JP2021017869A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents
蒸発燃料処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021017869A JP2021017869A JP2019135225A JP2019135225A JP2021017869A JP 2021017869 A JP2021017869 A JP 2021017869A JP 2019135225 A JP2019135225 A JP 2019135225A JP 2019135225 A JP2019135225 A JP 2019135225A JP 2021017869 A JP2021017869 A JP 2021017869A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diffuser member
- chamber
- diffuser
- small opening
- evaporated fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M25/00—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
- F02M25/08—Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
- F02M25/0854—Details of the absorption canister
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/02—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography
- B01D53/04—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography with stationary adsorbents
- B01D53/0407—Constructional details of adsorbing systems
- B01D53/0446—Means for feeding or distributing gases
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K15/00—Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
- B60K15/03—Fuel tanks
- B60K15/035—Fuel tanks characterised by venting means
- B60K15/03504—Fuel tanks characterised by venting means adapted to avoid loss of fuel or fuel vapour, e.g. with vapour recovery systems
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D2253/00—Adsorbents used in seperation treatment of gases and vapours
- B01D2253/10—Inorganic adsorbents
- B01D2253/102—Carbon
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D2259/00—Type of treatment
- B01D2259/45—Gas separation or purification devices adapted for specific applications
- B01D2259/4516—Gas separation or purification devices adapted for specific applications for fuel vapour recovery systems
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K15/00—Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
- B60K15/03—Fuel tanks
- B60K15/035—Fuel tanks characterised by venting means
- B60K15/03504—Fuel tanks characterised by venting means adapted to avoid loss of fuel or fuel vapour, e.g. with vapour recovery systems
- B60K2015/03514—Fuel tanks characterised by venting means adapted to avoid loss of fuel or fuel vapour, e.g. with vapour recovery systems with vapor recovery means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K15/00—Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
- B60K15/03—Fuel tanks
- B60K15/035—Fuel tanks characterised by venting means
- B60K2015/03561—Venting means working at specific times
- B60K2015/03576—Venting during filling the reservoir
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Sustainable Energy (AREA)
- Transportation (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
Abstract
【課題】2つの吸着室の間の空間室を流れる気体の温度及び蒸発燃料の濃度の均質化を図る。【解決手段】ケース12は、通路24の一端側に連通するタンクポート26及びパージポート27と、通路24の他端側に連通する大気ポート28と、を有する。通路24に設けられた第2吸着室42と第3吸着室43との間には、吸着材46を充填しない空間室44が設けられる。空間室44には、第1ディフューザ部材51と第2ディフューザ部材52とが設けられる。第1ディフューザ部材51は、第2吸着室42側に開口する大開口部、及び、空間室44に開口する小開口部を有する錐筒状に形成される。第2ディフューザ部材52は、第3吸着室43側に開口する大開口部、及び、空間室44に開口する小開口部を有する錐筒状に形成される。【選択図】図1
