JP6616382B2 - 粉面平坦化方法及び粉体樹脂塗装装置 - Google Patents

粉面平坦化方法及び粉体樹脂塗装装置 Download PDF

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Description

本発明は、粉面平坦化方法及び粉体樹脂塗装装置に関する。より詳しくは、流動浸漬法に基づいてワークに塗膜を形成する際に用いられる槽内の粉体樹脂の表面を平坦化させる粉面平坦化方法及び粉体樹脂装置に関する。
流動浸漬法とはワークに塗膜を形成する塗装技術の1つである。より具体的には、流動浸漬法では、予め加熱しておいたワークを粉体樹脂が流動する粉体流動槽内に浸漬し、その熱によってワークの表面に粉体樹脂を溶着させ、塗膜を形成する。
このように流動浸漬法では、ワークを粉体樹脂に浸漬した部分に塗膜が形成されることから、粉体流動槽内に貯留されている粉体樹脂の表面(以下、単に「粉面」ともいう)に傾きや凹凸が存在すると、十分に塗膜が形成されない部分が生じてしまい、製品の品質が低下するおそれがある。そこで近年では、流動手段を用いて粉体流動槽内にエアを供給しながら、振動装置を用いてこの粉体流動槽を振動させることにより、粉面の傾きや凹凸を小さくしている(例えば、特許文献1参照)。また特許文献1の粉体樹脂塗装装置では、粉面の凹凸は、流動手段によって粉体流動槽内に形成される気泡が破裂することによって生じるものと想定し、振動装置の振動量(周期、方向、変位等)は、粉体流動槽内に発生する気泡の大きさや数量等に応じて粉面の凹凸が消失するように設定している。
特開2011−139992号公報
ところで、振動装置によって粉体流動槽を振動させると、槽内に貯留されている粉体樹脂のうち比較的軽い小粒径のものは、僅かながらも槽外へ舞ってしまう。このため粉体樹脂塗装装置を繰り返し使用し続けると、粉体流動槽内に貯留されている粉体樹脂の平均粒径は徐々に大きくなると考えられる。
また粉面を平坦にするような振動装置の最適な振動数は、特許文献1に示すような気泡の大きさや数量等だけでなく、槽内の粉体樹脂の平均粒径によって変化すると考えられる。しかしながら従来は、槽内の粉体樹脂の平均粒径の変化については考慮していないため、長期間にわたって使用していると、図13及び図14に示すように粉面の凹凸が徐々に大きくなり、ひいては製品の品質が徐々に低下するおそれがあった。また槽内の粉体樹脂の平均粒径を既知の大きさにするためには、槽内の粉体樹脂を、平均粒径が既知のものに全て入れ替えればよいが、そうするとコストが上昇するおそれがある。
本発明は、粉体樹脂の平均粒径の変化によらず粉面を平坦に維持できる粉面平坦化方法及び粉体樹脂塗装装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の粉面平坦化方法は、粉体樹脂を貯留する槽(例えば、後述の粉体流動槽2)及び当該槽の底面に接続された振動機構(例えば、後述の振動機構5)を備え、流動浸漬法に基づいてワークに塗膜を形成する粉体樹脂塗装装置(例えば、後述の粉体樹脂塗装装置1)において、前記槽内に粉体樹脂の対流を形成しながら前記振動機構の振動数を制御することによって前記槽内の粉面を平坦化させる方法であって、粉体樹脂の平均粒径に基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定する決定工程と、前記決定工程において決定された振動数で前記振動機構を振動させる振動数制御工程と、を備えることを特徴とする。
(2)本発明の粉面平坦化方法は、粉体樹脂を貯留する槽(例えば、後述の粉体流動槽2)及び当該槽の底面に接続された振動機構(例えば、後述の振動機構5)を備え、流動浸漬法に基づいてワークに塗膜を形成する粉体樹脂塗装装置(例えば、後述の粉体樹脂塗装装置1)において、前記槽内に粉体樹脂の対流を形成しながら前記振動機構の振動数を制御することによって前記槽内の粉面を平坦化させる方法であって、所定の初期振動数で前記振動機構を振動させた後に前記槽内の粉面高さを測定する測定工程と、前記測定工程で測定した粉面高さに基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定する決定工程と、前記決定工程において決定された振動数で前記振動機構を振動させる振動数制御工程と、を備えることを特徴とする。
