JP6596477B2 - 粉体樹脂塗装装置及び粉体樹脂塗装方法。 - Google Patents

粉体樹脂塗装装置及び粉体樹脂塗装方法。 Download PDF

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Description

本発明は、粉体樹脂塗装装置及び粉体樹脂塗装方法に関する。より詳しくは、流動浸漬法に基づいてワークに塗膜を形成する際に用いられる粉体樹脂塗装装置及び粉体樹脂塗装方法に関する。
流動浸漬法とはワークに塗膜を形成する塗装技術の1つである。より具体的には、流動浸漬法では、予め加熱しておいたワークを粉体樹脂が流動する粉体流動槽内に浸漬し、その熱によってワークの表面に粉体樹脂を溶着させ、塗膜を形成する。
このように流動浸漬法では、ワークを粉体樹脂に浸漬した部分に塗膜が形成されることから、粉体流動槽内に貯留されている粉体樹脂の表面(以下、単に「粉面」ともいう)に傾きや凹凸が存在すると、十分に塗膜が形成されない部分が生じてしまい、製品の品質が低下するおそれがある。そこで近年では、粉体流動槽内に底面からエアを供給しながら、この粉体流動槽を振動させることにより、粉面の傾きや凹凸を小さくしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−234240号公報
ところで特許文献1の粉体樹脂塗装装置では、粉体流動槽の底面に直に設けられた水平加振手段によって粉体流動槽を水平方向に加振する。このため特許文献1の粉体樹脂塗装装置では、粉面が平坦になるように水平加振手段による加振振幅を大きくすると粉体流動槽の縁部で粉体樹脂が跳ねる場合がある。また粉体樹脂が跳ねないように加振振幅を小さくすると、粉面を十分に平坦にできなくなる場合がある。
本発明は、粉体流動槽内の粉体樹脂が跳ねることなく粉面を平坦にできる粉体樹脂塗装装置及び粉体樹脂塗装方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の粉体樹脂塗装装置(例えば、後述の粉体樹脂塗装装置1)は、粉体樹脂を貯留する槽(例えば、後述の粉体流動槽2)と、当該槽の底面(例えば、後述の底面22a)に連結された振動機構(例えば、後述の振動機構5)と、前記槽と固定面(例えば、後述の固定面333)とを連結する支持部材(例えば、後述の支持部材36)と、を備え、前記振動機構は、振動体(例えば、後述の振動ユニット51)と、前記振動体と前記底面とを連結する連結機構(例えば、後述の連結機構55)と、を備え、前記支持部材は、前記槽を前記固定面に対して弾性支持することを特徴とする。
(2)この場合、前記支持部材は、前記槽の縁部(例えば、後述の縁部21a)よりも径方向内側に取り付けられていることが好ましい。
(3)この場合、前記振動体は、偏心した回転軸(例えば、後述の回転軸52)を有する振動モータ(例えば、後述の振動モータ53)と、当該振動モータを収容するハウジング(例えば、後述のハウジング54)と、を備え、前記連結機構は、前記ハウジングと前記底面とを連結し、前記振動モータは、前記回転軸が前記槽の中心軸(例えば、後述の軸線O)と略同軸になるように前記連結機構を介して前記底面に連結されることが好ましい。
(4)この場合、前記振動モータの中心(例えば、後述の中心点Q1)から前記連結機構と前記底面の第1連結部(例えば、後述の第1連結部P1)までの軸方向に沿った距離(例えば、後述の距離L1)は、前記中心軸から前記槽と前記支持部材との第2連結部(例えば、後述の第2連結部P2)までの前記軸方向に対し垂直な水平方向に沿った距離(例えば、後述の距離L2)よりも長いことが好ましい。
(5)この場合、前記連結機構は、前記ハウジングの対向する側面対にそれぞれ連結されかつ互いに平行に延びる第1支持板(例えば、後述の第1支持板561)及び第2支持板(例えば、後述の第2支持板562)と、前記第1及び第2支持板のうち前記槽側の端部(例えば、後述の第3支持板563)と前記底面とを連結する連結軸部材(例えば、後述の連結軸部材58)と、を備え、前記回転軸から前記第1及び第2支持板までの水平方向に沿った距離は等しいことが好ましい。
(6)この場合、前記槽は、平面視で略円形状であり、前記連結軸部材は、前記中心軸と略同軸でありかつ前記第1及び第2支持板側から前記底面側に向かうに従い拡径する接頭円錐状であることが好ましい。
(7)この場合、前記槽は、平面視で略円形状であり、前記底面から前記槽の縁部までの前記軸方向に沿った距離(例えば、後述の距離H)は前記槽の直径(例えば、後述の直径2r)以下であることが好ましい。
(8)本発明の粉体樹脂塗装方法は、粉体樹脂を貯留する槽(例えば、後述の粉体流動槽2)及び当該槽の底面(例えば、後述の底面22a)に連結された振動機構(例えば、後述の振動機構5)を備える粉体樹脂塗装装置(例えば、後述の粉体樹脂塗装装置1)を用いてワークに粉体樹脂を塗布する方法であって、前記槽の水平方向に沿った加速度よりも鉛直方向に沿った加速度の方が大きくなるように前記振動機構を用いて前記槽を振動させながら、当該槽内に貯留されている粉体樹脂にワーク(例えば、後述のワークW)の塗装部位(例えば、後述の塗装部位W3)を浸漬し、当該塗装部位に粉体樹脂を塗布することを特徴とする。
(9)この場合、前記槽内に貯留されている粉体樹脂に前記ワークの塗装部位を浸漬する際には、前記振動機構を用いて、前記槽の前記鉛直方向に沿った加速度及び変位がともに前記槽の前記水平方向に沿った加速度及び変位よりも大きくなるように前記槽を振動させることが好ましい。
