JP3364597B2 - 昇降機用搬出入装置及びパレット - Google Patents

昇降機用搬出入装置及びパレット

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JP3364597B2
JP3364597B2 JP05791699A JP5791699A JP3364597B2 JP 3364597 B2 JP3364597 B2 JP 3364597B2 JP 05791699 A JP05791699 A JP 05791699A JP 5791699 A JP5791699 A JP 5791699A JP 3364597 B2 JP3364597 B2 JP 3364597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛直方向に複数の
階を有する各種倉庫や、配送センター等において荷物を
各階間で搬送する昇降機において、特に、互いに異なる
方向への荷物の搬送を同時に行うことを可能とする技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】昇降機における各階の搬出入口でこの昇
降機の昇降かごに対して荷物の授受を行う搬出入装置と
しては、昇降かご内に設置された荷送りコンベアと、前
記各階のフロア上に前記搬出入口に向けて前記荷送りコ
ンベアと対応して設置された外部荷送りコンベアとを備
えるものが知られている。この装置においては、荷物
は、専用のパレットを用いてまず搬送元の階の外部荷送
りコンベアから昇降かごの荷送りコンベアへ搬入され、
この昇降かごによって搬送先の階へ垂直搬送され、前記
荷送りコンベアから前記搬送先の階の外部荷送りコンベ
アへ搬出される。搬送先の階で外部荷送りコンベアから
荷下ろしされることによって空になったパレットは、前
記搬送先の階における外部荷送りコンベアの下側の外部
パレット返送コンベアから、昇降かごによって搬送元の
階の外部パレット返送コンベアへ返送され、荷物の搬送
に供される。
【0003】ところが、この種の装置によれば異なる階
の間で互いに逆方向への荷物の搬送を並行して行うこと
はできない。逆方向への荷物搬送を並行して行うものと
しては、従来から図10に示すようなものが開発されて
いる。
【0004】図10に示す従来技術においては、昇降機
の昇降かご101に設置され荷物搬送方向が互いに90
°異なる第一及び第二の荷送りコンベア102,103
からなる。すなわち複数状のチェーンコンベアからなる
第一の荷送りコンベア102は荷物をY方向に搬送する
ものであり、ローラコンベアからなる第二の荷送りコン
ベア103は荷物をX方向に搬送するものである。
【0005】各階のフロア上には前記昇降機に向けて、
荷物搬送方向が前記第一の荷送りコンベア102と同一
(Y方向)の第一の外部荷送りコンベア104と、荷物
搬送方向が前記第二の荷送りコンベア103と同一(X
方向)の第二の外部荷送りコンベア105が設置され
る。前記第一の荷送りコンベア102は、図示されてい
ない上下移動機構によって、前記第二の荷送りコンベア
103にその搬送方向と直交する方向(Y方向)に延び
る溝状空間103aを通じて上下(図面と直交する方
向)に突没移動することができるようになっている。
【0006】すなわちこの搬出入装置によれば、第一の
外部荷送りコンベア104と昇降かご101との間で荷
物の授受を行う際には、昇降かご101内における第一
の荷送りコンベア102をその上下移動機構によって第
二の荷送りコンベア103の上側に浮上させ、これによ
って前記第一の外部荷送りコンベア104と第一の荷送
りコンベア102とでY方向への荷物の搬出入を可能と
する。また、第二の外部荷送りコンベア105と昇降か
ご101との間で荷物の授受を行う場合は、昇降かご1
01内における第一の荷送りコンベア102をその上下
移動機構によって第二の荷送りコンベア103における
溝状空間103aからこの第二の荷送りコンベア103
より下側へ降下させ、これによって前記第二の外部荷送
りコンベア105と第二の荷送りコンベア103とでX
方向への荷物の搬出入を可能とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の搬出入装置によると、第一の外部荷送りコンベア10
4と昇降かご101との間でY方向に荷物の搬出入を行
う場合と、第二の外部荷送りコンベア105と昇降かご
101との間でX方向に荷物の搬出入を行う場合とで
は、その都度昇降かご101内の第一の荷送りコンベア
102を第二の荷送りコンベア103の上下に移動させ
る必要があるため、その分だけ時間のロスを生じること
になる。しかも昇降かご101内には第一及び第二の荷
送りコンベア102,103のほかに第一の荷送りコン
ベア102を上下移動させる装置を必要とするため、装
置が複雑になるばかりでなく、昇降かご101内の重量
が増大するといった問題が指摘される。
【0008】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、昇降
かごに対する荷物の搬出入方向を切り換えるための荷送
りコンベアの上下移動動作を不要にし、昇降かご内の装
置の簡素化及び軽量化を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明は、昇降機の昇降かご内に設置される内部コンベ
アユニットが、荷物の搬送方向が互いに交差する第一及
び第二の荷送りコンベアを備え、前記第一の荷送りコン
