JP4897429B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の燃料タンクから蒸発した燃料を吸着して、その燃料をエンジン稼働時に燃焼させる蒸発燃料処理装置に関する。
ガソリンを燃料とする自動車では、燃料タンク内の蒸発燃料が大気に放出されるのを抑制するために、蒸発燃料処理装置としてキャニスタが一般的に用いられている。
キャニスタは、停車時等に燃料タンク内から発生する蒸発燃料を活性炭からなる吸着材に吸着させ、エンジン稼働時にキャニスタを通して吸気を行うことにより、キャニスタの大気ポートから導入した大気によってキャニスタ内をパージし、吸着した蒸発燃料を脱離させてエンジン内で燃焼させる仕組みとなっている。そして、このパージにより吸着材の吸着性能を復活させ、蒸発燃料を繰り返し良好に吸着することが可能となる。
ところで、近年、環境規制が厳しくなってきており、キャニスタには性能向上が求められている。キャニスタの性能向上には、パージによる蒸発燃料の脱離効率を向上させることが有効である。脱離効率を向上させる手段としては、活性炭層の長さLと活性炭層の有効断面直径Dの比L/Dを大きくすることが知られている。
特に大気ポート側の活性炭層においては、上記L/Dの値を大きくすると共に、活性炭層の体積を小さくして単位体積当たりのパージ空気量(キャニスタのパージを行う空気の量)を多くすることで、この部分の脱離効率を向上させると共に、上流側(パージポート側及びチャージポート側)の活性炭層で補足しきれなかった蒸発燃料を効率良く補足することができることが知られている(特許文献1を参照)。
また、一方でキャニスタをパージするパージ空気の確保が困難になってきている。例えば、ハイブリッドエンジンの搭載車両においては、モータ駆動のときにはエンジンは駆動せず吸気が行われないため、この間にキャニスタのパージを行うのは非常に困難である。
このように、パージ空気量が不足する場合には、大気ポート側の活性炭層において、上述のL/Dの値を大きくしてキャニスタ性能を向上させることで、パージ空気量の不足に対応することができるが、L/Dの値が大きくなることで通気抵抗が大きくなってしまうという問題がある。
そこで、特許文献2には、大気ポート側に活性炭層を設ける代わりに、ハニカム活性炭を使用する技術が開示されている。このように、ハニカム活性炭を使用すれば、大気ポート側においてL/Dの値を大きくすることができると共に、通気抵抗の上昇を小さく納めることができる。
特開2004−100691号公報 特開平10−37812号公報
ところで、ハニカム活性炭を用いたとしても通気抵抗はゼロではなく、所望のL/Dの値を確保した上で通気抵抗を下げるためには、ハニカム活性炭の有効断面直径Dを大きくする必要がある。しかしながら、ハニカム活性炭の有効断面直径Dが大きくなると、断面の中心付近は流れがよいが、断面の外周側ほど空気が流れにくくなる。つまり、この空気の流れの悪い部分でパージが不十分となり、蒸発燃料が残留してエミッションを悪化させてしまう虞がある。
そこで、本発明の請求項1に記載の蒸発燃料処理装置は、内部に形成された第1流路に蒸発燃料の吸着・脱離を行う吸着材からなる吸着層が配置された第1燃料吸着部と、内部に形成された第2流路に蒸発燃料の吸着・脱離を行う吸着材からなる吸着層が配置された第2燃料吸着部と、を備え、上記第1燃料吸着部は、上記第1流路の一端側となる位置に、燃料タンクに接続されるチャージポートとエンジンの吸気系に接続されるパージポートとを有し、上記第2燃料吸着部は、上記第2流路の他端側となる位置に、大気に連通する大気ポートを有し、上記第1流路の他端側が上記第2流路の一端側に連続するように、上記第1燃料吸着部と上記第2燃料吸着部とが連結された蒸発燃料処理装置において、上記第2燃料吸着部は、吸着材としてのハニカム活性炭が収容保持されたハニカム活性炭収容部と、大気ポートを有する大気導入側端部と、を備え、上記大気導入側端部には、上記大気ポートを介して上記ハニカム活性炭収容部に導入される空気を攪拌する攪拌手段が配置され、上記第2燃料吸着部は、上記大気導入側端部の通路断面積が上記ハニカム活性炭容部の通路断面積よりも大きくなるよう形成され、上記第2燃料吸着部の内側には、上記大気導入側端部と上記ハニカム活性炭収容部との境界部分に全周に亙って段差が形成されていると共に、上記第2燃料吸着部の他端面から突出し、上記大気導入側端部の外周縁の周方向に沿って延び、上記大気導入側端部の内周面と離間して対向する複数の突出片が上記大気導入側端部の外周縁の周方向に間欠的に設けられていることを特徴としている。