Description
本明細書に開示の技術は、蒸発燃料処理装置に関する。詳しくは、主として自動車等の車両の燃料タンクで生じた蒸発燃料の吸着及び脱離を行う蒸発燃料処理装置に関する。
従来、例えば特許文献1に記載された蒸発燃料処理装置がある。その蒸発燃料処理装置は、気体が流通する通路を有するケースを備える。ケースは、通路の一端側に連通するタンクポート及びパージポートと、通路の他端側に連通する大気ポートと、を有する。通路には、蒸発燃料を吸着する吸着材が充填されかつ流体の流れ方向に並ぶ少なくとも2つの吸着室が設けられる。その2つの吸着室の間には吸着材を充填しない空間室が設けられる。空間室にはディフューザが設けられる。ディフューザは、複数の孔を有する板状に形成されており、2つの吸着室の間に配置されている。なお、給油時等においてケースの通路に燃料成分が流入するとき、つまりチャージ時(吸着時)は、蒸発燃料を含む蒸発燃料ガスがタンクポートから流入し、大気ポートへ向かって流れる。逆に、ケース内の蒸発燃料のパージを行うパージ時(脱離時)は、大気が大気ポートから流入し、パージポートへと向かって流れる。
特許文献1によると、チャージ時及びパージ時において、気体は、ディフューザの上流側の吸着室の中央部を流れやすく、その外周部(吸着室の壁側周辺部)には流れにくい。また、ディフューザが複数の孔を有する板状に形成されているため、ディフューザの上流側に気体の淀みが生じやすく、下流側への気体の拡散効果が低下する。このようなディフューザでは、気体の温度及び蒸発燃料の濃度の均質化が十分ではないという問題が残る。
そのため、チャージ時には、上流側の吸着室であるパージポート側の吸着室を流れる空気(蒸発燃料ガス)は、吸着室の中央部を流れやすく、蒸発燃料が吸着する際の凝縮熱により、吸着室の中央部を通る蒸発燃料ガスは、外周部と比べて高温になりやすい。したがって、下流側の吸着室である大気ポート側の吸着室における蒸発燃料の吸着効率が低い。また、パージ時には、上流側の吸着室である大気ポート側の吸着室を流れる空気(パージエア)は、吸着室の中央部を流れやすく、蒸発燃料が脱離する際の気化熱により、吸着室の中央部を通るパージエアは、外周部と比べて低温になりやすい。したがって、下流側の吸着室であるパージポート側の吸着室における蒸発燃料の脱離効率が低い。
本明細書が開示する技術の課題は、2つの吸着室の間の空間室を流れる気体の温度及び蒸発燃料の濃度の均質化を図ることにある。
本明細書が開示する技術は次の手段をとる。
第1の手段は、気体が流通する通路を有するケースを備えており、前記ケースは、前記通路の一端側に連通するタンクポート及びパージポートと、前記通路の他端側に連通する大気ポートと、を有しており、前記通路には、蒸発燃料を吸着する吸着材が充填されかつ流体の流れ方向に並ぶ少なくとも2つの吸着室が設けられており、前記2つの吸着室の間には、前記吸着材を充填しない空間室が設けられている、蒸発燃料処理装置であって、前記空間室には、第1ディフューザ部材と第2ディフューザ部材とが設けられており、前記第1ディフューザ部材は、前記2つの吸着室のうちの一方の吸着室側に開口する大開口部、及び、前記空間室に開口する小開口部を有する錐筒状に形成されており、前記第2ディフューザ部材は、前記2つの吸着室のうちの他方の吸着室側に開口する大開口部、及び、前記空間室に開口する小開口部を有する錐筒状に形成されている、蒸発燃料処理装置である。
第1の手段によると、2つの吸着室の間の空間室を流れる気体は、その流れの上流側の吸着室から空間室の上流側のディフューザ部材内を流れることにより収束された後、空間室を経てから下流側のディフューザ部材内を流れることにより拡散されてから、下流側の吸着室へ流れる。したがって、両ディフューザ部材によるラビリンス効果により、気体の温度及び蒸発燃料の濃度の均質化を図ることができる。そのため、チャージ時には、気体としての蒸発燃料ガスの温度及び蒸発燃料の濃度の均質化を図ることができる。その均質化された蒸発燃料ガスが下流側の吸着室に流入されることにより、下流側の吸着室である大気ポート側の吸着室における蒸発燃料の吸着効率を向上することができる。ひいては、大気ポートからの蒸発燃料の放散を抑制することができる。また、パージ時には、気体としてのパージガスの温度及び蒸発燃料の濃度の均質化を図ることができる。その均質化された蒸発燃料ガスが下流側の吸着室に流入されることにより、下流側の吸着室であるパージポート側の吸着室における蒸発燃料の脱離効率を向上することができる。
第2の手段は、第1の手段の蒸発燃料処理装置であって、前記第1ディフューザ部材の大開口部側の端部は、前記空間室の前記一方の吸着室側の端部内に隙間無く嵌合されており、前記第2ディフューザ部材の大開口部側の端部は、前記空間室の前記他方の吸着室側の端部内に略隙間無く嵌合されている、蒸発燃料処理装置である。
第2の手段によると、一方の吸着室からの気体を全て第1ディフューザ部材に流すことができる。また、他方の吸着室からの気体を全て第2ディフューザ部材に流すことができる。
第3の手段は、第1又は2の手段の蒸発燃料処理装置であって、前記第1ディフューザ部材及び前記第2ディフューザ部材のうちの少なくとも一方のディフューザ部材の内周面には、気体を螺旋状に案内する旋回流形成部が設けられている、蒸発燃料処理装置である。
第3の手段によると、旋回流形成部により気体が螺旋状に案内されることにより旋回流が形成されることで、気体が撹拌されやすく、気体を効果的に均質化することができる。
第4の手段は、第1〜3のいずれか1つの手段の蒸発燃料処理装置であって、前記第1ディフューザ部材の小開口部と、前記第2ディフューザ部材の小開口部と、は、前記空間室の軸方向から投影したときにオーバーラップしないように配置されている、蒸発燃料処理装置である。
第4の手段によると、空間室の軸方向から投影したときに、第1ディフューザ部材の小開口部と、第2ディフューザ部材の小開口部と、のいずれか一方の小開口部が他方の小開口部に全面的にオーバーラップする場合と比べて、空間室における小開口部の相互間の流路を延長することができる。これにより、蒸発燃料の拡散の進行を遅延させる効果が得られる。ひいては、チャージ時における大気ポートからの蒸発燃料の放散を抑制することができる。
第5の手段は、第4の手段の蒸発燃料処理装置であって、前記第1ディフューザ部材の小開口部側の部分と、前記第2ディフューザ部材の小開口部側の部分と、は、前記空間室の軸方向にオーバーラップするように配置されている、蒸発燃料処理装置である。
第5の手段によると、第1ディフューザ部材の小開口部と、第2ディフューザ部材の小開口部と、が空間室の軸方向にオーバーラップしない場合と比べて、両ディフューザ部材によるラビリンス効果を向上することができる。
第6の手段は、第1〜3のいずれか1つの手段の蒸発燃料処理装置であって、前記第1ディフューザ部材の小開口部と、前記第2ディフューザ部材の小開口部と、は、前記空間室の軸方向から投影したときに一部がオーバーラップするように配置されている、蒸発燃料処理装置である。
