JP3970204B2 - 荷重負荷試験方法 - Google Patents

荷重負荷試験方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3970204B2
JP3970204B2 JP2003144422A JP2003144422A JP3970204B2 JP 3970204 B2 JP3970204 B2 JP 3970204B2 JP 2003144422 A JP2003144422 A JP 2003144422A JP 2003144422 A JP2003144422 A JP 2003144422A JP 3970204 B2 JP3970204 B2 JP 3970204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
support
elastic body
weight
test piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003144422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004347441A (ja
Inventor
等 飯塚
桂一 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2003144422A priority Critical patent/JP3970204B2/ja
Publication of JP2004347441A publication Critical patent/JP2004347441A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3970204B2 publication Critical patent/JP3970204B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マウント用ゴムなどの試験片に圧縮や引張の荷重(特に圧縮荷重)を繰り返し加えて、試験片の動的な特性(特に動バネ定数やダンピング特性など)や静的な特性を調べる荷重試験に用いられる荷重負荷試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の荷重負荷試験方法に用いられる荷重負荷試験機には、フローティングマス方式(たとえば、特許文献1参照)と、フレーム剛性方式がある。フローティングマス方式の1軸高周波動特性試験機は、架台には支柱が一対立設しており、この支柱間にクロスヘッドが弾性体を介して掛け渡されている。また、フレーム剛性方式の3軸特性試験機は、クロスヘッドが弾性体を介さずに支柱に堅固に固定されている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭57−48632号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フローティングマス方式は、1KHzまでの上下方向の加振を受けるには効果的であるが、横加振の反力を受けることができない。一方、フレーム剛性方式は横加振の反力を受けられるが、上下方向の1KHzまでの加振の反力を受けるには、フレームの共振を1KHzの数倍のところに持っていくように設計する必要があり、これは物理的に不可能に近い。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、横方向の加振および上下方向の高い周波数の加振を行うことができる荷重負荷試験方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本出願の請求項1記載の荷重負荷試験方法は、水平方向の加振反力はフレーム剛性で受け、上下方向の加振反力はマスで受けることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の荷重負荷試験方法は、架台、この架台に立設する少なくとも一対の支柱、この支柱の上端部に設けられた第1支持体、この第1支持体の上方に配置された第2支持体、前記第1支持体に設けられて第2支持体を弾性支持する第1弾性体、および、前記第1支