ベアは、前記第二の荷送りコンベアにその搬送方向と交
差する方向に形成された複数の溝状空間と対応して延び
る互いに並列の複数の搬送面を有し、この搬送面は前記
第二の荷送りコンベアの搬送面よりも一定の高低差をも
って下側に位置し、前記第一の荷送りコンベアが、前記
第二の荷送りコンベアの搬送面と前記第一の荷送りコン
ベア搬送面との高低差よりも高い下部突条を有するパレ
ットを、前記溝状空間を通した前記下部突条を介して支
持可能であることを特徴とする昇降機用搬出入装置を提
供するものである。また併せて本発明は、この昇降機用
搬出入装置に使用されるパレットとして、板状本体と、
この板状本体の下面に互いに平行な方向にかつ前記昇降
機用搬出入装置における前記第二の荷送りコンベアの各
溝状空間と対応して突設された複数の下部突条とからな
り、前記下部突条は前記第二の荷送りコンベアの上から
前記溝状空間を通じて第一の荷送りコンベア上に達する
高さを有し、前記板状本体が前記突条を介して前記第二
の荷送りコンベアと非接触状態に支持されるようにした
パレットを提供するものである。
【0010】本発明の搬出入装置によれば、第一の荷送
りコンベアによる搬送面は、第二の荷送りコンベアによ
る搬送面よりも低いので、所定の停止階で第二の荷送り
コンベアによる昇降かごへの荷物の搬出入を行う際に第
一の荷送りコンベアが荷物搬送の邪魔になることはな
い。また、前記第一の荷送りコンベアによる昇降かごへ
の荷物の搬出入には本発明によるパレットが用いられ
る。このパレットは、第二の荷送りコンベアにおける溝
状空間を通じて下部突条が第一の荷送りコンベアに支持
されることにより、前記下部突条の上の板状本体を介し
て前記第二の荷送りコンベアより上側に荷物を支持する
ものであるため、第一の荷送りコンベアを第二の荷送り
コンベアより高い位置に上昇させる必要がない。
【0011】本発明の昇降機用搬出入装置において一層
好ましくは、第一の荷送りコンベアの下側にパレットを
収容可能な所定の空間を介して搬送方向が前記第一の荷
送りコンベアと逆向きのパレット返送コンベアが配置さ
れ、昇降機の停止階のフロアには、前記第一の荷送りコ
ンベアと連続した搬送路を形成可能な外部荷送りコンベ
アと、この外部荷送りコンベアの下側にあって前記パレ
ット返送コンベアと連続した搬送路を形成可能な外部パ
レット返送コンベアと、前記外部荷送りコンベアと外部
パレット返送コンベアとの間でパレットを授受し上下に
移動させるリフトコンベアとが配置される。この場合
は、パレットは搬送元の階における外部パレット返送コ
ンベア→リフトコンベア→外部荷送りコンベア→昇降か
ごの第一の荷送りコンベア→搬送先の階における外部荷
送りコンベア→リフトコンベア→外部パレット返送コン
ベア→昇降かごのパレット返送コンベア→搬送元の階に
おける外部パレット返送コンベアといった経路で循環し
ながら荷物の搬送を行う。
【0012】また、具体的には第二の荷送りコンベア
は、その搬送方向と直交する軸心の周りに回転される多
数のローラと、これら各ローラと同軸に設けられたスプ
ロケットと、これら各スプロケットに下側から咬合する
駆動用エンドレスチェーンとを有するローラコンベアか
らなり、第一の荷送りコンベアは、搬送面が前記駆動用
エンドレスチェーンの上側で前記ローラ間の溝状空間を
経由するチェーンコンベアからなる構成とし、これによ
って、第一及び第二の荷送りコンベアが互いに干渉しな
い構造とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の好ましい一実施形
態を鉛直上方から見た平面図であり、図2は図1におけ
るI方向矢視及びII−II,III-III断面であり、また図
3は同IV−IV,V−V断面である。この実施形態におい
て、参照符号1は昇降機の昇降かご(後述)内に据え付
けられる内部コンベアユニット、参照符号2はこの内部
コンベアユニット1による荷物搬送に用いられるパレッ
トである。
【0014】内部コンベアユニット1は、チェーンコン
ベアからなる第一の荷送りコンベア12と、ローラコン
ベアからなる第二の荷送りコンベア13と、前記第一の
荷送りコンベア13の下段に位置するローラコンベアか
らなるパレット返送コンベア14とを備え、それぞれ機
台11に取り付けられている。
【0015】ローラコンベアからなる第二の荷送りコン
ベア13は、X方向に並んだ細長い円柱状の多数のロー
ラ131を有し、X方向に対して直交する方向(Y方
向)に延びる各ローラ131の中心軸の両端はそれぞれ
軸受132を介して機台11上に回転自在に支持されて
いる。ローラ131は二本ずつ対になっていて、各ロー
ラ対の間には、後述するパレット2の下部突条22A〜
22EがY方向へ通過可能な溝状空間137A〜137
Eが形成されている。
【0016】各ローラ131の一端にはそれぞれ互いに
対応する位置にスプロケット133が軸着されており、
これらスプロケット133の列の下側には、機台11の
X方向両端に取り付けられた一対の両端スプロケット1
35にループ状に巻き掛けられた駆動用エンドレスチェ
ーン134が配置され、このエンドレスチェーン134
は前記各スプロケット133に下側から噛合している。
また、このエンドレスチェーン134は、図2(C)に
示すチェーンガイド136によって前記各スプロケット
133との確実な噛合状態を維持されている。
【0017】すなわち、この第二の荷送りコンベア13
は、両端スプロケット135,135のうちの一方が、
図示されていないモータ等で正逆いずれかの方向に回転
