JP2762251B2 - 昇降機用搬出入装置及びパレット - Google Patents

昇降機用搬出入装置及びパレット

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JP2762251B2
JP2762251B2 JP29053295A JP29053295A JP2762251B2 JP 2762251 B2 JP2762251 B2 JP 2762251B2 JP 29053295 A JP29053295 A JP 29053295A JP 29053295 A JP29053295 A JP 29053295A JP 2762251 B2 JP2762251 B2 JP 2762251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛直方向に複数の
階を有する各種倉庫や、配送センター等において荷物を
各階間で搬送する昇降機に対して荷物を搬出入する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の搬出入装置の典型的な従来例と
しては、図6に示すようなものが知られている。すなわ
ち、この図6において、参照符号F1 ,F2 は倉庫等の
各階のフロア、1は各階間で荷物を昇降かご1aによっ
て垂直搬送する昇降機である。昇降かご1a内には、荷
物を載置するためのパレットPを収容可能な所定高さの
空間を介して上下二段に設けられた上コンベア1b及び
下コンベア1cが配置されている。各階フロアF1 ,F
2 において昇降機1との間で荷物を搬入又は搬出する搬
出入装置2,3は、昇降機1における各階の搬出入口に
近接して、昇降かご1a内の上コンベア1b及び下コン
ベア1cと対応するように上下二段に設けられた上コン
ベア2a,3a及び下コンベア2b,3bと、その後方
に隣接して設置され前記上コンベア2a,3a及び下コ
ンベア2b,3bの高さと合致するように垂直移動可能
な第二コンベア2c,3cとを備えている。
【0003】例えば一階フロアF1 から二階フロアF2
へ複数の荷物を連続的に搬送する場合の動作について説
明すると、まず図6(a)においては、n番目の荷物W
n が二階の搬出入装置3の第二コンベア3cから荷下ろ
しされる過程にあり、この荷物Wn の下に敷設されてい
たパレットP1 は、前記第二コンベア3c上に残されて
いる。この搬出入装置3の下コンベア3b上にあるパレ
ットP5 は、前記荷物Wn に先行して荷下ろしされたn
−1番目の荷物(図示省略)の下に敷設されていたもの
である。また、n+1番目の荷物Wn+1 が、昇降機1の
昇降かご1a内の上コンベア1b上にパレットP2 を介
して積載されており、この昇降かご1aにより二階へ向
けて垂直搬送されている過程にある。また、更にn+2
番目の荷物Wn+2 が、一階の搬出入装置2の第二コンベ
ア2c上にパレットP3 を介して積載される過程にあ
り、この時、前記第二コンベア2cは下コンベア2bと
対応する低位置に待機している。
【0004】次に、図6(b)においては、二階の搬出
入口に到着した昇降かご1aの上コンベア1bから、荷
物Wn+1 が、二階の搬出入装置3の上コンベア3a上に
パレットP2 ごと水平移送されて搬出され、同時に、空
のパレットP5 が、前記搬出入装置3の下コンベア3b
から昇降かご1a内の下コンベア1cへ搬入される。一
方、一階の搬出入装置2は、荷物Wn+2 が積載された第
二コンベア2cが上コンベア2aと対応する高位置まで
上昇し、これによって、荷物Wn+2 はパレットP3 と共
に押し上げられる。
【0005】次に、図6(c)においては、二階の搬出
入装置3の第二コンベア3c上に残されていたパレット
1 が、パレットP5 を昇降かご1a内へ送ることによ
って空になった下コンベア3b上へ水平移送される。こ
の時点では、第二コンベア3cが下コンベア3bと対応
する低位置にあるため、荷物Wn+1 は上コンベア3a上
で待機している。パレットP5 を受け取った昇降かご1
aは、一階へ向けて下降を開始する。一方、一階では第
二コンベア2cの上昇によって押し上げられた荷物W
n+2 が、パレットP3 と共にこの第二コンベア2cから
上コンベア2aへ水平移送される。
【0006】次に、図6(d)においては、二階の搬出
入装置3の第二コンベア3cが上コンベア3aと対応す
る高位置に上昇し、上コンベア3a上に待機していた荷
物Wn+1 がパレットP2 と共にこの第二コンベア3c上
