JP7282127B2 - 粉体塗装装置及び粉体塗装方法 - Google Patents

粉体塗装装置及び粉体塗装方法 Download PDF

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Description

本発明は、粉体塗装装置及び粉体塗装方法に関する。
従来、車両に搭載されるモータの一部品であるステータのコイルエンド等のワークに絶縁粉体を塗装する際に、流動浸漬法が用いられている。特許文献1には、多孔質板としての、第1仕切板および第2仕切板を有する粉体流動槽と、粉体流動槽の底面に連結されている振動機構と、を備える粉体塗装装置が記載されている。
特許第6596477号
ところで、特許文献1のような装置では、多孔質板を介してエアを流すとともに、粉体流動槽を振動させて粉体流動槽内の樹脂粉体を流動させることで、樹脂粉体をワークに塗装している。しかし、この方法では、振動機能が粉体流動槽側に一局集中し、ワークから離脱した粉体流動槽内の粉体樹脂を振動させているので、最適な振動条件を再現することが難しくより均一にワークを塗装するという点で改善の余地があった。
本発明は、より均一にワークを塗装できる粉体塗装装置及び粉体塗装方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、樹脂粉体を貯留する粉体流動槽と、ワークを把持するワーク把持部と、前記ワーク把持部を搬送して前記ワーク把持部に把持された前記ワークの少なくとも一部を前記粉体流動槽内の樹脂粉体に浸漬させるワーク搬送部と、を備え、前記ワーク把持部は、前記ワークに振動を与える振動機構を有する粉体塗装装置に関する。
前記ワーク搬送部は、前記ワーク把持部に把持された前記ワークの少なくとも一部を前記粉体流動槽内の樹脂粉体に浸漬させた状態で、前記ワーク把持部を上下動させることが可能であってもよい。
本発明の他の一態様は、樹脂粉体を貯留する粉体流動槽と、ワークを把持するワーク把持部と、前記ワーク把持部を搬送するワーク搬送部とを備える粉体塗装装置を用いて前記ワークに樹脂粉体を塗布する粉体塗装方法であって、前記ワーク把持部によって把持された前記ワークの少なくとも一部を前記粉体流動槽内の樹脂粉体に浸漬させた状態で、前記ワーク把持部から前記ワークに振動を与えながら樹脂粉体を塗布する粉体塗装方法に関する。
前記ワーク把持部によって把持された前記ワークの少なくとも一部を前記粉体流動槽内の樹脂粉体に浸漬させた状態で、前記ワーク搬送部によって前記ワーク把持部を上下動させながら樹脂粉体を塗布してもよい。
本発明によれば、より均一にワークを塗装できる粉体塗装装置及び粉体塗装方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る粉体塗装装置を示す概略図である。 ステータを示す斜視図である。 ステータコアとコイルを示す分解斜視図である。 ステータにおけるステータコアのスロットに挿入される導体セグメント群を示す斜視図である。 絶縁粉体が塗装される前のコイルエンドを拡大して示す斜視図である。 絶縁粉体が塗装されたコイルエンドを拡大して示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る粉体塗装装置の粉体流動槽とワーク把持部を示す断面図である。 図7に示すワーク把持部に把持されたステータを粉体流動槽側から見た図である。 本発明の一実施形態に係る粉体塗装方法のフローチャートを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る粉体塗装装置1について図1を参照しながら説明する。図1は粉体塗装装置1を示す概略図である。なお、図に示す直交座標系XYZにおいて、水平面に平行な一方向をX軸方向、X軸方向に直交する水平面内の方向をY軸方向、鉛直方向をZ軸方向とする。
粉体塗装装置1は、流動浸漬法により、ワークに樹脂粉体を塗布する装置である。図1に示すように、粉体塗装装置1は、粉体流動槽10と、粉体流動槽10を設置面上で支持している台座部20と、集塵機構30と、粉体流動槽10の粉面の高さを検出するレベルメータ40と、多関節ロボット100と、制御装置70と、を備える。
以下、ワークとして、車両に搭載されるモータの一部品であるステータWを用い、樹脂粉体として、絶縁粉体を用いる場合について説明するが、ワークおよび樹脂粉体は、特に限定されない。絶縁粉体を構成する樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂等が挙げられる。
