JP2019018184A - 粉体塗装装置 - Google Patents

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健太 街
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Abstract

【課題】生産を継続して行っても粉体塗装の品質を良好に維持することができる粉体塗装装置を提供する。
【解決手段】粉体流動槽と、被塗装物を粉体流動槽へと移動させる被塗装物移動部と、粉体流動槽を振動させる振動部と、粉体流動槽の下方から空気を供給する空気供給部と、粉体流動槽にある粉体の粉面の高さを測定する粉面高さ測定部と、制御部と、を備え、制御部は、粉面高さ測定部により、粉体流動槽が静止した状態で測定された第1粉面高さと、空気供給部によって粉体流動槽に設定供給量で空気が供給され、かつ、設定振動値で振動する振動部によって粉体流動槽が加振された状態で測定された第2測定高さと、に基づいて粉体流動槽にある粉体の浮上率を算出し、浮上率に基づいて粉体流動槽にある粉体の平均粒径を推定し、平均粒径に基づいて、設定供給量と設定振動値の少なくとも一方を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、粉体塗装装置に関する。
予熱された被塗装物を粉体流動槽内の塗料粉体に浸漬して被塗装物の表面に塗料を融着させる粉体塗装が知られている。特許文献1には、粉体流動槽と、粉体流動槽を振動させる振動部と、粉体流動槽の下方から空気を供給する空気供給部と、被塗装物を粉体流動槽に移動する被塗装物搬送装置と、を備えた粉体塗装装置が記載されている。
特開2011−235240号公報
特許文献1に記載された粉体塗装装置では、生産を継続して行うと粉体流動槽に貯留された粉体の平均粒径が大きくなる。これは、被塗装物からの入熱によって粉体が溶融して粉体の粒子同士が凝集するためである。粉体流動槽内の粉体の平均粒径が大きくなると、粉体の浮上率が下がり被塗装物に付着する粉体の量が増える。被塗装物に付着する粉体の量が増えると、被塗装物の塗装の膜厚が厚くなるおそれや、被塗装物に付着させた粉体が固着する前にたれて被塗装物における付着させたくない領域に付着してしまうおそれがある。また、粉体流動槽内の粉体の平均粒径が大きくなると、粉体の流動性が低下して、粉面に傾きが生じる。粉面に傾きが生じると、被塗装物の塗装の膜厚に分布が生じてしまうおそれがある。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、生産を継続して行っても粉体塗装の品質を良好に維持することができる粉体塗装装置を提供することを目的とする。
本発明は、粉体塗装装置であって、粉体塗料からなる粉体を流動させる粉体流動槽と、被塗装物を支持し、前記被塗装物の所定部位を前記粉体流動槽内の粉体に浸漬させるために前記被塗装物を前記粉体流動槽へと移動させる被塗装物移動部と、前記粉体流動槽を振動させる振動部と、前記粉体流動槽の下方から空気を供給する空気供給部と、前記粉体流動槽にある粉体の粉面の高さを測定する粉面高さ測定部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記粉面高さ測定部により、前記粉体流動槽が静止した状態で測定された第1粉面高さと、前記空気供給部によって前記粉体流動槽に設定供給量で空気が供給され、かつ、設定振動値で振動する前記振動部によって前記粉体流動槽が加振された状態で測定された第2測定高さと、に基づいて前記粉体流動槽にある粉体の浮上率を算出し、前記浮上率に基づいて前記粉体流動槽にある粉体の平均粒径を推定し、前記浮上率に基づいて前記設定供給量を補正し、かつ、前記平均粒径に基づいて前記設定振動値を補正するものである。
継続して生産を行うと、被塗装物からの入熱により粉体の平均粒径が大きくなる。平均粒径が大きくなると、粉体の浮上率が低下するとともに、粉面の傾きが大きくなる。算出した浮上率に基づいて空気供給部における空気の設定供給量を補正することで、浮上率が適正範囲になるようにすることができる。また、算出した浮上率から推定した平均粒径に基づいて設定振動値を補正することで、粉体の粉面の傾きを低減することができる。よって、継続して生産を行う場合に、被塗装物における塗料の付着している高さのバラツキを低減することができる。これにより、生産を継続したことにより粉体の平均粒径が大きくなっても粉体塗装の品質を良好に維持することができる。
