JP5629534B2 - 移載装置 - Google Patents

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本発明は、コンベアラインに配置され、物品の搬送方向を縦横両方向に設定可能な移載装置に関するものである。
製品の組み立てラインや、配送場では、物品の搬送にコンベアラインが利用されることが多い。たとえば、配送場では多数のコンベアラインが縦横に設置されていて、コンベアラインの交差する位置には移載装置が配置されている。そして移載装置を作動させることによって、物品をコンベアラインから別のコンベアラインに移動させ、物品を所望の場所に搬送する。
ここで移載装置は、一般に、縦方向への物品搬送部と、横方向への物品搬送部と、昇降部とを有するものである。通常時は、コンベアライン上の物品の搬送の邪魔にならないように、移載装置の縦方向又は横方向の搬送に関わらない方の物品搬送部の頂面を縦送コンベアラインの搬送面よりも下側に待避させている。そしてセンサ等によってコンベアライン上を移動する物品の行先を判別し、所定の物品である場合には、ストッパによって物品を移載装置上に停止させ、さらに昇降部を作動させて搬送に関わる方の物品搬送部をコンベアラインの搬送面よりも上側に隆起させて物品をリフトし、該物品搬送部を作動させて物品を他のコンベアに送り出す。このような移載装置が、特許文献1に開示されている。
特開2005−280857号公報
ところで近年、搬送場等において、効率化の観点からコンベアライン上の物品の搬送速度を高速化したいという欲求がある。しかしながら、特許文献1に記載された移載装置を採用したコンベアラインで物品の搬送速度を高速化すると、移載装置上で物品を停止させるとき、物品やトレー等の搬送用部材がストッパに高速で衝突してしまう。そのため、物品やトレー等の搬送用部材が破損してしまうおそれがあった。またこの場合、ストッパが受ける衝撃が大きくなってしまい、ストッパの消耗が早まってしまうという問題があった。
また特許文献1には、移載装置のコンベアローラにブレーキを掛けて物品を移載装置上に停止させるという方法が開示されている。しかしながらこの方法では、物品の搬送速度を高速化してしまうと、物品を停止させるために長い制動距離が必要となってしまうという問題があった。即ち、コンベアローラが回転不能な状態であっても、コンベアローラ上に高速で進入した物品がコンベアローラの外周面を滑りながら移動してしまうため、実際に物品が止まるまでには長い距離が必要となってしまう。そのため、移載装置を物品の進入方向に長くして形成する必要があり、移載装置が大型化してしまうという問題である。
またさらに、移載装置の搬送方向上流側に位置するコンベアローラを制御して、移載装置への物品の進入速度を制限するという方法が考えられる。しかしこのような方法によると、コンベアラインにおける物品の搬送制御が煩雑になってしまうという問題があった。
そこで本発明は上記した従来技術の問題点を鑑み、物品を高速で運搬するコンベアラインに採用した場合であっても、物品を移載装置上で停止するときに物品及び周辺の部材の破損や過度な消耗を防止可能であって、移載装置を大型化することなく、物品の制動に複雑な搬送制御を必要としない移載装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、被搬送物を搬送面に載置して被搬送物を一方の方向に搬送可能な主搬送コンベア部と、前記主搬送コンベア部と同一の領域に配され被搬送物を搬送面に載置して前記主搬送コンベア部の搬送方向に対して交差する方向に被搬送物を搬送する副搬送コンベア部とを有する移載装置において、主搬送コンベア部と副搬送コンベア部のいずれか一方はローラコンベアであり、当該ローラコンベアに属する各ローラの少なくとも1つは被搬送物制動手段を備えたブレーキ用ローラであって、前記ブレーキ用ローラの被搬送物制動手段は、ブレーキ用ローラのローラ本体の外周面に摩擦係数の大きな高摩擦材を取付けて形成されている、又はローラ本体の外周面に多数の突起、溝、凸条を形成してなる、或いは、前記高摩擦材の表面に前記多数の突起、前記溝、前記凸条を形成してなり、前記被搬送物制動手段は、被搬送物とブレーキ用ローラとの間にはたらく摩擦力によって、少なくともローラコンベアの搬送方向に対して交差する方向への被搬送物の進行を抑制するものであることを特徴とする移載装置である。
また、本発明に関連する発明は、被搬送物を搬送面に載置して被搬送物を一方の方向に搬送可能な主搬送コンベア部と、前記主搬送コンベア部と同一の領域に配され被搬送物を搬送面に載置して前記主搬送コンベア部の搬送方向に対して交差する方向に被搬送物を搬送する副搬送コンベア部とを有する移載装置において、主搬送コンベア部と副搬送コンベア部のいずれか一方はローラコンベアであり、当該ローラコンベアに属する各ローラの少なくとも1つは被搬送物制動手段を備えたブレーキ用ローラであって、前記被搬送物制動手段は、被搬送物とブレーキ用ローラとの間にはたらく摩擦力によって、少なくともローラコンベアの搬送方向に対して交差する方向への被搬送物の進行を抑制するものであることを特徴とする移載装置である。
本発明の移載装置は、主搬送コンベア部と副搬送コンベア部のいずれか一方がブレーキ用ローラを備えたローラコンベアとなっている。そしてブレーキ用ローラは、被搬送物(物品)とブレーキ用ローラとの間に働く摩擦力によって、少なくともローラコンベアの搬送方向に対して交差する方向(以下交差方向)への被搬送物の進行を抑制する被搬送物制動手段を備えている。
したがって、被搬送物が移載装置上に進入して交差方向へ進もうとすると、被搬送物とブレーキ用ローラとの間に大きな摩擦力が働き、被搬送物を減速又は停止させることができる。即ち、本発明の移載装置が備えたブレーキ用ローラは、ブレーキ用ローラ上の被搬送物が交差方向へ進もうとするだけでその被搬送物を減速又は停止させることができる。そのため、このブレーキ用ローラを備えた本願発明の移載装置は、複雑な制御等を必要とせずとも移載装置に進入した被搬送物の減速又は停止が可能となる。つまり、移載装置で被搬送物の搬送方向の向きを変更してローラコンベアで搬出するとき、被搬送物の減速又は停止が容易となり、被搬送物の搬送を簡易に実施できる。
また本発明の移載装置では、ローラコンベアがブレーキ用ローラを備え、ブレーキ用ローラはローラ上を移動する被搬送物との間に摩擦力を働かせることが可能となっている。つまり、ブレーキ用ローラの外周面は摩擦係数が高くなっており、通常のローラコンベアのように、ローラ上の外周面を被搬送物が滑るように移動しない。したがって、通常のコンベアローラを採用した場合に比べて、被搬送物は短い距離で停止することができる。そのことにより、移載装置に被搬送物の制動用の距離を設ける必要がなく、移載装置を小型化することができる。
なお、被搬送物とは搬送対象そのもののみならず、トレー等の搬送用の部材を含むものとする。
また、かかる構成によると、摩擦係数の高い外周面を有するブレーキ用ローラを容易且つ安価に形成することが可能である。
請求項2に記載の発明は、前記ブレーキ用ローラのスラスト方向と被搬送物のローラコンベアへの進入方向とが同一又は略同じであることを特徴とする請求項1に記載の移載装置である。