粉体流動槽10は、上面視すると、略円形状である。粉体流動槽10は、円筒状の胴体11と、略円盤状の底板12と、胴体11の内部に設けられている略円盤状の第1仕切板13及び第2仕切板14と、を備える。第1仕切板13及び第2仕切板14は、それぞれ絶縁粉体の粒径よりも孔径が小さい孔が形成されている多孔質板である。
絶縁粉体が貯留される粉体貯留部15は、胴体11の縁部11aと第2仕切板14とで区画される。また、第1エアチャンバ16は、底板12と第1仕切板13とで区画され、第2エアチャンバ17は、第1仕切板13と第2仕切板14とで区画される。また、第1エアチャンバ16には、エア供給口18を介してエア供給装置19から、所定の速度でエアが供給される。第1エアチャンバ16に供給されたエアは、第1仕切板13を介して、第2エアチャンバ17に流入した後、第2仕切板14を介して、粉体貯留部15に流入する。その結果、粉体貯留部15に貯留されている絶縁粉体が流動する。
台座部20は、固定フレーム21,22と、固定板23と、固定フレーム21,22と固定板23とを連結する連結部材24,25と、を備える。
固定フレーム21,22は、鉛直方向に沿って延びる。固定フレーム21,22の下方側の端部は、それぞれ設置面に固定されている。
固定板23は、上面視すると、略円盤状であり、粉体流動槽10の中心軸と略同軸に設けられている。固定板23は、水平方向に沿って延びる。固定板23の上面には、粉体流動槽10が配置されている。固定板23の直径は、粉体流動槽10の底板12の直径よりも大きい。また固定板23の上面には、複数の貫通孔が形成される。
連結部材24は、軸状であり、上端部が固定板23の底面に固定され、下端部が固定フレーム21の上端部に固定される。連結部材25は、軸状であり、上端部が固定板23の底面に固定され、下端部が固定フレーム22の上端部に固定される。
集塵機構30は、防塵壁31と、集塵ホッパ32と、集塵機33と、を備える。防塵壁31は、固定板23の上面から粉体流動槽10の外側を囲うように上方に延びる壁である。集塵ホッパ32は、その上端部が固定板23の底面に固定される。集塵ホッパ32には、粉体流動槽10から該粉体流動槽10と防塵壁31の間に流出した絶縁粉体が集積される。集塵ホッパ32に集積された絶縁粉体は、集塵管34を介して集塵機33に捕集される。
レベルメータ40は、粉体流動槽10の上方側に設けられている。レベルメータ40は、粉体流動槽10の粉面の高さを、例えば、三角測距法に基づいて検出し、検出値に応じた信号を制御装置70へ送信する。ここで、粉面の高さは、所定の基準(例えば、胴体11の縁部11a)からの距離である。このとき、光源から測定位置に向けてレーザ光を照射し、粉面で反射したレーザ光が受光素子で結像した位置に基づいて、レベルメータ40は、粉面の高さを測定する。
多関節ロボット100は、ワーク搬送部50と、ワーク把持部60を備え、ワークであるステータWを把持するとともに、搬送可能な装置である。多関節ロボット100について説明する前に、ステータWの構成の詳細について図2~図6を参照しながら説明する。
ステータWは、例えば、回転電機のステータであり、ステータコアW1と、ステータコアW1に装着されるコイルW2と、を備える。コイルW2の下端部が、絶縁粉体が塗布されるコイルエンドW3である。
ステータコアW1は、例えば、薄肉のコアプレートが複数積層された積層体からなる円環部W11を有する。円環部W11は、中心に軸方向に貫通する貫通孔W14を有するとともに、軸方向に貫通する複数のスロットW12を有する。スロットW12は、円環部W11の周方向に沿って一定の間隔で放射状に配列され、円環部W11の内周側に開口する開口部W13を有する。本実施形態のステータコアW1は、48個のスロットW12を有するが、スロットW12の数は限定されない。
コイルW2は、例えば、断面矩形状の平角線からなる導体を略U字形状に成形した複数の導体セグメントW21を重ねることによって形成される複数の導体セグメント群W20によって構成される。複数本の導体セグメントW21が束ねられて、図3に示すように、ステータコアW1の軸方向に沿ってスロットW12に挿入される。スロットW12に挿入された導体セグメントW21は、挿入側と反対側からステータコアW1の軸方向の外側に向けて突出する端部を折り曲げ、折り曲げた端部同士をレーザ溶接することによって接合される。
