JPH10311364A - 能動的除振制振装置 - Google Patents

能動的除振制振装置

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JPH10311364A
JPH10311364A JP9134464A JP13446497A JPH10311364A JP H10311364 A JPH10311364 A JP H10311364A JP 9134464 A JP9134464 A JP 9134464A JP 13446497 A JP13446497 A JP 13446497A JP H10311364 A JPH10311364 A JP H10311364A
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JP
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vibration
signal
stage
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motion mode
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JP9134464A
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English (en)
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Takehiko Mayama
武彦 間山
Shinji Wakui
伸二 涌井
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Canon Inc
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Publication date
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制振性能を向上させる。 【解決手段】 除振台1と、前記除振台に駆動力を付与
する複数個のアクチュエータ4a〜4dと、前記除振台
の振動を検出する振動検出手段3a〜3dと、前記振動
検出手段の出力を補償して前記アクチュエータにフィー
ドバックする制御ループと、前記除振台の上で運転され
る機器9の駆動信号を検出し、それに適切なフィルタリ
ングとゲイン調整を施した信号を前記制御ループに加算
するフィードフォワードパスと、22X,22Yを備え
る。制御ループは、複数個の振動検出手段の出力から除
振台の所定の複数自由度の運動モードの信号を抽出する
運動モード抽出手段5と、その出力を適切に補償する補
償器6X,6Y,6θzと、その出力を受けて複数個の
前記アクチュエータに駆動力を付与するための分配比率
を与える運動モード分配手段7とを備え、フィードフォ
ワードパスの信号は運動モード分配手段への入力に対し
て加算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除振特性を損なう
ことなく除振台上に搭載される運動機構の駆動反力に原
因した揺れを効果的に抑制する能動的除振装置であっ
て、特に半導体露光装置等の精密機器搭載用の能動的除
振制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】除
振台上には振動を嫌う機器群が搭載される。例えば、光
学顕微鏡や露光用XYステージなどである。特に、露光
用XYステージの場合、適切かつ迅速な露光が行われる
べく外部から伝達する振動を極力排除した除振台上に同
ステージは搭載されねばならない。何故ならば、露光は
露光用XYステージが完全停止の状態で行われねばなら
ないからである。さらに、露光用XYステージはステッ
プ&リピートという間欠運動を動作モードとして持ち、
繰り返しのステップ振動を自身が発生しこれが除振台の
揺れを惹起せしめることにも注意せねばならない。この
種の振動が整定しきれないで残留する場合にも、露光動
作に入ることは不可能である。したがって、除振台に
は、外部振動に対する除振と、搭載機器自身の運動に起
因した強制振動に対する制振性能をバランスよく実現す
ることが求められる。なお、近年XYステージを完全停
止させてから同ステージ上搭載のシリコンウエハに対し
て露光光を照射するステップ&リピー卜方式の半導体露
光装置に代わって、XYステージなどをスキャンさせな
がら露光光をシリコンウエハ上に照射するスキャン方式
の半導体露光装置も登場してきた。このような装置に使
われる除振台に対しても、外部振動の除振と、その除振