持体に設けられるとともに作動時には第1弾性体の弾性支持機能を無効にして第2支持体を堅固に保持する第1締結手段を具備するフレームと、このフレームに影響を与えるウエイトと、前記ウエイトからフレームへの質量の影響を有効または無効にするウエイト機能作動手段と、前記第2支持体から垂下しているとともに下端に試験片が取り付けられる荷重軸と、前記架台に設けられ、前記試験片に上下方向の荷重を負荷する上下方向アクチュエータと、前記架台に設けられ、前記試験片に水平方向の荷重を負荷する水平方向アクチュエータとを備えている荷重負荷試験機を用い、前記試験片に荷重を加えて試験を行う時に、第1締結手段を作動させて第1弾性体の弾性支持機能を無効にするとともにウエイト機能作動手段によりウエイトからの質量の影響を無効にするフレーム剛性支持タイプ、または、第1締結手段の作動を解除させて第1弾性体の弾性支持機能を有効にするとともにウエイト機能作動手段によりウエイトからの質量の影響を有効にするフローティングマス支持タイプの何れか一方の支持タイプを選択している荷重負荷試験方法であって、前記水平方向アクチュエータにより試験片に変動荷重を加える際には、前記フレーム剛性支持タイプにすることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における荷重負荷試験方法の実施の一形態を説明する。図1は本発明にかかわる荷重負荷試験方法に用いられる荷重負荷試験機の概略の説明図である。図2はウエイトと第2クロスヘッドとの支持構造の説明図で、(a)が弾性体で弾性支持された状態の図、(b)が締結シリンダ装置の作動により堅固に支持された状態の図である。図3は荷重負荷試験機の説明図で、(a)が弾性体と締結シリンダ装置の配置図、(b)がアクチュエータにより加えられる繰り返し変位(荷重)の説明図である。図4は第2締結シリンダ装置が作動した状態の荷重負荷試験機の説明図である。図5は第1締結シリンダ装置が作動した状態の荷重負荷試験機の説明図である。図6は荷重軸の軸心の位置を制御する荷重軸位置制御システムの概略図である。図7は振動板および加振周波数の説明図で、(a)が振動板の概略の斜視図、(b)が荷重負荷試験機で使用可能な加振周波数の範囲の図である。
【0009】
荷重負荷試験機の金属製の架台1は、脚部(図示しない)で建屋などの基礎上に設置されている。架台1上には四隅に、金属製の支柱3が立設している。図面においては前側の左右一対の支柱3が図示され、この前側の一対の支柱3の後側に一対の後側支柱3が配置されている。各支柱3は、上下方向に伸縮するシリンダ装置で構成され、高さを調整することができる。そして、この支柱3の上端部の間に第1支持体としての金属製の第1クロスヘッド4が掛け渡されている。この第1クロスヘッド4は支柱3にボルトなどで堅固に固定されている。また、第1クロスヘッド4は平面図視で略矩形をしているとともに、中央部に開口が形成されている。
【0010】
第1クロスヘッド4の上方には、第2支持体としての金属製の第2クロスヘッド8が間隔を有して配置されている。第2クロスヘッド8の上方には、マスとしての質量の大きな金属製のウエイト9が間隔を有して配置されている。第1クロスヘッド4と第2クロスヘッド8との間にはゴムなどの第1弾性体11が、また、第2クロスヘッド8とウエイト9との間にはゴムなどの第2弾性体12が配置されている。第1クロスヘッド4に設けられている第1弾性体11は第2クロスヘッド8を弾性支持し、また、第2クロスヘッド8に設けられている第2弾性体12はウエイト9を弾性支持する。そして、第1クロスヘッド4には第1締結手段である第1締結シリンダ装置13が、また、第2クロスヘッド8には第2締結手段である第2締結シリンダ装置14が設けられている。各締結シリンダ装置13,14は、シリンダ部21、ピストン22およびピストンロッド23を具備しており、シリンダ部21が第1クロスヘッド4または第2クロスヘッド8に固定されて設けられるとともに、ピストンロッド23の先端が第2クロスヘッド8またはウエイト9にボルトなどで固定されている。
【0011】