かかる構成によると、移載装置に進入した被搬送物を進入方向と直交する方向へ搬出する場合に素早く搬送可能となる。即ち、ローラコンベアに進入した被搬送物は、ブレーキ用ローラのスラスト方向の端部からブレーキ用ローラ上へ進行し、ブレーキ用ローラのスラスト方向に沿ってブレーキ用ローラ上を進行しようとする。ここで、被搬送物はブレーキ用ローラ上をスラスト方向へ進むにつれて減速される。さらに、被搬送物がローラコンベアに進入する際にローラコンベアを回転駆動させておくと、被搬送物のスラスト方向への減速と、ローラコンベアによる搬送とを同時に実施することができる。換言すると、被搬送物はローラコンベアで搬送されつつ、搬送方向に直交する方向(スラスト方向)には減速される。つまり、従来の被搬送物を停止させた後でローラコンベアによって搬送する場合と比べて、被搬送物の停止とローラコンベアでの搬送を同時に実施できるため、移載装置で被搬送物の搬送方向の向きを変更してローラコンベアで搬出するとき、被搬送物の搬送速度を高速化できる。
なお、ここでいうスラスト方向とは、ローラの回転軸に沿う方向のことである。
請求項3に記載の発明は、被搬送物の搬入以前に前記ブレーキ用ローラの外周面が搬送面と同一平面に位置することを特徴とする請求項2に記載の移載装置である。
かかる構成によると、被搬送物が移載装置への進入を開始するとき、既にブレーキ用ローラによる搬送面、又はブレーキ用ローラを含む複数の部材による搬送面が形成されている。そのため、被搬送物を移載装置の搬入後すぐにブレーキ用ローラと接触させることができる。即ち、被搬送物が移載装置へ搬入されて移載装置から所定の方向へ搬出されるまでの間において、早めに被搬送物の減速を開始することができる。したがって、高速で移載装置へ進入した被搬送物を確実に減速できる。
なお搬送面とは、移載装置で被搬送物を搬送するとき、移載装置において被搬送物の底面と接触する面である。即ち、主搬送コンベア部と副搬送コンベア部の一方又は両方の被搬送物の載置部位が所定の高さに位置することにより形成されるものである。ブレーキ用ローラは、所定の高さに固定されていてもよいが、物品を載置しないときは降下(待避)してもよい。
請求項に記載の発明は、前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部のいずれか一方又は双方を昇降させる昇降手段と、モータとモータによって回転する出力部材とを少なくとも備えた切換ローラ部材とを備え、前記昇降手段は、切換ローラ部材の出力部材から動力伝導を受けて動作するものであり、水平移動する水平移動部材と、水平移動を昇降移動に変換する変換手段とを有するものであって、前記昇降手段が主搬送コンベア部及び副搬送コンベア部の外側に位置していることを特徴する請求項1乃至のいずれかに記載の移載装置である。
かかる構成では、昇降手段は、水平移動する水平移動部材と、水平移動を昇降移動に変換する変換手段を有するので、水平移動部材を水平移動させることによって主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部のいずれか一方又は双方を昇降させることができる。即ち、水平移動部材が鉛直方向へ移動しないため、昇降手段の配置において高さ方向に広い空間が必要ない。また、昇降手段を主搬送コンベア部及び副搬送コンベア部の外側に配置するため、主搬送コンベア部や副搬送コンベアの下側に配置する場合と異なり、移載装置の高さを低くすることができる。
なお上記変換手段は、カム機構、クランク機構、及び様々なリンク機構等で構成することができる。
請求項に記載の発明は、被搬送物の進行を阻止する搬送防止部材を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の移載装置である。
かかる構成によると、ブレーキ用ローラの被搬送物制動手段に加え、搬送防止部材で被搬送物を停止させることができるため、規定外の方向への被搬送物の進行を確実に阻止できる。また、被搬送物をブレーキ用ローラの被搬送物制動手段で減速させてから搬送防止部材部材で停止させることができるため、搬送防止部材への被搬送物等の高速衝突を防止できる。そのことにより、搬送防止部材の過度な消耗や被搬送物等の破損を防止できる。
請求項に記載の発明は、前記主搬送コンベア部は、少なくとも1つ以上の回転部材に線状部材が懸架されたものであり、回転部材及び線状部材を載置する板状部材を有するものであって、前記副搬送コンベア部は、複数のローラと、ローラ側フレーム部材と、少なくとも1つの前記ブレーキ用ローラを備えたローラコンベアであり、前記搬送防止部材は昇降自在に取付けられており、下降時において主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の搬送面より低位置にあり、上昇時においてその一部又は全部が前記搬送面より突出するものであって、前記線状部材の一部又は全部がローラコンベアのローラ同士の間に配されており、前記水平移動部材の水平移動を昇降移動に変換して板状部材を昇降させる線状部材側昇降手段と、前記水平移動部材の水平移動を昇降移動に変換してローラ側フレーム部材を昇降させるローラコンベア側昇降手段と、前記水平移動部材の水平移動を昇降移動に変換して前記搬送防止部材を昇降させる搬送防止部材側昇降手段とを備え、水平移動部材の水平移動に応じてローラ側フレーム部材と、板状部材とが交互に昇降されるとともに、ローラ側フレーム部材及び板状部材の何れか一方が上昇した際、搬送防止部材が上昇し、他方が上昇した際に搬送防止部材が下降することを特徴とすることを特徴する請求項に記載の移載装置である。
かかる構成によると、主搬送コンベア部が線状部材であり、副搬送コンベア部はローラコンベアであり、線状部材の一部又は全部がローラコンベアのローラ同士の間に配されている。そして、搬送防止部材は昇降自在に取付けられており、下降時において主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の搬送面より低位置にあり、上昇時においてその一部又は全部が前記搬送面より突出する。即ち、主搬送コンベア部と副搬送コンベア部と搬送防止部材を重なりあうように配置可能であるため、移載装置を小型化できる。
またかかる構成によると、水平移動部材の水平移動に応じてローラ側フレーム部材と、板状部材とが交互に昇降されるとともに、ローラ側フレーム部材及び板状部材の何れか一方が上昇した際、搬送防止部材が上昇する。即ち、主搬送コンベア部と副搬送コンベア部と搬送防止部材の昇降を水平移動部材の水平移動によってまとめて行うことができるため、これらにそれぞれ昇降装置を設ける場合と異なり、昇降装置の小型化が可能であり、昇降装置の設置に広いスペースを必要としない。したがって移載装置を小型化できる。
本発明の移載装置は、ブレーキ用ローラ上の被搬送物がローラコンベアの搬送方向に対して交差する方向へ進もうとするだけでその被搬送物を減速又は停止させることができる。そのため、複雑な制御等を必要とせずとも移載装置に進入した被搬送物の減速又は停止が可能であるという効果がある。またブレーキ用ローラによって、移載装置上を進行する被搬送物を短い距離で停止可能となっている。そのことにより、被搬送物を停止させるための長い制動距離を必要とせず、移載装置を小型化できるという効果がある。