(3)本発明の粉体樹脂塗装装置(例えば、後述の粉体樹脂塗装装置1)は、粉体樹脂を貯留する槽(例えば、後述の粉体流動槽2)と、前記槽の底面に接続された振動機構(例えば、後述の振動機構5)と、前記槽内に粉体樹脂の対流を形成するエア供給装置と、前記振動機構の振動数を制御する制御装置(例えば、後述の制御装置8)と、を備え、流動浸漬法に基づいてワークに塗膜を形成する。前記制御装置は、前記槽内に貯留されている粉体樹脂の平均粒径に基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定する決定手段(例えば、後述の平均粒径推定部82及び最適振動数決定部83)と、前記決定手段によって決定された振動数で前記振動機構を振動させる振動数制御手段(例えば、後述の振動数制御部84)と、を備えることを特徴とする。
(4)本発明の粉体樹脂塗装装置(例えば、後述の粉体樹脂塗装装置1)は、粉体樹脂を貯留する槽(例えば、後述の粉体流動槽2)と、前記槽の底面に接続された振動機構(例えば、後述の振動機構5)と、前記槽内の粉面高さを測定する測定装置(例えば、後述のレベルメータ7)と、前記槽内に粉体樹脂の対流を形成するエア供給装置と、前記振動機構の振動数を制御する制御装置(例えば、後述の制御装置8)と、を備え、流動浸漬法に基づいてワークに塗膜を形成する。前記制御装置は、前記測定装置で測定した粉面高さに基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定する決定手段(例えば、後述の平均粒径推定部82及び最適振動数決定部83)と、前記決定手段によって決定された振動数で前記振動機構を振動させる振動数制御手段(例えば、後述の振動数制御部84)と、を備えることを特徴とする。
(1)本発明では、槽内に貯留されている粉体樹脂の平均粒径に基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定し(決定工程)、さらにこの決定された振動数で振動機構を振動させる(振動数制御工程)。本発明の粉面平坦化方法によれば、槽内の粉体樹脂の平均粒径の変化に応じて適切な振動数で振動機構を振動させることができるので、長期間にわたり粉面を平坦に維持することができ、ひいては製品の品質も高く維持することができる。また本発明の粉面平坦化方法によれば、槽内の粉体樹脂を全て入れ替える頻度も低減できるので、その分のコストを低減することもできる。
(2)本発明では、槽内に貯留されている粉体樹脂の粉面高さに基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定し(決定工程)、さらにこの決定された振動数で振動機構を振動させる(振動数制御工程)。本発明の粉面平坦化方法によれば、槽内の粉体樹脂の粉面高さの変化に応じて適切な振動数で振動機構を振動させることができるので、長期間にわたり粉面を平坦に維持することができ、ひいては製品の品質も高く維持することができる。また本発明の粉面平坦化方法によれば、槽内の粉体樹脂を全て入れ替える頻度も低減できるので、その分のコストを低減することもできる。
(3)本発明の粉体樹脂塗装装置は、粉体樹脂の平均粒径に基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定し、さらにこの決定された振動数で振動機構を振動させる。本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽内の粉体樹脂の平均粒径の変化に応じて適切な振動数で振動機構を振動させることができるので、長期間にわたり粉面を平坦に維持することができ、ひいては製品の品質も高く維持することができる。また本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽内の粉体樹脂を全て入れ替える頻度も低減できるので、その分のコストを低減することもできる。
(4)本発明の粉体樹脂塗装装置は、粉体樹脂の粉面高さに基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定し、さらにこの決定された振動数で振動機構を振動させる。本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽内の粉体樹脂の粉面高さの変化に応じて適切な振動数で振動機構を振動させることができるので、長期間にわたり粉面を平坦に維持することができ、ひいては製品の品質も高く維持することができる。また本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽内の粉体樹脂を全て入れ替える頻度も低減できるので、その分のコストを低減することもできる。
