JP5742743B2 - 粉体塗装装置 - Google Patents

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本発明は、流動槽に浸漬する粉体塗装において、浸漬量をより正確に管理して行う粉体塗装装置に関する。
特許文献1には、被塗装物である金属体の下端面に、気泡が残るのを嫌い、まず揺動動作にて金属体を静止液面に浸漬させた後、昇降制御だけで浸漬量を管理する塗布方法が開示されている。この従来技術による場合、液面高さが安定した状態で揃っていないと、金属体を昇降させても金属体への塗布が斜めになったりして安定した塗布ができないことから、常に液面高さを均一にしておく必要がある。塗布材が粉体であり、従来の様な静的な液槽ではなく、流動槽に浸漬する粉体塗装においては、液面が流動面となって液面高さの均一化が一層難しくなる。また、従来技術では隣り合う金属体が有る場合、隣り合う金属体の塗布制御の対処が困難であって、1個ずつの塗布になってしまい、効率的に塗布を行うことができなかった。
特開平3−236415号公報
本発明は、上記問題に鑑み、流動槽に浸漬する粉体塗装において、浸漬量を正確に管理して行う粉体塗装装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ワーク(W)に部分的に設けられた塗装領域(a)を、流動浸漬法により粉体塗装するための粉体塗装装置であって、該粉体塗装装置は、粉体流動槽(20)と、該粉体流動槽(20)を加振するバイブレータ(30、30’)と、前記ワーク(W)を把持するチャック(2、2’)の傾斜方向と角度を調整することができるワーク浸漬移送装置(1)と、粉体表面の液面の傾き具合を、複数の液面レベルセンサ(T1〜T4)により計測して演算する液面レベルセンサ部と、を具備し、前記液面レベルセンサ部により計測演算した液面の傾き具合に基づいて、前記ワーク浸漬移送装置(1)のチャック(2、2’)の傾斜方向と角度を調整して、ワーク(W)の塗装領域(a)を、前記粉体流動槽(20)の液面に合わせて浸漬した粉体塗装装置である。
なお、上記に付した符号は、後述する実施形態に記載の具体的実施態様との対応関係を示す一例である。
本発明の一実施形態の塗装前の被塗装物Wを示す正面図である。 本発明の一実施形態の塗装後の被塗装物Wを示す正面図である。 本発明の一実施形態の粉体塗装装置の要部の正面断面図である。 本発明の一実施形態の粉体塗装装置とその支持構造体と基礎との関係を示す正面図である。 図3Aで示される粉体塗装装置とその支持構造体の平面図である。 本発明の一実施形態の全体図である。 ロボットのヘッドに設置されたチャックの正面図である。 ロボットのヘッドに設置されたチャックの平面図である。 本発明の一実施形態の液面の傾き具合を計測する説明図である。 本発明の一実施形態の液面の傾き具合を計測する正面説明図である。 本発明の一実施形態の液面の傾き具合を計測する平面説明図である。 本発明の一実施形態の作動を説明する説明図である。 ロボットのヘッドに2個設置されたチャックを例示する概略図である。 本発明の一実施形態の作動制御の概略的なフローチャートである。 本発明の他の実施形態の塗装前の被塗装物Wを示す正面図である。 本発明の他の実施形態の平面説明図である。 本発明の他の実施形態の正面説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。各実施態様について、同一構成の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
