JP6639217B2 - キャニスタ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の蒸発燃料処理装置に用いられるキャニスタに関し、特に、筒状をなすケースの長手方向に沿ってガスが流れるように構成したキャニスタに関する。
周知のように、エンジンを用いた自動車は、燃料タンク内の蒸発燃料が大気に放出されるのを抑制するために、キャニスタを主体とした蒸発燃料処理装置を備えている。キャニスタは、ケース内に活性炭等の吸着材を充填したものであって、停車時等に燃料タンク内から発生する蒸発燃料を吸着材に吸着させる一方、エンジン稼働時にドレンポート(大気ポートとも呼ばれる)から導入した大気により吸着材から燃料成分を脱離させて、エンジンの吸気系に吸入させる構成となっている。
特許文献1に開示されたキャニスタは、円筒状ケースの中心軸線に沿った中心位置から側方に延びるパージポートと、半径方向に接続されたチャージポートと、を備え、ケースの一端部には吸着材室の一端を仕切るフランジが設けられている。このフランジには、吸着材室側に向けて突出した、円筒部が形成されているとともに、チャージポートが接続された拡散室と吸着材室とを連通する複数のオリフィス孔が周方向に並んで配置されている。蒸発燃料(チャージガス)は、チャージポートから拡散室へ入り、複数のオリフィス孔を通して吸着材室内に案内される。上記の円筒部は、蒸発燃料が吸着材によって吸着されずに高濃度のままパージポートへと流れるのを防止している。
特開2014−234717号公報
特許文献1のような構成によれば、チャージガスは円筒部の外周面に沿うようにして略直線状に流れ、チャージが進行していくため、円筒部の端部近傍では吸着材室の中心部に向けてチャージガスが流れにくく、この中心部の領域が吸着に有効利用されていない。
従って、キャニスタとしての吸着能力をさらに向上させるために、なおも改善の余地があった。
第1の発明のキャニスタは、
筒状をなすケースの内部に吸着材が充填されているとともに、上記ケースの長手方向の一端部にチャージポート及びパージポートが配置され、かつ上記ケースの長手方向の他端部にドレンポートが配置され、
上記ケースの上記一端部に、吸着材室の一端の外周部を仕切る環状をなすフランジ部が設けられているとともに、上記フランジ部の内周から吸着材室側に突出した上記ケースと同心状の第1筒部と、上記フランジ部の内周から上記第1筒部と反対側に延びた上記ケースと同心状の第2筒部と、を備え、
上記第1筒部によって画成されるケース中心部の空間が上記パージポートに接続され、上記第2筒部と上記ケースとの間に画成される環状の拡散室が上記チャージポートに接続されており、
上記フランジ部に上記吸着材室と上記拡散室とを連通する複数のオリフィス孔が形成されており、
上記吸着材室内に、上記第1筒部の端部に近接して位置しかつ中心部にオリフィス孔を有する第1隔壁と、該第1隔壁から上記ドレンポート側へ離間して位置しかつ全面に亘って複数の連通孔を有する第2隔壁と、を備え、上記第1隔壁と上記第2隔壁との間を吸着材が充填されない第2拡散室として構成している。
このような構成では、フランジ部のオリフィス孔を介して吸着材室内に導入されたチャージガスは、第1隔壁のオリフィス孔に向けて収束するため、流れに直交する断面において径方向にチャージが進行する。このため、第1隔壁よりも上流側における中心部の領域が吸着に有効に利用される。さらに、第2拡散室においてチャージガスが再拡散するため、第2隔壁下流側の吸着材室においては、断面の全体に亘ってチャージが進行する。
本発明の好ましい一態様では、ケースは、ドレンポート側の小径部と、チャージポート側の大径部と、を有し、大径部内に第1隔壁及び第2隔壁が配置される。また、第1隔壁のオリフィス孔は円環状に形成される。
さらに、第2の発明のキャニスタは、
第1筒部の端部に近接して吸着材室内に配置され、中心部にオリフィス孔を有する隔壁と、
ドレンポート側において上記隔壁に重ねて配置され、ケースの長手方向に沿って所定の長さを有する通気性部材と、
を備えている。
このような構成では、フランジ部のオリフィス孔を介して吸着材室内に導入されたチャージガスは、隔壁のオリフィス孔に向けて収束するため、流れに直交する断面において径方向にチャージが進行する。このため、隔壁よりも上流側における中心部の領域が吸着に有効に利用される。さらに、通気性部材の内部を通してチャージガスが再拡散するため、通気性部材下流側の吸着材室においては、断面の全体に亘ってチャージが進行する。