台搭載機器自身の運動に起因した強制振動に対する制振
性能とをバランスよく満たすことが求められることは同
様である。
【0003】さて、周知のように除振台は受動的と能動
的なものとに実現形態が分類される。除振台上の搭載機
器に求められる高精度位置決め、高精度スキャン、高速
移動などへの要求に応えるべく近年は能動的除振装置を
用いる傾向にある。それに用いられるアクチュエータと
しては空気バネ、ボイスコイルモータ、圧電素子などが
知られている。本発明ではボイスコイルモータなどの電
磁駆動型リニアモータを用いた能動的除振装置を対象に
して具体的説明を行う。もちろん、空気圧制御式アクチ
ュエータや圧電素子など他のアクチュエータを使った能
動的除振装置への適用を妨げない。
【0004】まず、能動的除振装置の構成を図3を参照
して説明する。同図において、1はXYステージなどの
精密機器を搭載する除振台、2a〜dは除振台1を能動
的に支持するための能動的マウント、3a〜dは能動的
マウントに内蔵されて除振台1の振動を検出する加速度
センサなどの振動検出手段、4a〜dは各能動的マウン
トが内蔵するアクチュエ一夕である。また、6a〜dは
振動検出手段の出力を補償する補償器、8a〜dはアク
チュエータ4a〜dを励磁する電力増幅器である。ここ
で、アクチュエータ4a〜dが発生する駆動力は、4
a,4cが図中記載の座標系を使ってx軸方向で、4
b,4dがy軸方向である。同様に、例えば加速度信号
を検出する振動検出手段3a〜dの検出方位も、能動的
マウント内のアクチュエータの駆動方向と同一とする。
【0005】次に、動作原理を説明する。振動検出手段
3a〜dから取得した電気信号は、補償器6a〜dに導
かれている。アクチュエー夕4a〜dがボイスコイルモ
ータに代表される電磁駆動型リニアモータで、かつ振動
検出手段3a〜dが加速度センサである場合、補償器6
a〜dの形は積分器となる。各補償器の出力信号はアク
チュエータ4a〜dを駆動する電力増幅器8a〜dを励
磁し、その結果として除振台1にダンピングを与えるよ
うに作用する。上述のように、従来の能動的除振装置の
制御系は各能動的マウントに組み込まれた振動検出手段
の信号を適切に補償して、その出力を使って振動を検出
した部位近傍に組み込まれたアクチュエー夕を駆動する
という、各軸独立の制御ループとなっていた。最後に、
除振台1に搭載されるXYステージ9の構造を図4に示
す。図において、10はXステージ、11はXステージ
10の上に搭載されたシリコンウエハ12を微細に位置
決めするための微動ステージ、13はYステージ、14
Rと14LはともにYステージ13を駆動するリニアモ
ータの可動子(Xステージ10の可動子は不図示)、1
5XはXステージ10を駆動するリニアモータの固定子
であるコイル、15YRと15YLはYステージ13を
駆動するために左右に配置したリニアモ一夕の固定子で
あるコイル、16はステージ定盤、17XはX軸計測用
のバーミラー、17YはY軸計測用のバーミラー、であ
る。
【0006】ここで、図3のような制御ループの骨格を
有する能動的除振装置に対しフィ一ドフォワード信号を
注入することを考える。同図では、電力増幅器8a〜d
の前段に加算器を設けて端子Xa,Xc,Yb,Ydか
ら信号が印加できるようになっている。加減速運転をす
る精密機器、例えばXYステージが除振台1に搭載され
ている場合、その加減速に原因して除振台1は揺動を受
ける。この現象を抑制すべく、除振台1の揺れの原因を
なす搭載機器の駆動信号を適切に補償して端子Xa,X
c,Yb,Ydに印加することが考えられる。このよう
な除振台の制振方法を、ここではステージ反力フィード
フォワードと呼ぶことにする。
【0007】さて、XYステージの駆動信号を検出しそ
れに補償を施したフィードフォワード信号は、適切な比
率を持たせて端子Xa,Xc,Yb,Ydに振り分けら
れねばならない。また、図3を参照して明らかなよう
に、フィードフォワード信号の加算器への入力レベルの
調整は各端子ごとに実施することになる。例えばXYス
テージのような搭載機器の駆動に原因して除振台1が主
にX軸方向に揺れる場合であって、Xaに注入するフィ
ードフォワード信号のレベルを調整する場面を考えてみ
よう。Xa以外の端子への信号印加レベルを固定し、X
aへのフィードフォワード信号のレベルのみを調整した
場合、除振台1の揺れは連成状態に陥る。能動的マウン
ト1脚でのフィードフォワード信号の入力レベル調整
は、並進や回転運動間の連成振動を引き起こしその見通
しは極めて悪い。所望の制振状態を達成する調整は試行
錯誤的であるばかりか、調整未了によってXYステージ
の性能を最高の状態に引き出し得ないという事態も招
