JP6650086B2 - 移載装置 - Google Patents
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Description
一般に規制手段は直線ガイドであり、直立姿勢のピン又は軸と、これに係合してピンを摺動する軸受部材によって構成されている。
例えば、そのような移載装置の技術が、特許文献1に開示されている。
またコンベア装置を上下方向に多段に重ねて搬送物を搬送する多段コンベア装置が特許文献2に開示されている。
即ち前記した様に移載装置は、コンベアラインの一部を構成するものであるが、従来技術の移載装置は全高が高く、コンベアライン全体の高さが高くなってしまうという不満がある。即ち移載装置を備えたコンベアラインでは、移載装置の部分によってコンベアラインの全高が決まってしまう。
例えばコンベアラインの移載装置以外の部分(本流部分)がローラコンベアであるならば、従来技術においても本流部分の高さは、ローラの外径よりも僅かに高い程度に抑えることができる。また例えば本流部分がベルトコンベアであった場合でも、従来技術においてもその全高を両端のプーリの外径よりも僅かに高い程度に抑えることができる。
しかしながら従来技術の移載装置は、本流部分のコンベアに比べて全高が高い。そのため、特許文献2に開示された様な多段コンベア装置の一部に、従来技術の移載装置を設置することは困難であった。
本発明は、フレームと、主搬送コンベア部と、副搬送コンベア部と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方を昇降させる昇降手段と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方が直線状に昇降移動する様に規制する規制手段とを有し、前記主搬送コンベア部は一定の平面領域にあって搬送物を一定の方向に搬送する主搬送路を有し、前記副搬送コンベア部は主搬送路と同一の平面領域に配置されていて主搬送路の搬送方向に対して交差する方向に搬送物を搬送する副搬送路を備え、前記昇降手段によって一方の搬送路を他方の搬送路よりも上に上昇させて搬送物を所望の方向に搬送する移載装置において、前記規制手段は、弾性を有していて一定の方向に撓む板体であり、前記規制手段は撓み方向を前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部が昇降移動する方向に合致させた姿勢でフレームと主搬送装置又は副搬送装置の間に取り付けられている。
請求項3に記載の発明は、フレームと、主搬送コンベア部と、副搬送コンベア部と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方を昇降させる昇降手段と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方が直線状に昇降移動する様に規制する規制手段とを有し、前記主搬送コンベア部は一定の平面領域にあって搬送物を一定の方向に搬送する主搬送路を有し、前記副搬送コンベア部は主搬送路と同一の平面領域に配置されていて主搬送路の搬送方向に対して交差する方向に搬送物を搬送する副搬送路を備え、前記昇降手段によって一方の搬送路を他方の搬送路よりも上に上昇させて搬送物を所望の方向に搬送する移載装置において、前記規制手段は捩じれ難く、姿勢を傾斜姿勢に変化させることができる板体であり、前記規制手段は傾斜方向を前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部が昇降移動する方向に合致させた姿勢でフレームと主搬送装置又は副搬送装置の間に取り付けられており、前記規制手段の両端には孔があり、前記規制手段は、前記孔に締結要素が挿通されて前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部と前記フレームとに接続されており、前記孔は、締結要素に比べて大きいことを特徴とする移載装置である。
