JP7027271B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本明細書に開示の技術は蒸発燃料処理装置に関する。
自動車等の車両には、燃料タンクで生じた蒸発燃料が大気中に放出されることを防止するために、蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材が充填された蒸発燃料処理装置(以下、キャニスタともいう)が搭載されている。蒸発燃料処理装置は、内燃機関(エンジン)停止中等に生じた蒸発燃料を、内部に収容する吸着材に吸着させることで一時的に捕捉する。そして、エンジンが駆動されると、蒸発燃料はエンジンの吸気負圧を利用して吸着材から脱離(パージ)され、エンジンにて燃焼される。
パージ処理の際に蒸発燃料処理装置内を流れる空気(パージエア)は、吸着材が充填された吸着室の中央部を流れやすく、外周部には流れにくい。そのため、中央部と外周部では蒸発燃料の脱離に偏りが生じ、外周部に蒸発燃料が残存しやすい。
一方、吸着室の中央部はパージエアの通過量が多いため蒸発燃料の脱離量が多い。その結果、蒸発燃料が脱離する際の気化熱により中央部の吸着材及び中央部を通るパージエアは外周部と比べて低温になりやすい。吸着材の吸着容量は温度が低くなるほど大きくなるため、低温では蒸発燃料が脱離しにくくなる。そのため、中央部は一定量のパージエアによる蒸発燃料の脱離量、すなわち脱離効率が低い。
また、蒸発燃料を吸着材に吸着させる吸着処理の際にも、蒸発燃料を含む蒸発燃料ガスは吸着室の中央部を流れやすく、外周部には流れにくい。そのため、蒸発燃料が吸着材に吸着する際の凝縮熱により中央部の吸着材及びそこを流れる蒸発燃料ガスは外周部と比べて高温になりやすい。吸着材の吸着容量は温度が高くなるほど小さくなるため、高温では蒸発燃料が吸着しにくくなる。そのため、中央部は一定量の蒸発燃料が供給された際の蒸発燃料の吸着量、すなわち吸着効率が低いことも知られている。
特許文献1は、これらの点を改善した蒸発燃料処理装置を開示している。特許文献1に記載の蒸発燃料処理装置は、大気ポートからパージポートに至るパージエアの流れ方向に沿って大気ポート側吸着室、空間室、及びパージポート側吸着室を内部に直線状に連続して形成するケースと、空間室内に配置されたディフューザとを有している。パージエアは、大気ポート側吸着室から空間室に流入した後、ディフューザにより非線型的に流動され、パージポート側吸着室に均等に分散される。これにより、パージポート側吸着室の中央部と外周部との間のパージエア流量の偏りを低減できると共にパージエアを均質化できるため、パージポート側吸着室における脱離効率が向上される。
また、特許文献1の蒸発燃料処理装置においては、蒸発燃料ガスはパージポート側吸着室から空間室に流入した後、ディフューザにより非線型的に流動され、大気ポート側吸着室に均等に分散される。これにより、大気ポート側吸着室の中央部と外周部との間の蒸発燃料ガスの流量の偏りを低減できると共に蒸発燃料ガスを均質化できるため、大気ポート側吸着室における吸着効率が向上される。
特開2005-195007号公報
しかし、特許文献1の蒸発燃料処理装置のディフューザは、複数の孔を有する板状部材でパージエアの流れを制御する構造である。そのため、パージ処理においてパージエアが空間室を通過する際に、空間室の中央部と外周部との間におけるパージエアの均質化が十分ではないという問題がある。同様に、吸着処理において蒸発燃料ガスが空間室を通過する際に、蒸発燃料ガスを空間室内で十分に均質化することができない。
そこで、本明細書に開示の技術は、吸着室間に形成された空間室を通過する気体をより効果的に均質化できる蒸発燃料処理装置を提供する。
その一つの例は、大気ポート及びパージポートを有する中空のケースであって、前記大気ポートから前記パージポートに至る気体の流れ方向に沿って大気ポート側吸着室、空間室、及びパージポート側吸着室を内部に連続して形成するケースと、前記大気ポート側吸着室及び前記パージポート側吸着室に充填されており、蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材と、前記空間室内に配置されており、前記空間室を通過する気体を螺旋状に案内する旋回流形成部を有する撹拌部材と、を有する蒸発燃料処理装置である。
