JP2001238485A - ステージ装置 - Google Patents

ステージ装置

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JP2001238485A
JP2001238485A JP2000042676A JP2000042676A JP2001238485A JP 2001238485 A JP2001238485 A JP 2001238485A JP 2000042676 A JP2000042676 A JP 2000042676A JP 2000042676 A JP2000042676 A JP 2000042676A JP 2001238485 A JP2001238485 A JP 2001238485A
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宏之 沢井
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Control Of Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】位置決め対象物やステージの重心位置が変位す
ることに起因するヨーイング方向の偏向を防止し、位置
決め対象物を目標位置に正確に移動させる。 【解決手段】ウエハステージ4がY方向の移動範囲の中
央に位置していない状態では、一対のリニアモータ5
a,5bからY方向ステージ3に供給する推力Fa,F
bに差異を与え、推力Fa,FbによるY方向ステージ
3の重心周りのモーメントMa,Mbが互いに打ち消し
合う大きさになるようにしてY方向ステージ3をX方向
に移動させる。推力Fa,Fbによって生じる重心周り
のモーメントMa,Mbは互いに打ち消し合い、推力F
a,FbがY方向ステージ3の回転力として作用するこ
とがなく、Y方向ステージ3はヨーイング方向に偏向す
ることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体素子等の
製造時のリソグラフィ工程に使用される露光装置、ワー
クに対する機械加工に使用される工作機械、及び、測定
対象物の形状を測定する測定器等の精密機器に用いら
れ、ワーク等の位置決め対象物を目標位置に移動させる
ステージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】位置決め対象物を目標位置に移動させる
装置として、例えば、半導体素子、液晶表示素子又は薄
膜磁気ヘッド等の製造時においてマスクパターンをウエ
ハ等の基板上に転写するリソグラフィ工程に使用される
露光装置では、位置決め対象物であるウエハを所定の露
光位置に正確に位置させる必要があり、ウエハを搭載し
たウエハステージ、及び、ウエハステージに対して互い
に直交する2方向(X方向及びY方向)のそれぞれの推
力を供給する移動機構を含むステージ装置を備えてい
る。
【0003】このように、位置決め対象物を目標位置に
正確に位置させる必要がある精密機器では、移動機構に
おいて生じた推力をバックラッシュを生じることなく高
精度で位置決め対象物に供給しなければならず、また、
位置決め対象物の移動時における振動等の発生を防止す
る必要もある。
【0004】そこで、従来の精密機器のステージ装置を
構成する移動機構としては一般に、固定子に対して可動
子が非接触状態で直線移動するリニアモータが用いられ
ている。
【0005】例えば、特開平11−168064号公報
に開示された構成では、ベース上に防振台等を介して定
盤を支持し、Yガイドバー及びYガイドバー搬送体を備
えたXステージを定盤上においてXガイドバーに沿って
移動自在に設け、このXステージをX軸リニアモータを
介してX方向に駆動するとともに、X軸リニアモータの
固定子を定盤上に直動ガイドを介してX方向に移動でき
るように支持し、ベースに固定された制動フレームに取
り付けられたX制動部材によって、固定子に対してXス
テージを駆動する際の反力を打ち消すような制動力を与
えるようにしている。
【0006】また、第1のYガイドバー搬送体の底面及
び外側面にはそれぞれベアリングを構成する空気噴出部
が設けられている。さらに、これらの空気噴出部の近傍
には、磁石又は真空ポケット等の予圧機構が組み込まれ
ており、第1のYガイドバー搬送体は、定盤の表面及び
Xガイドバーの側面にそれぞれ一定の間隔を保ちつつ、
Z方向及びY方向に拘束されてX方向に移動できる。同
様に、第2のYガイドバー搬送体の底面にもエアベアリ
ングを構成する空気噴出部及び磁石又は真空ポケット等
の予圧機構が組み込まれており、Yガイドバー搬送体も
