JP2015057551A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載された蒸発燃料処理装置によると、ガス通路が形成されかつガス通路の一端側に蒸発燃料ガスを導入するチャージポート、ガス通路から蒸発燃料ガスをパージするパージポート、及び、ガス通路の他端側にパージ用空気を導入する大気ポートを有し、少なくともガス通路の直線状の流通方向に隣接する2つの吸着室が形成されているケースと、各吸着室にそれぞれ充填されかつ蒸発燃料を吸着及び離脱可能な吸着体とを備え、2つの吸着室の間には、両吸着室を連通する空間室が形成されている蒸発燃料処理装置であって、2つの吸着室のうちの大気ポート側の吸着室を、他方の吸着室の通路断面積よりも小さい通路断面積で形成し、空間室は、他方の吸着室と同等の通路断面積でかつ該吸着室から大気ポート側の吸着室に向かって連続状に延びる主空間部を備えている。この構成によると、パージ時において、大気ポート側の吸着室から他方の吸着室に流れるパージ用空気が空間室の主空間部を通過することによって、そのパージ用空気の流速が減速される。このため、減速されたパージ用空気が他方の吸着室を流れていくことにより、他方の吸着室における吸着体に対するパージ用空気の接触時間を長期化することができる。これによって、蒸発燃料の脱離効率を向上し、残存量及び吹き抜け量を低減することができる。
[実施形態1]
本実施形態では、自動車等の車両に搭載されるキャニスタとしての蒸発燃料処理装置について例示する。図1は蒸発燃料処理装置を示す平断面図、図2は図1のII−II線矢視断面図である。説明の都合上、蒸発燃料処理装置の基本的構成を説明した後、要部の構成について説明することにする。また、蒸発燃料処理装置については、図1の平断面図を基準として前後左右を定める(図中矢印参照)。また、図2における上下方向は、車両に対する搭載上の上下方向に対応している。
車両のエンジン25が停止している状態では、パージ弁26が閉弁されており、燃料タンク22で発生した蒸発燃料を含むガス(蒸発燃料ガス)が蒸発燃料通路21からタンクポート17を介して第3吸着室33に導入される。その導入された蒸発燃料ガスに含まれる蒸発燃料は、第3吸着室33の吸着体50に吸着される。そして、第3吸着室33の吸着体50に吸着されなかった蒸発燃料は、連通路15を通り、第2吸着室48に導入され、第2吸着室48の吸着体50に吸着される。さらに、第2吸着室48の吸着体50に吸着されなかった蒸発燃料は、空間室40を通り、第1吸着室46に導入され、第1吸着室46の吸着体50に吸着される。そして、ほとんど空気となったガスは、大気ポート19から大気へ放出される。
図3に示すように、前記ケース本体13の上壁13cにおける左室の上壁部(符号、52を付す)は、前後方向の中央部すなわち前記空間室40の中央部前寄りに位置する段差部53と、段差部53の上端部より後方へ延びる後半部54と、段差部53の下端部より前方へ延びる前半部55とを備えている。これにより、前半部55は、後半部54よりも低い位置に配置されている。
A>1.3×B
の関係を満たすように設定するとよい。
望ましくは、
A=1.7×B
の関係を満たすように設定するとよい。
両距離C、Lは、
C>1/3×L
の関係を満たすように設定するとよい。
望ましくは、
C=2/3×L
の関係を満たすように設定するとよい。
本発明の実施形態2を説明する。本実施形態以降の実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図4は蒸発燃料処理装置の要部を示す側断面図である。
図4に示すように、本実施形態は、前記ケース本体13の下壁13dにおける左室の下壁部(符号、60を付す)は、前後方向の中央部すなわち前記空間室40の中央部前寄りに位置する段差部61と、段差部61の下端部より後方へ延びる後半部62と、段差部61の上端部より前方へ延びる前半部63とを備えている。これにより、後半部62は、前半部63よりも低い位置に配置されている。また、後半部62には、第2吸着室46及び空間室40の主空間部57における下壁部が含まれている。また、前半部63には、第1吸着室46及び空間室40の副空間部58における下壁部が含まれている。これにより、主空間部57は、第2吸着室48と同等の通路断面積で形成されている。また、副空間部58は、第1吸着室46と同等の通路断面積で形成されている。
本発明の実施形態3を説明する。本実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものである。図5は蒸発燃料処理装置の要部を示す側断面図である。
図5に示すように、本実施形態は、前記実施形態1(図3参照)におけるケース本体13における左室の上壁部52を採用し、また、前記実施形態2(図4参照)におけるケース本体13における左室の下壁部60を採用したものである。なお、空間室形成部材42の筒状部43の上壁部43cは実施形態1と同様に形成され、また、空間室形成部材42の筒状部43の下壁部43dは実施形態2と同様に形成されている。
本発明の実施形態4を説明する。本実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものである。図6は蒸発燃料処理装置の要部を示す側断面図である。
図6に示すように、本実施形態は、前記実施形態1(図3参照)における空間室40から副空間部58を省略し、主空間部57のみで空間室40を形成したものである。すなわち、空間室形成部材42の筒状部43の上壁部43c(図3参照)が段差部53のない上壁部43eに形成されている。その上壁部43eの前端部が、ケース本体13の上壁部52の段差部53に近接又は当接するように配置されている。