第6の手段によると、第1ディフューザ部材の小開口部と、第2ディフューザ部材の小開口部と、が、空間室の軸方向から投影したときにオーバーラップしない部分において、空間室における小開口部の相互間の流路を延長することができる。これにより、蒸発燃料の拡散の進行を遅延させる効果が得られる。ひいては、チャージ時における大気ポートからの蒸発燃料の放散を抑制することができる。
第7の手段は、第1〜6のいずれか1つの手段の蒸発燃料処理装置であって、前記第1ディフューザ部材の小開口部の開口面積、及び、前記第2ディフューザ部材の小開口部の開口面積は、前記通路における気体の流通方向に交差する通路面積が最も小さい最小通路面積よりも大きい、蒸発燃料処理装置である。
第7の手段によると、気体が両ディフューザ部材の小開口部で阻害されることなく下流側へ流れることができる。
第8の手段は、第1〜7のいずれか1つの手段の蒸発燃料処理装置であって、前記第1ディフューザ部材と前記第2ディフューザ部材とは連結部により連結されている、蒸発燃料処理装置である。
第8の手段によると、両ディフューザ部材を一部品として取り扱うことができ、ケースに対する両ディフューザ部材の組付け性を向上することができる。
第9の手段は、第1〜8のいずれか1つの手段の蒸発燃料処理装置であって、前記第1ディフューザ部材及び前記第2ディフューザ部材のうちの少なくとも一方のディフューザ部材には、当該ディフューザ部材の大開口部を覆うフィルタを支持するための支持部が設けられている、蒸発燃料処理装置である。
第9の手段によると、支持部によりフィルタを安定的に支持することができる。
本明細書に開示の技術によると、2つの吸着室の間の空間室を流れる気体の温度及び蒸発燃料の濃度の均質化を図ることができる。これにより、チャージ時には、2つの吸着室のうちの大気ポート側の吸着室における蒸発燃料の吸着効率を向上することができる。また、パージ時には、2つの吸着室のうちのパージポート側の吸着室における蒸発燃料の脱離効率を向上することができる。
以下、本明細書に開示の技術を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
(蒸発燃料処理装置の概要)
本実施形態では、自動車等の車両に搭載されるキャニスタとしての蒸発燃料処理装置について例示する。図1は蒸発燃料処理装置を示す断面図である。なお、蒸発燃料処理装置の搭載方向は限定されない。
(蒸発燃料処理装置の概要)
本実施形態では、自動車等の車両に搭載されるキャニスタとしての蒸発燃料処理装置について例示する。図1は蒸発燃料処理装置を示す断面図である。なお、蒸発燃料処理装置の搭載方向は限定されない。
図1に示すように、蒸発燃料処理装置10は、略四角形箱状に形成された樹脂製のケース12を備えている。ケース12は、下面を開口しかつ上面を閉鎖する角筒状のケース本体13と、ケース本体13の下面開口部を閉鎖する略平板状の蓋部材20と、を有する。ケース本体13は、上面を閉鎖する端壁部14aを有する四角筒状の角筒部14と、上面を閉鎖する端壁部15aを有する段付き円筒状の円筒部15と、を有する。
角筒部14と円筒部15とは横並び状に配置されている。図1では角筒部14の左側に円筒部15が配置されている。角筒部14の内部空間と円筒部15の内部空間とは、ケース本体13と蓋部材20との間に形成された連通室22を介して連通されている。これにより、角筒部14の内部空間と、連通室22及び円筒部15の内部空間と、からなるU字状の通路24が形成されている。通路24を気体が流通する。
円筒部15は、下半部の大径筒部15bと、上半部の小径筒部15cと、大径筒部15bと小径筒部15cとを接続する鍔状の段差部15dと、を同心状に有する。角筒部14と円筒部15の大径筒部15bとは隔壁13aを介して接続されている。円筒部15の小径筒部15cと角筒部14の隔壁13aとは離れている。
角筒部14の端壁部14aには、角筒部14の内外を連通するタンクポート26及びパージポート27が上方に突出する段付き筒状にそれぞれ形成されている。タンクポート26は、燃料タンクの気層部に連通される。パージポート27は、エンジンの吸気通路に連通される。また、円筒部15の端壁部15aには、円筒部15の内外を連通する大気ポート28が上方に突出する段付き筒状に形成されている。大気ポート28は大気に開放される。
角筒部14の内部空間の上端部は、角筒部14に形成された仕切壁14bによりタンクポート26側の部分とパージポート27側の部分とに仕切られている。そのタンクポート26側の部分には、タンクポート26を覆うシート状のフィルタ30が設けられている。また、パージポート27側の部分には、パージポート27を覆うシート状のフィルタ31が設けられている。
角筒部14の下端開口部には、例えば樹脂製の通気性を有する多孔板16が設置されている。多孔板16の上面には、多孔板16を覆うシート状のフィルタ32が積層状に配置されている。多孔板16と蓋部材20との間には、コイルバネからなるバネ部材17が介装されている。バネ部材17は多孔板16を上方に付勢する。このようにして、角筒部14内にフィルタ30,31とフィルタ32とで仕切られた第1吸着室41が形成されている。
円筒部15の内部空間の上端部には、大気ポート28を覆うシート状のフィルタ33が設けられている。円筒部15の内部空間の中央部には拡散部材50が設けられている。拡散部材50の上面側には、その上面を覆うシート状のフィルタ34が設けられている。拡散部材50の下面側には、その下面を覆うシート状のフィルタ35が設けられている。このようにして、円筒部15の小径筒部15c内にフィルタ33,34で仕切られた第3吸着室43が形成されている。また、円筒部15の内部空間の中央部にフィルタ34,35で仕切られた空間室44が形成されている。拡散部材50については後で説明する。
円筒部15の下端開口部には、例えば樹脂製の通気性を有する多孔板18が設置されている。多孔板18の上面には、多孔板18を覆うシート状のフィルタ36が積層状に配置されている。多孔板18と蓋部材20との間には、コイルバネからなるバネ部材19が介装されている。バネ部材19は多孔板18を上方に付勢する。このようにして、円筒部15の大径筒部15b内にフィルタ35,36で仕切られた第2吸着室42が形成されている。また、各フィルタ30〜36は、例えば樹脂製の不織布、発泡ウレタン等により形成されている。本実施形態では、フィルタ34,35に発砲ウレタンシートが用いられている。
第1吸着室41、第2吸着室42及び第3吸着室43には、蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材46が充填されている。吸着材46としては、例えば粒状の活性炭を用いることができる。さらに、粒状の活性炭としては、破砕した活性炭(破砕炭)、粉末状の活性炭をバインダを用いて粒状に成形した造粒炭等を用いることができる。また、連通室22及び空間室44には吸着材46は充填されていない。
(拡散部材50)
図1に示すように、拡散部材50は空間室44に設けられている。拡散部材50は、第1ディフューザ部材51と第2ディフューザ部材52と連結部53とを有する。第1ディフューザ部材51は、空間室44の下部すなわち第2吸着室42側に配置されている。第2ディフューザ部材52は、空間室44の上部すなわち第3吸着室43側に配置されている。拡散部材50は、例えば樹脂製である。図2は拡散部材を示す斜視図、図3は同じく断面図、図4は同じく上面図である。
