JP2007271268A - 動特性測定装置 - Google Patents

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幸雄 大村
Masaaki Hamada
真彰 濱田
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Abstract

【課題】防振ゴムに対して一定の荷重を加えながら従来の1.5kHzより高い5kHz程度までの高周波数の加振を行うことにより、防振ゴムの高周波数領域での動的特性を測定できる動特性測定装置を提供する。
【解決手段】動特性測定装置10は、第2支持部材31の上面に防振ゴム45を載置し、シリンダ34を駆動することにより第2支持部材31を介して防振ゴム45に一定の荷重を加える。加振機41を上昇させて連結棒42を第2支持部材31の取付面31cの取り付けられた連結棒32に連結させる。加振機41から、従来の1.5kHzより高い5kHz程度の高周波数の振動を発生して、防振ゴム45に対して加振が行われる。この加振による防振ゴム45の加振変位(または加速度)が変位計(または加速度計)31dによって検出され、その時の振動伝達力がロードセル27によって検出されることにより、防振ゴム45の動的特性が得られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、防振ゴムに対して一定の荷重を加えながら加振することにより防振ゴムの動的特性を測定する動特性測定装置に関する。
従来、この種の動特性測定装置としては、例えば特許文献1に示すものが知られている。この動特性測定装置は、図4に示すように、弾性体2を介して基礎1に設置した基部材3と、基部材3の両側の支柱3aの上端に弾性体4を介して載置した支持部材5とを備え、基部材3の中央に設けた加振機6と支持部材5に取り付けた荷重検出器7との間に設置した防振ゴムのようなテストピース8に動的荷重を加えるようになっている。加振機6は、油圧式であり、テストピース8に油圧によって初期の高荷重を加えながら、油圧サーボ弁で加振振幅を与えることにより、最大で1500Hz程度までの周波数の振動を与えることができるようになっている。このように、加振機6によってテストピース8に動的荷重を加えることにより、テストピース8の振動特性を荷重検出器7により検出して、テストピース8の動的特性を得ることができる。同様の動特性測定装置については、特許文献2にも開示されている。
特開昭57−48632号公報 特開昭61−75233号公報
ところで、近年、従来のレシプロエンジンの車両に加えて、電動モータの回転力を併用したハイブリッドタイプの車両が急激に普及してきている。このような電動モータを防振支持するエンジンマウントのような防振ゴムについては、従来のレシプロエンジンのように1.5kHz程度までの振動に対応するのみでなく、電動モータの振動領域である4〜5kHz程度の高周波数領域での振動に対応する必要がある。そのため、防振ゴムについても、4〜5kHz程度の高周波数領域での動的振動特性を調べることの必要性が高くなっている。しかし、従来の油圧加振式の動特性測定装置では、その構造上加振周波数の上限が1.5kHz程度であるため、5kHz程度の高周波数領域での振動には対応することができなかった。
これに対して、例えば、動電型振動試験装置(エミック株式会社製)を用いることにより、電磁力を利用して5kHz程度の高周波数領域で防振ゴムの加振を行うことは可能である。しかし、この振動試験装置の場合、初期の高荷重を受けることができないため、防振ゴムに一定の荷重を加えながら高周波数領域で加振することによる動的特性を測定することができないのである。
本発明は上記問題を解決しようとするもので、防振ゴムに対して一定の荷重を加えながら従来の1.5kHzより高い5kHz程度までの高周波数の加振を行うことにより、防振ゴムの高周波数領域での動的特性を測定できる動特性測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、防振ゴムに対して一定の荷重を加えながら加振することにより防振ゴムの動的特性を測定する動特性測定装置であって、 防振ゴムが、弾性体を介して基礎に固定される第1支持部材と第2支持部材により振動方向において挟持され、第1支持部材が加振側と反対側に配設され、加振に対して影響されない十分な質量を有しており、第1支持部材及び第2支持部材の一方が他方に接近する方向に弾性体の外側から弾性体を介して押圧装置により防振ゴムに対して一定の荷重が加えられ、防振ゴムが外部から加振機により加振されることにある。
