JPH05319559A - 合流、分岐コンベヤー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 搬送物を分岐して送ったり合流して送ったり
する簡単な構成で出来る合流、分岐コンベヤーである。 【構成】 台上に対角線方向に駆動ローラー４１を設け
る。その両側に直交方向に駆動ローラー３７１，４２１
に達する、端から順次短くなるローラー群を設ける。駆
動ローラーを昇降自在にする。一側のローラー群のロー
ラー間にフリーローラーを設け、そのフリーローラーを
昇降自在とし、ローラー群より突出可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、合流、分岐コンベヤー
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来に於ても、コンベヤーにて搬送する
品物を直角に曲げて送る場合に、略正方形の台上に対角
線方向にローラーを設け、その両側にコンベヤーの進退
方向に対し直交する方向に且つ出入端を長く、他を順次
短くしたローラーを適宜間隔をおいたローラー群を設置
したコーナーコンベヤーは実際に使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のコーナーコンベ
ヤーは、コーナーのみにて使用し、搬送物を略直角方向
に曲げて搬送する箇処に使用される構造である。しかし
て、近時の搬送に於ては、搬送途中に於ける荷物の仕分
け、例えば品種により、又仕向け地等により搬送方向を
次々と選択したり、時間により選択して行ったり、逆に
荷物を合流させて搬送するようにする効率的な搬送方法
が行われている。

【０００４】この或る場所にてその送り先を選択的に行
う場合、搬送物を他のコンベヤーに移行させたり、コン
ベヤーを分岐させたりする装置及び合流させる装置は機
構的に複雑となり、設置も大型化して行き、設置場所も
広く必要であり、設備費も大となっている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そこで本発明に於ては、
極めて簡単であるコーナーコンベヤー装置の応用によ
り、搬送物をコンベヤーラインから直角乃至適宜の角度
を以って曲げる方向に変換したり、或はコンベーヤーラ
インを直進させたりする、所謂、合流、分岐装置が簡単
に構成でき、それにより、搬送物の送り先の選択を極め
て容易に為しうるようにしたもので、第１に対角線方向
に設けたローラーを挾んでその両側に互いに直交方向に
ローラーを設置したコンベヤーに於て、対角線方向のロ
ーラーを昇降自在に設けると共に、対角線方向のローラ
ーの一側側のローラーの間に適宜数のフリーローラーを
設け、該一側側のローラーかフリーローラーの何れか一
方を昇降自在に設けたことを特徴とし、

【０００６】第２に対角線方向に設けたローラーを挾ん
でその両側に互いに直交方向にローラーを設置したコン
ベヤーに於て、対角線方向のローラーを昇降自在に設け
ると共に、対角線方向のローラーの一側側のローラー間
に適宜数のフリーローラーを設け、両者共に昇降自在に
設けたことを特徴とする。

【０００７】

【実施例】以下、図に示す一実施例により本発明を詳細
に説明する。１は基板で、四本のジャッキボルト２，
２，２，２により支承されて所望位置に設置される。該
ジャッキボルト２は高さを適宜調節可能であるが、ジャ
ッキボルトを用いず適宜の脚により設置してもよい。

【０００８】３，４は固定板で、基板１上に設けた桁
７，７，……に固定し、５，６は枠体で昇降板２７に適
宜高さに固定し、それらで正方形になるように四周を囲
繞してある。８は昇降板で、固定板３，４、枠体５，６
内の対角線により分けられる略三角形に形成されてい
る。

【０００９】９はハイポイドギヤードモーターで、基板
１上の固定板３，４、枠体５，６により形成される正方
形外側に設けられ、その回転軸１０に設けられたスプロ
ケット１１にはシャフト１２に設けられるスプロケット
１３との間にチェーン１４が係架されている。このハイ
ポイドギヤードモーター９の替りに他のアクチュエータ
ーを使用すること勿論可能である。