本発明を実施した移載装置を備えたコンベアラインの部分斜視図である。 本発明の実施形態に係る移載装置の分解斜視図である。 図2の主搬送コンベア部を示す斜視図である。 図2の副搬送コンベア部を示す斜視図である。 図4のブレーキ用ローラを示す説明図であり、(a)はブレーキ用ローラの一部破断斜視図であり、(b)は(a)をA方向からみた平面図である。 図2のストッパを示す斜視図である。 図2の昇降機構を示す斜視図である。 図7の水平移動部材をA方向からみた平面図である。 図2の主搬送コンベア部と副搬送コンベア部を組み合わせた状態を示す斜視図である。 図9の主搬送コンベア部と副搬送コンベア部に図2のストッパ及び昇降機構を組み合わせた状態を示す斜視図である。 図10の移載装置をA方向からみた平面図である。 図11のA部分のB−B断面図である。 図1の移載装置で被搬送物の搬送方向を切り替える際の動作を示す説明図であり、(a)は主搬送コンベア部が上側に位置している状態を示し、(b)は副搬送コンベア部が上側に位置している状態を示す。 図1の移載装置で被搬送物の搬送方向を切り替える際の水平移動部材とコロの動作を示す説明図であり、(a)は主搬送コンベア部が上側に位置している状態を示し、(b)は副搬送コンベア部が上側に位置している状態を示す。 図1の移載装置で被搬送物の搬送方向を切り替える際の被搬送物の移動を示す説明図であり、(a)〜(e)の順に搬送物が移動する。 図1とは異なる形態の移載装置に採用されるブレーキ用ローラを示す斜視図である。 図1、図16とは異なる形態の移載装置に採用されるブレーキ用ローラを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また以下の説明において、上下左右の位置関係については特に断りのない限り通常の設置状態を基準として説明する。
本実施形態の移載装置1は、図1に示されるように、コンベアライン21における搬送経路が交差する部位に配置される。即ち、コンベアライン21は直線状の主搬送ライン90と、直角状に屈曲する2つの副搬送ライン91、92から形成されている。ここで、主搬送ライン90は、列状に配置された上流側コンベア22、移載装置1、主搬送コンベア23によって形成される経路である。また2つの副搬送ライン91、92は、上流側コンベア22、移載装置1、副搬送コンベア24によって形成される経路と、上流側コンベア22、移載装置1、副搬送コンベア25によって形成される経路である。このとき2つの副搬送コンベア24、25は主搬送ライン90と直交するように移載装置1に接続されている。
そしてコンベアライン21では、上流側コンベア22から移載装置1上に搬送した被搬送物26を、そのまま主搬送コンベア23へ搬送したり、移載装置1で方向を変更して副搬送コンベア24、25へ搬送する。即ち、コンベアライン21では、被搬送物26は主搬送ライン90又は副搬送ライン91、92に沿って搬送される。
ここで上流側コンベア22、主搬送コンベア23、副搬送コンベア24、25は、各々複数のローラを備えたローラコンベアである。そしてこれらのローラコンベアは、複数の従動ローラが駆動ローラから動力伝達されて回転するように構成されており、載置した被搬送物26を各々一方向に搬送可能となっている。また、これらのローラコンベアの被搬送物26の載置高さは一致しており、その搬送面は移載装置1の搬送面と略一致している。
以下、本実施形態の移載装置1について詳細に説明する
移載装置1は、図2で示されるように、主搬送コンベア部2、副搬送コンベア部3、ストッパ4(搬送防止部材)、昇降機構5が下板6上に載置されて形成されており、これらを図示しない枠体、箱体等に一体的に収容して形成されるものである。なお、この図示しない箱体は、その底面と下板6を同一としたものでもよい。
主搬送コンベア部2は、図3で示されるように、ベルト駆動ローラ11(回転部材)、ベルト12(線状部材)、ベルト従動ローラ13(回転部材)、張力維持部材14、2つの平板部材15(板状部材)、4つのローラ取付け部材16、コロ17によって形成されている。
平板部材15は外形が略「凸」字状の部材であり、ローラ取付け部材16は断面「L」字状に延びる長尺状の部材となっており、具体的には等辺山形鋼等によって形成されている。そして、離れた位置に配置した2つの平板部材15を繋ぐように4つのローラ取付け部材16が列状に取付けられている。即ち、4つのローラ取付け部材16の長手方向の両端部分は2つの平板部材15上に位置しており、その中心部分は2つの平板部材15の間の空間に位置している。
そして2つの平板部材15の内の一つは、その上面に2つの立板部材15cが立設されるとともに、長手方向の両端の一部分を上側へ屈曲させて側板部15aを形成している。これら2つの立板部材15cと、2つの側板部15aはそれぞれ対向するように設けられている。ここで、2つの立板部材15cに間にはベルト駆動ローラ11が配置されており、ベルト駆動ローラ11は立板部材15cにその両端を回転自在に保持されている。なお、ベルト駆動ローラはモータ内蔵ローラであって、回転可能な外筒の内部に減速機構を有するモータを備えている。さらに、2つの側板部15aにはその外側に位置する面にコロ17がそれぞれ設けられている。即ち、2つのコロ17は2つの側板部15aからそれぞれ外側へ向かって突出するものであり、互いに離れる方向へ突出している。また、コロ17はそれぞれ側板部15aの上側近傍に位置している。
また平板部材15の他方には、短手方向の片側端部に4つの切り欠き溝を有する仕切板部15bが立設されている。この仕切板部15bは前記したもう一方側の平板部材15に近い短手方向の端部に位置しており、前記切り欠き溝には4つのローラ取付け部材16が挿通されている。そして、他方側の平板部材15にも長手方向の両端部に側板部15aが形成されている。この2つの側板部15aはそれぞれ対向するように設けられており、仕切板部15bと連続している。そして、2つの側板部15aにはその外側に位置する面にコロ17がそれぞれ設けられている。即ち、2つのコロ17は2つの側板部15aからそれぞれ外側へ向かって突出するものであり、互いに離れる方向へ突出している。また、コロ17はそれぞれ側板部15aの上側近傍に位置している。
なお、2つの平板部材15には平板部材15を上下方向に貫通する貫通孔(図示せず)が合計4つ形成されている。これらは後述する昇降ガイドを形成するための貫通孔であり、平板部材15を上下方向に貫通している。
4つのローラ取付け部材16は、その側壁部分に複数のベルト従動ローラ13及び張力維持部材14が取付けられている。ベルト従動ローラ13及び張力維持部材14はローラであり、ローラ取付け部材16に回転自在に取付けられている。また1つのローラ取付け部材16取付けられるベルト従動ローラ13及び張力維持部材14は、すべて同方向に突出している。このとき、ベルト従動ローラ13はローラ取付け部材16の長手方向に列状に配置されている。
ここで、ベルト駆動ローラ11と、ローラ取付け部材16の長手方向に列状に並ぶベルト従動ローラ13にはベルト12が懸架されている。具体的にはベルト駆動ローラ11には4本のベルト12が懸架されており、各ベルト12はベルト駆動ローラ11と複数のベルト従動ローラ13に懸架されて一体に回転可能となっている。このとき、各ベルト12はそれぞれ別のローラ取付け部材16に取付けられたベルト従動ローラ13に懸架されるものである。したがって、各ベルト12はそれぞれ別のローラ取付け部材16に沿って延びるように懸架されている。またこのとき、各ベルト12は2つの張力維持部材14によって、上側及び下側から押さえつけられている。即ち、1つのローラ取付け部材16に取付けられた2つの張力維持部材14の内、上側に位置する張力維持部材14がベルト12を上側から押圧し、下側に位置する張力維持部材14がベルト12を下側から押圧している。