上記の発明は、フレームと、主搬送コンベア部と、副搬送コンベア部と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方を昇降させる昇降手段と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方が直線状に昇降移動する様に規制する規制手段とを有し、前記主搬送コンベア部は一定の平面領域にあって搬送物を一定の方向に搬送する主搬送路を有し、前記副搬送コンベア部は主搬送路と同一の平面領域に配置されていて主搬送路の搬送方向に対して交差する方向に搬送物を搬送する副搬送路を備え、前記昇降手段によって一方の搬送路を他方の搬送路よりも上に上昇させて搬送物を所望の方向に搬送する移載装置において、前記規制手段は捩じれ難く、姿勢を傾斜姿勢に変化させることができる板体であり、前記規制手段は傾斜方向を前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部が昇降移動する方向に合致させた姿勢でフレームと主搬送装置又は副搬送装置の間に取り付けられている。
請求項2,3に記載の発明では、規制手段として、捩じれ難く、姿勢を傾斜姿勢に変化させることができる板体が採用されている。
請求項1〜3に記載の移載装置では、撓み方向又は傾斜方向を前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部が昇降移動する方向に合致させた姿勢でフレームと主搬送装置又は副搬送装置の間に取り付けられている。
本発明の移載装置では、規制手段は板体であるから、高さが極めて低く、移載装置の全高を低く設計することができる。
本発明の移載装置では、規制手段は撓み方向を前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部が昇降移動する方向に合致させた姿勢でフレームと主搬送装置又は副搬送装置の間に取り付けられている。
本発明の移載装置では、搬送コンベア部が上方に移動する場合は、規制手段が例えば上弦姿勢に反る。また搬送コンベア部が下方に移動する場合は、規制手段が例えば下弦姿勢に反る。
規制手段は板状であるから、全体が上弦姿勢や下弦姿勢に反るものの、捩じれ姿勢にはなりにくい。そのためコンベア部を真っ直ぐに昇降させることができる。
また規制手段は板体であるから、高さが極めて低く、移載装置の全高を低く設計することができる。
ローラ側フレーム19は、規制手段73a〜73dによって水平方向への移動が制限され、上下方向にのみ往復移動が可能である。規制手段73a〜73dの詳細については後記する。
ベルト側フレーム18は、規制手段72a〜72dによって水平方向への移動が制限され、上下方向にのみ往復移動が可能である。規制手段72a〜72dの詳細については後記する。
主搬送コンベア部3は、ベルト82によって搬送路が形成されており、搬送路の上に載った物品25は、環状のベルト82を走行させることによって搬送される。
主搬送コンベア部3の搬送路と、副搬送コンベア部2の搬送路は、図1、図2、図19、図20の様に同一の平面領域に配置されている。即ち副搬送コンベア部2の搬送ローラ14同士の間に、主搬送コンベア部3のベルト82が配置されており、二つの搬送路が同一の平面領域にある。
動力伝動シャフト39は、ギヤードモータ5の出力軸に対して交差する方向に配置されている。動力伝動シャフト39は、ギヤードモータ5の出力軸に対して食い違いの位置にある。即ち動力伝動シャフト39の高さは、ギヤードモータ5の出力軸(図示せず)よりも下にある。動力伝動シャフト39の両端は移載装置1の両端近傍に至っており、両端にピニオンギヤ26が取り付けられている。
ここで、ねじれの位置とは、平行ではなく、交わっていない2本の直線の位置関係を意味している。
動力伝動シャフト39は、移載装置1内において、主搬送コンベア部3の各搬送ローラ14と副搬送コンベア部2のベルト82,88の下方に若干離間して配置されており、平面視すると各搬送ローラ14及びベルト82,88と直交している。
前記したピニオンギヤ26は下向きに形成されたラック部9と係合する。