【００１０】シャフト１２は枠体５下方に設けた軸承１
５，１５により支承され、その両端近くには偏心カム１
６，１６を固定してある。該偏心カム１６，１６はボー
ルベアリング１７をシャフト１２に偏心して設けて形成
され、昇降板８の下部に設けられる下押え１８，１８に
係合させてある。

【００１１】又、シャフト１２の一端にはベベルギヤー
１９を設けてあり、枠体６の下方に設けたシャフト２０
の一端に設けたベベルギヤー２１と噛合させてある。該
シャフト２０は、基板１に設けた軸承２２，２２により
支承され、その両端部に設けた偏心カム２６，２６は昇
降板２７の下部に設けられた下押え２９，２９に係合さ
せてある。該偏心カム２６，２６の構成は、前記偏心カ
ム１６，１６の構成と同様である。偏心カム１６と偏心
カム２６は１８０°偏心させてある。

【００１２】シャフト１２のベベルギヤー１９を装備し
ていない端部には、偏心カム２６と同様の偏心カム、即
ち偏心カム１６と反対方向に１８０°に偏心させた偏心
カム２５を設け、昇降板２７の下部に設けられた下押え
２８に係合させてある。同様にシャフト２０のベベルギ
ヤー２１のない端部には、偏心カム１６と同様の偏心カ
ム２３を設け、昇降板８の下部に設けた下押え２４に係
合させてある。該偏心カム２５，２３の構成は、前記偏
心カム１６，２６の構成と同様である。

【００１３】昇降板２７は固定板３，４、枠体５，６に
より形成される四辺形の対角線、それは固定板４、枠体
５により、又固定板３、枠体６により形成される両角を
結ぶ対角線と枠体５，６間の角とにより形成される略三
角形に形成される。そして、昇降板２７は、基板１上の
対角線上と枠体５，６により形成される角に夫々サポー
ト３０により固定された支柱３１，３１，３１に嵌挿さ
れたスライドブッシュ３２，３２，３２に固定されて昇
降自在にしてある。

【００１４】又、昇降板８は、昇降板２７と同様の三角
形に構成され、支柱３１，３１，３１に嵌挿されたスラ
イドブッシュ３３，３３，３３により昇降板８の下方に
三点支持になって昇降自在としてある。

【００１５】３７，３７，……はローラーで、基板１上
に設置され、その内の１乃至２等の所望数はモーターロ
ーラー３７１を使用する。該ローラー３７，３７，……
は固定板３に平行に設置され、一端は固定板４に枢支さ
れ、他端は昇降板２７に沿って設けられた固定板３８に
階段状に形成したフレーム３９に枢支させてある。又、
ローラー３７の駆動源としては、モーターローラー３７
１を使用せず、ギヤードモーター、その他のアクチュエ
ーターを使用できる。

【００１６】ローラー３７，３７，……は固定板３側か
ら順次短く形成させてあり、その一端に於て夫々ベルト
やチェーン４０，４０，……により互いに連結されてい
る。このベルトやチェーン４０を係架するためＶ溝やス
プロケットを設けることは推奨される。昇降板２７の端
部たる対角線方向にはモーターローラー４１が回動自在
に枢支させてある。

【００１７】４２，４２，……はローラーで、枠体６と
平行して、一端は枠体５に枢支され、他端は昇降板２７
端部に沿って設けられた固定板４３に階段状に形成した
フレーム４４に枢支させてある。その内の適宜数をモー
ターローラー４２１とすること、各ローラー間をベルト
やチェーンで連結させること、ローラー３７と同様であ
る。

【００１８】４５，４５，……はフリーローラーで、昇
降板８上に設置された支承板４６，４６，……間に枢支
され、ローラー４２，４２間に、然も昇降板８上のフリ
ーローラー４５の頂部がローラー４２，４２頂部より下
方に位置するように設置されている。又、全く同様の構
成で、ローラー４２，４２，……を昇降自在とすること
或は又、両方共に昇降自在とすることも出来る。