副搬送コンベア部3は、図4で示されるように、複数のブレーキ用ローラ28(ローラ)を枠体29(ローラ側フレーム部材)に取付けて形成されるローラコンベアである。これら複数のブレーキ用ローラ28は、1つのブレーキ用ローラ28aが駆動ローラとなっており、図示しないモータ等適宜の部材を内蔵している。そして外部からの信号によってその動作を制御可能となっている。加えてその他のブレーキ用ローラ28bは従動ローラとなっており、駆動ローラから図示しないベルトで動力の伝達が可能となっている。したがって、従動ローラになっているブレーキ用ローラ28bは、駆動ローラになっているブレーキ用ローラ28aの動作に従って駆動する。
ここでブレーキ用ローラ28は、図5で示されるように、ローラ本体31の外周面に高摩擦材32(被搬送物制動手段)が取付けられて形成されている。高摩擦材32はウレタン樹脂やゴム等の摩擦係数の高い材質によって形成される部材であり、ローラ本体31の外周面を覆っている。
そして枠体29は、図4で示されるように、4つの側壁部29b、29c、29d、29eから形成されている。
これら4つの側壁部の内で枠体29の長手方向両端部の近傍にそれぞれ位置する2つの側壁部29b、29dは、それぞれ複数の切り欠き溝が列状に形成されて櫛歯状となっている。具体的には、2つの側壁部29b、29dの内、一方の側壁部29bには大きな切り欠き溝29fと小さな切り欠き溝29gが交互に位置するように列状に配置されている。そして、これら大きな切り欠き溝29fと小さな切り欠き溝29gは、どちらも外形が略U字状であり、側壁部29b、29dの上端から下側へ向かって略鉛直方向に延びている。
また、他方側の側壁部29dには、外形が略U字状小さな切り欠き溝29gが列状に配置されている。
ここで、2つの側壁部29b、29dにそれぞれ形成されている小さな切り欠き溝29gの数は同じになっている。加えて、これら2つの側壁部29b、29dにそれぞれ形成された小さな切り欠き溝29gの列は対向している。即ち、一方の側壁部29bに形成されているすべての小さな切り欠き溝29gは、他方の側壁部29dに形成されている小さな切り欠き溝29gとそれぞれ対向する位置にある。
加えて、これら2つの側壁部29b、29dの下端部分に、2つの側壁部29b、29dの下端部を外側に向かって略直角に屈曲されて形成される張出板部29aが形成されている。
また4つの側壁部の内で、枠体29の短手方向の両端部近傍にそれぞれ位置する2つの側壁部29c、29eは、それぞれの上端部分を枠体29の外側に向かって互いに離れる方向へ折り曲げられている。
この2つの側壁部29c、29eは、外側に位置する面の長手方向の両端部近傍に2つのコロ30が取付けられている(側壁部29cに取付けられたコロ30については図示せず)。2つの側壁部29c、29eに取付けられたコロ30は、対向する位置にあり、それぞれ外側へ向かって突出している。つまり、枠体29には互いに離れる方向へ突出した2組のコロ30が、長手方向の両端近傍にそれぞれ位置している。また、2つの側壁部29c、29eには、枠体29の内外に連続する貫通孔29hがそれぞれ一つずつ設けられている(側壁部29cに形成された貫通孔29hについては図示せず)。これらの貫通孔29hは、それぞれ側壁部29c、29eにおいて、側壁部29c、29eの長手方向の片側端部近傍に位置する1つのコロ30と近い位置に設けられている。加えて、2つの側壁部29c、29eに設けられた2つの貫通孔29hは対向している。
また、枠体29の張出板部29aには張出板部29aを上下方向に貫通する貫通孔(図示せず)が4つ形成されている。これらは後述する昇降ガイド機構を形成するための貫通孔であり、張出板部29aを上下方向に貫通している。
ストッパ4は、図6で示されるように、外形略「コ」字状のストッパ本体38が2つの土台部39に回動自在に支持されて形成される。このストッパ本体38は、突出片36と対になる2つの上下動用長板部材37から形成されるものであり、突出片36は直方体状の長尺体となっている。また上下動用長板部材37は、外形が略長方形平板状となっており、2つの上下動用長板部材37は向かい合わせに配置されている。そして、2つの上下動用長板部材は上端部分がそれぞれ外側へ向かって略直角に屈曲している。加えて、2つの上下動用長板部材37は長手方向の両側で高さが異なっている。即ち、長手方向の中心部分近傍から突出片36側の端部に向かうにつれて高さが低くなっており、長手方向の中心部分近傍からもう一方側の端部までの高さは一定となっている。
ここで、突出片36と2つの上下動用長板部材37は2つの連結金具41を介して一体に取付けられている。連結金具41は、外形が略「L」字状の金具であり、突出片36と各上下動用長板部材37との間に位置している。そして、連結金具41はネジ等の適宜な締結手段により、上下動用長板部材37の外側の側面と突出片36の長手方向端部側の側面に固定されている。
土台部39は、長方形の上部が凸形に丸みを帯びたアーチ形状の土台部本体39aと、円柱状の軸部材39bから形成されている。軸部材39bはその長手方向の片側端部が土台部本体39aに対して回転自在に取付けられており、長手方向のもう一方の端部が上下動用長板部材37と一体に取付けられている。ここで2つの土台部39もまた、向かい合わせに配置されるものであり、2つの軸部材39bは互いに近づく方向へ突出すると共に、その中心軸は同じとなっている。そして、これら2つの軸部材39bはそれぞれ上下動用長板部材37の外側側面の長手方向の中心部分近傍に取付けられている。
つまりストッパ本体38は、土台部39の軸部材39bを回転軸として2つの土台部39に対して回動自在に取付けられている。このとき、シーソーのように2つの上下動用長板部材37の長手方向の片側端部が上昇すると、もう一方側の端部が下降する。つまり、2つの上下動用長板部材37の長手方向の両端部が逆側に上下動する。
ところで、2つの上下動用長板部材37の各内側側面には、それぞれコロ40が2つずつ合計4つ取付けられている(片側の上下動用長板部材37に取付けられた2つのコロ40は図示せず)。片側の上下動用長板部材37に取り付けられた2つのコロ40は、もう一方の上下動用長板部材37に取り付けられた2つのコロ40とそれぞれ対向する位置となっている。即ち、2つの上下動用長板部材37の各内側側面には互いに近づく方向へ突出するコロ40の組み合わせが2組形成されている。このとき向かい合うコロ40同士の中心軸は同じとなっている。
ここで、1つの上下動用長板部材37に取り付けられた2つのコロ40に注目すると、2つのコロ40は、上下動用長板部材37と土台部39とが連結している部分、即ち、土台部39の軸部材39bが取付けられている部分から、同じ距離だけ離れた位置に取付けられている。また、このとき各コロ40の中心軸の高さ方向の位置は同じになっている。
昇降機構5は、図7で示されるように、切換ローラ部材45と2つの水平移動部材46とが係合して形成される。そして、切換ローラ部材45の出力部材47から動力伝導を受けて水平移動部材46が動作する。