最初に、本発明の一実施形態による粉体塗装装置が適用される被塗装物W(ワークとも称する)について例示して説明する。図1A、図1Bに示される回転電機の固定子Wを被塗装物Wの例として発明を説明する。固定子W以外の一般的ワークに対しても本発明が適用され得ることは勿論である。本発明は、特許文献1のような特定形状の金属部材であっても良く、また、粉体に限らず液体に浸漬する場合に適用しても良い。ここで、粉体であっても、流動槽の粉体表面が形成する流動表面を「液面」と称する。
図1Aは、塗装前の固定子Wを示しており、固定子Wは、固定子コアW1と巻線W2とを含んでいる。図1Bは、塗装後の固定子Wを示しており、この図に示されるように巻線W2はその下端側に塗装領域aが部分的に設けられていて、その塗装領域aがエポキシ樹脂により粉体塗装され、また塗装領域a以外は塗料の付着が許容されない塗装禁止領域bである。この図の例では、粉体塗装により形成されたエポキシ樹脂被覆は絶縁被覆として機能するものである。塗装領域aと塗装禁止領域bとの境界線が、一例として、固定子コアW1の端から下方へ2.75mmの位置で許容誤差±1.25mmで水平に延びている。
本発明による一実施形態の粉体塗装装置10を、図2〜図5A、5Bを参照して説明する。一実施形態の粉体塗装装置10は、粉体流動槽20と、粉体流動槽20を水平方向に加振するための水平加振手段30とを主要構成要素として具備している。また、図2に示される粉体塗装装置10は、それを床面等の基礎Bに固定するための支持構造体40、及び粉体を供給するための粉体供給装置50も具備している。図4に見られるように、粉体供給装置50は、粉体貯留部21の上部開口24又は内部へ粉体Pを供給するためのホッパー部51と、ホッパー部51を支持するために粉体流動槽20の側壁部26に固定された支持フレーム52と、粉体Pの落下を促進する粉体供給用バイブレータ(図示せず)とを具備している。51’は、ホッパー部51の上部に枢着された取手付き蓋である。
粉体流動槽20は、流動浸漬法により粉体塗装を行うために、粉体塗料であるエポキシ樹脂粉体P(以下「粉体P」と呼ぶ)を貯留する粉体貯留部21と、この粉体貯留部21の下側に設けられたプレナム室22と、粉体貯留部21とプレナム室22とを流体連通可能に区画する第1の多孔板23とを具備している。
粉体貯留部21は、被塗装物搬送装置(図示せず)によって把持された被塗装物Wが進退する矩形状の上部開口24を有している。また、粉体貯留部21の底部には、上部開口24よりも拡大したフランジ状部分25が形成されており、フランジ状部分25において、粉体貯留部21は、第1の多孔板23等を間に挟んでプレナム室22を形成する側壁部26にボルト29により固定される。但し、粉体貯留部21は、粉体Pを支持するための底面を有さず、したがって粉体Pは第1の多孔板23によって支持される。
第1の多孔板23は、本実施形態では、矩形の平面形状を有するものであり、約φ0.01mmの微細な孔(図示せず)が多数設けられたものである。流動槽20の下には、極小の開口孔(φ0.01)のある第1の多孔板23(焼結樹脂材)のさらに下に、若干粗めの孔(φ2)をあけた第2の多孔板72を取付ける。これによりエアーを2段階で絞ることができるので、気泡を最小限に抑え、液面のうねりを抑えることができる。第1の多孔板23の下面側には補強のための枠板23aが付着されていて、この枠板23aと共に第1の多孔板23は、ボルト29を使って粉体貯留部21とプレナム室22を形成する側壁部26との間に挟まれて固定される。
本実施形態におけるプレナム室22は、側壁部26と底板部27と上に配置された第1の多孔板23とによって直方体状に形成されている。またプレナム室22の図の右側の側壁部26には、空気入口28が設けられていて、空気入口28には、一定圧力の高圧空気を供給することができる空気供給源(図示せず)に接続された管路60が連結されている。したがって、空気供給源から高圧空気がプレナム室22内に供給されると、高圧のプレナム室22から第1の多孔板23の微細な孔をとおしてほぼ均一な圧力の空気が粉体貯留部21側へ噴出する。