本発明の一実施形態に係る粉体樹脂塗装方法が適用された粉体樹脂塗装装置の構成を示す部分断面図である。 粉体流動槽及び台座部の一部の構成を示す斜視図である。 粉体流動槽内における粉体樹脂に作用する加速度の分布の測定結果を示す図である。 粉体流動槽内における粉体樹脂に作用する変位の分布の測定結果を示す図である。 粉体流動槽を上面から視た図であり、加速度及び変位の測定位置を示す図である。 粉体流動槽内における粉体樹脂に作用するタッピング力の分布を示す図である。 粉体流動槽内における粉体樹脂のかさ密度の分布を示す図である。 粉体流動槽内において形成される対流を模式的に示す図である。 ハウジングの振動時に粉体流動槽に作用する力を説明するための図である。 粉体流動槽が振動により傾いたときにおける縁部の鉛直方向及び水平方向に沿った変位の大きさと、粉体流動槽の高さ及び半径の大きさとの関係を説明するための図である。 粉体流動槽の高さと半径の比と水平方向に沿った変位との関係を示す図である。 粉体流動槽内の粉体樹脂の平均粒径と振動機構の振動数と粉面高さのばらつきとの間に存在する相関関係を説明するための図である。 粉体流動槽内の粉体樹脂の平均粒径と振動機構の振動数と粉面高さのばらつきとの間に存在する相関関係を説明するための図である。 粉面高さ−平均粒径テーブルの一例である。 平均粒径−最適振動数テーブルの一例である。 粉体樹脂塗装方法の手順を示すフローチャートである。 使用を開始した直後であって平均粒径が比較的小さいときにおける槽内の粉面の状態を示す図である。 使用を開始してから数十日経過した後であって平均粒径が比較的大きいときにおける槽内の粉面の状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る粉面平坦化方法が適用された粉体樹脂塗装装置1の構成を示す部分断面図である。粉体樹脂塗装装置1は、流動浸漬法に基づいてワークWに塗膜を形成するために用いられるものであり、粉体樹脂を貯留する粉体流動槽2と、この粉体流動槽2を図示しない設置面上で支持する台座部3と、粉体流動槽2の底面22aに連結された振動機構5と、粉体流動槽2内の粉面高さを検出するレベルメータ7と、振動機構5を制御する制御装置8と、を備える。
なお以下では、車両に搭載される電動機の一部品であるステータをワークWとした場合について説明するが、本発明はこれに限らない。ステータであるワークWは、円筒状のステータコアW1と、このステータコアW1の内部に形成された複数のスロットに設けられたステータコイルW2と、を組み合わせて構成される。またワークWのうち、ステータコイルW2の鉛直方向下端部が塗装部位W3となっている。以下では、粉体樹脂塗装装置1を用いて、塗装部位W3に樹脂の塗膜を形成し、この塗装部位W3に絶縁被覆を施す場合について説明する。
図2は、粉体流動槽2及び台座部3の一部の構成を示す斜視図である。粉体流動槽2は、平面視では略円形状である。粉体流動槽2は、鉛直方向に沿って延びる円筒状の胴体21と、この胴体21の底に設けられた円盤状の底板22と、胴体21の内部に設けられた2枚の円盤状の第1仕切板23及び第2仕切板24と、を備える。これら第1及び第2仕切板23,24には、それぞれ粉状の粉体樹脂の粒径よりも小さな孔が無数に形成された多孔質板が用いられる。
粉体流動槽2において、粉状の粉体樹脂が貯留される粉体貯留部25は、第2仕切板24を底板としてこの第2仕切板24から胴体21の縁部21aまでの空間によって形成される。また粉体流動槽2には、底板22と第1仕切板23とで区画される空間によって第1エアチャンバ26が形成され、第1仕切板23と第2仕切板24とで区画される空間によって第2エアチャンバ27が形成される。また第1エアチャンバ26内には、図示しないエア供給装置からのエアが供給される。第1エアチャンバ26内に供給されるエアは、多孔質体である第1仕切板23を介して第2エアチャンバ27内に流れ込み、さらに多孔質体である第2仕切板24を介して粉体貯留部25内に流れ込み、この粉体貯留部25内に貯留されている粉体樹脂を流動させる。また使用により粉体貯留部25内に貯留されている粉体樹脂が減ると、この粉体貯留部25内には図示しないホッパを介して新規の粉体樹脂が適宜供給される。
なお以下では、粉体流動槽2の底面22aから縁部21aまでの軸線Oに沿った長さ、すなわち粉体流動槽2の高さを“H”と表記する。また粉体流動槽2の半径を“r”と表記する。またこれら粉体流動槽2の高さH及び半径rの好ましい設定については、後に詳述する。