切換ローラ部材45は外周面を形成する外筒の内部に、モータ内蔵ローラ45aを配して形成されている。このとき外筒はモータ内蔵ローラ45aに対して相対的に回転自在に取付けられている。そして、モータ内蔵ローラ45aの軸を固定用部材に取り付けることによって、切換ローラ部材45が支持されている。また、このモータ内蔵ローラ45aの長手方向の両端部には、それぞれ歯車状の出力部材47が取付けられている。この2つの出力部材47はモータ内蔵ローラ45aの回転に伴って回転する。
ここで、モータ内蔵ローラ45aは図示しない外部の制御装置やリミットスイッチ等によって、その回転量を適切に制御することができる。したがって、モータ内蔵ローラ45aに取り付けられている出力部材47の回転量もまた適切に制御することができる。
ところで前記したように、切換ローラ部材45の外周面を形成する外筒は、モータ内蔵ローラ45aに対して相対的に回転自在に取付けられている。したがって、モータ内蔵ローラ45aが回転しても外筒は回転することがない。また、外筒が回転してもモータ内蔵ローラ45aの回転を阻害しない。したがって、切換ローラ部材45上を被搬送物が搬送されている場合であっても、被搬送物が外筒を回転させるのみであって、被搬送物の搬送とは独立してモータ内蔵ローラ45aの回転を制御することができる。
水平移動部材46は、図7,8で示されるように、長尺状であって略直方体状の部材となっている。そしてその両側面にはコロ48が2つずつそれぞれ取付けられており、合計4つのコロ48が1つの水平移動部材46に取付けられている。ここで水平移動部材46の一方側の側面に注目してみると、1つのコロ48は長手方向の片側端部近傍に位置しており、もう一つのコロ48は長手方向の他方端部側から中心側へやや近づいた部分に位置している。ここで、この片側側面に取付けられた2つのコロ48は、もう一方の側面に取付けられた2つのコロ48とそれぞれ中心軸が同じとなっており、水平移動部材46の各側面からそれぞれ互いに離れる方向へ突出している。
また水平移動部材46の上面は、図8で示されるように、高さの異なる複数の部分を有している。つまり、水平移動部材46の上面の平面部46aに対して隆起や窪みが形成されている。具体的には、水平移動部材46の長手方向の片側端部側から他方端部側に向かって、第一低位置部46b、高位置部46c、第二低位置部46d、第三低位置部46e、第四低位置部46f、第五低位置部46g、第六低位置部46hが形成されている。そして、水平移動部材46の長手方向の端部近傍であって第六低位置部46hの付近にラック部46iが形成されている。
ここで、高位置部46cは平面部46aより高くなっており、6つの低位置部(第一低位置部46b、第二低位置部46d、第三低位置部46e、第四低位置部46f、第五低位置部46g、第六低位置部46h)は平面部46aより低くなっている。このとき、第一低位置部46b、第二低位置部46d、第五低位置部46g、第六低位置部46hの4つの低位置部は同じ高さとなっており、第三低位置部46eと第四低位置部46fの2つの低位置部は他の4つの低位置部よりさらに低くなっている。なお、第三低位置部46eと第四低位置部46fは同じ高さである。さらに、第一低位置部46b、高位置部46c、第二低位置部46d、第三低位置部46eはなだらかに連続しており、第三低位置部46eの片側端部、及び第四低位置部46f、第五低位置部46g、第六低位置部46hも周囲の部分となだらかに連続している。
ラック部46iには、歯切り加工等の適宜の手段によってラック歯が形成されている。またラック部46iの下部は切り欠かれており、ラック部46iは平板状になっている。
次に本実施形態の移載装置1の組み立て構造について図9乃至図12を参照しながら説明する。
主搬送コンベア部2は、図9に示されるように、副搬送コンベア部3と重なりあう位置に配置されている。このとき、ベルト駆動ローラ11は副搬送コンベア部3の外側であって副搬送コンベア部3の長手方向の端部近傍に位置している。そして、主搬送コンベア部2のローラ取付け部材16、及びローラ取付け部材16に取付けられているベルト従動ローラ13、張力維持部材14は、副搬送コンベア部3の各ブレーキ用ローラ28の間に位置している。またベルト12は、副搬送コンベア部3の外部に位置するベルト駆動ローラ11と、副搬送コンベア部3の内部に位置するベルト従動ローラ13とに懸架された状態になっている。このときベルト12は、副搬送コンベア部3の側壁部29bに形成された大きな切り欠き溝29fを通って、副搬送コンベア部3の内外に亘って懸架されている。
さらに、副搬送コンベア部3の枠体29の外側であって、枠体29の2つの側壁部29c、29eの長手方向の片側端部とそれぞれ隣接する部分に、主搬送コンベア部2の側板部15aが位置している。このとき、2つの側板部15aから外部へ向かってそれぞれコロ17が突出している。
そしてさらに、副搬送コンベア部3の2つの側壁部29c、29eにそれぞれ形成されている貫通孔29hから、主搬送コンベア部2のコロ17が外部へ向かって突出している(側壁部29c側については図示せず)。
そして、図10に示されるように、主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3は下板6上に載置された状態となっている。そして、主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3の外側を囲むようにストッパ4及び昇降機構5が配置されており、ストッパ4及び昇降機構5は下板6上に載置されている。このとき、昇降機構5の切換ローラ部材45はベルト駆動ローラ11と隣接しており、切換ローラ部材45とベルト駆動ローラ11はその軸方向(スラスト方向)が同じとなっている。
そして、主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3の外側であって、短手方向の両端近傍に2つの水平移動部材46がそれぞれ配置されている。このとき2つの水平移動部材46は、主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3の長手方向に沿ってそれぞれ延びており、主搬送コンベア部2のコロ17及び副搬送コンベア部3のコロ30の下側にそれぞれ位置している。加えて、2つの水平移動部材46の上面には、主搬送コンベア部2のコロ17、副搬送コンベア部3のコロ30、ストッパ4のコロ40(図6参照)がそれぞれ載置された状態となっている。またこのとき、各水平移動部材46に取り付けられた4つのコロ48は下板6上に位置しており、各水平移動部材46は下板6上を水平移動部材46の長手方向に沿う方向へ走行可能となっている。
また2つの水平移動部材46の外側に、ストッパ4の2つの上下動用長板部材37がそれぞれ位置している。このとき、ストッパ4の突出片36と昇降機構5の切換ローラ部材45とが対向する位置になっている。そして、ストッパ4の2つの上下動用長板部材37のさらに外側にストッパ4の土台部39が位置しており、土台部39の土台部本体39aが下板6に取付けられている。