本発明によれば、生産を継続して行っても粉体塗装の品質を良好に維持することができる。
実施の形態1にかかる粉体塗装装置の概略構成を示す模式図である。 被塗装物としてのステータの概略構成を示す斜視図である。 実施の形態1にかかる粉体塗装装置が被塗装物に対して粉体塗装を行っている状態を示す模式図である。 図3における矢印Aの方向から見た矢視図である。 空気供給部からの空気の供給量を一定にしたときの粉体の平均粒径と浮上率との関係を示すグラフである。 実施の形態1にかかる粉体塗装装置の空気供給部による、空気の供給量と粉体の浮上率の関係を示すグラフである。 図3における矢印Aの方向から見た状態の図4とは別の一例を示す矢視図である。 生産を継続して粉体の平均粒径が相対的に大きくなったときに、図7のU軸に沿う粉面に対し粉面高さを測定した結果を示すグラフである。 実施の形態1にかかる粉体塗装装置における、振動部による振動値と粉面の傾きの関係を示すグラフである。 推定した平均粒径に対する振動加速度のテーブルデータの一例を示す図である。 実施の形態1にかかる粉体塗装装置における制御部における処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる粉体塗装装置の概略構成を示す模式図である。 実施の形態2にかかる粉体塗装装置における制御部における処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
まず、図1を参照して本実施の形態にかかる粉体塗装装置の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる粉体塗装装置1の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、粉体塗装装置1は、粉体流動槽2と、被塗装物移動部3と、振動部4と、空気供給部5と、粉面高さ測定部6と、制御部7と、を備えている。
粉体流動槽2は、粉体塗料からなる粉体を流動させるためのものである。粉体流動槽2は、粉体槽21と、多孔板22と、空気槽23と、を有する。粉体槽21は、粉体Rを収容するものである。粉体Rは、例えば、エポキシ樹脂などの樹脂材である。エポキシ樹脂の樹脂材は、平均粒径が50〜150μm程度、密度が1.85g/cmである。空気槽23は、粉体槽21の下方に設けられ、空気供給部5と連結されている。多孔板22は、粉体槽21と空気槽23とを流体連通可能に区画するものである。
被塗装物移動部3は、被塗装物(ワーク)Wを支持し、所定部位、すなわち、被塗装物Wにおける塗装したい部位Waを粉体流動槽2内の粉体に浸漬させるために被塗装物Wを粉体流動槽2へと移動させるためのものである。被塗装物移動部3は、被塗装物Wを両側から把持するチャックや昇降装置などを有する。
振動部4は、粉体流動槽2を振動させるためのものである。粉体Rを流動させるために粉体槽21を所定の振動周波数で振動させる振動子である。空気供給部5は、粉体流動槽2の下方から空気を供給するためのものである。空気供給部5は、空気槽23の側面に設けられた空気供給ポート23aおよび多孔板22を介して粉体Rの内部に乾燥した空気ARを送ることにより、粉体Rを浮遊させた状態とする。
粉面高さ測定部6は、粉体流動槽2にある粉体の粉面の高さを測定するためのもので、例えば、照射したレーザー光の液面からの反射を利用して粉面の高さを測定する粉面レベルセンサである。
制御部7は、浮上率算出部7aと、平均粒径推定部7bと、補正部7cと、を有する。制御部7は、例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)である。浮上率算出部7aは、粉面高さ測定部6より、粉体流動槽2が静止した状態で測定された第1粉面高さと、空気供給部5によって粉体流動槽2に設定供給量で空気が供給され、かつ、設定振動値で振動する振動部4によって粉体流動槽2が加振された状態で測定された第2測定高さと、に基づいて粉体流動槽にある粉体の浮上率を算出する。ここで、設定振動値は、振動部4を振動させる加速度(振動加速度)の設定値である。平均粒径推定部7bは、算出された浮上率に基づいて粉体流動槽2にある粉体の平均粒径を推定する。補正部7cは、粉体Rの浮上率に基づいて空気供給部5における空気の設定供給量を補正し、かつ、粉体Rの平均粒径に基づいて振動部4における設定振動値を補正する。
