JP4189478B2 - 搬送装置 - Google Patents

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本発明は、物品を縦横両方向に搬送可能な搬送装置に関するものである。本発明の搬送装置は、コンベアラインに配置されてコンベアラインから物品を搬出あるいは搬入する用途や、平面的に並べて物品を平面移動させる用途に適する。さらに本発明の装置を平面状に並べたものを多数段に渡って上下に並べ、立体倉庫とする用途も考えられる。
製品の組み立てラインや、配送場では、物品の搬送にコンベアラインが利用されることが多い。たとえば、配送場では多数のコンベアラインが縦横に設置されていて、コンベアラインの所定の位置にはクロスフィーダと称される搬送装置が配置されている。そしてクロスフィーダを作動させることによって物品を元のコンベアラインから搬出して他のコンベアラインに乗り移らせ、物品を所望の場所に搬送する。
ここでクロスフィーダは、一般に物品搬送部と昇降部を有するものであり、通常時は、コンベアライン上の物品の搬送の邪魔にならないように物品搬送部の頂面を縦送コンベアラインの搬送面よりも下側に収納している。そしてセンサー等によってコンベアラインを流れる物品の行き先を判別し、所定の物品である場合は、ストッパーによって物品をクロスフィーダ上に停止させる。次に昇降部を作動させて物品搬送部を縦送コンベアラインの搬送面よりも上側に隆起させ、物品をすくい上げる。そして物品搬送部を動作させて物品を他のコンベアに送り出す。
従来技術の一つとして、モータ内蔵ローラと称される円筒体内にモータと減速機が内蔵された部材を、クロスフィーダの昇降部の動力源に活用した構成が特許文献1に開示されている。
特開平6−312832号公報
図23は、特許文献1に開示された搬送装置(クロスフィーダ)である。特許文献に開示された搬送装置200は、物品搬送部201と昇降部202によって構成され、物品搬送部201と昇降部202の双方にモータ内蔵ローラ210,205が活用されている。
図23に示す搬送装置では、物品搬送部201はモータ内蔵ローラ210と空転ローラ211及び複数のガイドローラ212を持つ。そしてモータ内蔵ローラ210と空転ローラ211及び複数のガイドローラ212に二列にベルト215が懸架されている。
また図23に示す搬送装置では、昇降部202の動力源たるモータ内蔵ローラ205は、物品搬送部201の下部に設けられている。すなわち昇降部202の動力源たるモータ内蔵ローラ205は、その全体が、物品搬送部201の二列のベルト215によって囲まれる空間の下部にある。また従来技術の搬送装置を平面視した時、二列のベルト215によって囲まれるエリアからモータ内蔵ローラ205がはみ出す。
図23に示す搬送装置200では、コンベアラインから物品を搬出あるいは搬入する際にはモータ内蔵ローラ205を回転して物品搬送部201を上昇させ、ローラコンベアのローラ同士の間にベルト215の走行面を露出させ、物品をすくい上げる。続いて物品搬送部201のモータ内蔵ローラ210を回転し、ベルト215を走行させて物品をコンベアラインから排出させる。
特許文献1に記載された搬送装置200は簡単な構造でありながら確実に物品を他のコンベアに送り出すことができる。しかしながら、特許文献1に記載された搬送装置200は、全高が高いという不満がある。すなわち特許文献1に記載された搬送装置200は、物品搬送部201の下部に昇降部202の動力源が設けられている。そのため装置の全高が物品搬送部201と動力源の合計となり、全高が高い。従って特許文献1に記載された搬送装置200は、高さ制限のある省スペースエリアには設置することができない。
そこで本発明は従来技術の上記した問題点に注目し、全高が低く、狭い場所にも設置可能な搬送装置を提供することを課題とするものである。
そして上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、所定の間隔をもって配された二列以上の搬送路が一組となった主搬送手段と、所定の間隔をもって配された他の二列以上の搬送路が一組となった副搬送手段と、前記主搬送手段と副搬送手段の少なくともいずれかを昇降させるための昇降用動力源と、昇降用動力源から搬送手段に動力を伝達する動力伝達手段を有し、前記動力伝達手段は長さの異なるリンク機構の組を有するものであり、前記主搬送手段と副搬送手段の搬送方向は交差して「井」の字状に配置され、前記主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる平面視エリア内であって中心を外れた位置に前記昇降用動力源が設けられ、さらに主搬送手段と副搬送手段の各搬送路は、共通の電動機と長さの異なるシャフトを有する駆動機構によって駆動され、前記電動機は前記主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる平面視エリア内であって中心を外れた位置に設けられていることを特徴とする搬送装置である。
ここで「平面視エリア」とは搬送装置を上から見たときの平面エリアを指す。
本発明の搬送装置は、主搬送手段と副搬送手段の少なくともいずれかを昇降させるための昇降用動力源を備えるので、主搬送手段又は副搬送手段のいずれかに選択的に物品を載置することができる。すなわち主搬送手段に載置されていた物品を副搬送手段に載せ変えたり、逆に副搬送手段に載置されていた物品を主搬送手段に載せ変え、物品を元のコンベアラインから搬出したり、逆に搬入することができる。
また本発明の搬送装置では、主搬送手段と副搬送装手段がいずれも二列以上の搬送路を有し、これらが一組となったものである。そして本発明の搬送装置では、主搬送手段と副搬送手段の搬送方向は交差している。そして本発明の搬送装置では、昇降用動力源が主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる平面視エリア内、すなわち「井」の字状で囲まれた領域に設けられている。そのため本発明の搬送装置は全高を低く設計することができる。
また請求項2に記載の発明は、主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる立体エリア内に前記昇降用動力源の高さの50%以上の部分が配されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置である。
本発明の搬送装置では、主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる立体エリア内に昇降用動力源の高さの50%以上の部分が配されているので、前記した「井」の字状で囲まれる立体空間内に昇降用動力源の多くの部分が納まる。
また前記した請求項1に記載の発明は、さらに主搬送手段と副搬送手段の各搬送路は、共通の電動機によって駆動され、当該電動機は前記主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる平面視エリア内に設けられている。
本発明の搬送装置では、主搬送手段と副搬送手段の各搬送路が共通の電動機によって駆動されるので搬送手段に使用される電動機の数が少ない。また本発明は、昇降用動力源だけでなく搬送用の電動機についても主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる平面視エリア内に設置されているので、搬送装置の全高をさらに低く設計することができる。
また請求項に記載の発明は、主搬送手段と副搬送手段はいずれも昇降し、両者の昇降用動力源は共通の電動機であり、両者の昇降運動は連動して動作し、主搬送手段と副搬送手段のいずれかが上昇位置にあって稼働するとき、他方は下降位置にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置である。