定盤の上面に一定の間隔を保ちつつ拘束されてX方向に
移動できる。
【0007】この構成により、可動部の移動時にモーメ
ントや変形力等の発生を防止し、振動を抑制することが
できるとされている。
【0008】また、特開平8−63231号公報に開示
された構成では、整流リニアモータを用いた可動ステー
ジ装置であって、リニアモータは、ガイドレスステージ
を1方の直線運動方向に移動させ、ある平面において微
動のヨー回転を行わせるようにし、単一のボイスコイル
モータを保持するキャリア/従動子を、直線運動方向に
動くステージを概ね追従するように制御するとともに、
ボイスコイルモータは、ある平面において電磁力を与え
て直線運動方向に直交する方向にステージを微動させて
適正なアライメントを得るようにし、さらに、整流リニ
アモータの一方の要素(コイル又は磁石)を、平面上を
自在に動くことのできる駆動フレームの上に設け、駆動
フレームを反力によって駆動し、装置の重心位置を維持
するようにした構成が開示されている。この構成では、
1つのリニアモータを使用する場合には、2つのボイス
コイルモータを用いてヨー回転が補正される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ステージ装置では、位置決め対象物を互いに直交する2
方向について、位置決め対象物をいずれか一方向に移動
させた後に残る他方向に移動させる際に、位置決め対象
物が駆動機構の駆動中心(駆動機構を他方向に平行な一
対のリニアモータによって構成する場合にはリニアモー
タ間の中央の位置)に位置していない場合がある。ま
た、位置決め対象物の形状により、移動方向である2方
向のそれぞれに直交する方向における位置決め対象物の
重心位置が駆動機構の駆動中心に位置していない場合が
ある。このような状態で位置決め対象物を移動させる
と、位置決め対象物がヨーイング方向又はピッチング方
向に偏向し、位置決め対象物を目標位置に正確に移動さ
せることができなくなる問題がある。
【0010】この発明の目的は、位置決め対象物の移動
時に、位置決め対象物やステージの重心位置が変位する
ことに起因するヨーイング方向又はピッチング方向の偏
向を防止し、位置決め対象物を目標位置に正確に移動さ
せることができるステージ装置を提供すること、及び、
ステージの移動による支持体の振動を抑制し、位置決め
対象物を目標位置に正確に移動させることができるステ
ージ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0012】(1) ステージの移動方向に平行な一対のリ
ニアモータが発生する推力によってステージを支持体上
に移動させるステージ装置において、一対のリニアモー
タのそれぞれから供給される推力によってステージに作
用する重心周りのモーメントが釣り合う状態でステージ
を移動させる制御部を設けたことを特徴とする。
【0013】この構成においては、ステージの移動時に
ステージの重心周りのモーメントが釣り合った状態にさ
れる。したがって、ステージの移動方向がヨーイング方
向に偏向することがない。
【0014】(2) 前記制御部は、移動方向に直交する方
向におけるステージの重心位置に応じて、一対のリニア
モータのそれぞれが発生する推力を相対的に変化させる
ことを特徴とする。
【0015】この構成においては、移動方向に直交する
方向におけるステージの重心位置に応じてステージの移
動時にステージの重心周りのモーメントが釣り合うよう
に一対のリニアモータのそれぞれの推力が決定される。
したがって、移動方向に直交する方向におけるステージ
の重心位置にかかわらず、一対のリニアモータのそれぞ
れの推力によってステージに作用する重心周りのモーメ
ントが釣り合い、ステージの移動方向がヨーイング方向
に偏向することがない。
【0016】(3) 前記制御部は、ステージの重心位置を
移動方向に直交する方向の中心位置に一致させた後に、
ステージを移動させることを特徴とする。
【0017】この構成においては、ステージの重心位置
が移動方向に直交する方向の中心に位置する状態でステ
ージが移動する。したがって、一対のリニアモータのそ
れぞれの推力を互いに同一に維持しておくことにより、
常に、一対のリニアモータのそれぞれの推力によってス
テージに作用する重心周りのモーメントが釣り合い、ス
テージの移動方向がヨーイング方向に偏向することがな
い。
【0018】(4) 前記制御部が、ステージの移動に必要
な推力をFとし、ステージの重心位置から一対のリニア
モータのそれぞれの推力が作用する位置までの距離をL
a及びLbとして、 Fa=F×Lb/(La+Lb) Fb=F×La/(La+Lb) により、距離La側のリニアモータが発生すべき推力F
