JP2002242983A - 能動的除振装置 - Google Patents

能動的除振装置

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JP2002242983A JP2001041355A JP2001041355A JP2002242983A JP 2002242983 A JP2002242983 A JP 2002242983A JP 2001041355 A JP2001041355 A JP 2001041355A JP 2001041355 A JP2001041355 A JP 2001041355A JP 2002242983 A JP2002242983 A JP 2002242983A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステージの移動速度が大きい場合でも除振台
の空気バネと電磁アクチュエータの制御系にフィードフ
ォワード入力することによって、ステージの移動速度が
大きい場合でも除振台全体の重心の移動による除振台の
揺れを抑圧する能動的除振装置を提供する。 【解決手段】 空気バネ3,10に加えて電磁アクチュ
エータ38,39を設け、ステージ16の目標位置や目
標速度をフィードフォワード入力する。この際、空気バ
ネ3,10と電磁アクチュエータ38,39とで所定の
フィルタ40,41等により周波数帯域分割を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学顕微鏡や、X
Yステージ等の位置決め機器を搭載して半導体等のデバ
イスを製造する露光装置等に使用される除振装置に係
り、同除振装置上に搭載される機器の運動によって生じ
る揺れを効果的に抑圧可能な能動的除振装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】除振台上に光学顕微鏡や露光用XYステ
ージ等が搭載された装置では、外部から伝達する振動を
極力除去する必要がある。さらに、露光用XYステージ
の場合にはステップ&リピートあるいはステップ&スキ
ャンという間欠運転を駆動モードとして有し、繰り返し
のステップまたはスキャンによる振動を自身が発生し、
これが除振台の揺れを発生させることにも注意せねばな
らない。この振動がおさまらない状態では露光をするこ
とは不可能であり、除振台には、外部振動に対する除振
と搭載された機器自身の運動に起因した強制振動に対す
る制振とをバランスよく実現することが求められる。
【0003】また、除振台は受動的除振台と能動的除振
台に分類され、除振台上の搭載機器に対する高精度位置
決め、高精度スキャン、高速移動等の要求に応えるた
め、最近は能動的除振装置を用いる傾向にある。除振台
を駆動するアクチュエータとしては、空気バネ、ボイス
コイルモータ、圧電素子等が存在する。
【0004】従来の能動的除振装置である特開平11−
264444号公報の構成を図5に示す。図5におい
て、1および8は空気バネ式支持脚、2および9は空気
バネ3,10へ動作流体の空気を給気・排気するサーボ
バルブ、4および11はその計測点における除振台15
の鉛直方向変位を計測する位置センサ、5および12は
予圧用機械バネ、6は空気バネ3と予圧用機械バネ5お
よび空気バネ式支持脚1の粘性を表現する粘性要素、1
3は空気バネ10と予圧用機械バネ12および空気バネ
式支持脚8の粘性を表現する粘性要素をそれぞれ示す。
また、7および14は加速度センサ、16は除振台15
上で水平方向に動作するステージ、17はステージ16
の水平方向変位を計測する位置センサ、18はステージ
16を駆動するモータ、19はステージ変位を増幅する
変位増幅器、20はPID補償器、21はアンプ、22
はステージシーケンス制御部37が生成する動作プロフ
ァイルに基づいてステージ16の目標速度を生成する目
標速度生成器、23は積分器をそれぞれ示す。そして、
24および25は変位増幅器、26は変位分解器、27
および28はPI補償器、29および30はフィルタ、
31は加速度分解器、32は推力分配器、33および3
4はアンプをそれぞれ示す。さらに、35は除振台15
の目標位置を生成する目標位置設定器、36は所定の適
切なゲインと時定数を有するフィルタをそれぞれ示す。
上記した図5における構成要素1〜18は、能動的除振
装置を真横から見たときの模式図であり、空気バネ式支