前記蒸発燃料処理装置によると、撹拌部材の有する旋回流形成部により、空間室を通過する気体が螺旋状に案内されて撹拌される。そのため、パージ処理の際に空間室において中央部と外周部の気体、すなわちパージエアが混合されやすく、より効果的にパージエアを均質化することができる。均質化されたパージエアがパージポート側吸着室に導入されることにより、パージポート側吸着室における蒸発燃料の脱離効率が向上する。また、吸着処理の際には、空間室内における中央部と外周部の蒸発燃料ガスが螺旋状に案内されることで混合されるため、より効果的に蒸発燃料ガスを均質化することができる。均質化された蒸発燃料ガスが大気ポート側吸着室に導入されることにより、大気ポート側吸着室における蒸発燃料の吸着効率が向上する。
実施形態1の蒸発燃料処理装置の断面図である。 実施形態1の第1撹拌部材の斜視図である。 実施形態1の第1撹拌部材の断面図である。 実施形態1の第1撹拌部材の上面図である。 実施形態1の第2撹拌部材の斜視図である。 実施形態2の第1撹拌部材の斜視図である。 実施形態3の第1撹拌部材の斜視図である。 実施形態4の第1撹拌部材の斜視図である。 実施形態5の第1撹拌部材の斜視図である。 実施形態6の第1撹拌部材の斜視図である。 実施形態7の第1撹拌部材の斜視図である。 実施形態8の蒸発燃料処理装置の断面図である。 実施形態8の第1撹拌部材の斜視図である。
最初に、以下において説明する実施形態の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する特徴は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは任意の組み合わせで用いることができる。
(特徴1)蒸発燃料処理装置は、大気ポートからパージポートに至る気体の流れ方向に沿って大気ポート側吸着室、空間室、及びパージポート側吸着室を有している。そして、空間室内には、空間室を通過する気体を螺旋状に案内する旋回流形成部を有する撹拌部材が配置されている。
これにより、パージ処理の際に空間室において中央部と外周部の気体、すなわちパージエアが混合されやすく、より効果的にパージエアを均質化することができる。均質化されたパージエアがパージポート側吸着室に導入されることにより、パージポート側吸着室における蒸発燃料の脱離効率が向上する。また、吸着処理の際には、空間室内における中央部と外周部の蒸発燃料ガスが螺旋状に案内されることで混合されるため、より効果的に蒸発燃料ガスを均質化することができる。均質化された蒸発燃料ガスが大気ポート側吸着室に導入されることにより、大気ポート側吸着室における蒸発燃料の吸着効率が向上する。
(特徴2)旋回流形成部は、大気ポートからパージポートに至る気体の流れ方向において、空間室の上流端部及び下流端部の少なくとも一方に配置されていることが好ましい。
パージエアは前記流れ方向において上流側から下流側に向かって流れるため、旋回流形成部が上流端部に配置されている場合は、パージエアが空間室内で旋回する距離が長くなり、パージエアの均質化を促進することができる。一方、蒸発燃料ガスは、吸着処理の際に前記流れ方向において下流側から上流側に向かって流れる。そのため、旋回流形成部が下流端部に配置されている場合は、蒸発燃料ガスが空間室内で旋回する距離が長くなり、蒸発燃料ガスの均質化を促進することができる。
(特徴3)旋回流形成部は、周方向に等間隔で配置された複数の羽根であってもよい。
これにより、気体を効率的に螺旋状に案内することができる。
(特徴4)旋回流形成部は螺旋状スロープであってもよい。
これにより、気体を効率的に螺旋状に案内することができる。
(特徴5)撹拌部材は旋回流形成部の径方向外方に筒状の外周壁を有することが好ましい。
これにより、気体が旋回流形成部の径方向外方に流れ出てしまうことを防止できるため、気体を確実に螺旋状に案内することができ、気体の均質化を促進することができる。
以下、本明細書に開示の技術を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、各図において、Xは前方を示し、Yは右方向を示すが、これらの方向は装置の搭載方向等を限定するものではない。
[実施形態1]
本実施形態では、自動車等の車両に搭載されるキャニスタとしての蒸発燃料処理装置について例示する。
<蒸発燃料処理装置10の構造>
図1は、実施形態1に係る蒸発燃料処理装置10を示す断面図である。図1に示すように、蒸発燃料処理装置10は、略四角形箱状に形成された樹脂製のケース12を備えている。ケース12は中空のケース本体13を有している。ケース本体13は、断面四角形の角筒部13aと、角筒部13aの左側に配置されている断面円形の円筒部13bとを有する。角筒部13aと円筒部13bとは、前後方向に平行に延びており、隔壁13cを介して相互に連結されている。ケース本体13は、角筒部13aの前端を閉鎖する前端壁13dと、円筒部13bの前端を閉鎖する前端壁13eとを有する。一方、ケース本体13の後端は蓋部材14により閉鎖されている。