被塗装物Wは、例えば、電動機等を構成するステータである。図2は、被塗装物Wとしてのステータ501の概略構成を示す斜視図である。図2に示すように、回転電機の固定子であるステータ501は、ステータコア511と複数のセグメント512から構成されるセグメントコイル510とを有する。ステータコア511は、略円筒状の電磁鋼板がステータ501の軸方向(Z軸方向)に積層され、内周側に突出するティース511aと、隣り合うティース511a間においてステータコア511の径方向に形成されたスロット511bと、が設けられている。また、各スロット511bには、略U字形状(または略V字形状)に形成されたセグメント512が納められている。
2つの異なるセグメント512は導線末端の接合部514において接合されている。セグメントコイル510のコイル端子部513には、複数の接合部514がステータコア511の周方向に4列に配置されている。接合部514は溶接によって接合されている。ステータ501は、接合部514が溶接によって接合される。接合部514は絶縁処理する必要がある。すなわち、図1に示す被塗装物Wがステータ501である場合、セグメントコイル510のコイル端子部513が被塗装物Wにおける塗装したい部位Waである。
図3は、粉体塗装装置1が被塗装物Wに対して粉体塗装を行っている状態を示す模式図である。図3に示すように、被塗装物移動部3により、被塗装物Wは塗装したい部位Waが下方に向くように配置され、塗装したい部位Waが粉体流動槽2内の粉体に浸漬される。なお、被塗装物Wにおける塗装したくない部位Wbは、粉体流動槽2内の粉体に浸漬させない。被塗装物Wは粉体流動槽2内の粉体の融点以上に加熱されている。このため、塗装したい部位Waを粉体流動槽2内の粉体に浸漬させると、塗装したい部位Waに粉体が溶融して付着する。
ところで、被塗装物Wにおける塗装品質を安定させるためには、粉体Rの粉面を安定させる必要がある。図4は、図3における矢印Aの方向から見た状態の一例を示す矢視図である。図4に示すように、粉体Rに図中矢印FLで示す円周方向の流動が生じている。これは、空気供給部5(図3参照)から供給された空気によるものである。また、粉体流動槽2は図中矢印Cで示す円周方向に振動している。このようにすることで、粉体Rの粉面を安定させることができる。
粉体塗装装置1では、生産を継続して行うと粉体流動槽2における粉体槽21に貯留された粉体Rの平均粒径が大きくなる。これは、被塗装物Wからの入熱によって粉体Rが溶融して粉体の粒子同士が凝集するためである。
図5は、空気供給部5からの空気の供給量を一定にしたときの粉体Rの平均粒径と浮上率との関係を示すグラフである。図5に示すように、粉体Rの平均粒径が大きくなると、粉体Rの浮上率が下がる。粉体Rの浮上率が下がると、被塗装物Wに付着する粉体Rの量が増える。被塗装物Wに付着する粉体Rの量が増えると、被塗装物Wの塗装の膜厚が厚くなる。つまり、継続して生産を行う場合に、平均粒径が変わることによって粉体Rの浮上率が変わると、被塗装物Wの塗料の膜厚のバラツキが大きくなる。また、被塗装物Wに付着させた粉体Rが固着する前に垂れて、被塗装物Wにおける塗装したくない領域に付着してしまうおそれもある。
図6は、空気供給部5による空気の供給量と粉体Rの浮上率の関係を示すグラフである。図6に示すように、粉体Rにおける、平均粒径が相対的に大きい“平均粒径大”の場合、平均粒径が相対的に小さい“平均粒径小”の場合と比べて、空気の供給量を大きくしないと浮上率が適正範囲内に入らない。生産を継続して行うと粉体流動槽2における粉体槽21に貯留された粉体Rの平均粒径が大きくなる。本実施の形態にかかる粉体塗装装置1では、粉体Rの浮上率を適正にするために、被塗装物Wを粉体槽21に貯留された粉体Rに浸漬する前に、粉体Rの浮上率を算出し、算出した浮上率に基づいて空気供給部5における空気の設定供給量を補正する。
粉体塗装の品質に影響を与える要素として、上述した浮上率の他に、粉体流動槽2における粉体槽21に貯留された粉体Rの粉面の傾き(粉面の水平度)がある。粉面の傾きが大きくなると、被塗装物Wにおける塗装したくない領域にまで粉体Rが付着してしまうおそれが高まる。粉体Rの平均粒径は粉面の傾きと強い相関があることが分かっている。すなわち、粉体Rの平均粒径が大きくなると粉体の流動性が低下するので、粉面の傾きが大きくなる傾向にある。また、粉体槽21において、被塗装物Wの干渉を回避するためなどの理由で、中心から縁までの距離が相対的に短い箇所を設けている場合がある。このような場合には、粉体Rの平均粒径が大きくなると粉面の傾きが顕著に大きくなる。