台座部3は、鉛直方向に沿って延びる複数の柱状の固定フレーム31,32と、水平方向に沿って延びる板状の固定プレート33と、粉体流動槽2を固定プレート33上で支持する複数の支持部材36と、を備える。
固定フレーム31,32の鉛直方向下方側の端部は、それぞれ図示しない設置面に固定されている。
固定プレート33は、平面視では略円盤状であり、粉体流動槽2の軸線Oと同軸に設けられている。固定プレート33は、粉体流動槽2と略等しい径を有する環状の小径プレート331と、小径プレート331よりも大きな径を有する大径プレート335と、径方向に沿って延びこれら小径プレート331と大径プレート335とを連結する連結プレート336と、を備える。小径プレート331には、振動機構5を挿通するための貫通孔332が形成されている。また大径プレート335には、複数のボルト孔337が形成されている。
固定プレート33は、小径プレート331の粉体流動槽2側の面である固定面333が水平になるように、固定フレーム31,32の鉛直方向上方側の上端部31a,32aと大径プレート335とを複数のボルト338で締結することによって、固定フレーム31,32に固定される。
支持部材36は、鉛直方向に沿って延び、粉体流動槽2と小径プレート331の固定面333とを、弾性部材を介して連結することにより、この粉体流動槽2を固定面333に対し弾性支持する。支持部材36は、粉体流動槽2の底面22aに固定された脚部361と、脚部361の下端面362と小径プレート331の固定面333との間に介装された弾性部材363と、を備える。弾性部材363には、例えばゴムが用いられる。支持部材36は、図1や図2等に示すように、粉体流動槽2の底面22aのうち、縁部21aよりも軸線O側に設けられている。このように、粉体流動槽2は、固定面333に対し弾性部材363を介して連結されているため、後述の振動機構5によって粉体流動槽2を振動させると、粉体流動槽2を固定面333に対し傾くように揺動させることが可能となっている。なお以下では、粉体流動槽2の底面22aに固定された脚部361と弾性部材363とが接触する部分を第2連結部P2という。また粉体流動槽2の軸線Oからこの第2連結部P2までの水平方向に沿った距離を“L2”と表記する。なお、図1及び図2に示すように、支持部材36は、粉体流動槽2の底面22aに複数(本実施形態の例では、4つ)、周方向に沿って等間隔で設けられている。
振動機構5は、柱状の振動体としての振動ユニット51と、振動ユニット51と粉体流動槽2の底面22aとを連結する連結機構55と、を備える。
振動ユニット51は、回転軸52を有する振動モータ53と、この振動モータ53を収容するハウジング54と、を備える。振動モータ53は、制御装置8からの制御信号に応じた振動数で回転軸52を回転させる。この回転軸52は、粉体流動槽2の軸線Oと略同軸になるように連結機構55を介して粉体流動槽2の底面22aに連結されている。またこの回転軸52には、図示しない偏心おもりが取り付けられている。したがって、振動モータ53によって偏心した回転軸52を回転させると、ハウジング54が振動する。より具体的には、ハウジング54は、その中心点Q1が軸線Oに対し垂直な水平面内において、軸線Oを中心とした円運動をするように振動する。
連結機構55は、ハウジング54を保持するブラケット56と、軸線Oと略同軸に延びブラケット56と粉体流動槽2の底面22aとを連結する連結軸部材58と、を備える。
ブラケット56は、互いに平行かつ軸線Oと平行に延びる板状の第1支持板561及び第2支持板562と、水平方向に沿って延びる板状でありこれら支持板561,562の鉛直方向上方側の端部を連結する第3支持板563と、を備える。第1支持板561及び第2支持板562は、それぞれ、ハウジング54の対向する側面対にそれぞれ連結されている。また、回転軸52から第1支持板561及び第2支持板562までの水平方向に沿った距離は等しい。すなわち、ハウジング54は、2枚の支持板561,562によって、回転軸52を中心として均等に挟持される。また図1に示すように、ハウジング54は、固定プレート33よりも鉛直方向下方側に位置するように、ブラケット56によって保持される。