へ水平移送される。一方、一階では、荷物Wn+2 を上コ
ンベア2aへ送り出して空になった第二コンベア2cが
下コンベア2bと対応する低位置まで下降し、この下コ
ンベア2b上に待機していた空のパレットP4 が第二コ
ンベア2cへ水平移送される。また、前記荷物Wn+2
受け取った上コンベア2aは、昇降機1の昇降かご1a
が一階の搬出入口へ到着するまで待機状態にある。
【0007】次に、図6(e)においては、二階の搬出
入装置3の第二コンベア3cは下コンベア3bと対応す
る低位置に下降し、この第二コンベア3c上にパレット
2を残して荷物Wn+1 が荷下ろしされる。一方、一階
の搬出入装置2では、一階の搬出入口に到着した昇降か
ご1a内の上コンベア1b上に、上コンベア2a上の荷
物Wn+2 が、パレットP3 ごと水平移送されて搬入さ
れ、同時に、昇降かご1a内の下コンベア1c上のパレ
ットP5 が、搬出入装置2の下コンベア2bへ搬出され
る。また、下コンベア2bと対応する低位置にある第二
コンベア2c上のパレットP4 には、次のn+3番目の
荷物Wn+3 が積載される。
【0008】すなわち、上述の図6(a)〜(e)の動
作が連続的に繰り返されることによって、多数の荷物が
一階フロアF2 から二階フロアF2 へ順次搬送され、こ
の荷物を積載する複数のパレットP1 〜P5 が循環使用
されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の搬出入装置
によると、次のような問題が指摘される。すなわち第一
の問題は、上記構成の搬出入装置2(3)によれば、そ
れぞれ上下二段に設けられた上コンベア2a(3a)及
び下コンベア2b(3b)のほか、これに隣接して高さ
を可変とした第二コンベア2c(3c)からなるため、
昇降機1への搬出入口の近傍に広い設置スペースを必要
とすることである。また、第二の問題は、上述の動作説
明から明らかなように、荷物の搬入時には、まず第二コ
ンベア2c(3c)をいったん下降させ、前記荷物を積
載してから上昇して上コンベア2a(3a)へ送り、こ
の上コンベアから昇降機1の昇降かご1aへ搬入すると
共に空のパレットを下コンベア2b(3b)で受け取る
といった複雑な動作を行う必要があり、荷物の搬出時に
搬入時とは逆方向に、同様の複雑な動作を行う必要が
あることである。
【0010】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、広い設置
スペースを必要とせず、しかも動作を単純化して搬送効
率を向上させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明は、昇降かごに上下二段のコンベアが設けられた
昇降機の前記昇降かごに対して荷物の搬出入を行う搬出
入装置であって、それぞれ水平な中心軸の周りに回転さ
れ略水平方向かつ前記中心軸と直交する方向に並んで配
置された複数の円盤からなる互いに平行な二列の円盤列
と、前記各円盤の円周方向180゜対称位置に前記上下
二段のコンベアの高低差に対応する間隔で設けられて
れぞれ円盤面と略直角な軸の周りに回転される複数のロ
ーラとを備え、前記各円盤をその各々に設けられた各ロ
ーラが互いに同位相となるように同期回転される昇降機
用搬出入装置を提供し、併せて、この昇降機用搬出入装
置に使用されるパレットとして、前記昇降機用搬出入装
置の二列の円盤列の間をこの円盤列の方向へ通過可能な
本体と、この本体の両側に設けられ前記昇降機用搬出入
装置の互いに略水平方向に並んだローラ上に支持される
一対のフランジとを備え、このフランジに、前記各ロー
ラが通過可能な複数の切欠が前記円盤列の各円盤の配置
間隔と対応して形成されているパレットを提供するもの
である。
【0012】本発明は、先に従来例の説明において述べ
たような、昇降かごにコンベアが上下二段に設けられた
昇降機に対して荷物の搬出入を行うことを前提とするも
のである。円盤列はパレットの水平搬送方向に沿って設
けられ、この円盤列の各円盤に設けられたローラは、パ
レットの両側のフランジを支持すると共に回転によって
パレットを水平移動させるものであり、各円盤は、ロー
ラを介してパレットを昇降移動させるものである。
【0013】すなわち、各円盤列における各円盤にそれ
ぞれ円周方向180°対称位置に設けられたローラは、
互いに略水平に並んだ状態にあり、パレットは、その本
体の両側に設けられた一対のフランジが、両側の円盤列
の互いに並んだ前記ローラ上に支持されるようになって
いる。そして、各円盤列の円盤を同期回転させることに