本発明の搬送装置では、主搬送手段と副搬送手段が連動し、一方の搬送手段が上昇位置にあって稼働するとき、他方は下降位置にある。そのため本発明の搬送装置は、物品を移載する一連の動作が円滑である。
また請求項に記載の発明は、主搬送手段と副搬送手段はいずれも昇降し、両者の昇降用動力源は共通の電動機であり、両者の昇降運動は連動して動作し、一方が上昇位置にあり他方が下降位置にある状態から、前記一方が下降位置にあり前記他方が上昇位置となる様に変化するとき、一旦両者が上昇位置となる状態を経て一方の搬送手段が下降することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の搬送装置である。
本発明の搬送装置は、主搬送手段と副搬送手段の一方が上昇位置にあり他方が下降位置にある状態から、前記一方が下降位置にあり前記他方が上昇位置となる様に変化するとき、一旦両者が上昇位置となる状態を経て一方の搬送手段が下降する。そのため本発明の搬送装置は、昇降用動力源に掛かる負荷が小さく、小型の昇降用動力源を採用することができる。
すなわち前記した特許文献1に記載の搬送装置では、コンベアラインから物品を搬出する際にはモータ内蔵ローラ205を回転して物品搬送部201を上昇させ、物品をすくい上げる。そのため特許文献1に記載の搬送装置で使用される昇降用動力源(モータ内蔵ローラ205)には物品搬送部201の重量だけでなく、搬送する物品の重量も負荷される。そのため昇降用動力源は、搬送する物品を持ち上げることができるだけの能力が要求される。これに対して本発明の搬送装置では、主搬送手段と副搬送手段は一旦両者が上昇位置となる状態を経て一方の搬送手段が下降する。すなわち移載先の搬送手段が上昇して移載元の搬送手段によって支持された物品に当接し、その後、移載元の搬送手段を降下して物品を移載先の搬送手段に載せ替えるから、昇降用動力源は、搬送する物品を持ち上げる能力は不要である。そのため本発明によると昇降用動力源の小型化が可能である。
また動力伝達手段はカムを有することが望ましい(請求項)。
さらに動力伝達手段はカム及びリンクを有し、前記カムによってリンクが押し出された時に搬送手段は上昇又は下降する構造が推奨される(請求項)。
また主搬送手段と副搬送手段はいずれも二列の搬送路を有し、動力伝達手段は各搬送路に動力を伝達する4本のリンクと一個のカムを有し、前記4本のリンクはいずれも直接的に又は他の部材を介して前記カムとリンクし、前記カムによってリンクが押し出された時に搬送手段が上昇又は下降するものであることが推奨される(請求項)。
また請求項に記載の発明は、カムの輪郭は略長方形又は略長円形であって対称形であり、4本のリンクは直接的に又は他の部材を介してそれぞれ約90度離れた位置でカムと係合し、前記カムによってリンクが押し出された時に搬送手段が上昇するものであることを特徴とする請求項に記載の搬送装置である。
カムの輪郭を例えば略長方形とすると、従動節(リンクと連動する)のリフトは、従動節が長辺にある時に低く、短辺にある時に高いものとなる。また従動節のリフトは、カムの輪郭の角の位置にある時に最も高くなる。
ここで本発明では、四本のリンクはそれぞれ約90度離れた位置でカムと係合しているから、四本のリンクの内の二本に関係する従動節がカムの長辺と係合している時、他の2本のリンクは、短辺と係合する。そのため従動節たるリンクのリフトは、二本のそれが低いとき他の二本は高い状態となる。またカムによってリンクが押し出された時に搬送手段は上昇するから、二本のリンクに繋がる搬送手段は上昇位置(又は上昇傾向)にあり、他の二本のリンクに繋がる搬送手段は下降位置(又は下降傾向)にある。
またカムが回転して各従動節の係合位置が変化し、カムの長辺側から短辺側に移行する時、または短辺側から長辺側に移行する時、各リンクは一斉にカムの角の位置を通過する。ここで前記した様に従動節たるリンクのリフトは、カムの輪郭の角の位置にある時に最も高くなり、さらに本発明ではカムによってリンクが押し出された時に搬送手段が上昇するから、カムが回転して各搬送手段が上昇位置(又は上昇傾向)から下降位置(又は下降傾向)に移るとき、あるいは下降位置(又は下降傾向)から上昇位置(又は上昇傾向)に移るときに必ず搬送手段は上昇位置を経る。また前記した様に四本のリンクはそれぞれ約90度離れた位置でカムと係合しているから、各搬送手段は同時に上昇位置を迎えることとなる。
また請求項に記載の発明は、動力伝達手段は、所定の支持面上を水平方向に移動する水平移動部材と、前記水平部材と主搬送手段又は副搬送手段とをリンクするリンク部材を有し、水平移動部材が水平移動することによってリンク部材の水平に対する傾斜角度が立ち姿勢に変化し、主搬送手段又は副搬送手段を上昇させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の搬送装置である。
本発明の搬送装置では、水平移動部材が水平移動することによって主搬送手段又は副搬送手段が上昇するが、水平移動部材と搬送手段の間にリンク部材がある。そのため搬送手段の荷重はリンク部材が負担し、水平移動部材をリンク部材の軸方向に押す。ここで本発明では、リンク部材の水平に対する傾斜角度を立ち姿勢に変化させて搬送手段を上昇させるので、リンク部材から水平移動部材に与える荷重には垂直成分を多く含む。そして本発明では、水平移動部材は、所定の支持面上を水平方向に移動するものであるから、水平移動部材に負荷される荷重の垂直成分は前記支持面で支持される。そのため搬送手段が上昇位置にある時の搬送手段の重量や搬送する物品の重量の多くが前記支持面で支持され、昇降用動力源の負担を軽減することができる。そのため小型の昇降用動力源を採用することができ、搬送装置の全高を低いものとすることができる。
搬送路は、無端ベルト、チェーン、無端索条から選ばれたいずれかからなる貨物移送部材を採用することができる(請求項10)。
また前記した請求項1に記載の発明では、 主搬送手段の搬送路と副搬送手段の搬送路は交差している。
すなわち主搬送手段の搬送路と副搬送手段の搬送路は「井」型形状のレイアウトであることが望ましい。本発明の搬送装置では、隣接するコンベアとの間の隙間を僅少化することができる。
すなわち本発明の搬送装置は、他のコンベア装置等と接続されて使用される場合が多いが、搬送路のレイアウトが「口」の字状であると、隣接するコンベア等との間で物品を受け渡す際に自己の搬送路を物品が跨ぐことになり、衝撃が大きい。
例えば主搬送手段を使用して隣接するコンベアに物品を移送する場合、搬送路のレイアウトが「口」の字状であれば、主搬送手段の搬送路の端部と隣接するコンベアとの間に副搬送手段の搬送路が横たわる。そのため主搬送手段から隣接するコンベアに物品を移送する際に衝撃が生じる。
これに対して本発明では、主搬送手段の搬送路と副搬送手段の搬送路は交差するので、隣接するコンベアとの間の隙間が小さく、物品の移送が円滑である。
主搬送手段の搬送路と副搬送手段の搬送路は交差させる方策として、貨物移送部材の懸架経路にガイド部材が設けられていて懸架経路の一部に凹状部があり、当該凹状部に他の搬送路の貨物移送部材の一部が配されている構成が考えられる(請求項11)。
本発明の構成によれば、懸架経路の一部に凹状部があり、この凹状部に他の搬送路の貨物移送部材の一部が配されているので、二つの搬送路を立体交差させることができる。
貨物移送部材は上昇位置にあるときのみ走行することが望ましい(請求項12)。すなわち貨物移送部材は上昇位置にあるときのみ物品を搬送することができるから、貨物移送部材は下降位置にあるときは省エネルギーのために貨物移送部材を停止させることが推奨される。
上記した機能を実現するための請求項13に記載の発明は、常時回転する回転体を有し、主搬送手段と副搬送手段の少なくともいずれかの貨物移送部材は上昇位置にある時に前記回転体と直接的に又は他の部材を介在して係合し、下降位置にある時に前記係合が離れることを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の搬送装置である。