図1に示すように、拡散部材50は空間室44に設けられている。拡散部材50は、第1ディフューザ部材51と第2ディフューザ部材52と連結部53とを有する。第1ディフューザ部材51は、空間室44の下部すなわち第2吸着室42側に配置されている。第2ディフューザ部材52は、空間室44の上部すなわち第3吸着室43側に配置されている。拡散部材50は、例えば樹脂製である。図2は拡散部材を示す斜視図、図3は同じく断面図、図4は同じく上面図である。
図3に示すように、第1ディフューザ部材51は、下側から上側に向かって次第に縮径しかつ小径側端部(上端部)が右側に片寄る斜円錐筒状に形成されている(図2参照)。第1ディフューザ部材51は、下端部の大開口部51aと、上端部の小開口部51bと、を有する。第1ディフューザ部材51の大径側端面である下端面と、小径側端面である上端面と、は相互に平行をなしている。第1ディフューザ部材51の下端部の外周部には円環状のフランジ部51cが形成されている。フランジ部51cは、空間室44の第2吸着室42側の端部すなわちケース12の円筒部15の大径筒部15b内に略隙間無く嵌合されている。
第2ディフューザ部材52は、上側から下側に向かって次第に縮径しかつ小径側端部(下端部)が左側に片寄る斜円錐筒状に形成されている(図2参照)。第2ディフューザ部材52は、上端部の大開口部52aと、下端部の小開口部52bと、を有する(図3参照)。第2ディフューザ部材52の大径側端面である上端面と、小径側端面である下端面と、は相互に平行をなしている。第2ディフューザ部材52の上端部の外周部には円環状のフランジ部52cが形成されている。フランジ部52cは、空間室44の第3吸着室43側の端部すなわちケース12の円筒部15の小径筒部15c内に略隙間無く嵌合されている。
第1ディフューザ部材51の大開口部51aと第2ディフューザ部材52の大開口部52aとは同一軸線上に配置されている。第2ディフューザ部材52の小開口部52bと第1ディフューザ部材51の小開口部51bとは同一口径で形成されている。
第1ディフューザ部材51の内周面には、真下に向かって突出する複数(例えば7本)の丸型ピン状の支持部51dが分散的に配置されている。支持部51dの下端面は、第1ディフューザ部材51の下端面と同一平面上に配置されている。複数の支持部51dは、第1ディフューザ部材51の大開口部51aを覆うフィルタ35が第1ディフューザ部材51内へ入り込まないように支持している。
第2ディフューザ部材52の内周面には、真上に向かって突出する複数(例えば7本)の丸型ピン状の支持部52dが支持部51dと同様に分散的に配置されている(図4参照)。支持部52dの上端は、第2ディフューザ部材52の上端面と同一平面上に配置されている。複数の支持部52dは、第2ディフューザ部材52の大開口部52aを覆うフィルタ34が第2ディフューザ部材52内へ入り込まないように支持している。
連結部53は、上下方向に延在する柱状をなしており、第1ディフューザ部材51と第2ディフューザ部材52との対向壁面の間に架設されている。連結部53は、第2ディフューザ部材52の大開口部52a及び第1ディフューザ部材51の大開口部51aと略同一軸線上に配置されている。連結部53は断面十字状に形成されている。
図4に示すように、第1ディフューザ部材51の小開口部51bと、第2ディフューザ部材52の小開口部52bと、は、空間室44の軸方向である上方から投影したときにオーバーラップしないように配置されている。
(蒸発燃料処理装置10の機能)
<チャージ時>
車両のエンジン(図示しない)が停止している状態等において、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を含む空気からなる蒸発燃料ガスは、タンクポート26から第1吸着室41に導入され、蒸発燃料が第1吸着室41内の吸着材46に吸着される。そして、第1吸着室41の吸着材46に吸着されなかった蒸発燃料を含む蒸発燃料ガスは、連通室22を流れ、第2吸着室42に導入され、蒸発燃料が第2吸着室42内の吸着材46に吸着される。
<チャージ時>
車両のエンジン(図示しない)が停止している状態等において、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を含む空気からなる蒸発燃料ガスは、タンクポート26から第1吸着室41に導入され、蒸発燃料が第1吸着室41内の吸着材46に吸着される。そして、第1吸着室41の吸着材46に吸着されなかった蒸発燃料を含む蒸発燃料ガスは、連通室22を流れ、第2吸着室42に導入され、蒸発燃料が第2吸着室42内の吸着材46に吸着される。
第2吸着室42の吸着材46に吸着されなかった蒸発燃料を含む蒸発燃料ガスは、第1ディフューザ部材51内を流れることにより収束された後、空間室44に導入される。その蒸発燃料ガスは、第2ディフューザ部材52内を流れることにより拡散された後、第3吸着室43に導入され、蒸発燃料が第3吸着室43内の吸着材46に吸着される。その後、ほとんど蒸発燃料を含まない空気が大気ポート28から大気中へ放出される。なお、チャージ時は、タンクポート26側が気体の流れの上流側となり、大気ポート28側が気体の流れの下流側となる。
<パージ時>
エンジンの運転中にパージ処理を行う条件が満たされると、パージポート27を介してエンジンの吸気負圧がケース12内の通路24に印加される。これに伴い、大気ポート28から大気中の空気がパージエアとして第3吸着室43に導入される。パージエアは、第3吸着室43の吸着材46から蒸発燃料を脱離させた後、第2ディフューザ部材52内を流れることにより収束された後、空間室44に導入される。そのパージエアは、第1ディフューザ部材51内を流れることにより拡散された後、第2吸着室42に導入され、第2吸着室42内の吸着材46から蒸発燃料を離脱させる。
エンジンの運転中にパージ処理を行う条件が満たされると、パージポート27を介してエンジンの吸気負圧がケース12内の通路24に印加される。これに伴い、大気ポート28から大気中の空気がパージエアとして第3吸着室43に導入される。パージエアは、第3吸着室43の吸着材46から蒸発燃料を脱離させた後、第2ディフューザ部材52内を流れることにより収束された後、空間室44に導入される。そのパージエアは、第1ディフューザ部材51内を流れることにより拡散された後、第2吸着室42に導入され、第2吸着室42内の吸着材46から蒸発燃料を離脱させる。
そして、パージエアは、連通室22を通り、第1吸着室41に導入され、第1吸着室41の吸着材46から蒸発燃料を脱離させた後、パージポート27からエンジンに送られ、エンジンで燃焼される。なお、パージ時は、大気ポート28側が気体の流れの上流側となり、パージポート27側が気体の流れの下流側となる。