連結軸部材58は、軸線Oと略同軸に延びる軸部581及び連結部582を備え、固定プレート33よりも鉛直方向下方側に設けられたブラケット56と固定プレート33よりも鉛直方向上方側に設けられた粉体流動槽2の底面22aとを連結する。連結部582は、接頭円錐状であり、ブラケット56側の円形頂面582aから粉体流動槽2の底面22a側の円形底面582bに向かうに従い拡径する。軸部581の鉛直方向下端側はブラケット56の第3支持板563に固定され、鉛直方向上端側は連結部582の円形頂面582aに固定されている。また連結部582の円形底面582bは、粉体流動槽2の底面22aに固定されている。なお以下では、粉体流動槽2の底面22aに接触する連結部582の円形底面582bの中心を第1連結部P1という。またハウジング54の中心点Q1からこの第1連結部P1までの軸線Oに沿った距離を“L1”と表記する。
また、連結軸部材58のうち、最も大径の連結部582の円形底面582bの外径は、固定プレート33の中央に形成されている貫通孔332の内径よりも小さい。このため、上記のようにハウジング54が振動した場合であっても、連結軸部材58は固定プレート33と接触しないようになっている。したがってハウジング54で発生した振動は、固定プレート33で減衰されずに、ブラケット56及び連結軸部材58を介して粉体流動槽2に伝達する。
次に図3Aから図3Cを参照して、粉体樹脂塗装装置1の粉体流動槽2内において実現される粉体樹脂の振動態様について説明する。
図3Aは、粉体流動槽2内における粉体樹脂に作用する加速度の分布の測定結果を示す図である。図3Bは、粉体流動槽2内における粉体樹脂の変位の分布の測定結果を示す図である。図3A及び図3Bは、上記粉体樹脂塗装装置1において、粉体流動槽2の底面22aを固定面333に対し支持部材36で弾性支持するとともに、振動ユニット51で発生した振動を連結機構55を介して粉体流動槽2の底面22aの中心に伝達することによって粉体流動槽2を振動させた場合に得られた結果である。また図3Cは、粉体流動槽2を上面から視た図であり、上記加速度及び変位の測定位置を示す図である。図3Cに示すように、加速度及び変位の測定点は、粉体流動槽2内の中心から縁部21aまで径方向に沿って等間隔で9つ設定した。またX軸及びY軸は水平面と平行な軸であり、Z軸は鉛直方向と平行な軸である。
図3A及び図3Bに示すように、粉体樹脂の水平方向に沿った振動の変位及び加速度は、ともに粉体流動槽2の中心からの距離によらず概ね一定である。これに対し粉体流動槽2内の粉体樹脂の鉛直方向に沿った加速度及び変位は、粉体流動槽2の中心から縁部21aに向かうに従い大きくなる。
次に図4A〜図4Cを参照して、粉体樹脂塗料装置1の粉体流動槽2内において実現される粉体樹脂の対流について説明する。
図4Aは、粉体流動槽2内における粉体樹脂に作用するタッピング力の分布を模式的に示す図であり、図4Bは、粉体流動槽2内における粉体樹脂のかさ密度の分布を模式的に示す図である。
本実施形態の粉体樹脂塗装装置1によれば、粉体流動槽2内の粉体樹脂の鉛直方向に沿った加速度及び変位は、粉体流動槽2の中心から縁部21aに向かうに従い大きくなるような振動を実現できる。このため、粉体流動槽2内の粉体樹脂に作用するタッピング力は、図4Aに示すように、中心から縁部22a側に向かうに従い大きくなる。またこれにより、粉体流動槽2内の粉体樹脂のかさ密度は、図4Bに示すように、粉体流動槽2の中心から縁部22aに向かうに従い高くなる。
図4Cは、粉体流動槽2内において形成される対流を模式的に示す図である。上述のように、粉体流動槽2内の粉体樹脂のかさ密度は、粉体流動槽2の中心が最も低くなっている。このため粉体流動槽2の中心においてエアが最も通りやすくなっている。このため、粉体流動槽2の粉体貯留部25内にその底面である第2仕切板24からエアを供給すると、図4Cにおいて矢印で示すように、粉体流動槽2内の粉面側において中心から縁部22a側へ放射状に流れる粉体樹脂の対流が発生する。この対流によって、粉体流動槽2内には平坦な粉面が形成される。
次に、以上のような粉体樹脂塗装装置1における距離L1,L2と、粉体流動槽2の高さH及び半径rとの好ましい設定範囲について説明する。
図5は、ハウジング54の振動時に粉体流動槽2に作用する力を説明するための図である。図5に示すように、中心点Q1を力点とし、第1連結部P1を支点とし、第2連結部P2を作用点とすると、中心点Q1に水平方向に沿った力F1を加えると、粉体流動槽2には鉛直方向に沿った力F2が作用する。この際、粉体流動槽2を鉛直方向に沿って振動させる力F2は、力点から支点までの距離L1及び支点から作用点までの距離L2を用いると、F2=(L1/L2)×F1と表すことができる。すなわち、距離L1を長くし距離L2を短くするほど、粉体流動槽2を鉛直方向に沿って強く振動させることができる。