上記のように構成した本発明においては、第1支持部材が加振に対して影響されない十分な質量を有しておりかつ弾性体を介して基礎に固定される第1支持部材と第2支持部材により防振ゴムが振動方向に挟持される。これにより、防振ゴムは、外部からの振動伝達が絶たれた安定な状態で第1支持部材と第2支持部材により挟持される。さらに、防振ゴムに、第1支持部材及び第2支持部材の一方が他方に接近する方向に弾性体の外側から弾性体を介して押圧装置によって一定の荷重が加えられる。一定荷重が加えられた状態の防振ゴムに対して、外部から加振機により従来の1.5kHzより高い5kHz程度までの高周波数領域での加振が行われる。すなわち、加振機自体には初期の高荷重をかける必要がないので、加振機自体の特性を高めることによりこのような高周波数領域での加振を行うことが可能になった。その結果、本発明においては、防振ゴムに対して一定の荷重を加えた状態で1.5kHzより高い5kHz程度までの高周波数で加振を行うことにより、高周波数領域での動的特性を測定することが可能になった。
また、本発明において、加振機が、電磁力により駆動されるものであることが好ましい。このように、電磁力で駆動される加振機により、数10Hzから5kHz程度の高周波数領域までの加振を連続して行うことが可能になり、防振ゴムに対して一定の荷重を加えながら5kHz程度までの高周波数での加振を行って、防振ゴムの動的特性を測定することができる。
また、本発明において、弾性体が空気ばねで構成されることが好ましい。これにより、空気ばねは共振周波数が1〜2Hz程度の低い値であるため、防振ゴムの加振周波数領域では何の影響もないため、防振ゴムの動的特性の測定に影響を与えることなく、上下支持部材によって防振ゴムを安定して支持できる。
また、本発明において、第1支持部材と第2支持部材が互いに上下方向に配置されており、第1支持部材及び第2支持部材の上下方向の中心軸を中心とした同心円上に弾性体が複数配置されて、複数の弾性体が中心軸方向にかつ下方に向けて傾斜した状態で第1支持部材及び第2支持部材に取り付けられることが可能である。これにより、防振ゴムが第1及び第2支持部材によって上下に安定して挟持される。また、弾性体が、第1支持部材及び第2支持部材の上下方向の中心軸を中心とした同心円上に配置されて、中心軸方向に下方に向けて傾斜した状態にされたことにより、防振ゴムの水平方向の振動が抑制されるため、安定した動的特性を測定することができる。
本発明によれば、弾性体を介して基礎に固定され第1支持部材と第2支持部材によって挟持された防振ゴムが、弾性体の外側から押圧装置により一定の荷重が加えられ、初期の高荷重をかける必要がない加振機により外部から従来の1.5kHzより高い5kHz程度までの高周波数での加振が行われるため、防振ゴムに対して従来のものより高い周波数領域までの動的特性を測定することが可能になる。その結果、本発明においては、例えばハイブリッドカーで使用される電動モータの振動領域である4〜5kHz程度の高周波数領域での振動に対する防振ゴムの動的特性を測定でき、そのような用途の防振ゴムの特性改善に寄与できる。
また、本発明において、電磁力で駆動される加振機を用いることにより、数10Hzから5kHz程度までの高周波数での加振を連続的に行うことが可能になり、防振ゴムに対して一定の荷重を加えながら高周波数領域までの加振を行うことにより動的特性を測定できる。また、本発明において、弾性体に共振周波数が1〜2Hz程度と低い空気ばねを用いることにより、防振ゴムの動的特性の測定に影響を与えることなく、上下支持部材により防振ゴムを安定して支持できる。また、本発明において、第1支持部材と第2支持部材を互いに上下方向に配置し、弾性体を中心軸方向の下方に向けて傾斜させたことにより、防振ゴムが第1及び第2支持部によって上下に安定して挟持されると共に、防振ゴムの水平方向の振動が抑制されるため、安定した動的特性を測定することができる。
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。図1は、実施例1であるエンジンマウント等の防振ゴムに一定の荷重を加えながら5kHz程度までの高周波数領域の振動で加振することにより防振ゴムの動的特性を測定するための動特性測定装置の概略構成を正面図により示したものである。なお、以下の説明において、動特性測定装置10の左右上下方向については、図1の左右上下方向に合わせるものとする。