【００１９】モーターローラー４１，３７１，４２１は
モーターを内蔵し、それにより回動される遊星ギヤーを
介し内歯ギヤーにより回動される構造である。又、これ
らモーターローラーは夫々インバーターに接続して、そ
の周波数を換えて回転コントロールすることは便利であ
る。

【００２０】進入側コンベヤー４７は固定板３にその終
端を位置させてある。退出側コンベヤー４８，４９は枠
体５或は枠体６に夫々始端を近接させて設けておく。こ
の構成は、搬送物の分岐として本合流、分岐コンベヤー
を使用するときに使用する。合流点として使用する際は
この逆方向にセットすればよい。

【００２１】次いで、その作動について説明すれば、進
入側コンベヤー４７から搬送された荷物５２は、モータ
ーローラー３７１の回動によりベルトやチェーン４０，
４０によって回動されるローラー３７，３７，……に送
り込まれる。このローラー３７，３７，……によって送
られ、その先端がモーターローラー４１にかゝる。この
モーターローラー４１の回動はローラー３７の回動より
低回転に制御されているため、荷物５２の先端は減速さ
れる。

【００２２】一方後方側は送り速度は変わらないため、
荷物５２はモーターローラー４１にかゝる先端内側を基
軸として回動される。そして荷物５２がモーターローラ
ー４１に直角方向になると、荷物５２の外方端はローラ
ー４２上に載っている。このローラー４２の回転速度は
高く設定されており、急速に荷物５２は内方に回動さ
れ、後端がモーターローラー４１を離れるときにはロー
ラー４２，４２，……と直交方向に向き且つ送られ、枠
体６に面した退出側コンベヤー４９に送られる。

【００２３】上記の動作はモーターローラー４１、ロー
ラー３７、ローラー４２の頂面は等高であることが必要
である。

【００２４】一方ハイポイドギヤードモーター９を回動
させ、チェーン１４によりシャフト１２を回動させる
と、偏心カム１６，１６も回動される。このとき偏心カ
ム１６，１６は下押え１８，１８に係合されており偏心
カム１６，１６の回動により昇降板８は偏心量だけ押上
げられる。

【００２５】シャフト１２の一端に設けたベベルギヤー
１９と噛合するベベルギヤー２１も同時に回動され、ベ
ベルギヤーを固定するシャフト２０も同時に回動され
る。又、シャフト２０に設けられた偏心カム２３は、下
押え２４に係合されており、偏心カム２３の回動により
偏心量だけ昇降板８を押上げる。

【００２６】然るとき、昇降板８は三方から同時に押上
げられ、昇降板８は支柱３１，３１，３１にスライドブ
ッシュ３３，３３，３３を介して嵌挿されているため、
各支柱３１，３１，３１に案内されて上昇する。偏心カ
ムの偏心量を５ｍｍとすれば１０ｍｍの上昇となる。

【００２７】昇降板８の上昇につれて支承板４６，４
６，……間に枢支されたフリーローラー４５，４５，…
…は上昇し、ローラー４２，４２，……間にその頂部を
ローラー４２より上方に突出させる。

【００２８】又、同時にシャフト１２の外方端とシャフ
ト２０の両端に設けた偏心カム２５，２６，２６はその
回動により、下押え２８，２９，２９を介して昇降板２
７を下降せしめる。昇降板２７はスライドブッシュ３
２，３２，３２により支柱３１，３１，３１に案内され
て下降する。このためモーターローラー４１も下降し、
他のローラー３７，４２頂部より下面に沈む。

【００２９】このため進入側コンベヤー４７から送られ
た荷物５２はローラー３７，３７，……に真っ直送ら
れ、ローラー４２上を直進してフリーローラー４５，４
５，……上に至る。このとき後部はローラー３７，３
７，……により送出されており、後端がローラー３７上
にあるとき、先端は退出側コンベヤー４８に達してお
り、該コンベヤーにて引かれる。或は又、ローラー３７
の送出しにより荷物５２はフリーローラー４５，４５，
……上を滑動して退出側コンベヤー４８に達する。