また、粉体流動槽2内の粉面を平坦化するためには、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った振動加速度を水平方向に沿った振動加速度よりも大きくすることが有効である。そこで本実施形態では、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った振動加速度を水平方向に沿った振動加速度よりも大きくできるよう、ハウジング54の中心点Q1から第1連結部P1までの軸線Oに沿った距離L1を、軸線Oから第2連結部P2までの水平方向に沿った距離L2よりも長くする。
図6は、粉体流動槽2が振動により傾いたときにおける縁部21aの鉛直方向及び水平方向に沿った変位の大きさと、粉体流動槽2の高さH及び半径rの大きさとの関係を説明するための図である。図6に示すように、振動機構5で発生した振動によって粉体流動槽2が傾くと、縁部21aは、鉛直方向に沿って“h1”だけ変位し、水平方向(径方向)に沿って“h2”だけ変位する。またこれら変位h1とh2の比は、粉体流動槽2の高さHと半径rとの比によって変化する。
図7は、粉体流動槽2の高さHと半径rの比(H/r)と、水平方向に沿った変位h2との関係を示す図である。なお図7には、鉛直方向に沿った変位h1が一定になるように高さと半径の比H/rに応じて粉体流動槽2を傾ける角度を変化させた。図7に示すように、高さと半径の比H/rが大きくなるほど水平方向に沿った変位h2が大きくなる。また比H/rが2より大きくなると、すなわち高さHが直径2rより大きくなると、水平方向に沿った変位h2は、鉛直方向に沿った変位h1よりも大きくなる。
また、粉体流動槽2内の粉面を平坦化するためには、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った変位を水平方向に沿った変位よりも大きくすることが有効である。そこで本実施形態では、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った変位を水平方向に沿った変位よりも大きくできるよう、粉体流動槽2の高さHは、その直径2r以下とする。
図1に戻り、レベルメータ7は、粉体流動槽2の上方側に設けられる。レベルメータ7は、粉体流動槽2内に貯留されている粉体樹脂の粉面の高さ(より具体的には、所定の基準(例えば、縁部21a)から軸線Oに沿った距離)を、例えば三角測距法に基づいて検出し、検出値に応じた信号を制御装置8へ送信する。より具体的には、レベルメータ7は、光源から粉体流動槽2内の所定の測定位置に向けてレーザ光を発信するとともに、粉面で反射したレーザ光が受光素子で結像する位置に基づいて測定位置における粉面の高さを測定する。
制御装置8は、コンピュータであり、予め定められたプログラムに従って粉体流動槽2内の粉面を平坦化するようなエア供給装置から第1エアチャンバ26への最適エア供給量及び振動モータ53の最適振動数を決定し、これら目標が実現するようにエア供給装置及び振動モータ53を駆動する。ここで、粉体流動槽2内の粉面を平坦化するとは、より具体的には、粉体流動槽2内に貯留されている粉体樹脂の粉面高さが、粉体流動槽2内の測定位置及び測定時間によらず略一定になるように粉面を安定化させることをいう。
ここで、制御装置8において、粉体流動槽2内の粉面を平坦化するような振動モータ53の最適振動数を決定する具体的な手順について説明する。図1には、制御装置8によって実現される機能のうち、最適振動数の決定に係る機能ブロック81〜84のみを図示する。
図8及び図9は、粉体流動槽2内の粉体樹脂の平均粒径と振動機構5の振動数と粉面高さのばらつきとの間に存在する相関関係を説明するための図である。より具体的には、図8は、所定の第1平均粒径の粉体樹脂が貯留されている粉体流動槽2を、所定の第1振動数の下で振動させた場合における測定位置ごとの粉面高さの分布を示す図である。図9は、図8の例と同じ第1平均粒径の粉体樹脂が貯留されている粉体流動槽2を、上記第1振動数とは異なる第2振動数の下で振動させた場合における測定位置ごとの粉面高さの分布を示す図である。なお粉体流動槽2内における粉体樹脂の粉面高さは、粉体流動槽2の中心において最も高くなり縁部において最も低くなるように同心円状に低下する特性がある。そこで図8及び図9では、粉体流動槽2の粉面高さを、中心からそれぞれ異なる角度で径方向に沿って延びる測定線上で測定し、角度毎に線種を変えて図示した。