a及び距離La側のリニアモータが発生すべき推力Fb
を算出することを特徴とする。
【0019】この構成においては、ステージの重心位置
から一対のリニアモータのそれぞれの推力が作用する位
置までの距離La及びLbに基づいて、ステージを移動
させるために必要な各リニアモータの推力Fa及びFb
が算出される。したがって、各リニアモータの推力とス
テージにおける重心位置から推力の作用点までの距離と
の積として求められる重心周りのモーメントが釣り合う
状態で、ステージの移動に必要な推力が一対のリニアモ
ータに分配される。
【0020】(5) 前記ステージは、位置決め対象物を互
いに直交する2方向のいずれか一方向に移動自在に載置
して残る他方向に移動するステージであり、ステージに
おける位置決め対象物の位置を検出する位置検出センサ
を設け、前記制御部は、位置検出センサの検出結果に基
づいてステージに他方向の推力を供給する一対のリニア
モータのそれぞれに供給すべき電流値を算出することを
特徴とする。
【0021】この構成においては、ステージの移動方向
に直交する方向における位置決め対象物の位置の検出結
果に基づいて、ステージに推力を供給する一対のリニア
モータに対する電流値が算出される。したがって、位置
決め対象物の位置によって決定されるステージの重心位
置に基づいて算出された電流値に応じた推力が一対のリ
ニアモータのそれぞれからステージに供給され、ステー
ジは重心周りのモーメントが釣り合った状態で移動す
る。
【0022】(6) 前記位置決め対象物の重心位置、ステ
ージの重心位置、位置決め対象物に対する移動力の作用
点、及び、ステージに対する推力の作用点が、位置決め
対象物の移動方向及びステージの移動方向に直交する方
向における同一平面内に存在することを特徴とする。
【0023】この構成においては、位置決め対象物の移
動方向及びステージの移動方向に直交する方向における
同一平面内に、位置決め対象物の重心位置及び移動力の
作用点、並びに、ステージの重心位置及び推力の作用点
が位置する。したがって、位置決め対象物に供給される
移動力、及び、ステージに供給される推力によって位置
決め対象物にピッチング方向のモーメントが生じること
がない。
【0024】(7) 前記ステージに推力を供給する一対の
リニアモータは、ステージに固定された可動子と、支持
体においてステージの移動方向に移動自在に取り付けら
れた固定子と、を含むことを特徴とする。
【0025】この構成においては、ステージに推力を供
給するリニアモータの固定子が、ステージの移動方向に
移動自在にして支持体に取り付けられる。したがって、
ステージの移動時にリニアモータの固定子に作用する反
力が支持体に作用することがなく、支持体に振動を生じ
ることがない。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係
るステージ装置の構成を示す外観図である。ステージ装
置10は、半導体素子、液晶表示素子又は薄膜磁気ヘッ
ド等の製造時においてマスクパターンをウエハ等の基板
上に転写するリソグラフィ工程に使用される露光装置に
適用され、ウエハを互いに直交するX方向及びY方向に
おいて所定範囲内の任意の目標位置に移動させる。この
ステージ装置10は、除振台1の上面に構成されるX方
向ステージ2、X方向ステージ2上をX方向に移動自在
にされたY方向ステージ3、及び、Y方向ステージ3上
をX方向に直交するY方向に移動自在にされたウエハス
テージ4によって構成されている。
【0027】除振台1は、図示しないベース上に設置さ
れ、外部の振動をX方向ステージ2に伝達しないための
除振構造を備えている。X方向ステージ2は、X方向に
平行な一対のリニアモータ5a,5bによって構成され
ている。より詳細には、X方向ステージ2は、ガイド部
材6a,6bを介して除振台1の上面にX方向に移動自
在にして取り付けられたリニアモータ5a,5bの固定
子51a,51bによって構成されている。Y方向ステ
ージ3は、X方向に直交するY方向に平行な一対のリニ
アモータ7a,7bを備えている。より詳細には、Y方
向ステージ3は、一対のリニアモータ7a,7bの固定
子71a,71b、及び、一対のリニアモータ5a,5
bの可動子52a,52bによって構成されている。即
ち、Y方向ステージ3は、所定の間隔を設けて互いに平
行に配置された一対のリニアモータ7a,7bの固定子
71a,71bのY方向の両端に、一対のリニアモータ
5a,5bの可動子52a,52bを固定したものであ
る。ウエハステージ4は、X方向の両端に一対のリニア
モータ7a,7bの可動子72a,72bを固定し、上
面にウエハが搭載される。
【0028】この構成により、Y方向ステージ3は、一