駆動されることによって、エンドレスチェーン134が
前記両端スプロケット135,135間で折り返し連続
移動する。そして前記両端スプロケット135,135
間でエンドレスチェーン134に噛合している各スプロ
ケット133を介して各ローラ131が回転され、荷物
をX方向に搬出入するものである。
【0018】チェーンコンベアからなる第一の荷送りコ
ンベア12は、Y方向に延びると共にX方向所定間隔で
配置された三本のコンベアチェーン121を有する。機
台11のY方向両端にはそれぞれX方向に延びる一対の
シャフト122,122が図示されていない軸受を介し
て取り付けられており、各シャフト122には、第二の
荷送りコンベア13における五本の溝状空間137A〜
137Eのうち両端及び中間の溝状空間137A,13
7C,137EのX方向位置と対応して、それぞれ三個
のスプロケット123が軸着されている。そして前記各
コンベアチェーン121は、それぞれY方向に対応する
スプロケット123,123の間にループ状に巻き掛け
られ、このスプロケット123の上側に回されたコンベ
アチェーン121の上部は、それぞれ前記溝状空間13
7A,137C,137E内を通ると共に、チェーンガ
イド124で下側から支持されている。
【0019】第一の荷送りコンベア12の各コンベアチ
ェーン121の上部、すなわち溝状空間137A,13
7C,137E内を通りチェーンガイド124で支持さ
れた部分は、図2(C)に示すように、第二の荷送りコ
ンベア13の各ローラ131を駆動させるエンドレスチ
ェーン134の上側を通っており、また、スプロケット
123の下側に回された前記各コンベアチェーン121
の下部は、前記エンドレスチェーン134の下側をくぐ
るように延びている。このため、第一の荷送りコンベア
12と第二の荷送りコンベア13は、その搬送方向が9
0°異なるにも拘らず、互いに干渉しない構造となって
いる。
【0020】パレット返送コンベア14は、Y方向に並
んだ細長い円柱状の複数のローラ141を有し、X方向
に延びる各ローラ141の中心軸の両端はそれぞれ軸受
142を介して機台11上に回転自在に支持されてお
り、このローラ141とその上側にある第一の荷送りコ
ンベア12との間には、パレット2を水平方向に出し入
れ可能な空間14S(図2及び図3参照)が確保されて
いる。前記各ローラ141の一端にはそれぞれスプロケ
ット143が軸着されており、このスプロケット143
と噛合する図示されていないエンドレスチェーンは、第
一の荷送りコンベア12と共通の駆動源から駆動力を与
えられると共に、この第一の荷送りコンベア12におけ
るスプロケット123とは逆方向に回転駆動されるよう
になっている。
【0021】すなわち、このパレット返送コンベア14
は、各ローラ141が第一の荷送りコンベア12と同期
して、かつ第一の荷送りコンベア12のスプロケット1
23とは逆方向に回転されることによって、空のパレッ
ト2を空間14Sに対してY方向に出し入れするもので
ある。例えば第一の荷送りコンベア12が荷物を積載し
たパレット2を搬入する方向に動作した場合は、パレッ
ト返送コンベア14はその上にある空のパレット2を前
記空間14Sから搬出するように動作し、第一の荷送り
コンベア12が荷物を積載したパレット2を搬出する方
向に動作した場合は、パレット返送コンベア14は空の
パレット2を前記空間14Sへ受け入れるように動作す
る。
【0022】パレット2は、その全体を図4に示すよう
に、板状本体21と、その下面に互いに平行に突設され
た複数(五本)の下部突条22A〜22Eと、前記板状
本体21の上面外周部に設けられた縁材23とからな
る。前記下部突条22A〜22Eは、それぞれ第二の荷
送りコンベア13における各溝状空間137A〜137
Eと対応して形成され、また、その高さは、第二の荷送
りコンベア13における各ローラ131の上端搬送面
と、第一の荷送りコンベア12のコンベアチェーン12
1による上端搬送面との高低差よりも大きいものとなっ
ている。したがって、前記下部突条22A〜22Eのう
ち両側及び中間の下部突条22A,22C,22Eは、
それぞれ溝状空間137A,137C,137Eを通じ
て、前記第一の荷送りコンベア12のコンベアチェーン
121上に支持され、板状本体21は前記第二の荷送り
コンベア13におけるローラ131より高い位置に支持
されるようになっている。
【0023】図5は、昇降機を含む搬送システム全体を
概略的に示すものである。昇降機3は、昇降かご31の
昇降移動空間を形成するタワールーム33を有し、この
タワールーム33には、昇降かご31内に設置された内
部コンベアユニット1における第一の荷送りコンベア1
2及び第二の荷送りコンベア13の荷物搬出入方向に対
応して、かつ建物の各階に位置して、それぞれ搬出入口
33A,33Bが開設されている。タワールーム33の
上端には、主ロープ35を介して昇降かご31を所望の
階へ向けて昇降移動させる電動機34が設置されてい
る。
【0024】昇降機3の停止階の各フロア(図示省略;
図6におけるF,F)には、昇降かご31の内部コ
ンベアユニット1における第一の荷送りコンベア12と
連続した搬送路を形成可能な第一の外部荷送りコンベア
4と、前記内部コンベアユニット1におけるパレット返
送コンベア14と連続した搬送路を形成可能な外部パレ
ット返送コンベア5と、前記第一の外部荷送りコンベア
4と外部パレット返送コンベア5との間でパレット2を
授受し上下に移動させるリフトコンベア6と、前記内部
コンベアユニット1における第二の荷送りコンベア13