これら図8及び図9を比較して明らかなように、図9の方が、粉面高さのばらつきが大きく、粉面の凹凸が大きい。すなわち、第1平均粒径の粉体樹脂が貯留されている粉体流動槽2に対しては、第2振動数よりも第1振動数の下で振動させた方が、粉面を平坦化できるといえる。すなわち、図8及び図9の例では、第1振動数は、粉面を平坦化する最適振動数であるといえる。また、詳細な図示を省略するが、粉体流動槽2に貯留されている粉体樹脂の平均粒径が上記第1平均粒径と異なる場合、上記第1振動数と異なる振動数の下で振動させた方が、粉面を平坦化できるといえる。
これはすなわち、粉体流動槽2内の粉体樹脂の平均粒径と振動機構5の振動数と粉面高さのばらつきとの間には相関関係が存在し、かつ粉面を平坦化する最適振動数は粉体樹脂の平均粒径毎に異なることを意味する。
図1に戻り、制御装置8の記憶媒体81には、上述のような粉体流動槽2内の粉体樹脂の平均粒径と振動機構5の振動数と粉面高さのばらつきの大きさとの間の相関関係が記憶されている。より具体的には、記憶媒体81には、粉面高さのばらつきの大きさ(具体的には、例えば標準偏差)と、所定の振動数の下で振動させた場合にこの粉面高さのばらつきの大きさを実現する粉体樹脂の平均粒径との関係を振動数毎に規定した粉面高さ−平均粒径テーブル(例えば、図10参照)と、粉体樹脂の平均粒径と、この平均粒径の粉体樹脂の粉面高さのバラつきの大きさを最小にする最適振動数との関係を規定した平均粒径−最適振動数テーブル(例えば、図11参照)と、が記憶されている。これら粉面高さ−平均粒径テーブルや平均粒径−最適振動数テーブルは、予め実験を行い、上記相関関係を測定することによって作成される。
また平均粒径推定部82は、所定の初期振動数の下で振動機構5を試験的に振動させた後に、レベルメータ7によって粉体流動槽2内の粉面高さを上述の複数の測定線に沿って測定するとともに、粉面高さのばらつきの大きさを算出する。また平均粒径推定部82は、レベルメータ7を用いて算出した粉面高さのばらつきの大きさと、この粉面高さを実現した初期振動数とを、記憶媒体81に記憶されている上記粉面高さ−平均粒径テーブルに入力することにより、現在の粉体流動槽2に貯留されている粉体樹脂の平均粒径を推定する。
最適振動数決定部83は、平均粒径推定部82によって得られた推定平均粒径を、記憶媒体81に記憶されている上記平均粒径−最適振動数テーブルに入力することにより、現在の粉体流動槽2に貯留されている粉体樹脂の粉面を平坦化させる最適振動数を決定する。振動数制御部84は、最適振動数決定部83によって決定された最適振動数で振動機構5を振動させる。
次に、本実施形態に係る粉面平坦化方法が適用された粉体樹脂塗装方法の具体的な手順について説明する。
図12は、粉体樹脂塗装方法の手順を示すフローチャートである。図12に示すように、粉体樹脂塗装方法は、最適振動数決定工程(S1〜S3)と、加熱工程(S4)と、浸漬工程(S5)と、再加熱工程(S6)と、を備える。
先ず、測定工程(S1)では、所定の初期振動数で振動機構5を振動させた後に、レベルメータ7によって粉体流動槽2内の粉面高さを予め定められた測定線に沿って測定するとともに、粉面高さのばらつきの大きさを算出する。
次に、平均粒径推定工程(S2)では、S1で算出した粉面高さのばらつきの大きさとこの粉面高さを実現した初期振動数とを、上述の粉面高さ−平均粒径テーブルに入力することによって、現在の粉体流動槽2に貯留されている粉体樹脂の平均粒径を推定する。
次に、振動数決定工程(S3)では、S2で得られた推定平均粒径を平均粒径−最適振動数テーブルに入力することにより、現在の粉体流動槽2に貯留されている粉体樹脂の粉面を平坦化させる最適振動数を決定する。
次に、加熱工程(S4)では、ワークWを所定の温度まで加熱する。
次に、浸漬工程(S5)では、振動機構5及びエア供給装置を用いることによって、粉体流動槽2内に、図4Cに示すような粉体樹脂の対流を形成しながら、粉体流動槽2内に貯留されている粉体樹脂に、加熱されたワークWの塗装部位W3を浸漬し、塗装部位W3に粉体樹脂を溶着させる。特にこの浸漬工程において粉体流動槽2内に貯留されている粉体樹脂に塗装部位W3を浸漬する際には、エア供給装置を用いて所定量のエアを供給しながら、振動数決定工程において決定された最適振動数で振動機構5を振動させる。