図7は、図3における矢印Aの方向から見た状態の図4とは別の一例を示す矢視図である。図7に示すように、粉体槽21において、U軸上の縁の箇所P2では、U軸上の縁の箇所P1に対して、中心P0からの距離が相対的に短い。図8は、生産を継続して粉体Rの平均粒径が相対的に大きくなったときに、図7のU軸に沿う粉面に対し粉面高さを測定した結果を示すグラフである。図8に示すように、箇所P2では箇所P1よりも粉面高さが高い。すなわち、粉体槽21のU軸上において粉面の傾きが生じている。このように、継続して生産を行うことで平均粒径が大きくなると、粉面の傾きも大きくなるので、被塗装物Wにおける塗料の付着高さのバラツキが大きくなる。
生産を通じて粉面の傾きが十分に小さくなるように維持するためには、粉面の傾きに基づいて振動部4における振動値の設定値を補正する必要がある。上述したように、粉面の傾きは粉体Rの平均粒径と強い相関がある。このため、本実施の形態にかかる粉体塗装装置1では、粉面の傾きと相関の強い粉体Rの平均粒径に基づいて振動部4における振動値の設定値を補正する。
図9は、振動部4による振動値(振動の加速度)と粉面の傾き(Peal−Peak)の関係を示すグラフである。図9に示すように、平均粒径が相対的に大きい“平均粒径大”の場合と、平均粒径が相対的に小さい“平均粒径小”の場合とでは、粉面の傾きを十分に小さくすることができる振動値の範囲(適切な振動値の範囲)が異なる。
図10は、推定した平均粒径とそれに対応する振動加速度のテーブルデータの一例を示す図である。図10に示すように、当該テーブルデータには、例えば、推定した平均粒径がA1〜A2である場合は設定振動値をB1、というように、推定した平均粒径の各範囲に対応する適切な設定振動値が規定されている。ここでいう“適切な”とは、粉面の傾きを十分に小さくできる、という意味である。このようなテーブルデータを用いることで、粉体槽21に貯留された粉体Rの平均粒径に基づいて振動部4における振動値の設定値を補正することができる。
次に、粉体塗装装置1における制御部7における処理の流れについて説明する。なお、以下の説明では図1についても適宜参照する。
図11は、粉体塗装装置1における制御部7における処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すように、まず、粉面高さ測定部6において、粉体流動槽2が静止した状態での粉面高さ(第1粉面高さh1)を測定する(ステップS1)。続いて、空気供給部5による粉体Rへの空気供給および振動部4による粉体Rの加振を開始する(ステップS2)。続いて、粉面高さ測定部6において、粉体Rへの空気供給及び粉体Rの加振を行っている状態での粉面高さ(第2粉面高さh2)を測定する(ステップS3)。
ステップS3に続いて、制御部7の浮上率算出部7aにおいて粉体Rの浮上率を算出する(ステップS4)。ここで、粉体Rの浮上率は、第1粉面高さh1と第2測定高さh2との比率(h2/h1)で算出する。続いて、算出した浮上率に基づいて平均粒径を推定する(ステップS5)。粉体Rの平均粒径は、例えば、予め取得した粉体Rの平均粒径と浮上率との関係のグラフ(図5参照)から、ステップS4で算出した浮上率に対応する平均粒径を抽出することなどにより推定することができる。
ステップS5に続いて、予め取得した、推定した平均粒径に対する振動加速度のテーブルデータ(図10参照)から、ステップS5で推定した平均粒径に対応する振動加速度を抽出し、当該振動加速度を設定振動値として振動部4を加振する(ステップS6)。なお、ステップS6の処理については1回目のみ実施するものとし、後述のステップS7からステップS8を経てステップS3に処理を戻した場合に再実施はしないものとする。続いて、算出した浮上率が規定値以上であるか否かを判断する(ステップS7)。なお、当該規定値は、浮上率の適正範囲の上限(図6参照)に安全率を加味した値とする。
