JP6643496B2 - アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の製造方法 - Google Patents

アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6643496B2
JP6643496B2 JP2018540193A JP2018540193A JP6643496B2 JP 6643496 B2 JP6643496 B2 JP 6643496B2 JP 2018540193 A JP2018540193 A JP 2018540193A JP 2018540193 A JP2018540193 A JP 2018540193A JP 6643496 B2 JP6643496 B2 JP 6643496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
phenylenediamine
ortho
para
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018540193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018532775A (ja
Inventor
湘云 郭
湘云 郭
金国 ▲シン▼
金国 ▲シン▼
▲暁▼▲敏▼ 阮
▲暁▼▲敏▼ 阮
新民 ▲陳▼
新民 ▲陳▼
Original Assignee
セニックス・カンパニー・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セニックス・カンパニー・リミテッド filed Critical セニックス・カンパニー・リミテッド
Publication of JP2018532775A publication Critical patent/JP2018532775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6643496B2 publication Critical patent/JP6643496B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/60Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by condensation or addition reactions, e.g. Mannich reaction, addition of ammonia or amines to alkenes or to alkynes or addition of compounds containing an active hydrogen atom to Schiff's bases, quinone imines, or aziranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/40Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals of the platinum group metals
    • B01J23/42Platinum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/68Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/82Purification; Separation; Stabilisation; Use of additives
    • C07C209/86Separation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C211/00Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C211/43Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton having amino groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of the carbon skeleton
    • C07C211/54Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton having amino groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of the carbon skeleton having amino groups bound to two or three six-membered aromatic rings
    • C07C211/55Diphenylamines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/17Amines; Quaternary ammonium compounds
    • C08K5/18Amines; Quaternary ammonium compounds with aromatically bound amino groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L21/00Compositions of unspecified rubbers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2523/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00
    • C07C2523/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00 of noble metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/16Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring the ring being unsaturated

Description

本発明は、有機合成の技術分野に関し、具体的には、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の製造方法に関する。
アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質は、パラ−フェニレンジアミン誘導体のうちの重要な物質であり、パラ−フェニレンジアミンにおけるN−アミノ基の水素原子及びN’−アミノ基の水素原子がアリール基で置換された化合物または混合物(混合物と呼ぶのは、異なる化合物を含む可能性があり、且つこれらの化合物は、同じ母核構造を有し、ただ置換されるアリール基が異なるだけである)である。そのうち、ゴム老化防止剤3100は、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質のうちの重要な1種である。
ゴム老化防止剤3100は、化学名でN,N’−ジメチルフェニル−パラ−フェニレンジアミン又はジアリール−パラ−フェニレンジアミンと称され、3つの構造が異なる化合物を含み、この3つの化合物の構造式は、それぞれ以下の通りである。
ゴム老化防止剤3100は、代表的な遅効性パラ−フェニレンジアミン系ゴム老化防止剤であり、現在の優勢なパラ−フェニレンジアミン系老化防止剤4020及び4010NAが初期に老化防止効果が優れているが、その後、劣っていくという欠陥を効果的に補うことができ、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム等の合成ゴムに適している。耐オゾン性にとても優れ、効率的なタイヤ用老化防止剤の品種に属する。
現在、製品の主な生産プロセスは、パラ−ジヒドロキシベンゼン、アニリン、オルト−トルイジンを反応原料とし、ルイス酸(例えば、無水塩化第二鉄)触媒の存在下で、大気圧又はオートクレーブにて反応させて生成物を得る。この工程において、トルエンを水持出し溶媒として、反応で生成された水を絶え間なく反応系から持ち出すことで、生成物の生成方向に向かって反応するよう促す。反応温度が250℃程度に達し、持ち出される水量が、反応の終了を判定するためのマークとされ、反応終了後に降温させ、飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えてクエンチ反応を行い、その後、再び昇温させ、減圧蒸留により低沸点物質を除去し、そして熱いうちに無機塩を濾過除去して有機相を何回も洗って生成物を得る。このプロセスは、フロー全体が比較的に簡単であるという利点を有する一方、使用される反応原料であるパラ−ジヒドロキシベンゼンは高価であり、供給ルートが制限され、且つ価格変動が大きく、反応後にルイス酸をアルカリ液でクエンチし、製品に残存する触媒金属イオンを洗い流す必要があり、これにより大量の廃水が発生し、反応中温度が高く、且つ酸性媒体によって装置がひどく腐食されてしまうという欠点もある。
ゴム老化防止剤3100に類似して、現在のアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の合成プロセスは、いずれも高コストで環境に悪く、腐食性が高く、反応条件が厳しい問題がある。このため、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を製造するための、低コストで環境に優しく、反応条件が温和であり、且つ反応装置への腐食性が低いなどの特性を持つエコ製造プロセスを提案する必要がある。
本発明の主な目的は、従来技術において、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の生成時に、高コストで環境に悪く、腐食性が高く、反応条件が厳しい問題を解決するように、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の製造方法を提供することである。
上記目的を実現するために、本発明の一態様によれば、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の製造方法が提供され、該アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の構造式は、
であり、
ただし、R”は、フェニルまたはオルト−メチルフェニルであり、R’は、R”と同じであっても異なっていてもよく、
製造方法は、式Iで示される構造を有する原料A、およびシクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンである原料Bを、水素を受け入れて原料Bに転化可能な水素受容体、および触媒の存在下で反応させて、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を形成することを含む。
さらに、原料Aと原料Bとのモル比は、20:1〜5:1であり、原料Aと水素受容体とのモル比は、1:10〜1:2.5である。
さらに、水素受容体は、フェノール及び/又はオルト−メチルフェノールである。
さらに、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質は、ゴム老化防止剤3100であり、製造方法は、N−フェニル−パラ−フェニレンジアミンを原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとし、フェノールを水素受容体として、触媒の存在下で反応させて、第1成分を得るステップと、N−フェニル−パラ−フェニレンジアミンを原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとし、オルト−メチルフェノールを水素受容体として、触媒の存在下で反応させるか、或いは、N−オルト−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンを原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとし、フェノールを水素受容体として、触媒の存在下で反応させて、第2成分を得るステップと、N−オルト−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンを原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとし、オルト−メチルフェノールを水素受容体として、触媒の存在下で反応させて、第3成分を得るステップと、第1成分、第2成分および第3成分を混合して、ゴム老化防止剤3100を得るステップと、を含む。
さらに、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質は、ゴム老化防止剤3100であり、製造方法は、N−フェニル−パラ−フェニレンジアミンおよびN−オルト−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンの混合物を原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとし、フェノールおよびオルト−メチルフェノールの混合物を水素受容体として、触媒の存在下で反応させて、ゴム老化防止剤3100を得るステップを含む。