また、再加熱工程(S6)では、ワークWを粉体流動槽2から引き上げ、さらにこのワークWを再度加熱することにより、塗装部位W3に樹脂の塗膜を形成する。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)粉面平坦化方法では、所定の初期振動数で振動機構5を振動させた後に粉面高さを測定し(測定工程)、平均粒径と振動数と粉面高さのばらつきとの間の相関関係と、既知である初期振動数及び測定された粉面高さの組み合わせと、に基づいて粉体樹脂の平均粒径を推定し(平均粒径推定工程)、この推定した平均粒径に基づいて粉面を平坦化させる最適振動数を決定し(振動数決定工程)、さらにこの決定された振動数で振動機構5を振動させる(浸漬工程)。この粉面平坦化方法によれば、粉体流動槽2内の粉体樹脂の平均粒径の変化に応じて適切な振動数で振動機構5を振動させることができるので、長期間にわたり粉面を平坦に維持することができ、ひいては製品の品質も高く維持することができる。また粉面平坦化方法によれば、粉体流動槽2内の粉体樹脂を全て入れ替える頻度も低減できるので、その分のコストを低減することもできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。
例えば、上記実施形態では、平均粒径と振動数と粉面高さとの間の相関関係に基づいて構築されたテーブルを利用して平均粒径を推定したり最適振動数を決定したりしたが、本発明はこれに限らない。平均粒径の推定や最適振動数の決定には、平均粒径と振動数と粉面高さとの間の相関関係に基づいて構築されたマップや演算式を用いてもよいし、この相関関係を用いて学習されたニューラルネットワークを用いてもよい。
1…粉体樹脂塗装装置
2…粉体流動槽(槽)
7…レベルメータ(測定装置)
8…制御装置
81…記憶媒体
82…平均粒径推定部(決定手段)
83…最適振動数決定部(決定手段)
84…振動数制御部(振動数制御手段)

Claims (4)

  1. 粉体樹脂を貯留する槽及び当該槽の底面に接続された振動機構を備え、流動浸漬法に基づいてワークに塗膜を形成する粉体樹脂塗装装置において、前記槽内に粉体樹脂の対流を形成しながら前記振動機構の振動数を制御することによって前記槽内の粉面を平坦化させる粉面平坦化方法であって、
    粉体樹脂の平均粒径に基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定する決定工程と、
    前記決定工程において決定された振動数で前記振動機構を振動させる振動数制御工程と、を備えることを特徴とする粉面平坦化方法。
  2. 粉体樹脂を貯留する槽及び当該槽の底面に接続された振動機構を備え、流動浸漬法に基づいてワークに塗膜を形成する粉体樹脂塗装装置において、前記槽内に粉体樹脂の対流を形成しながら前記振動機構の振動数を制御することによって前記槽内の粉面を平坦化させる粉面平坦化方法であって、
    所定の初期振動数で前記振動機構を振動させた後に前記槽内の粉面高さを測定する測定工程と、
    前記測定工程で測定した粉面高さに基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定する決定工程と、
    前記決定工程において決定された振動数で前記振動機構を振動させる振動数制御工程と、を備えることを特徴とする粉面平坦化方法。
  3. 粉体樹脂を貯留する槽と、
    前記槽の底面に接続された振動機構と、
    前記槽内に粉体樹脂の対流を形成するエア供給装置と、
    前記振動機構の振動数を制御する制御装置と、を備え、流動浸漬法に基づいてワークに塗膜を形成する粉体樹脂塗装装置であって、
    前記制御装置は、
    前記槽内に貯留されている粉体樹脂の平均粒径に基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された振動数で前記振動機構を振動させる振動数制御手段と、を備えることを特徴とする粉体樹脂塗装装置。
  4. 粉体樹脂を貯留する槽と、
    前記槽の底面に接続された振動機構と、
    前記槽内の粉面高さを測定する測定装置と、
    前記槽内に粉体樹脂の対流を形成するエア供給装置と、
    前記振動機構の振動数を制御する制御装置と、を備え、流動浸漬法に基づいてワークに塗膜を形成する粉体樹脂塗装装置であって、
    前記制御装置は、
    前記測定装置で測定した粉面高さに基づいて粉面を平坦化させる振動数を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された振動数で前記振動機構を振動させる振動数制御手段と、を備えることを特徴とする粉体樹脂塗装装置。
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