本発明によれば、吸着材室内に吸着が行われにくい領域が少なくなり、流れに直交する断面において径方向に広くチャージが進行する。従って、吸着材室内の吸着材全体を有効に用いて蒸発燃料のチャージを行うことができ、キャニスタとしての吸着能力を向上させることができる。特に、急速なチャージが行われる給油時に有効である。
第1実施例に係るキャニスタの一実施例を示す縦断面図。 同じくキャニスタの一端部の斜視図。 このキャニスタの一端部を拡大して示す縦断面図。 第1隔壁及び第2隔壁の斜視図。 吸着材の温度と時間の関係を示し、第1実施例の吸着状況を表すグラフ。 第2実施例のキャニスタを示す縦断面図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明に係るキャニスタ1の第1実施例を示す縦断面図である。このキャニスタ1は、合成樹脂製のケース2を有し、このケース2は、大径部3a及び小径部3bを有する両端が開口した断面真円形の円筒状のボディ部3と、このボディ部3の大径部3a側の開口端に取り付けられたチャージ/パージ側エンドカバー4と、ボディ部3の小径部3b側の開口端に取り付けられたドレン側エンドカバー5と、から主に構成されている。
上記ドレン側エンドカバー5は、その中心部に、ボディ部3の中心軸線Lに沿って延びたドレンポート7を具備している。そして、このドレン側エンドカバー5が、コイル状のスプリング8を介してスクリーン部材9及び格子板10を支持している。
上記チャージ/パージ側エンドカバー4は、ボディ部3の中心軸線Lに沿った中心位置から側方へ略L字形に延びたパージポート12と、半径方向に接続されたチャージポート13と、を備えている。また、このチャージ/パージ側エンドカバー4によって覆われるボディ部3の端部には、合成樹脂にて一体に成形されたバルクヘッド15が取り付けられている。バルクヘッド15の内側端面には、スクリーン部材16,17が配置されており、これらのボディ部3一端のスクリーン部材16,17とドレンポート7側のスクリーン部材9との間の容積が吸着材室18となっている。吸着材室18には、活性炭等からなる粒状の吸着材19が充填されており、スプリング8によって適宜な圧縮状態に保持されている。さらに、ボディ部3の大径部3a内には、後述するチャージガス収束・拡散機構20が配置されている。
なお、当業者には自明なように、上記チャージポート13が図示しない車両の燃料タンクの上部空間に接続され、上記パージポート12が図示しない内燃機関の吸気系に接続される。また、ドレンポート7は、直接に、あるいは何らかの機器や配管を介して、大気に開放される。例えば、車両の停車中や給油中に生じた蒸発燃料は、上記チャージポート13からキャニスタ1内に導入され、ボディ部3内をその中心軸線Lに沿って長手方向に直線的に流れる間に、吸着材19に吸着される。このように吸着された燃料成分は、内燃機関の運転中に吸気系で生じる負圧によってドレンポート7から大気が取り込まれることにより、吸着材19からパージされ、パージポート12から内燃機関の吸気系に流入して、最終的には内燃機関において燃焼される。
図2,3に示すように、バルクヘッド15は、吸着材室18の一端を仕切る円環状の第1フランジ部21と、ボディ部3の開口端に位置する円環状の第2フランジ部22と、を有し、これらの板状をなす2つのフランジ部21,22が、放射状に配置された複数のリブ23によって互いに連結されている。第1フランジ部21と第2フランジ部22とは、互いに平行であり、かつ後述する拡散室41として必要な容積を確保するために、適宜な距離だけ離間している。上記第1フランジ部21の内周縁には、該第1フランジ部21から吸着材室18側へ突出した第1円筒部26と、この第1円筒部26とは反対側へ延びた第2円筒部27と、が接続されている。これらの第1円筒部26及び第2円筒部27は、互いに等しい外径及び内径を有している。第1円筒部26は、吸着材19の一部を外周側(チャージポート13側)と内周側(パージポート12側)とに仕切っており、チャージポート13から吸着材室18内に導入されたチャージガスが吸着材19によって吸着されずに高濃度のままパージポート12へと流れるのを防止している。