持脚1と8は除振台15を鉛直方向に支持している。
【0005】図5に示す空気バネ式除振装置の動作を説
明する。便宜上、ステージ16の動作方向をX軸、鉛直
方向をZ軸、除振台15の重心を通りステージ16の動
作方向に対して水平面内で垂直な軸をY軸、Y軸回りの
回転軸をθy軸と定義する。
【0006】加速度センサ7および14の出力は、それ
ぞれ所定の適切なゲインと時定数を有するフィルタ29
および30を通って加速度分解器31への入力となる。
加速度分解器31では、2つの入力を2×2の行列演算
によって、Z方向加速度とθy方向角加速度とに分解
し、推力分配器32の前段に負帰還している。この加速
度フィードバックループによりダンピングを付加してい
る。位置センサ4および11の出力は、それぞれ変位増
幅器24および25を通って変位分解器26の入力とな
る。変位分解器26では、2×2の行列演算によって、
Z方向変位とθy方向回転変位に分解する。目標位置設
定器35は、前記鉛直方向変位と前記回転変位の目標位
置の設定を行い、変位分解器26の出力との偏差信号が
PI補償器27および28を通って推力分配器32の入
力となる。推力分配器32では、2×2の行列演算によ
って、Z方向とθy方向の推力目標値を空気バネ3およ
び10の駆動目標値に分配する。分配された駆動目標値
は、それぞれアンプ33および34でサーボバルブ2お
よび9の駆動電流に変換され、サーボバルブ2および9
の弁開閉によって空気バネ3および10内の圧力が調整
されることにより、除振台15は目標位置設定器35で
設定された所望の位置に定常偏差なく保持可能となる。
ここで、PI補償器27はZ軸変位の制御補償器、PI
補償器28はθy軸変位の制御補償器として、それぞれ
動作している。さらに、位置センサ17の出力は、変位
増幅器19を通って積分器23の生成する目標位置信号
との偏差がPID補償器20の入力となる。PID補償
器20の出力は、アンプ21を通ってモータ18を介し
てステージ16を駆動する。ここで、PID補償器20
のPは比例、Iは積分、Dは微分動作をそれぞれ意味す
る。ステージシーケンス制御器37が生成する動作プロ
ファイルに基づき、目標速度生成器22は、ステージ1
6の目標速度を生成する。ステージ16の目標速度は、
積分器23で積分されてステージの目標位置となる。さ
らに、ステージ16の目標速度は、フィルタ36を通じ
てθy軸変位の制御系にフィードフォワード入力され
る。
【0007】図6(b)は、目標速度生成器22が生成
する目標速度を、時間を横軸として示したグラフであ
り、この速度パターンは台形速度パターンとして知られ
ているものである。図6(a)および(c)には、目標
速度の微分値である目標加速度と目標速度の積分値であ
る目標位置を合わせて示している。目標速度は、積分器
23を通って目標位置に変換されステージ16の位置制
御系に入力される。
【0008】空気バネ3,10の平衡状態において、サ
ーボバルブ2,9の入力電流Iから空気バネ3,10の
圧力Pまでの伝達関数は、下記の数1に示す式1として
積分特性で近似できることが一般的に知られている。
【0009】
【数1】
【0010】ただし、式1において、Gqはサーボバル
ブの流量ゲイン、kは空気の比熱比、P0 は平衡状態に
おける空気バネ圧力、V0 は平衡状態における空気バネ
容積、sはラプラス演算子をそれぞれ示す。
【0011】従って、除振台15の回転変位制御系にフ
ィードフォワード入力される目標速度は、数1に示す式
1の空気バネ10の積分特性により積分されることにな
り、目標速度をフィードフォワードすることはステージ
16の位置に比例した回転トルクを除振台15に与える
ことと等価である。この目標速度のフィードフォワード
入力により、ステージ16の移動によって発生する回転
モーメントを打ち消すことができ、除振台15の揺れを
効果的に抑制することができる。
【0012】また、特開平11−72136号公報にお
いては、ステージの位置から除振台全体の重心変化を求
め、それに応じて空気バネの圧力を調整している旨が開
示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の半導体
等のデバイス製造に用いられる露光装置では、露光のス
ループット向上のため、ステージの移動速度がますます
大きくなってきている。特に、ステージ等の可動部の移
動速度が空気バネの圧力変化速度を上回る等の場合、空