く。本発明はこのような問題を解決するためになされた
ものである。
【0008】さて、上述した課題の解決、あるいはそれ
と類似する課題の解決を目的とする公知資料として、特
願平8−19238号の『『能動的除振装置および能動
除振方法』、及び特開平6−216003号の『ステー
ジ装置』が挙げられる。
【0009】まず、特願平8−19238号の『能動的
除振装置および能動除振方法』は、能動除振装置におい
て従来は十分に考慮されていなかった装置設置基礎の回
転振動の絶縁性能を、並進振動の絶縁性能と同等または
それ以上に向上させる目的で案出されたものである。床
などの装置設置基礎の振動を検出する振動検出手段を備
え、この振動検出手段から装置設置基礎の並進、回転な
どの各運動モードの振動信号を検出してその振動信号を
適切に補償し、それによって得られた各運動モードの補
償信号を除振台に制御力を加える複数のアクチュエータ
に分配するという技術を開示している。この公知資料
は、床の振動に対する振動絶縁、すなわち除振特性の向
上を意図したものである。一方、本発明は制振性能の向
上を目的とするので技術内容を異にする。
【0010】次に、特開平6−216003号の『ステ
ージ装置』では、XYステージ制御部から防振台制御系
内の防振台制御部に対して、XYステージの変位情報を
提供し、防振台に搭載されたXYステージの運転に起因
して生じる防振台の揺れを抑圧する大まかな考え方が記
載されている。ここで、防振台とは、本発明で除振台と
称しているもののことである。XYステージの変位情報
とは、レーザ干渉計で計測されたXYステージの座標、
駆動モータから発生される各速度情報に基づいたXYス
テージの速度情報、および駆動モータに対して供給され
る駆動電圧の大きさの情報等のことと規定している。こ
の従来例においては、防振台上に搭載されているXYス
テージ自身の駆動が原因となり結果として防振台が揺れ
るのであるから、そのXYステージ自身を駆動する何等
かの情報を取り出して防振台の揺れを抑圧することは誰
もが考察できることであり、むしろ防振台の揺れを抑制
するために情報をどのように加工処理して防振台の揺れ
を抑圧するか、という具体的な装置構成が開示されてい
ないことが問題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明の能動的除振制振装置では、除振台と除振
台に駆動力を付与する複数個のアクチュエータと、除振
台の振動を検出する振動検出手段と、振動検出手段の出
力を補償してアクチュエータにフィードバックする制御
ループと、除振台の上で運転される機器の駆動信号を検
出し、それに適切なフィルタリングとゲイン調整を施し
た信号を制御ループに加算するフィードフォワードパス
とを具備する。
【0012】より具体的には、振動検出手段の出力を補
償してアクチュエータにフィードバックする制御ループ
は、複数個の振動検出手段の出力から除振台の並進や回
転といった運動モードの信号を抽出する運動モード抽出
手段と、運動モード抽出手段の出力を運動モードごとに
適切に補償する補償器と、その出力を受けて複数個のア
クチュエータに駆動力を付与するための分配比率を与え
る運動モード分配手段とを備えている。さらに、フィー
ドフォワードパスの信号は運動モード分配手段の入力に
加算されていることが特徴である。
【0013】ここで、振動検出手段としては代表的には
加速度センサが用いられる。アクチュエータとしてはボ
イスコイルモータなどの電磁駆動型リニアモータ、空気
圧制御式アクチュエータ、圧電アクチュエータ、または
これらのアクチュエータを複合して用いたものを対象に
している。また、フィードフォワードパスの代表的なも
のとして、適切な時定数とゲイン可変の機能とを持つバ
ンドパスフィルタを有するものがある。
【0014】
【作用】XYステージがステップ駆動したとき、XYス
テージを搭載する除振台はその反力を受けて揺れる。し
かし、除振台はアクチュエータを内蔵する能動的マウン
トによって支持されているのでXYステージの駆動パタ
ーンを検出し、これを除振台の揺れを抑制するように能
動的マウントにフィードフォワードすることができる。
この際、XYステージの駆動によって除振台には主体的
な運動モードが発生している。例えば、XYステージが
X方向にステップ駆動したときには、除振台の主たる振
動もほぼX方向である。ここで、除振台を制御する能動
的マウントが並進や回転といった運動モードに基づく制
御系構成である場合、Xステージの駆動パターンが除振
台のX方向並進振動を惹起するので、X並進運動を表す
補償信号が流れる箇所に、その揺れの原因となるXYス
テージの駆動パターンをフィードフォワード的に加算す
る。すると、加算された運動モードの補償信号は運動モ