ここで、図11で示されるように、主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3と下板6の間には、複数の昇降ガイド51が形成されている。昇降ガイド51は、主搬送コンベア部2における平板部材15、又は副搬送コンベア部3における枠体29の張出板部29aのいずれか一方又は両方を下側へ付勢するものである。本実施形態の移載装置1には、主搬送コンベア部側の昇降ガイド51aを4つと、副搬送コンベア部3側の昇降ガイド51bを4つの合計8つの昇降ガイド51が設けられている。
主搬送コンベア部側の昇降ガイド51aは、図12で示されるように、六角穴付きボルト52、平座金53、つるまきばね54、筒状部材55、軸受部材56、ナット57から形成されている。
六角穴付きボルト52の軸部分は、筒状部材55に挿通された状態となっている。このとき、六角穴付きボルト52の軸部分は筒状部材55より長く、筒状部材55の一部から六角穴付きボルト52の一部が突出している。そして、六角穴付きボルト52は筒状部材55が取付けられた状態で、平座金53、つるまきばね54、軸受部材56、下板6に形成した貫通孔、をこの順番に貫通した状態となっており、下板6の下側に位置する部分にナット57が取付けられている。なお、軸受部材56は潤滑材を使用しない軸受(ドライベアリング)で形成され、平板部材15の貫通孔と一体に取り付けられている。
ここで、六角穴付きボルト52の軸部分であって筒状部材55に覆われた部分は、下板6より上側に位置している。即ち、下板6は六角穴付きボルト52の軸部分のみが貫通し、下板6の上面に筒状部材55の長手方向の片側端部が位置している。そして、平板部材15(主搬送コンベア部2)が下板6と相対的に近接又は離反するとき、筒状部材55の外周面を軸受部材56が滑るように移動する。
副搬送コンベア部3側の昇降ガイド51bもまた、六角穴付きボルト52、平座金53、つるまきばね54、筒状部材55、軸受部材56、ナット57から形成されている(図示せず)。つまり、主搬送コンベア部側の昇降ガイド51aとほぼ同様の構成であり、軸受部材56が枠体29の張出板部29aに形成された貫通孔に取付けられる点が相違している。
次に本実施形態の移載装置1の動作について説明する。なお以下の説明の搬入方向とは、移載装置1と隣接する上流側コンベア22から、移載装置1へと向かう方向である。また、副搬送コンベア部3の搬送方向は搬入方向と交わる方向になっている。
本実施形態の移載装置1は、図1に示されるように、上流側から搬送されてくる被搬送物26の進行方向を必要に応じて変更するものである。具体的には、被搬送物26を移載装置1への進入方向に沿ってそのまま搬送する主搬送ライン90での搬送と、被搬送物26を移載装置1への進入方向に交差する方向へ進行方向を変更して搬送する副搬送ライン91、92での搬送とを切り替えるものである。
本実施形態の移載装置1が採用されたコンベアライン21では、移載装置1より搬送方向上流側において、在荷センサ(図示せず)等によって被搬送物26に関する情報を取得する。そして、制御装置(図示せず)が取得した情報をもとに主搬送ライン90と副搬送ライン91、92のどちらのラインで搬送するかを判断する。
このとき、被搬送物26を副搬送ライン91、92に搬送すると判断した場合、制御装置(図示せず)は移載装置1の副搬送コンベア部3を上昇させ、主搬送コンベア部2を降下させる。そして、被搬送物26の移載装置1上への搬入前に副搬送コンベア部3の上昇を完了し、副搬送コンベア部3によって搬送面を形成する。
具体的には、図13(a)、図14(a)で示される状態において、制御装置(図示せず)が切換ローラ部材45内部に位置するモータ内蔵ローラ45aのモータを所定量だけ回転させる。そのことにより切換ローラ部材45が所定量だけ回転し、切換ローラ部材45の回転に伴って2つの出力部材47が規定量だけ回転する。すると、歯車状の出力部材47とそれぞれラック部46iで係合する2つの水平移動部材46が水平方向へ移動し、図13(b)、図14(b)で示される状態となる。
つまり2つの水平移動部材46は同時に移動するものであり、移載装置1の長手方向に沿って同じ距離だけ移動する。そして副搬送コンベア部3を上昇させる場合には2つの水平移動部材46は、切換ローラ部材45が位置する端部側からストッパ4の突出片36が位置する端部側へと移動する。
このとき、各水平移動部材46の移動によって、各水平移動部材46上に載置されている複数のコロが水平移動部材46に対して相対的に移動する。詳しくは、図14で示されるように、主搬送コンベア部2に取付けられたコロ17はそれぞれ低い位置へと移動し、副搬送コンベア部3に取付けられたコロ30は高い位置へと移動している。即ち、2つの水平移動部材46の一方側において、主搬送コンベア部2に取付けられたコロ17の内の一つが第二低位置部46d上から第三低位置部46e上へと移動し、もう一つのコロ17が平面部46a上から第六低位置部46h上へと移動する。そして、副搬送コンベア部3に取付けられたコロ30の内の一つが第一低位置部46b上から高位置部46c上へと移動し、もう一つのコロ30が第五低位置部46g上から平面部46a上へと移動する。このとき片側の水平移動部材46上だけでなく、もう一方の水平移動部材46上でも同様に2つのコロ17及び2つのコロ30が相対的に移動する。
つまり水平移動部材46の上面に載置されたコロ17、30が、水平移動部材46の上面の低い部分に落とし込まれる、又は水平移動部材46の上面の高くなった部分に乗り上げることにより、コロ17、30を一体的に取付けた主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3が昇降する(昇降手段)。つまりこのとき、水平移動部材46の水平成分を含む移動を、主搬送コンベア2及び副搬送コンベア部3の昇降移動へと変換している(変換手段)。
また、主搬送コンベア2及び副搬送コンベア部3を昇降させる際、昇降ガイド51(図11、12)によって規定外の方向へ移動が制限される。そのため、主搬送コンベア2及び副搬送コンベア部3はブレやガタつきがなく移動することができる。また、昇降ガイド51が主搬送コンベア2及び副搬送コンベア部3を常に下向きに付勢するため、移動した後の主搬送コンベア2及び副搬送コンベア部3の姿勢が安定する。
また副搬送コンベア部3を上昇させるとき、ストッパ4の突出片36もまた上昇する。このとき、突出片36の少なくとも一部が副搬送コンベア部3を形成する各ローラの最頂部より上側に位置するようになっている。
具体的には、前述のように水平移動部材46が移動すると、図13、14で示されるように、ストッパ4の上下動用長板部材37に取付けられたコロ40が水平移動部材46の上面を移動する。このとき、2つ水平移動部材46の内の一方に注目すると、一つのコロ40が低い位置から高い位置に移動しており、もう一つのコロ40が高い位置から低い位置へ移動している。具体的には、一つのコロ40が第三低位置部46e上から平面部46a上へと移動し、もう一つのコロ40が平面部46a上から第四低位置部46f上へと移動している。このとき2つのコロ40は同じ大きさであり、平面部46aに位置するコロ40が第四低位置部46f上に位置するコロ40より高い位置にある。
ここで、2つのコロ40は上下動用長板部材37の長手方向に離れた位置に同じ高さで取付けられている。したがって、1つのコロ40がもう一つのコロ40に対して上側へ移動すると、上側に移動したコロ40と近い位置にある上下動用長板部材37の長手方向の端部が上側へ移動する。即ち、上下動長板部材37が傾斜する。このとき、2つ水平移動部材46の内の一方側だけでなく、もう一方側の水平移動部材46上でも同様に2つのコロ40が相対的に移動し、上下動用長板部材37が同様に傾斜する。