詳しくは、ステータコアW1のスロットW12に挿入される前の導体セグメントW21は、一対の平行な直線部W22,W22と、その直線部W22,W22の一方端部同士を連結するU字部W23と、を有する。導体セグメントW21は、図2に示すように、一対の直線部W22,W22を異なるスロットW12,W12にそれぞれ挿入することによって、ステータコアW1に装着される。1つのスロットW12には、複数本の導体セグメントW21の直線部W22が、ステータコアW1の径方向に重ねられて挿入される。ステータコアW1の周方向に隣り合うスロットW12,W12には、異相の導体セグメントW21の直線部W22が配置される。
スロットW12に挿入された後のコイルW2には、図5に示すように、スロットW12から突出する直線部W22の端部を周方向に沿って斜めに折り曲げることによって斜行部W24が形成されるとともに、斜行部W24の先端側をステータコアW1の軸方向に立ち上げるように折り曲げることによって立ち上がり部W25が形成される。即ち、斜行部W24と立ち上がり部W25によってコイルW2のコイルエンドW3が形成される。
コイルW2の一対の立ち上がり部W25,W25は、一対の斜行部W24,W24がスロットW12から互いに近接する方向に折り曲げられることによって、ステータコアW1の径方向に重なって配置される。これによって、コイルW2はそれぞれ環状に形成される。複数のコイルW2は、ステータコアW1の径方向に重なって配置される同相のコイルW2の立ち上がり部W25,W25同士がレーザ溶接等によって接合されることによって結線される。このようにコイルエンドW3は、ステータコアW1の径方向に複数の斜行部W24や立ち上がり部W25が重ねって配置され、入り組んだ形状となっている。
コイルW2には、絶縁被覆W26が形成されているが、コイルエンドW3の立ち上がり部W25には絶縁被覆W26が剥離された剥離部W27が形成される。絶縁粉体は、この剥離部W27を絶縁するためにこの入り組んだ形状のコイルエンドW3に塗布される。絶縁粉体が塗布されると、図6に示すように、コイルエンドW3の表面に絶縁層W29が形成される。
次に、多関節ロボット100の構成について説明する。多関節ロボット100は、図1に示すように、ワーク搬送部50と、ワーク把持部60とを備える。
ワーク搬送部50は、基台51と、基台51に旋回可能に支持されたアーム部52を備える。
アーム部52は、基台51に旋回可能に支持される第1アーム部525と、第2アーム部526と、第3アーム部527と、第1関節部521と、第2関節部522と、第3関節部523と、連結部材524とを有する。
第1アーム部525は、基台51に対して略鉛直方向を旋回軸として旋回可能に支持される。
第2アーム部526は、第1関節部521を介して第1アーム部525に接続され、第1関節部521を支点として第1アーム部525に対する角度を変更可能に支持される。
第3アーム部527は、第2関節部522を介して第2アーム部526に接続され、第2関節部522を支点として第2アーム部526に対する角度を変更可能に支持される。
連結部材524は、第3関節部523を介して第3アーム部527に接続される。連結部材524は、第3関節部523において、第3アーム部527の延びる方向を旋回軸として旋回可能に支持される。ワーク把持部60は、連結部材524を介してアーム部52に連結される。即ち、ワーク搬送部50は、第1アーム部525を基台51に対して旋回させることでワーク把持部60を水平方向に移動させることができ、第1関節部521と第2関節部522によってワーク把持部60を鉛直方向に移動させることができる。さらに、ワーク搬送部50は、第3関節部523を支点としてワーク把持部60を反転させることができる。
次に、ワーク把持部60について説明する。図7は、粉体流動槽10と多関節ロボット100のワーク把持部60を示す断面図であり、コイルエンドW3を塗装している様子を示す。図8は、図7に示すワーク把持部60に把持されたステータWを粉体流動槽10側から見た図である。
ワーク把持部60は、アーム部52の連結部材524に固定される。ワーク把持部60は、ワークパレット80と、固定パネル61と、弾性部材62と、クランプ機構63と、振動機構64と、を備える。図7に示すように、本実施形態では、ワーク把持部60によって把持されたステータWの軸方向と粉体流動槽10の軸方向が略平行になる状態で、コイルエンドW3を粉体貯留部15に浸漬し、塗装する。