気バネがその駆動信号に追従しきれず、空気バネによる
移動荷重の補償が除振台をかえって揺らしてしまうとい
う欠点が生じる場合もある。本発明の目的は、能動的除
振装置において、上記従来技術の問題点を除去すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため、本発明の能動的除振装置は、除振台と、該
除振台上に搭載された可動部と、前記該除振台を支持お
よび駆動する空気バネと、該空気バネの圧力を調整する
サーボバルブと、前記除振台に力を付与する電磁アクチ
ュエータと、前記除振台の変位を検出する変位センサ
と、該変位センサの出力に基づいて前記除振台が所定の
位置で所定の姿勢を保つように前記サーボバルブの駆動
信号を生成する除振台変位制御器と、前記電磁アクチュ
エータの駆動信号を生成する除振台振動制御器とを備
え、前記可動部が前記除振台上を動いたときの荷重の移
動を補償するように前記サーボバルブと前記電磁アクチ
ュエータの両方を制御することを特徴とする。
【0015】本発明によれば、空気バネによる移動荷重
の補償の欠点を電磁アクチュエータによる駆動で補うこ
とにより、例えば除振台上で移動可能な可動部の移動速
度が大きい場合でも、除振台全体の重心の移動による除
振台の揺れを抑圧できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態にお
いて、前記可動部は、前記除振台の上に搭載されたステ
ージを用いることができ、前記ステージを駆動する駆動
手段、前記ステージの位置を検出する位置センサおよび
該位置センサの出力に基づいて前記ステージの位置が所
定の目標位置に合致するように制御するステージ位置制
御器とをさらに備えることにより、ステージの目標位置
に移動させることが可能である。また、前記電磁アクチ
ュエータは、前記除振台に前記空気バネの支持方向と同
一方向および/または該同一方向と交差する方向の力を
付与することにより、空気バネによる移動荷重の補償の
欠点を電磁アクチュエータによる駆動で補うことが可能
となる。さらに、前記能動的除振装置は、前記除振台の
加速度を検出する加速度センサをさらに備え、前記除振
台変位制御器は、前記変位センサおよび/または前記加
速度センサの出力に基づいて前記サーボバルブの駆動信
号を生成することにより、前記除振台が所定の位置で所
定の姿勢を保つことが可能である。
【0017】前記能動的除振装置は、前記可動部の目標
位置と目標速度の少なくとも一方を前記除振台変位制御
器と前記除振台振動制御器にそれぞれフィードフォワー
ド入力することにより、例えばステージの移動による回
転モーメントを打ち消すことや空気バネによる移動荷重
の補償の欠点を電磁アクチュエータによる駆動で補うこ
とが可能となる。また、前記可動部の目標速度と目標位
置の少なくとも一方を前記除振台変位制御器と前記除振
台振動制御器にそれぞれフィードフォワード入力する信
号を所定のフィルタを通した信号とすることが可能であ
る。
【0018】前記能動的除振装置において、前記フィル
タは、第一のハイパスフィルタおよび第二のハイパスフ
ィルタ、ローパスフィルタおよびハイパスフィルタ、第
一のローパスフィルタおよび第二のローパスフィルタ、
ならびにローパスフィルタのいずれを用いても良く、前
記可動部の目標速度を単数または複数の前記各フィルタ
に通した信号を前記除振台変位制御器と前記除振台振動
制御器にそれぞれフィードフォワード入力することが好
ましい。
【0019】さらに、前記フィルタが前記第一のハイパ
スフィルタと前記第二のハイパスフィルタの場合には両
方の折点周波数がほぼ等しい値であり、前記フィルタが
前記ローパスフィルタと前記ハイパスフィルタの場合に
は両方の折点周波数がほぼ等しい値であり、前記フィル
タが前記第一のローパスフィルタと前記第二のローパス
フィルタの場合には両方の折点周波数がほぼ等しい値で
あり、前記各場合の折点周波数がいずれも前記空気バネ
の応答周波数よりも低い所定の値であることが好まし
い。
【0020】なお、本発明において、上記したローパス
フィルタおよび/またはハイパスフィルタとは、狭い意
味でのローパスフィルタおよび/またはハイパスフィル
タのみならず、バンドパスフィルタにおけるローパスフ
ィルタの部分を含み、バンドパスフィルタにおけるハイ
パスフィルタの部分を含むものとする。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例に係る