と連続した搬送路を形成可能な第二の外部荷送りコンベ
ア7がそれぞれ設置されている。
【0025】上述のように、第一の外部荷送りコンベア
4と外部パレット返送コンベア5は、昇降かご31の内
部コンベアユニット1における第一の荷送りコンベア1
2及びパレット返送コンベア14とそれぞれ対応するも
のであって、パレット2が通過可能な空間を介して互い
に上下二段に設けられており、共に軸心がX方向(搬送
方向がY方向)の多数のローラからなるローラコンベア
で構成される。また、リフトコンベア6は、軸心がX方
向の多数のローラからなるコンベア本体61を有し、こ
のコンベア本体61が、図示されていない昇降機構によ
って前記第一の外部荷送りコンベア4と同一高さ又は外
部パレット返送コンベア5と同一高さへ選択的に移動可
能に構成されている。
【0026】一方、第二の外部荷送りコンベア7は、昇
降かご31の内部コンベアユニット1における第二の荷
送りコンベア13と対応する高さ及び方向に設置された
ものであって、すなわち軸心がY方向(搬送方向がX方
向)の多数のローラからなるローラコンベアで構成され
る。
【0027】図6は、昇降かご31の内部コンベアユニ
ット1における第一の荷送りコンベア12及びパレット
返送コンベア14と、一階フロアF及び二階フロアF
に設置された第一の外部荷送りコンベア4、外部パレ
ット返送コンベア5及びリフトコンベア6によって、一
階フロアFから二階フロアFへ複数の荷物を連続的
に搬送する場合の動作を示すものである。
【0028】まず図6(A)においては、n番目の荷物
が二階のリフトコンベア6から荷下ろしされる過程
にあり、この荷物Wの下に敷設されていたパレット2
は、前記リフトコンベア6のコンベア本体61上に残
されている。外部パレット返送コンベア5上にあるパレ
ット2は、前記荷物Wに先行して荷下ろしされたn
−1番目の荷物(図示省略)の下に敷設されていたもの
である。
【0029】また、n+1番目の荷物Wn+1が、昇降
機3の昇降かご31内の第一の荷送りコンベア12上に
パレット2を介して積載されており、この昇降かご3
1により二階へ向けて垂直搬送されている過程にある。
このとき、前記パレット2は先に説明した図2に示す
ように、下部突条22A,22C,22Eによって、第
一の荷送りコンベア12のコンベアチェーン121上
に、第二の荷送りコンベア13におけるローラ131と
非干渉状態に支持されている。更に、n+2番目の荷物
n+2が一階フロアFのリフトコンベア6のコンベ
ア本体61上にパレット2を介して積載される過程に
あり、この時前記コンベア本体61は外部パレット返送
コンベア5と対応する低位置に待機している。
【0030】次に、図6(B)においては、二階フロア
の搬出入口に到着した昇降かご31の第一の荷送り
コンベア12から、荷物Wn+1が、二階フロアF
第一の外部荷送りコンベア4上にパレット2ごと水平
移送されて搬出され、同時に、空のパレット2が、外
部パレット返送コンベア5から昇降かご31内のパレッ
ト返送コンベア14上(空間14S)へ搬入される。先
に説明したように、荷物Wn+1の下に敷設されている
パレット2は第二の荷送りコンベア13とは非干渉
状態で第一の荷送りコンベア12のコンベアチェーン1
21上に支持されているので、前記第一の荷送りコンベ
ア12から第一の外部荷送りコンベア4への荷送り動作
が円滑に行われる。
【0031】一方、一階フロアFのリフトコンベア6
では、荷物Wn+2が積載されたリフト本体61が第一
の外部荷送りコンベア4と対応する高位置まで上昇し、
これによって、荷物Wn+2はパレット2と共に押し
上げられる。
【0032】次に図6(C)においては、二階フロアF
のリフトコンベア6のコンベア本体61上に残されて
いたパレット2が、パレット2を昇降かご31内へ
送ることによって空になった外部パレット返送コンベア
5上へ水平移送される。この時点では、リフトコンベア
6のコンベア本体61が前記外部パレット返送コンベア
5と対応する低位置にあるため、荷物Wn+1は第一の
外部荷送りコンベア4上で待機している。パレット返送
コンベア14の上(空間14S)にパレット2 を受け
取った昇降かご31は、一階フロアFへ向けて下降を
開始する。一方、一階フロアFではリフトコンベア6
の上昇によって押し上げられた荷物W +2が、パレッ
ト2と共にこのリフトコンベア6から第一の外部荷送
りコンベア4へ水平移送される。
【0033】次に図6(D)においては、二階フロアF
のリフトコンベア6のコンベア本体61が第一の外部
荷送りコンベア4と対応する高位置に上昇し、前記第一
の外部荷送りコンベア4上に待機していた荷物Wn+1
が、パレット2と共にこのリフトコンベア6のコンベ
ア本体61上へ水平移送される。一方、一階フロアF
では、荷物Wn+2を第一の外部荷送りコンベア4へ送
り出して空になったリフトコンベア6のリフト本体61
が外部パレット返送コンベア5と対応する低位置まで下
降し、この外部パレット返送コンベア5上に待機してい
た空のパレット2が前記コンベア本体61へ水平移送
される。また、前記荷物Wn+2を受け取った第一の外
部荷送りコンベア4は、昇降機3の昇降かご31が一階
フロアF の搬出入口へ到着するまで待機状態にある。
【0034】次に、図6(E)においては、二階フロア
のリフトコンベア6のコンベア本体61は外部パレ
ット返送コンベア5と対応する低位置に下降し、このコ
ンベア本体61上にパレット2を残して荷物Wn+1
が荷下ろしされる。
【0035】一方、一階フロアFの第一の外部荷送り