本実施形態における水平加振手段30は、回転式のバイブレータ30から構成されており、このバイブレータ30はブラケット31によって粉体流動槽20のプレナム室22の底板部27の外面に固定される。バイブレータ30は、回転軸線Raから偏心した重心を有するロータ32を内部に有しており、ロータ32を空気管路(図示せず)から供給される高圧空気により回転させることにより、回転軸線Raに直交する各方向に振動力を発生するものである。したがって、図2で示されるように、バイブレータ30のロータ32の回転軸線Raが鉛直方向に向くようにバイブレータ30を粉体塗装装置20に固定することにより、粉体流動槽20を水平方向で振動させることができる。
回転式のバイブレータ30の振動力の方向が回転して変化するので、粉体流動槽20は、基本的には旋回運動を行う。但し、図3Bに示されるように、ロータ32の回転軸線Raの位置と粉体流動槽20の中心あるいは4個のゴムブッシュ43が形成する仮想的矩形の中心位置が一致しないこと、及び支持構造体40の剛性に方向性があることから、粉体流動槽20は、円軌道に沿う旋回運動ではなく略長円軌道に沿う旋回運動により振動する。図3Aは、第1の実施形態の粉体塗装装置10と支持構造体40と基礎Bとの関係を示す正面図であり、図3Bはその平面図である。
支持構造体40は、図3A及び図3Bに示されるように、基礎B面に固定されるみぞ形部材41と、粉体流動槽20のプレナム室22の底板部27に結合される平板部材42とをそれぞれ左右一対具備しており、平板部材42とみぞ形部材41の上側部分とが左右片側2個ずつの円筒形のゴムブッシュ43を介してボルト44で固定される。本実施形態におけるゴムブッシュ43は、粉体流動槽20を所定の振幅で振動させるため、及び基礎Bへの振動の伝達を防ぐ防振のために用いられている。ただし、防振機能が求められないのであれば、このようなゴムブッシュ43を含まない支持構造体も可能であり、その場合には、粉体流動槽20の振動の所望の振幅に対応する支持構造体の全体の剛性が得られる支持構造体を準備すればよい。
次に、ワーク(塗装前の固定子)Wの搬入・搬出について、述べる。本発明の一実施形態では、ワークの流動槽20への搬入・搬出、浸漬は、多関節形のロボット(ワーク浸漬移送装置)1が行う。多関節形のロボット1に限らず、他の変形例(後述)であっても良い。複数軸(6軸)可動できるロボット1に、ワークW(回転電機固定子)の外周を把持するチャックを装備させ、ワークWをクランプした状態でワークWに昇降動作及び揺動動作(及び回転動作)を与える構成にする。前工程の処理(焼付け炉)が終了して、搬入台4に浸漬前のワークWが載置される。ロボット1は、図5A、5Bに示したようなチャックの3つ爪2でワークWを把持し、搬入台4のワークWを粉体流動槽20に浸漬する。浸漬終了後は、搬出台5のパレットにワークWを載置してパレットを後工程に搬送する。
本発明の一実施形態は、複数の液面レベルセンサにより液面の傾き具合を計測して、この傾き具合をロボットヘッド3の傾斜を補正して含浸材の付着位置精度を向上させるものである。液面の傾き具合とは、情報処理や数学的に良く知られているように、X−Y−Z座標における液面の平面方程式(3点で定まる平面)から、面法線ベクトルの方向を定めれば求められるが、その他後述するように、近似的に求められる傾斜角度θ(θ1、θ2)であっても良い。ここでは、傾き具合とは、ロボットヘッド3に、液面の傾斜がどの方向にどれだけ傾いているか指令するものとして定義付けられ、近似的に求められる傾斜角度を含む。