対のリニアモータ5a,5bから供給される推力によっ
てX方向ステージ2上をX方向に移動する。また、ウエ
ハステージ4は、一対のリニアモータ7a,7bから供
給される推力によってY方向ステージ3上をY方向に移
動する。Y方向ステージ3におけるウエハステージ4の
Y方向の位置が変化すると、Y方向ステージ3における
Y方向の重量配分が変化し、Y方向ステージ3の重心位
置がY方向に変位する。
【0029】なお、上記のように構成したステージ装置
10において、本来はウエハステージ4上に搭載される
ウエハが位置決め対象物であるが、ウエハはウエハステ
ージ4上の位置を固定して載置されるため、X−Y平面
におけるウエハの位置はウエハステージ4とともに変位
する。したがって、ウエハステージ4がこの発明の位置
決め対象物に相当し、Y方向ステージ3が同じくステー
ジに相当する。
【0030】図2は、上記ステージ装置の構造を示す断
面図である。図2に示すように、ステージ装置10で
は、X方向及びY方向に直交するZ方向において、Y方
向ステージ3の重心位置G3とウエハステージ4の重心
位置G4とは、同一位置にある。また、Z方向におい
て、リニアモータ5a,5bにおける固定子51a,5
1bの中心位置と可動子52a,52bの中心位置とは
一致しており、リニアモータ7a,7bにおける固定子
71a,71bの中心位置と可動子72a,72bの中
心位置とは一致している。この構成において、リニアモ
ータ5a,5bにおける固定子51a,51bと可動子
52a,52bとの対向位置がY方向ステージ3の推力
の作用点であり、リニアモータ7a,7bにおける固定
子71a,71bと可動子72a,72bとの対向位置
がウエハステージ4の移動力の作用点である。
【0031】したがって、Z方向において、Y方向ステ
ージ3におけるリニアモータ5a,5bからの推力の作
用点、及び、ウエハステージ4におけるリニアモータ7
a,7bからの推力の作用点は、同一位置にある。
【0032】このように構成されていることから、Y方
向ステージ3がX方向ステージ2上をX方向に移動する
際、及び、ウエハステージ4がY方向ステージ3上をY
方向に移動する際に、Y方向ステージ3及びウエハステ
ージ4にピッチング方向のモーメントが作用することが
ない。
【0033】図3は、上記ステージ装置の制御部の構成
を示すブロック図である。上記ステージ装置10の制御
部20は、マイクロコンピュータによって構成された制
御回路21に、変位検出センサ22及びリニアモータ駆
動回路23〜26を接続して構成されている。変位検出
センサ22は、レーザ干渉計等によって構成されてお
り、Y方向ステージ3におけるウエハステージ4のY方
向の位置、及び、移動速度を検出する。リニアモータ駆
動回路23〜26のそれぞれには、リニアモータ5a,
5b,7a,7bのそれぞれが接続されている。また、
制御回路21には、図外の入力回路を介して目標位置デ
ータが入力される。この目標位置データは、ステージ装
置10のX−Y平面においてウエハステージ4に載置さ
れたウエハを位置させるべき場所を特定するデータであ
る。
【0034】制御回路21は、変位検出センサ22の検
出データに基づいてリニアモータ駆動回路23〜26に
駆動データを出力することにより、リニアモータ5a,
5bの可動子52a,52bを備えたY方向ステージ
3、及び、リニアモータ7a,7bの可動子72a,7
2bを備えたウエハステージ4の移動動作をフィードバ
ック制御し、ウエハステージ4に載置されたウエハを目
標位置に位置させる。リニアモータ駆動回路23〜26
は、制御回路21から出力された駆動データに応じた電
流をリニアモータ5a,5b,7a,7bの固定子51
a,51b,71a,71bに供給する。なお、可動子
52a,52b,72a,72bに電流を供給する場合
もある。
【0035】なお、変位検出センサ22は、少なくとも
ウエハステージ4の位置を検出することができるセンサ
であればよい。
【0036】図4は、上記ステージ装置の制御部におけ
る処理手順の一部を示すフローチャートである。ステー
ジ装置10の制御部20を構成する制御回路21は、目
標位置データが入力されると、ステージ装置10のX−
Y平面におけるウエハの現在位置と目標位置との差を算
出し、この差に基づいてリニアモータ駆動回路23〜2
6を介してリニアモータ5a,5b,7a,7bを駆動
する。この時、リニアモータ5a,5bを駆動してY方
向ステージ3をX方向に移動させる場合には、制御回路
21は、ウエハステージ4がY方向ステージ3内のY方
向の移動範囲においてY方向ステージ3の重心をリニア
モータ5a,5bの間の中央に位置させる位置にあるか
否かを判別する(101)。