そして、第1締結シリンダ装置13は、作動時(すなわち油圧注入時)に第1弾性体11の弾性支持機能を無効にして第2クロスヘッド8を堅固に保持し、作動解除時(すなわちピストン22に油圧をかけていない時)にはピストン22およびピストンロッド23がフリーに動き、第1弾性体11が第2クロスヘッド8を弾性支持する。同様に、第2締結シリンダ装置14は、作動時に第2弾性体12の弾性支持機能を無効にしてウエイト9を堅固に保持し、作動解除時にはピストン22およびピストンロッド23がフリーに動き、第2弾性体12がウエイト9を弾性支持する。この第2弾性体12および第2締結シリンダ装置14はウエイト機能作動手段を構成している。
【0012】
弾性体11,12および締結シリンダ装置13,14の配置は、図3(a)に図示するようになっており、弾性体11,12は四隅に、また、締結シリンダ装置13,14は弾性体11,12同士の間の中間部に配置されている。そして、図4および図5の図示では、締結シリンダ装置13,14のシリンダ部21の上側油室に油圧がかかると、ピストン22が下方に変位し、それに伴ってウエイト9や第2クロスヘッド8が下方に変位して、ウエイト9や第2クロスヘッド8の下面がシリンダ部21の上面に当接して堅固に保持され、弾性体11,12の弾性支持機能が無効にされる。
【0013】
この締結シリンダ装置13,14の堅固な保持すなわち締結は、図4および図5の構造では、分かり易いように、ウエイト9や第2クロスヘッド8の下面がシリンダ部21の上面に当接することにより行われているが、適宜構造および方法で行われることが可能である。すなわち、図2に図示するように、図2(a)の状態の第2締結シリンダ装置14のシリンダ部21の上側油室に油圧がかかると、ピストン22が下方に変位し、それに伴ってウエイト9が下方に変位して図2(b)の状態となり、ウエイト9の下面が第2クロスヘッド8の上面に当接して堅固に保持され、第2弾性体12の弾性支持機能が無効にされるように構成することも可能である。第1締結シリンダ装置13も、上記図2の第2締結シリンダ装置14と同様な取付構造とすることも可能であり、この場合には上記説明の第2締結シリンダ装置14、ウエイト9、第2クロスヘッド8および第2弾性体12が各々、第1締結シリンダ装置13、第2クロスヘッド8、第1クロスヘッド4および第1弾性体11に読み換えられる。また、締結シリンダ装置13,14のシリンダ部21の上側油室に油圧がかかると、ピストン22が下方に変位し、ピストン22の下面がシリンダ部21の内底面に当接して堅固に保持され、弾性体11,12の弾性支持機能が無効にされるように構成することも可能である。
【0014】
第2クロスヘッド8には、荷重軸26が一体に設けられている。この荷重軸26は、第2クロスヘッド8の中央部から垂下しており、その下端部は第1クロスヘッド4の中央部の開口を貫通して第1クロスヘッド4の下方に延在している。荷重軸26の下端部には、荷重検知センサ27が設けられているとともに、チャック(図示せず)により試験片28が着脱可能に取り付けられる。試験片28は通常、その軸心が上下方向となるように取り付けられる。そして、試験片28を取り付ける際には、試験片28の高さなどに合わせて、支柱3のシリンダ装置を操作して支柱3の高さを適宜調整する。また、荷重検知センサ27は、上下方向の荷重(すなわち、荷重軸26および試験片28の軸心方向)、左右方向の荷重および前後方向の荷重の3方向の荷重を検出することができる。
【0015】
第1締結シリンダ装置13が作動していない際には、第2クロスヘッド8は第1弾性体11により浮上しており、荷重軸26が前後左右に変位(すなわち偏心)したり傾斜したりすることがある。そこで、荷重軸26の水平方向の位置を決める位置決め手段が設けられている。図1および図6に図示するように、荷重軸26の前後方向の位置をギャップセンサなどの第1位置センサ31が、また、荷重軸26の左右方向の位置をギャップセンサなどの第2位置センサ32が検出しており、位置センサ31,32が荷重軸26の軸心の位置を検出する荷重軸位置検出手段を構成している。そして、荷重軸26を前後方向に付勢する第1空気バネ36および第2空気バネ37が荷重軸26の前後に設けられている。また、荷重軸26を左右方向に付勢する第3空気バネ38および第4空気バネ39が荷重軸26の左右に設けられている。この空気バネ36〜39は第1クロスヘッド4の中央部の開口部に配置されており、荷重軸26を径方向に弾性支持している。