ここで、前記した様に動力伝動シャフト39は、ギヤードモータ5の出力軸に対してねじれの位置関係であってギヤードモータ5の出力軸(図示せず)よりも下に配置されている。また動力伝動シャフト39に設けられたピニオンギヤ26は、下向きに形成されたラック部9と係合している。この本実施形態の移載装置1は、このレイアウトを採用することにより、ギヤードモータ5を水平移動部材11に囲まれた空間に配置することが可能となり、移載装置1の全高を下げることに成功している。
ラック部9には、前記したピニオンギヤ26が噛み合う。そして正回転又は逆回転するピニオンギヤ26から動力が伝達されることによって、水平移動部材11は水平方向に往復移動する。即ち前記したギヤードモータ5を回転することにより、水平移動部材11に動力が伝動され、水平移動部材11は往復移動する。
即ちギヤードモータ5が回転してピニオンギヤ26が回転すると、水平移動部材11の上面11bは、カムフォロア27を回転させながら水平移動し、カム凹部28,29がカムフォロア27の位置に差し掛かると、図7に示すようにカムフォロア27をカム凹部28,29内に落とし込む。その結果、カムフォロア27と一体のローラ側フレーム19が降下し、副搬送コンベア部2が下方に下がる。一方、主搬送コンベア部3は上昇位置に留まる。
そして主搬送コンベア部3とメインフレーム12との間は、4枚の規制手段72a〜72dのみによって結合されている。
また副搬送コンベア部2とメインフレーム12との間についても、4枚の規制手段73a〜73dのみによって結合されている。
本実施形態の移載装置1で採用する規制手段72,73は、板ばねである。即ち規制手段72,73は薄い板状のバネ鋼を打ち抜いて作られたものであり、平面形状は図10の様に小判形をしている。即ち規制手段72,73は長円形の薄板であり、弾性を有していて一定の方向に撓む。即ち規制手段72,73は、図11、図12の様に平面に対して垂直方向に撓みやすい。即ち図11、図12の矢印の様に、平面に対して垂直方向に曲げ力が加わると、容易に撓む。しかしながら、図9の矢印の様に、捩じれ方向の力に対しては、強い抗力を発揮し、捩じれ難い。
本実施形態の移載装置1では、枠A(主搬送コンベア部3又は副搬送コンベア部2)と、面Bとの間が、4枚の規制手段72,73で接合されている。即ち規制手段72,73の一端側が枠A(主搬送コンベア部3又は副搬送コンベア部2)に接合され、規制手段72,73の他端側が面B(メインフレーム12)に接合されている。規制手段72,73は板体であり、枠Aと面Bにねじ止めするだけで固定することができる。よって、移載装置1の組立が容易である。
また各規制手段72,73を平面的に観察すると、各規制手段72,73の中心軸線X−X(図10)は、いずれも枠A(主搬送コンベア部3又は副搬送コンベア部2)の各辺に対して傾斜している。また各規制手段72,73の中心軸線X−X同士についても互いに傾斜した関係にあり、平行ではない。
さらに規制手段72,73の枠A側接合部200はいずれも枠Aの角に近い部位にある。
また本実施形態では、枠Aと面Bとの間に、各規制手段72,73がそれぞれ4枚づつ取り付けられているから、各規制手段72,73の各枠A側接合部200は、いずれも面Bに対して垂直方向に真っ直ぐ移動する。
また枠Aと面Bとの間に、各規制手段72,73がそれぞれ4枚づつ取り付けられており、且つ規制手段72,73の枠A側接合部200はいずれも枠Aの角に近い部位にあり、さらに規制手段72,73は捩じれにくい性質を持っているから、枠Aと面Bが平行に近接・離反するには大きな力を要しない。また枠Aと面Bが傾斜姿勢となったり捩じれ姿勢となった場合には、規制手段72,73の反力で両者を平行姿勢に修正しようとされる。
副搬送コンベア部2についても同様であり、副搬送コンベア部2の4個のカムフォロア27は、水平移動部材11によって、同時に昇降されるから、副搬送コンベア部2は水平姿勢を保って昇降する。
そして、ベルト側フレーム18とメインフレーム12の間に、図15に示す4個の規制手段72a〜72dが取り付けられていてベルト側フレーム18を天地方向にガイドしている。また、ローラ側フレーム19とメインフレーム12の間には、図21に示す4個の規制手段73a〜73dが取り付けられていてローラ側フレーム19を天地方向にガイドしている。