また、第1ディフューザ部材51の小開口部51bの開口面積、及び、第2ディフューザ部材52の小開口部52bの開口面積は、通路24における気体の流通方向に交差する通路面積が最も小さい最小通路面積よりも大きくなるように設定されている。通路24における気体の流通方向に交差する通路面積が最も小さい最小通路面積としては、タンクポート26の通路面積、パージポート27の通路面積、大気ポート28の通路面積、多孔板16,18の孔の合計の通路面積のうちの、最も小さい最小通路面積が相当する。また、第2吸着室42はパージポート27側の吸着室に相当する。また、第3吸着室43は大気ポート28側の吸着室に相当する。
(本実施形態の利点)
本実施形態によると、チャージ時には、第2吸着室42と第3吸着室43との間の空間室44を流れる気体である蒸発燃料ガスは、第2吸着室42から空間室44の第1ディフューザ部材51内を流れることにより収束された後、空間室44を経てから第2ディフューザ部材52内を流れることにより拡散されてから、第3吸着室43へ流れる。したがって、両ディフューザ部材51,52によるラビリンス効果により、蒸発燃料ガスの温度及び蒸発燃料の濃度の均質化を図ることができる。その均質化された蒸発燃料ガスが第3吸着室43に流入されることにより、第3吸着室43における蒸発燃料の吸着効率を向上することができる。ひいては、大気ポート28からの蒸発燃料の放散を抑制することができる。なお、図3にチャージ時の蒸発燃料ガスの流れが実線矢印で示されている。
本実施形態によると、チャージ時には、第2吸着室42と第3吸着室43との間の空間室44を流れる気体である蒸発燃料ガスは、第2吸着室42から空間室44の第1ディフューザ部材51内を流れることにより収束された後、空間室44を経てから第2ディフューザ部材52内を流れることにより拡散されてから、第3吸着室43へ流れる。したがって、両ディフューザ部材51,52によるラビリンス効果により、蒸発燃料ガスの温度及び蒸発燃料の濃度の均質化を図ることができる。その均質化された蒸発燃料ガスが第3吸着室43に流入されることにより、第3吸着室43における蒸発燃料の吸着効率を向上することができる。ひいては、大気ポート28からの蒸発燃料の放散を抑制することができる。なお、図3にチャージ時の蒸発燃料ガスの流れが実線矢印で示されている。
また、パージ時には、空間室44を流れる気体であるパージガスは、第3吸着室43から空間室44の第2ディフューザ部材52内を流れることにより収束された後、空間室44を経てから第1ディフューザ部材51内を流れることにより拡散されてから、第2吸着室42へ流れる。そのため、パージガスの温度及び蒸発燃料の濃度の均質化を図ることができる。その均質化された蒸発燃料ガスが第2吸着室42に流入されることにより、第2吸着室42における蒸発燃料の吸着効率を向上することができる。なお、図3にパージ時のパージガスの流れが点線矢印で示されている。
また、第1ディフューザ部材51の大開口部51a側の端部が空間室44の第2吸着室42側の端部内に隙間無く嵌合されており、第2ディフューザ部材52の大開口部52a側の端部が空間室44の第3吸着室43側の端部内に略隙間無く嵌合されている。したがって、第2吸着室42からの蒸発燃料ガスを全て第1ディフューザ部材51に流すことができる。また、第3吸着室43からのパージガスを全て第2ディフューザ部材52に流すことができる。
また、第1ディフューザ部材51の小開口部51bと、第2ディフューザ部材52の小開口部52bと、は、空間室44の軸方向から投影したときにオーバーラップしないように配置されている。したがって、空間室44の軸方向から投影したときに、第1ディフューザ部材51の小開口部51bと、第2ディフューザ部材52の小開口部52bと、のいずれか一方の小開口部が他方の小開口部に全面的にオーバーラップする場合と比べて、空間室44における小開口部51b,52bの相互間の流路を延長することができる。これにより、蒸発燃料の拡散の進行を遅延させる効果が得られる。ひいては、チャージ時における大気ポート28からの蒸発燃料の放散を抑制することができる。
また、第1ディフューザ部材51の小開口部51bの開口面積、及び、第2ディフューザ部材52の小開口部52bの開口面積は、通路24における気体の流通方向に交差する通路面積が最も小さい最小通路面積よりも大きい。したがって、気体が両ディフューザ部材51,52の小開口部51b,52bで阻害されることなく下流側へ流れることができる。
また、第1ディフューザ部材51と第2ディフューザ部材52とは連結部53により連結されている。したがって、両ディフューザ部材51,52を一部品すなわち拡散部材50として取り扱うことができ、ケース12に対する両ディフューザ部材51,52の組付け性を向上することができる。
また、第1ディフューザ部材51には、その大開口部51aを覆うフィルタ35を支持するための支持部51dが設けられている。したがって、支持部51dによりフィルタ35を安定的に支持することができる。
また、第2ディフューザ部材52には、その大開口部52aを覆うフィルタ34を支持するための支持部52dが設けられている。したがって、支持部52dによりフィルタ34を安定的に支持することができる。
[実施形態2]
本実施形態は、実施形態1の拡散部材50に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図5は拡散部材を示す断面図である。図5に示すように、本実施形態の拡散部材150では、両ディフューザ部材51,52の支持部51d,52dが省略されている。また、第1ディフューザ部材51の内周面には、螺旋状のスロープ51eが設けられている。また、第2ディフューザ部材52の内周面には、螺旋状のスロープ52eが設けられている。スロープ51e,52eは本明細書でいう「旋回流形成部」に相当する。
本実施形態は、実施形態1の拡散部材50に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図5は拡散部材を示す断面図である。図5に示すように、本実施形態の拡散部材150では、両ディフューザ部材51,52の支持部51d,52dが省略されている。また、第1ディフューザ部材51の内周面には、螺旋状のスロープ51eが設けられている。また、第2ディフューザ部材52の内周面には、螺旋状のスロープ52eが設けられている。スロープ51e,52eは本明細書でいう「旋回流形成部」に相当する。
本実施形態によると、旋回流形成部51e,52eにより気体が螺旋状に案内されることにより旋回流が形成されることで、気体が撹拌されやすく、気体を効果的に均質化することができる。なお、図5にチャージ時の蒸発燃料ガスの流れが図3に実線矢印で示され、また、パージ時のパージガスの流れが点線矢印で示されている。
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態1の拡散部材50に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図6は拡散部材を示す断面図である。図6に示すように、本実施形態の拡散部材250では、第1ディフューザ部材51の小開口部51b側の部分と、第2ディフューザ部材52の小開口部52b側の部分と、が、空間室44の軸方向(図6において上下方向)にオーバーラップするように配置されている。