流動面の高さを検出する反射型のレーザ変位計T1〜T4を、4隅のコーナー部近傍の流動槽の真上にそれぞれ取り付ける。この場合、気泡の出る箇所を外し、少し中央側の安定領域内の流動面の箇所を狙うと良い。図7Bの4隅の領域Cは、凹凸が大で不安定域であるが、領域Dは、凹凸が小で安定域である。通常、回転式のバイブレータ30による流動面は4隅のうちの1箇所の位置が最も液面高さが高くなることが多く、そこを基点にある角度をなす傾斜面になる。4つの液面レベルセンサT1〜T4の配置で検出したそれぞれの4つの液面高さL1〜L4に基づいて、液面の傾き具合がどの方向にどれだけ傾いているかを演算して求めることができる。液面レベルセンサは、ここでは近似のため4つ使用しているが、平面を決定する上では、3つあれば良い。後述するすり鉢状の液面の場合には、2つあればよい。少なくとも2つあれば、液面の傾き具合を特定することができる。
演算の仕方は、様々な求め方が存在するが、一例として、最大の液面高さと、最小の液面高さの液面レベルセンサを特定し、残り2つのうちのいずれかを選んで、3点として数学的に面法線方向を演算して、液面の傾き具合を決定しても良い。近似法としては、液面レベルセンサT1〜T4の配置を正方形(一辺L0)の位置として、対角線の中心に、回転式のバイブレータ30の回転軸線Raを合わせる。図7Bで、横方向の高さの差T1−T2とT3−T4を算術平均した高さの差を求め距離L0で割って、その傾きをX軸上の傾き角度θ1に換算し、同様に、縦方向の差T1−T3、T2−T4を算術平均した差を求めて、その傾きをY軸上の傾き角度θ2として、ロボットヘッド3に、液面の傾斜がどの方向にどれだけ傾いているか指令しても良い。その他、2つの対角線の傾きで近似しても良い。これにより演算スピードが格段速くなり、ほぼ液面を近似することができ、浸漬量をより正確に管理することができる。
図8を参照して、本実施形態の作動を説明する。
まず、ワークWを浸漬させる前に、図8(a)で4隅のコーナー部の液面高さを検出し、(b)でロボット1のチャックの傾斜方向と角度を求め、液面とワークWが面接触になるようにワーク側を傾ける。その傾けた状態から、(c)で液面に沿って垂直方向へ、ワークW(複数本であっても良い)を同時か交互に沈め、(d)で所定時間、粉体塗装を行ったあと、(f)で液面に沿って垂直方向へ持ち上げて液槽から離間させる。
図9に見られるような二股のチャックを利用すれば、2個のワークWをロボットのヘッド3に把持して、チャック2、2’の位置と角度を別々に調整して、各ワークWの塗装領域aを、粉体流動槽20の液面に合わせて浸漬できる。この場合、最初に、チャック2の方のワークWを、液面とワークWが面接触になるようにワーク側を傾けて、粉体塗装を行う。次に、チャック2’の方のワークWを、液面とワークWが面接触になるように、再度ロボット1のチャックの傾斜方向と角度を求め、粉体塗装を行う。
以上、2個のワークWの場合で説明したが、2個以上であっても各ワークWが独立して、浸漬できれば実施可能である。このように、同時に複数個のワークの粉体塗装を行うことができるので、サイクルタイムを削減でき効率をあげることができる。すり鉢状の液面の場合には、後述するが、ワークWを把持するそれぞれのチャック2、2’(2個に限らず3個以上であっても良い)の軸心O2、O2’を、ロボット1のヘッド3の軸心O1と等角度に形成し、角度φを調整自在に構成している。角度φの調整は、ギアなどで噛み合わせて対称に等角度変位させるようにしても良い。
図10に示すように、ステップS01〜S07のように工程が進行し、ワークWが複数ある場合には、再度ステップS01に戻って、ワークWの個数分だけステップS01〜S07が繰り返される。全てのワークWの粉体塗装が終了したならば、ステップS08〜S10に進み、作業工程が終了する。