本実施形態の移載装置1は、図1に示す様に、コンベアライン21における搬送経路が交差する部位に配置される。即ち直線状に配置された上流側の主搬送ライン22と下流側の主搬送ライン23の間に移載装置1が配置されて主ライン100が構成されており、主搬送ライン22,23と直交する副搬送ライン24が移載装置1に接続されている。
図3に示す様に、移載装置1は、全ての構成部材を収容配置するメインフレーム12と、物品25(図1)を主搬送ライン23(図1)側へ搬送する主搬送コンベア部3と、物品25を副ライン101へ搬送する副搬送コンベア部2を有する。また、図3に示す様に、移載装置1は、昇降機構4を有している。
底壁部31は、長方形の薄板状を呈している。底壁部31の長辺側の端辺には、長辺側側壁部32a、32bが設けられている。底壁部31の短辺側の端辺には、短辺側側壁部33a、33bが設けられている。長辺側側壁部32a、32b、及び短辺側側壁部33a、33bは、互いに接続されて四方を囲む枠を構成している。また、長辺側側壁部32a、32b、及び短辺側側壁部33a、33bは、底壁部31に対して直交して固定されている。
敷板68aは、略長方形の薄板の部材である。ガイドレール68bは、長さが敷板68aと同じで、幅が敷板68aより小さい板状の部材である。敷板68aの中央に、ガイドレール68bが配置されており、両者の両端は、ねじ68cで貫通されて底壁部31に固定されている。そして、ガイドレール68bの両側の敷板68a上が、レール部69を構成している。
メインフレーム12の4つの筒状固定部34a〜34dには規制手段73a〜73dの一端が固定される。そして規制手段73a〜73dの他端は副搬送コンベア部2のローラ側フレーム19と結合さる。
またメインフレーム12の4つの筒状固定部35a〜35dには、図6に示す様に規制手段72a〜72dの一端が固定される。そして規制手段72a〜72dの他端は主搬送コンベア部3のベルト側フレーム18と結合さる。
即ち各筒状固定部34a〜34d,35a〜35dは、規制手段72a〜72d、73a〜73dを介して後述のベルト側フレーム18及びローラ側フレーム19と連結される。
昇降機構4は、図5に示す様に、ギヤードモータ5、動力伝動シャフト39、水平移動部材11等を有する。
動力伝動シャフト39は、ギヤードモータ5の出力軸(図示せず)よりも下にある。また、動力伝動シャフト39とギヤードモータ5の図示しない出力軸は、ねじれの位置関係にある。
図6(c)は、ピニオンギヤ26a(26b)が、水平移動部材11のラック部9の中央部分に係合している状態を示している。ピニオンギヤ26aが、図6(c)で見て左回りに回転すると、水平移動部材11は、図8(c)に示す様に左方へ移動する。ピニオンギヤ26aが、図10(c)で見て右回りに回転すると、水平移動部材11は、図7(c)に示す様に右方へ移動する。
ベルトコンベア本体85は、幅の細い3つの第1狭幅ベルトコンベア15(狭窄コンベア)と、1つの第2狭幅ベルトコンベア30(狭窄コンベア)が、平行に4列設けられたものである。4列の狭幅ベルトコンベアの駆動側プーリは、一つのベルト駆動ローラ80で共用されている。即ち本実施形態では、一本のベルト駆動ローラ80(モータ内蔵ローラ)が共通の駆動プーリとして使用されている。
そして共通の駆動側プーリ(ベルト駆動ローラ80)と、個々の従動プーリとの間に幅の細いベルト82が懸架されている。
また各コロ17は、ベルト82にかかる荷重を支持すべく、環状のベルト82の内部に配置されている。即ち、ベルト駆動ローラ80は、コロ取付け部材16に固定されたベルト従動プーリ81、複数のコロ17と同列に水平方向に並んで配置されている。そのため、主搬送コンベア部3の全高は低い。また固定テンションプーリ83は、ベルト82を外側から押しつけている。コロ取付け部材16は、細長い板状の部材が長手方向に沿ってL字状に折り曲げられた様な構造を呈している。
第1狭幅ベルトコンベア15の搬送路側82aとリターン側82bは、主搬送コンベア部3による物品25の搬送方向のほぼ全長に渡って平行である。即ち、第1狭幅ベルトコンベア15は、高さ方向の幅がほぼ一定である。
また、空間78は、図30に示す様に、移載装置1内において、副搬送コンベア部2の隣接する搬送ローラ14の間に形成されており、空間78は搬送ローラ14と平行に形成されている。