ード分配手段を通って各能動的マウント内のアクチュエ
ータを駆動力を発生せしめるため、除振台の揺れを効果
的に抑制するよう作用する。
【0015】
【発明の実施の形態】
【0016】
【実施例】図1に本発明の一実施例に係る能動的除振制
振装置を示す。図において、1はXYステージなどの精
密機器を搭載する除振台、2a〜dは除振台1に駆動力
を与えるアクチュエータが内蔵された能動的マウント、
3a〜dは能動的マウントに内蔵されて除振台1の振動
を検出するための振動検出手段、4a〜dは各能動的マ
ウントが内蔵するアクチュエータである。また、5は振
動検出手段3a〜dの出力から除振台1のx方向並進運
動、y方向並進運動及びz軸回りの回転運動を示す運動
モード信号(Sx ,Sy ,Sθz )を演算抽出する運動
モード抽出手段、6X,6Y,6θzは運動モード抽出
手段の信号に補償を掛ける補償器、7は運動モードごと
に最適な補償を施した補償器6X,6Y,6θzの出力
信号を入力として各マウントが担う駆動力の割合を決定
する運動モード分配手段、8a〜dはアクチュエータ4
a〜dを励磁する電力増幅器、である。
【0017】除振台1の上には図4を用いて詳細に説明
したXYステージ9が搭載されている。その微動ステー
ジ11上のX軸計測用のバーミラー17Xへの出射光線
をX軸干渉計18Xで計測し、その信号が位置検出手段
19Xに導かれてXステージ10のX軸方向の位置が計
測される。この計測値は、目標プロファイルrxとして
印加される信号と比較されて偏差信号を生成する。偏差
信号はPID補償器20Xなどに代表される安定化補償
器に導かれ、その出力が電力アンプ21Xを励磁しXス
テージ10を駆動するコイル15Xに電流を通電する。
以って、XYステージ9のX軸方向の位置は、目標プロ
ファイルrxで指定した位置へ収束する。同様に、微動
ステージ11の上に搭載するY軸計測用のバーミラー1
7Yへの出射光繰をY軸干渉計18Yで計測し、その信
号を位置検出手段19Yに導いてYステージ13のY軸
方向の位置を計測する。この計測値は、目標プロファイ
ルryとして印加される信号と比較されて偏差信号を生
成する。偏差信号はPID補償器20Yなどに代表され
る安定化補償器に導かれ、その出力がコイル15YR,
YLへ電流を通電する電力アンプ21YR,YLを励磁
する。以って、目標プロァイルryで指定した位置へ収
束する。
【0018】本実施例では、図1の如き能動的マウント
4脚に対する能動的除振装置とX及びYステージに対す
る位置決め制御装置を備えて、除振台1の揺れを引き起
こす原因となるXYステージの駆動パターンとして、P
ID補償器20Xと20Yの出力、すなわち電力アンプ
21Xと21YR,YLへの入力信号を検出している。
この信号の中には、XYステージを定速駆動するに必要
な推力を発生させるためのオフセットが生じているし、
高周波の振動成分が含まれてもいる。
【0019】したがってこの信号を直に能動的除振装置
のアクチュエータにフィードフォワードすると、定常オ
フセットに原因して、除振台1の平衡位置をシフトさ
せ、且つ高周波の振動成分フィードフォワードによって
除振台1及びXYステージ9を含めた搭載精密機器を高
周波で励起させてしまう。そこで、能動的除振装置への
フィードフォワード信号として用いるXYステージ制御
系内のPID補償器20X,20Yの出力信号は、定常
オフセットを除去するためのローカット特性と高周波振
動を除去するためのローパス特性とを併せ持つバンドパ
スフィルタ(BPF)22X,22Yに導かれている。
もちろん、フィードフォワード入力のレベルを調整する
ゲイン調整機能も併せ持たせている。図示のように、B
PF22X,22Yの出力は能動的除振制振装置におけ
る運動モード分配手段7の前段に加算している。例え
ば、Xステージの駆動は除振台1を主にX軸方の並進運
動を引き起こすように揺らせる。この揺れの原因となる
信号は、PID補償器20Xの出力信号、すなわち電力
アンプ21Xへの入力信号であり、この信号を適切な時
定数を有するBPF22Xでフィルタリングし、かつ適
切なゲイン調整の後に運動モード分配手段7の前段でX
軸方向の並進運動の補償信号である補償器6Xの出力点
に加算している。したがって、除振台1を除振する信号
と、除振台1をX軸方向に積極的に制振するBPF22
Xの出力信号とを加算した信号が、運動モード分配手段
7への入力となる。結果として、能動的マウント内の各
アクチュエータが担うべき駆動力を適切に分配する運動
モード分配手段7の働きにより、除振と制振の両特性を
満足するようにアクチュエータへの通電がなされ、結果
として除振台1を所望の姿勢に維持することができる。