本発明の実施形態5を説明する。本実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものである。図7は蒸発燃料処理装置の要部を示す側断面図である。
図7に示すように、本実施形態は、前記実施形態1(図3参照)におけるケース本体13の上壁部52の段差部53の下半部に、該段差部53と併せて2段の段付状をなす段付壁64を形成したものである。これにより、副空間部58が、第1吸着室46から主空間部57に向かって段階的に大きくなる通路断面積で形成されている。この場合、副空間部58においてパージ用空気の流速を段階的に減速することができる。また、空間室形成部材42の筒状部43の上壁部43cにおいて、段差部53及び段付壁64に対応する部分は、多孔板状に形成されており、板厚方向の通気性が確保されている。また、段付壁53の段数は増やしてもよい。
本発明の実施形態6を説明する。本実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものである。図8は蒸発燃料処理装置の要部を示す側断面図である。
図8に示すように、本実施形態は、前記実施形態1(図3参照)におけるケース本体13の上壁部52の段差部53に代えて、前下がりで後上がりの勾配を有する傾斜壁66を形成したものである。これにより、副空間部58が第1吸着室46から主空間部57に向かって次第に大きくなる通路断面積で形成されている。この場合、副空間部58においてパージ用空気の流速を次第に減速することができる。また、空間室形成部材42の筒状部43の上壁部43cにおいて、傾斜壁66に対応する部分は、多孔板状に形成されており、板厚方向の通気性が確保されている。
12…ケース
17…タンクポート(チャージポート)
18…パージポート
19…大気ポート
40…空間室
46…第1吸着室
48…第2吸着室
50…吸着体
57…主空間部
58…副空間部
両長さC、Lは、
C>1/3×L
の関係を満たすように設定するとよい。
望ましくは、
C=2/3×L
の関係を満たすように設定するとよい。
本発明の実施形態2を説明する。本実施形態以降の実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図4は蒸発燃料処理装置の要部を示す側断面図である。
図4に示すように、本実施形態は、前記ケース本体13の下壁13dにおける左室の下壁部(符号、60を付す)は、前後方向の中央部すなわち前記空間室40の中央部前寄りに位置する段差部61と、段差部61の下端部より後方へ延びる後半部62と、段差部61の上端部より前方へ延びる前半部63とを備えている。これにより、後半部62は、前半部63よりも低い位置に配置されている。また、後半部62には、第2吸着室48及び空間室40の主空間部57における下壁部が含まれている。また、前半部63には、第1吸着室46及び空間室40の副空間部58における下壁部が含まれている。これにより、主空間部57は、第2吸着室48と同等の通路断面積で形成されている。また、副空間部58は、第1吸着室46と同等の通路断面積で形成されている。
12…ケース
17…タンクポート(チャージポート)
18…パージポート
19…大気ポート
40…空間室
42…空間室形成部材
43…筒状部
43a…板状部
43b…ピン部
44…フィルタ
46…第1吸着室
48…第2吸着室
50…吸着体
57…主空間部
58…副空間部
Claims (3)
- ガス通路が形成されかつガス通路の一端側に蒸発燃料ガスを導入するチャージポート、ガス通路から蒸発燃料ガスをパージするパージポート、及び、ガス通路の他端側にパージ用空気を導入する大気ポートを有し、少なくともガス通路の直線状の流通方向に隣接する2つの吸着室が形成されているケースと、
前記各吸着室にそれぞれ充填されかつ蒸発燃料を吸着及び離脱可能な吸着体と
を備え、
前記2つの吸着室の間には、両吸着室を連通する空間室が形成されている蒸発燃料処理装置であって、
前記2つの吸着室のうちの大気ポート側の吸着室を、他方の吸着室の通路断面積よりも小さい通路断面積で形成し、
前記空間室は、前記他方の吸着室と同等の通路断面積でかつ該吸着室から大気ポート側の吸着室に向かって連続状に延びる主空間部を備えている
ことを特徴とする蒸発燃料処理装置。 - 請求項1に記載の蒸発燃料処理装置であって、
前記空間室は、前記大気ポート側の吸着室から前記主空間部に向かって連続状に延びる副空間部を備え、
前記副空間部は、前記大気ポート側の吸着室と同等の通路断面積、又は、前記大気ポート側の吸着室から前記主空間部に向かって段階的にあるいは次第に大きくなる通路断面積で形成されている
ことを特徴とする蒸発燃料処理装置。 - 請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置であって、
前記空間室の主空間部の下壁部を、前記大気ポート側の吸着室の下壁部よりも低い位置に配置したことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2014258369A JP2015057551A (ja) | 2014-12-22 | 2014-12-22 | 蒸発燃料処理装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014258369A JP2015057551A (ja) | 2014-12-22 | 2014-12-22 | 蒸発燃料処理装置 |
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