コンベア4では、一階フロアFの搬出入口に到着した
昇降かご31内の第一の荷送りコンベア12上に、第一
の外部荷送りコンベア4上の荷物Wn+2が、パレット
ごと水平移送されて搬入され、同時に、昇降かご3
1内のパレット返送コンベア14上のパレット2が、
外部パレット返送コンベア5へ搬出される。前記第一の
外部荷送りコンベア4から第一の荷送りコンベア12へ
の荷送り過程では、荷物Wn+2の下に敷設されたパレ
ット2は、図2に示すように、下部突条22A,22
C,22Eがそれぞれ第二の荷送りコンベア13の溝状
空間137A,137C,137Eを通じて第一の荷送
りコンベア12のコンベアチェーン121上に支持さ
れ、パレット2の板状本体21は前記第二の荷送りコ
ンベア13とは干渉しないので、前記荷送り動作が円滑
に行われる。また、前記外部パレット返送コンベア5と
対応する低位置にあるリフトコンベア6のコンベア本体
61上のパレット24には、次のn+3番目の荷物W
n+3が積載される。
【0036】すなわち、上述の図6(A)〜(E)の動
作が連続的に繰り返されることによって、多数の荷物が
一階フロアFから二階フロアFへ順次搬送され、こ
の荷物を積載する複数のパレット2〜2が循環使用
される。
【0037】上述した図6は、昇降かご31の内部コン
ベアユニット1における第一の荷送りコンベア12及び
パレット返送コンベア14と、第一の外部荷送りコンベ
ア4、外部パレット返送コンベア5及びリフトコンベア
6による一階フロアFから二階フロアFへ向けての
搬送動作のみが示されているが、この搬送動作と並行し
て、他の荷物を逆方向へ(二階フロアFから一階フロ
アFへ)搬送することができる。
【0038】例えば図6(B)において二階の第一の外
部荷送りコンベア4へ荷物Wn+1を搬出することによ
って空になった昇降かご31には、二階フロアFに設
置された第二の外部荷送りコンベア7によって、図7に
示すように、他の荷物W’を搬入することができる。こ
のとき、前記荷物W’は、前記第二の外部荷送りコンベ
ア7から昇降かご31内の第二の荷送りコンベア13上
へ移載されるが、搬送方向の異なる第一の荷送りコンベ
ア12は、そのコンベアチェーン121が前記第二の荷
送りコンベア13のローラ131による搬送面より下側
にあるので、前記荷物W’が第一の荷送りコンベア12
と干渉するようなことはなく、円滑な荷送りが行われ
る。
【0039】図6(B)の時点で第二の荷送りコンベア
13上に荷物W’を積み込まれた後、昇降かご31は一
階へ向けて下降する。そして図6(D)に示すように、
一階へ到着して停止すると、前記第二の荷送りコンベア
13の各ローラ131は搬出方向に回転駆動し、荷物
W’を一階フロアFに設置された第二の外部荷送りコ
ンベア7上へ送り出す。前記荷物W’は、先の搬入時と
同様、第一の荷送りコンベア12に干渉することなく、
前記第二の外部荷送りコンベア7上へ円滑に送り出され
る。この場合、図6(E)に示す一階フロアFの第一
の外部荷送りコンベア4から昇降かご31の第一の荷送
りコンベア12上への荷物Wn+2の積み込みは、上述
した第二の荷送りコンベア13から第二の外部荷送りコ
ンベア7への荷物W’の搬出後に行われる。
【0040】上述の動作によれば、図6(A)〜(E)
の動作が連続的に繰り返されることによって、一階フロ
アFから二階フロアFへの往路では、昇降かご31
は荷物W,Wn+1,・・・・を順次搬送し、二階フロア
から一階フロアFへの復路では、パレット2の返
送と共に他の荷物W’を順次搬送する。また、各コンベ
アの動作を上述と逆にすることによって、二階フロアF
から一階フロアFへの往路では荷物W
n+1,・・・・を順次搬送し、一階フロアFから二階
フロアFへの復路ではパレット2の返送と共に他の荷
物W’を順次搬送する。
【0041】なお、図7に示すように、昇降かご31内
の内部コンベアユニット1における第二の荷送りコンベ
ア13と第二の外部荷送りコンベア7との間では、荷物
W’はパレットを用いることなく搬送される。
【0042】上述の実施形態では、昇降かご31内の第
一の荷送りコンベア12及びパレット返送コンベア14
と連続した搬送路を形成する手段として、第一の外部荷
送りコンベア4及び外部パレット返送コンベア5と、両
者間で搬送路を上下に連絡するためのリフトコンベア6
とを用いたが、これに代えて、前記第一の外部荷送りコ
ンベア4、外部パレット返送コンベア5及びリフトコン
ベア6の機能を兼備する図8のような外部コンベア8を
用いることもできる。
【0043】すなわち図8に示す外部コンベア8は、そ
れぞれ水平な主軸82の周りに回転され略水平方向かつ
前記主軸82と直交する方向に並んで配置された四個の
回転盤81からなる二列の回転盤列(図では片側の回転
盤列のみ示される)を有する。前記各回転盤81の円周
方向180°対称位置にはそれぞれ二個のローラ83
a,83b及び83c,83dが同一円周上で互いに隣
接配置されており、各ローラ83a〜83dは、前記各
回転盤81の盤面と直角(略水平)な軸の周りに回転可
能に設けられている。前記各回転盤81は、その各々に
設けられた各ローラ83a〜83dが互いに同位相とな
るように同期回転される。
【0044】外部コンベア8の各ローラ83a,83b
と、これに対して回転盤81の円周方向180°対称位
置にあるローラ83c,83dとの間隔hは、昇降かご
31内の内部コンベアユニット1における第一の荷送り
コンベア12による搬送路及びパレット返送コンベア1
4による搬送路の高低差に略対応している。また、この
