JP3212413U - 梱包箱 - Google Patents

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慶三 塙
慶三 塙
広敏 武藤
広敏 武藤
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幸陽紙業株式会社
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Abstract

【課題】箱表面に貼り付けられた送り状などを素手で簡単に引き剥がすことができる新規な梱包箱の提供。【解決手段】上蓋30あるいは箱本体のいずれかの一面であって、送り状Pが貼り付けられる領域の角部などにミシン目状の切込線60を形成する。これによって、開封時にその部分を切出片61として切り出し可能としたため、箱表面に貼り付けられた送り状Pをカッターなどの工具を用いることなく、素手だけで簡単に剥ぎ取って処分することができる。【選択図】図10

Description

本考案は、宅配便や郵便小包などで商品輸送する際に用いられる梱包箱に関する。
一般に、宅配便や郵便小包などで荷物を送る場合、その発送者は、宅配便業者や郵便事業者が用意している送り状に相手先の住所などを記入した後、その送り状をその荷物の見やすい部分に貼り付けてから宅配便業者らに委託している。この送り状は、例えば定型の一部複写式で綴りになっており、所定の欄に所定の事項を記入した後、裏面シール側の剥離紙を剥がして梱包箱の蓋面や側面などに貼り付けて用いられている。
この種の従来技術として例えば以下の特許文献1には、箱の開口部を塞ぐ蓋の係合部とケース本体の係合部の重なり合った部分に送り状を貼着し、この送り状を荷造り用の粘着テープとして兼用するアイデアが開示されている。また、以下の特許文献2には、段ボール製の包装用箱の1面に剥離性を有する領域を形成し、この領域に粘着層を有する識別票を貼付させるようにすることで包装用箱表面の損傷を抑えて繰り返し利用可能にしたアイデアが開示されている。
実開平6−65222号公報 登録実用新案第3024794号公報
ところで、この宅配便や郵便小包を受け取った受取人は、その梱包箱を廃棄処分するに際しては、住所・氏名などの個人情報が記載されたその送り状を引き剥がし、梱包箱とは別に処分している。しかしながら、この送り状は配送中などに簡単に剥がれたりしないように箱表面にしっかりと貼り付けられているため、これを素手で剥ぎ取るのは容易ではなく、カッターなどの道具が必要となることがある。
そこで、本考案の目的はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、箱表面に貼り付けられた送り状などを素手で簡単に引き剥がすことができる新規な梱包箱を提供することにある。
前記課題を解決するために第1の考案は、上蓋または箱本体のいずれか一面であって、送り状が貼り付けられる領域の角部またはその周縁部に、その部分を切出片として切り出すための切込線を形成したことを特徴とする梱包箱である。このような構成によれば、その箱本体を廃棄処分するに際しては、その切込線に沿って切出片を箱本体から切り離すと、その切出片と共に送り状の角部を摘まむことができる。従って、その切出片をそのまま引っ張るだけで箱表面に貼り付けられた送り状を素手で簡単に引き剥がすことができる。
第2の考案は、第1の考案において、前記切込線は、前記切出片となる領域を区画する矩形状の第1切込線と、当該第1切込線の対向する辺から同方向に延びる一対の第2切込線とからなることを特徴とする梱包箱である。このような構成によれば、矩形状の第1切込線と第2切込線の部分を指でぐっと押し込めば、その切込線に沿って箱本体の一部が裂けて切出片を簡単に切り出すように摘まみ取ることができる。
第3の考案は、第1または2の考案において、前記切込線の位置を示すマーカーを備えたことを特徴とする梱包箱である。このような構成によれば、切込線の位置を容易に認識できるため、その切込線の部位に送り状の角部などを正確に貼り付けることができる。