これによって、パージの際に第2燃料吸着部に流入した空気は、攪拌手段により攪拌されてからハニカム活性炭に流れ込むため、ハニカム活性炭の断面の中心付近だけでなく、断面の外周側部分にも流れる。従って、大気ポートより流入した空気は、ハニカム活性炭の断面全体に流れる。また、パージの際に導入されて攪拌手段で攪拌された空気は、流れの向きを大気導入側端部の外周側に変え、大気導入側端部の内周面に衝突し、下流側となる第2流路の一端側に向かって流れ、大気導入側端部とハニカム活性炭収容部との境界部分の段差にて、攪拌された空気中に含まれるダストが捕捉される。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置において、上記攪拌手段、上記大気ポートの大気導入口に対向するよう配置されたバッフルプレートであることを特徴としている。
これによって、大気導入口から流入した空気はバッフルプレートに衝突した後、大気導入側端部の外周側に向かって略90°向きを変える。つまりバッフルプレートにより、大気導入口から流入し直進しようとする空気の流れが攪拌される。
本発明によれば、パージの際に第2燃料吸着部に流入した空気が攪拌手段により攪拌され、ハニカム活性炭の断面方向の流速分布が略均一となるので、少ないパージ空気量であってもハニカム活性炭を効率的にパージすることができる。つまり、吸着層のなかで最も大気側に位置するハニカム活性炭は、少ないパージ空気量であっても、良好な吸着性能を得ることができる。そのため、ハニカム活性炭への蒸発燃料の残留によるエミッションの悪化を防止することができる。また、攪拌された空気がハニカム活性炭収容部内に流入する際に、大気導入側端部とハニカム活性炭収容部との境界部分の段差にて、攪拌された空気内のダストを捕捉することができる。
また、請求項のように構成すれば、大気ポートから流入した空気がバッフルプレートで確実に略90°向きを変えられ、大気導入側端部の外周側に向けて流れ、流入空気が攪拌される。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は蒸発燃料処理装置1の全体構成を示す説明図であり、図2は蒸発燃料処理装置1における第2燃料吸着部の説明図である。また、図3及び図4は後述する大気導入側端部13の説明図である。
図1に示すように、蒸発燃料処理装置1は、第1燃料吸着部2と、第1燃料吸着部2にホース4を介して接続された第2燃料吸着部3と、から大略構成されている。
本実施形態においては、第1燃料吸着部2の第1ケーシング5と、第2燃料吸着部3の第2ケーシング6とが別体となっており、相対的に大きい第1燃料吸着部2の第1ケーシング5に対して第2燃料吸着部3の第2ケーシング6が外付けされている。
第1燃料吸着部2は、その内部に一本の流路である第1流路(図示せず)が形成され、この第1流路に蒸発燃料の吸着・脱離を行う複数の吸着層(図示せず)が配置されている。これらの吸着層は、活性炭等からなる吸着材によって構成されている。
第1燃料吸着部2は、上記第1流路の一端側となる位置に、燃料タンク(図示せず)に接続されるチャージポート7とエンジンの吸気系に接続されるパージポート8とを有し、上記第1流路の他端側となる位置に、第2燃料吸着部3にホース4を介して接続される第1中間ポート9を有している。また、本実施形態においては、上記第1流路が第1ケーシング5内で折り返されており、第1燃料吸着部2のチャージポート7、パージポート8及び第1中間ポート9が、第1ケーシング5の一端側(図1における上方側)に設けられている。
図2に示すように、第2燃料吸着部3は、その内部に一本の流路である第2流路10が形成され、この第2流路10に蒸発燃料の吸着・脱離を行う円柱形状のハニカム活性炭11が配置されている。また、第2燃料吸着部3は、第2流路10の一端側となる位置に、ホース4を介して第1燃料吸着部2の第1中間ポート9に接続される第2中間ポート12を有し、第2流路10の他端側となる大気導入側端部13に、大気に連通する大気ポート14を有している。
第2燃料吸着部3の第2ケーシング6は、肉厚が略一定で略段付き円筒形状に形成された主ケース部材15と、この主ケース部材15の他端側、すなわち第2ケーシング6の他端側(図1及び図2における上方側)の開口に組み付けられる略有底円筒状のカバー部材16と、から構成され、このカバー部材16に大気ポート14が形成されている。