空間78に配置されたギヤードモータ5の高さ方向の配置位置は、いずれかの搬送部(主搬送コンベア部3、副搬送コンベア部2)が降下した状態において、いずれかの搬送体(搬送ローラ14,ベルト82,88)の回転軌跡又は走行軌跡の下端の高さよりも、ギヤードモータ5の一部又は全体が上となる位置である。よって、降下した搬送ローラ14の下端の高さと、第1狭幅ベルトコンベア15のベルト82の下端の高さ、及び第2狭幅ベルトコンベア30のベルト88の下端の高さは、空間78の最も高い部分よりも低い。
換言すると、コロ67a、第2,第3固定テンションプ−リ60b,60c、コロ67bに懸掛されたベルト88は、コロ取付け部材59のコの字形のくびれ部90に沿っている。すなわち、ベルト88は、ギヤードモータ5の前端側(出力軸側)側部から上方を経て後端側側部にかけてギヤードモータ5の全長に渡ってギヤードモータ5を避ける様に配置されている。
また、主搬送コンベア部3をベルトコンベアで構成する例を示したが、代わりに物品が載置される複数のコロを物品の搬送方向に沿って並べたころコンベアで構成してもよい。
図16に示す様に、オートテンショナー87は、コロ取付け部材16に装着されている。オートテンショナー87は、揺動片94、可動テンションプーリ84、バネ86を有する。
即ち、オートテンショナー87は、可動テンションプーリ84を有するものであり、可動テンションプーリ84は自由回転が可能であり、また、ベルト82に対して近接・離反が可能である。
そして共通の駆動側プーリ(ベルト駆動ローラ80)と、ベルト従動プーリ81の間に、三つの固定テンションプーリ60(60a〜60c)と複数のコロ67(67a〜67c)と複数の小径コロ89が配置され、幅の細いベルト88が懸架されている。コロ67a〜67cと複数の小径コロ89は、ベルト88にかかる荷重を支持すべく、ベルト88の内側に配置されている。各固定テンションプーリ60a〜60cは、ベルト88を外側から押圧してベルト88に張力を付与している。
即ち、ベルト駆動ローラ80とベルト従動プーリ81が両側に配置されており、ベルト88内において、ベルト駆動ローラ80側からコロ67a、複数の小径コロ89、コロ67b、67cが、この順に配置されている。
ベルト駆動ローラ80とコロ67aの間には、ベルト88を外側から押圧する第1固定テンションプーリ60aが配置されている。
また、第2狭幅ベルトコンベア30は、第1狭幅ベルトコンベア15と同様にベルト側フレーム18に対してボルト止めされている。
図25に示す様に、各突出部46a〜46dの下面側には、筒状固定部71a〜71dが設けられている。筒状固定部70c,70dは、孔47を貫通するネジによって突出部46a,46dに固定されている。筒状固定部70c,70dの内部には雌ねじが形成されている。筒状固定部70c,70dには、規制手段72c,72dの一端が固定される。
カムフォロア36は、図3、図15に示す様に、ベルト側フレーム18の枠の外側に配置されている。
図26に示す様に、底壁部55aの長手方向の両端付近には、固定孔76a、76bが設けられている。
規制手段72a〜72dは、前記した様に細長い薄板状の部材であり、剛性と弾性とを兼ね備えた部材である。図9に示す様に、規制手段72a〜72dの両端付近には孔74、75が設けられている。
ローラ側フレーム19の短辺側側壁部52aは、規制手段73c、73dによってメインフレーム12と接続されている。具体的には、短辺側側壁部52aの固定孔76aと規制手段73cの孔74とが一致しており、ボルト・ナットで固定されている。また、図26に示す様に、メインフレーム12の筒状固定部34cと規制手段73cの孔75とが一致しており、ボルト・ナットで固定されている。すなわち、規制手段73cが、短辺側側壁部52aの固定孔76aと、メインフレーム12の筒状固定部34cに固定されている。同様に、規制手段73dが、短辺側側壁部52aの固定孔76bと、メインフレーム12の筒状固定部34dに固定されている。