上記第2円筒部27の内周側には、さらに同心状に第3円筒部28が形成されており、この第3円筒部28内には、スクリーン部材17を支持するための放射状リブ30が設けられている。上記第1円筒部26、第2円筒部27及び第3円筒部28は、いずれもボディ部3と同心状をなしている。また、第3円筒部28は、上記第1円筒部26及び第2円筒部27よりも小径であり、第3円筒部28と第2円筒部27との間に、環状間隙33(図3参照)が形成されている。この環状間隙33は、チャージ/パージ側エンドカバー4内に形成される空間つまりチャージガス室34に向かって開放されている。
第3円筒部28のチャージガス室34側の端部壁には、さらに、該第3円筒部28よりも小径のカップ状をなす第4円筒部35が設けられており、この第4円筒部35の端部壁の中心に、パージ出口36が開口している。パージ出口36は別部材からなる連結管37を介して、パージポート12に接続されている。
一方、上記第2円筒部27の外周面とボディ部3の内周面との間には、前後を第1フランジ部21及び第2フランジ部22によって区画された円環状の拡散室41が画成されている。第2円筒部27と第2フランジ部22との接続部となる第2フランジ部22の内周縁には、上記拡散室41と上記チャージガス室34とを互いに連通させる切欠状の窓部42が周方向の複数箇所(例えば3箇所)に設けられている。この窓部42は、チャージガス室34内のチャージガスの流れを絞りつつ中心寄りの位置へと集めてから拡散室41へと案内する補助絞り部として機能する。
さらに、上記拡散室41と吸着材室18とを仕切っている円環状の第1フランジ部21には、図3に示すように、多数の小さな円形のオリフィス孔43が開口形成されており、このオリフィス孔43を介して拡散室41と吸着材室18とが連通している。ここで、複数個のオリフィス孔43は、第1,第2円筒部26,27ならびにボディ部3と同心状をなす1つの同心円の上に等間隔に並んで配置されている。
燃料タンクで発生した蒸発燃料を含むガス(本明細書ではチャージガスと呼ぶ)は、チャージポート13からチャージガス室34へ入った後、窓部42を通して拡散室41へ入り、ここから複数のオリフィス孔43を通して吸着材室18内へと案内される。チャージポート13では、ボディ部3の中心軸線Lに対し半径方向から流入するが、チャージガス室34での拡張、窓部42での収縮、拡散室41での再度の拡張、オリフィス孔43での収縮、吸着材室18での拡張、が繰り返される結果、チャージポート13における半径方向への流れの速度ベクトルは消失し、片寄りのない形で複数個のオリフィス孔43から吸着材室18へと流れる。吸着材室18内では、第1円筒部26の外周面に沿うように、個々には細い流れでかつ全体としては円筒状の流れとして、チャージガスが導入される。
一方、パージ時にドレンポート7から取り込まれた空気と燃料成分との混合物であるパージガスは、ボディ部3中心の第1円筒部26内に集まり、ここから第3円筒部28、さらには第4円筒部35及び連結管37を通してパージポート12へと流れ、パージポート12から内燃機関の吸気系に流入して、最終的には内燃機関において燃焼される。
次に、図3及び図4を参照して、チャージガス収束・拡散機構20について詳細に説明する。
チャージガス収束・拡散機構20は、ボディ部3の中心軸線Lに直交する面に沿ってそれぞれ設けられた第1隔壁51及び第2隔壁52から構成されている。第1隔壁51は、合成樹脂材料を用いて円板状に形成されており、大径部3aの内径に対応した外径を有している。第1隔壁51の中心部には、オリフィス孔53が開口形成されている。オリフィス孔53は、中央に円形のランド部54を残して円環状をなしており、チャージポート13の入口13aの直径と同程度の等価直径を有している。ランド部54は、複数(例えば4つ)の細いブリッジ部55を介して周縁部に接続されている。さらに、第1隔壁51は、第1円筒部26に対向する第1の面51aと、ドレンポート7側となる第2の面51bと、を有し、第1の面51aの外周縁に沿って外開きするように立ち上がったシールリップ56を有する。シールリップ56は、スリットを介して複数のリップ片に分割されており、大径部3aの内周面に接している。第1隔壁51の第2の面51bには、外周寄りの位置において、第2隔壁52を支持するための複数(例えば4つ)のスペーサ58が形成されている。各スペーサ58は、第1隔壁と第2隔壁とを所定の間隔を隔てて離間させるように、長さが設定されている。なお、スペーサ58を第1隔壁51と別に形成してもよい。