能動的除振装置の構成を示す図であり、図5と同一の符
号には図5と同様の構成要素を示す。
【0022】図1において、38および39は電磁アク
チュエータであるボイスコイルモータ、40はローパス
特性を有するフィルタ、41は1次ローパス特性を有す
るフィルタ、42はモータ推力分配器、43および44
はアンプをそれぞれ示す。本実施例は、空気バネと電磁
アクチュエータをアクチュエータとして用いた能動的除
振装置に関するものであり、以下これについて説明す
る。
【0023】ステージ16の目標速度は、ステージシー
ケンス制御部37が生成する動作プロファイルに基づい
て目標速度生成器22により生成されてフィルタ40に
入力され、ローパス特性によって所定の周波数f1 以下
の成分が空気バネ3,10を駆動するθy軸制御系にフ
ィードフォワード入力される。さらに、ステージ16の
目標速度は、フィルタ41に入力され、1次のローパス
特性によって所定の周波数f2 以下の成分がボイスコイ
ルモータ38,39を駆動するθy軸制御系にフィード
フォワード入力される。図2にフィルタ40および41
の周波数特性を示す。本実施例では、周波数f1 と周波
数f2 は等しい値に取っている。また、いずれの周波数
も空気バネ3,10の応答周波数よりも小さい値として
いる。
【0024】空気バネ3,10は、近似的に積分特性を
有しているので、周波数f1 以下の帯域ではステージ1
6の位置に比例した回転トルクを空気バネ3,10が与
え、周波数f2 以上の帯域ではボイスコイルモータ3
8,39が与えることに相当する。この目標速度のフィ
ードフォワード入力により、ステージ16の移動速度が
大きい場合であっても、ステージ16の移動によって発
生する回転モーメントを打ち消すことができ、除振台1
5の揺れを効果的に抑制することができる。また、ハイ
パスフィルタを使わずにローパスフィルタで構成してい
るので、高周波ノイズの影響を受けにくい。
【0025】なお、周波数f1 と周波数f2 が等しく、
またフィルタ40が1次のローパスフィルタである場合
には、フィルタ40とフィルタ41を共通化して一つの
ローパスフィルタだけで実現することも可能である。
【0026】[第2の実施例]図3は、本発明の第2の
実施例に係る能動的除振装置の構成を示す図である。図
3において、40はローパス特性を有するフィルタ、4
1はバンドパス特性を有するフィルタをそれぞれ示し、
他の構成要素については特に記さない限り図1と同様と
する。
【0027】ステージ16の目標速度は、ステージシー
ケンス制御部37が生成する動作プロファイルに基づい
て目標速度生成器22により生成されてフィルタ40に
入力され、ローパス特性によって所定の周波数f1 以下
の成分が空気バネ3,10を駆動するθy軸制御系にフ
ィードフォワード入力される。ここで、フィルタ40を
所定の周波数以上、周波数f1 以下のバンドパスフィル
タとすることも可能である。さらに、ステージ16の目
標位置はフィルタ41に入力され、バンドパス特性によ
って所定の周波数f2 以上、周波数f3 以下の成分がボ
イスコイルモータ38,39を駆動するθy軸制御系に
フィードフォワード入力される。図4にフィルタ40お
よび41の周波数特性を示す。本実施例では、周波数f
1 と周波数f2 は等しい値に取っている。また、いずれ
の周波数も空気バネ3,10の応答周波数よりも小さい
値としている。
【0028】空気バネ3,10は、近似的に積分特性を
有しているので、周波数f1 以下の帯域ではステージ1
6の位置に比例した回転トルクを空気バネ3,10が与
え、周波数f2 以上の帯域ではボイスコイルモータ3
8,39が与えることに相当する。モータ18からの高
周波数の振動発生を抑えるために、目標位置のフィード
フォワードの周波数f3 以上の成分を除去している。こ
の目標速度と目標位置のフィードフォワード入力によ
り、ステージ16の移動速度が大きい場合であっても、
ステージ16の移動によって発生する回転モーメントを
打ち消すことができ、除振台15の揺れを効果的に抑制
することができる。
【0029】上記した第1および第2の実施例では、除
振台を支える支持脚の数は鉛直方向に2本としたが、こ
れを3本以上としても構わない。支持脚が鉛直方向に3
本有する場合には、除振台の位置制御系はZ軸方向並進
制御系、X軸回りの回転制御系、Y軸回りの回転制御系