そして副搬送コンベア部3を上昇させるとき、2つ水平移動部材46のどちら側の上面においても、2つのコロ40の内で突出片36に近い位置のコロ40が、他方のコロ40より高い位置となっている。そのため2つの上下動用長板部材37は、突出片36が取付けられた側の長手方向の端部を上側へ移動する。
つまり、水平移動部材46を水平方向に前後移動させ、2つのコロ40を互いに異なる方向へ相対的に上下動させることにより、上下動用長板部材37長手方向の両端部を互いに異なる方向へ上下動させる。このことによって、上下動用長板部材37の長手方向の端部に取付けられた突出片36を昇降することができるようになっている。
制御装置(図示せず)が被搬送物26を副搬送ライン91、92で搬送すると判断し、副搬送コンベア部3及びストッパ4の突出片36が上昇すると、図15(b)で示されるように、副搬送コンベア部3及びストッパ4の突出片36の上昇動作が完了した移載装置1に対して被搬送26が搬入される。ここで、移装置1への被搬送物26の搬入が開始されてから移載装置1上に完全に載置されるまでの間に、在荷センサ(図示せず)等によって移載装置1へ被搬送物26が進入したことを検知する。そして被搬送物26の移載装置1への進入が検知されると、制御装置(図示せず)は副搬送コンベア部3の駆動ローラ28aを駆動させ、副搬送コンベア部3の各ブレーキ用ローラ28の駆動を開始する。
ここで、副搬送コンベア部3に搬入された被搬送物26は、その搬入方向(図15(b)の矢印で示す方向)へ進行していく。しかし、被搬送物26と各ブレーキ用ローラ28の外周面に位置する高摩擦材32(図5参照)との間に働く摩擦力により、搬入方向へ進行するにつれて被搬送物26の搬入方向への推進力が低下していく。したがって、被搬送物26は搬入方向側に減速しながら進行する。このとき、被搬送物26は副搬送コンベア部3の各ブレーキ用ローラ28上に載置されており、これらブレーキ用ローラ28の駆動によって、被搬送物26は副搬送コンベア部3の搬送方向に加速されていく。つまり、被搬送物26は搬入方向へ減速されると同時に副搬送コンベア部3の搬送方向へ加速される。したがって被搬送物26は、図15(c)、図15(d)で示されるように、搬入方向に対して斜め(主搬送コンベア部2の搬送方向の成分と、副搬送コンベア部3の搬送方向の成分とを含む方向)に向かって進むものであり、被搬送物26の進行方向の搬入方向に対する傾斜角度は、進行していくにつれて大きくなっていく。
詳細に説明すると、被搬送物26が移載装置1上に搬入されるとき、各ブレーキ用ローラ28を回転駆動させていない状態の副搬送コンベア部3へと進入する。このとき、被搬送物26の進行方向(搬入方向)と、副搬送コンベア部3の各ブレーキ用ローラ28のスラスト方向(回転軸に沿う方向であり、ブレーキ用ローラの長手方向)は同じとなっている。即ち、被搬送物26の一部分と停止している各ブレーキ用ローラ28との間に摩擦力が発生し、各ブレーキ用ローラ28は被搬送物26からスラスト方向への力を加えられる。ここで、ブレーキ用ローラ28はスラスト方向へ力が加わっても回転駆動しない状態となっている。つまり、ブレーキ用ローラ28が仮に空転自在に支持されていても、周方向へ力を加えなければ回転せず、スラスト方向へ加わる力ではブレーキ用ローラ28が回転することはない。したがって、被搬送物26は摩擦力を加えられながら回転しないブレーキ用ローラ28上を走行する。ブレーキ用ローラ28が回転しないことにより、被搬送物26からブレーキ用ローラ28にかかる垂直荷重が分散しないので、被搬送物26に加わる摩擦力を大きくすることができる。つまり、被搬送物26を強い力で制動することができる。
そしてまた、被搬送物26の進行方向と副搬送コンベア部3の各ブレーキ用ローラ28の長手方向とが同じとなっているため、制動距離を長くすることができる。
さらに、被搬送物26の一部が載置された状態でブレーキ用ローラ28を駆動するため、すでに駆動したブレーキ用ローラ28に被搬送物26を搬入する場合に比べて、被搬送物26に対して副搬送コンベア部3の搬送方向に力を加えることが容易かつ確実となる。また、移載装置1に被搬送物26を完全に載置してから副搬送コンベア部3で搬送する場合に比べて、搬送速度を上げることができる。
またさらに、移載装置1ではストッパ4の突出片36が上昇しており、移載装置1の長手方向の端部であり、主搬送コンベア23近傍に突出片36が位置している。つまり、移載装置1の搬入方向の先端部分にはストッパ4の一部が配されている。そのことにより、仮に被搬送物26が搬入方向へ大きく進行してしまった場合であっても、被搬送物26はストッパ4に当接することにより、搬入方向へ進行を確実に停止することができる。
そして被搬送物26は副搬送コンベア部3上を搬送された後、搬送方向下流側の副搬送コンベア24に搬送される。そして、図15(e)で示されるように、被搬送物26は副搬送コンベア24で搬送されていく。
ところで、図15では作図の都合上省略したが、移載装置1の下流側のコンベアは1つの副搬送コンベア24だけでなく、図1で示されるように、2つの副搬送コンベア24、25であってもよい。即ち、制御装置(図示せず)によって被搬送物26を2つの副搬送コンベア24、25に分岐させて搬送してもよい。2つめの副搬送コンベア25に搬送する場合には、ブレーキ用ローラ28の回転を1つめの副搬送コンベア24に搬送する場合とは逆方向に回転させればよい。
ここで移載装置1に被搬送物26が接近したとき、制御装置(図示せず)が主搬送ライン90で搬送すると判断した場合について考察する。このとき、移載装置1において主搬送コンベア部2が上昇している状態であればそのまま搬送し、副搬送コンベア部3が上昇している状態であれば、被搬送物26の副搬送コンベア部3を降下させると共に主搬送コンベア部2を上昇させる。なおそのとき、切換ローラ部材45内部のモータ内蔵ローラ45aのモータを、副搬送コンベア部3を上昇させた場合とは反対方向に同じ量だけ回転させる。そのことにより、2つの水平移動部材46が移載装置1の長手方向に沿って同じ距離だけ、副搬送コンベア部3を上昇させる場合とは逆向きに移動する。そして、2つの水平移動部材46上を各コロが相対的に移動し、主搬送コンベア部2が上昇し、副搬送コンベア部3及びストッパ4の突出片36が下降する。
なおストッパ4の突出片36が下降すると、上記したように、上下動用長板部材37の突出片36が取付けられていない側の端部が上昇する。そしてこの上昇した端部は、被搬送物26の搬送方向を制限するガイドとして機能する。つまり、これら端部が移載装置1の短手方向両端から突出することにより、被搬送物26の副搬送コンベア24、25への進行を阻害する。なお、この上昇した端部の先端は、外側へ向かって互いに離れる方向へやや屈曲している。