【0037】なお、上記ステージ装置10では、Y方向
ステージ3及びウエハステージ4がY方向について左右
対称に構成されているとともに、Y方向ステージ3にお
けるY方向の両端にリニアモータ5a,5bの可動子5
2a,52bが取り付けられていることから、ウエハス
テージ4における中央部にウエハが載置されている限
り、ウエハステージ4がY方向の移動範囲における中央
部に位置している状態でY方向ステージ3の重心がリニ
アモータ5a,5bの間の中央に位置する。
【0038】ウエハステージ4がY方向の移動範囲にお
ける中央部に位置している場合には、制御回路21は、
X方向についてのウエハステージ4の現在位置と目標位
置との差に基づいて、リニアモータ駆動回路23,24
を介してリニアモータ5a,5bを同一の状態で駆動し
(102)、Y方向ステージ3の両端に同一の推力を作
用させ、ウエハステージ4をY方向ステージ3とともに
目標位置まで移動させる(103)。
【0039】ウエハステージ4がY方向の移動範囲にお
ける中央部に位置していない場合には、制御回路21
は、Y方向ステージ3の移動前にウエハステージ4をY
方向の移動範囲の中央に移動させる処理が許可されてい
るか否かの判別を行い(104)、ウエハステージ4を
Y方向の移動範囲の中央に移動させた後にY方向ステー
ジ3を移動させる処理が予め許可されている場合には、
Y方向についてのウエハステージ4の現在位置とY方向
の移動範囲の中央位置との差に基づいて、リニアモータ
駆動回路25,26を介してリニアモータ7a,7bを
駆動し、ウエハステージ4をY方向の移動範囲の中央に
移動させた後(105)、Y方向ステージ3をX方向に
移動させる(105→102,103)。
【0040】ウエハステージ4をY方向の移動範囲の中
央に移動させた後にY方向ステージ3を移動させる処理
が予め許可されていない場合には、制御回路21は、Y
方向についてのウエハステージ4の現在位置に基づいて
Y方向ステージ3の重心位置を算出し(106)、この
算出結果に基づいて重心周りのモーメントを作用させる
ことなくY方向ステージ3を移動させるためのリニアモ
ータ5a,5bのそれぞれに発生させるべき推力を求め
(107)、さらに、この推力を実現する電流をリニア
モータ5a,5bに供給してY方向ステージ3を移動さ
せる(108,109)。
【0041】上記の101〜105の処理により、ステ
ージ装置10の制御部20は、Y方向ステージ3の移動
方向(X方向)に直交するY方向の重心位置に影響を与
えるウエハステージ4が、Y方向の移動範囲の中央に位
置している状態でY方向ステージ3をX方向に移動させ
る。これによって、Y方向ステージ3のY方向の重心が
Y方向ステージ3にX方向の推力を与える一対のリニア
モータ5a,5bの間隔における中央部に位置する状態
で、リニアモータ5a,5bのそれぞれから同一の大き
さの推力Fa,FbがY方向ステージ3に供給される。
このため、Y方向ステージ3の重心周りには、リニアモ
ータ5a,5bから供給される推力Fa,Fbのぞれぞ
れにY方向ステージ3の重心からリニアモータ5a,5
bまでの距離La,Lbのそれぞれを乗算したモーメン
トMa,Mbが作用する。
【0042】ここで、推力Fa,Fbは互いに同一であ
り、距離La,Lbも互いに同一であることから、モー
メントMa,Mbの大きさも互いに同一である。また、
Y方向ステージ3の重心に対してリニアモータ5a,5
bは互いに反対側に位置していることから、Y方向ステ
ージ3の重心周りについてモーメントMa,Mbは互い
に反対方向に作用する。したがって、モーメントMa,
Mbは互いに打ち消し合い、推力Fa,FbがY方向ス
テージ3の回転力として作用することがなく、Y方向ス
テージ3はヨーイング方向に偏向することがない。
【0043】また、上記の106〜109の処理によ
り、ステージ装置10の制御部20は、ウエハステージ
4がY方向の移動範囲の中央に位置していない状態で、
Y方向ステージ3をX方向に移動させる場合には、一対
のリニアモータ5a,5bからY方向ステージ3に供給
する推力Fa,Fbの間に差異を与え、推力Fa,Fb
によるY方向ステージ3の重心周りのモーメントMa,
Mbが互いに打ち消し合う大きさになるようにしてY方
向ステージ3をX方向に移動させる。即ち、制御部20
は、変位検出センサ22によるウエハステージ4のY方
向の移動範囲における位置の検出結果に基づいてY方向
ステージ3のY方向の重心位置を求め、得られた重心位
置からリニアモータ5a,5bまでの距離La,Lbを
用いて、 Fa=F×Lb/(La+Lb) ・・・式1 Fb=F×La/(La+Lb) ・・・式2 により算出した推力Fa,Fbを発生するように、リニ