図1に示すように、ケース本体13の内部空間は、隔壁13cによって角筒部13aの内部空間と円筒部13bの内部空間とに仕切られている。これら2つの内部空間は、ケース本体13と蓋部材14との間に形成された連通室15によって相互に連通されている。これにより、角筒部13aの内部空間、連通室15、及び円筒部13bの内部空間からなるU字状のガス通路が形成される。
角筒部13aの前端壁13dには、角筒部13aの内部空間に連通するタンクポート17及びパージポート18が前方に突出するよう形成されている。タンクポート17は、燃料タンク(図示しない)、詳しくは燃料タンクの気層部に連通されている。パージポート18は、エンジン(図示しない)、詳しくはエンジンの吸気管のスロットルバルブよりも下流に連通されている。一方、円筒部13bの前端壁13eには、円筒部13bの内部空間に連通する大気ポート19が前方に突出するよう形成されている。大気ポート19は大気に開放されている。
角筒部13aの内部空間の前端部は、ケース本体13に形成された仕切壁13fにより左右に仕切られている。すなわち、仕切壁13fは、角筒部13aの内部空間の前端部を、タンクポート17側の部分とパージポート18側の部分とに仕切っている。また、仕切られたそれぞれの部分の前端には、フィルタ20が設置されている。
一方、角筒部13aの後端開口部には、例えば樹脂製の通気性を有する多孔板21が設置されている。多孔板21の前面にはフィルタ22が積層されている。多孔板21と蓋部材14との間には、コイルバネからなるバネ部材23が介装されている。バネ部材23は多孔板21を前方に付勢する。このようにして、角筒部13aとフィルタ20,22により、第1吸着室24が形成される。
図1に示すように、円筒部13bの内部空間における前後方向、すなわち、ガスの流通方向の中央部には該内部空間を前後に仕切る第1撹拌部材26が配置されている。また、円筒部13bの後端開口部には第2撹拌部材27が配置されている。なお、第1撹拌部材26及び第2撹拌部材27の詳細な構造は後述する。
第2撹拌部材27の前方には、例えば樹脂製の通気性を有する多孔板28が円筒部13bの内部空間の後端開口部を閉鎖するように設置されている。また、第2撹拌部材27と蓋部材14との間には、コイルバネからなるバネ部材29が介装されている。バネ部材29は第2撹拌部材27を前方に付勢する。
円筒部13bの内部空間の前端部、第1撹拌部材26の前方、第1撹拌部材26の後方、及び多孔板28の前方には、フィルタ30,31,32,33がそれぞれ配置されている。このようにして、第1撹拌部材26の後方に、フィルタ32,33により仕切られた第2吸着室34が形成される。また、第1撹拌部材26の前方に、フィルタ30,31により仕切られた第3吸着室35が形成される。さらに、フィルタ31,32は内部に第1撹拌部材26が配置された撹拌室36を形成しており、撹拌室36を介して第2吸着室34と第3吸着室35とは互いに連通している。なお、各フィルタ20,22,30,31,32,33は、例えば樹脂製の不織布、発泡ウレタン等により形成されている。
第1吸着室24、第2吸着室34、第3吸着室35には、蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材37が充填されている。詳しくは、第1吸着室24においては、角筒部13aの前端部に配置されたフィルタ20と角筒部13aの後端部に配置されたフィルタ22との間に吸着材37が充填されている。第2吸着室34においては、第1撹拌部材26の後側のフィルタ32と多孔板28の前側のフィルタ33との間に吸着材37が充填されている。第3吸着室35においては、円筒部13bの前端部に配置されたフィルタ30と第1撹拌部材26の前側のフィルタ31との間に吸着材37が充填されている。一方、連通室15及び撹拌室36には吸着材37は充填されていない。吸着材37としては、例えば粒状の活性炭を用いることができる。さらに、粒状の活性炭としては、破砕した活性炭(破砕炭)、粉末状の活性炭をバインダを用いて粒状に成形した造粒炭等を用いることができる。
<第1撹拌部材26の構造>
次に、第1撹拌部材26の構造を図1から図4を参照しながら説明する。図2は、第1撹拌部材26の斜視図である。図3は第1撹拌部材26の断面図である。図4は第1撹拌部材26の上面図である。なお、第1撹拌部材26は、その上面が蒸発燃料処理装置10の前方に向くよう撹拌室36内に設置されている。