よって、前記各ローラが各円盤の互いに同位相上にあっ
て略水平に並んだ状態を維持しつつ円周方向へ移動し、
このローラ列に両側のフランジを支持されたパレットが
昇降移動される。このとき、フランジを支持しているロ
ーラが上昇過程にある場合は、このローラと円周方向1
80°対称の位置に設けられた非支持側のローラは下降
過程にあり、逆に、フランジを支持しているローラが下
降過程にある場合は、非支持側のローラは上昇過程にあ
るが、この非支持側のローラは、前記フランジに各円盤
の間隔と対応して形成された切欠を通過し、フランジと
干渉しないので、円盤の回転によるパレットの昇降移動
が円滑に行われる。
【0014】本発明の昇降機用搬出入装置において一層
好ましくは、各円盤列の各円盤は、不定間隔で配置され
る。先に述べたように、パレットのフランジに形成した
複数の切欠のピッチは前記円盤列の各円盤の配置間隔と
対応するのであるから、この場合は、前記切欠も不定間
隔で形成される。仮に、前記切欠が等間隔で形成されて
いる場合は、一定ピッチで並んでいるローラ列からなる
コンベア上を水平移送する際に、フランジを支持するコ
ンベアの各ローラの位置と前記フランジの各切欠の位置
が合致することによってパレットが落下してしまう恐れ
があるが、切欠を不定間隔とすることによってこのよう
な事態を防止することができる。また、不定間隔ではあ
っても、各円盤の間隔と各切欠の間隔は対応しているの
であるから、円盤列の各円盤の同期回転によるパレット
の昇降移動に際して、各円盤における非支持側のローラ
とパレットのフランジとの干渉は有効に防止される。
【0015】本発明の昇降機用搬出入装置において、更
に一層好ましくは、円盤列における各円盤の円周方向1
80°対称位置に、それぞれ二個のローラが同一円周上
で互いに隣接配置される。すなわち、各円盤の円周方向
180°対称位置に一個ずつのローラが設けられている
場合は、上述のように、円盤を不定間隔で配置した場合
でも、パレットのフランジにおける切欠がこれと対応す
る間隔で形成されているため、各円盤列における前記ロ
ーラ上を水平移送する過程で、このローラと切欠の位置
が合致することによってパレットが脱落する恐れがある
が、前記ローラをそれぞれ前記円盤の中心を通る直線を
対称軸として二個ずつ互いに線対称に配置することによ
って、このような脱落を確実に防止することができる。
しかも、パレットの昇降移動に際して、非支持側の二個
のローラは、前記切欠を順次円周方向に通過することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る昇降機用搬出
入装置10及びパレット20の好ましい一実施形態及び
その動作を示し、図2は上述の搬出入装置10及びパレ
ット20を昇降機30に対する荷物の搬出入手段として
用いた場合の動作を示す。図1に示すように、搬出入装
置10(101 ,102 )は、それぞれ水平な主軸S0
の周りに回転され略水平方向かつ前記主軸S0 と直交す
る方向に並んで配置された四個の円盤11からなる二列
の円盤列(図では片側の円盤列のみ示す)を有する。前
記各円盤11の円周方向180°対称位置にはそれぞれ
二個のローラR1 ,R2及びR3 ,R4 が同一円周上で
互いに隣接配置されており、各ローラR1 〜R4は、前
記各円盤11の円盤面と直角(略水平)な軸の周りに回
転可能に設けられている。前記各円盤11は、その各々
に設けられた各ローラR1 〜R4 が互いに同位相となる
ように同期回転される。
【0017】一方、図2に示す昇降機30は、先に述べ
た図6に示すものと基本的には同様であり、すなわち昇
降かご31内には、パレット20を収容可能な所定高さ
の空間を介して上下二段に設けられた上コンベア32a
及び下コンベア32bが配置されている。搬出入装置1
0の各ローラR1 ,R2 と、これに対して円盤11の円
周方向180°対称位置にあるローラR3 ,R4 との間
隔hは、前記上コンベア32aと下コンベア32bの高
低差に略対応している。また、一階の搬出入装置101
及び二階の搬出入装置102 は、それぞれその円盤列を
昇降機30における一階の搬出入口及び二階の搬出入口
へ向けて設置される。
【0018】パレット20は、荷物を積載する本体21
と、この本体21の両側の上端部に略水平に延在され搬
出入装置10の各円盤11の互いに水平方向に並んだロ
ーラR1 ,R2 又はR3 ,R4 上に支持される一対のフ
ランジ22(図1では片側のフランジのみ示す)とから