本実施形態は、実施形態1の拡散部材50に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図6は拡散部材を示す断面図である。図6に示すように、本実施形態の拡散部材250では、第1ディフューザ部材51の小開口部51b側の部分と、第2ディフューザ部材52の小開口部52b側の部分と、が、空間室44の軸方向(図6において上下方向)にオーバーラップするように配置されている。
本実施形態によると、第1ディフューザ部材51の小開口部51bと、第2ディフューザ部材52の小開口部52bと、が空間室44の軸方向にオーバーラップしない場合(図3参照)と比べて、両ディフューザ部材51,52によるラビリンス効果を向上することができる。また、拡散部材50の軸方向の長さを短縮化することができる。
[実施形態4]
本実施形態は、実施形態1の拡散部材50に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図7は拡散部材を示す上面図である。図7に示すように、本実施形態の拡散部材350では、第1ディフューザ部材51の小開口部51bと、第2ディフューザ部材52の小開口部52bと、は、空間室44の軸方向から投影したときに一部がオーバーラップするように配置されている。なお、図7では両ディフューザ部材51,52の支持部51d,52dが省略されている。
本実施形態は、実施形態1の拡散部材50に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図7は拡散部材を示す上面図である。図7に示すように、本実施形態の拡散部材350では、第1ディフューザ部材51の小開口部51bと、第2ディフューザ部材52の小開口部52bと、は、空間室44の軸方向から投影したときに一部がオーバーラップするように配置されている。なお、図7では両ディフューザ部材51,52の支持部51d,52dが省略されている。
本実施形態によると、第1ディフューザ部材51の小開口部51bと、第2ディフューザ部材52の小開口部52bと、が、空間室44の軸方向から投影したときにオーバーラップしない部分において、空間室44における小開口部51b,52bの相互間の流路を延長することができる。これにより、蒸発燃料の拡散の進行を遅延させる効果が得られる。ひいては、チャージ時における大気ポート28からの蒸発燃料の放散を抑制することができる。
[他の実施形態]
本明細書に開示の技術は、前記した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施可能である。例えば、本明細書に開示の技術は、車両用の蒸発燃料処理装置に限らず、例えば船舶や産業用機械等の蒸発燃料処理装置に適用してもよい。また、蒸発燃料処理装置は、気体の流れ方向に並ぶ2つの吸着室の間に空間室が設けられていればよいため、吸着室を少なくとも2つ有していればよい。また、ディフューザ部材の大開口部は、円形状に限らず、楕円形状、多角形状等でもよい。また、ディフューザ部材の小開口部は、円形状に限らず、楕円形状、多角形状等でもよい。また、2つのディフューザ部材の小開口部の口径、形状等は異なっていてもよい。
本明細書に開示の技術は、前記した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施可能である。例えば、本明細書に開示の技術は、車両用の蒸発燃料処理装置に限らず、例えば船舶や産業用機械等の蒸発燃料処理装置に適用してもよい。また、蒸発燃料処理装置は、気体の流れ方向に並ぶ2つの吸着室の間に空間室が設けられていればよいため、吸着室を少なくとも2つ有していればよい。また、ディフューザ部材の大開口部は、円形状に限らず、楕円形状、多角形状等でもよい。また、ディフューザ部材の小開口部は、円形状に限らず、楕円形状、多角形状等でもよい。また、2つのディフューザ部材の小開口部の口径、形状等は異なっていてもよい。
また、旋回流形成部は、スロープ51eに限らず、羽根、溝、リブ等でもよい。また、スロープ51e,52eのうちの一方のスロープは省略してもよい。また、支持部51d,52dの本数、形状等は変更してもよい。また、支持部51d,52dのうちの一方の支持部は省略してもよい。また、連結部53の形状は適宜変更してもよい。
また、通路24の形状も、U字状に限らず、I字状でもよく、任意の形状に変更してもよい。また、パージポート27とタンクポート26とを1つのポートで兼用してもよい。また、気体の流れ方向に垂直な方向における空間室の断面形状は、円形状に限らず、例えば、楕円形、四角形等の任意の形状でもよい。
10 蒸発燃料処理装置
12 ケース
24 通路
26 タンクポート
27 パージポート
28 大気ポート
34 フィルタ
35 フィルタ
41 第1吸着室
42 第2吸着室(パージポート側の吸着室)
43 第3吸着室(大気ポート側の吸着室)
44 空間室
46 吸着材
50 拡散部材
51 第1ディフューザ部材
51a 大開口部
51b 小開口部
51d 支持部
51e スロープ(旋回流形成部)
52 第2ディフューザ部材
52a 大開口部
52b 小開口部
52d 支持部
52e スロープ(旋回流形成部)
53 連結部
150 拡散部材
250 拡散部材
350 拡散部材
12 ケース
24 通路
26 タンクポート
27 パージポート
28 大気ポート
34 フィルタ
35 フィルタ
41 第1吸着室
42 第2吸着室(パージポート側の吸着室)
43 第3吸着室(大気ポート側の吸着室)
44 空間室
46 吸着材
50 拡散部材
51 第1ディフューザ部材
51a 大開口部
51b 小開口部
51d 支持部
51e スロープ(旋回流形成部)
52 第2ディフューザ部材
52a 大開口部
52b 小開口部
52d 支持部
52e スロープ(旋回流形成部)
53 連結部
150 拡散部材
250 拡散部材
350 拡散部材
Claims (9)
- 気体が流通する通路を有するケースを備えており、
前記ケースは、前記通路の一端側に連通するタンクポート及びパージポートと、前記通路の他端側に連通する大気ポートと、を有しており、
前記通路には、蒸発燃料を吸着する吸着材が充填されかつ流体の流れ方向に並ぶ少なくとも2つの吸着室が設けられており、
前記2つの吸着室の間には、前記吸着材を充填しない空間室が設けられている、蒸発燃料処理装置であって、
前記空間室には、第1ディフューザ部材と第2ディフューザ部材とが設けられており、
前記第1ディフューザ部材は、前記2つの吸着室のうちの一方の吸着室側に開口する大開口部、及び、前記空間室に開口する小開口部を有する錐筒状に形成されており、
前記第2ディフューザ部材は、前記2つの吸着室のうちの他方の吸着室側に開口する大開口部、及び、前記空間室に開口する小開口部を有する錐筒状に形成されている、蒸発燃料処理装置。 - 請求項1に記載の蒸発燃料処理装置であって、
前記第1ディフューザ部材の大開口部側の端部は、前記空間室の前記一方の吸着室側の端部内に隙間無く嵌合されており、