さらに、触媒は、貴金属担持触媒であり、好ましくはPd−C及び/又はPt−C貴金属担持触媒である。
さらに、触媒の使用量は、原料Aの重量の0.1〜2%である。
さらに、原料Aおよび原料Bを220〜280℃の温度条件下で反応させ、反応時間は6〜8hである。
さらに、製造方法は、原料Aおよび原料Bを水素受容体及び触媒の存在下で反応させることが終わった後、反応した反応液を濾過し、濾過液を得て、濾過液を減圧蒸留した後、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を得ることをさらに含む。
さらに、原料Aおよび原料Bを窒素雰囲気下で反応させる。
本発明の技術案を応用すれば、式Iの構造を有する原料A、およびシクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを反応させて、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を生成する。具体的には、シクロヘキサノンおよびオルト−メチルシクロヘキサノンは、それぞれ触媒の存在下に脱水素反応が可能であるとともに、原料AにおけるN’位置のアミノ基上の1つの水素原子を置換して、R”がフェニルまたはオルト−メチルフェニルであるアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を形成する。同時に、反応系における水素受容体は、触媒の存在下で、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンから脱出する水素を絶え間なく受け入れ、さらに原料Bを形成して、反応に必要なシクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを供与する。該製造方法において、原料Bの添加量は非常に少量であってもよく、主として反応に用いる出発原料とされており、触媒の存在下で原料Aと反応する場合、水素受容体へ必要な水素を供与することができ、水素受容体が絶え間なく水素を受け入れながら、生成される原料Bが絶え間なく水素を脱出する中、大量のアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質が形成される。該製造方法は、原料が安価で入手しやすく、反応の後処理に大量の水が必要とされない。同時に、反応条件が比較的に温和であるとともに、反応装置の腐食を回避する。よって、該製造方法は、環境に優しくて汚染が少ないとともに、より良い経済的利益を得ることができる。
なお、衝突しない限り、本願の実施例及び実施例中の構成要件を組み合わせることができる。以下、実施例を結合して本発明を詳しく説明する。
背景技術欄で説明したように、従来のアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の合成プロセスは、いずれも高コストで環境に悪く、腐食性が高く、プロセスが複雑である問題がある。この問題を解決するために、本発明者らは、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の製造方法を提供し、該アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の構造式は、以下の通りである。
ただし、R”は、フェニルまたはオルト−メチルフェニルであり、R’は、R”と同じであっても異なっていてもよい。
該製造方法は、原料Aおよび原料Bを、水素受容体および触媒の存在下で反応させて、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を形成することを含む。原料Aは、式Iで示される構造を有し、原料Bは、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンであり、水素受容体は、水素を受け入れて原料Bに転化可能な水素受容体である。
本発明に提供される上記製造方法では、式Iの構造を有する原料Aおよび原料B(シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノン)を反応させて、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を生成する。具体的には、シクロヘキサノンおよびオルト−メチルシクロヘキサノンは、それぞれ触媒の存在下に脱水素反応が可能であるとともに、原料AにおけるN’位置のアミノ基上の1つの水素原子を置換して、R”がフェニルまたはオルト−メチルフェニルであるアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を形成する。同時に、反応系における水素受容体は、触媒の存在下で、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンから脱出する水素を絶え間なく受け入れ、さらに原料Bを形成して、反応に必要なシクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを供与する。該製造方法において、原料Bの添加量は非常に少量であってもよく、主として反応に用いる出発原料とされており、触媒の存在下で原料Aと反応する場合、水素受容体へ必要な水素を供与することができ、水素受容体が絶え間なく水素を受け入れながら、生成される原料Bが絶え間なく水素を脱出する中、大量のアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質が形成される。
本発明に提供される該製造方法は、原料が安価で入手しやすく、反応の後処理に大量の水が必要とされない。同時に、反応条件が比較的に温和であるとともに、反応装置の腐食を回避する。よって、該製造方法は、環境に優しくて汚染が少ないとともに、より良い経済的利益を得ることができる。