なる。このフランジ22には、それぞれ前記各ローラR
1 〜R4 が通過可能な大きさの四個の切欠22aが、前
記円盤列の各円盤11の配置間隔と対応する間隔で形成
されている。
【0019】上記搬出入装置10による動作を図1に従
って説明すると、まず図1(a)においては、搬出入装
置10の各円盤11は、ローラR1 ,R2 が円盤11の
主軸S0 を中心とするその円周軌道上の最も下側の位置
に、またこれと180°対称のローラR3 ,R4 が前記
円周軌道上の最も上側の位置となるように停止してお
り、パレット20が、そのフランジ22を各円盤11に
おける下側のローラR1,R2 上に支持された状態に供
給されている。このパレット20の供給は、ローラR
1 ,R2 がその軸心の周りに回転されることによって行
われる。なお、このパレット20は、後述の動作によっ
て上昇移動するフランジ22の各切欠22aの軌跡が、
ローラR1 〜R4 の前記円周軌道の中腹位置と重なるよ
うに、予め位置決めされる。
【0020】この状態から、図1(b)に示すように、
各円盤11が図中矢印方向に同期回転を開始すると、こ
れに伴って、ローラR1 〜R4 は、各円盤11の主軸S
0 を中心とする円周に沿って回転移動する。この場合、
下側にあるローラR1 ,R2は、ローラR1 が先行して
上方へ回転移動するので、フランジ22(パレット2
0)は、前記ローラR1 によって持ち上げられる。
【0021】一方、上側にあったローラR3 ,R4 は、
円盤11の回転に伴い、ローラR3が先行して下方へ回
転移動するため、ローラR1 によって上昇移動されるフ
ランジ22と互いに接近して行き、図1(c)に示すよ
うに、フランジ22に形成された切欠22aを順次下方
へ通過する。このためパレット20は、そのフランジ2
2がローラR3 ,R4 と干渉することなく、図1(d)
に示すように、ローラR1 ,R2 がその円周軌道上の最
も上側の位置となるまで、円盤11が180°回転する
ことによって、高さhに相当する分だけ上昇移動され
る。
【0022】図1(d)に示す位置まで上昇されたパレ
ット20は、ローラR1 ,R2 がその軸心の周りに回転
することによって水平移動され、この搬出入装置10か
ら円盤列の方向に沿って送り出される一方、下側へ移動
したローラR3 ,R4 がその軸心の周りに回転すること
によって、新たに次のパレット(図示省略)がこのロー
ラR3 ,R4 上へ供給される。このとき、送り出される
パレット20のフランジ22は互いに隣接したローラR
1 ,R2 の双方で支持されているため、水平移動の過程
で、切欠22aが前記ローラR1 ,R2 のうちの一方の
上部に差しかかっても、他方のローラによってフランジ
22が支持されることになり、パレット20が落下する
ようなことはない。これは、下側のローラR3 ,R4
へ新たなパレットが供給される際の水平移動においても
同様である。
【0023】なお、図1(d)に示す状態から図1
(a)に示す状態へパレット20を下降させる場合は上
述と逆の動作(円盤11の逆回転)を行うが、切欠22
aの形成位置によって、円盤11の回転方向を常に同一
にすることができる。
【0024】以下、昇降機30への荷物の搬出入手段と
して上述の搬出入装置10を使用して、例えば一階フロ
アFから二階フロアFへ複数の荷物Wを連続的に搬
送する場合の動作について、図2を参照しながら説明す
ると、まず図2(a)においては、n番目の荷物W
が、昇降機30の昇降かご31内の上コンベア32a
上にパレット20を介して積載されており、昇降かご
31は、二階の搬出入口に到達している。このとき、
階の搬出入装置10は、その各円盤11に設けられた
ローラR〜Rのうち、下側に位置するローラR
上には、空のパレット20が支持されている。こ
のパレット20は、前記n番目の荷物Wに先行して
荷下ろしされたn−1番目の荷物(図示省略)の下に敷
設されていたものであり、また、前記n番目の荷物W
の次のn+1番目の荷物Wn+1が、一階の搬出入装置
10における各円盤11の下側に位置するローラ
,Rに支持されたパレット20に積載される過
程にある。
【0025】次に図2(b)においては、昇降かご31
の上コンベア32aから、荷物Wnが、二階の搬出入装
置102 の各円盤11における上側に位置するローラR
3 ,R4 の上にパレット201 ごと水平移送されて搬出
され、同時に、空のパレット203 が、前記搬出入装置
102 の各円盤11における下側に位置するローラR
1 ,R2 上から昇降かご31内の下コンベア32b上へ