本考案によれば、送り状が貼り付けられる領域の角部などに予め切込線を形成して開封時にその部分を切出片として切り出し可能としたため、箱表面に貼り付けられた送り状をカッターなどの工具を用いることなく、素手だけで簡単に剥ぎ取って処分することができる。
本考案に係る梱包箱100の実施の一形態を示す斜視図である。 上蓋30を閉じた状態を示す斜視図である。 図2中A部を示す拡大平面図である。 上蓋30に送り状を貼り付けた状態を示す斜視図である。 本考案に係る梱包箱100の実施の一形態を示す平面図である。 図3中A−A線拡大断面図である。 切込線30部分に穴を開けた状態を示す斜視図である。 切出片61を素手で摘まみ上げる状態を示す説明図である。 送り状Pを素手で剥ぎ取る状態を示す説明図である。 切出片61を起点として送り状Pを剥ぎ取る状態を示す斜視図である。 本考案に係る梱包箱100の他の実施形態を示す平面図である。 本考案に係る梱包箱100の他の実施形態を示す斜視図である。 本考案に係る梱包箱100の他の実施形態を示す平面図である。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1乃至図3は本考案に係る梱包箱100の実施の一形態を示したものである。図示するようにこの梱包箱100は矩形枠状の箱本体10と、この箱本体10の下部開口部側を塞ぐ底板20と、この箱本体10の上部開口部側を塞ぐ上蓋30とからなっており、これらは1枚の段ボール紙から立方体状に組み合わされて形成されている。
箱本体10は、横長矩形状をした4枚の側板10a、10b、10c、10dを横方向に連接して形成されると共に、底板20は、これら4枚の側板10a、10b、10c、10dの底辺からそれぞれ連設された図示しない4枚の底板部材が互いに平板状に噛み合うようにして形成されている。
上蓋30は、この箱本体10を構成する4枚の側板10a、10b、10c、10dの上辺からそれぞれ連設された4枚のフラップ30a、30b、30c、30dからなっている。そして、この4枚のフラップ30a、30b、30c、30dのうち、横方向に対向する第3フラップ30bおよび第4フラップ30dは,その形状及び大きさが互いに同じ矩形状になっているが、縦方向に対向する第1フラップ30aおよび第2フラップ30cはやや異なる形状となっている。
すなわち、第1フラップ30aおよび第2フラップ30cともそれぞれ同じ幅の矩形状になっているが、その縦方向の長さは第1フラップ30aよりも第2フラップ30cの方が長くなっている。そして、第1フラップ30aの先端中央部には、これより突出するように係止片40が連接されると共に、この第1フラップ30aと対向する第2フラップ30cには、この係止片40を差し込むためのスリット状の差込口50が形成されている。
また、この第1フラップ30aの角部付近には、ミシン目状の切込線60が形成されている。この切込線60は、図3に示すように例えば縦(L)15mm×横(W)30mm程度の大きさをした矩形状の領域を区画する第1切込線60aと、この第1切込線60aの対向する縦辺からそれぞれ角部方向に延びる一対の第2切込線60b、60b(L:10mm〜15mm)とから構成されている。そして、後述するようにこの第1切込線60aで区画された矩形状の領域が切出片61としてこの第1フラップ30aから切り離されて切り出し可能となっている。
このような構成をした本考案の梱包箱100を利用するにあっては、先ず図1に示すように箱本体10内に送りたい商品や荷物(図示せず)を入れた後、上蓋30を構成する第3フラップ30bおよび第4フラップ30dをそれぞれ内側に折り曲げて箱本体10の上面開口部を塞ぐ。続けて図2に示すように他の第2フラップ30cを内側に折り曲げた後、最後にその上に重ねるように第1フラップ30aを内側に折り曲げてから、その先端の係止片40を第2フラップ30c側の差込口50に差し込む。
すると、図1に示すようにこの係止片40両端の舌片40a、40aが差込口50両端の下部に潜り込んでその位置に引っかかるようになるため、この状態から手を離しても第1フラップ30aおよび第2フラップ30cの動きが規制されて上蓋30が閉じ、勝手に開くようなことはない。