なお、BPF22θの出力信号は、除振台1のZ軸回り
の回転運動を生成させるときのフィードフォワード信号
である。
【0020】最後に、本発明の有効性を示す実験結果を
図5に与える。XYステージがステップ駆動した場合に
ついて図1では不図示の手段によって除振台1の位置偏
差信号を運動モード(X,Y,θz)で観察している。
BPF22Xのゲインは図中左側が未投入で、右側が投
入している。ここで、XはX軸方向並進運動を、YはY
軸方向並進運動を、θzはZ軸回りの回転運動を表す。
BPF22Xのゲイン投入によって除振台1のX軸方向
並進運動を示す位置偏差信号Xはその振幅が抑制されて
いる。
【0021】[実施例1の変形]上述の実施例では、除
振台1を能動的マウント4脚で支持してなる能動的除振
装置において、水平方向(並進運動2自由度と回転運動
1自由度)の除振系に対し本発明を適用した場合の技術
内容を説明した。しかしもちろん、能動的マウント4脚
で支持される能動的除振装置における鉛直方向(並進運
動1自由度と回転運動2自由度)の除振系に対しても、
また水平と鉛直方向を制御的に分離せずに扱う6自由度
の除振系に対しても本発明の適用は妨げられない。
【0022】さらに、能動的マウント3脚で支持される
能動的除振装置における水平方向3自由度あるいは鉛直
方向3自由度、もしくは水平と鉛直を含めた6自由度の
除振系に対しても本発明が適用できることは言うまでも
ない。能動的マウント3脚で支持される能動的除振装置
の水平方向の除振系に適用した例を図2に示す。同図に
おいて、能動的マウント2a〜cの駆動力発生方向は順
番にY,Y,X軸方向である。同様に、振動検出手段3
a〜cによる振動検出方向も順番にY,Y,X軸方向で
ある。これらの振動検出手段3a〜cから、概略3角形
状乃至は概略台形形状の除振台1のX軸方向並進運動、
Y軸方向並進運動、Z軸回りの回転運動を示す振動に関
する運動モード信号(Sx,Sy,Sθz)を運動モー
ド抽出手段5で演算する。なお、この運動モード抽出手
段5の演算内容は、除振台1の重心位置と振動検出手段
3a〜cの空間的配置とによって定められる。したがっ
て図1における運動モード抽出手段5とは演算式を異に
することに注意したい。同様に、運動モード分配手段7
の演算内容は除振台1の重心位置とアクチュエータの空
間的配置とによって定められるので、図1と図2におけ
る運動モード分配手段7の演算内容は互いに異なる。次
いで、運動モード信号(Sx,Sy,Sθz)は、運動
モードごとに最適な補償を施す補償器6X,6Y,6θ
zに導かれ、この出力信号とフィードフォワード信号と
を加算した信号を運動モード分配手段7に導き、この出
力信号で電力増幅器8a〜cを励磁してアクチュエータ
4a〜cに駆動力を付与する。XYステージ9の駆動信
号はBPF22X,22Yに導かれ、その出力信号はX
Yステージ9によって除振台1が主たる揺れを引き起こ
す運動モードに関する補償器6X,6Y,6θzの中の
何れかに加算することになる。
【0023】図1と図2の差異は、図1の運動モード抽
出手段5と運動モード分配手段7はそれぞれ4×3(あ
るいは3×3)、3×4の行列を成し、図2のそれらは
3×3、3×3の行列であることである。しかし、これ
らの事情は除振台1を支持する能動的マウントに内蔵す
るアクチュエータの個数および駆動力発生方向、並びに
振動検出手段の個数および検出方向に依存しているので
あって本質的な違いではない。
【0024】本発明の主旨は、能動的マウントに対する
能動的除振装置が制御ループ内に運動モード抽出手段5
と運動モード分配手段7とを備えていることが前提であ
り、除振台の上に搭載されるXYステージなどの駆動に
よって除振台が主たる運動モードの揺れを生起すると
き、同ステージの駆動信号を適切な時定数とゲイン可変
の機能を有するBPFに通し、その出力信号を除振台が
主たる揺れを生じる運動モードの信号が入力される運動
モード分配手段の前段に加算するフィードフォワードパ
スを備えてなる能動的除振制振装置を提供することであ
る。
【0025】なお、能動的除振装置の中の運動モード分
配手段7の前段にフィードフォワードするXYステージ
の駆動パターンは、図1及び図2の場合PID補償器2
0X,20Yの出力信号であった。しかし、フィードフ
ォワードの原信号は、このような信号に限定されるもの
ではない。例えば、電力アンプ21X,21YR,YL
では一般に電磁駆動型リニアモータに通電する電流マイ
ナーループを有するが、その通電される電流を検出して
適切な補償を施してフィードフォワード信号としてもよ
い。あるいはXYステージを駆動する目標プロファイル
rx、ry、すなわちX及びYステージ制御系への目標
値を検出し、これに適切な補償を施した信号をフィード