(10)本発明の粉体樹脂塗装方法は、粉体樹脂を貯留する槽(例えば、後述の粉体流動槽2)及び当該槽の底面(例えば、後述の底面22a)に連結された振動機構(例えば、後述の振動機構5)を備える粉体樹脂塗装装置(例えば、後述の粉体樹脂塗装装置1)を用いてワークに粉体樹脂を塗布する方法であって、前記槽の鉛直方向に沿った加速度及び変位が前記槽の中心から前記槽の縁部(例えば、後述の縁部21a)に向かうに従い大きくなるように前記振動機構を用いて前記槽を振動させながら、当該槽の粉体貯留部の底面にエアを供給し、当該槽内に貯留されている粉体樹脂にワーク(例えば、後述のワークW)の塗装部位(例えば、後述の塗装部位W3)を浸漬し、当該塗装部位に粉体樹脂を塗布することを特徴とする。
(1)本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、粉体樹脂を貯留する槽の底面には、連結機構を介して振動体が連結され、さらにこの槽は固定面に支持部材を介して連結される。特に本発明の粉体樹脂塗装装置では、支持部材は、槽を固定面に対し弾性支持する。このため本発明では、振動体を振動させると、水平方向に沿った振動と鉛直方向に沿った振動とが複合的に組み合わさった槽の揺動運動を実現できる。このため本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面を平坦にすることができる。
(2)後に図9〜図12等を参照して説明するように、水平方向に沿った振動よりも鉛直方向に沿った振動の方が大きい揺動運動を実現すると、槽内の粉体樹脂を効果的に平坦化できる。そこで本発明の粉体樹脂塗装装置では、支持部材を槽の縁部よりも径方向内側に取り付ける。これにより、支持部材を槽の縁部よりも径方向外側に取り付けた場合と比較して、槽の鉛直方向に沿った振動の振幅を大きくできるので、槽内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面を平坦にすることができる。
(3)本発明の粉体樹脂塗装装置では、振動体を偏心した回転軸を有する振動モータと、これを収容するハウジングとで構成する。またこの振動モータを、回転軸が槽の中心軸と略同軸になるように連結機構を介して槽の底面に連結する。これにより、槽の揺動運動を容易に実現でき、ひいては槽内の粉体樹脂の粉面をさらに平坦にすることができる。
(4)本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽の底面における第1連結部には連結機構を介して振動モータが連結され、槽の第2連結部には支持部材を介して固定面が連結される。振動モータは、その回転軸が槽の中心軸と略同軸になるように連結機構を介して底面の第1連結部で連結されている。特に本発明の粉体樹脂塗装装置では、振動モータの中心から槽の底面における第1連結部までの軸方向(すなわち、鉛直方向)に沿った距離は、槽の中心軸から第2連結部までの水平方向に沿った距離よりも長い。このため、振動モータを回転させると、槽は、鉛直方向に沿って水平方向よりも大きな加速度で振動し、この結果、槽の底面が第1連結部を中心として固定面に対し傾斜するような揺動運動をする。このため本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面を平坦にすることができる。
(5)本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、振動モータのハウジングは、少なくとも2枚の支持板によってその回転軸を中心として均等に挟持される。したがって振動モータによってその偏心した回転軸を回転させると、槽の底面には、上記2枚の支持板と連結軸部材とを介して、第1連結部を中心として鉛直方向に沿った振動を均等に伝達させることができる。よって本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽内の粉体樹脂の粉面をさらに平坦にすることができる。
(6)本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽の中心軸と略同軸に設けられた接頭円錐状の連結軸部材を介して振動モータのハウジングの振動を槽の底面に伝達することにより、鉛直方向に沿った振動を、第1連結部を中心として同心円状に槽に伝達させることができる。よって本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽内の粉体樹脂の粉面をさらに平坦にすることができる。
(7)本発明の粉体樹脂塗装装置では、槽の底面から槽の縁部までの軸方向に沿った距離を槽の直径以下にすることにより、槽の鉛直方向に沿った変位を水平方向に沿った変位よりも大きくすることができる。このため本発明の粉体樹脂塗装装置によれば、槽内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面をさらに平坦にすることができる。
(8)本発明の粉体樹脂塗装方法では、槽の水平方向に沿った加速度よりも鉛直方向に沿った加速度の方が大きくなるように、槽の底面に連結された振動機構を用いて槽を振動させながら、この槽内に貯留されている粉体樹脂にワークの塗装部位を浸漬し、これにより塗装部位に粉体樹脂を塗布する。ここで、槽を振動させる際には、水平方向に沿った加速度よりも鉛直方法に沿った加速度の方が大きくなるように槽を振動させることにより、槽は、その底面が水平面に対し傾斜するような揺動運動をするので、槽内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面を平坦にすることができる。また本発明の粉体樹脂塗装方法では、このように粉面が平坦に維持された粉体樹脂にワークの塗装部位を浸漬することにより、この塗装部位にはまんべんなく塗膜を形成することができるので、製品の品質を向上することができる。