また、ローラ側フレーム19の短辺側側壁部52bは、図21に示す規制手段73a、73bによってメインフレーム12と接続されている。すなわち、短辺側側壁部52bの固定孔62a、62bと、メインフレーム12の筒状固定部34a、34b(図4)に、各々規制手段73a、73bが固定されている。
また規制手段72,73の位置関係は、図23、図24の通りである。即ち、8枚の規制手段72,73は、図23(a)、図24(a)の様に平面的に離れた位置に配置されているから、撓んだ際に他の規制手段72,73と衝突することはなく、主搬送コンベア部3と副搬送コンベア部2とを円滑に昇降させることができる。
またその一方で、8枚の規制手段72,73は、図23(b)、図24(b)の様に高さ方向には同一の領域にあり、且つ個々の高さが低いから移載装置1の全高が低い。
図1に示す物品25の搬送方向を設定する際には、次の様に移載装置1を作動させる。
物品25を、上流側主搬送ライン22から下流側主搬送ライン23へ搬送する場合には、移載装置1の主搬送コンベア部3を上昇させて、ベルト82,88を搬送路上に配置し、副搬送コンベア部2を下降させて、搬送ローラ14を搬送路の下方へ退避させる。
即ち、ギヤードモータ5を駆動し、図7(c)に示す様に、水平移動部材11を右方へ移動させ、主搬送コンベア部3のカムフォロア36を第一高位置部7a、第三高位置部7c上に配置すると共に、副搬送コンベア部2のカムフォロア27を第一低位置部8a(カム凹部28a)、第三低位置部8c(カム凹部29a)に配置する。その結果、主搬送コンベア部3は上昇位置に移動し、副搬送コンベア部2は下降位置に移動する。搬送面上にはベルト82,88が配置され、物品25は移載装置1の主搬送コンベア部3によって下流側主搬送ライン23側へ搬送される。
このとき、各規制手段72、73は、図7(a)、図7(b)に示す様に、各々主搬送コンベア部3、副搬送コンベア部2を鉛直方向に移動する様にガイドする。
即ち、ギヤードモータ5を駆動し、図8(c)に示す様に、水平移動部材11を左方へ移動させ、主搬送コンベア部3のカムフォロア36を第二低位置部8b(カム凹部28a)、第四低位置部8d(カム凹部29b)上に配置すると共に、副搬送コンベア部2のカムフォロア27を第一高位置部7a、第三高位置部7c上に配置する。その結果、主搬送コンベア部3は下降位置に移動し、副搬送コンベア部2は上昇位置に移動する。搬送面上には搬送ローラ14が配置され、物品25は移載装置1の副搬送コンベア部2によって副搬送ライン24側へ搬送される。
このとき、各規制手段72、73は、図8(a)、図8(b)に示す様に、各々主搬送コンベア部3、副搬送コンベア部2を鉛直方向に移動する様にガイドする。
しかしながら本発明は、この構成に限定されるものではなく、板ばねに代わって傾斜可能な板体を採用することもできる。
図27は、規制手段110として、傾斜可能な板体111を採用した例を示している。規制手段110の本体部は、板体111であって、弾性力は小さく、撓みにくい。その一方で、規制手段110の両端は、ヒンジ112,113を介して枠A(主搬送コンベア部3又は副搬送コンベア部2)と面B(メインフレーム12)に接続されており、図27(b)の様な水平に近い姿勢と、図27(c)の様な傾斜姿勢をとることができる。なおヒンジ112,113にはある程度のガタがあり、板体111が傾斜姿勢に変化することに伴う、ヒンジ112,113間の長手方向の距離の変化は当該ガタによって吸収される。
本実施形態で採用する規制手段110は、板体ではあるが、撓ませる必要はない。そのため、例えば断面が図27(d)の様な「コ」の字状であってもよい。即ち規制手段110は必ずしも平面状である必要はない。
即ち規制手段120の本体部は、板体121であって、弾性力は小さく、撓みにくい。その一方で、規制手段120の両端には孔126,127があり、当該孔126,127にピン又はネジ等の締結要素123、125が挿通されて枠A(主搬送コンベア部3又は副搬送コンベア部2)と面B(メインフレーム12)に接続されている。
そして本実施形態では、規制手段120の両端の孔126,127は、ピン又はネジ等の締結要素123、125に比べて大きく、且つ締結要素123、125は緩く規制手段120の両端を抑えているに過ぎない。
そのため図28(b)の様な水平に近い姿勢と、図28(c)の様な傾斜姿勢をとることができる。