図2及び図3に示すように、第1撹拌部材26は、例えば樹脂製であり、上下一対の環状の嵌合部40と、上下方向に延びる円柱状の軸部41と、嵌合部40を軸部41の上端部及び下端部に連結する複数の連結部42を有している。なお、第1撹拌部材26は上半分と下半分とが同じ構造であるため、細部の形状に関しては上半分について説明し、下半分の説明は省略する。
複数(本実施形態では8本)の連結部42は軸部41の上端部から半径方向外方に延びており、嵌合部40の内周面に接続されている。これにより、嵌合部40は軸部41に固定されている。各連結部42からは撹拌羽根43が下方向に向かって斜めに延びている(図2及び図3参照)。また、撹拌羽根43の径方向外方には、嵌合部40から下方に延びる円筒状の外周壁44が形成されている。なお、本明細書において、撹拌羽根43は「旋回流形成部」に相当する。
撹拌羽根43の形状をより詳しく説明する。図4に示すように、連結部42及び撹拌羽根43は周方向に等間隔で設置されている。また、撹拌羽根43は、上から見て嵌合部40の内側に隙間が無いように形成されている。つまり、撹拌羽根43の内周縁は軸部41に斜めに沿っており、撹拌羽根43の外周縁は外周壁44の内周面に斜めに沿っており、撹拌羽根43の先端部は隣の撹拌羽根43と上下方向に重複するよう形成されている。このように、撹拌羽根43は、撹拌羽根43に向かって上方から流れる気体を軸部41を中心として螺旋状に案内するよう成形されている。なお、第1撹拌部材26を上から見た状態において、上側の撹拌羽根43が下方に流れる気体を案内する旋回方向と、下側の撹拌羽根43が上方に流れる気体を案内する旋回方向とは、相互に逆向きに設定されている。
図1に示すように、第1撹拌部材26の嵌合部40は、円筒部13b内に嵌合するよう形成されている。また、上側の撹拌羽根43が第3吸着室35に隣接し、下側の撹拌羽根43が第2吸着室34に隣接するように、嵌合部40、軸部41の両端面、及び連結部42がフィルタ31,32を支持している。つまり、大気ポート19からパージポート18に至る気体の流れ方向において、上側の撹拌羽根43は撹拌室36の上流端部に配置されており、下側の撹拌羽根43は撹拌室36の下流端部に配置されている。
<第2撹拌部材27の構造>
次に、第2撹拌部材27の構造を図5を参照しながら説明する。図5は第2撹拌部材27の斜視図である。なお、第2撹拌部材27は、図5における上面が蒸発燃料処理装置10の前方に向くよう蒸発燃料処理装置10に設置されている。
第2撹拌部材27は、例えば樹脂製であり、円筒状の外周壁46と、上下方向に延びる軸部47と、外周壁46の上端部を軸部47に連結する複数(本実施形態では5本)の連結部48と、各連結部48から下方向に向かって斜めに延びる撹拌羽根49とを有する。外周壁46は、円筒部13b内に嵌合するよう形成されている(図1参照)。
撹拌羽根49の形状をより詳しく説明する。撹拌羽根49は周方向に等間隔に設けられている。また、撹拌羽根49は、第1撹拌部材26の撹拌羽根43と同様に、上から見て外周壁46の内側に隙間が無いように形成されている。すなわち、撹拌羽根49は、その内周縁が軸部47に斜めに沿っており、外周縁が外周壁46の内周面に斜めに沿っており、先端部が隣の撹拌羽根49と上下方向に重複するよう形成されている。このように、撹拌羽根49は、撹拌羽根49に上方から向かって流れる気体を軸部47を中心として螺旋状に案内するよう成形されている。なお、本明細書において、撹拌羽根49は「旋回流形成部」に相当する。
<蒸発燃料処理装置10の機能>
次に、蒸発燃料処理装置10の機能について説明する。車両のエンジン(図示しない)が停止している状態等において、燃料タンク(図示しない)内で発生した蒸発燃料と空気からなる蒸発燃料ガスがタンクポート17を介して第1吸着室24に導入され、蒸発燃料が第1吸着室24内の吸着材37に吸着される。そして、第1吸着室24の吸着材37に吸着されなかった蒸発燃料を含む蒸発燃料ガスは、連通室15を通り、第2吸着室34に導入され、蒸発燃料が第2吸着室34内の吸着材37に吸着される。
第2吸着室34の吸着材37に吸着されなかった蒸発燃料を含む蒸発燃料ガスは撹拌室36に導入される。撹拌室36に流入した蒸発燃料ガスは、第1撹拌部材26の後側の撹拌羽根43、すなわち第2吸着室34側の撹拌羽根43により軸部41を中心に旋回するように流れ、結果的に撹拌室36内で撹拌される。これにより、蒸発燃料ガスは、撹拌室36内において含有する蒸発燃料の濃度及び温度等が均質になる。そして、蒸発燃料ガスは均質になった状態で第3吸着室35に導入され、蒸発燃料が第3吸着室35内の吸着材37に吸着される。その後、ほとんど空気のみからなる蒸発燃料ガスが大気ポート19から大気中へ放出される。