なお、本発明の上述したアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質は、化合物であってもよいし、混合物であってもよい。使用される原料Aは単一構造の化合物であり、原料Bはシクロヘキサノンまたはオルト−メチルシクロヘキサノンである場合、製造されるアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質も単一構造の化合物である。一方、使用される原料A及び/又は原料Bそのものは、複数種の化合物の混合物である場合、該反応は依然として可能であり、且つ得られるアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質は、2種以上の、母核構造が同じであり置換アリールが異なる化合物からなる混合物である。具体的には、当業者は、異なるアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を得るように異なる原料の組み合わせを選択することができ、ここではその詳細を省略する。
前にも述べたように、該製造方法では、原料Bの添加量は非常に少量であってもよく、触媒の存在下で原料Aと反応する場合、水素受容体へ必要な水素を供与することができ、水素受容体が絶え間なく水素を受け入れながら、生成される原料Bが絶え間なく水素を脱出する中、大量のアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質が形成される。1つの好適な実施形態において、原料Aと原料Bとのモル比は、20:1〜5:1であり、原料Aと水素受容体とのモル比は、1:10〜1:2.5である。各原料間の使用量関係を上記範囲内に制御すれば、反応速度をより効果的に保証し、水素受容体が絶え間なく原料Bに転化し、さらに原料Aと反応するように、反応系に十分な水素を保持することができる。同時に、高コストの原料Bをさらに節約することができ、製造方法をより経済的なものにする。
1つの好適な実施形態において、水素受容体は、フェノール及び/又はオルト−メチルフェノールである。フェノールおよびオルト−メチルフェノールは、水素を受け入れてシクロヘキサノンおよびオルト−メチルシクロヘキサノンに転化する場合、より高い転化効率を有し、同時に、この2つの水素受容体は低コストであり、産業化生産における大量の使用にはより適している。
本発明に提供される上記製造方法を採用すれば、特定の構造のアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を製造することができる。1つの好適な実施形態において、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質は、ゴム老化防止剤3100であり、製造方法は、N−フェニル−パラ−フェニレンジアミンを原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとし、フェノールを水素受容体として、触媒の存在下で反応させて、第1成分を得る(前にも述べたように、原料Bの添加量は非常に少量であってもよく、触媒の存在下で原料Aと反応する場合、水素受容体へ必要な水素を供与することができ、水素受容体が絶え間なく水素を受け入れながら、生成される原料Bが絶え間なく水素を脱出する中、大量のアリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質が形成される。この工程において、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとするものの、添加量が少量であるため、最終生成物は、依然として第1成分が主要成分である)ステップと、N−フェニル−パラ−フェニレンジアミンを原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとし、オルト−メチルフェノールを水素受容体として、触媒の存在下で反応させるか、或いは、N−オルト−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンを原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとし、フェノールを水素受容体として、触媒の存在下で反応させて、第2成分を得る(同様に、この工程において、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとするものの、添加量が少量であるため、最終生成物は、依然として第2成分が主要成分である)ステップと、N−オルト−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンを原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとし、オルト−メチルフェノールを水素受容体として、触媒の存在下で反応させて、第3成分を得る(同様に、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとするものの、このステップで生成される生成物は、依然として第3成分が主要成分である)ステップと、第1成分、第2成分および第3成分を混合して、ゴム老化防止剤3100を得るステップと、を含む。
該製造方法における3つの成分の製造ステップは、順番が前後することがない。当業者であれば分かるように、ゴム老化防止剤3100そのものは、3つのアリール置換パラ−フェニレンジアミン系化合物の混合物であり、上述した3つの成分の製造ステップは、実際には、単一の原料A、原料Bおよび水素受容体をそれぞれ用いてこの3つの成分を製造し、最後にこの3つの成分を混合すればゴム老化防止剤3100を得るものである。混合中、当業者は、3つの成分それぞれの使用量をゴム老化防止剤3100の既定の要件に従って設定すればよい。
もちろん、上述のようにゴム老化防止剤3100をステップバイステップで製造する以外に、ゴム老化防止剤3100をワンステップで製造してもよく、該製造方法は、N−フェニル−パラ−フェニレンジアミンおよびN−オルト−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンの混合物を原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを原料Bとし、フェノールおよびオルト−メチルフェノールの混合物を水素受容体として、触媒の存在下で反応させて、ゴム老化防止剤3100を得るステップを含む。このようにゴム老化防止剤3100をワンステップで製造すれば、反応工程をさらに簡素化し、反応コストを低減することができる。
本発明に提供される上記製造方法において、使用される触媒は、脱水素化および水素化機能を有すればよい。1つの好適な実施形態において、触媒は、貴金属担持触媒であり、好ましくはPd−C及び/又はPt−C貴金属担持触媒である。これらの触媒は、高い触媒活性を有し、反応条件をより温和にすることができる。また、当業者は、触媒の具体的な使用量を調整することができる。1つの好適な実施形態において、上述した触媒の使用量は、原料Aの重量の0.1〜2%である。