動特性測定装置10は、床面1に弾性体である空気ばね11を介して載置された基部材12を有している。空気ばね11は、共振周波数が1〜2Hz程度の低い値であるため、動特性測定装置10の測定領域である数10Hzから数kHzの周波数領域に対して、床面1からの振動を遮断して何の影響も与えないようにできる。空気ばね11としては、例えば商品名スミマウント(住友電気工業株式会社製)が好適に用いられる。なお、この空気ばね11については、必要に応じて省くこともできる。基部材12は、直方体形状で中央が上面から凹んだ略U字形状であり、左右両側が横幅の広い一対の基台部13であり、一対の基台部13の間が上面から凹んだ中央凹部14となっている。中央凹部14の底部15には略U字形状の取付台16が載置されている。
取付台16は、底板部17と左右両側の垂直板部18を設けており、内部には動電型の加振機41が配置される。加振機41は、垂直板部18の対向する内壁から水平に突出する支持棒19に取り付けられて、中空状態で両垂直板部18に支持されており。加振機41は、100Hz〜5kHzの範囲で連続して周波数を変化させながら一定振幅の振動を発生する掃引タイプであり、上面からは振動を伝達する連結棒42が上方に向けて突出している。連結棒42は、加振機41に設けた駆動手段(図示しない)により上下方向に移動可能になっている。
一対の基部材12の上面には、それぞれ支柱部21が立設されており、各支柱部21の上端には上支持部22が取り付けられている。各上支持部22は、上面が動特性測定装置10の左右方向の中央に向けて緩やかに下がるように傾斜した傾斜面22aになっている。また、各上支持部22の外側側面には外方向に水平に突出したヒンジ22bが設けられている。傾斜面22a上には弾性体である空気ばね23が中央方向にかつ下方に向けて傾斜した状態で合計4つ取り付けられている。空気ばね23は上記空気ばね11と同様のものである。一対の上支持部22の上部には空気ばね23を介して大きな重量の第1支持部材25が載置されている。第1支持部材25は、傾斜面22aと対向した底面の左右両側が傾斜面22aに平行な外傾斜面25aになっており、両外傾斜面25aの間が下方に突出した下突出部26になっている。下突出部26は左右中央が中央平面26aになっており、中央平面26aと両外傾斜面25aの間が傾斜の大きい内傾斜面26bになっている。中央平面26aの中央には荷重を検出する圧電型のロードセル27が取り付けられている。
各支柱部21には、左右方向の中央に向けて延びた矩形の厚板である下支持部28がそれぞれ上下動可能に取り付けられている。両下支持部28は、中央側端部間が所定距離を隔てて配置されている。また、両下支持部28の中央側端部の上側隅が斜めに切りかかれて、上面が左右方向の中央に向けて緩やかに傾斜した傾斜面28aになっている。また、各下支持部28の外側側面には外方向に水平に突出したヒンジ28bが設けられている。傾斜面28a上には弾性体である空気ばね29が取り付けられている。空気ばね29は上記空気ばね11と同様のものである。一対の下支持部28の上部には、空気ばね29を介して矩形の厚板である第2支持部材31が載置されており、第1支持部材25の中央平面26aと対向している。
第2支持部材31は、上面31aに試験品である防振ゴム45が載置されるもので、傾斜面28aと対向した左右両側隅が切りかかれた外傾斜面31bになっており、両外傾斜面31bの間が水平な取付面31cになっている。取付面31cの中央には振動の変位を検出する変位計(または加速度計)31dが取り付けられている。各上支持部22の外側側面に設けたヒンジ22bと、各下支持部28の外側側面に設けたヒンジ28bとの間には、押圧装置である油圧式又はエアー式のシリンダ34が設けられて両ヒンジ22b,28b間を連結している。シリンダ34を駆動することにより、両下支持部28を上下に移動させることができ、両下支持部28により第2支持部材31を介して防振ゴム45に所定の荷重を加えることができるようになっている。
つぎに、動特性測定装置10の動作について説明する。
まず、第2支持部材31の上面31aに試験品である防振ゴム45を載置し、シリンダ34を駆動することにより両下支持部28を上方に移動させ、両下支持部28により第2支持部材31を介して防振ゴム45に一定の荷重を加える。ここで、防振ゴム45に一定の荷重が加えられたことをロードセル27で確認する。その後、加振機41の連結棒42を上昇させて、連結棒42の先端を第2支持部材31の取付面31cの取り付けられた連結棒32に連結させる。その後、加振機41から100Hz〜5kHzの範囲で連続して周波数を変化させながら振動を発生することにより、防振ゴム45に対して加振が行われる。この加振による防振ゴム45の加振変位(または加速度)が変位計(または加速度計)31dによって検出され、その時の振動伝達力がロードセル27によって検出されることにより、防振ゴム45の動的特性が得られる。