エンジンの駆動中にパージ処理を行う条件が満たされると、パージポート18を介してエンジンの吸気負圧がケース12内のガス通路に印加される。これに伴い、大気ポート19から大気中の空気がパージエアとして第3吸着室35に導入される。パージエアは、第3吸着室35の吸着材37から蒸発燃料を脱離させた後、撹拌室36に流入する。撹拌室36に流入したパージエアは、第1撹拌部材26の前側の撹拌羽根43、すなわち第3吸着室35側の撹拌羽根43により螺旋状に案内され、撹拌される。つまり、パージエアは撹拌室36を通過する際に、撹拌室36内で第1撹拌部材26により撹拌されることで、含有する蒸発燃料の濃度及び温度等が均質になる。
均質になったパージエアは第2吸着室34に導入され、第2吸着室34の吸着材37から蒸発燃料を脱離させる。そして、パージエアは連通室15に流入する。連通室15に流入したパージエアは、第2撹拌部材27の撹拌羽根49により螺旋状に案内、すなわち軸部47を中心に旋回するように流れ、連通室15内で撹拌される。つまり、パージエアは連通室15を通過する際に、連通室15内で第2撹拌部材27により撹拌されることで、含有する蒸発燃料の濃度及び温度等が再度均質になる。なお、本明細書において、撹拌室36が「空間室」に相当する場合、第3吸着室35が「大気ポート側吸着室」に相当し、第2吸着室34が「パージポート側吸着室」に相当する。また、連通室15が「空間室」に相当する場合、第2吸着室34が「大気ポート側吸着室」に相当し、第1吸着室24が「パージポート側吸着室」に相当する。
その後、パージエアは第1吸着室24に導入され、第1吸着室24の吸着材37から蒸発燃料を脱離させる。そして、蒸発燃料を含むパージエアは、パージポート18からエンジンに送られ、エンジンで燃焼される。
<本実施形態の利点>
本実施形態によると、撹拌室36内に配置された第1撹拌部材26が撹拌羽根43を有しており、撹拌室36を通過するパージエアは撹拌室36内で撹拌羽根43により螺旋状に案内されて撹拌される。そのため、第3吸着室35の外周部と中央部において蒸発燃料の脱離に偏りがあり、撹拌室36に流入したパージエアに外周部と中央部とで温度差があったとしても、撹拌室36内でパージエアを均質にすることができる。これにより、第2吸着室34には均質化されたパージエアを導入できるため、第2吸着室34の中央部に低温のパージエアが導入されることを防止でき、結果的に第2吸着室34における蒸発燃料の脱離効率を向上できる。また、撹拌羽根43がパージエアを螺旋状に案内する際にパージエアは径方向外方に流れるため、第2吸着室34の中央部に大量のパージエアが導入されることを防止できる。これにより、第2吸着室34の外周部と中央部とに流れるパージエアの量の偏りを軽減でき、蒸発燃料の脱離効率を向上できる。
また、連通室15内に配置された第2撹拌部材27が撹拌羽根49を有しており、連通室15を通過するパージエアは連通室15内で撹拌羽根49により螺旋状に案内されて撹拌される。そのため、撹拌室36の場合と同様に、パージエアを連通室15内で均質にできる。これにより、第1吸着室24には均質化されたパージエアを導入できるため、低温のパージエアが第1吸着室24に供給されることを防止でき、第1吸着室24における蒸発燃料の脱離効率を向上できる。
また、第1撹拌部材26の撹拌羽根43及び第2撹拌部材27の撹拌羽根49は、パージエアを螺旋状に案内、すなわち旋回させるように形成されている。そのため、パージエアが撹拌室36及び連通室15を通過するのに要する時間が従来技術と比べて長くなる。撹拌室36に流入するパージエアは蒸発燃料を脱離した際の気化熱により外気温よりも低くなっているため、外気の熱がケース12を介して撹拌室36内のパージエアに伝わることによりパージエアの温度は上昇する。そのため、パージエアが撹拌室36内に留まる時間が長くなるほど、パージエアの温度はより高くなり、第2吸着室34における脱離効率が向上する。連通室15においてもパージエアは第2撹拌部材27により旋回されることで通過に要する時間が長くなる。その結果、パージエアの温度が連通室15を通過する間に外気の熱により上昇し、第1吸着室24における脱離効率が向上する。