前にも述べたように、本発明のユニークな反応原理及び経路によって、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の合成条件がさらに温和化する。1つの好適な実施形態において、原料Aおよび原料Bを220〜280℃の温度条件下で反応させ、反応時間は6〜8hである。反応系の温度及び時間を上述した範囲内に制御することで、反応=転化率及び速度を向上させることができるだけでなく、反応の副反応率の低減にも寄与し、生成物をより高い純度のものにする。
原料Aおよび原料Bを水素受容体及び触媒の存在下で反応させることが終わった後、反応した反応液を濾過し、濾過液を得て、濾過液を減圧蒸留した後、アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を得ることがさらに好ましい。該反応において、ユニークな反応経路によって、その後の後処理が比較的に簡単である。原料Aおよび原料Bを窒素雰囲気下で反応させることがさらに好ましい。
以下、具体的な実施例を結合して本願をさらに詳しく説明し、これらの実施例は、本願の権利範囲を制限するものであると理解されてはならない。
(実施例1)
500mLのオートクレーブに36.8g(0.2mol)のN−フェニル−パラ−フェニレンジアミン、94.1g(1mol)のフェノール、2.0g(0.02mol)のシクロヘキサノン及び1.3gのドライのPd/C(5wt%のPdを含有する)触媒を投入する。攪拌し始め、窒素置換を3回行った後、220℃まで加熱昇温させ、保温して6h反応させた後、室温まで降温させて排出し、触媒を濾過回収し、濾過液を減圧蒸留することにより、未反応のフェノール及びシクロヘキサノンを除去し、51.7gの蒸留残液を得て、N,N’−ジフェニル−パラ−フェニレンジアミンをサンプリングして測定すると、含有量が94.1%であり、収率を算出すると、93.6%である。
(実施例2〜5)
各原料間の使用量関係が異なる(ただし、N−フェニル−パラ−フェニレンジアミンの重量が変わらないままである)以外に、実施例1と同様な原料及びプロセス条件を用いて、N,N’−ジフェニル−パラ−フェニレンジアミンを製造する。具体的な使用量関係及び生成物の状況は以下の通りである。
(実施例6)
500mLのオートクレーブに36.8g(0.2mol)のN−フェニル−パラ−フェニレンジアミン、108.1g(1mol)のオルト−クレゾール、2.0g(0.02mol)のシクロヘキサノン及び1.3gのドライのPt/C(5%のPtを含有する)触媒を投入する。攪拌し始め、窒素置換を3回行った後、250℃まで加熱昇温させ、保温して6h反応させた後、室温まで降温させて排出し、触媒を濾過回収し、濾過液を減圧蒸留することにより、未反応のオルト−クレゾール及びシクロヘキサノンを除去し、49.7gの蒸留残液を得て、N−フェニル−N’−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンをサンプリングして測定すると、含有量が68%であり、収率を算出すると、90.8%である。
(実施例7)
500mLのオートクレーブに39.6g(0.2mol)のN−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミン、94.1g(1mol)のフェノール、2.0g(0.02mol)のシクロヘキサノン及び1.3gのドライのPd/C(5%のPdを含有する)触媒を投入する。攪拌し始め、窒素置換を3回行った後、250℃まで加熱昇温させ、保温して6h反応させた後、室温まで降温させて排出し、触媒を濾過回収し、濾過液を減圧蒸留することにより、未反応のフェノール及びシクロヘキサノンを除去し、53.7gの蒸留残液を得て、N−フェニル−N’−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンをサンプリングして測定すると、含有量が93.8%であり、収率を算出すると、91.9%である。
(実施例8)
500mLのオートクレーブに39.6g(0.2mol)のN−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミン、108.1g(1mol)のオルト−クレゾール、2.0g(0.02mol)のシクロヘキサノン及び1.3gのドライのPd/C(5%のPdを含有する)触媒を投入する。攪拌し始め、窒素置換を3回行った後、270℃まで加熱昇温させ、保温して6h反応させた後、室温まで降温させて排出し、触媒を濾過回収し、濾過液を減圧蒸留することにより、未反応のオルト−クレゾール及びシクロヘキサノンを除去し、56.6gの蒸留残液を得て、N,N’−ジ(メチルフェニル)−パラ−フェニレンジアミンをサンプリングして測定すると、含有量が93.4%であり、収率を算出すると、91.8%である。
(実施例9)
500mLのオートクレーブに18.4g(0.1mol)のN−フェニル−パラ−フェニレンジアミン、19.8g(0.1mol)のN−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミン、94.1g(1mol)のフェノール、2.0g(0.02mol)のシクロヘキサノン及び1.3gのドライのPd/C(5%のPdを含有する)触媒を投入する。攪拌し始め、窒素置換を3回行った後、250℃まで加熱昇温させ、保温して6h反応させた後、室温まで降温させて排出し、触媒を濾過回収し、濾過液を減圧蒸留することにより、未反応のフェノール及びシクロヘキサノンを除去し、52gの蒸留残液を得て、N,N’−ジフェニル−パラ−フェニレンジアミン及びN−フェニル−N’−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンをサンプリングして測定すると、含有量がそれぞれ47.2%及び46.8%であり、収率を算出すると、それぞれ94.4%及び88.8%である。
(実施例10)
500mLのオートクレーブに18.4g(0.1mol)のN−フェニル−パラ−フェニレンジアミン、19.8g(0.1mol)のN−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミン、108.1g(1mol)のオルト−クレゾール、2.0g(0.02mol)のシクロヘキサノン及び1.3gのドライのPd/C(5%のPdを含有する)触媒を投入する。攪拌し始め、窒素置換を3回行った後、270℃まで加熱昇温させ、保温して8h反応させた後、室温まで降温させて排出し、触媒を濾過回収し、濾過液を減圧蒸留することにより、未反応のオルト−クレゾール及びシクロヘキサノンを除去し、54.2gの蒸留残液を得て、N−フェニル−N’−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミン及びN,N’−ジ(メチルフェニル)−パラ−フェニレンジアミンをサンプリングして測定すると、含有量がそれぞれ47.3%及び47.2%であり、収率を算出すると、それぞれ93.6%及び88.8%である。