本発明の搬送装置は、全高が低い。そのため本発明の搬送装置は、狭い場所にも設置可能であるという効果がある。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態の搬送装置の斜視図である。
本実施形態の搬送装置1は、主搬送コンベア(主搬送手段)2と副搬送コンベア(副搬送手段)3を備え、さらにこれらを昇降させる昇降機構を備えている。
図2は、図1に示す搬送装置1から主搬送コンベア2だけを抜き出して記載した主搬送コンベア2の正面図及び平面図である。
本実施形態で採用する主搬送コンベア2は、二列の搬送路5,6が一対となったものである。二列の搬送路5,6は同一の構造であるので、代表として搬送路5の構造を説明する。搬送路5は、具体的には小型のベルトコンベアであり、両端に設けられた主プーリ7,8にベルト10が懸架されたものである。ベルトは平ベルトである。主プーリ7,8はいずれもフレーム9に回転可能に支持されているが動力源には接続されておらず、動力は別途設けられた常時回転する回転体たるクラッチプーリ11から伝動される。クラッチプーリ11については後記する。
主搬送コンベア2は、両端に設けられた主プーリ7,8の他に、11個の補助プーリ12a〜12kを備えている。補助プーリ12a〜12kはいずれもフレーム9に支持されており、ベルト10の懸架経路(走行経路)を誘導している。
特に本実施形態では、主搬送コンベア2の上面側におけるベルト10の懸架経路に、図1,2に示すように二箇所の凹状部13a,13bが設けられている。すなわち主プーリ7,8の近傍にはそれぞれ二個づつ補助プーリ12a,12b,12h,12iが設けられており、ベルトは上記した補助プーリ12a,12b,12h,12iの下面側を通過する。そのためベルト10の懸架経路は、主プーリ7,8の近傍で窪む。凹状部13a,13bの幅は、ベルト10の幅よりも少し大きい程度であり、深さは、主搬送コンベア2と副搬送コンベア3の昇降量に略等しい。
上面の懸架経路に設けられた他の補助プーリ12c〜12gは、主搬送コンベア2に載置される物品の荷重を担うものであり、その上面をベルト10が通過する。
またベルト10の下面側の懸架経路には、二つの補助プーリ12J,12kの他にテンションプーリ14と反力発生用プーリ15が設けられている。テンションプーリ14は所定の回転中心を中心として揺動し、ベルト10が弛まないように付勢するものである。テンションプーリ14はボルトによってフレーム9に取り付けられており、当該取付部分を中心として揺動する。
反力発生用プーリ15は板バネ16によって支持されているが、ベルト10の通常の懸架経路よりもやや下の位置に設けられている。
もう一つの搬送路6は、前記した様に上記した搬送路5と同一構造である。
主搬送コンベア2を構成する二列の搬送路5,6は、図1,2の様に一定の間隔を開けて平行に配されている。そして二列の搬送路5,6の主プーリ7,8間にはシャフト17,18が連通されている。より具体的には、搬送路5,6の主プーリ7同士の間にはシャフト17が挿通され、搬送路5,6の主プーリ8同士の間にはシャフト18が挿通されている。シャフト17,18と主プーリ7,8の間には図示しない軸受けが介在されており、主プーリ7,8はシャフト17,18に対して自由回転可能である。
シャフト17,18は、搬送路5,6の位置関係を維持するために設けられたものであり、主搬送コンベア2の搬送路5,6は、シャフト17,18によって水平状態を保ち、且つ一定の間隔を開けて平行に固定されている。
次に副搬送コンベア3について説明する。図3は、図1に示す搬送装置1から副搬送コンベア3だけを抜き出して記載した副搬送コンベア3の平面図及び平面図のA方向矢視図である。
副搬送コンベア3は、前記した主搬送コンベア2と類似した構成であるが、副搬送コンベア3の上面側におけるベルト25の懸架経路は平坦であり、凹状部はない。副搬送コンベア3は主搬送コンベア2に比べてやや短い。
本実施形態で採用する副搬送コンベア3は、二列の搬送路20,21が一対となったものである。搬送路20,21は、小型のベルトコンベアであり、両端に設けられた主プーリ22,23にベルト25が懸架され、さらに5個の補助プーリ26a〜26eが設けられている。主プーリ22,23はいずれも動力源には接続されておらず、動力は別途設けられたクラッチプーリ27から伝動される。
またベルト25の下面側の懸架経路には、前記した主搬送コンベア2と同様に、二つの補助プーリ26d,26eの他にテンションプーリ28と反力発生用プーリ30が設けられている。テンションプーリ28は所定の回転中心を中心として揺動し、ベルト25が弛まないように付勢するものである。
反力発生用プーリ30は板バネ31によって支持されている。
副搬送コンベア3を構成する二列の搬送路20,21は、図1,3の様に一定の間隔を開けて平行に配され、両者の主プーリ22,23同士の間にはシャフト33,35が連通されている。シャフト33,35の機能は、前記した主搬送コンベア2のそれと同様、搬送路20,21の位置関係を維持するために設けられたものであり、副搬送コンベア3の搬送路20,21は、シャフト33,35によって水平状態を保ち、且つ一定の間隔を開けて平行に固定されている。
次に主搬送コンベア2と副搬送コンベア3の位置関係を説明する。図4は、図1に示す搬送装置1から主搬送コンベア2と副搬送コンベア3だけを抜き出して記載した平面図である。
主搬送コンベア2と副搬送コンベア3は、図1、図4の様にベース部材4に固定され、交差状に配置されている。すなわち主搬送コンベア2と副搬送コンベア3は、それぞれ二列の搬送路5,6,20,21を持ち、これらは互いに平行であるが、本実施形態の搬送装置1では、主搬送コンベア2の搬送路5,6に対して副搬送コンベア3の搬送路20,21が直交し、全体形状として「井」形状を構成している。従って主搬送コンベア2の搬送路5,6及び副搬送コンベア3の搬送路20,21は、いずれもその両端が搬送装置1の両端部にまで至っている。
また両者のベルト10,25の交差部分に注目すると、副搬送コンベア3のベルト25が主搬送コンベア2のベルト10の上を走行する。具体的には副搬送コンベア3のベルト25は、主搬送コンベア2の懸架経路に設けられた二箇所の凹状部13a,13bを通過し、副搬送コンベア3のベルト25と主搬送コンベア2のベルト10は立体交差する。
次に主搬送コンベア2と副搬送コンベア3の駆動機構36について説明する。図5は、図1に示す搬送装置1から主搬送コンベア2と副搬送コンベア3の駆動機構だけを抜き出して記載した平面図である。
本実施形態で採用する駆動機構36は、駆動モータ37と3本のシャフト95,96,97及び歯車列40,41によって構成されている。
3本のシャフト95,96,97いずれも長さが異なり、最も長いシャフト95は、図5の様に搬送装置1の長手方向に沿った長さを持つ。そして最も長いシャフト95は歯車列41を貫通して搬送装置1に跨がる。
他の2本のシャフト96,97は、最も長いシャフト95に対して直交する。最も長いシャフト95の一部95aと、他部95b、短シャフト96,97は、歯車列41を中心として放射状に配されている。シャフト95の一部95aと、他部95b、短シャフト96,97は同一平面上にあり、且つ隣接するシャフト同士は直交する。
歯車列41は四個の傘歯車43a〜43dによって構成されている。傘歯車43a〜43dは環状に配され、この内、対向する二個の傘歯車43a、43cが最も長いシャフト95に一体的に固定されている。