水平移送され、搬入される。空のパレット203 を受け
取った昇降かご31は、昇降機30の一階の搬出入口へ
向けて下降を開始する。
【0026】次に、図2(c)においては、二階の搬出
入装置102 は、各円盤11が同期的に180°回転
し、先に述べた図1に示す動作によって、ローラR1
2 とローラR3 ,R4 との上下位置関係が逆転し、荷
物Wn がパレット201 ごと下降移動される。一方、一
階の搬出入装置101 でも同様に、各円盤11が同期的
に180°回転し、これによって、荷物Wn+1 がパレッ
ト202 ごと上昇移動される。
【0027】そして、昇降かご31が昇降機30におけ
る一階の搬出入口に到着すると、荷物Wn+1 を積載した
パレット202 を支持しているローラR1 ,R2 は、昇
降かご31内の上コンベア32aと対応する高さにある
ため、このローラR1 ,R2がその軸心の周りに回転さ
れることによって、図2(d)に示すように、荷物W
n+1 はパレット202 ごと前記上コンベア32a上へ水
平移動して搬入される。また同時に、二階から搬送され
てきた空のパレット203 は、昇降かご31内の下コン
ベア32b上から、これと対応する高さにある下側のロ
ーラR3 ,R4 上へ水平移送され、次のn+2番目の荷
物Wn+2 の積載に供される。一方、二階の搬出入装置1
2 では、荷物Wn が荷下ろしされ、この荷物Wn を積
載していたパレット201 は下側に位置するローラR
3 ,R4 上にそのまま残され、先に述べた図2(a)〜
(b)におけるパレット203 のように、二階へ到着す
る昇降かご31の下コンベア32bに回収される。
【0028】このようにして、上述の図2(a)〜
(d)の一連の動作が連続的に繰り返されることによっ
て、多数の荷物が一階から二階へ順次搬送され、この荷
物を積載するパレット201 〜203 が、二階での荷下
ろしの後、一階へ順次返還されて循環使用される。ま
た、荷物を二階から一階へ搬送する場合や、他の階との
間で荷物の搬送を行う場合も同様である。
【0029】すなわち本発明によれば、パレットを水平
移送する手段としてのローラR1 ,R2 とローラR3
4 が、その位置関係を円盤11の回転によって交互に
上下逆転する構成としたことによって、昇降かご31に
おける上コンベア32aと下コンベア32bの高低差に
対応した上下移動手段としての機能を備えるものであ
る。したがって、図6において説明した従来例のよう
に、上下二段に設けた水平移送手段と、これに隣接して
高さを可変とした上下移動手段からなるものに比較し
て、設置スペースを大幅に削減することができる。しか
も、図2における動作から明らかなように、パレットの
移動経路が単純化され、しかも図6において説明した従
来例では少なくとも五台のパレットP1 〜P5 が必要で
あったのに対して、上述の実施形態によれば、三台のパ
レットで搬送することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図3乃至図
5を参照しながら説明する。図3はこの実施例を昇降機
と共に示すものであり、図4はこの実施例の全体構成を
示すものであり、図5はこの実施例の一部を拡大して示
すものである。
【0031】まず図3において、昇降機30は、建物の
各階のフロアに対応して搬出入口が開設され昇降かご3
1の昇降移動空間を形成するタワールーム33を有し、
その上端に設置された電動機34により、主ロープ35
を介して昇降かご31を所望の階の搬出入口へ向けて昇
降移動させるものである。昇降かご31内には、その正
面の出入口と直交する方向に、水平かつ上下二段に並ん
だローラ列からなる上コンベア32aと下コンベア32
bがそれぞれ左右二列に設けられ、この上コンベア32
aと下コンベア32bは、昇降かご31に設置された電
動機36によって駆動される。本実施例による搬出入装
置101 〜10n (以下、単に搬出入装置10という)
は、基台12の上に、昇降機30の各搬出入口に向けて
略水平に並んで配置された各四個の円盤11からなる左
右二列の円盤列を有し、それぞれその左右二列の円盤列
を前記各階の搬出入口へ向けて設置される。
【0032】各円盤列における四個の円盤11は、互い
に異なる間隔δ1 ,δ2 ,δ3 及びδ1',δ2',δ3'を
もって配置されており、円盤列の方向に対して直交する
方向に配置された水平な主軸S0 を中心に回転される。
各円盤11における同一円周上であって180°対称位
置には、それぞれローラR1 ,R2 及びローラR3 ,R