また、第1撹拌部材26の上側の撹拌羽根43が、大気ポート19からパージポート18に至る気体の流れ方向において、撹拌室36の上流端部に配置されている。そのため、パージエアが撹拌室36内で旋回する距離が長くなり、パージエアの均質化を促進することができる。
また、撹拌羽根43は、上から見て嵌合部40の内側に隙間が無いように形成されている。これにより、撹拌室36に流入したほぼ全てのパージエアが直線状に撹拌室36を通過することを防止でき、効率的にパージエアを撹拌することができる。また、第1撹拌部材26は撹拌羽根43の周囲に外周壁44を有している。外周壁44は、撹拌羽根43により案内されたパージエアが撹拌羽根43より径方向外方に流れ出てしまうことを防止し、結果的に生じるパージエアの旋回流を強くすることができる。これにより、パージエアの撹拌効果を向上できると共に、撹拌室36内の滞在時間を長くすることができる。なお、第2撹拌部材27の撹拌羽根49及び外周壁46も連通室15において同様の効果を奏する。
また、第1撹拌部材26の上端面は、環状の嵌合部40と、軸部41の端部と、軸部41と嵌合部40との間に径方向に延びる連結部42で形成されている。そのため、従来技術のように非線型的にパージエアを流動するための複数の孔を有する板と比べて、第1撹拌部材26の上端面における開口面積を大きく設計することができ、パージ処理の際の圧損を小さくできる。なお、第2撹拌部材27も連通室15において同様の効果を奏する。
また、第1撹拌部材26は後側、すなわち第2吸着室34側にも撹拌羽根43を有する。そのため、蒸発燃料を吸着材37に吸着させる吸着処理の際に、第2吸着室34から撹拌室36に流入した蒸発燃料ガスは、第1撹拌部材26の後側の撹拌羽根43により撹拌される。これにより、蒸発燃料ガスは撹拌室36において含有する蒸発燃料の濃度及び温度等が均質化された後に、第3吸着室35に導入される。そのため、第3吸着室35における蒸発燃料の吸着の偏りを低減できると共に高温の蒸発燃料ガスが第3吸着室35に供給されるのを防止することにより、第3吸着室35における蒸発燃料の吸着効率を向上できる。
続いて、他の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、実施形態2から実施形態7は、実施形態1の第1撹拌部材26の形状のみを変更したものであるから、変更箇所についてのみ説明し、同一の構成については説明を省略する。
[実施形態2]
図6を参照しながら実施形態2を説明する。図6は、実施形態2に係る第1撹拌部材60の斜視図である。図6に示すように、第1撹拌部材60は、実施形態1の第1撹拌部材26の嵌合部40、軸部41、連結部42、及び撹拌羽根43とそれぞれ同様の構造である嵌合部62、軸部64、連結部66、及び撹拌羽根68を有している。つまり、第1撹拌部材60は、外周壁44を有していない点において第1撹拌部材26と相違している。
[実施形態3]
続いて、図7を参照しながら実施形態3を説明する。図7は、実施形態3に係る第1撹拌部材70の斜視図である。図7に示すように、第1撹拌部材70は、下側の撹拌羽根を有していない点において実施形態2の第1撹拌部材60と相違している。すなわち、第1撹拌部材70の上半分は、実施形態2の第1撹拌部材60の嵌合部62、軸部64、連結部66、及び撹拌羽根68とそれぞれ同じ構成である嵌合部72、軸部74、連結部76、及び撹拌羽根78を有している。一方、第1撹拌部材70の下半分は、嵌合部72、軸部74及び連結部76のみからなる。なお、第1撹拌部材70は、撹拌羽根78を含む上部が第3吸着室35に隣接する、すなわち大気ポート19からパージポート18に至る気体の流れ方向において撹拌室36の上流端部に位置するよう撹拌室36内に配置される。
[実施形態4]
続いて、図8を参照しながら実施形態4を説明する。図8は、実施形態4に係る第1撹拌部材80の斜視図である。図8に示すように、第1撹拌部材80は、上側の撹拌羽根88の周囲に嵌合部82から下方に延びる円筒状の外周壁89を有する点において、実施形態3の第1撹拌部材70と相違している。なお、第1撹拌部材80は、実施形態3の第1撹拌部材70の嵌合部72、軸部74、連結部76、及び撹拌羽根78とそれぞれ同じ構造である嵌合部82、軸部84、連結部86及び撹拌羽根88を有する。
[実施形態5]