上記構成の実施例1においては、第1支持部材25及び第2支持部材31が空気ばね23,29を介して床面1側である基部材12側に固定されることにより、第1及び第2支持部材25,31に挟持された防振ゴム45に対して外部からの振動伝達が絶たれた状態にされる。第1及び第2支持部材25,31によって振動方向に防振ゴム45が挟持され、第2支持部材31が第1支持部材25に接近する方向に空気ばね29の外側から防振ゴム45に一定の荷重が加えられた状態で、シリンダ34によって一定荷重が加えられることとは別に、取付台16に固定された加振機41により100Hz〜5kHzの高周波数領域の範囲での加振が行われる。ここで、上方に配置された第1支持部材25は加振に対して影響を受けないような十分な質量を有しているため、防振ゴム45は、一定の荷重が加えられた状態で適正に高周波数領域での加振が行われる。
本実施例1においては、加振機41自体は初期の高荷重をかける必要がないので、電磁式の加振機41で5kHz程度までの高周波数領域での加振が可能になり、防振ゴム45に対して一定の荷重を加えながら100Hz〜5kHzの高周波数領域まで加振を連続的に行うことにより、防振ゴム45の動的特性を測定できる。その結果、本実施例においては、ハイブリッドカーで使用される電動モータの振動領域である4〜5kHz程度の高周波数領域での振動に対する防振ゴム45の動的特性を測定でき、ハイブリッドカー等に用いられる防振ゴムの特性改善に寄与できる。
また、本実施例1においては、第1及び第2支持部材25,31を支持する空気ばね23,29の共振周波数が1〜2Hz程度の低い値であるため、防振ゴム45の加振周波数領域では何の影響もないため、防振ゴム45の動的特性の測定に影響を与えることなく、第1及び第2支持部材25,31により防振ゴム45を適正に支持できる。また、本実施例1においては、第1及び第2支持部材25,31が互いに上下方向に配置されており、さらにこれを支持する空気ばね23,29が中心方向に下方向を向いて傾斜した状態で第1及び第2支持部材25,31に取り付けられている。その結果、実施例1においては、防振ゴム45が第1及び第2支持部材25,31によって上下左右方向に安定して挟持され、防振ゴム45の水平方向の振動が抑制されるため、安定した動的特性を測定することが可能になる。
つぎに、実施例2について説明する。
図2は、実施例2である防振ゴム45の動的特性を測定するための動特性測定装置の概略構成を正面図により示したものである。動特性測定装置50は、床面1に弾性体である空気ばね51を介して載置された基部材52を有している。基部材52は、直方体形状で中央が上面から凹んだ中央凹部53を有している。中央凹部53内には上記動電型の加振機41が配置される。加振機41は、上面に振動を伝達する連結棒42が上方に向けて突出している。
一対の基部材52の上面の左右両側には、それぞれ支柱部54が一体で立設されており、各支柱部54の水平な上端面54a上には弾性体である空気ばね55が取り付けられている。一対の上支持部54の上部には空気ばね55を介して立体形状で大きな重量の第1支持部材57が載置されている。第1支持部材57は、左右方向の中間部分が下方に突出した突出部57aになっており、突出部57aの底面中央からは取付部58が突出している。取付部58の平坦な底面58aの中央には荷重を検出する圧電型のロードセル59が取り付けられている。
基部材52には、一対の支柱部54の左右方向内側でかつ加振機41を挟んだ両側には、それぞれ押圧装置である油圧式又はエアー式のシリンダ61が上下方向を向いて取り付けられている。各シリンダ61の駆動棒61aの上端にはそれぞれ上支持部62が取り付けられている。両上支持部62の水平な上面62aには空気ばね63が取り付けられている。空気ばね55,63は上記空気ばね11と同様のものである。一対の上支持部62の上部には空気ばね63を介して矩形の厚板である第2支持部材64が載置されており、第1支持部材54の突出部58と対向している。第2支持部材64は、上面64aに防振ゴム45が載置され、下面中央の突出部64bに変位計(または加速度計)64cが取り付けられており、中央部の連結棒65が上記加振機41の連結棒42に連結される。動特性測定装置50は、両シリンダ61を駆動することにより、第2支持部材64を上下に移動させることができ、それにより防振ゴム45を第1及び第2支持部材57,64によって挟持でき、さらに第2支持部材64を介して防振ゴム45に一定の荷重を加えることができる。