4 が互いに隣接配置されており、これらローラR1 〜R
4 は、前記円盤11に、それぞれ軸受を介して円盤面と
直角すなわち前記主軸S0 と略平行に挿通された軸S1
〜S4 を中心に回転される。
【0033】各円盤列には、互いに連動する駆動機構D
1 〜D4 が各円盤11と対応して設けられており、この
うち駆動機構D1 は、図5に示すような構造を有する。
すなわち、円盤11の主軸S0 は歯車G1 〜G7 を有
し、このうち歯車G1 〜G5 は互いに連結されていて、
主軸S0 に対して相対回転可能であり、歯車G6 ,G7
は、主軸S0 と一体的に取り付けられている。また、ロ
ーラR2 の軸S2 は歯車G8 を有し、ローラR4 の軸S
4 は歯車G9 を有する。
【0034】主軸S0 の歯車G1 は、チェーン13を介
して駆動モータM1 の出力軸に連結されており、この駆
動モータM1 によって、歯車G1 〜G5 は一体的に回転
される。各駆動機構D1 〜D4 における歯車G2 ,G3
は、図示されていないチェーンを介して互いに連結され
ており、したがって、駆動モータM1 によって駆動機構
1 における歯車G1 〜G5 が回転すると、他の駆動機
構D2 〜D3 における歯車G1 〜G5 も同時に回転され
る。この歯車G1 〜G5 のうち、歯車G4 はチェーン1
4を介して軸S4 の歯車G9 に連結されており、歯車G
5 は軸S2 の歯車G8 と咬合している。したがって、駆
動モータM1 によって、各円盤11におけるローラR2
とローラR4 は互いに逆方向に回転される。なお、ロー
ラR1 ,R3 の軸S1 ,S3 は、歯車等による動力入力
手段を持たないため、このローラR1 ,R3 は自由回転
となっている。
【0035】主軸S0 と一体の歯車G6 は、チェーン1
4を介して駆動モータM2 の出力軸に連結されており、
各駆動機構D1 〜D4 の歯車G7 は図示されていないチ
ェーンを介して互いに連結されている。したがって、駆
動モータM2 によって、各円盤11は互いに同期回転さ
れる。また、各円盤11は、その下端外周縁を一対の支
持ローラ16,17によって支持されている。
【0036】パレット20は、図3及び図4に示すよう
に、一方の円盤列における各円盤11に配置されたロー
ラR1 ,R2 又はローラR3 ,R4 によるローラ列と、
他方の円盤列における各円盤11に配置されたローラR
1 ,R2 又はローラR3 ,R4 によるローラ列との間に
侵入可能であって荷物が積載される本体21と、その両
側板21aの上端から外側へ水平に張り出して前記ロー
ラ列に支持されるフランジ22とを備える。このフラン
ジ22には、ローラR1 (R2 ,R3 ,R4 )が通過可
能な大きさの切欠22aが、前記円盤列の各円盤11間
の間隔と対応する互いに異なる間隔δ1 ,δ2 ,δ3
びδ1',δ2',δ3'をもって形成されている。
【0037】円盤列の各円盤11間の間隔、言い換えれ
ばこれら各円盤11において互いに同位相にあるローラ
1 同士の間隔、ローラR2 同士の間隔・・・ と、パレッ
ト20のフランジ22における各切欠22aの間隔と
は、互いに対応しているが、前記フランジ22に対する
支持は、互いに隣接した二個一組のローラR1 とR2
るいはローラR3 ,R4 で行われるため、パレット20
の水平移送の過程で例えば各円盤11におけるローラR
1 の位置あるいはローラR2 と各切欠22aの位置とが
瞬間的に完全に一致しても、これによってフランジ22
に対する支持が失われてパレット20が脱落するような
ことはない。ローラR3 ,R4 においても同様である。
【0038】また、昇降かご31内の上コンベア32a
あるいは下コンベア32bを構成するローラ列の各ロー
ラは等間隔に設けられているのに対し、パレット20の
フランジ22における各切欠22a同士互いに異なる間
隔で形成されているので、前記昇降かご31内に送られ
たパレット20が、切欠22aの存在によって前記上コ
ンベア32aあるいは下コンベア32bのローラ列から
脱落するようなことはない。
【0039】すなわち、各円盤列の円盤11は、ローラ
1 ,R2 とローラR3 ,R4 が互いに上下に対向する
位置で停止するように、駆動モータM2 によって180
°回転され、ローラR1 ,R2 又はローラR3 ,R4
フランジ22を支承されたパレット20は、図1で説明
した動作によって昇降移動される。また、駆動モータM
1 によって、ローラR2 とローラR4 は互いに逆方向に