外部コンベア8は、それぞれその回転盤列を昇降機3に
おける各階の搬出入口へ向けて設置される。
【0045】一方、この外部コンベア8に対応して使用
されるパレット2は、下面にそれぞれ昇降かご31内の
内部コンベアユニット1における第二の荷送りコンベア
13の溝状空間137A〜137Eと対応する下部突条
22A〜22Eが形成されているほか、外部コンベア8
における各回転盤81の互いに水平方向に並んだローラ
83a,83b又は83c,83d上に支持される両縁
部(図8では片側の縁部のみ示される)に、それぞれ前
記各ローラ83a〜83dが通過可能な大きさの四個の
切欠24が、前記回転盤列の各回転盤81の配置間隔と
対応する間隔で形成されている。
【0046】上記外部コンベア8による動作を図8
(A)〜(D)に従って説明すると、まず図8(A)に
おいては、外部コンベア8の各回転盤81は、ローラ8
3a,83bが回転盤81の主軸82を中心とするその
円周軌道上の最も下側の位置に、またこれと180°対
称のローラ83c,83dが前記円周軌道上の最も上側
の位置となるように停止しており、パレット2が、その
縁部を各回転盤81における下側のローラ83a,83
b上に支持された状態に供給されている。このパレット
2の供給は、ローラ83a,83bがその軸心の周りに
回転されることによって行われる。なお、このパレット
2は、後述の動作によって上昇移動する縁部の各切欠2
4の軌跡が、ローラ83a〜83dの前記円周軌道の中
腹位置と重なるように、予め位置決めされる。
【0047】この状態から、図8(B)に示すように、
各回転盤81が図中矢印方向に同期回転を開始すると、
これに伴って、ローラ83a〜83dは、各回転盤81
の主軸82を中心とする円周に沿って回転移動する。こ
の場合、下側にあるローラ83a,83bは、ローラ8
3aが先行して上方へ回転移動するので、パレット2
は、前記ローラ83aによって持ち上げられる。
【0048】一方、上側にあったローラ83c,83d
は、回転盤81の回転に伴いローラ83cが先行して下
方へ回転移動するため、ローラ83aによって上昇移動
される縁部と互いに接近して行き、図8(C)に示すよ
うに、縁部に形成された切欠24を順次下方へ通過す
る。このためパレット2は、その縁部がローラ83c,
83dと干渉することなく、図8(D)に示すように、
ローラ83a,83bがその円周軌道上の最も上側の位
置となるまで、回転盤81が180°回転することによ
って、高さhに相当する分だけ上昇移動される。
【0049】図8(D)に示す位置まで上昇されたパレ
ット2は、ローラ83a,83bがその軸心の周りに回
転することによって水平移動され、この外部コンベア8
から回転盤列の方向に沿って送り出される一方、下側へ
移動したローラ83c,83dがその軸心の周りに回転
することによって、新たに次のパレット(図示省略)が
このローラ83c,83d上へ供給される。このとき、
送り出されるパレット2の縁部は互いに隣接したローラ
83a,83bの双方で支持されているため、水平移動
の過程で、切欠24が前記ローラ83a,83bのうち
の一方の上部に差しかかっても、他方のローラによって
縁部が支持されることになり、パレット2が落下するよ
うなことはない。これは、下側のローラ83c,83d
上へ新たなパレットが供給される際の水平移動において
も同様である。
【0050】なお、図8(D)に示す状態から図8
(A)に示す状態へパレット2を下降させる場合は上述
と逆の動作(回転盤81の逆回転)を行うが、切欠24
の形成位置によって、回転盤81の回転方向を常に同一
にすることができる。
【0051】以下、昇降機3への荷物の搬出入手段とし
て上述の外部コンベア8を使用して、例えば一階フロア
から二階フロアFへ複数の荷物Wを連続的に搬送
する場合の動作について、図9を参照しながら説明す
る。
【0052】まず図9(A)においては、n番目の荷物
が、昇降機3の昇降かご31内の第一の荷送りコン
ベア12上にパレット2を介して積載されており、昇
降かご31は、二階フロアFの搬出入口に到着してい
る。このとき、二階フロアF の外部コンベア8の各回
転盤81に設けられたローラ83a〜83dのうち、下
側に位置するローラ83a,83b上には、空のパレッ
ト2が支持されている。このパレット2は、前記n
番目の荷物Wに先行して荷下ろしされたn−1番目の
荷物(図示省略)の下に敷設されていたものであり、ま
た、前記n番目の荷物Wの次のn+1番目の荷物W
n+1が、一階フロアFの外部コンベア8における各
回転盤81の下側に位置するローラ83a,83bに支
持されたパレット2に積載される過程にある。
【0053】次に図9(B)においては、昇降かご31
の第一の荷送りコンベア12から、荷物Wが、二階フ
ロアFの外部コンベア8の各回転盤81における上側
に位置するローラ83c,83dの上にパレット21ご
と水平移送されて搬出され、同時に、空のパレット2
が、前記外部コンベア8の各回転盤81における下側に
位置するローラ83a,83b上から昇降かご31内の
下段のパレット返送コンベア14上(空間14S)へ水
平搬入される。空のパレット2を受け取った昇降かご
31は、昇降機3の一階フロアFの搬出入口へ向けて
下降を開始する。
【0054】次に、図9(C)においては、二階フロア
の外部コンベア8は、各回転盤81が同期的に18
0°回転し、先に述べた図8に示す動作によって、ロー
ラ83a,83bとローラ83c,83dとの上下位置
関係が逆転し、荷物Wがパレット2ごと下降移動さ