アモータ5a,5bを駆動してY方向ステージ3をX方
向に移動させる。なお、式1,2において、FはY方向
ステージ3を目標位置まで移動させるために必要な推力
であり、推力Fa,Fbの合力である。
【0044】これによって、Y方向ステージ3に供給さ
れる推力Fa,Fbによって、Y方向ステージ3の重心
周りに生じるモーメントMa,Mbの大きさが互いに同
一になる。したがって、モーメントMa,Mbは互いに
打ち消し合い、推力Fa,FbがY方向ステージ3の回
転力として作用することがなく、Y方向ステージ3はヨ
ーイング方向に偏向することがない。
【0045】図5は、上記ステージ装置全体の重心位置
のY方向ステージの移動前後における状態を示す図であ
る。リニアモータ5a,5bの固定子51a,51b
は、Y方向ステージ3の移動時にY方向ステージ3に取
り付けられている可動子52a,52bから反力Ra,
Rbを受ける。この反力Ra,Rbは、Y方向ステージ
3の移動時における摩擦抵抗を無視した場合、 Ra=−Fa Rb=−Fb である。
【0046】ステージ装置10では、図1に示したよう
に、Y方向ステージ3に推力を供給するリニアモータ5
a,5bの固定子51a,51bを、除振台1の上面に
おいてガイド部材6a,6bによってY方向ステージ3
の移動方向と同一方向に移動自在に支持している。した
がって、リニアモータ5a,5bの固定子51a,51
bに反力Ra,Rbが作用した場合に、除振台1上を固
定子51a,51bがY方向ステージ3と反対側に移動
し、除振台1に振動を生じないようにしている。
【0047】このように、ステージ装置1では、Y方向
ステージ3の移動による反力によって除振台1上を固定
子51a,51bが移動するようにしているため、上記
106〜108の処理によりリニアモータ5a,5bの
固定子51a,51bに異なる大きさの反力が作用した
場合には、リニアモータ5a,5bの固定子51a,5
1bの重心位置が変動することにより、Y方向ステージ
3の移動前後において、ステージ装置10全体の重心位
置が変位し、ステージ装置10に振動を生じる可能性を
考慮する必要がある。
【0048】Y方向ステージ3の重心位置がリニアモー
タ5a,5bの間隔の中央位置に一致していない場合に
は、制御部20はリニアモータ5a,5bに上記式1,
2によって算出した推力Fa,Fbを発生させ、図5
(A)に示すように、Y方向ステージ3の重心位置Gs
からリニアモータ5a,5bまでの距離La,Lbが、
La<Lbである場合にはFa>Fbであり、Ra>R
bとなる。このため、リニアモータ5a,5bのそれぞ
れはY方向ステージ3の移動後において図5(B)に示
すように移動する。
【0049】このとき、Y方向ステージ3の移動量Xs
は、Y方向ステージ3の質量をMとして、 Xs=∬(F(t)/M)・dt2 Xs・M=∬F(t)dt2 ・・・式3 で求まり、リニアモータ5aの固定子51aの移動量X
aは、固定子51aの質量をMaとして、上記式1及び
式3より、 Xa=∬(F(t)/Ma)・dt2 =(Lb/L)・(M/Ma)・Xs ・・・式4 で求まり、リニアモータ5bの固定子51bの移動量X
bは、固定子51bの質量をMbとして、上記式2及び
式3より、 Xb=∬(F(t)/Mb)・dt2 =(La/L)・(M/Mb)・Xs ・・・式5 で求まる。
【0050】ここで、Ma=Mb=M/2と仮定した場
合、移動後における固定子51a,51bの重心位置G
ynは、 Xa=2Xs・(Lb/L) Xb=2Xs・(La/L) (Xa+Xb)/2=Xs・{(Lb/L)+(La/L)} =Xs より、図5(B)に示すように、Y方向ステージ3の重
心位置Gsnの反対側に移動量Xsだけ移動した位置に
ある。
【0051】このように、Y方向ステージ3の移動によ
って固定子51a,51bは、Y方向ステージ3の移動
量Xsと同じ距離だけ、Y方向ステージ3と反対側に移
動するため、ステージ装置10全体の重心Gは移動しな
い。したがって、Y方向ステージ3及び固定子51a,
51bの移動によってステージ装置10全体に振動を生
じることはなく、ウエハステージ4を目標位置に正確か
つ円滑に移動させることができる。
【0052】次に、Ma=Mb=M/2と仮定しない場
合、固定子51a,51bの移動量Xa,Xbは、Y方
向ステージ3の移動量をXsとして、上記式4,5よ
り、 Xa=(M/Ma)・(Lb/L)・Xs ・・・式6 Xb=(M/Mb)・(La/L)・Xs ・・・式7 となる。移動前におけるY方向ステージ3の重心位置G
sの座標を(0,La)とし、固定子51a,51bの
重心位置Ga,Gbの座標を(0,0),(0,L)と