(9)本発明の粉体樹脂塗装方法では、振動機構を用いて、槽の鉛直方向に沿った加速度及び変位がともに水平方向に沿った加速度及び変位よりも大きくなるように槽を振動させる。これにより、槽内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面をさらに平坦にすることができ、製品の品質をさらに向上できる。
(10)本発明の粉体樹脂塗装方法では、槽の鉛直方向に沿った加速度及び変位が、槽の中心から縁部に向かうに従い大きくなるように、槽の底面に連結された振動機構を用いて槽を振動させながら、槽の粉体貯留部の底面にエアを供給する。本発明ではこのように槽を振動させることにより、槽内の粉体樹脂のかさ密度を、中心から縁部に向かうに従って高くすることができるので、縁部側よりも中心側の方がエアが通りやすくなる。従って本発明によれば、粉体貯留部の底面にエアを供給すると、槽内には、粉面側において中心から縁部へ放射状に流れる粉体樹脂の対流を形成することができる。したがってこのような粉体樹脂の対流が形成された槽内にワークの塗装部位を浸漬し、塗装部位に粉体樹脂を塗布することにより、塗装部位にはまんべんなく塗膜を形成することができるので、製品の品質を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る粉体樹脂塗装方法が適用された粉体樹脂塗装装置の構成を示す部分断面図である。 粉体流動槽及び台座部の一部の構成を示す斜視図である。 粉体流動槽内における粉体樹脂に作用する加速度の分布の測定結果を示す図である。 粉体流動槽内における粉体樹脂に作用する変位の分布の測定結果を示す図である。 粉体流動槽を上面から視た図であり、加速度及び変位の測定位置を示す図である。 粉体流動槽内における粉体樹脂に作用するタッピング力の分布を示す図である。 粉体流動槽内における粉体樹脂のかさ密度の分布を示す図である。 粉体流動槽内において形成される対流を模式的に示す図である。 ハウジングの振動時に粉体流動槽に作用する力を説明するための図である。 粉体流動槽が振動により傾いたときにおける縁部の鉛直方向及び水平方向に沿った変位の大きさと、粉体流動槽の高さ及び半径の大きさとの関係を説明するための図である。 粉体流動槽の高さと半径の比と水平方向に沿った変位との関係を示す図である。 上記実施形態に係る粉体樹脂塗装方法の手順を示すフローチャートである。 比較例の粉体樹脂塗装方法によって粉体流動槽を振動させた場合における粉体流動槽内の粉面の状態を示す図である。 実施例の粉体樹脂塗装方法によって粉体流動槽を振動させた場合における粉体流動槽内の粉面の状態を示す図である。 比較例の粉体樹脂塗装方法によって粉体流動槽を振動させた場合における粉体流動槽の所定の測定位置における粉面の高さの時間変化を示す図である。 実施例の粉体樹脂塗装方法によって粉体流動槽を振動させた場合における粉体流動槽の所定の測定位置における粉面の高さの時間変化を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る粉体樹脂塗装方法が適用された粉体樹脂塗装装置1の構成を示す部分断面図である。粉体樹脂塗装装置1は、流動浸漬法に基づいてワークWに塗膜を形成するために用いられるものであり、粉体樹脂を貯留する粉体流動槽2と、この粉体流動槽2を図示しない設置面上で支持する台座部3と、粉体流動槽2の底面22aに連結された振動機構5と、粉体流動槽2内の粉面高さを検出するレベルメータ7と、振動機構5を制御する制御装置8と、を備える。
なお以下では、車両に搭載される電動機の一部品であるステータをワークWとした場合について説明するが、本発明はこれに限らない。ステータであるワークWは、円筒状のステータコアW1と、このステータコアW1の内部に形成された複数のスロットに設けられたステータコイルW2と、を組み合わせて構成される。またワークWのうち、ステータコイルW2の鉛直方向下端部が塗装部位W3となっている。以下では、粉体樹脂塗装装置1を用いて、塗装部位W3に樹脂の塗膜を形成し、この塗装部位W3に絶縁被覆を施す場合について説明する。
図2は、粉体流動槽2及び台座部3の一部の構成を示す斜視図である。粉体流動槽2は、平面視では略円形状である。粉体流動槽2は、鉛直方向に沿って延びる円筒状の胴体21と、この胴体21の底に設けられた円盤状の底板22と、胴体21の内部に設けられた2枚の円盤状の第1仕切板23及び第2仕切板24と、を備える。これら第1及び第2仕切板23,24には、それぞれ粉状の粉体樹脂の粒径よりも小さな孔が無数に形成された多孔質板が用いられる。
粉体流動槽2において、粉状の粉体樹脂が貯留される粉体貯留部25は、第2仕切板24を底板としてこの第2仕切板24から胴体21の縁部21aまでの空間によって形成される。また粉体流動槽2には、底板22と第1仕切板23とで区画される空間によって第1エアチャンバ26が形成され、第1仕切板23と第2仕切板24とで区画される空間によって第2エアチャンバ27が形成される。また第1エアチャンバ26内には、図示しないエア供給装置からのエアが供給される。第1エアチャンバ26内に供給されるエアは、多孔質体である第1仕切板23を介して第2エアチャンバ27内に流れ込み、さらに多孔質体である第2仕切板24を介して粉体貯留部25内に流れ込み、この粉体貯留部25内に貯留されている粉体樹脂を流動させる。