また他の傘歯車43b,43dは、それぞれ短シャフト96,97の一端に接続されている。四個の傘歯車43a〜43dは、環状に配置されているが、実際に嵌合するのは長いシャフト95に設けられた傘歯車43aと短シャフト96に設けられた傘歯車43b、及び長いシャフト95に設けられた傘歯車43cと短シャフト97に設けられた傘歯車43dの二組だけであり、傘歯車43aと傘歯車43dは嵌合しない。また同様に傘歯車43bと傘歯車43cも嵌合しない。
各傘歯車43a〜43dは同一形状同一歯数である。各傘歯車43a〜43dはいずれも同一回転数で回転する。また対向する傘歯車の回転方向は等しい。
最も長いシャフト95の両端及び短シャフト96,97の他端側は、軸受け45a〜45dによってベース部材4に回転可能に支持されている。最も長いシャフト95の両端及び短シャフト96,97の他端側の軸受け45a〜45d寄りの位置にはクラッチプーリ11,27が設けられている。
最も長いシャフト95の一部95a側近傍には駆動モータ37が配されている。駆動モータ37はギヤードモータであり、内部に図示しない減速器が内蔵されている。駆動モータ37とシャフト95の間には歯車列40があり、駆動モータ37の回転は歯車列40を介してシャフト95に伝動される。またシャフト95の回転は、中央部に設けられた歯車列41によって他のシャフト96,97に伝動される。駆動モータ37が回転すると各シャフト95.96,97が回転し、各シャフト95.96,97に取り付けられたクラッチプーリ11,27が回転する。従ってクラッチプーリ11,27は常時回転する回転体である。
本実施形態では、駆動機構36の主要部は、図1に示すように、主搬送コンベア2の搬送路5,6と副搬送コンベア3の搬送路20,21によって構成される「井」形の中に配置されている。また本実施形態では、駆動機構36を構成するシャフト95,96,97を有するが、当該シャフト95,96,97はいずれも長さが異なり、さらに歯車列41は最も長いシャフト95の中心を外れた位置に設けられているので、駆動モータ37や歯車列41は搬送装置1の中心を外れた位置に配される。
すなわち搬送装置1を平面視(上から見る)した時、駆動機構36の駆動モータ37と歯車列40,41及び各シャフト95,96,97の大部分が主搬送コンベア2の搬送路5,6と副搬送コンベア3の搬送路20,21によって囲まれた長方形内であって中心をずれた位置に配置されている。またこれらの部材の高さ方向の位置関係についても主搬送コンベア2の搬送路5,6と副搬送コンベア3の搬送路20,21によって囲まれた長方形内にある。すなわち駆動機構36の駆動モータ37と歯車列40,41及び各シャフト95,96,97の大部分は主搬送手段2と副搬送手段3の搬送路5,6,20,21によって囲まれる立体エリア77内にある。
一方、各シャフト95,96,97の端部を支持する軸受け45a〜45dは主搬送手段2と副搬送手段3の搬送路5,6,20,21の外側に取り付けられている。そして各シャフト95,96,97に取り付けられたクラッチプーリ11,27は、いずれも各搬送路5,6,20,21のベルト10,25の環状内(搬送路内)に位置する。従って駆動モータ37が回転すると各搬送路5,6,20,21のベルト10,25の環状内でクラッチプーリ11,27が回転する。
次に昇降機構について説明する。図6は、図1に示す搬送装置1から主搬送コンベア2と副搬送コンベア3の昇降機構の動力伝達機構42だけを抜き出して記載した平面図である。図7は、図1に示す搬送装置1の角の部分の概略斜視図であり、主搬送コンベア2が上昇し、副搬送コンベア3が降下した状態を示す。図8は、図1に示す搬送装置1の角の部分の概略斜視図であり、主搬送コンベア2が下降し、副搬送コンベア3が上昇した状態を示す。
本実施形態で採用する動力伝達機構42は一個のカム32を中心とするものであり、当該カム32に4組のリンク機構34a〜34dが係合している。
カム32は、いわゆる確動カムであり、ベース部材4に対して固定状の外郭片39と、ベース部材4に対して相対回転する内郭片44によって構成される。外郭片39は板状であり、その中心部に円形の穴46が形成されている。
一方内郭片44は、輪郭が長円形状であり、二つの円弧47a,47bを二つの直線48a,48bで結んだ平面形状をしている。
二つの円弧47a,47bと二つの直線48a,48bの接続部分は傾きが不連続であり、角がある。カム32の内郭片44の輪郭は前記した様に長円形であって対称形である。
カム32は、ベース部材4の平面に対して対向する位置にある。内郭片44は外郭片39の中心部の穴46内にあって昇降用モータ(昇降用動力源)50(図1)によって回転される。
内郭片44と外郭片39の穴46との間には環状の溝29がある。
4組のリンク機構34a〜34dはリンクの長さが異なるものの、機構学的には同一のものであるから、代表としてリンク機構34aの構造を説明する。
図6に示すようにリンク機構34aは、カム従動リンク49から順に、接続リンク24、開動リンク51,52、ロッド状リンク53,54、水平移動部材55,56及び立動リンク57,58がピンによって接続されて構成されたものである。
なお図6では各リンクを接続するピンが描かれているが、この内、中央に太線の円が描かれたものはベース部材4等とも係合している。
順次説明すると、カム従動リンク49は、「く」の字状をしており、一端部が外郭片39に対してピン60によって回転可能に取り付けられている。またカム従動リンク49aの曲部にはコロ61が取り付けられ、当該コロ61はカム32の溝29内に挿入され、常時内郭片44の外周と接している。カム従動リンク49aのコロ61は、カム32に対する従動節として機能する。
カム従動リンク49の他端側にはピン62を介して接続リンク24が取り付けられている。接続リンク24の他端には開動リンク51,52の一端が取り付けられている。開動リンクは「く」の字状をしており、それぞれの曲部がピン65,66によってベース部材4に回転可能に取り付けられている。開動リンク51,52の一端は重ねられ、前記した様に接続リンク24の他端と接続されている。開動リンク51,52は前記した様に一端側がピンによって重ねられ、各曲部がピン65,66によってベース部材4に取り付けられているから、接続リンク24側をベース部材4の内外方向に移動させると開動リンク51,52の他端側が開閉する。
また開動リンク51,52の他端側にはロッド状リンク53,54がピン67,68を介して取り付けられている。ロッド状リンク53,54はベース部材4の辺と略平行に配置され、図示しないガイド部材によってベース部材4の表面を直線移動する様に規制されている。
ロッド状リンク53,54の他端側にはピン70,71を介して水平移動部材55,56が取り付けられている。またさらに水平移動部材55,56には図1の様に立動リンク57,58がピン72,73によって取り付けられている。
立動リンク57,58と水平移動部材55,56を連結するピン72,73は、水平方向に配置されており、立動リンク57,58はベース部材4の平面を離れて立体的に揺動する。
立動リンク57,58は主搬送コンベア2の搬送路5のフレーム9の両端に接続され、搬送路5全体をフレーム9ごと昇降させる。
昇降用モータ50(図1)は、ギャードモータであり、図1の様にギアボックス75を介してカム32の内郭片44と係合し、内郭片44は昇降用モータ50(図1)によって回転される。
昇降用モータ50の回転に応じてカム32の内郭片44が回転し、動力伝達機構42が一連の動作を行って主搬送コンベア2と副搬送コンベア3を昇降させる。
具体的に説明すると、昇降用モータ50の回転に応じてカム32の内郭片44が回転するが、カム32の輪郭は前記した様に長円形状であり、二つの円弧47a,47bを二つの直線48a,48bで結んだ平面形状をしている。