回転されるため、例えば荷物を積載したパレット20
を、上側に位置するローラR3 ,R4 によって、昇降機
30の昇降かご31内の上コンベア32aへ搬入すると
同時に、この昇降かご31の下コンベア32bから搬出
される空のパレット20を、下側に位置するローラR
1 ,R2 で受け取るといった動作が行われる。
【0040】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果が実現
される。 (1) パレットを水平移送するローラが、円盤の回転によ
って上下移動手段としての機能を備えるため、上下二段
に設けた水平移送手段と、これに隣接した上下移動手段
からなる従来装置に比較して、設置スペースを大幅に削
減することができる。 (2) パレットの搬送経路が単純化されるので、搬送効率
が向上する。 (3) 搬送に使用されるパレットの数を削減することがで
きる。 (4) パレットのフランジには、円盤の回転に伴うローラ
の通過を許容するための切欠を形成したにも拘らず、水
平移送過程でのパレットの脱落が発生せず、円滑な搬送
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇降機用搬出入装置及びパレット
の好ましい一実施形態及びその動作を示す説明図であ
る。
【図2】上記搬出入装置を昇降機の搬出入口に設置し
て、一階から二階へ複数の荷物を連続的に搬送する場合
の動作を示す説明図である。
【図3】本発明に係る昇降機用搬出入装置及びパレット
の具体的な実施例を取付対象の昇降機と共に示す斜視図
である。
【図4】上記実施例の全体構成を示すもので、(a)は
昇降機用搬出入装置の平面図、(b)はパレットを支持
した状態の前記昇降機用搬出入装置の正面図、(c)は
前記パレットの平面図である。
【図5】上記実施例の昇降機用搬出入装置の一部を拡大
して示すもので、(a)は図5におけるA方向から見た
図、(b)は図5におけるB方向から見た図である。
【図6】昇降機用搬出入装置の典型的な従来例及びその
動作を示す説明図である。
【符号の説明】
10,101 ,102 昇降機用搬出入装置 11 円盤 20,201 〜203 パレット 22 フランジ 22a 切欠 30 昇降機 31 昇降かご 32a 上コンベア 32b 下コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 47/57 B65G 39/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降かごに上下二段のコンベアが設けら
    れた昇降機の前記昇降かごに対して荷物の搬出入を行う
    搬出入装置であって、 それぞれ水平な中心軸の周りに回転され略水平方向かつ
    前記中心軸と直交する方向に並んで配置された複数の円
    盤からなる互いに平行な二列の円盤列と、 前記各円盤の円周方向180゜対称位置に前記上下二段
    のコンベアの高低差に対応する間隔で設けられてそれぞ
    れ円盤面と略直角な軸の周りに回転される複数のローラ
    とを備え、 前記各円盤はその各々に設けられた各ローラが互いに同
    位相となるように同期回転されることを特徴とする昇降
    機用搬出入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 各円盤列の各円盤が不定間隔で配置されていることを特
    徴とする昇降機用搬出入装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、 各円盤の円周方向180゜対称位置にはそれぞれ二個の
    ローラが同一円周上で互いに隣接配置されていることを
    特徴とする昇降機用搬出入装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちのいずれかに記載
    された昇降機用搬出入装置に使用されるパレットであっ
    て、 前記昇降機用搬出入装置の二列の円盤列の間をこの円盤
    列の方向へ通過可能な本体と、 この本体の両側に設けられ前記昇降機用搬出入装置の互
    いに略水平方向に並んだローラ上に支持される一対のフ
    ランジとを備え、 このフランジには、前記各ローラが通過可能な複数の切
    欠が前記円盤列の各円盤の配置間隔と対応して形成され
    ていることを特徴とするパレット。
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