ワークパレット80は、円環状であり、ステータWのコイルエンドW3とは反対側の端部と接続可能に形成される。ワークパレット80は、クランプ機構63によって把持される。
固定パネル61は、連結部材524の第3アーム部527とは反対側の端部528にビスで固定される。固定パネル61における端部528に固定される面とは反対側の面には、弾性部材62が取り付けられる。
弾性部材62は、ワーク搬送部50への振動の伝達を抑制する。弾性部材62としては、例えば、ゴム部材が用いられる。弾性部材62には、固定パネル61が取り付けられる面とは反対側の面にクランプ機構63が取り付けられる。図7に示すように、固定パネル61と、弾性部材62と、クランプ機構63は、ビスによって互いに固定される。
クランプ機構63は、ステータWが取り付けられたワークパレット80を把持可能に構成される。クランプ機構63は、クランプ板631と、爪部636と、クランプシリンダ635を有する。
クランプ板631は、略円盤状であり、その厚み方向の一側面632には弾性部材62が固定され、厚み方向の他側面633には複数の突出片634が形成される。突出片634は、クランプ板631の周縁部側に形成される。
爪部636は、板状であり、突出片634と間隔を空けて対向配置される。爪部636は、粉体流動槽10側から見て突出片634の一部に重なる位置に配置される。
クランプシリンダ635は、一端側がクランプ板631の周縁部に接続され、他端側が爪部636に接続される。クランプ機構63は、ステータWが取り付けられたワークパレット80を突出片634と爪部636の間に配置し、クランプシリンダ635を動作させることでステータWを把持可能である。クランプ機構63は、ステータWの軸方向とクランプ板631の中心軸が略平行になるようにステータWを把持できる。
振動機構64は、クランプ機構63によって把持されたステータWに振動を付与する。振動機構64は、第1加振器641と、第2加振器642と、第2加振器642を固定するブラケット643と、振動計646を有する。
第1加振器641は、クランプ板631の周縁部側の一側面632にビスで固定される。第1加振器641は、図7に白抜矢印で示すようにクランプ機構63によって把持されたステータWの軸方向の振動をステータWに対して付与できる。即ち、第1加振器641は、図7に示すように、粉体貯留部15に浸漬された状態のコイルエンドW3に対して鉛直方向の振動を与えることができる。
第2加振器642は、クランプ板631の中心側の他側面633にブラケット643を介して固定される。第2加振器642は、図2に白抜矢印で示すようにクランプ機構63によって把持されたステータWの径方向の振動をステータWに対して与えることができる。即ち、第2加振器642は、図7に示すように、粉体貯留部15に浸漬された状態のコイルエンドW3に対して水平方向の振動を与えることができる。
ブラケット643は、全体として断面略L字状に形成される。具体的には、ブラケット643は、クランプ板631の他側面633に固定され、他側面633に沿って延びる第1板状部材644と、第1板状部材644の一側の端部からクランプ板631に対して略直交する方向に延びる第2板状部材645を有する。第2加振器642は、第1板状部材644及び第2板状部材645に接触した状態で第2板状部材にビスによって固定される。
振動計646は、図8に示すように、コイルエンドW3の三相線部W28の近傍に取り付けられ、ステータWに付与される振動を検出し、検出値に応じた信号を制御装置70へ送信する。
制御装置70は、例えば、CPU、ROMやRAM等のメモリ、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。制御装置70は、予め定められたプログラムに従って、エア供給装置19のエア供給速度や多関節ロボット100のワーク搬送部50の駆動、ワーク把持部60のクランプ機構63の駆動や振動機構64の駆動を制御する。具体的には、例えば、制御装置70は、ワーク搬送部50が、ワーク把持部60に把持されたコイルエンドW3を粉体流動槽10内の絶縁粉体に浸漬させた状態で、ワーク把持部60を上下動させるようにアーム部52等の駆動を制御できる。また、制御装置70は、振動機構64の駆動を制御し、第1加振器641及び第2加振器642の振動数を調整できる。
次に、本実施形態の粉体塗装方法について図9を参照しながら説明する。図9は粉体塗装方法の流れを示すフローチャートである。