主ケース部材15には、一端側(図1、図2における下方側)から順に、円筒状の第2中間ポート12、円筒状の第2中間ポート基部17、ハニカム活性炭11が収容保持される円筒状のハニカム活性炭収容部18、カバー部材16と共に大気導入側端部13を構成する円筒状の主ケース部材他端部19が形成されている。また、主ケース部材15は、第2中間ポート12、第2中間ポート基部17、ハニカム活性炭収容部18及び主ケース部材他端部19のそれぞれの軸心が互いに一致するよう形成されている。また、第2中間ポート基部17は第2中間ポート12よりも大径に形成され、ハニカム活性炭収容部18は第2中間ポート基部17よりも大径に形成され、主ケース部材他端部19はハニカム活性炭収容部18よりも大径に形成されている。
主ケース部材他端部19には、図1〜図4に示すように、溝20が形成されていると共に、この溝20よりも主ケース部材15の一端側、すなわち第2ケーシング6の一端側(図1及び図2における下方側)の内周面にはビード21が突出形成されている。
ハニカム活性炭収容部18は、その内径がハニカム活性炭11の外径よりも大径となっている。一方、ハニカム活性炭11には、矩形板状の不織布からなる第1スクリーン部材22が巻き付けられていると共に、ハニカム活性炭11の一端部11a(図1及び図2における下方側の端部)には、筒状のシール部材23が取り付けられている。このシール部材23は、その内周面がハニカム活性炭11の一端部11aの端面と係合するよう階段状に形成され、ハニカム活性炭収容部18の内周面に密接するその外周面がヒダ状に形成されている。
第1スクリーン部材22は、ハニカム活性炭収容部18の内周面に密着して、ハニカム活性炭11のハニカム活性炭収容部18内での半径方向の動きを規制すると共に、ハニカム活性炭11に対する外部からの衝撃の緩衝材として機能している。
シール部材23は、ハニカム活性炭11の外周面とハニカム活性炭収容部18の内周面との間をシールし、ハニカム活性炭11を位置決め固定すると共に、その一端部23a(図1及び図2における下方側の端部)がハニカム活性炭収容部18と第2中間ポート基部17との境界部分に形成された段差24に当接している。また、このシール部材23は、後述する第2スクリーン部材25と伴にハニカム活性炭11のハニカム活性炭収容部18軸方向(図1及び図2における上下方向)の動きを規制している。
ウレタンからなる第2スクリーン部材25は、円板状を呈し、ハニカム活性炭収容部18の他端側(図1及び図2における上方側)の開口に、主ケース部材15軸方向に若干圧縮された状態で組み付けられている。また、この第2スクリーン部材25の外周縁はハニカム活性炭収容部18の内周面に密着している。
ハニカム活性炭収容部18と主ケース部材他端部19との境界部分には、主ケース部材他端部19(ハニカム活性炭収容部18)の周方向の全周に亙って段差26が形成されている。
また、大気導入側端部13の内側には、段差26の主ケース部材15の他端側(図1及び図2における上方側)に、主ケース部材他端部19の周方向の全周に亙って段差部42が形成されている。この段差部42については後述する。
押さえ部材27は、図2〜図4に示すように、段差26に接する円環状の基部28と、基部28の中央から放射状に延びて基部28の内周面に接続されたリブ29と、基部28の外周縁から立ち上がった円筒状の外周壁部30と、を有している。
そして、外周壁部30の先端は、主ケース部材他端部19の内周面の全周に形成されたビード21に突き当てられ位置が固定されている。ここで、第2スクリーン部材25は、若干圧縮された状態でハニカム活性炭収容部18の他端側(図1及び図2における上方側)の開口に組み付けられているため、押さえ部材27が主ケース部材15の他端側(図1及び図2における上方側)に付勢されることにより、主ケース部材15に固定されることになる。
カバー部材16は、図2〜図4に示すように、第2燃料吸着部3の他端面となる底壁31と、基端側がこの底壁31に接続された円筒状の周壁32と、周壁32の先端からカバー部材16軸方向に沿って突出する4本の突出片33と、を有している。
底壁31の中央には、ハニカム活性炭11の他端部11bの通路断面積よりも小さい円形の大気導入口34が形成されている。この大気導入口34には、図2における下方側に向かって延びる円筒状の大気導入口周壁35が接続されている。そして、この大気導入口周壁35と大気導入口34とによって大気ポート14が構成されている。