カム32の内郭片44は中心軸を中心として回転するから、カム32と係合するカム従動リンク49のリフトは、従動節たるコロ61が直線48a,48bと接している時に低く、二つの円弧47a,47bと接している時に高い。ここでカム従動リンク49の一端は、ピン60によって外郭片39に回転可能に取り付けられているから、カム従動リンク49はコロ61の位置に応じて揺動し、カム従動リンク49の他端側はコロ61が直線48a,48bと接している時にはカム32側にある。一方、コロ61が二つの円弧47a,47bと接している時にはカム従動リンク49の他端側は、カム32から遠い位置にある。
またカム32の動作によってカム従動リンク49の他端側が外側に向かって(カム32から離れる方向)押し出されると、接続リンク24が外側に向かって直線的に移動する。そのため、接続リンク24と連結された開動リンク51,52の一端側が外側に向かって直線的に移動する。逆にカム32の動作によってカム従動リンク49の他端側が内側に向かって(カム32に近接する方向)引かれると、接続リンク24が外側に向かって直線的に移動する。そのため、接続リンク24と連結された開動リンク51,52の一端側が内側に向かって直線的に移動する。
ここで開動リンク51,52は、それぞれの曲部がピン65,66によってベース部材4に回転可能に取り付けられているから、一端側が外側に向かって直線的に移動すると、開動リンク51,52の他端側は互いに開き方向に移動し、一端側が逆に内側に向かって直線的に移動すると、開動リンク51,52の他端側は開口幅が狭まる方向に移動する。その結果、開動リンク51,52に接続されたロッド状リンク53,54が直線移動する。またさらにロッド状リンク53,54に連結された水平移動部材55,56についても直線移動する。
そしてこれまで説明したカム32は、ベース部材4と対向する平面にあり、カム従動リンク49、開動リンク51,52はピン等によってベース部材4と係合し、さらにロッド状リンク53,54は図示しないガイド部材によってベース部材4の表面を直線移動する様に規制されている。そのためこれまで説明したカム32、カム従動リンク49、接続リンク24、開動リンク51,52、ロッド状リンク53,54及び水平移動部材55,56はいずれもベース部材4の表面に沿って水平移動する。
これに対して立動リンク57,58と水平移動部材55,56を連結するピン72,73は、水平方向に配置されており(他のピンは垂直方向に配置されている)、立動リンク57,58はベース部材4の平面を離れて立体的に揺動する。
すなわち立動リンク57,58は水平移動部材55,56の移動に応じてベース部材4に対する立体的な傾斜姿勢を変更する。より具体的には、水平移動部材55,56が外側に向かって移動したとき立動リンク57,58は立ち姿勢になり、水平移動部材55,56が内側に向かって移動すると寝る。
また立動リンク57,58の一端は水平移動部材55,56と連結されており、高さ方向には変動しないから、立動リンク57,58の一端は立動リンク57,58が立ち姿勢となると上昇し、寝姿勢になると低下する。従って立動リンク57,58が立ち姿勢となると主搬送コンベア2の搬送路5がフレーム9ごと上昇し、立動リンク57,58が寝姿勢になると搬送路5が降下する。
従ってカム32の動作によってカム従動リンク49の他端側が外側に向かって(カム32から離れる方向)押し出されると、立動リンク57,58が立ち姿勢となって主搬送コンベア2の搬送路5がフレーム9ごと上昇する。逆にカム32の動作によってカム従動リンク49の他端側がカム32に近接する方向に引かれると、立動リンク57,58が寝姿勢となって搬送路5が降下する。
また本実施形態の搬送装置1では、図7に示す様に立動リンク57,58は略垂直に近い状態に立って搬送路5を上昇支持する。搬送路5の荷重は立動リンク57,58が負担するが、本実施形態では、立動リンク57,58は略垂直に近い状態に立って搬送路5を支持しているから、搬送路5及び物品の荷重は、直接的にベース部材4に伝えられ、ベース部材4に対する水平成分は少ない。そのため立動リンク57,58から水平移動部材55,56に伝動される荷重が小さく、リンク機構34aの動作に要する力は小さい。
以上、代表としてリンク機構34aの構造を説明したが、他の3組のリンクも同一の機構である。
そしてリンク機構34bは副搬送コンベア3の搬送路21を昇降させ、リンク機構34cは主搬送コンベア2の搬送路6を昇降させ、リンク機構34dは、副搬送コンベア3の搬送路20を昇降させる。
各リンク機構34a〜34dは、カム32に対してそれぞれ約90度の位相差があり、各リンク機構34a〜34dのカム従動リンク49は、それぞれ約90度離れた位置でカム32と係合している。
また本実施形態では、搬送路5が上昇するとベルト10が走行し、搬送路5が降下するとベルト10は停止する。
すなわち本実施形態では、搬送路5と駆動機構36は分離独立しており、カム32の動作によって搬送路5だけが昇降し、駆動機構36の高さは変わらない。そのため搬送路5が昇降すると、搬送路5と駆動機構36との位置関係、特に駆動機構36のクラッチプーリ11とベルト10との位置関係が変化する。すなわち搬送路5が上昇すると、図7の様にベルト10の下端側及び反力発生用プーリ15が共に上昇し、ベルト10がクラッチプーリ11に接すると共にベルト10は反力発生用プーリ15とクラッチプーリ11の間に挟まれる。そして反力発生用プーリ15は板バネ16によって支持されているから、ベルト10は反力発生用プーリ15から反力を受け、所定の力でクラッチプーリ11に押圧される。
またクラッチプーリ11は、常時回転しているから、搬送路5だけが上昇してベルト10が反力発生用プーリ15とクラッチプーリ11の間に挟まれ、ベルト10は、クラッチプーリ11の回転力を受けて走行する。
逆に搬送路5が降下すると図8の様にベルト10はクラッチプーリ11から離れて走行を停止する。
副搬送コンベア3の搬送路20,21についても同様であり、搬送路20,21が上昇すると、図8の様にベルト25の下端側及び反力発生用プーリ30が共に上昇し、ベルト25がクラッチプーリ27に接すると共にベルト25は反力発生用プーリ30とクラッチプーリ27の間に挟まれ、所定の力でクラッチプーリ27に押圧される。
そしてベルト25は、クラッチプーリ27の回転力を受けて走行する。
逆に搬送路20,21が降下すると図7の様にベルト25はクラッチプーリ27から離れて走行を停止する。
本実施形態では、昇降用モータ50(図1)とギアボックス75は、図1に示すように、主搬送コンベア2の搬送路5,6と副搬送コンベア3の搬送路20,21によって構成される「井」形の中に配置されている。
すなわち搬送装置1を平面視(上から見る)した時、昇降用モータ50(図1)とギアボックス75が主搬送コンベア2の搬送路5,6と副搬送コンベア3の搬送路20,21によって囲まれた長方形内に配置されている。また本実施形態では、動力伝達機構42の4組のリンク機構34a〜34dの長さが異なるので、昇降用モータ50及びギアボックス75はいずれも搬送装置1の中心を外れた位置に配される。
またこれらの部材の高さ方向の位置関係についても主搬送コンベア2の搬送路5,6と副搬送コンベア3の搬送路20,21によって囲まれた長方形内にある。すなわち昇降用モータ50(図1)とギアボックス75は主搬送手段2と副搬送手段3の搬送路5,6,20,21によって囲まれる立体エリア77内にある。
そのため本実施形態の搬送装置は全高が低い。
次に本実施形態の搬送装置1を使用して物品を搬送する場合の一連の動作を説明する。 図9は、図1に示す搬送装置1から主搬送コンベア2と副搬送コンベア3の駆動機構36及び昇降機構の動力伝達機構42を抜き出して記載した平面図であり、主搬送コンベア2が上昇し副搬送コンベア3が降下した状態を示す。図10は、図9の状態における搬送装置1を図1の矢印A方向から見たA方向矢視図である。図11は、図9の状態における搬送装置1を図1の矢印B方向から見たA方向矢視図である。