前記第2ディフューザ部材の大開口部側の端部は、前記空間室の前記他方の吸着室側の端部内に隙間無く嵌合されている、蒸発燃料処理装置。 - 請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置であって、
前記第1ディフューザ部材及び前記第2ディフューザ部材のうちの少なくとも一方のディフューザ部材の内周面には、気体を螺旋状に案内する旋回流形成部が設けられている、蒸発燃料処理装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の蒸発燃料処理装置であって、
前記第1ディフューザ部材の小開口部と、前記第2ディフューザ部材の小開口部と、は、前記空間室の軸方向から投影したときにオーバーラップしないように配置されている、蒸発燃料処理装置。 - 請求項4に記載の蒸発燃料処理装置であって、
前記第1ディフューザ部材の小開口部側の部分と、前記第2ディフューザ部材の小開口部側の部分と、は、前記空間室の軸方向にオーバーラップするように配置されている、蒸発燃料処理装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の蒸発燃料処理装置であって、
前記第1ディフューザ部材の小開口部と、前記第2ディフューザ部材の小開口部と、は、前記空間室の軸方向から投影したときに一部がオーバーラップするように配置されている、蒸発燃料処理装置。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の蒸発燃料処理装置であって、
前記第1ディフューザ部材の小開口部の開口面積、及び、前記第2ディフューザ部材の小開口部の開口面積は、前記通路における気体の流通方向に交差する通路面積が最も小さい最小通路面積よりも大きい、蒸発燃料処理装置。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載の蒸発燃料処理装置であって、
前記第1ディフューザ部材と前記第2ディフューザ部材とは連結部により連結されている、蒸発燃料処理装置。 - 請求項1〜8のいずれか1つに記載の蒸発燃料処理装置であって、
前記第1ディフューザ部材及び前記第2ディフューザ部材のうちの少なくとも一方のディフューザ部材には、当該ディフューザ部材の大開口部を覆うフィルタを支持するための支持部が設けられている、蒸発燃料処理装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019135225A JP2021017869A (ja) | 2019-07-23 | 2019-07-23 | 蒸発燃料処理装置 |
US16/929,278 US20210025354A1 (en) | 2019-07-23 | 2020-07-15 | Evaporated Fuel Processing Device |
CN202010710794.6A CN112282979A (zh) | 2019-07-23 | 2020-07-22 | 蒸发燃料处理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019135225A JP2021017869A (ja) | 2019-07-23 | 2019-07-23 | 蒸発燃料処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021017869A true JP2021017869A (ja) | 2021-02-15 |
Family
ID=74187612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019135225A Ceased JP2021017869A (ja) | 2019-07-23 | 2019-07-23 | 蒸発燃料処理装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20210025354A1 (ja) |
JP (1) | JP2021017869A (ja) |
CN (1) | CN112282979A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023120119A1 (en) * | 2021-12-23 | 2023-06-29 | Sumitomo Riko Company Limited | Evaporated fuel adsorption device and method, evaporative emission control system and corresponding use |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007146793A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Mahle Filter Systems Japan Corp | キャニスタ |
JP2013231380A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Aisan Industry Co Ltd | 蒸発燃料処理装置 |
US9328700B2 (en) * | 2013-06-04 | 2016-05-03 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Fuel vapor processing apparatus |
JP2017110575A (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | キャニスタ |
US20180326840A1 (en) * | 2015-11-06 | 2018-11-15 | Tho Truong Huynh | Apparatus for reducing hydrocarbon emissions from vehicles |
JP2020007935A (ja) * | 2018-07-05 | 2020-01-16 | 愛三工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN201334969Y (zh) * | 2008-09-03 | 2009-10-28 | 中顺汽车控股有限公司 | 一种汽车滤油罐 |
BR112015007632B1 (pt) * | 2012-10-10 | 2022-03-03 | Meadwestvaco Corporation | Sistema de vasilha hermética de controle de emissão evaporativa, sistema de controle de emissão evaporativa, e método para reduzir emissões do vapor de combustível em um sistema de controle de emissão evaporativa |
JP6203043B2 (ja) * | 2013-12-26 | 2017-09-27 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | キャニスタ |