動特性測定装置50の動作は、上記動特性測定装置10と同様で、第2支持部材64の上面64aに試験品である防振ゴム45を載置し、両シリンダ61を駆動することにより第2支持部材64を上方に移動させ、第2支持部材31を介して防振ゴム45に一定の荷重を加える。その後、加振機41を上昇させて連結棒42を第2支持部材64の突出部64bに取り付けられた連結棒65に連結させる。さらに、加振機41から100Hz〜5kHzの範囲で連続して周波数を変化させながら振動を発生して、防振ゴム45に対して加振が行われる。このように、実施例2においても、加振機41自体は初期の高荷重をかける必要がないので、電磁式の加振機41で5kHz程度までの高周波数領域での加振が可能になる。この加振による防振ゴム45の加振変位(または加速度)が変位計(または加速度計)64cによって検出され、そのときの振動伝達力がロードセル59によって検出されることにより、防振ゴム45の動的特性が得られる。
その結果、実施例2においても実施例1と同様にハイブリッドカーで使用される電動モータの振動領域である4〜5kHz程度の高周波数領域での振動に対する防振ゴムの動的特性を測定でき、そのような用途の防振ゴムの特性改善に寄与できる効果が得られる。また、実施例2では、空気ばね55,63が水平に配置され、空気ばね55,63を挟む各部材の面が水平面となっていることにより、各部材の加工が容易になる。その結果、動特性測定装置50は、実施例1の動特性測定装置10に比べて安価に提供される。
つぎに、実施例3について説明する。
図3は、実施例3である防振ゴムの動的特性を測定するための動特性測定装置の概略構成を正面図により示したものである。実施例3では、実施例1,2のように加振方向を上下にして配置した防振ゴム45を上下に配置した第1及び第2支持部材で挟持して上下方向に荷重を加えて加振するのではなく、振動方向が横方向になるように防振ゴム45を配置して第1及び第2支持部材81,86により挟持し、横方向から一定荷重を加え横方向から加振するようにしたものである。
動特性測定装置70は、床面1に弾性体である空気ばね71を介して載置された厚板状の基部材72を有している。基部材72上の左側には、水平板部73aと垂直板部73bとによりL字型になっている左支持部73が右方向に移動可能に載置されている。基部材72上の左支持部73の左側には、シリンダ支持部75が立設されており、シリンダ支持部75の上端には押圧装置であるシリンダ76が左右方向を向いて水平状態で固定されている。シリンダ76の駆動棒76aの先端は、左支持部73の垂直板部73bに固定されており、シリンダ76の駆動により、左支持部73が左右方向に移動できるようになっている。左支持部73には、直方体形状で大きな重量の第1支持部材81が、水平板部73aの底面に取り付けられた空気ばね78と垂直板部73bの内側側面の上下に取り付けられた一対の空気ばね79に支持されて配設されている。第1支持部材81は、右側面に突出部81aを設けており、突出部81aの右側垂直面中央にはロードセル82が取り付けられている。
基部材72上の右側には、左支持部73に対向して厚板状の右支持部83が立設されている。右支持部83は中央に貫通穴83aを有している。貫通穴83aの左側周囲が切り欠かれて、左方向に広がるように傾斜した円錐面状の傾斜面83bになっている。基部材72上の右支持部83の右側には、加振機支持部84が立設されている。加振機支持部84の上部には、加振機41が左右方向に水平になるように取り付けられている。加振機41の左側面から連結棒42が伸縮可能に突出しており右支持部83の貫通穴83a内に延びている。連結棒42の左側には、円盤状の第2支持部材86が配置されている。第2支持部材86は、その右側面の外周側が斜めに切りかかれて、右側支持部83の傾斜面83bに対向した傾斜面86aになっている。第2支持部材86は、右側中央が平坦な右側平面86bになっており、右側平面86bには変位計(または加速度計)86dが取り付けられている。また、第2支持部材86の左側の取付面86cには、防振ゴム45が振動方向を横向きにして載置固定されるようになっている。第2支持部材86の傾斜面86aと右支持部83の傾斜面83bの間には空気ばね87が挟まれている。
つぎに、動特性測定装置70の動作について説明する。
まず、第2支持部材86の取付面86cに試験品である防振ゴム45を固定し、シリンダ76を駆動することにより左支持部73を右方に移動させて、第1支持部材及び第2支持部材81,86により防振ゴム45を挟持する。さらに、シリンダ76により、第1支持部材81を介して防振ゴム45に一定荷重が加えられる。ここで、防振ゴム45に一定荷重が加えられたことをロードセル82で確認する。その後、加振機41から、100Hz〜5kHzの範囲で連続して周波数を変化させながら振動を発生して、防振ゴム45に対して加振が行われる。この加振による防振ゴム45の加振変位(又は加速度)が変位計(または加速度計)86dによって検出され、その時の振動伝達力がロードセル82によって検出されることにより、防振ゴム45の動的特性が得られる。