大気導入口周壁35の先端35aには、図2における下方側に向かって延びる細長い4本の延長壁36が形成されている。これら4本の延長壁36は、大気導入口周壁35の円周方向に沿って、それぞれが所定間隔を空けて離間しており、隣接する延長壁36,36間には隙間37が形成されている。そして、これら4本の延長壁36の先端には、大気導入口34と略同等の直径の円板状のバッフルプレート38が底壁31と略平行に接続されている。このバッフルプレート38は、攪拌手段に相当するものであって、大気導入口34に対向して大気導入口34から導入された空気の流れを遮るように配置されている。大気導入口34から導入された空気は、バッフルプレート38に衝突することで流れの向きが略90°変えられ、隙間37を通ってカバー部材16の内側、すなわち大気導入側端部13の内側に導入される。
周壁32には、その外周面の円周上の4箇所に、外側に向かって突出する爪39と、円周状の全周に溝40とが形成されている。爪39は、主ケース部材他端部19の外周面に形成された4箇所の溝部20にスナップフィットで嵌合するものであって、これによりカバー部材16が主ケース部材他端部19に固定されている。また、溝40には、Oリング41が配置され、カバー部材16と主ケース部材他端部19との間がシールされている。
そして、突出片33は、その先端が押さえ部材27の基部28の近傍に位置するように設定されており、基部28との間には若干の隙間が設定されている。そのため、押さえ部材27は、外周壁部30の先端がビード21から外れた場合でも、これら突出片33により移動が規制されるため、大きく傾くことがないようになっている。
段差部42は、大気導入側端部13の内側のうち、ハニカム活性炭収容部18の内周面よりも外周側に位置する略ドーナツ状の空間から形成されている。換言すれば、段差部42は、カバー部材16の突出片33の外周面33aと主ケース部材他端部19の内周面19aとに挟まれたドーナツ状の空間から形成されている。大気ポート14から流入した空気は、バッフルプレート38により略90°向きを変えられ、大気導入側端部13の内周側に攪拌されながら流入すると、隣接する突出片33,33間に形成された隙間43を通って段差部42に至り、段差部42及び段差26にて空気中に含まれるダストが捕捉される。
段差部42においては、主に、突出片33の外周面33aと主ケース部材他端部19の内周面19aとに挟まれた部分で空気中に含まれるダストが捕捉される。また、特に、第2燃料吸着部3の軸心が水平に設置される場合には、ドーナツ状の空間である段差部42のうち、底面となる領域でダストを捕捉することができる。この場合には、ダストの捕捉を長期に亘り行うことができる。
尚、本実施形態においては、大気導入口35及びバッフルプレート38の直径が、ハニカム活性炭11の他端部11bの断面直径の略半分程度に設定されている。また、カバー部材16の軸方向に沿った大気導入口34からバッフルプレート38までの距離は約20mm、カバー部材16の軸方向に沿ったバッフルプレート38から押さえ部材27までの距離が約40mmに設定されている。
以上のように構成された蒸発燃料処理装置1においては、停車時等に、燃料タンクから発生する蒸発燃料がチャージポート7を介して第1燃料吸着部2へ導入され、第1燃料吸着部2内の複数の活性炭層と、第2燃料吸着部3内のハニカム活性炭11に吸着される。蒸発燃料は、主に炭化水素化物(以下、HCと記す)ガスと、空気の混合気からなり、HCは、第1燃料吸着部2内の複数の活性炭層と、第2燃料吸着部3のハニカム活性炭11に吸着され、空気は、第1燃料吸着部2内の複数の活性炭層と、第2燃料吸着部3のハニカム活性炭11とを通過して大気中に放出される。
一方、エンジン稼働時には、パージポート8にエンジンの吸入負圧が作用することになり、大気が大気ポート14から第2燃料吸着部3内に流入し、ハニカム活性炭11、第1燃料吸着部2内の複数の活性炭層を順次通過してエンジン内に吸入される。この際、ハニカム活性炭11及び第1燃料吸着部2内の複数の活性炭層に吸着されているHCはパージされる。HCの脱離は、ハニカム活性炭11から第1燃料吸着部2内の活性炭層へと移動し、こうして脱離したHCはパージポート8を通過してエンジンの吸気系に導入され、エンジン内において燃焼に利用される。第1燃料吸着部2内の複数の活性炭層及び、第2燃料吸着部3内のハニカム活性炭11の吸着能力はこのようなパージによって再生される。
そして、このようなパージの際に、大気導入口34から導入された空気は、バッフルプレート38に衝突して流れの向きを大気導入側端部13の外周側に略90°向きを変え、大気導入側端部13の内周面に衝突してからハニカム活性炭収容部18へ向かって流れていく。すなわち、大気導入口34から第2燃料吸着部3内に流れ込む空気は、バッフルプレート38に衝突することにより攪拌される。そのため、大気導入口34から第2燃料吸着部3に導入された空気は、ハニカム活性炭38の断面の中心付近だけでなく、断面の外周側部分にも流れる。従って、パージの際に第2燃料吸着部3に流入した空気のハニカム活性炭11の断面方向の流速分布が略均一となるので、少ないパージ空気量であっても、ハニカム活性炭11を効率的にパージすることが可能となる。つまり、大気側に位置するハニカム活性炭11は、少ないパージ空気量であっても、良好な吸着性能を得ることができる。そのため、ハニカム活性炭11へのHCの残留によるエミッションの悪化を防止することができる。