そして、空気バネ36〜39に加わる荷重軸26からの反力は第1クロスヘッド4が支持している。第1位置センサ31からの信号は、エアーサーボアンプ41に入力され、サーボ弁42を介して第1空気バネ36および第2空気バネ37の空気圧を調整し、荷重軸26が中立位置から前後にズレている場合には荷重軸26を前後方向に移動させて中立位置に位置制御する。同様にして、第2位置センサ32からの信号は、エアーサーボアンプ46に入力され、サーボ弁47を介して第3空気バネ38および第4空気バネ39の空気圧を調整し、荷重軸26が中立位置から左右にズレている場合には荷重軸26を左右方向に移動させて中立位置に位置制御する。この様にエアーサーボアンプ41,46およびサーボ弁42,47が荷重軸制御手段を構成している。
【0016】
試験片28の下端はチャック(図示しない)を介して振動板51に着脱自在に取り付けられている。この振動板51は、上下方向(すなわちZ方向)および水平方向(すなわちX方向)に加振可能なように枠形状をしており、図7(a)に図示するように、上板部52、この上板部52の左端部から垂下する左側垂直板部53、上板部52の右端部から垂下する右側垂直板部54および、左側垂直板部53の下端と右側垂直板部54の下端を連結する下板部56を具備している。垂直板部53および下板部56には各々、アクチュエータ連結用開口61,62が形成されている。架台1には、水平方向アクチュエータ66および上下方向アクチュエータ67が設けられている。アクチュエータ66,67は、シリンダ部71、ピストン72およびピストンロッド73を具備しており、ピストンロッド73が架台1に固定され、ピストンロッド73の一端部が振動板51のアクチュエータ連結用開口61,62に静圧式のスラスト軸受で連結されている。
【0017】
また、ピストンロッド73の他端には、ピストンロッド73の位置を検出する変位センサ76が設けられている。そして、試験片28の下端に加わる変位量(すなわち、アクチュエータ66,67の操作量)に関する値を検出するセンサ76の検出値に基づいて、各アクチュエータ66,67は目標の値で変位するように制御装置(図示しない)によりフィードバック制御される。
【0018】
前述のように、水平方向アクチュエータ66のピストンロッド73の先端は、振動板51の垂直板部53のアクチュエータ連結用開口61に静圧式のスラスト軸受で連結されている。この連結部において、振動板51の垂直板部53は上下方向にスライド可能となっており、水平方向アクチュエータ66が振動板51の上下動を妨げることはない。そして、水平方向アクチュエータ66が作動すると、振動板51を左右動させる。
【0019】
また、上下方向アクチュエータ67のピストンロッド73の上端は、振動板51の下板部56のアクチュエータ連結用開口62に静圧式のスラスト軸受で連結されている。この連結部において、振動板51の下板部56は左右方向にスライド可能となっており、上下方向アクチュエータ67が振動板51の左右動を妨げることはない。そして、上下方向アクチュエータ67が作動すると、振動板51を上下動させる。
【0020】
試験片28を加振するための荷重負荷試験機のフレームは、架台1、支柱3、第1クロスヘッド4、第1弾性体11および第2クロスヘッド8で構成されている。また、試験片28には、アクチュエータ66,67により、図3(b)に図示するように、静荷重としてのDC成分と、変動荷重としてのAC成分とを合計した荷重が加振荷重として加えられる。なお、静荷重のみの場合には、アクチュエータ66,67により加えられる荷重は、AC成分がなく、DC成分のみとなる。
【0021】
そして、この様に構成されている荷重負荷試験機で、マウント用ゴムなどの試験片28を試験する場合には、第1締結シリンダ装置13または第2締結シリンダ装置14の何れか一方を作動させ、他方の締結シリンダ装置13,14の作動を開放させている。そして、図5に図示されているように第1締結シリンダ装置13を作動させている際には、第1弾性体11の弾性支持機能が第1締結シリンダ装置13により無効にされ、第1クロスヘッド4と第2クロスヘッド8とが堅固に連結されて、フレーム剛性方式となるとともに、ウエイト9は第2弾性体12によりフローティング状態になり、フレームへの影響は殆どでない。そのため、横加振の試験を行うことができる。