なお以下では、粉体流動槽2の底面22aから縁部21aまでの軸線Oに沿った長さ、すなわち粉体流動槽2の高さを“H”と表記する。また粉体流動槽2の半径を“r”と表記する。またこれら粉体流動槽2の高さH及び半径rの好ましい設定については、後に詳述する。
台座部3は、鉛直方向に沿って延びる複数の柱状の固定フレーム31,32と、水平方向に沿って延びる板状の固定プレート33と、粉体流動槽2を固定プレート33に対して弾性支持する複数の支持部材36と、を備える。
固定フレーム31,32の鉛直方向下方側の端部は、それぞれ図示しない設置面に固定されている。
固定プレート33は、平面視では略円盤状であり、粉体流動槽2の軸線Oと同軸に設けられている。固定プレート33は、粉体流動槽2と略等しい径を有する環状の小径プレート331と、小径プレート331よりも大きな径を有する大径プレート335と、径方向に沿って延びこれら小径プレート331と大径プレート335とを連結する連結プレート336と、を備える。小径プレート331には、振動機構5を挿通するための貫通孔332が形成されている。また大径プレート335には、複数のボルト孔337が形成されている。
固定プレート33は、小径プレート331の粉体流動槽2側の面である固定面333が水平になるように、固定フレーム31,32の鉛直方向上方側の上端部31a,32aと大径プレート335とを複数のボルト338で締結することによって、固定フレーム31,32に固定される。
支持部材36は、鉛直方向に沿って延び、粉体流動槽2と小径プレート331の固定面333とを、弾性部材を介して連結することにより、この粉体流動槽2を固定面333に対し弾性支持する。支持部材36は、粉体流動槽2の底面22aに固定された脚部361と、脚部361の下端面362と小径プレート331の固定面333との間に介装された弾性部材363と、を備える。弾性部材363には、例えばゴムが用いられる。支持部材36は、図1や図2等に示すように、粉体流動槽2の底面22aのうち、縁部21aよりも軸線O側に設けられている。このように、粉体流動槽2は、固定面333に対し弾性部材363を介して連結されているため、後述の振動機構5によって粉体流動槽2を振動させると、粉体流動槽2を固定面333に対し傾くように揺動させることが可能となっている。なお以下では、粉体流動槽2の底面22aに固定された脚部361と弾性部材363とが接触する部分を第2連結部P2という。また粉体流動槽2の軸線Oからこの第2連結部P2までの水平方向に沿った距離を“L2”と表記する。なお、図1及び図2に示すように、支持部材36は、粉体流動槽2の底面22aに複数(本実施形態の例では、4つ)、周方向に沿って等間隔で設けられている。
振動機構5は、柱状の振動体としての振動ユニット51と、振動ユニット51と粉体流動槽2の底面22aとを連結する連結機構55と、を備える。
振動ユニット51は、回転軸52を有する振動モータ53と、この振動モータ53を収容するハウジング54と、を備える。振動モータ53は、制御装置8からの制御信号に応じた振動数で回転軸52を回転させる。この回転軸52は、粉体流動槽2の軸線Oと略同軸になるように連結機構55を介して粉体流動槽2の底面22aに連結されている。またこの回転軸52には、図示しない偏心おもりが取り付けられている。したがって、振動モータ53によって偏心した回転軸52を回転させると、ハウジング54が振動する。より具体的には、ハウジング54は、その中心点Q1が軸線Oに対し垂直な水平面内において、軸線Oを中心とした円運動をするように振動する。
連結機構55は、ハウジング54を保持するブラケット56と、軸線Oと略同軸に延びブラケット56と粉体流動槽2の底面22aとを連結する連結軸部材58と、を備える。
ブラケット56は、互いに平行かつ軸線Oと平行に延びる板状の第1支持板561及び第2支持板562と、水平方向に沿って延びる板状でありこれら支持板561,562の鉛直方向上方側の端部を連結する第3支持板563と、を備える。第1支持板561及び第2支持板562は、それぞれ、ハウジング54の対向する側面対にそれぞれ連結されている。また、回転軸52から第1支持板561及び第2支持板562までの水平方向に沿った距離は等しい。すなわち、ハウジング54は、2枚の支持板561,562によって、回転軸52を中心として均等に挟持される。また図1に示すように、ハウジング54は、固定プレート33よりも鉛直方向下方側に位置するように、ブラケット56によって保持される。
連結軸部材58は、軸線Oと略同軸に延びる軸部581及び連結部582を備え、固定プレート33よりも鉛直方向下方側に設けられたブラケット56と固定プレート33よりも鉛直方向上方側に設けられた粉体流動槽2の底面22aとを連結する。連結部582は、接頭円錐状であり、ブラケット56側の円形頂面582aから粉体流動槽2の底面22a側の円形底面582bに向かうに従い拡径する。軸部581の鉛直方向下端側はブラケット56の第3支持板563に固定され、鉛直方向上端側は連結部582の円形頂面582aに固定されている。また連結部582の円形底面582bは、粉体流動槽2の底面22aに固定されている。なお以下では、粉体流動槽2の底面22aに接触する連結部582の円形底面582bの中心を第1連結部P1という。またハウジング54の中心点Q1からこの第1連結部P1までの軸線Oに沿った距離を“L1”と表記する。