するとともに、ステージ装置10全体の重心位置Gの座
標(X,Y)とすると、X方向について、明らかに、 X=0 ・・・式8 である。また、重心周りのモーメントの釣り合いより、 Ma・Y+M(Y−La)+Mb(Y−L)=0 が得られ、これより、Y方向について、 Y=(M・La+Mb・L)/(M+Ma+Mb) ・・・式9 となる。
【0053】一方、移動後におけるY方向ステージ3の
重心位置Gsの座標は(Xs,La)、また、固定子5
1a,51bの重心位置Ga,Gbの座標は(−Xa,
0),(−Xb,L)で表すことができる。このとき、
ステージ装置10全体の重心位置Gの座標(X,Y)
は、重心周りのモーメントの釣り合いから、 Ma(X−Xa)+M(X+Xs)+Mb(X−Xb)
=0 が得られ、これに式6,7を代入すると、 (M+Ma+Mb)X−M・Xs(Lb/L)−M・X
s(La/L)+M・Xs=0 となり、これより、X方向について、 X=0 ・・・式10 となる。また、 Ma・Y+M(Y−La)+Mb(Y−L)=0 より、Y方向について、 Y=(M・La+Mb・L)/(M+Ma+Mb) ・・・式11 となる。
【0054】この結果、式8は式10と等しく、式9は
式11と等しいことから、ステージ装置10全体の重心
位置Gの座標は移動の前後において変化せず、Y方向ス
テージ3及び固定子51a,51bが移動することによ
ってはステージ装置10全体に振動を生じることがな
く、ウエハステージ4を目標位置に正確かつ円滑に移動
させることができることになる。
【0055】
【発明の効果】この発明は、以下の効果を奏することが
できる。
【0056】(1) ステージの移動時にステージの重心周
りのモーメントを釣り合った状態にすることにより、ス
テージの移動方向がヨーイング方向に偏向することを防
止することができ、位置決め対象物を目標位置に正確に
移動させることができる。
【0057】(2) 移動方向に直交する方向におけるステ
ージの重心位置に応じてステージの移動時にステージの
重心周りのモーメントが釣り合うように一対のリニアモ
ータのそれぞれの推力を決定することにより、移動方向
に直交する方向におけるステージの重心位置にかかわら
ず、一対のリニアモータのそれぞれの推力によってステ
ージに作用する重心周りのモーメントの釣り合いを取る
ことができ、ステージの移動方向がヨーイング方向に偏
向することを防止して位置決め対象物を目標位置に正確
に移動させることができる。
【0058】(3) ステージの重心位置が移動方向に直交
する方向の中心に位置する状態でステージを移動させる
ことにより、一対のリニアモータのそれぞれの推力を互
いに同一に維持しておけば、常に、一対のリニアモータ
のそれぞれの推力によってステージに作用する重心周り
のモーメントの釣り合いを取ることができ、ステージの
移動方向がヨーイング方向に偏向することを防止して位
置決め対象物を目標位置に正確に移動させることができ
る。
【0059】(4) ステージの重心位置から一対のリニア
モータのそれぞれの推力が作用する位置までの距離La
及びLbに基づいて、ステージを移動させるために必要
な各リニアモータの推力Fa及びFbを算出することに
より、各リニアモータの推力とステージにおける重心位
置から推力の作用点までの距離との積として求められる
重心周りのモーメントが釣り合う状態で、ステージの移
動に必要な推力を一対のリニアモータに分配することが
でき、ステージの移動方向がヨーイング方向に偏向する
ことを防止して位置決め対象物を目標位置に正確に移動
させることができる。
【0060】(5) ステージの移動方向に直交する方向に
おける位置決め対象物の位置の検出結果に基づいて、ス
テージに推力を供給する一対のリニアモータに対する電
流値を算出することにより、位置決め対象物の位置によ
って決定されるステージの重心位置に基づいて算出され
た電流値に応じた推力を一対のリニアモータのそれぞれ
からステージに供給することができ、ステージを重心周
りのモーメントが釣り合った状態で移動させることがで
きるため、ステージの移動方向がヨーイング方向に偏向
することを防止して位置決め対象物を目標位置に正確に
移動させることができる。
【0061】(6) 位置決め対象物の移動方向及びステー
ジの移動方向に直交する方向における同一平面内に、位
置決め対象物の重心位置及び移動力の作用点、並びに、
ステージの重心位置及び推力の作用点を位置させること
により、位置決め対象物に供給する移動力、及び、ステ
ージに供給する推力によって位置決め対象物にピッチン
グ方向のモーメントを生じることがなく、位置決め対象
物を安定した状態で移動させることができる。
【0062】(7) ステージに推力を供給するリニアモー