ステップS7において浮上率が規定値より小さい場合(NOの場合)、空気供給部5における空気の設定供給量を所定量だけ増加させ(ステップS8)、処理をステップS3に戻す。ステップS7において浮上率が規定値以上の場合(YESの場合)、第2粉面高さh2に基づいて、被塗装物移動部3における被塗装物Wの移動量(被塗装物Wをどれだけ降下させるか)を決定する(ステップS9)。つまり、被塗装物Wにおける塗装したい部位Waのみが粉体槽21内の粉体Rに浸漬されるようにするため、第2粉面高さh2が、相対的に高い場合には相対的に低い場合よりも被塗装物移動部3における被塗装物Wの移動量が小さくなるようにする。そして、被塗装物移動部3により被塗装物Wを決定された移動量だけ移動させ、被塗装物Wにおける粉体塗装を実施する(ステップS10)。
以上より、本実施の形態にかかる粉体塗装装置1は、測定した第1粉面高さh1および第2粉面高さh2を用いて算出した浮上率に基づいて空気供給部5における空気の設定供給量を補正することで、浮上率が適正範囲になるようにすることができる。よって、継続して生産を行う場合に、被塗装物Wにおける塗料の膜厚のバラツキを低減することができる。また、推定した平均粒径に基づいて振動部4における設定振動値を補正することで、粉体Rの粉面の傾きが低減される。よって、継続して生産を行う場合に、被塗装物における塗料の付着している高さのバラツキを低減することができる。これにより、生産を継続したことにより粉体Rの平均粒径が大きくなっても粉体塗装の品質を良好に維持することができる。
実施の形態2
以下、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態にかかる粉体塗装装置の構成は、図1に示す、実施の形態1にかかる粉体塗装装置1の構成と基本的に同じである。図12は、本実施の形態にかかる粉体塗装装置101の概略構成を示す模式図である。図12に示すように、粉体塗装装置101は、複数の粉面高さ測定部6a,6b,6c,6dを備えている。この点のみ、図1に示す粉体塗装装置1と構成が異なる(実施の形態1にかかる粉体塗装装置1では、粉面高さ測定部6は1つ)。本実施の形態にかかる粉体塗装装置101は、粉面高さ測定部を4つ備えることで、4つの異なる箇所において粉面高さを測定することができる。
本実施の形態にかかる粉体塗装装置101では、実施の形態1にかかる粉体塗装装置1とは異なり、振動部4における設定振動値の補正において、推定した平均粒径に対する振動加速度のテーブルデータ(図10参照)を使用しない。本実施の形態にかかる粉体塗装装置101では、4つの粉面高さ測定部6a,6b,6c,6dによる測定値から直接的に粉面傾きを算出し、算出した粉面傾きの値に基づいて振動部4における設定振動値を補正する。
本実施の形態にかかる粉体塗装装置101における制御部7における処理の流れについて説明する。なお、以下の説明では図12についても適宜参照する。
図13は、粉体塗装装置101における制御部7における処理の流れを示すフローチャートである。図13に示すように、まず、複数の粉面高さ測定部6a,6b,6c,6dのうちの1つを基準とする粉面高さ測定部と定め、基準とする粉面高さ測定部において、粉体流動槽2が静止した状態での粉面高さ(第1粉面高さh1)を測定する(ステップS101)。なお、基準とする粉面高さ測定部は、一度設定したら処理を通して変更しない。例えば、粉面高さ測定部6aを基準とする粉面高さ測定部とした場合、処理を通して粉面高さ測定部6aが基準とする粉面高さ測定部である。続いて、空気供給部5による粉体Rへの空気供給および振動部4による粉体Rの加振を開始する(ステップS102)。続いて、基準とする粉面高さ測定部において、粉体Rへの空気供給及び粉体Rの加振を行っている状態での粉面高さ(第2粉面高さh2)を測定する(ステップS103)。
ステップS103に続いて、制御部7の浮上率算出部7aにおいて粉体Rの浮上率を算出する(ステップS104)。ここで、粉体Rの浮上率は、第1粉面高さh1と第2測定高さh2との比率(h2/h1)で算出する。続いて、算出した浮上率に基づいて平均粒径を推定する(ステップS105)。粉体Rの平均粒径は、例えば、予め取得した粉体Rの平均粒径と浮上率との関係のグラフ(図5参照)から、ステップS4で算出した浮上率に対応する平均粒径を抽出することなどにより推定することができる。