また、連結軸部材58のうち、最も大径の連結部582の円形底面582bの外径は、固定プレート33の中央に形成されている貫通孔332の内径よりも小さい。このため、上記のようにハウジング54が振動した場合であっても、連結軸部材58は固定プレート33と接触しないようになっている。したがってハウジング54で発生した振動は、固定プレート33で減衰されずに、ブラケット56及び連結軸部材58を介して粉体流動槽2に伝達する。
レベルメータ7は、粉体流動槽2の上方側に設けられる。レベルメータ7は、粉体流動槽2内に貯留されている粉体樹脂の粉面の高さ(より具体的には、所定の基準(例えば、縁部21a)から軸線Oに沿った距離)を、例えば三角測距法に基づいて検出し、検出値に応じた信号を制御装置8へ送信する。より具体的には、レベルメータ7は、光源から粉体流動槽2内の所定の測定位置に向けてレーザ光を発信するとともに、粉面で反射したレーザ光が受光素子で結像する位置に基づいて測定位置における粉面の高さを測定する。
制御装置8は、予め定められたプログラムに従って粉体流動槽2内の粉面を平坦化するようなエア供給装置から第1エアチャンバ26へのエア供給量の目標及び振動モータ53の振動数の目標を決定し、これら目標が実現するようにエア供給装置及び振動モータ53を駆動する。
次に図3Aから図3Cを参照して、粉体樹脂塗装装置1の粉体流動槽2内において実現される粉体樹脂の振動態様について説明する。
図3Aは、粉体流動槽2内における粉体樹脂に作用する加速度の分布の測定結果を示す図である。図3Bは、粉体流動槽2内における粉体樹脂の変位の分布の測定結果を示す図である。図3A及び図3Bは、上記粉体樹脂塗装装置1において、粉体流動槽2の底面22aを固定面333に対し支持部材36で弾性支持するとともに、振動ユニット51で発生した振動を連結機構55を介して粉体流動槽2の底面22aの中心に伝達することによって粉体流動槽2を振動させた場合に得られた結果である。また図3Cは、粉体流動槽2を上面から視た図であり、上記加速度及び変位の測定位置を示す図である。図3Cに示すように、加速度及び変位の測定点は、粉体流動槽2内の中心から縁部21aまで径方向に沿って等間隔で9つ設定した。またX軸及びY軸は水平面と平行な軸であり、Z軸は鉛直方向と平行な軸である。
図3A及び図3Bに示すように、粉体樹脂の水平方向に沿った振動の変位及び加速度は、ともに粉体流動槽2の中心からの距離によらず概ね一定である。これに対し粉体流動槽2内の粉体樹脂の鉛直方向に沿った加速度及び変位は、粉体流動槽2の中心から縁部21aに向かうに従い大きくなる。
次に図4A〜図4Cを参照して、粉体樹脂塗料装置1の粉体流動槽2内において実現される粉体樹脂の対流について説明する。
図4Aは、粉体流動槽2内における粉体樹脂に作用するタッピング力の分布を模式的に示す図であり、図4Bは、粉体流動槽2内における粉体樹脂のかさ密度の分布を模式的に示す図である。
本実施形態の粉体樹脂塗装装置1によれば、粉体流動槽2内の粉体樹脂の鉛直方向に沿った加速度及び変位は、粉体流動槽2の中心から縁部21aに向かうに従い大きくなるような振動を実現できる。このため、粉体流動槽2内の粉体樹脂に作用するタッピング力は、図4Aに示すように、中心から縁部22a側に向かうに従い大きくなる。またこれにより、粉体流動槽2内の粉体樹脂のかさ密度は、図4Bに示すように、粉体流動槽2の中心から縁部22aに向かうに従い高くなる。
図4Cは、粉体流動槽2内において形成される対流を模式的に示す図である。上述のように、粉体流動槽2内の粉体樹脂のかさ密度は、粉体流動槽2の中心が最も低くなっている。このため粉体流動槽2の中心においてエアが最も通りやすくなっている。このため、粉体流動槽2の粉体貯留部25内にその底面である第2仕切板24からエアを供給すると、図4Cにおいて矢印で示すように、粉体流動槽2内の粉面側において中心から縁部22a側へ放射状に流れる粉体樹脂の対流が発生する。この対流によって、粉体流動槽2内には平坦な粉面が形成される。
次に、以上のような粉体樹脂塗装装置1における距離L1,L2と、粉体流動槽2の高さH及び半径rとの好ましい設定範囲について説明する。
図5は、ハウジング54の振動時に粉体流動槽2に作用する力を説明するための図である。図5に示すように、中心点Q1を力点とし、第1連結部P1を支点とし、第2連結部P2を作用点とすると、中心点Q1に水平方向に沿った力F1を加えると、粉体流動槽2には鉛直方向に沿った力F2が作用する。この際、粉体流動槽2を鉛直方向に沿って振動させる力F2は、力点から支点までの距離L1及び支点から作用点までの距離L2を用いると、F2=(L1/L2)×F1と表すことができる。すなわち、距離L1を長くし距離L2を短くするほど、粉体流動槽2を鉛直方向に沿って強く振動させることができる。
また、後に図9〜図12を参照して説明するように、粉体流動槽2内の粉面を平坦化するためには、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った振動加速度を水平方向に沿った振動加速度よりも大きくすることが有効である。そこで本実施形態では、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った振動加速度を水平方向に沿った振動加速度よりも大きくできるよう、ハウジング54の中心点Q1から第1連結部P1までの軸線Oに沿った距離L1を、軸線Oから第2連結部P2までの水平方向に沿った距離L2よりも長くする。