れる。一方、一階フロアFの外部コンベア8でも同様
に、各回転盤81が同期的に180°回転し、これによ
って、荷物Wn+1がパレット2ごと上昇移動され
る。
【0055】そして、昇降かご31が昇降機3における
一階フロアFの搬出入口に到着すると、荷物Wn+1
を積載したパレット2を支持しているローラ83a,
83bは、昇降かご31内の第一の荷送りコンベア12
と対応する高さにあるため、このローラ83a,83b
がその軸心の周りに回転されることによって、図9
(D)に示すように、荷物Wn+1はパレット2ごと
前記第一の荷送りコンベア12上へ水平移動して搬入さ
れる。また同時に、二階フロアFから搬送されてきた
空のパレット2は、昇降かご31内のパレット返送コ
ンベア14上から、これと対応する高さにある下側のロ
ーラ83c,83d上へ水平移送され、次のn+2番目
の荷物Wn+2の積載に供される。一方、二階フロアF
の外部コンベア8では、荷物Wが荷下ろしされ、こ
の荷物Wを積載していたパレット2 は下側に位置す
るローラ83c,83d上にそのまま残され、先に述べ
た図9(A)〜(B)におけるパレット2のように、
二階フロアFへ到着する昇降かご31のパレット返送
コンベア14(空間14S)に回収される。
【0056】このようにして、上述の図9(A)〜
(D)の一連の動作が連続的に繰り返されることによっ
て、多数の荷物が一階フロアFから二階フロアF
順次搬送され、この荷物を積載するパレット2〜2
が、二階フロアFでの荷下ろしの後、一階フロアF
へ順次返還されて循環使用される。また、荷物を二階フ
ロアFから一階フロアFへ搬送する場合や、他の階
との間で荷物の搬送を行う場合も同様である。
【0057】すなわち外部コンベア8は、パレット2を
水平移送する手段としてのローラ83a,83bとロー
ラ83c,83dが、その位置関係を回転盤81の回転
によって交互に上下逆転する構成としたことによって、
上側にあるローラが外部荷送りコンベア、下側にあるロ
ーラが外部パレット返送コンベア、回転盤81がリフト
となるものである。そしてこの外部コンベア8を用いる
ことによってパレット2の移動経路が単純化され、図6
において説明した第一の外部荷送りコンベア4、外部パ
レット返送コンベア5及びリフトコンベア6の組み合わ
せのものでは少なくとも五台のパレット2〜2が必
要であるのに対して、三台のパレット2 〜2で搬送
することができる。
【0058】図9には、昇降かご31内の内部コンベア
ユニット1における第一の荷送りコンベア12及びパレ
ット返送コンベア14と、各階の外部コンベア8による
一階フロアFから二階フロアFへ向けての搬送動作
のみが示されているが、この場合も前記内部コンベアユ
ニット1における第二の荷送りコンベア13と図7に示
す第二の外部荷送りコンベア7とによって、上記搬送動
作と並行して、他の荷物を二階フロアFから一階フロ
アFへ搬送することができる。
【0059】例えば図9(B)において二階の外部コン
ベア8のローラ83c,83d上へ荷物Wを搬出する
ことによって空になった昇降かご31には、二階フロア
に設置された第二の外部荷送りコンベア7によっ
て、図7に示すように、他の荷物W’を搬入することが
できる。先に説明したように、搬送方向の異なる第一の
荷送りコンベア12は、前記第二の荷送りコンベア13
より下側にあるので、前記荷物W’が第一の荷送りコン
ベア12と干渉するようなことはなく、円滑な搬入が行
われる。
【0060】図9(B)の時点で第二の荷送りコンベア
13上に荷物W’を積み込まれた後、昇降かご31は一
階へ向けて下降する。そして図9(C)に示すように一
階へ到着したら、前記第二の荷送りコンベア13は、荷
物W’を一階フロアFに設置された第二の外部荷送り
コンベア7上へ送り出す。前記荷物W’は、第一の荷送
りコンベア12に干渉することなく、前記第二の外部荷
送りコンベア7上へ円滑に送り出される。この場合、図
9(D)に示す一階フロアFの外部コンベア4から昇
降かご31の第一の荷送りコンベア12上への荷物W
n+1の積み込みは、上述した第二の荷送りコンベア1
3から第二の外部荷送りコンベア7への荷物W’の搬出
後に行われる。
【0061】上述の動作によれば、図9(A)〜(D)
の動作が連続的に繰り返されることによって、昇降かご
31は一階フロアFから二階フロアFへの往路では
荷物W,Wn+1,・・・・を順次搬送し、F二階フロ
アFから一階フロアFへの復路では、パレット2の
返送と共に他の荷物W’を順次搬送することができる。
また、各コンベアの動作を上述と逆にすることによっ
て、二階フロアFから一階フロアFへの往路では荷
物W,Wn+1,・・・・を順次搬送し、一階フロアF
から二階フロアFへの復路ではパレット2の返送と共
に他の荷物W’を順次搬送することができる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る昇降機用搬出入装置によれば、第一の荷送りコン
ベアによる搬送面が、第二の荷送りコンベアによる搬送
面よりも搬送面よりも一定の高低差をもって下側に位置
しているので、第二の荷送りコンベアによる昇降かごへ
の荷物の搬出入を行う際に第一の荷送りコンベアが荷物
搬送の邪魔にならない。そしてそれにも拘らず、前記第
一の荷送りコンベアによる昇降かごへの荷物の搬出入に
際しては、本発明によるパレットを用いることによっ
て、前記第一の荷送りコンベアより高い位置にある第二
の荷送りコンベアと干渉することがない。したがって従
来のように第一の荷送りコンベアを第二の荷送りコンベ