以上に説明したように、実施例3においても、実施例1と同様に、防振ゴム45が、第1支持部材81から押圧されて第1及び第2支持部材81,86によって横方向からの一定荷重で挟持され、荷重を加えることとは別に、加振機41により横方向から数kHzの高周波数領域での加振が行われる。ここで、第1支持部材81は加振に対して動かない十分な質量を有しているため、防振ゴム45は、一定の荷重が加えられた状態で適正に高周波数領域での加振が行われる。このように、実施例3においても、加振機41自体は初期の高荷重をかける必要がないので、電磁式の加振機41により5kHz程度までの高周波数での加振が可能になる。その結果、実施例3においても、実施例1と同様に、防振ゴム45に対して100Hzから5kHzの高周波数の範囲での動的特性を測定することが可能になり、ハイブリッドカーで使用される電動モータの振動領域である4〜5kHz程度の高周波数領域での振動に対する防振ゴムの動的特性を測定できるので、そのような用途の防振ゴムの特性改善に寄与できる効果が得られる。
なお、上記各実施例に示した動特性測定装置においては、ハイブリッドカーで使用される電動モータの振動領域である4〜5kHz程度の高周波数領域での振動に対する防振ゴムの動的特性を測定できるようになっているが、高周波数については5kHzに限らず、測定対象に応じて5kHzより高い周波数で加振するようにすることも可能である。その他、上記実施例1〜3に示した動特性測定装置については一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲においてに、種々変更して実施することが可能である。
本発明は、弾性体を介して基礎に固定され第1支持部材及び第2支持部材によって挟持された防振ゴムが、外部から押圧装置により一定の荷重が加えられると共に、荷重を加えることとは別に、外部から加振機により数10Hzから数kHzの高周波数領域まで範囲の加振が行われるため、防振ゴムに対して5kHz程度の高周波数領域での動的特性を測定することが可能になり、ハイブリッドカーで使用される電動モータの振動領域である4〜5kHz程度の高周波数領域での振動に対する防振ゴムの動的特性を測定できるので、有用である。
本発明の実施例1である動特性測定装置を概略的に示す正面図である。 実施例2である動特性測定装置を概略的に示す正面図である。 実施例3である動特性測定装置を概略的に示す正面図である。 従来例である動特性測定装置を概略的に示す正面図である。
符号の説明
10…動特性測定装置、12…基部材、21…支柱部、22…上支持部、23,29…空気ばね、25…第1支持部材、31…第2支持部材、31d…変位計(または加速度計)、32…連結棒、34…シリンダ、41…加振機、42…連結棒、45…防振ゴム、50…動特性測定装置、52…基部材、54…支柱部、55,63…空気ばね、57…第1支持部材、61…シリンダ、64…第2支持部材、64c…変位計(または加速度計)、65…連結棒、70…動特性測定装置、72…基部材、76…シリンダ、78,79,87…空気ばね、81…第1支持部材、85…連結棒、86…第2支持部材、86d…変位計(または加速度計)。

Claims (4)

  1. 防振ゴムに対して一定の荷重を加えながら加振することにより該防振ゴムの動的特性を測定する動特性測定装置であって、
    前記防振ゴムが、弾性体を介して基礎に固定される第1支持部材と第2支持部材により振動方向において挟持され、
    前記第1支持部材が加振側と反対側に配設され、加振に対して影響されない十分な質量を有しており、
    前記第1支持部材及び第2支持部材の一方が他方に接近する方向に前記弾性体の外側から該弾性体を介して押圧装置により前記防振ゴムに対して一定の荷重が加えられ、該防振ゴムが外部から加振機により加振されることを特徴とする動特性測定装置。
  2. 前記加振機が、電磁力により駆動されるものであることを特徴とする前記請求項1に記載の動特性測定装置。
  3. 前記弾性体が空気ばねで構成されたことを特徴とする前記請求項1又は2に記載の動特性測定装置。
  4. 前記第1支持部材と第2支持部材が互いに上下方向に配置されており、該第1支持部材及び第2支持部材の上下方向の中心軸を中心とした同心円上に前記弾性体が複数配置されて、複数の該弾性体が中心軸方向にかつ下方に向けて傾斜した状態で該第1支持部材及び第2支持部材に取り付けられたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載された動特性測定装置。
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