JP6297456B2 (ja) * | 2014-09-16 | 2018-03-20 | 愛三工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
JP6762689B2 (ja) * | 2015-07-01 | 2020-09-30 | 愛三工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
JP6608333B2 (ja) * | 2016-05-24 | 2019-11-20 | 愛三工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
JP2018155103A (ja) * | 2017-03-15 | 2018-10-04 | 愛三工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
JP6884687B2 (ja) * | 2017-12-14 | 2021-06-09 | 愛三工業株式会社 | キャニスタ |
-
2019
- 2019-07-23 JP JP2019135225A patent/JP2021017869A/ja not_active Ceased
-
2020
- 2020-07-15 US US16/929,278 patent/US20210025354A1/en not_active Abandoned
- 2020-07-22 CN CN202010710794.6A patent/CN112282979A/zh not_active Withdrawn
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007146793A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Mahle Filter Systems Japan Corp | キャニスタ |
JP2013231380A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Aisan Industry Co Ltd | 蒸発燃料処理装置 |
US9328700B2 (en) * | 2013-06-04 | 2016-05-03 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Fuel vapor processing apparatus |
US20180326840A1 (en) * | 2015-11-06 | 2018-11-15 | Tho Truong Huynh | Apparatus for reducing hydrocarbon emissions from vehicles |
JP2017110575A (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | 株式会社マーレ フィルターシステムズ | キャニスタ |
JP2020007935A (ja) * | 2018-07-05 | 2020-01-16 | 愛三工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20210025354A1 (en) | 2021-01-28 |
CN112282979A (zh) | 2021-01-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5940932B2 (ja) | キャニスタ | |
JP5220631B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
US8801840B2 (en) | Evaporated fuel treating device | |
JP5450213B2 (ja) | キャニスタ | |
JP5976381B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP2013217243A (ja) | トラップキャニスタ | |
JP7027271B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
US20130000609A1 (en) | Fuel vapor processing apparatus | |
US20130183207A1 (en) | Treatment Apparatus for Evaporated Fuel | |
JP2021017869A (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP7244553B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
US20140352541A1 (en) | Canister | |
CN111535946B (zh) | 用于滤罐的过滤器单元 | |
US10215133B2 (en) | Canister | |
JP2016176342A (ja) | キャニスタ | |
JP2013245593A (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP2019124171A (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP2019105255A (ja) | キャニスタ | |
JP6348057B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP2019019739A (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP7196024B2 (ja) | キャニスタ | |
JP2022181344A (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP2021025440A (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
EP2317113A1 (en) | Evaporative Canister | |
JP2017036687A (ja) | 内燃機関のエアクリーナ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211123 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220914 |
|
A045 | Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment] |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 Effective date: 20230131 |