図12は、図1に示す搬送装置1から主搬送コンベア2と副搬送コンベア3の駆動機構36及び昇降機構の動力伝達機構42を抜き出して記載した平面図であり、主搬送コンベア2と副搬送コンベア3が共に上昇した状態を示す。図13は、図12の状態における搬送装置1を図1の矢印A方向から見たA方向矢視図である。図14は、図12の状態における搬送装置1を図1の矢印B方向から見たA方向矢視図である。
図15は、図1に示す搬送装置1から主搬送コンベア2と副搬送コンベア3の駆動機構36及び昇降機構の動力伝達機構42を抜き出して記載した平面図であり、主搬送コンベア2が降下し副搬送コンベア3が上昇した状態を示す。図16は、図15の状態における搬送装置1を図1の矢印A方向から見たA方向矢視図である。図17は、図15の状態における搬送装置1を図1の矢印B方向から見たA方向矢視図である。
図18は、本実施形態の搬送装置1を一連のコンベアラインに組み込んだ状態におけるコンベアラインの斜視図である。図19は、本実施形態の搬送装置1を使用した立体倉庫の斜視図である。
本実施形態の搬送装置1は、図18に示すような直線的なコンベアライン80の中間部であって、分岐部に相当する部位に配備される。例えば図18に示す装置では、本実施形態の搬送装置1の上流側にローラコンベア81があり、下流側にローラコンベア82がある。さらに本実施形態の搬送装置1の側面側に分岐コンベア83が配されている。
搬送装置1の主搬送コンベア2は、ローラコンベア81,82に対して直列状態にあり、副搬送コンベア3はこれらに対して直交する位置関係にある。
図18に示すコンベア装置では、ローラコンベア81からローラコンベア82に至る搬送路が主たる搬送路であり、分岐コンベア83に至る搬送路は分岐路である。
そして通常の物品をローラコンベア81からローラコンベア82に至る主たる搬送路に流す場合は、主搬送コンベア2を上昇させ、副搬送コンベアを降下した状態とする。
具体的には図9に示すように4組のリンク機構34a〜34dの内、主搬送コンベア2に至る二組のリンク機構34a,34cのカム従動リンク49がカム32の二つの円弧47a,47bと係合してカム従動リンク49が外側にあり、立動リンク57,58が立ち姿勢となって主搬送コンベア2の搬送路5がフレーム9ごと上昇している状態である。この時4組のリンク機構34a〜34dの内、副搬送コンベア3に至る二組のリンク機構34b,34dのカム従動リンク49はカム32の二つの直線48a,48b部分と係合している。
この状態においては、主搬送コンベア2のベルト10がクラッチプーリ11と接して回転し、副搬送コンベア3のベルト25はクラッチプーリ27から離れていて停止している。
また前記した様に主搬送コンベア2が上昇し、副搬送コンベア3が下降しているが、副搬送コンベア3のベルト25が主搬送コンベア2のベルト10と交差する部分は、凹状部13a,13bによって立体交差となり、互いに擦れ合うことはない。
ローラコンベア81から運ばれた物品は、搬送装置1の主搬送コンベア2に引き取られ、ベルトの走行によって運搬されて下流側のローラコンベア82に引き渡される。ここで本実施形態では、主搬送コンベア2と副搬送コンベア3は、図1,7の様に立体交差しており、主搬送コンベア2の両端部は、副搬送コンベア3のベルト25を跨いで副搬送コンベア3の外側に至る。そのため物品が副搬送コンベア3を越える時の衝撃が少なく、物品は上流側のローラコンベア81から円滑に引き受けられ、下流側のローラコンベア82に円滑に引き渡される。
次に流れてきた物品が分岐コンベア83側に移送すべきものであった場合は、図示しないストッパーによって物品を搬送装置1上で停止させる。または搬送装置に設置された図示しない在荷センサーによって分岐コンベア83側に移送すべきものが流れてきたことを検知すると、搬送装置1の主搬送コンベア2を停止して物品を搬送装置1上で停止させる。
続いて昇降用モータ50を回転させてカム32の内郭片44を回転させる。内郭片44を回転させると、各リンク機構34a〜34dのカム従動リンク49とカム32との係合関係が変化する。すなわち4組のリンク機構34a〜34dの内、主搬送コンベア2に至る二組のリンク機構34a,34cのカム従動リンク49がカム32の二つの円弧47a,47bと係合していたが、カム従動リンク49は二つの直線48a,48b側に移動する。
また副搬送コンベア3に至る二組のリンク機構34b,34dのカム従動リンク49はカム32の二つの直線48a,48b部分と係合していたが、二つの円弧47a,47b側に移動する。
ここで本実施形態では、リンク機構34a〜34dは、カム32に対してそれぞれ約90度の位相差があり、各リンク機構34a〜34dのカム従動リンク49は、それぞれ約90度離れた位置でカム32と係合している。またカム32の内郭片44は、長円形状であり、二つの円弧47a,47bを二つの直線48a,48bで結んだ形状であって対称形である。
そのためカム32が回転して各リンク機構34a〜34dのカム従動リンク49とカム32との係合位置が変化し、カム32の二つの直線48a,48b部分から二つの円弧47a,47b部分に移行する時、または二つの円弧47a,47b部分から二つの直線48a,48b部分に移行するとき、リンク機構34a〜34dのカム従動リンク49は一斉にカムの角の位置を通過する。
ここで従動節たるカム従動リンク49のリフトは、カム32の輪郭の角の位置にある時に最も高くなり、さらに本実施形態ではカム32によってカム従動リンク49が外側に向かって押し出された時に搬送手段2,3が上昇するから、カム32が回転して各搬送手段が上昇位置(又は上昇傾向)から下降位置(又は下降傾向)に移るとき、あるいは下降位置(又は下降傾向)から上昇位置(又は上昇傾向)に移るときに、各搬送手段は必ず一斉に最上昇位置まで上昇する。
この時の各リンク機構34a〜34dの様子は図12の通りであり、各リンク機構34a〜34dのカム従動リンク49が一斉にカムの角の位置を通過し、全てのリンク機構34a〜34dのカム従動リンク49が外側に押し出され、全ての開動リンク51,52の他端側は開いた状態となり、全てのロッド状リンク53,54が外側に移動して水平移動部材55,56が外側に移動し、全てのリンク機構34a〜34dの立動リンク57,58が立ち姿勢となる。その結果、主搬送コンベア2と副搬送コンベア3のいずれも最上昇位置となり、物品の底部に副搬送コンベア3のベルトが当接する。
そしてさらにカム32が回転すると、図15に示すように主搬送コンベア2に至る二組のリンク機構34a,34cのカム従動リンク49は二つの直線48a,48bと係合し、副搬送コンベア3に至る二組のリンク機構34b,34dのカム従動リンク49は二つの円弧47a,47b側と係合する。その結果、主搬送コンベア2だけが降下する。
また上昇位置にある副搬送コンベア3の搬送路20,21に懸架されたベルト25が走行を開始し、物品を横方向に移動させて物品が分岐コンベア83側に移送する。
以上説明した実施形態では、図18の様にコンベアラインを「T」字状に構成した場合に本発明の搬送装置1を適用する例を示したが、もちろん十字路を有するコンベアラインに本発明を利用することもできる。また本発明の搬送装置は、これを平面的に並べて物品を平面移動させる用途に使用することもできる。具体的には、先の実施形態で示した搬送装置1をモジュール化し、これを縦横行列状に敷きつめ並べて平面を構成し、平置き倉庫として活用することもできる。さらに図19に示すように搬送装置1を平面状に並べたものを多数段に渡って上下に並べ、立体倉庫とすることも考えられる。
以上説明した実施形態では、平ベルトを利用した搬送路を例示したが、平ベルトに代わって丸ベルトやVベルト、Vリブドベルト、歯付きベルト等の他のベルトを採用してもよい。またベルトに代わってチェーンや索条等の長尺物を環状に加工したものを使用することもできる。
また以上説明した実施形態では、搬送路が上昇した時のみベルトが走行する構成を開示したが、ベルト等は常時走行していても良い。