第2隔壁52は、第1隔壁51と同じく、合成樹脂材料を用いて円板状に形成されており、第1隔壁51の外径と実質的に等しい外径を有している。第2隔壁52は、いわゆる多孔板として構成されている。つまり、全面に亘って一様に分布した多数の連通孔60を有している。各連通孔60は、その孔径がオリフィス孔43の孔径よりも小さく、第1フランジ部21に設けられたオリフィス孔43よりも数多く設けられている。また、第1隔壁51の第2の面51bと対向する第1の面52aの外周縁に沿って、シールリップ62が設けられている。このシールリップ62は、大径部3aの内周面に接している。
上記のように構成された第1隔壁51と第2隔壁52とは、図3に示すように、第2拡散室64として必要な容積を確保するために、スペーサ58により所定の間隔だけ離間して大径部3a内に配置される。すなわち、第1隔壁51は、第1フランジ部21と平行をなすとともに、オリフィス孔53が中心軸線L上に位置するように、第1円筒部26の下流側端部26aに比較的近接して配置されている。なお、第1隔壁51と下流側端部26aとの間には、後述するガスの流れを考慮して適宜な間隔が設けられている。第2隔壁52は、スペーサ58によって、第1隔壁51と平行をなすとともに、第1隔壁51から所定の長さだけドレンポート7側に離間して位置決めされる。隔壁51,52により、吸着材室18は、チャージポート13側の上流側吸着材室18aと、ドレンポート7側の下流側吸着材室18bと、に二分される。
第1隔壁51と第2隔壁52との間には、第2拡散室64が画成される。この第2拡散室64内には吸着材19が充填されていない。つまり、上流側吸着材室18aと下流側吸着材室18bとの間に吸着材19が充填されない空間が形成される。第2拡散室64の長手方向の長さ、つまり第1隔壁51と第2隔壁52との離間距離は、例えば、チャージポート13の入口13aの直径の3倍程度の長さに設定される。
上記構成においては、第1フランジ部21の周囲のオリフィス孔43を通して上流側吸着材室18aに流入したチャージガスは、上流側吸着材室18aの中心部に向けて収束し、第1隔壁51のオリフィス孔53を通って第2拡散室64内に流入する。第2拡散室64では、チャージガスはオリフィス孔53から半径方向に拡がり、多数の連通孔60を介して下流側吸着材室18bに流出する。
上流側吸着材室18aでは、第1フランジ部21の外周部に同心円上に配列されたオリフィス孔43から径方向内側へ収束していくようにチャージが進行する結果、径方向に比較的均等な吸着量分布となる。また、下流側吸着材室18bでは、第2拡散室64内でチャージガスが再度拡散した後に、断面の全面でチャージが進行していくため、径方向に概ね均等な吸着量分布となる。
従って、吸着材室18内の吸着材19全体を有効に用いて蒸発燃料のチャージを行うことができる。
図5は、第1実施例について、第1円筒部26の下流側端部26aの近傍の断面における吸着材19の温度と時間との関係を示しており、ひいては、燃料成分の吸着状況を表している。発熱反応である吸着時には、吸着量に応じて吸着材19の温度が上昇する。従って、第1円筒部26の下流側端部26aの近傍における吸着材19の温度を、上流側吸着材室18の中心部(破線で示す)及び外周部(実線で示す)においてそれぞれ測定し、その結果を示している。図示するように、上記第1実施例では、上流側吸着材室18aの中心部と外周部とで概ね等しく吸着が進行し、従って、径方向にほぼ均等な吸着量分布となっている。
次に、図6を参照して、本発明の第2実施例について説明する。なお、第1実施例と重複する部分についての説明は省略する。
本実施例では、チャージガス収束・拡散機構120は、円板状の隔壁151と、円柱状の通気性部材152と、から構成される。隔壁151は、第1実施例の第1隔壁51と基本的に同一の構成を有し、中心部に開口形成されたオリフィス孔153と、第1円筒部26に対向する第1の面151aの外周縁に沿って設けられたシールリップ156と、を備える。オリフィス孔153は、中央に円形のランド部154を残して円環状をなしている。この第2実施例の隔壁151は、第1実施例の第1隔壁51と異なり、スペーサ58を有していない。
通気性部材152は、チャージガスの流れを許容するウレタンフォーム等の連続気泡の多孔性材料からなり、チャージガスを拡散するのに十分な厚さ(ケース2の長手方向に沿った長さ)を有している。