(実施例11)
500mLのオートクレーブに18.4g(0.1mol)のN−フェニル−パラ−フェニレンジアミン、19.8g(0.1mol)のN−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミン、47.1g(0.5mol)のフェノール、54.1g(0.5mol)のオルト−クレゾール、2.0g(0.02mol)のシクロヘキサノン及び1.3gのドライのPd/C(5%のPdを含有する)触媒を投入する。攪拌し始め、窒素置換を3回行った後、270℃まで加熱昇温させ、保温して8h反応させた後、室温まで降温させて排出し、触媒を濾過回収し、濾過液を減圧蒸留することにより、未反応のフェノール類及びシクロヘキサノンを除去し、53.4gの蒸留残液を得て、N,N’−ジフェニル−パラ−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミン及びN,N’−ジ(メチルフェニル)−パラ−フェニレンジアミンをサンプリングして測定すると、含有量がそれぞれ42.2%、37.5%及び14.1%であり、該製品は、ゴム老化防止剤3100として直接使用できる。
(実施例12)
500mLのオートクレーブに27.6g(0.15mol)のN−フェニル−パラ−フェニレンジアミン、9.9g(0.05mol)のN−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミン、23.5(0.25mol)のフェノール、81.1g(0.75mol)のオルト−クレゾール、2.0g(0.02mol)のシクロヘキサノン及び1.3gのドライのPd/C(5%のPdを含有する)触媒を投入する。攪拌し始め、窒素置換を3回行った後、280℃まで加熱昇温させ、保温して8h反応させた後、室温まで降温させて排出し、触媒を濾過回収し、濾過液を減圧蒸留することにより、未反応のフェノール類及びシクロヘキサノンを除去し、54.5gの蒸留残液を得て、N,N’−ジフェニル−パラ−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミン及びN,N’−ジ(メチルフェニル)−パラ−フェニレンジアミンをサンプリングして測定すると、含有量がそれぞれ22.6%、43.7%及び24.2%であり、該製品は、ゴム老化防止剤3100として直接使用できる。
上述したように、本発明の上述した実施例は、以下の技術効果を実現している。
該製造方法によれば、原料が安価で入手しやすく、反応の後処理に大量の水が必要とされない。同時に、反応条件が比較的に温和であるとともに、反応装置の腐食を回避する。よって、該製造方法は、環境に優しくて汚染が少ないとともに、より良い経済的利益を得ることができる。特に、各原料の割合及び反応プロセス条件を制御することで、生成物の製品含有量及び収率をさらに向上させることができる。
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定することは意図していない。当業者にとって、本発明に様々な変更や変形が可能である。本発明の思想や原則内の如何なる修正、均等の置き換え、改良なども、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。

Claims (8)

  1. アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の製造方法であって、前記アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の構造式は、
    であり、
    ただし、前記R”は、フェニルまたはオルト−メチルフェニルであり、前記R’は、前記R”と同じであっても異なっていてもよく、
    式Iで示される構造を有する原料A、およびシクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンである原料Bを、水素を受け入れて前記原料Bに転化可能な水素受容体、およびPt−C貴金属担持触媒である触媒の存在下で反応させて、前記アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質を形成することを含
    前記原料Aと前記原料Bとのモル比は、20:1〜5:1であり、前記原料Aと前記水素受容体とのモル比は、1:10〜1:2.5である、ことを特徴とする製造方法。
  2. 前記水素受容体は、フェノール及び/又はオルト−メチルフェノールである、ことを特徴とする請求項に記載の製造方法。
  3. 前記アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質は、ゴム老化防止剤3100であり、
    N−フェニル−パラ−フェニレンジアミンを前記原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを前記原料Bとし、フェノールを前記水素受容体として、前記触媒の存在下で反応させて、第1成分を得るステップと、
    N−フェニル−パラ−フェニレンジアミンを前記原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを前記原料Bとし、オルト−メチルフェノールを前記水素受容体として、前記触媒の存在下で反応させるか、或いは、N−オルト−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンを前記原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを前記原料Bとし、フェノールを前記水素受容体として、前記触媒の存在下で反応させて、第2成分を得るステップと、
    N−オルト−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンを前記原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを前記原料Bとし、オルト−メチルフェノールを前記水素受容体として、前記触媒の存在下で反応させて、第3成分を得るステップと、