本実施形態に係る粉体塗装方法は、ステータWを加熱する加熱工程と、ステータWのコイルエンドW3に絶縁粉体を塗布する粉体塗布工程と、コイルエンドW3に絶縁粉体が塗布されたステータWを再加熱する再加熱工程と、を含む。
加熱工程では、粉体予熱炉でコイルエンドW3が絶縁粉体を溶着させることが可能な温度になるまでステータWを加熱する。
粉体塗装工程では、制御装置70は、ワーク搬送部50のアーム部52等を駆動し、粉体予熱炉内で加熱されたステータWをワーク把持部60で把持した状態で粉体流動槽10の上方付近まで搬送する。このとき、ステータWは、コイルエンドW3を上方に向けた状態でワーク把持部60に把持されている。
ステータWが粉体流動槽10の上方に搬送されると、制御装置70によってアーム部52の駆動が制御され、第3関節部523を支点としてワーク把持部60を反転させる。この結果、ワーク把持部60に把持されたステータWのコイルエンドW3は、粉体流動槽10の粉体貯留部15内の粉面と対向する。
ステータWが反転すると、制御装置70によってアーム部52の駆動が制御され、粉体流動槽10にステータWのコイルエンドW3を浸漬する。制御装置70は、コイルエンドW3を粉体流動槽10の内の絶縁粉体に浸漬させた状態で、振動機構64がステータWに振動を与えるとともに、ワーク搬送部50がワーク把持部60を上下動させるようにワーク搬送部50の駆動を制御する。
所定時間経過後に、制御装置70は、ワーク搬送部50の駆動を制御し、粉体貯留部15内のステータWを粉体流動槽10の上方に引き上げる。
ステータWを粉体流動槽10の上方に引き上げ、所定時間待機した後に、制御装置70は、ワーク搬送部50の駆動を制御し、粉体流動槽10にステータWのコイルエンドW3を再度浸漬する。制御装置70は、コイルエンドW3を粉体流動槽10の内の絶縁粉体に浸漬させた状態で、振動機構64がステータWに振動を与えるとともに、ワーク搬送部50がワーク把持部60を上下動させるようにワーク把持部60及びワーク搬送部50の駆動を制御する。
所定時間経過後に、制御装置70は、ワーク搬送部50の駆動を制御し、粉体貯留部15内のステータWを粉体流動槽10の上方に引き上げる。
所定時間経過後に、制御装置70は、ワーク搬送部50のアーム部52等を駆動し、粉体硬化炉まで搬送するとともに、コイルエンドW3が上方を向くようにステータWを反転する。
再加熱工程では、制御装置70は、ワーク搬送部50のアーム部52等を駆動し、粉体硬化炉内にステータWを搬送する。そして、粉体硬化炉内で絶縁粉体がコイルエンドW3に溶着したステータWが再加熱され、コイルエンドW3に絶縁層W29が形成される。
ここで、第1仕切板13及び第2仕切板14のような多孔質板を介してエアを流すとともに、粉体流動槽10を振動させて粉体流動槽10内の樹脂粉体を流動させる従来の粉体塗装装置や方法では、粉体流動槽10の軸方向の振動によって多孔質板の気孔が閉塞していく。特に粉体流動槽10が円錐運動すると、多孔質板の中心軸側と周縁側で軸方向の振動に差が生じ、中心軸側と周縁側における多孔質板の気孔の閉塞率の差が大きくなる。この結果、粉体流動槽10において粉体流動槽10内の粉面に放射状の流れが生じ、粉体塗装の品質が低下する。
これに対して、本実施形態に係る粉体塗装装置1は、樹脂粉体を貯留する粉体流動槽10と、ステータWを把持するワーク把持部60と、ワーク把持部60を搬送してワーク把持部60に把持されたステータWの少なくとも一部を粉体流動槽10内の絶縁粉体に浸漬させるワーク搬送部50と、を備え、ワーク把持部60は、ステータWに振動を与える振動機構64を有する。これにより、絶縁粉体を貯留する粉体流動槽10を振動させずにステータWと絶縁粉体との間の振動を発生させることができる。即ち、粉体流動槽10全体を揺らして槽内の絶縁粉体を流動化させるのではなく、浸漬する製品を振動させることで粉体流動槽10を振動させた場合と同等に粉体の流動化できる。このため、粉体流動槽10の振動に起因する粉面の放射状流れの発生が抑制でき、コイルエンドW3のような入り組んだ形状の塗装部位に対してもより均一に塗装できる。また、ステータWに直接振動を与えるので、ステータWと絶縁粉体との間の振動を最適な状態に設定しやすく、高品質の粉体塗装が可能である。また、粉体流動槽を振動させずにワークと粉体流動槽との間に振動を発生させることができるので、粉体流動槽の軸方向の振動に起因する気孔の閉塞による多孔質板の劣化を抑制でき、多孔質板の延命化が可能である。