タの固定子を、ステージの移動方向に移動自在にして支
持体に取り付けることにより、ステージの移動時にリニ
アモータの固定子に作用する反力が支持体に作用しない
ようにし、支持体に振動を生じることを防止することが
でき、位置決め対象物を目標位置に正確かつ安定して移
動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るステージ装置の構成
を示す外観図である。
【図2】上記ステージ装置の構造を示す断面図である。
【図3】上記ステージ装置の制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】上記ステージ装置の制御部における処理手順の
一部を示すフローチャートである。
【図5】上記ステージ装置全体の重心位置のY方向ステ
ージの移動前後における状態を示す図である。
【符号の説明】
1−除振台(支持体) 2−X方向ステージ 3−Y方向ステージ 4−ウエハステージ 5a,5b,7a,7b−リニアモータ 51a,51b,71a,71b−固定子 52a,52b,72a,72b−可動子 6a,6b−ガイド部材 10−ステージ装置 20−制御部 21−制御回路 22−変位検出センサ 23〜26−リニアモータ駆動回路
フロントページの続き Fターム(参考) 3C048 BC02 DD06 DD26 EE06 EE10 5F046 AA23 CC01 CC03 CC16 CC17 DA07 DB05 DC10 5H303 AA06 BB02 BB07 BB12 CC03 CC08 DD04 EE03 GG13 JJ05 KK02 LL03 5H540 AA01 AA06 AA10 BB07 EE02 FA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステージの移動方向に平行な一対のリニア
    モータが発生する推力によってステージを支持体上に移
    動させるステージ装置において、 一対のリニアモータのそれぞれから供給される推力によ
    ってステージに作用する重心周りのモーメントが釣り合
    う状態でステージを移動させる制御部を設けたことを特
    徴とするステージ装置。
  2. 【請求項2】前記制御部は、移動方向に直交する方向に
    おけるステージの重心位置に応じて、一対のリニアモー
    タのそれぞれが発生する推力を相対的に変化させること
    を特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  3. 【請求項3】前記制御部は、ステージの重心位置を移動
    方向に直交する方向の中心位置に一致させた後に、ステ
    ージを移動させることを特徴とする請求項1に記載のス
    テージ装置。
  4. 【請求項4】前記制御部が、ステージの移動に必要な推
    力をFとし、ステージの重心位置から一対のリニアモー
    タのそれぞれの推力が作用する位置までの距離をLa及
    びLbとして、 Fa=F×Lb/(La+Lb) Fb=F×La/(La+Lb) により、距離La側のリニアモータの推力Fa及び距離
    Lb側のリニアモータの推力Fbを算出することを特徴
    とする請求項2に記載のステージ装置。
  5. 【請求項5】前記ステージは、位置決め対象物を互いに
    直交する2方向のいずれか一方向に移動自在に載置して
    残る他方向に移動するステージであり、ステージにおけ
    る位置決め対象物の位置を検出する位置検出センサを設
    け、前記制御部は、位置検出センサの検出結果に基づい
    てステージに他方向の推力を供給する一対のリニアモー
    タのそれぞれに供給すべき電流値を算出することを特徴
    とする請求項4に記載のステージ装置。
  6. 【請求項6】前記位置決め対象物の重心位置、ステージ
    の重心位置、位置決め対象物に対する移動力の作用点、
    及び、ステージに対する推力の作用点が、位置決め対象
    物の移動方向及びステージの移動方向に直交する方向に
    おける同一平面内に存在することを特徴とする請求項5
    に記載のステージ装置。
  7. 【請求項7】前記ステージに推力を供給する一対のリニ
    アモータは、ステージに固定された可動子と、支持体に
    おいてステージの移動方向に移動自在に取り付けられた
    固定子と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のス
    テージ装置。
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