フォワード信号として使用してもよい。
【0026】また、図1と図2の実施例では主にアナロ
グ演算回路で制御装置を実現しているが、この内の一部
もしくは全部を電子計算機のようなディジタル演算装置
で置き換えても構わない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば以下の効果がある。 (1)除振台の揺れを引き起こすXYステージ等の駆動
信号を、運動モードに基づいて制御ループが構成される
能動的除振装置内の運動モード分配手段の前段に加算し
た。したがって、運動モードを示す(各運動モードに対
応する)フィードフォワードパスの一カ所のゲイン調整
によって除振台の姿勢が効果的に調整できる。 (2)除振台の効果的な姿勢調整が可能なことにより、
除振台上のXYステージ等の位置決め整定時間のバラツ
キを抑制することができる。 (3)フィードフォワードによって除振台の揺れの最大
値を抑制し、かつ揺れの持続時間も短縮することができ
る。したがって、XYステージを含めた除振台に搭載さ
れる精密機器のローカルな振動の発生を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る能動的除振制振装置
の構成を示す図である。
【図2】 本発明の他の実施例に係る能動的除振制振装
置の構成を示す図である。
【図3】 従来の能動的除振装置の構成を示す図であ
る。
【図4】 XYステージの構造を示す図である。
【図5】 本発明の有効性を示す実験結果を示す図であ
る。
【符号の説明】
1:除振台、2a〜d:能動的マウント、3a〜d:振
動検出手段、4a〜d:アクチュエータ、5:運動モー
ド抽出手段、6X,6Y,6θz:補償器、7:運動モ
ード分配手段、8a〜d:電力増幅器、9:XYステー
ジ、10:Xステージ、11:微動ステージ、12:シ
リコンウエハ、13:Yステージ、14R,14L:リ
ニアモータ可動子、15X、15YR、15YL:コイ
ル、16:ステージ定盤、17X:X軸計測用のバーミ
ラー、17Y:Y軸計測用のバーミラー、18X:X軸
干渉計、18Y:Y軸干渉計、19X,19Y:位置検
出手段、20X,20Y:PID補償器、21X,21
YR,21YL:電カアンプ、22X,22Y,22
θ:バンドパスフィルタ(BPF)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 515G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除振台と、前記除振台に駆動力を付与す
    る複数個のアクチュエータと、前記除振台の振動を検出
    する振動検出手段と、前記振動検出手段の出力を補償し
    て前記アクチュエータにフィードバックする制御ループ
    と、前記除振台の上で運転される機器の駆動信号を検出
    し、それに適切なフィルタリングとゲイン調整を施した
    信号を前記制御ループに加算するフィードフォワードパ
    スと、を備えたことを特徴とする能動的除振制振装置。
  2. 【請求項2】 前記振動検出手段の出力を補償して前記
    アクチュエータにフィードバックする制御ループは、複
    数個の前記振動検出手段の出力から前記除振台の所定の
    複数自由度の運動モードの信号を抽出する運動モード抽
    出手段と、前記運動モード抽出手段の出力を適切に補償
    する補償器と、運動モードごとの補償信号である前記補
    償器の出力を受けて複数個の前記アクチュエータに駆動
    力を付与するための分配比率を与える運動モード分配手
    段とを備え、前記フィードフォワードパスの信号は前記
    運動モード分配手段への入力に対して加算されることを
    特徴とする請求項1記載の能動的除振制振装置。
  3. 【請求項3】 前記振動検出手段は加速度センサである
    ことを特徴とする請求項1〜2記載の能動約除振制振装
    置。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータは、ボイスコイルモ
    ータなどの電磁駆動型リニアモータ、空気圧制御式アク
    チュエータ、圧電アクチュエータ、またはこれらのアク
    チュエータを複合して用いてなる請求項1〜2記載の能
    動的除振制振装置。 【請求瑣5】 前記フィードフォワードパスは適切な時
    定数とゲイン可変の機能とを持つバンドパスフィルタを
    有するものであることを特徴とする請求項1〜2記載の
    能動的除振制振装置。
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