本発明の他の実施態様として、ロボット1の代わりに、図11に示すように、専用のワーク固定治具6を使用することも可能である。この場合には、ワークWが複数差し込まれたワーク固定治具6には、4隅に上下方向に可動するアクチュエータ7(基礎Bに固定)が4個設けられている。流動面の高さを検出する反射型のレーザ変位計T1〜T4を、4隅のコーナー部近傍の流動槽20の真上にそれぞれ取り付ける。4つの液面レベルセンサT1〜T4で検出したそれぞれの4つの液面高さL1〜L4に基づいて、液面の傾き具合がどの方向にどれだけ傾いているかを演算して求める。4個のアクチュエータ7をこの液面に合うように調整して、ワーク固定治具6の傾き具合を整合させ、その後、各アクチュエータのロッドを同一距離下に移動させて、各ワークWを流動槽20に浸漬させる。
図12A、12Bに見られるように、流動層20の上から見た平面形状が円形の場合で、ボウルフィーダ(ボウル状のパーツフィーダでパーツが底から上に上ってくる)と同じバイブレータ30’を使用する場合には、流動面は必ずスリ鉢状形状になる。この場合には、液面高さ検出のセンサT1、T2は、中央部と外周の任意位置の2箇所から傾斜角度(液面の傾き具合)が検出できる。球面状態で傾くので、傾きの方向性が流動槽20の中心軸に関して限定できる。流動槽20の壁際の円周(領域U)に気泡がたまり易く不安定になるので、その位置より内側の安定域S、T、V内で、液面と面接触になるようにワーク側を傾けて塗装を行うことができる。
流動面のスリ鉢状形状の傾きは、センサT1、T2の位置によって厳密には異なるが、センサT2を流動層20のスリ鉢状形状の中心軸に置き、ほぼ2点での計測で近似することができる。先に図9で述べたように、ワークWを把持するそれぞれのチャック2、2’(2個に限らず3個以上であっても良い)の軸心O2、O2’を、ロボット1のヘッド3の軸心O1と等角度に形成し、角度φを調整自在に構成しても良い。ヘッド3の軸心O1を流動層20のスリ鉢状形状の中心軸に合わせる。この場合には、複数のワークWを液面の傾き具合に同時に合わせるのが極めて容易になり、一層の処理効率アップに貢献することができる。すり鉢状の流動面の場合には、ワークWは、必ずしも2個に限らず、3個以上のチャックをスリ鉢状形状の中心軸の周りに設けることもできる。
1 ワーク浸漬移送装置、ロボット
2、2’ チャック
20 粉体流動槽
30、30’ バイブレータ

Claims (4)

  1. ワーク(W)に部分的に設けられた塗装領域(a)を、流動浸漬法により粉体塗装するための粉体塗装装置であって、該粉体塗装装置は、
    粉体流動槽(20)と、
    該粉体流動槽(20)を加振するバイブレータ(30、30’)と、
    前記ワーク(W)を把持するチャック(2、2’)の傾斜方向と角度を調整することができるワーク浸漬移送装置(1)と、
    粉体表面の液面の傾き具合を、複数の液面レベルセンサ(T1〜T4)により計測して演算する液面レベルセンサ部と、を具備し、
    前記液面レベルセンサ部により計測演算した液面の傾き具合に基づいて、前記ワーク浸漬移送装置(1)のチャック(2、2’)の傾斜方向と角度を調整して、ワーク(W)の塗装領域(a)を、前記粉体流動槽(20)の液面に合わせて浸漬した粉体塗装装置。
  2. 前記ワーク浸漬移送装置は、複数個のワークをチャックで把持して、前記液面レベルセンサ部により計測演算した液面の傾き具合に基づいて、それぞれのワークに対して、ワーク浸漬移送装置のチャックの傾斜方向と角度を調整して、各ワークの塗装領域を、前記粉体流動槽の液面に合わせて浸漬したことを特徴とする請求項1に記載の粉体塗装装置。
  3. 前記粉体表面の液面がすり鉢状の場合には、2つの前記液面レベルセンサで粉体表面の液面の傾き具合を計測したことを特徴とする請求項1に記載の粉体塗装装置。
  4. 複数個のワークを把持するそれぞれのチャック(2、2’)の軸心(O2、O2’)を、前記ワーク浸漬移送装置のヘッド(3)の軸心(O1)と等角度(φ)に形成し、該角度(φ)を可変調整自在に構成したしたことを特徴とする請求項3に記載の粉体塗装装置。
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