ところで本実施形態の移載装置1では、切換ローラ部材45と、水平移動部材46と、主搬送コンベア部2、副搬送コンベア部3に各々取付けられたコロとが全て移載装置1の縁付近に位置している。即ち、主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3の昇降に係る部材が移載装置1の端部近傍にある。加えて、主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3を重なり合う位置に配置している。そのことにより、主搬送コンベア、副搬送コンベア、コンベアの上昇機構を重ね合わせて配置する構成に比べて、移載装置1の高さを低くすることができる。
そして移載装置1の高さが低いと、主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3を昇降させるとき、主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3の移動距離を短くすることができる。つまり本実施形態の移載装置1は、主搬送コンベア部2及び副搬送コンベア部3の昇降時の移動距離が短いため、主搬送コンベア部2と副搬送コンベア部3の切換動作を速くできる。
上記した実施形態では、副搬送コンベア部3の各ブレーキ用ローラ28が停止した状態で被搬送物26の一部をブレーキ用ローラ28上に載置し、被搬送物26が完全にブレーキ用ローラ28上に載置される前にブレーキ用ローラ28を駆動した。しかし、副搬送コンベア部3による副搬送コンベア24、25への被搬送物26の搬送制御はこれに限るものではない。例えば、各ブレーキ用ローラ28が駆動している副搬送コンベア部3に被搬送物26を搬入してもよい。また、副搬送コンベア部3に被搬送物26が完全に載置されてから、各ブレーキ用ローラ28を駆動してもよい。これらは適宜変更してよい。
また、搬送制御はコンベアライン21の状況によって適宜変更してもよい。例えば、副搬送コンベア24、25上で被搬送物26の搬送が完了していないとき、被搬送物26を移載装置1上で一次的に待機させてから、副搬送コンベア24、25へ搬送してもよい。このとき、被搬送物26は移載装置1上に進入するだけで搬入方向への推進力が低下するため、被搬送物26の減速制御を別途行う必要がない。即ち、各ブレーキ用ローラ28を駆動させないだけで、被搬送物26を移載装置1上に停止できる。
上記した実施形態では、副搬送コンベア部3のローラコンベアを形成するローラを全てブレーキ用ローラ28としたが、副搬送コンベア部3で使用するローラは全てブレーキ用ローラ28でなくてもよい。ブレーキ用ローラ28と従来周知のコンベアローラを組み合わせてローラコンベアを形成してもよい。
また上記した実施形態では、ローラ本体31の外周面に高摩擦材32を取付けてブレーキ用ローラ28としたが、本発明の移載装置が備えるブレーキ用ローラはこれに限るものではない。例えば高摩擦材32を使用せず、ローラ本体31の外周面に適宜な加工を行って摩擦力を上昇し、被搬送物制動手段としてもよい。また、図16に示されるように、高摩擦材32の外周面に複数の突起130を形成したブレーキ用ローラ131であってもよい。そしてまた、図17に示されるように、高摩擦材32の外周面にローラの長手方向に延びるねじれ溝132を形成したブレーキ用ローラ133であってもよい。即ち、被搬送物がブレーキ用ローラの外周面に載置された際、被搬送物との間で所定の方向に強い摩擦力が働けばよい。
1 移載装置
2 主搬送コンベア部
3 副搬送コンベア部
4 ストッパ(搬送防止部材)
10 搬送面
11 ベルト駆動ローラ(回転部材)
12 ベルト(線状部材)
13 ベルト従動ローラ(回転部材)
15 平板部材(板状部材)
26 被搬送物
28 ブレーキ用ローラ(ローラ)
29 枠体(ローラ側フレーム部材)
31 ローラ本体
32 高摩擦材(被搬送物制動手段)
45 切換ローラ部材
46 水平移動部材
47 出力部材

Claims (6)

  1. 被搬送物を搬送面に載置して被搬送物を一方の方向に搬送可能な主搬送コンベア部と、
    前記主搬送コンベア部と同一の領域に配され被搬送物を搬送面に載置して前記主搬送コンベア部の搬送方向に対して交差する方向に被搬送物を搬送する副搬送コンベア部とを有する移載装置において、
    主搬送コンベア部と副搬送コンベア部のいずれか一方はローラコンベアであり、当該ローラコンベアに属する各ローラの少なくとも1つは被搬送物制動手段を備えたブレーキ用ローラであって、
    前記ブレーキ用ローラの被搬送物制動手段は、ブレーキ用ローラのローラ本体の外周面に摩擦係数の大きな高摩擦材を取付けて形成されている、又はローラ本体の外周面に多数の突起、溝、凸条を形成してなる、或いは、前記高摩擦材の表面に前記多数の突起、前記溝、前記凸条を形成してなり、
    前記被搬送物制動手段は、被搬送物とブレーキ用ローラとの間にはたらく摩擦力によって、少なくともローラコンベアの搬送方向に対して交差する方向への被搬送物の進行を抑制するものであることを特徴とする移載装置。
  2. 前記ブレーキ用ローラのスラスト方向と被搬送物のローラコンベアへの進入方向とが同一又は略同じであることを特徴とする請求項1に記載の移載装置。
  3. 被搬送物の搬入以前に前記ブレーキ用ローラの外周面が搬送面と同一平面に位置することを特徴とする請求項2に記載の移載装置。
  4. 前記主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部のいずれか一方又は双方を昇降させる昇降手段と、モータとモータによって回転する出力部材とを少なくとも備えた切換ローラ部材とを備え、
    前記昇降手段は、切換ローラ部材の出力部材から動力伝導を受けて動作するものであり、水平移動する水平移動部材と、水平移動を昇降移動に変換する変換手段とを有するものであって、前記昇降手段が主搬送コンベア部及び副搬送コンベア部の外側に位置していることを特徴する請求項1乃至3のいずれかに記載の移載装置。
  5. 被搬送物の進行を阻止する搬送防止部材を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の移載装置。
  6. 前記主搬送コンベア部は、少なくとも1つ以上の回転部材に線状部材が懸架されたものであり、回転部材及び線状部材を載置する板状部材を有するものであって、
    前記副搬送コンベア部は、複数のローラと、ローラ側フレーム部材と、少なくとも1つの前記ブレーキ用ローラを備えたローラコンベアであり、
    前記搬送防止部材は昇降自在に取付けられており、下降時において主搬送コンベア部又は副搬送コンベア部の搬送面より低位置にあり、上昇時においてその一部又は全部が前記搬送面より突出するものであって、
    前記線状部材の一部又は全部がローラコンベアのローラ同士の間に配されており、
    前記水平移動部材の水平移動を昇降移動に変換して板状部材を昇降させる線状部材側昇降手段と、
    前記水平移動部材の水平移動を昇降移動に変換してローラ側フレーム部材を昇降させるローラコンベア側昇降手段と、
    前記水平移動部材の水平移動を昇降移動に変換して前記搬送防止部材を昇降させる搬送防止部材側昇降手段とを備え、
    水平移動部材の水平移動に応じてローラ側フレーム部材と、板状部材とが交互に昇降されるとともに、ローラ側フレーム部材及び板状部材の何れか一方が上昇した際、搬送防止部材が上昇し、他方が上昇した際に搬送防止部材が下降することを特徴とすることを特徴する請求項5に記載の移載装置。
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