さらに上記した実施形態では、中央部にカム32を設け、当該カムによって全ての搬送路を昇降させ、カムの動力を各搬送路に伝動するのにリンク機構を採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各搬送路に対して個別にカムを設けたり、動力の伝動にシャフトやチェーンを活用してもよい。
次に本発明に関連する発明について説明する。以下に説明する構成は、本発明の実施形態ではない。
図20は、本発明の関連発明の搬送装置の斜視図である。図21は、図20に示す搬送装置の主搬送コンベア2と副搬送コンベア3の昇降機構を表すスケルトン図である。図22は、図20に示す搬送装置で採用する昇降機構の動作を説明するスケルトン図である。
図20に示す搬送装置85は、本発明に関連する発明ではあるが本発明の実施形態ではない。本実施形態の搬送装置85は、主搬送コンベア86と副搬送コンベア87を有する。そして主搬送コンベア86は、平行に設けられた搬送路88,89によって構成されている。また副搬送コンベア87は、平行に設けられた搬送路90,91によって構成されている。
ここで主搬送コンベア86を構成する搬送路88,89は、長さが異なり、一方の搬送路88が他方の搬送路89に比べて長い。副搬送コンベア87を構成する搬送路90,91は同じ長さである。
そして本実施形態の搬送装置85では、副搬送コンベア87の搬送路90,91が平行且つ対称位置に配置されている。また主搬送コンベア86の長い方の搬送路88は、副搬送コンベア87の搬送路90,91の一端側の外側に配置されている。これに対して主搬送コンベア86の短い方の搬送路89、副搬送コンベア87の搬送路90,91によって挟まれる位置に配置されている。
本実施形態では、搬送路88,89,90,91にいずれもチェーンコンベアを活用し、チェーン109は常時走行する。また本実施形態では、図20の様に各88,89,90,91に対してそれぞれ2個づつカム92,93が設けられている。
本実施形態では、搬送路88,89,90,91の駆動機構は、図20の様に駆動モータ100と2本のシャフト101,102及び歯車列103,105,106によって構成されている。
シャフトの一本(101)は、主搬送コンベア86の一方の搬送路88に沿って設けられ、他方のシャフト102は、副搬送コンベア87の一方の搬送路90に沿って設けられている。
そして主搬送コンベア86の一方の搬送路88に沿って設けられたシャフト101は、副搬送コンベア87の二つのスプロケット111,112に接続されている。
またシャフト101に傘歯車によって構成される歯車列106が設けられ、当該歯車列106を介して回転力が主搬送コンベア86の一方の搬送路88のスプロケット115に伝動される。
副搬送コンベア87の一方の搬送路90に沿って設けられたシャフト102は、主搬送コンベア86の一方の搬送路89のスプロケット116に接続されている。ただし各シャフト101,102等とスプロケット111,116は、高さ方向の変位を許容する継ぎ手によって連結されている。
また駆動モータ100とシャフト101は歯車列103によって動力が伝動されている。さらにシャフト101,102同士は、歯車列105によって動力が伝動されている。
従って駆動モータ100が回転すると、回転力は各シャフト101,102に伝動され、さらに図示しない継ぎ手を介してスプロケット111,112,115,116が回転し、スプロケット111,112,115,116に懸架されたチェーン109が常時走行する。
また本実施形態における昇降機構は、図21の様な構成となっている。本実施形態で採用する昇降機構は、円盤120、カム92,93リンク121,122及びベース部材123によって構成される4節回転連鎖(てこクランク機構)を利用したものである。
すなわち図20,図21の様に、各搬送路ごとに1個の円盤120と二個のカム92,93と2本のリンク部材121,122が設けられている。
各カム92,93は、ベース部材123の平面に対して垂直に立設され、水平方向にのびるピン125によってベース部材123に軸止されている。そして各搬送路88,89,90,91にそれそれ二個づつコロ129が設けられ、当該コロ129とカム92,93が係合している。
また円盤120と各カム92,93はリンク121,122によって結ばれている。主搬送コンベア86を昇降させる円盤120と副搬送コンベア87を昇降させる円盤120のリンクとの接続位置は、図21に示すように90°位相がずれている。
各円盤120にはシャフトが連結されている。具体的には本実施形態では、一本の長いシャフト126と二本の短いシャフト135,136を持つ。そして長いシャフト126の両端と二本の短いシャフト135,136の一端にそれぞれ円盤120が連結されている。3本のシャフト126,135,136は、歯車列128によって連動する。また一本のシャフト126に歯車列130を介して昇降用モータ131が接続されている。昇降用モータ131はギャードモータであり、出力軸はゆっくり回転する。また本実施形態では、昇降用モータ131の出力軸は、正逆方向に回転する。
昇降用モータ131が回転すると、全てのシャフト126,135,136が回転し、すべての円盤120が同期的に回転する。
例えば図22に示す円盤120が右方向に回転すると、円盤120は二つのリンク121,122をいずれも右方向に向かって押圧し、リンク121,122によって結合されたカム92,93は立ち姿勢から寝姿勢に変化する。一方、カム92,93は、コロ129を介して搬送路88,89,90,91と係合しているから、カム92,93が寝姿勢に変化することによって搬送路88,89,90,91が降下する。
また主搬送コンベア86を昇降させる円盤120と副搬送コンベア87を昇降させる円盤120のリンクとの接続位置は、前記した様に90°位相がずれているから、リンク121,122によって結合されたカム92,93は寝姿勢から立ち姿勢に変化する。従って隣接する搬送路88,89,90,91は上昇する。
本実施形態においても駆動機構の主要部は、図20に示すように、主搬送コンベア86の搬送路88,89と副搬送コンベア87の搬送路90,91によって構成される「口」形の中に配置されている。
すなわち搬送装置85を平面視(上から見る)した時、駆動機構の駆動モータ100と歯車列103,105,106及び各シャフト101,102の大部分が主搬送コンベア86の搬送路88,89と副搬送コンベア87の搬送路90,91によって囲まれた長方形内に配置されている。またこれらの部材の高さ方向の位置関係についても主搬送コンベア86の搬送路88,89と副搬送コンベア87の搬送路90,91によって囲まれた長方形内にある。すなわち駆動機構の駆動モータ100と歯車列103,105,106及び各シャフト101,102の大部分は主搬送手段86と副搬送手段87の搬送路88,89,90,91によって囲まれる立体エリア135内にある。
さらに本実施形態では、昇降用モータ131と歯車列128,130についても、図20に示すように、主搬送手段86と副搬送手段87の搬送路88,89,90,91によって囲まれる立体エリア内にある。
そのため本実施形態の搬送装置についても全高が低いという効果がある。
