット12が存在するとともに貼付票21と明細書30の間にはスリット13、配達票22と明細書30の間にはミシン目27が存在し、更に囲繞部23と明細書側の天地部11の突き合う個所にもスリット14が形成され、天地部11は台紙1との間に接着剤Sで一体的に固着されている。配達票22が貼付票21の下部にある場合は、図示のようなコーナーカット22aを配達票に形成する。
図2(a)は台紙1から帳票主体10を剥がし取った状態を示すもので、前記したように粘着剤Nはコ字形囲繞部23の裏側に塗工されているため粘着剤Nと対向する台紙1の表面領域には剥離剤Hが塗工されていて帳票主体10を台紙1から分離できる。そして明細書30もスリット12を境に天地部11から切り離しでき、また伝票片20の囲繞部23と天地部11の突き合わせ個所にもスリット14が存在するので伝票片20と明細書30は台紙1から同時に剥がし取ることができる。なお天地部11は台紙1と固く接着されているため台紙1上に残る。
台紙1から剥ぎ取った帳票主体10は、(b)図のようにスリット13とミシン目27を境として明細書30を伝票片20の裏側に折り込むことができ、このとき端部の帯片31は、ミシン目26の個所以外がほゞ粘着剤Nに接着し固定される。
図3(a)は明細書30を折り込んだ伝票片10を配送物40表面に貼付したもので、伝票片20は囲繞部23裏側に設けてある粘着剤Nにより配送物40の表面に固着され、明細書30も帯片31が粘着剤Nに接着されているため固定される。伝票片20には送り主、受取人の住所氏名などが印刷されているので運送業者により配送されこの状態で受取人に届けられる。
配送物40を受取人に届けると、ドライバーは受取人から捺印を貰い、コーナーカット22aに指を入れて配達票22をミシン目25・27から切り離して持ち帰る。すると(b)図のように配達票22の空いた個所には、折り込まれてある明細書30の裏面にある広告欄30aの一部が目視される。
配送物40を受け取ると、受取人は残りの貼付票21を剥がすことになるが、既に配達票22は存在しないため貼付票21は囲繞部23のミシン目24から容易に切り離しでき、また明細書30側はスリット13のため取り出しはスムースになされ、それゆえ(c)図のように貼付票21を除去した個所には明細書30の広告欄30a全体が現われる。
明細書30端部の帯片31は粘着剤Nによって配送物40の表面に固定されているが、ミシン目26は囲繞部23から外れた位置にあり、したがって囲繞部23を抑えて明細書30の端部(図では右側)を摘むと、図4のようにミシン目26より明細書30を引き抜くことができる。
かくして伝票片20と明細書30が剥ぎ取られたことにより配送物40上には帯片31を残した囲繞部23だけが存在し、受取人の住所氏名などの情報は全く残らないため第三者に知られるおそれはない。取り出された明細書30は片面に納品・請求などの事項が印刷されているが、他面は広告欄30aとなっているため送り側の広告宣伝文は当然として風景模様やイラストその他多様なメッセージを組み込むことができる。
本考案は配達票22を除去すると必然貼付票21も剥ぎ取ることになるが、内部の明細書30の存在を受取人に確認させるためにも帳票主体10の適宜個所に明細書30の存在や取り出し順序などの説明文を設けることは必要である。なおミシン目、スリットなどは一例であってこれらと同様の機能を発揮できるものであれば図示したものに拘束はされず、また貼付票・配達票・明細書などの呼称も他の表現に置き換えることができ、その他本考案の目的効果を奏する範囲における形状等の変更も本考案の自由な実施の範疇に属すること勿論である。
1 台紙
10 帳票主体
11 天地部
12〜14 スリット
20 伝票片
21 貼付票
22 配達票
23 囲繞部
24〜27 ミシン目
30 明細書
30a広告欄
N 粘着剤
H 剥離剤
S 接着剤
40 配送物
10 帳票主体
11 天地部
12〜14 スリット
20 伝票片
21 貼付票
22 配達票
23 囲繞部
24〜27 ミシン目
30 明細書
30a広告欄
N 粘着剤
H 剥離剤
S 接着剤
40 配送物
Claims (2)
- 台紙の上面に、平面コ字形囲繞部内に貼付票と配達票を有する伝票片と、該伝票片に並設し伝票片に折り込み可能とした明細書からなる帳票主体を重ね合わせて構成した折り込み明細書付き配送伝票であって、貼付票と配達票が囲繞部から切り離し可能に形成され、明細書が裏面に広告欄を有し端部に帯片を備えるとともに明細書と帯片が、台紙と接着した帳票主体の天地部から切り離し可能に形成され、前記囲繞部の裏側に台紙と剥離可能な粘着剤が塗工され、しかして台紙から帳票主体を剥ぎ取って明細書を伝票片裏側に折り込むと、粘着剤により、伝票片と該伝票片から切り離し可能となる明細書が配送物に貼付されることを特徴とする折り込み明細書付き配送伝票。
- 囲繞部と伝票片、及び明細書と帯片がミシン目を介して連接し、明細書と帯片が帳票主体の天地部とスリットを介して連なり、貼付票と明細書がスリットで、また配達票と明細書がミシン目を介して連なることを特徴とする請求項1記載の折り込み明細書付き配送伝票。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009003000U JP3152137U (ja) | 2009-04-13 | 2009-04-13 | 折り込み明細書付き配送伝票 |
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