図6は、粉体流動槽2が振動により傾いたときにおける縁部21aの鉛直方向及び水平方向に沿った変位の大きさと、粉体流動槽2の高さH及び半径rの大きさとの関係を説明するための図である。図6に示すように、振動機構5で発生した振動によって粉体流動槽2が傾くと、縁部21aは、鉛直方向に沿って“h1”だけ変位し、水平方向(径方向)に沿って“h2”だけ変位する。またこれら変位h1とh2の比は、粉体流動槽2の高さHと半径rとの比によって変化する。
図7は、粉体流動槽2の高さHと半径rの比(H/r)と、水平方向に沿った変位h2との関係を示す図である。なお図7には、鉛直方向に沿った変位h1が一定になるように高さと半径の比H/rに応じて粉体流動槽2を傾ける角度を変化させた。図7に示すように、高さと半径の比H/rが大きくなるほど水平方向に沿った変位h2が大きくなる。また比H/rが2より大きくなると、すなわち高さHが直径2rより大きくなると、水平方向に沿った変位h2は、鉛直方向に沿った変位h1よりも大きくなる。
また、後に図9〜図12を参照して説明するように、粉体流動槽2内の粉面を平坦化するためには、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った変位を水平方向に沿った変位よりも大きくすることが有効である。そこで本実施形態では、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った変位を水平方向に沿った変位よりも大きくできるよう、粉体流動槽2の高さHは、その直径2r以下とする。
次に、本実施形態に係る粉体樹脂塗装方法の具体的な手順について説明する。
図8は、粉体樹脂塗装方法の手順を示すフローチャートである。図8に示すように、粉体樹脂塗装方法は、加熱工程(S1)と、浸漬工程(S2)と、再加熱工程(S3)と、を備える。
先ず、加熱工程(S1)では、ワークWを所定の温度まで加熱する。次に浸漬工程(S2)では、振動機構5及びエア供給装置を用いることによって、粉体流動槽2内に、図4Cに示すような粉体樹脂の対流を形成しながら、粉体流動槽2内に貯留されている粉体樹脂に、加熱されたワークWの塗装部位W3を浸漬し、塗装部位W3に粉体樹脂を溶着させる。特にこの浸漬工程において粉体流動槽2内に貯留されている粉体樹脂に塗装部位W3を浸漬する際には、エア供給装置を用いて所定量のエアを供給しながら、振動機構5を用いて、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った振動加速度及び変位がともに水平方向に沿った振動加速度及び変位よりも大きくなるように粉体流動槽2を振動させる。なお、上記粉体樹脂塗装装置1を用いた場合には、上述のように距離L1を距離L2よりも長くし、粉体流動槽2の高さHを直径2r以下とすることにより、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った振動加速度及び変位が水平方向に沿った振動加速度及び変位よりも大きくなるように粉体流動槽2を振動させることができる。また、再加熱工程(S3)では、ワークWを粉体流動槽2から引き上げ、さらにこのワークWを再度加熱することにより、塗装部位W3に樹脂の塗膜を形成する。
次に、粉体流動槽2の振動加速度及び変位と粉体流動槽2内に貯留されている粉体樹脂の粉面の変動との間に存在する相関関係を検証するために行った試験とその結果について、図9〜図12を参照しながら説明する。
図9は、比較例の粉体樹脂塗装方法によって粉体流動槽を振動させた場合における粉体流動槽内の粉面の状態を示す図である。また図10は、実施例の粉体樹脂塗装方法によって粉体流動槽を振動させた場合における粉体流動槽内の粉面の状態を示す図である。
なお比較例の粉体樹脂塗装方法では、下記表1に示すような振動加速度及び変位の下で粉体流動槽を振動させた。ここで粉体振動槽の振動加速度及び変位は、その縁部に取り付けたセンサを用いて測定した。また下記表においてZ軸は鉛直方向と平行な軸であり、X軸及びY軸は水平面と平行な軸である。より具体的には、X軸は周方向と平行な軸であり、Y軸は径方向と平行な軸である。下記表1に示すように、比較例の粉体樹脂塗装方法では、粉体流動槽の鉛直方向に沿った振動加速度及び変位を、ともに水平方向に沿った振動加速度及び変位よりも小さくした。
また実施例の粉体樹脂塗装方法では、下記表2に示すような振動加速度及び変位の下で粉体流動槽を振動させた。下記表2に示すように、実施例の粉体樹脂塗装方法では、粉体流動槽の鉛直方向に沿った振動加速度及び変位を、ともに水平方向に沿った振動加速度及び変位よりも大きくした。
これら図9及び図10を比較して明らかなように、比較例の粉体樹脂塗装方法に基づいて粉体流動槽を振動させた場合よりも、実施例の粉体樹脂塗装方法に基づいて粉体流動槽を振動させた場合の方が、粉面を平坦に仕上げることができる。
図11は、比較例の粉体樹脂塗装方法によって粉体流動槽を振動させた場合における粉体流動槽の所定の測定位置(図9における位置R1)における粉面の高さの時間変化を示す図である。また図12は、実施例の粉体樹脂塗装方法によって粉体流動槽を振動させた場合における粉体流動槽の所定の測定位置(図10における位置R2)における粉面の高さの時間変化を示す図である。比較例の粉体樹脂塗装方法によれば、粉面の変動幅は1.8mmであった。これに対し、実施例の粉体樹脂塗装方法によれば、粉面の変動幅は1.3mmであった。