    前記第1成分、前記第2成分および前記第3成分を混合して、前記ゴム老化防止剤3100を得るステップと、を含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の製造方法。
  4. 前記アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質は、ゴム老化防止剤3100であり、
    N−フェニル−パラ−フェニレンジアミンおよびN−オルト−メチルフェニル−パラ−フェニレンジアミンの混合物を前記原料Aとし、シクロヘキサノン及び/又はオルト−メチルシクロヘキサノンを前記原料Bとし、フェノールおよびオルト−メチルフェノールの混合物を前記水素受容体として、前記触媒の存在下で反応させて、前記ゴム老化防止剤3100を得るステップを含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の製造方法。
  5. 前記触媒の使用量は、前記原料Aの重量の0.1〜2%である、ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  6. 前記原料Aおよび前記原料Bを220〜280℃の温度条件下で反応させ、反応時間は6〜8hである、ことを特徴とする請求項1乃至のうちのいずれかに記載の製造方法。
  7. 前記原料Aおよび前記原料Bを、前記水素受容体および前記触媒の存在下で反応させることが終わった後、反応した反応液を濾過し、濾過液を得て、前記濾過液を減圧蒸留した後、前記アリール置換p−フェニレンジアミン系物質を得ることをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の製造方法。
  8. 前記原料Aおよび前記原料Bを窒素雰囲気下で反応させる、ことを特徴とする請求項に記載の製造方法。
JP2018540193A 2015-10-21 2016-01-11 アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の製造方法 Active JP6643496B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201510691388.9 2015-10-21
CN201510691388.9A CN106608827A (zh) 2015-10-21 2015-10-21 芳基取代对苯二胺类物质的制备方法
PCT/CN2016/070614 WO2017067098A1 (zh) 2015-10-21 2016-01-11 芳基取代对苯二胺类物质的制备方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018532775A JP2018532775A (ja) 2018-11-08
JP6643496B2 true JP6643496B2 (ja) 2020-02-12

Family

ID=58556571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018540193A Active JP6643496B2 (ja) 2015-10-21 2016-01-11 アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の製造方法

Country Status (23)

Country Link
US (1) US10793510B2 (ja)
EP (1) EP3366666B1 (ja)
JP (1) JP6643496B2 (ja)
KR (1) KR102090115B1 (ja)
CN (1) CN106608827A (ja)
AU (1) AU2016343321B2 (ja)
BR (1) BR112018007719B1 (ja)
CA (1) CA3002688C (ja)
CL (1) CL2018001004A1 (ja)
CO (1) CO2018004288A2 (ja)
EA (1) EA035875B1 (ja)
EC (1) ECSP18036751A (ja)
ES (1) ES2839423T3 (ja)
IL (1) IL258783A (ja)
MX (1) MX2018004932A (ja)
MY (1) MY185374A (ja)
PE (1) PE20181373A1 (ja)
PL (1) PL3366666T3 (ja)
PT (1) PT3366666T (ja)
RS (1) RS61329B1 (ja)
SG (1) SG11201803239PA (ja)
WO (1) WO2017067098A1 (ja)
ZA (1) ZA201802651B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110591151B (zh) 2018-06-12 2022-10-18 圣奥化学科技有限公司 包含新型长效橡胶防老剂的轮胎用橡胶组合物
CN110734380B (zh) * 2018-07-18 2023-04-25 圣奥化学科技有限公司 一种二芳基对苯二胺类防老剂的制备方法
CN110156607A (zh) * 2019-06-03 2019-08-23 扬州市业昌助剂有限公司 一种轮胎防老剂3100的制备方法
CN112080036B (zh) * 2019-06-14 2022-03-29 圣奥化学科技有限公司 包含低污染防老剂的轮胎用橡胶组合物
CN114105779A (zh) * 2020-09-01 2022-03-01 圣奥化学科技有限公司 不对称二芳基取代型对苯二胺类化合物的制备方法
CN116589361A (zh) * 2022-08-22 2023-08-15 圣奥化学科技有限公司 一种二芳基对苯二胺类化合物的制备方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3219702A (en) * 1961-02-02 1965-11-23 Monsanto Co Manufacture of aromatic amines by aromatization
JPS5758648A (en) * 1980-09-26 1982-04-08 Mitsui Petrochem Ind Ltd Preparation of diphenylamine or its nuclear substitution product
US4431841A (en) * 1982-09-16 1984-02-14 Uniroyal, Inc. Process for making diarylamines