本実施形態で採用する規制手段120は、板体ではあるが、撓ませる必要はない。そのため、例えば断面が図28(d)の様な「コ」の字状であってもよい。即ち規制手段120は必ずしも平面状である必要はない。
図29は、ピアノ線の様な線材を規制手段130として採用したものである。本実施形態で採用する規制手段130は、ピアノ線の様な線材であり、撓み方向の弾性を有する。
本実施形態では、枠A(主搬送コンベア部3又は副搬送コンベア部2)と、面Bとの間が、多数の規制手段130で接合されている。本実施形態においても、枠Aを面Bに対して垂直方向に真っ直ぐ移動させることができる。即ち枠Aをカムで持ち上げると、各規制手段130は傾斜し、枠Aをぶれることなく垂直に移動させることができる。
2 副搬送コンベア部
3 主搬送コンベア部
4 昇降機構
5 ギヤードモータ
9 ラック部
11 水平移動部材
18 ベルト側フレーム
19 ローラ側フレーム
26 ピニオンギヤ
27 カムフォロア
28,29 カム凹部
39 動力伝動シャフト
72,73 規制手段
87 オートテンショナー
110 規制手段
120 規制手段
130 規制手段
Claims (7)
- フレームと、主搬送コンベア部と、副搬送コンベア部と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方を昇降させる昇降手段と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方が直線状に昇降移動する様に規制する複数の規制手段とを有し、前記主搬送コンベア部は一定の平面領域にあって搬送物を一定の方向に搬送する主搬送路を有し、前記副搬送コンベア部は主搬送路と同一の平面領域に配置されていて主搬送路の搬送方向に対して交差する方向に搬送物を搬送する副搬送路を備え、前記昇降手段によって一方の搬送路を他方の搬送路よりも上に上昇させて搬送物を所望の方向に搬送する移載装置において、
前記複数の規制手段は、それぞれ弾性と剛性を有していて捩じれ難く、かつ一定の方向に撓む板体であり、
前記複数の規制手段は、撓み方向を前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部が昇降移動する方向に合致させた姿勢でフレームと主搬送装置又は副搬送装置の間に取り付けられており、
前記主搬送コンベア部又は前記副搬送コンベア部を四角形の枠にモデル化したときに、前記規制手段は、平面的に観察すると、中心軸線が前記枠の辺に対して傾斜していることを特徴とする移載装置。 - フレームと、主搬送コンベア部と、副搬送コンベア部と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方を昇降させる昇降手段と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方が直線状に昇降移動する様に規制する規制手段とを有し、前記主搬送コンベア部は一定の平面領域にあって搬送物を一定の方向に搬送する主搬送路を有し、前記副搬送コンベア部は主搬送路と同一の平面領域に配置されていて主搬送路の搬送方向に対して交差する方向に搬送物を搬送する副搬送路を備え、前記昇降手段によって一方の搬送路を他方の搬送路よりも上に上昇させて搬送物を所望の方向に搬送する移載装置において、
前記規制手段は捩じれ難く、姿勢を傾斜姿勢に変化させることができる板体であり、
前記規制手段は傾斜方向を前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部が昇降移動する方向に合致させた姿勢でフレームと主搬送装置又は副搬送装置の間に取り付けられており、