以上のように、粉体流動槽の鉛直方向に沿った振動加速度及び変位がともに水平方向に沿った振動加速度及び変位よりも大きくなるように粉体流動槽を振動させる本実施形態の粉体樹脂塗装方法によれば、粉面を平坦にできかつその変動幅を小さくできる。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)粉体樹脂塗装装置1によれば、粉体樹脂を貯留する粉体流動槽2の底面22aには、連結機構55を介して振動ユニット1が連結され、さらにこの粉体流動槽2は固定面333に支持部材36を介して連結される。特に粉体樹脂塗装装置1では、支持部材36は、粉体流動槽2を固定面333に対し弾性支持する。このため粉体樹脂塗装装置1では、振動ユニット1を振動させると、水平方向に沿った振動と鉛直方向に沿った振動とが複合的に組み合わさった槽の揺動運動を実現できる。このため粉体樹脂塗装装置1によれば、粉体流動槽2内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面を平坦にすることができる。
(2)図9〜図12等を参照して説明したように、水平方向に沿った振動よりも鉛直方向に沿った振動の方が大きい揺動運動を実現すると、粉体流動槽2内の粉体樹脂を効果的に平坦化できる。そこで粉体樹脂塗装装置1では、支持部材36を粉体流動槽2の縁部21aよりも径方向内側に取り付ける。これにより、支持部材36を粉体流動槽2の縁部21aよりも径方向外側に取り付けた場合と比較して、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った振動の振幅を大きくできるので、粉体流動槽2内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面を平坦にすることができる。
(3)粉体樹脂塗装装置1では、振動ユニット1を偏心した回転軸52を有する振動モータ53と、これを収容するハウジング56とで構成する。またこの振動モータ53を、回転軸52が粉体流動槽2の軸線Oと略同軸になるように連結機構55を介して粉体流動槽2の底面22aに連結する。これにより、粉体流動槽2の揺動運動を容易に実現でき、ひいては粉体流動槽2内の粉体樹脂の粉面をさらに平坦にすることができる。
(4)粉体樹脂塗装装置1では、振動モータ53のハウジング54の中心点Q1から粉体流動槽2の底面22aにおける第1連結部P1までの軸線Oに沿った距離L1は、粉体流動槽2の軸線Oから第2連結部P2までの水平方向に沿った距離L2よりも長い。このため、振動モータ53を回転させると、粉体流動槽2は、鉛直方向に沿って水平方向よりも大きな加速度で振動し、この結果、粉体流動槽2の底面22aが第1連結部P1を中心として固定面333に対し傾斜するような揺動運動をする。このため粉体樹脂塗装装置1によれば、粉体流動槽2内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面を平坦にすることができる。
(5)粉体樹脂塗装装置1によれば、ハウジング54は、少なくとも2枚の支持板561,562によってその回転軸52を中心として均等に挟持される。したがって振動モータ53によってその偏心した回転軸52を回転させると、粉体流動槽2の底面22aには、上記2枚の支持板561,562と連結軸部材58とを介して、第1連結部P1を中心として鉛直方向に沿った振動を均等に伝達させることができる。よって粉体樹脂塗装装置1によれば、粉体流動槽2内の粉体樹脂の粉面をさらに平坦にすることができる。
(6)粉体樹脂塗装装置1によれば、粉体流動槽2の軸線Oと略同軸に設けられた接頭円錐状の連結軸部材58を介してハウジング54の振動を粉体流動槽2の底面22aに伝達することにより、鉛直方向に沿った振動を、第1連結部Pを中心として同心円状に粉体流動槽2に伝達させることができる。よって粉体樹脂塗装装置1によれば、粉体流動槽2内の粉体樹脂の粉面をさらに平坦にすることができる。
(7)粉体樹脂塗装装置1では、粉体流動槽2の高さHを粉体流動槽2の直径2r以下にすることにより、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った変位を水平方向に沿った変位よりも大きくすることができる。このため粉体樹脂塗装装置1によれば、粉体流動槽2内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面をさらに平坦にすることができる。
(8)粉体樹脂塗装方法では、水平方向に沿った加速度よりも鉛直方法に沿った加速度の方が大きくなるように粉体流動槽2を振動させることにより、粉体流動槽2は、その底面22aが水平面に対し傾斜するような揺動運動をするので、粉体流動槽2内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面を平坦にすることができる。また粉体樹脂塗装方法では、このように粉面が平坦に維持された粉体樹脂にワークWの塗装部位W3を浸漬することにより、この塗装部位W3にはまんべんなく塗膜を形成することができるので、製品の品質を向上することができる。
(9)粉体樹脂塗装方法では、振動機構5を用いて、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った加速度及び変位がともに水平方向に沿った加速度及び変位よりも大きくなるように粉体流動槽2を振動させる。これにより、粉体流動槽2内の粉体樹脂を跳ねさせることなく粉面をさらに平坦にすることができ、製品の品質をさらに向上できる。