ステップS105に続いて、算出した浮上率が規定値以上であるか否かを判断する(ステップS106)。ステップS106において浮上率が規定値より小さい場合(NOの場合)、空気供給部5における空気の設定供給量を所定量だけ増加させ(ステップS1078)、処理をステップS103に戻す。ステップS106において浮上率が規定値以上の場合(YESの場合)、複数の粉面高さ測定部6a,6b,6c,6dで粉面高さをそれぞれ測定し、それらの粉面高さのうちの最大値と最小値との差を算出する(ステップS108)。
ステップ108に続いて、算出した粉面高さの最大値と最小値との差が規定値以下であるか否かを判断する(ステップS109)。ステップS109において算出した粉面高さの最大値と最小値との差が規定値より大きい場合(NOの場合)、振動部4における設定振動値を所定量だけ増加させ(ステップS110)、処理をステップS108に戻す。ステップS109において算出した粉面高さの最大値と最小値との差が規定値以下の場合(YESの場合)、ステップS103と同様の方法で第2粉面高さh2を再度測定し、ステップS104と同様の方法で粉体Rの浮上率を算出する(ステップS111)。
ステップS111に続いて、算出した浮上率が規定値以上であるか否かを判断する(ステップS112)。ステップS112において浮上率が規定値より小さい場合(NOの場合)、ステップS107に処理を戻す。ステップS112において浮上率が規定値以上の場合(YESの場合)、第2粉面高さh2に基づいて、被塗装物移動部3における被塗装物Wの移動量を決定する(ステップS113)。そして、被塗装物移動部3により被塗装物Wを決定された移動量だけ移動させ、被塗装物Wにおける粉体塗装を実施する(ステップS114)。
以上より、本実施の形態にかかる粉体塗装装置101は、測定した第1粉面高さh1および第2粉面高さh2を用いて算出した浮上率に基づいて空気供給部5における空気の設定供給量を補正することで、浮上率が適正範囲になるようにすることができる。よって、継続して生産を行う場合に、被塗装物Wにおける塗料の膜厚のバラツキを低減することができる。また、4つの粉面レベルセンサにより測定した粉面高さの最大値と最小値との差に基づいて振動部4における設定振動値を補正することで、粉体Rの粉面の傾きが低減される。よって、継続して生産を行う場合に、被塗装物における塗料の付着している高さのバラツキを低減することができる。これにより、生産を継続したことにより粉体Rの平均粒径が大きくなっても粉体塗装の品質を良好に維持することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。上記実施の形態では、設定振動値は、振動部を振動させる加速度の設定値としたが、これに限るものではなく、例えば、振動部を振動させる振動数の設定値であってもよい。
1 粉体塗装装置
2 粉体流動槽
3 被塗装物移動部
4 振動部
5 空気供給部
6 粉面高さ測定部
7 制御部
7a 浮上率算出部
7b 平均粒径推定部
7c 補正部
21 粉体槽
22 多孔板
23 空気槽
23a 空気供給ポート
501 ステータ
510 セグメントコイル
511 ステータコア
511a ティース
511b スロット
511b 各スロット
512 セグメント
513 コイル端子部
514 接合部

Claims (1)

  1. 粉体塗料からなる粉体を流動させる粉体流動槽と、
    被塗装物を支持し、前記被塗装物の所定部位を前記粉体流動槽内の粉体に浸漬させるために前記被塗装物を前記粉体流動槽へと移動させる被塗装物移動部と、
    前記粉体流動槽を振動させる振動部と、
    前記粉体流動槽の下方から空気を供給する空気供給部と、
    前記粉体流動槽にある粉体の粉面の高さを測定する粉面高さ測定部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記粉面高さ測定部により、前記粉体流動槽が静止した状態で測定された第1粉面高さと、前記空気供給部によって前記粉体流動槽に設定供給量で空気が供給され、かつ、設定振動値で振動する前記振動部によって前記粉体流動槽が加振された状態で測定された第2測定高さと、に基づいて前記粉体流動槽にある粉体の浮上率を算出し、
    前記浮上率に基づいて前記粉体流動槽にある粉体の平均粒径を推定し、
    前記浮上率に基づいて前記設定供給量を補正し、かつ、前記平均粒径に基づいて前記設定振動値を補正する、粉体塗装装置。
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