また、パージの際に、バッフルプレート38に衝突して大気導入側端部13の内周側に流入した空気は大気導入側端部13の外周側を指向しているので、隣接する突出片33,33間に形成された隙間43を通って段差部42に到達し、主ケース部材他端部19の内周面19aに衝突する。そのため、ドーナツ状の空間である段差部42においては、主として突出片33の外周面33aと主ケース部材他端部19の内周面19aとに挟まれた部分で空気中に含まれるダストが捕捉することができる。
そして、段差26においても空気中に含まれるダストを捕捉することができる。
尚、上述した実施形態においては、バッフルプレート38を攪拌手段としているが、攪拌手段はバッフルプレート38に限定されるものではなく、例えば、主ケース部材他端部19の内径と略同じ内径の円形板部材に多数の貫通孔を開けた円形多孔板を攪拌手段として用いることも可能である。上述した実施形態の蒸発燃料処理装置1に上記円形多孔板を適用する場合には、該円形多孔板から押さえ部材27までのカバー部材16の軸方向に沿った距離を約20mm程度に設定することで、攪拌手段として上述のバッフルプレート38を用いる場合と同等の作用効果を得ることができる。
本発明に係る蒸発燃料処理装置の全体構成を示す説明図。 本発明に係る蒸発燃料処理装置の第2燃料吸着部の説明図。 本発明に係る蒸発燃料処理装置の第2燃料吸着部の説明図。 本発明に係る蒸発燃料処理装置の第2燃料吸着部の説明図。
符号の説明
1…蒸発燃料処理装置
2…第1燃料吸着部
3…第2燃料吸着部
11…ハニカム活性炭
13…大気導入側端部
14…大気ポート
18…ハニカム活性炭収容部
38…バッフルプレート(攪拌手段)

Claims (3)

  1. 内部に形成された第1流路に蒸発燃料の吸着・脱離を行う吸着材からなる吸着層が配置された第1燃料吸着部と、
    内部に形成された第2流路に蒸発燃料の吸着・脱離を行う吸着材からなる吸着層が配置された第2燃料吸着部と、を備え、
    上記第1燃料吸着部は、上記第1流路の一端側となる位置に、燃料タンクに接続されるチャージポートとエンジンの吸気系に接続されるパージポートとを有し、 上記第2燃料吸着部は、上記第2流路の他端側となる位置に、大気に連通する大気ポートを有し、
    上記第1流路の他端側が上記第2流路の一端側に連続するように、上記第1燃料吸着部と上記第2燃料吸着部とが連結された蒸発燃料処理装置において、
    上記第2燃料吸着部は、吸着材としてのハニカム活性炭が収容保持されたハニカム活性炭収容部と、大気ポートを有する大気導入側端部と、を備え、
    上記大気導入側端部には、上記大気ポートを介して上記ハニカム活性炭収容部に導入される空気を攪拌する攪拌手段が配置され
    上記第2燃料吸着部は、上記大気導入側端部の通路断面積が上記ハニカム活性炭容部の通路断面積よりも大きくなるよう形成され、
    上記第2燃料吸着部の内側には、上記大気導入側端部と上記ハニカム活性炭収容部との境界部分に全周に亙って段差が形成されていると共に、上記第2燃料吸着部の他端面から突出し、上記大気導入側端部の外周縁の周方向に沿って延び、上記大気導入側端部の内周面と離間して対向する複数の突出片が上記大気導入側端部の外周縁の周方向に間欠的に設けられていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 上記段差は上記ハニカム活性炭収容部の内壁面よりも外周側に位置するよう設定され、
    上記突出片は、該突出片と上記大気導入側端部の内周面とに挟まれた空間が、上記ハニカム活性炭収容部の内壁面よりも外周側に位置するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 上記攪拌手段は、上記大気ポートの大気導入口に対向するよう配置されたバッフルプレートであることを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置。
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