本発明の実施形態の搬送装置の斜視図である。 図1に示す搬送装置から主搬送コンベアだけを抜き出して記載した主搬送コンベアの正面図及び平面図である。 図1に示す搬送装置から副搬送コンベアだけを抜き出して記載した副搬送コンベアの平面図及び平面図のA方向矢視図である。 図1に示す搬送装置から主搬送コンベアと副搬送コンベアだけを抜き出して記載した平面図である。 図1に示す搬送装置から主搬送コンベアと副搬送コンベアの駆動機構だけを抜き出して記載した平面図である。 図1に示す搬送装置から主搬送コンベアと副搬送コンベアの昇降機構の動力伝達機構だけを抜き出して記載した平面図である。 図1に示す搬送装置の角の部分の概略斜視図であり、主搬送コンベアが上昇し、副搬送コンベアが降下した状態を示す。 図1に示す搬送装置の角の部分の概略斜視図であり、主搬送コンベアが下降し、副搬送コンベアが上昇した状態を示す。 図1に示す搬送装置から主搬送コンベアと副搬送コンベアの駆動機構及び昇降機構の動力伝達機構を抜き出して記載した平面図であり、主搬送コンベアが上昇し副搬送コンベアが降下した状態を示す。 図9の状態における搬送装置を図1の矢印A方向から見たA方向矢視図である。 図9の状態における搬送装置を図1の矢印B方向から見たA方向矢視図である。 図1に示す搬送装置から主搬送コンベアと副搬送コンベアの駆動機構及び昇降機構の動力伝達機構を抜き出して記載した平面図であり、主搬送コンベアと副搬送コンベアが共に上昇した状態を示す。 図12の状態における搬送装置を図1の矢印A方向から見たA方向矢視図である。 図12の状態における搬送装置を図1の矢印B方向から見たA方向矢視図である。 図1に示す搬送装置から主搬送コンベアと副搬送コンベアの駆動機構及び昇降機構の動力伝達機構を抜き出して記載した平面図であり、主搬送コンベアが降下し副搬送コンベアが上昇した状態を示す。 図15の状態における搬送装置を図1の矢印A方向から見たA方向矢視図である。 図15の状態における搬送装置を図1の矢印B方向から見たA方向矢視図である。 本実施形態の搬送装置を一連のコンベアラインに組み込んだ状態におけるコンベアラインの斜視図である。 本実施形態の搬送装置1を使用した立体倉庫の斜視図である。 本発明の関連発明の搬送装置の斜視図である。 図20に示す搬送装置の主搬送コンベアと副搬送コンベアの昇降機構を表すスケルトン図である。 図20に示す搬送装置で採用する昇降機構の動作を説明するスケルトン図である。 特許文献1に開示された搬送装置(クロスフィーダ)である。
符号の説明
1 搬送装置
2 主搬送コンベア(主搬送手段)
3 副搬送コンベア(副搬送手段)
5,6 搬送路
7,8 主プーリ
10 ベルト
13a,13b 凹状部
20,21 搬送路
22,23 主プーリ
24 接続リンク
25 ベルト
32 カム
34a〜34d リンク機構
36 駆動機構
37 駆動モータ
42 動力伝達機構
50 昇降用モータ(昇降用動力源)
51,52 開動リンク
53,54 ロッド状リンク
55,56 水平移動部材
57,58 立動リンク
77 主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる立体エリア
85 搬送装置
86 主搬送コンベア
87 副搬送コンベア
88,89,90,91 搬送路
92,93 カム
100 駆動モータ
101,102 シャフト
103,105,106 歯車列
109 チェーン
111,112,115,116 スプロケット
120 円盤
123 ベース部材
131 昇降用モータ
135 主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる立体エリア

Claims (13)

  1. 所定の間隔をもって配された二列以上の搬送路が一組となった主搬送手段と、所定の間隔をもって配された他の二列以上の搬送路が一組となった副搬送手段と、前記主搬送手段と副搬送手段の少なくともいずれかを昇降させるための昇降用動力源と、昇降用動力源から搬送手段に動力を伝達する動力伝達手段を有し、前記動力伝達手段は長さの異なるリンク機構の組を有するものであり、前記主搬送手段と副搬送手段の搬送方向は交差して「井」の字状に配置され、前記主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる平面視エリア内であって中心を外れた位置に前記昇降用動力源が設けられ、さらに主搬送手段と副搬送手段の各搬送路は、共通の電動機と長さの異なるシャフトを有する駆動機構によって駆動され、前記電動機は前記主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる平面視エリア内であって中心を外れた位置に設けられていることを特徴とする搬送装置。
  2. 主搬送手段と副搬送手段の搬送路によって囲まれる立体エリア内に前記昇降用動力源の高さの50%以上の部分が配されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 主搬送手段と副搬送手段はいずれも昇降し、両者の昇降用動力源は共通の電動機であり、両者の昇降運動は連動して動作し、主搬送手段と副搬送手段のいずれかが上昇位置にあって稼働するとき、他方は下降位置にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 主搬送手段と副搬送手段はいずれも昇降し、両者の昇降用動力源は共通の電動機であり、両者の昇降運動は連動して動作し、一方が上昇位置にあり他方が下降位置にある状態から、前記一方が下降位置にあり前記他方が上昇位置となる様に変化するとき、一旦両者が上昇位置となる状態を経て一方の搬送手段が下降することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 動力伝達手段はカムを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 動力伝達手段はカム及びリンクを有し、前記カムによってリンクが押し出された時に搬送手段は上昇又は下降することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 主搬送手段と副搬送手段はいずれも二列の搬送路を有し、動力伝達手段は各搬送路に動力を伝達する4本のリンクと一個のカムを有し、前記4本のリンクはいずれも直接的に又は他の部材を介して前記カムとリンクし、前記カムによってリンクが押し出された時に搬送手段が上昇又は下降するものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. カムの輪郭は略長方形又は略長円形であって対称形であり、4本のリンクは直接的に又は他の部材を介してそれぞれ約90度離れた位置でカムと係合し、前記カムによってリンクが押し出された時に搬送手段が上昇するものであることを特徴とする請求項に記載の搬送装置。
  9. 動力伝達手段は、所定の支持面上を水平方向に移動する水平移動部材と、前記水平部材と主搬送手段又は副搬送手段とをリンクするリンク部材を有し、水平移動部材が水平移動することによってリンク部材の水平に対する傾斜角度が立ち姿勢に変化し、主搬送手段又は副搬送手段を上昇させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の搬送装置。
  10. 搬送路は、無端ベルト、チェーン、無端索条から選ばれたいずれかからなる貨物移送部材を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の搬送装置。
  11. 貨物移送部材の懸架経路にガイド部材が設けられていて懸架経路の一部に凹状部があり、当該凹状部に他の搬送路の貨物移送部材の一部が配されていることを特徴とする請求項10に記載の搬送装置。
  12. 貨物移送部材は上昇位置にあるときのみ走行することを特徴とする請求項10又は11に記載の搬送装置。
  13. 常時回転する回転体を有し、主搬送手段と副搬送手段の少なくともいずれかの貨物移送部材は上昇位置にある時に前記回転体と直接的に又は他の部材を介在して係合し、下降位置にある時に前記係合が離れることを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の搬送装置。
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