上記のように構成された通気性部材152は、隔壁151のドレンポート7側となる第2の面151bに重ねられて大径部3a内に配置される。つまり、本実施例では、第1実施例と異なり、隔壁151と通気性部材152との間には第2拡散室64に相当する空間が形成されない。
上記構成においては、吸着材室18に導入されたチャージガスは、上流側吸着材室18aの中心部に向けて収束し、隔壁151に設けられたオリフィス孔153を介して通気性部材152内に流入する。チャージガスは、通気性部材152の内部を通して全体に拡がった後、下流側吸着材室18bへと流れる。このように、通気性部材152は、第1実施例における第2隔壁52及び第2拡散室64と同様の機能を有する。従って、第1実施例と同様に、吸着材室18内の吸着材19全体を有効に用いて蒸発燃料のチャージを行うことができる。
なお、上記各実施例では、第1隔壁51のオリフィス孔53及び隔壁151のオリフィス孔153は、円環状にそれぞれ形成されているが、オリフィス孔を単一の円形の孔としてもよい。
また、上記実施例では、キャニスタ1のボディ部3は円筒状をなしているが、本発明はこれに限定されず、ボディ部3は、矩形等の断面を有する筒状であってもよい。
1 キャニスタ
13 チャージポート
18 吸着材室
20 チャージガス収束・拡散機構
51 第1隔壁
52 第2隔壁
64 第2拡散室

Claims (4)

  1. 筒状をなすケースの内部に吸着材が充填されているとともに、上記ケースの長手方向の一端部にチャージポート及びパージポートが配置され、かつ上記ケースの長手方向の他端部にドレンポートが配置され、
    上記ケースの上記一端部に、吸着材室の一端の外周部を仕切る環状をなすフランジ部が設けられているとともに、上記フランジ部の内周から吸着材室側に突出した上記ケースと同心状の第1筒部と、上記フランジ部の内周から上記第1筒部と反対側に延びた上記ケースと同心状の第2筒部と、を備え、
    上記第1筒部によって画成されるケース中心部の空間が上記パージポートに接続され、上記第2筒部と上記ケースとの間に画成される環状の拡散室が上記チャージポートに接続されており、
    上記フランジ部に上記吸着材室と上記拡散室とを連通する複数のオリフィス孔が形成されている、キャニスタにおいて、
    上記吸着材室内に、上記第1筒部の端部に近接して位置しかつ中心部にオリフィス孔を有する第1隔壁と、該第1隔壁から上記ドレンポート側へ離間して位置しかつ全面に亘って複数の連通孔を有する第2隔壁と、を備え、上記第1隔壁と上記第2隔壁との間を吸着材が充填されない第2拡散室として構成した、ことを特徴とするキャニスタ。
  2. 上記ケースは、上記ドレンポート側の小径部と、上記チャージポート側の大径部と、を有し、上記第1隔壁及び上記第2隔壁が上記大径部内に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載のキャニスタ。
  3. 上記第1隔壁の上記オリフィス孔は円環状に形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載のキャニスタ。
  4. 筒状をなすケースの内部に吸着材が充填されているとともに、上記ケースの長手方向の一端部にチャージポート及びパージポートが配置され、かつ上記ケースの長手方向の他端部にドレンポートが配置され、
    上記ケースの上記一端部に、吸着材室の一端の外周部を仕切る環状をなすフランジ部が設けられているとともに、上記フランジ部の内周から吸着材室側に突出した上記ケースと同心状の第1筒部と、上記フランジ部の内周から上記第1筒部と反対側に延びた上記ケースと同心状の第2筒部と、を備え、
    上記第1筒部によって画成されるケース中心部の空間が上記パージポートに接続され、上記第2筒部と上記ケースとの間に画成される環状の拡散室が上記チャージポートに接続されており、
    上記フランジ部に上記吸着材室と上記拡散室とを連通する複数のオリフィス孔が形成されている、キャニスタにおいて、
    上記第1筒部の端部に近接して上記吸着材室内に配置され、中心部にオリフィス孔を有する隔壁と、
    上記ドレンポート側において上記隔壁に重ねて配置され、上記ケースの長手方向に沿って所定の長さを有する通気性部材と、
    を備えた、ことを特徴とするキャニスタ。
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