本実施形態に係る粉体塗装装置1において、ワーク搬送部50は、ワーク把持部60に把持されたステータWの少なくとも一部を粉体流動槽10内の絶縁粉体に浸漬させた状態で、ワーク把持部60を上下動させることが可能である。これにより、粉体流動槽10内の絶縁粉体に浸漬したステータWを振動させるとともに、絶縁粉体に浸漬した状態でステータWを上下動させるので、コイルエンドW3のように複数本の導体セグメントW21の間を通し、コイルエンドW3のより内側まで絶縁粉体を送り込むことができる。
本実施形態に係る粉体塗装方法は、樹脂粉体を貯留する粉体流動槽10と、ステータWを把持するワーク把持部60と、ワーク把持部60を搬送するワーク搬送部50とを備える粉体塗装装置1を用いてステータWに絶縁粉体を塗布する粉体塗装方法であって、ワーク把持部60によって把持されたステータWの少なくとも一部を粉体流動槽10内の樹脂粉体に浸漬させた状態で、ワーク把持部60からステータWに振動を与えながら樹脂粉体を塗布する。これにより、絶縁粉体を貯留する粉体流動槽10を振動させずにステータWと絶縁粉体との間の振動を発生させることができるので、粉面の放射状流れの発生が抑制でき、コイルエンドW3のような入り組んだ形状の塗装部位に対してもより均一に塗装できる。また、ステータWに直接振動を与えるので、ステータWと絶縁粉体との間の振動を最適な状態に設定しやすく、高品質の粉体塗装が可能である。また、粉体流動槽を振動させずにワークと粉体流動槽との間に振動を発生させることができるので、粉体流動槽の軸方向の振動に起因する気孔の閉塞による多孔質板の劣化を抑制でき、多孔質板の延命化が可能である。
本実施形態に係る粉体塗装方法では、ワーク把持部60によって把持されたステータWの少なくとも一部を粉体流動槽10内の樹脂粉体に浸漬させた状態で、ワーク搬送部50によってワーク把持部60を上下動させながら絶縁粉体を塗布する。これにより、粉体流動槽10内の絶縁粉体に浸漬したステータWを振動させるとともに、絶縁粉体に浸漬した状態でステータWを上下動させるので、コイルエンドW3のように複数本の導体セグメントW21の間を通し、コイルエンドW3のより内側まで絶縁粉体を送り込むことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨の範囲内で、上記の実施形態を適宜変更してもよい。
上記実施形態では、ワーク把持部60によって把持されたステータWの少なくとも一部を粉体流動槽10内の樹脂粉体に浸漬させた状態で、ワーク搬送部50によってワーク把持部60を上下動させながら樹脂粉体を塗布していたが、ワーク把持部60を上下動させずに樹脂粉体を塗布してもよく、ワーク把持部60を水平方向に動かしながら樹脂粉体を塗布してもよい。
1 粉体塗装装置
10 粉体流動槽
50 ワーク搬送部
60 ワーク把持部
W ステータ(ワーク)

Claims (2)

  1. 樹脂粉体を貯留する粉体流動槽と、
    回転電機のステータであるワークを把持するワーク把持部と、
    多関節ロボットの少なくともアーム部によって構成され、前記ワーク把持部を搬送して前記ワーク把持部に把持された前記ワークの少なくとも一部を前記粉体流動槽内の樹脂粉体に浸漬させるワーク搬送部と、を備え、
    前記ワーク把持部は、前記ワークに振動を与える振動機構を有し、
    前記ワーク把持部に把持された前記ワークの少なくとも一部を前記粉体流動槽内の樹脂粉体に浸漬させた状態で、前記ワーク把持部を上下動させるとともに、前記ワーク把持部の前記振動機構の駆動を制御して前記ワークに対して鉛直方向の振動と水平方向の振動を与える制御装置をさらに備える粉体塗装装置。
  2. 樹脂粉体を貯留する粉体流動槽と、回転電機のステータであるワークを把持するワーク把持部と、前記ワーク把持部を搬送するワーク搬送部とを備える粉体塗装装置を用いて前記ワークに樹脂粉体を塗布する粉体塗装方法であって、
    前記ワーク把持部によって把持された前記ワークの少なくとも一部を前記粉体流動槽内の樹脂粉体に浸漬させた状態で、前記ワーク搬送部によって前記ワーク把持部を上下動させながら樹脂粉体を塗布するとともに、前記ワーク把持部から前記ワークに鉛直方向の振動と水平方向の振動を与えながら樹脂粉体を塗布し、
    前記ワーク搬送部は、多関節ロボットの少なくともアーム部によって構成される粉体塗装方法。
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