前記規制手段の両端は、ヒンジを介して前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部と前記フレームに接続されていることを特徴とする移載装置。 - フレームと、主搬送コンベア部と、副搬送コンベア部と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方を昇降させる昇降手段と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方が直線状に昇降移動する様に規制する規制手段とを有し、前記主搬送コンベア部は一定の平面領域にあって搬送物を一定の方向に搬送する主搬送路を有し、前記副搬送コンベア部は主搬送路と同一の平面領域に配置されていて主搬送路の搬送方向に対して交差する方向に搬送物を搬送する副搬送路を備え、前記昇降手段によって一方の搬送路を他方の搬送路よりも上に上昇させて搬送物を所望の方向に搬送する移載装置において、
前記規制手段は捩じれ難く、姿勢を傾斜姿勢に変化させることができる板体であり、
前記規制手段は傾斜方向を前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部が昇降移動する方向に合致させた姿勢でフレームと主搬送装置又は副搬送装置の間に取り付けられており、
前記規制手段の両端には孔があり、
前記規制手段は、前記孔に締結要素が挿通されて前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部と前記フレームとに接続されており、
前記孔は、締結要素に比べて大きいことを特徴とする移載装置。 - フレームと、主搬送コンベア部と、副搬送コンベア部と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方を昇降させる昇降手段と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の少なくとも一方が直線状に昇降移動する様に規制する規制手段とを有し、前記主搬送コンベア部は一定の平面領域にあって搬送物を一定の方向に搬送する主搬送路を有し、前記副搬送コンベア部は主搬送路と同一の平面領域に配置されていて主搬送路の搬送方向に対して交差する方向に搬送物を搬送する副搬送路を備え、前記昇降手段によって一方の搬送路を他方の搬送路よりも上に上昇させて搬送物を所望の方向に搬送する移載装置において、
前記規制手段は撓む及び/又は傾斜する板体又は線体であり、前記規制手段は撓み方向又は傾斜方向を前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部が昇降移動する方向に合致させた姿勢でフレームと主搬送装置又は副搬送装置の間に取り付けられており、
昇降手段は、ギヤードモータと、前記ギヤードモータから回転力が伝動される動力伝動シャフトと、動力伝動シャフトに取り付けられたピニオンギヤと、ピニオンギヤと係合するラックとを有し、前記ギヤードモータの出力軸と動力伝動シャフトとは食い違いの位置関係であって動力伝動シャフトの高さはギヤードモータの出力軸よりも下にあり、前記ラックは下向きに形成されたものであることを特徴とするとする移載装置。 - フレームと主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の間に、規制手段が複数取り付けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の移載装置。
- 主搬送コンベア部と副搬送コンベア部の一方は、複数のローラが平行に配されたローラコンベア装置であり、他方は複数のベルトコンベアが平行に設けられたベルトコンベア装置であり、ローラコンベア装置を構成するローラの間にベルトコンベア装置を構成するベルトが配され、前記ベルトにはテンショナーによって常時張力が付与されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の移載装置。
- 昇降手段は、ギヤードモータと、複数の部材が組み合わされてなる昇降機構とを有し、昇降機構は、ピニオンギヤと、ラックと、ラックによって直線移動するカム部と、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部に設けられたカムフォロアを有していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の移載装置。
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