の3つの制御系を構成する。この場合、変位分解器、加
速度分解器、推力分配器ではそれぞれ3×3の行列計算
を行う。
【0030】さらに、除振台を支持する空気バネおよび
/または電磁アクチュエータ等は、鉛直方向だけでなく
水平方向にも除振台を駆動するように取り付けられてい
ても構わない。水平方向に空気バネおよび/または電磁
アクチュエータ等を設けることにより、水平方向の除振
台の揺れを抑えることができる。
【0031】また、ステージの動作方向もXYステージ
のような平面上2次元動作するものでもよい。支持脚が
鉛直方向に3本ある場合には、XYステージのX軸目標
速度を除振装置のθy軸制御系に、XYステージのY軸
目標速度を除振装置のθx軸制御系にそれぞれフィード
フォワードする。これによって、XYステージの移動に
伴う重心移動による回転モーメントを打ち消すことがで
きる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ステージ等の可動部の目標位置および/または目標速度
を除振台の空気バネと電磁アクチュエータの制御系に、
例えばフィードフォワード入力することによって、可動
部の移動速度が大きい場合でも除振台全体の重心の移動
による除振台の揺れを抑圧する、すなわち除振台の重心
補正を実現する能動的除振装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る能動的除振装置
の構成を示す図である。
【図2】 図1におけるフィルタの周波数特性であり、
(a)はフィルタ40の周波数特性、(b)はフィルタ
41の周波数特性を示す。
【図3】 本発明の第2の実施例に係る能動的除振装置
の構成を示す図である。
【図4】 図3におけるフィルタの周波数特性であり、
(a)はフィルタ40の周波数特性、(b)はフィルタ
41の周波数特性を示す。
【図5】 従来例に係る能動的除振装置である空気バネ
式除振装置の構成を示す図である。
【図6】 図5における目標速度生成器が生成する目標
速度と、それに対する目標加速度および目標位置をそれ
ぞれ示すグラフであり、(a)は目標加速度、(b)は
目標速度、(c)は目標位置の時間特性である。
【符号の説明】
1,8:空気バネ式支持脚、2,9:サーボバルブ、
3,10:空気バネ、4,11:位置センサ、5,1
2:予圧用機械バネ、6,13:粘性要素、7,14:
加速度センサ、15:除振台、16:ステージ、17:
位置センサ、18:モータ、19:変位増幅器、20:
PID補償器、21,33,34,43,44:アン
プ、22:目標速度生成器、23:積分器、24,2
5:変位増幅器、26:変位分解器、27,28:PI
補償器、29,30,36,40,41:フィルタ、3
1:加速度分解器、32:推力分配器、35:目標位置
設定器、37:ステージシーケンス制御部、38,3
9:ボイスコイルモータ、42:モータ推力分配器。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除振台と、該除振台上に搭載された可動
    部と、前記除振台を支持および駆動する空気バネと、該
    空気バネの圧力を調整するサーボバルブと、前記除振台
    に力を付与する電磁アクチュエータと、前記除振台の変
    位を検出する変位センサと、該変位センサの出力に基づ
    いて前記除振台が所定の位置で所定の姿勢を保つように
    前記サーボバルブの駆動信号を生成する除振台変位制御
    器と、前記電磁アクチュエータの駆動信号を生成する除
    振台振動制御器とを備え、 前記可動部が前記除振台上を動いたときの荷重の移動を
    補償するように前記サーボバルブと前記電磁アクチュエ
    ータの両方を制御することを特徴とする能動的除振装
    置。
  2. 【請求項2】 前記可動部は、前記除振台の上に搭載さ
    れたステージであり、前記ステージを駆動する駆動手段
    と、前記ステージの位置を検出する位置センサと、該位
    置センサの出力に基づいて前記ステージの位置が所定の
    目標位置に合致するように制御するステージ位置制御器
    とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の能
    動的除振装置。
  3. 【請求項3】 前記電磁アクチュエータは、前記除振台