(10)粉体樹脂塗装方法では、粉体流動槽2の鉛直方向に沿った加速度及び変位が、粉体流動槽2の中心から縁部22aに向かうに従い大きくなるように、粉体流動槽2の底面22aに連結された振動機構5を用いて粉体流動槽2を振動させながら、粉体流動槽2の粉体貯留部25の底板である第2仕切板24にエアを供給する。粉体樹脂塗装方法ではこのように粉体流動槽2を振動させることにより、粉体流動槽2内の粉体樹脂のかさ密度を、中心から縁部22aに向かうに従って高くすることができるので、縁部22a側よりも中心側の方がエアが通りやすくなる。従って粉体樹脂塗装方法によれば、粉体貯留部25の底面にエアを供給すると、粉体流動槽2内には、粉面側において中心から縁部22aへ放射状に流れる粉体樹脂の対流を形成することができる。したがってこのような粉体樹脂の対流が形成された粉体流動槽2内にワークの塗装部位W3を浸漬し、塗装部位W3に粉体樹脂を塗布することにより、塗装部位W3にはまんべんなく塗膜を形成することができるので、製品の品質を向上することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。
1…粉体樹脂塗装装置
2…粉体流動槽(槽)
21a…縁部
22a…底面
3…台座部
333…固定面
36…支持部材
5…振動機構
51…振動ユニット(振動体)
53…振動モータ
52…回転軸
54…ハウジング
55…連結機構
561…第1支持板
562…第2支持板
58…連結軸部材
O…軸線(中心軸)
P1…第1連結部
P2…第2連結部(第2連結部)
Q1…中心点(中心)

Claims (10)

  1. 粉体樹脂を貯留する槽と、当該槽の底面に連結された振動機構と、前記槽と固定面とを連結する支持部材と、を備える粉体樹脂塗装装置であって、
    前記振動機構は、振動体と、前記振動体と前記底面とを連結する連結機構と、を備え、
    前記支持部材は、前記槽を前記固定面に対して弾性支持し、
    前記振動体は、偏心した回転軸を有する振動モータと、当該振動モータを収容するハウジングと、を備え、
    前記連結機構は、前記ハウジングと前記底面とを連結し、
    前記底面と前記ハウジングとは前記槽の中心軸に沿って離間していることを特徴とする粉体樹脂塗装装置。
  2. 前記支持部材は、前記槽の縁部よりも径方向内側に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の粉体樹脂塗装装置。
  3. 記振動モータは、前記回転軸が前記中心軸と略同軸になるように前記連結機構を介して前記底面に連結されることを特徴とする請求項2に記載の粉体樹脂塗装装置。
  4. 前記振動モータの中心から前記連結機構と前記底面の第1連結部までの軸方向に沿った距離は、前記中心軸から前記槽と前記支持部材との第2連結部までの前記軸方向に対し垂直な水平方向に沿った距離よりも長いことを特徴とする請求項3に記載の粉体樹脂塗装装置。
  5. 前記連結機構は、前記ハウジングの対向する側面対にそれぞれ連結されかつ互いに平行に延びる第1支持板及び第2支持板と、前記第1及び第2支持板のうち前記槽側の端部と前記底面とを連結する連結軸部材と、を備え、
    前記回転軸から前記第1及び第2支持板までの水平方向に沿った距離は等しいことを特徴とする請求項4に記載の粉体樹脂塗装装置。
  6. 前記槽は、平面視で略円形状であり、
    前記連結軸部材は、前記中心軸と略同軸でありかつ前記第1及び第2支持板側から前記底面側に向かうに従い拡径する接頭円錐状であることを特徴とする請求項5に記載の粉体樹脂塗装装置。
  7. 粉体樹脂を貯留する槽と、当該槽の底面に連結された振動機構と、前記槽と固定面とを連結する支持部材と、を備える粉体樹脂塗装装置であって、
    前記振動機構は、振動体と、前記振動体と前記底面とを連結する連結機構と、を備え、
    前記支持部材は、前記槽を前記固定面に対して弾性支持し、
    前記槽は、軸方向に沿って延びる円筒状かつ平面視で略円形状であり、
    前記底面から前記槽の縁部までの前記軸方向に沿った距離は前記槽の直径以下であり、
    前記振動機構によって前記槽を振動させたときにおける前記槽の鉛直方向に沿った変位は水平方向に沿った変位よりも大きいことを特徴とする粉体樹脂塗装装置。
  8. 粉体樹脂を貯留する槽及び当該槽の底面に連結された振動機構を備える粉体樹脂塗装装置を用いてワークに粉体樹脂を塗布する粉体樹脂塗装方法であって、
    前記槽の水平方向に沿った加速度よりも鉛直方向に沿った加速度の方が大きくなるように前記振動機構を用いて前記槽を振動させながら、当該槽内に貯留されている粉体樹脂にワークの塗装部位を浸漬し、当該塗装部位に粉体樹脂を塗布することを特徴とする粉体樹脂塗装方法。
  9. 前記槽内に貯留されている粉体樹脂に前記ワークの塗装部位を浸漬する際には、前記振動機構を用いて、前記槽の前記鉛直方向に沿った加速度及び変位がともに前記槽の前記水平方向に沿った加速度及び変位よりも大きくなるように前記槽を振動させることを特徴とする請求項8に記載の粉体樹脂塗装方法。
  10. 粉体樹脂を貯留する槽及び当該槽の底面に連結された振動機構を備える粉体樹脂塗装装置を用いてワークに粉体樹脂を塗布する粉体樹脂塗装方法であって、
    前記槽の鉛直方向に沿った加速度及び変位が前記槽の中心から前記槽の縁部に向かうに従い大きくなるように前記振動機構を用いて前記槽を振動させながら、当該槽の粉体貯留部の底面にエアを供給し、当該槽内に貯留されている粉体樹脂にワークの塗装部位を浸漬し、当該塗装部位に粉体樹脂を塗布することを特徴とする粉体樹脂塗装方法。
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