CA1244836A (en) * 1984-03-14 1988-11-15 Teruyuki Nagata Process for producing diphenylamines or n,n'-diphenyl- phenylenediamines
JPS60202846A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 Mitsui Toatsu Chem Inc Ν,ν’−ジフエニル−フエニレンジアミンまたはその核置換体の製造方法
JPS60193949A (ja) * 1984-03-14 1985-10-02 Mitsui Toatsu Chem Inc ジフエニルアミンまたはその核置換体の製造方法
US5536878A (en) 1992-08-11 1996-07-16 Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. Method for preparing aromatic secondary amino compound
JP3137828B2 (ja) * 1993-12-03 2001-02-26 三井化学株式会社 アミノジフェニルアミンの製造法
JP3135436B2 (ja) * 1992-10-28 2001-02-13 三井化学株式会社 ジフェニルアミンまたはその核置換体の製造方法
JP3137827B2 (ja) * 1994-04-08 2001-02-26 三井化学株式会社 3−アミノジフェニルアミンの製造法
WO2008010474A1 (fr) 2006-07-18 2008-01-24 Nissan Chemical Industries, Ltd. Vernis contenant des charges
CN102584596B (zh) * 2012-01-17 2014-03-12 宜兴市聚金信化工有限公司 一种制备防老剂3100的方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20180237376A1 (en) 2018-08-23
KR102090115B1 (ko) 2020-03-17
JP2018532775A (ja) 2018-11-08
ZA201802651B (en) 2021-09-29
WO2017067098A1 (zh) 2017-04-27
MX2018004932A (es) 2018-07-06
CL2018001004A1 (es) 2018-08-10
ES2839423T3 (es) 2021-07-05
BR112018007719B1 (pt) 2020-10-13
AU2016343321B2 (en) 2019-03-14
SG11201803239PA (en) 2018-05-30
EA035875B1 (ru) 2020-08-25
CO2018004288A2 (es) 2018-07-19
IL258783A (en) 2018-06-28
CA3002688A1 (en) 2017-04-27
CA3002688C (en) 2021-01-26
EA201890804A1 (ru) 2018-11-30
MY185374A (en) 2021-05-11
CN106608827A (zh) 2017-05-03
ECSP18036751A (es) 2018-07-31
EP3366666A4 (en) 2018-09-19
US10793510B2 (en) 2020-10-06
EP3366666B1 (en) 2020-11-18
KR20180113970A (ko) 2018-10-17
PE20181373A1 (es) 2018-08-28
PT3366666T (pt) 2021-01-14
RS61329B1 (sr) 2021-02-26
EP3366666A1 (en) 2018-08-29
PL3366666T3 (pl) 2021-04-19
BR112018007719A2 (pt) 2018-10-23
AU2016343321A1 (en) 2018-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6643496B2 (ja) アリール置換パラ−フェニレンジアミン系物質の製造方法
CN102712576B (zh) 制备芳族甲酰胺的方法
JP5846126B2 (ja) 芳香族アルコール又は複素環式芳香族アルコールの製造方法
CN108047089B (zh) 一种4-叔丁基邻苯二甲腈的制备方法
CN110734380B (zh) 一种二芳基对苯二胺类防老剂的制备方法
CN108276356B (zh) 3,5-二取代噻唑烷-2-硫酮类化合物制备方法
CN108276300B (zh) 一种以羧基为导向基制备联苯型三芳胺类化合物的方法、中间体及其制备方法
NO137194B (no) Fremgangsm}te for fremstilling av difenylamin og derivater derav
CN107628957A (zh) 一种环己烯直接氨化合成环己胺的新方法研究
JPS5925779B2 (ja) 立体異性脂環ジアミンの異性化法
CN108187744B (zh) 一种磷钨酸铝铵复合盐催化合成糠醛乙二醇缩醛的方法
EP1321459A2 (en) N-Cyanoethylated ortho and meta toluenediamine compositions and process for making them
JPH034053B2 (ja)
CN112209835B (zh) 一种制备对苯二胺的方法
JPS6144A (ja) ビス(p−アミノクミル)ベンゼン類の製造方法
JP2016108332A (ja) アミノ化合物の製造方法
JP4496343B2 (ja) 芳香族第二アミンの製造方法
JP4257409B2 (ja) アザフラーレン2量体の製造方法
JPH0770003A (ja) ジフェニルアミン類の製造方法
JPH0827072A (ja) 2−メチル−1,2−プロパンジアミンの製造方法
CN111187188A (zh) 一种取代的苯硫酚的合成方法
WO2021083300A1 (zh) 高碳链烷烃二胺对苯二甲酸盐及其制备方法和应用
CN109836314A (zh) 一种苯甲醛的制备方法
JPH0725836A (ja) ジノニルジフェニルアミンの製造法
JPH0570411A (ja) 脂肪族トリアミンの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6643496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250