    に前記空気バネの支持方向と同一方向および該同一方向
    と交差する方向の少なくとも一方の力を付与するもので
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の能動的
    除振装置。
  4. 【請求項4】 前記除振台の加速度を検出する加速度セ
    ンサをさらに備え、前記除振台変位制御器は、前記変位
    センサおよび/または前記加速度センサの出力に基づい
    て前記除振台が所定の位置で所定の姿勢を保つように前
    記サーボバルブの駆動信号を生成することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の能動的除振装置。
  5. 【請求項5】 前記可動部の目標位置と目標速度の少な
    くとも一方を前記除振台変位制御器と前記除振台振動制
    御器にそれぞれフィードフォワード入力することを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の能動的除振
    装置。
  6. 【請求項6】 前記可動部の目標速度と目標位置の少な
    くとも一方を所定のフィルタを通した信号として前記除
    振台変位制御器と前記除振台振動制御器にそれぞれフィ
    ードフォワード入力することを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の能動的除振装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタは、第一のハイパスフィル
    タおよび第二のハイパスフィルタであり、前記可動部の
    目標位置を前記第一のハイパスフィルタに通した信号を
    前記除振台変位制御器に、前記可動部の目標位置を前記
    第二のハイパスフィルタに通した信号を前記除振台振動
    制御器に、それぞれフィードフォワード入力することを
    特徴とする請求項6に記載の能動的除振装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルタは、ローパスフィルタおよ
    びハイパスフィルタであり、前記可動部の目標速度を前
    記ローパスフィルタに通した信号を前記除振台変位制御
    器に、前記可動部の目標位置を前記ハイパスフィルタに
    通した信号を前記除振台振動制御器に、それぞれフィー
    ドフォワード入力することを特徴とする請求項6に記載
    の能動的除振装置。
  9. 【請求項9】 前記フィルタは、第一のローパスフィル
    タおよび第二のローパスフィルタであり、前記可動部の
    目標速度を第一のローパスフィルタに通した信号を前記
    除振台変位制御器に、前記可動部の目標速度を第二のロ
    ーパスフィルタに通した信号を前記除振台振動制御器
    に、それぞれフィードフォワード入力することを特徴と
    する請求項6に記載の能動的除振装置。
  10. 【請求項10】 前記フィルタは、ローパスフィルタで
    あり、前記可動部の目標速度を前記ローパスフィルタに
    通した信号を前記除振台変位制御器と前記除振台振動制
    御器の両方にフィードフォワード入力することを特徴と
    する請求項6に記載の能動的除振装置。
  11. 【請求項11】 前記第一のハイパスフィルタと前記第
    二のハイパスフィルタの両方の折点周波数がほぼ等しい
    値であり、かつ該各折点周波数がいずれも前記空気バネ
    の応答周波数よりも低い所定の値であることを特徴とす
    る請求項7に記載の能動的除振装置。
  12. 【請求項12】 前記ローパスフィルタと前記ハイパス
    フィルタの両方の折点周波数がほぼ等しい値であり、か
    つ該各折点周波数がいずれも前記空気バネの応答周波数
    よりも低い所定の値であることを特徴とする請求項8に
    記載の能動的除振装置。
  13. 【請求項13】 前記第一のローパスフィルタと前記第
    二のローパスフィルタの両方の折点周波数がほぼ等しい
    値であり、かつ該各折点周波数がいずれも前記空気バネ
    の応答周波数よりも低い所定の値であることを特徴とす
    る請求項9に記載の能動的除振装置。
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