続いて、図9を参照しながら実施形態5を説明する。図9は、実施形態5に係る第1撹拌部材90の斜視図である。第1撹拌部材90は、上下一対の環状の嵌合部91と、上下方向に延びる円柱状の軸部92と、軸部92の下端部と下側の嵌合部91とを連結する複数(本実施形態では4本)の連結部93と、軸部92の上半分の周囲に設けられた螺旋状のスロープ94とを有する。連結部93は軸部92から半径方向外方に延びており、周方向に等間隔で配置されている。スロープ94は、軸部92の周囲を三周する螺旋状に形成されており、その内周縁は軸部92の外周面に沿って斜めに延びている。一方、スロープ94の外周縁は、上側の嵌合部91の内周面及び上下の嵌合部91間を結ぶ仮想の円筒に沿って延びている。なお、第1撹拌部材90は、スロープ94を有する上部が第3吸着室35に隣接するよう撹拌室36内に配置される。
[実施形態6]
続いて、図10を参照しながら実施形態6を説明する。図10は、実施形態6に係る第1撹拌部材100の斜視図である。第1撹拌部材100は、スロープ104の径方向外方に嵌合部101から下方に延びる円筒状の外周壁105を有する点において、実施形態5の第1撹拌部材90と相違する。第1撹拌部材100は、実施形態5の第1撹拌部材90の嵌合部91、軸部92、連結部93及びスロープ94とそれぞれ同じ構造である嵌合部101、軸部102、連結部103及びスロープ104を有する。外周壁105は上側の嵌合部101と同じ半径を有するように形成されており、スロープ104の径方向外側に配置されている。また、スロープ104の外周縁は、外周壁105の内周面に沿って延びている。
[実施形態7]
続いて、図11を参照しながら実施形態7を説明する。図11は、実施形態7に係る第1撹拌部材110の斜視図である。第1撹拌部材110は、実施形態5のスロープ94の代わりに、上下方向のほぼ全長にわたって延びるスロープ114を有している点において、実施形態5の第1撹拌部材90と相違している。なお、第1撹拌部材110は、実施形態5の第1撹拌部材90の嵌合部91、軸部92及び連結部93とそれぞれ同じ構造の嵌合部111、軸部112及び連結部113を有する。スロープ114は、軸部112の上端から連結部113付近まで延びている。スロープ114の内周縁は軸部112に沿って延びており、スロープ114の外周縁は上側の嵌合部111の内周面及び上下の嵌合部111間を結ぶ仮想の円筒に沿って延びている。
[実施形態8]
続いて、図12及び図13を参照しながら実施形態8を説明する。図12は、実施形態8に係る蒸発燃料処理装置120の断面図である。図13は、実施形態8に係る第1撹拌部材121の斜視図である。なお、蒸発燃料処理装置120は、第1撹拌部材26の代わりに第1撹拌部材121を有する点、及び第2撹拌部材27を有していない点において実施形態1の蒸発燃料処理装置10と相違している。そのため、同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
図12に示すように、蒸発燃料処理装置120は円筒部13b内の前後方向においてほぼ中央に第1撹拌部材121を有する。図13に示すように、第1撹拌部材121は、上下一対の環状の嵌合部122と、上下方向に延びる円柱状の軸部123と、軸部123から径方向外方に延びており且つ軸部123を嵌合部122に連結する連結部124と、軸部123の上下方向の中央部に設けられたスロープ125とを有する。上側の嵌合部122は複数(本実施形態では4本)の連結部124により軸部123の上端部に連結されている。同様に、下側の嵌合部122も複数の連結部124により軸部123の下端部に連結されている。また、連結部124は周方向に等間隔で配置されている。スロープ125は、螺旋状に形成されており、その内周縁は軸部123の外周面に沿って延びている。一方、スロープ125の外周縁は、上下の嵌合部124間を結ぶ仮想の円筒に沿って延びている。また、スロープ125は、軸部123を上下方向に三等分したうちの中央部に軸部123の周囲を三周するよう形成されている。
<本実施形態の利点>
本実施形態によると、撹拌室36内に配置された第1撹拌部材121がスロープ125を有しており、撹拌室36を通過するパージエアは撹拌室36内でスロープ125により螺旋状に案内されて撹拌される。そのため、第3吸着室35の外周部と中央部において蒸発燃料の脱離に偏りがあり、撹拌室36に流入したパージエアに外周部と中央部とで温度差があったとしても、撹拌室36内でパージエアを均質にすることができる。これにより、第2吸着室34には均質化されたパージエアを導入できるため、中央部に低温のパージエアが導入されることを防止でき、結果的に第2吸着室34における蒸発燃料の脱離効率を向上できる。また、スロープ125がパージエアを螺旋状に案内する際にパージエアは径方向外方に流れるため、第2吸着室34の中央部に大量のパージエアが導入されることを防止できる。これにより、第2吸着室34の外周部と中央部とに流れるパージエアの量の偏りを軽減でき、蒸発燃料の脱離効率を向上できる。