【００３０】ハイポイドギヤードモーター９によるシャ
フト１２，２０の回動量は、シャフト１２に突出させた
ピン５０を光電スイッチ５１，５１によりチェックする
如き装置にて検知することが推奨される。モーターロー
ラー４１、ローラー４２の上昇は前記と逆動作にて行わ
れること云うまでもない。又、フリーローラー４５，４
５，……は固定的に設け、ローラー４２，４２，……を
昇降自在にすることも可能である。更にはローラー４
２，４２，……、フリーローラー４５，４５，……共に
上昇下降自在に設置することも可能である。

【００３１】

【発明の効果】上記の如き本発明によれば、第１に対角
線方向に設けたローラーを挾んでその両側に互いに直交
方向にローラーを設置したコンベヤーに於て、対角線方
向のローラーを昇降自在に設けると共に、対角線方向の
ローラーの一側側のローラーの間に適宜数のフリーロー
ラーを設け、該一側側のローラーかフリーローラーの何
れか一方を昇降自在に設け、

【００３２】第２に対角線方向に設けたローラーを挾ん
でその両側に互いに直交方向にローラーを設置したコン
ベヤーに於て、対角線方向のローラーを昇降自在に設け
ると共に、対角線方向のローラーの一側側のローラー間
に適宜数のフリーローラーを設け、両者共に昇降自在に
設けたので、

【００３２】極めて簡単な本装置一つ設置するだけで、
他の装置を要することなく、分岐、合流機構が完成で
き、搬送機構を簡略化できる。又、モーターや他のアク
チェーターにより、その動作一つで搬送物の方向変換や
直進を簡単に選択でき、他の搬送物に対する作用機構を
要することなく搬送物の振分、合流が出来、極めて円滑
な作業が出来、搬送合理化が図れると共に、装置は簡単
であり、小型軽量であるので何処にでも設置出来、廉価
である等その実用効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明一実施例平面説明図。

【図２】同上右側面図。

【図３】同上縦断右側面図。

【図４】同上左側面図。

【図５】同上要部説明図。

【図６】同上作動状態説明図。

【図７】図６の要部側面図。

【図８】同上他作動状態説明図。

【図９】図８の要部側面図。

【図１０】同上偏心カム断面説明図。

【図１１】図１０の側面図。

【図１２】本発明他実施例説明図。

【符号の説明】１ 基板 ３ 固定板 ４ 固定板 ５ 枠体 ６ 枠体 ８ 昇降板 ９ ハイポイドギヤードモーター １２ シャフト１６ 偏心カム １９ ベベルギヤー ２０ シャフト ２１ ベベルギヤー２３ 偏心カム２５ 偏心カム２６ 偏心カム ２７ 昇降板 ３７ ローラー ４１ モーターローラー ４２ ローラー ４３ 固定板 ４５ フリーローラー ４６ 支承板 ５２ 荷物

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】対角線方向に設けたローラーを挾んでその
   両側に互いに直交方向にローラーを設置したコンベヤー
   に於て、対角線方向のローラーを昇降自在に設けると共
   に、対角線方向のローラーの一側側のローラーの間に適
   宜数のフリーローラーを設け、該一側側のローラーかフ
   リーローラーの何れか一方を昇降自在に設けたことを特
   徴とする合流、分岐コンベヤー。
2. 【請求項２】対角線方向に設けたローラーを挾んでその
   両側に互いに直交方向にローラーを設置したコンベヤー
   に於て、対角線方向のローラーを昇降自在に設けると共
   に、対角線方向のローラーの一側側のローラー間に適宜
   数のフリーローラーを設け、両者共に昇降自在に設けた
   ことを特徴とする合流、分岐コンベヤー。