アより高くしたり低くしたりするための昇降機構を必要
とせず、その昇降動作による時間的なロスも発生しない
ので、荷送りを円滑に行うことができる。しかもこのた
め、昇降かごに搭載されるコンベア機構の構造が簡素化
・軽量化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇降機用搬出入装置及びパレット
の好ましい一実施形態を、一部破断して示す概略的な平
面図である。
【図2】上記実施形態を示すもので、(A)は図1にお
けるI方向から見た側面図、(B)は図1におけるII−
II線位置の鉛直断面図、(C)は図1におけるIII-III
線位置の鉛直断面図である。
【図3】上記実施形態を示すもので、(A)は図1にお
けるIV−IV線位置の鉛直断面図、(B)は図1における
V−V線位置の鉛直断面図である。
【図4】上記実施形態におけるパレットの斜視図であ
る。
【図5】上記実施形態の搬出入装置を用いた昇降機によ
る搬送システム全体を概略的に示す斜視図である。
【図6】上記搬送システムによる荷物搬送動作を示す説
明図である。
【図7】上記実施形態における上部ローラコンベアと第
二の外部荷送りコンベアとの関係を示す説明図である。
【図8】上記実施形態におけるチェーンコンベア及び下
側ローラコンベアと連続した搬送路を形成する手段とし
ての外部コンベアの概略構成及びその動作を示す説明図
である。
【図9】上記外部コンベアを用いた搬送システムによる
荷物搬送動作を示す説明図である。
【図10】従来技術を示す概略的な平面図である。
【符号の説明】
1 昇降機用搬出入装置 12 第一の荷送りコンベア 121 コンベアチェーン 13 第二の荷送りコンベア 137A〜137E 溝状空間 14 パレット返送コンベア 14S 空間 2 パレット 22A〜22E 下部突条 3 昇降機 31 昇降かご 4 第一の外部荷送りコンベア 5 外部パレット返送コンベア 6 リフトコンベア 7 第二の外部荷送りコンベア 8 外部コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−48717(JP,A) 特開 平9−132239(JP,A) 実公 昭56−38032(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/52 - 47/57

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降機の昇降かご内に設置される内部コ
    ンベアユニットが、荷物の搬送方向が互いに交差する第
    一及び第二の荷送りコンベアを備え、 前記第一の荷送りコンベアは、前記第二の荷送りコンベ
    アにその搬送方向と交差する方向に形成された複数の溝
    状空間と対応して延びる互いに並列の複数の搬送面を有
    し、 この搬送面は前記第二の荷送りコンベアの搬送面よりも
    一定の高低差をもって下側に位置し、前記第一の荷送り
    コンベアが、前記第二の荷送りコンベアの搬送面と前記
    第一の荷送りコンベア搬送面との高低差よりも高い下部
    突条を有するパレットを、前記溝状空間を通した前記下
    部突条を介して支持可能であることを特徴とする昇降機
    用搬出入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 第一の荷送りコンベアの下側にパレットを収容可能な所
    定の空間を介して搬送方向が前記第一の荷送りコンベア
    と逆向きのパレット返送コンベアが配置され、 昇降機の停止階のフロアには、 前記第一の荷送りコンベアと連続した搬送路を形成可能
    な外部荷送りコンベアと、 この外部荷送りコンベアの下側にあって前記パレット返
    送コンベアと連続した搬送路を形成可能な外部パレット
    返送コンベアと、 前記外部荷送りコンベアと外部パレット返送コンベアと
    の間でパレットを授受し上下に移動させるリフトコンベ
    アと、が配置されることを特徴とする昇降機用搬出入装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、 第二の荷送りコンベアは、その搬送方向と直交する軸心
    の周りに回転される多数のローラと、これら各ローラと
    同軸に設けられたスプロケットと、これら各スプロケッ
    トに下側から咬合する駆動用エンドレスチェーンとを有
    するローラコンベアからなり、 第一の荷送りコンベアは、前記駆動用エンドレスチェー
    ンの上側かつ前記ローラ間の溝状空間と前記駆動用エン
    ドレスチェーンの下側を経由して延びるチェーンコンベ
    アからなることを特徴とする昇降機用搬出入装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の昇降
    機用搬出入装置に使用されるパレットであって、 板状本体と、この板状本体の下面に互いに平行な方向に
    かつ前記昇降機用搬出入装置における前記第二の荷送り
    コンベアの各溝状空間と対応して突設された複数の下部
    突条とからなり、 前記下部突条は前記第二の荷送りコンベアの上から前記
    溝状空間を通じて第一の荷送りコンベア上に達する高さ
    を有し、 前記板状本体は前記突条を介して前記第二の荷送りコン
    ベアと非接触状態に支持されることを特徴とするパレッ
    ト。
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