また、蒸発燃料を吸着材37に吸着させる際に、第2吸着室34から撹拌室36に流入した蒸発燃料ガスが第1撹拌部材121のスロープ125により螺旋状に案内されて撹拌される。そのため、第2吸着室34の外周部と中央部において蒸発燃料の吸着に偏りがあり、撹拌室36に流入した蒸発燃料ガスに外周部と中央部とで温度差があったとしても、撹拌室36内で蒸発燃料ガスを均質にすることができる。これにより、第3吸着室35には均質化された蒸発燃料ガスを導入できるため、中央部に高温の蒸発燃料ガスが導入されることを防止でき、結果的に第3吸着室35における蒸発燃料の吸着効率を向上できる。
[他の実施形態]
本開示の技術は上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、蒸発燃料処理装置は、大気ポート側吸着室と、空間室と、パージポート側吸着室とを連続して有していればよいため、吸着室は少なくとも2つ有していればよい。また、大気ポート側吸着室、空間室、及びパージポート側吸着室によって形成されるガス通路もこの順にガスが流れれば如何なる形状であってもよい。また、蒸発燃料処理装置は、大気ポートとパージポートとを有していればよく、パージポートがタンクポートを兼ねていてもよい。また、旋回流形成部は空間室内で気体を螺旋状に案内できればよく、撹拌羽根及びスロープに限定されない。また、例えば傾き等の撹拌羽根及びスロープの形状、並びに撹拌羽根の枚数は自由に変更可能である。また、ガスの流れ方向に垂直な方向における空間室及び撹拌部材の断面形状は円形に限定されず、例えば四角形状等の任意の形状であってもよい。また、撹拌部材は空間室内に配置されていればよく、その旋回流形成部はガスの流れ方向において空間室内における上流端部のみ、又は下流端部のみ等、一部のみに配置されていてもよい。また、本開示の技術は、車両用の蒸発燃料処理装置のみではなく、例えば船舶や産業用機械等の他の装置用の蒸発燃料処理装置にも適用できる。
10,120 蒸発燃料処理装置
12 ケース
15 連通室(空間室)
18 パージポート
19 大気ポート
24 第1吸着室(パージポート側吸着室)
26,60,70,80,90,100,110,121 第1撹拌部材(撹拌部材)
27 第2撹拌部材(撹拌部材)
34 第2吸着室(大気ポート側吸着室、パージポート側吸着室)
35 第3吸着室(大気ポート側吸着室)
36 撹拌室(空間室)
37 吸着材
43、49,68,78,88 撹拌羽根(旋回流形成部)
44,46,89,105 外周壁
94,104,114,125 スロープ(旋回流形成部)

Claims (5)

  1. 大気ポート及びパージポートを有する中空のケースであって、前記大気ポートから前記パージポートに至る気体の流れ方向に沿って大気ポート側吸着室、空間室、及びパージポート側吸着室を内部に連続して形成するケースと、
    前記大気ポート側吸着室及び前記パージポート側吸着室に充填されており、蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材と、
    前記空間室内に配置されており、前記空間室を通過する気体を螺旋状に案内する旋回流形成部を有する撹拌部材と、
    を有
    前記撹拌部材は、前記気体の流れ方向において前記空間室の上流端から下流端まで延在する軸部を有し、
    前記旋回流形成部は、前記軸部の周囲に形成されている、蒸発燃料処理装置。
  2. 請求項1に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記旋回流形成部は、前記気体の流れ方向において前記空間室の上流端部及び下流端部の少なくとも一方に配置されている、蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記旋回流形成部は、周方向に等間隔で配置された複数の羽根である、蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記旋回流形成部は螺旋状スロープである、蒸発燃料処理装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記撹拌部材は前記旋回流形成部の径方向外方に筒状の外周壁を有する、蒸発燃料処理装置。

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