その後、このようにして箱本体10を上蓋30で塞いだならば、図4に示すように裏面全体に接着糊(接着シール)が塗られた送り状Pをその上蓋30上にしっかりと貼り付ける。具体的には第1フラップ30aの係止片40と第2フラップ30cの差込口50の部分を中心にその周囲を覆うようにして第1フラップ30aと第2フラップ30cの境界線上に送り状Pを貼り付ける。この送り状Pは、従来から一般に利用されている宅配業者らが指定する定型品であり、例えば縦10cm×横20cm程度の大きさの表紙やカーボン紙などの紙葉を複数枚重ねて左端で綴った方式となっている。
そして、この送り状Pを上蓋30上に貼り付ける際には、その一部の角部、具体的には図5に示すようにその綴り側左上の角部P1が切込線60の切出片61にあたる領域上に位置するように位置決めして貼り付ける。これによって上蓋30が完全に塞がれた状態になるため、このまま宅配業者などに発送を依頼することができる。そして、輸送中においてその上蓋30はこの送り状Pや係止片40などの係止機構により2重にしっかりと閉じられた状態となるため、振動や衝撃が加わっても上蓋30が勝手に開いてしまうようなことはない。
一方、これを受け取った受取人は、その上蓋30を閉じている送り状Pを剥がし取ってからその上蓋30を開いて荷物を取り出すことになるが、この送り状Pを剥がし取るに際しては、図6および図7に示すように先ず第1フラップ30a側の切込線60に人差し指を差し込んでその切込線60に沿って破いて穴を開ける。その後、図8および図9に示すようにその穴に差し込んだ人差し指と親指によって切出片61だけを切り離し、そのまま上方に摘まみ上げる。これによって、図10に示すように送り状Pがここを起点として切出片61と共に剥がれはじめるため、そのまま一気に持ち上げるように引っ張れば、送り状Pを上蓋30からきれいに剥がし取ることができる。
このように本考案の梱包箱100は、送り状Pが貼り付けられる領域の角部などに予めミシン目状の切込線60を形成して開封時にその部分を切出片61として切り出し可能としたため、箱表面に貼り付けられた送り状Pをカッターなどの工具を用いることなく、素手だけで簡単に上蓋30から剥ぎ取ることができる。
なお、本実施の形態では、送り状Pが貼り付けられる領域の左角の部位のみに切込線60を形成した例で説明したが、図11に示すようにそれ以外の角部、あるいは周縁部に位置するように単独あるいは複数形成しても良い。また、この送り状Pを上蓋30側でなくその側面に貼り付ける場合があるときは、図12に示すようにその側面にも切込線60を形成しても良い。さらに、この切込線60の位置をわかりやすく示すために図13に示すように箱表面に矢印状のマーカーMや、送り状Pの大きさに合わせた矩形または枠状のマーカーMを予め印刷しても良い。
また、本実施の形態では、箱本体10や上蓋30などを構成する材料として段ボール紙を用いた例でしたが、これ以外にも素手で簡単に切出片61を切り出すことができる他の材料、例えば厚紙や薄いプラスチックの板などを用いても良い。
100…梱包箱
10…箱本体
30…上蓋
40…係止片
50…差込口
60…切込線
60a…第1切込線
60b…第2切込線
61…切出片
M…マーカー
P…送り状
P1…角部

Claims (3)

  1. 上蓋または箱本体のいずれか一面であって、送り状が貼り付けられる領域の角部またはその周縁部に、その部分を切出片として切り出すための切込線を形成したことを特徴とする梱包箱。
  2. 請求項1に記載の梱包箱において、
    前記切込線は、前記切出片となる領域を区画する矩形状の第1切込線と、当該第1切込線の対向する辺から同方向に延びる一対の第2切込線とからなることを特徴とする梱包箱。
  3. 請求項1または2に記載の梱包箱において、
    前記切込線の位置を示すマーカーを表示したことを特徴とする梱包箱。
JP2017002944U 2017-06-29 2017-06-29 梱包箱 Active JP3212413U (ja)

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