フレームの強度上許容される加振周波数は、上下方向は0〜f1Hzで、左右方向が0〜f2(f1より高い)Hzとなる。そして、図7(b)に図示するように、左右方向にのみ加振する(左右方向の単軸加振)際には、左右方向に0〜f2Hzの加振周波数で加振することができる。一方、左右方向および上下方向の両方向で同時に加振する(2軸加振)際には、左右方向の加振の影響が上下方向の加振に影響を与えるおそれがあるため、左右方向に0〜f1Hzの加振周波数で、かつ、上下方向に0〜f1Hzの加振周波数で加振する。なお、上記f1およびf2はたとえば、200〜300Hzである。また、f1およびf2は同じ値でもよい。
【0022】
また、図4に図示されているように第2締結シリンダ装置14を作動させている際には、第2弾性体12の弾性支持機能が第2締結シリンダ装置14により無効にされ、ウエイト9と第2クロスヘッド8とが堅固に連結されて、大きな質量のウエイト9が第2クロスヘッド8と一体となって移動することになる。そして、第1締結シリンダ装置13の作動が開放されて、第2クロスヘッド8は第1クロスヘッド4に弾性支持されるため、フローティングマス方式となり、高い加振周波数の試験を行うことができる。その加振周波数は上下方向が5〜1000Hzで、左右方向は加振せずに静荷重のみとなる。したがって、図7(b)の図示において、上下方向にのみ加振する単軸加振を行うことができる。
【0023】
そして、図5に図示するように第1締結シリンダ装置13を作動させている際には、第2クロスヘッド8が第1クロスヘッド4に第1締結シリンダ装置13で固定されているため、荷重軸26の水平方向の位置は殆ど変動しないが、図4に図示する第2締結シリンダ装置14を作動させて、第1締結シリンダ装置13の作動を解除している際には、第2クロスヘッド8が第1弾性体11により弾性支持されているため、水平方向アクチュエータ66から荷重が加わると、荷重軸26の下端部が水平方向に押圧され、水平方向の位置が変動する。そこで、試験片28に水平方向アクチュエータ66で水平方向に静荷重をかけながら、上下方向アクチュエータ67で上下方向に5〜1000Hzで加振して試験を行う場合には、下記の手順で行われる。
【0024】
まず初めに、(1)水平方向アクチュエータ66で目標の静荷重をかける。その際に荷重軸26の位置を検出する位置センサ31,32からの信号により、エアーサーボアンプ41,46およびサーボ弁42,47などからなる荷重軸制御手段が作動し、荷重軸26を径方向に弾性支持する空気バネ36〜39の空気圧を制御し、荷重軸26を中立位置(すなわち、水平方向アクチュエータ66からの荷重が加わっていない時の位置)に位置制御する。
ついで、(2)高速演算プロセッサなどからなる制御装置が、目標変位信号(AC成分およびDC成分の合計の繰り返し信号)となるように、上下方向アクチュエータ67をフィードバック制御して、上下方向の荷重を試験片28に加え、加振する。
【0025】
なお、図5に図示するように第1締結シリンダ装置13を作動させている際には、第2クロスヘッド8が第1クロスヘッド4に第1締結シリンダ装置13で固定されているため、荷重軸26の水平方向の位置は変動しないので、空気バネ36〜39は作動させない。したがって、上記(1)の様な工程は無く、通常の荷重負荷試験機と同様に、高速演算プロセッサなどからなる制御装置が、目標変位信号〔AC成分(0の場合を含む)およびDC成分(0の場合を含む)の合計の繰り返し信号〕となるように、アクチュエータ66,67をフィードバック制御して、上下方向および左右方向の荷重を試験片28に加え、加振する。
【0026】
一方、第1締結シリンダ装置13を作動させるとともに、第2締結シリンダ装置14を作動させないことで、ウエイト9を第2弾性体12で浮き上がらせて、フレームへの影響を減少させ、かつ、第1弾性体11の弾性支持機能を無効にして第2クロスヘッド8を強固に支持してフレーム剛性方式にすることができる。その結果、横加振の荷重試験を行うことができる。
【0027】
なお、支柱3は、少なくとも一対あれば良く、その本数は適宜変更可能である。たとえば、2本でも可能である。
また、アクチェータは油圧アクチェータであるが、他の形式でも可能である。水平方向アクチュエータ66は、左右方向にのみ設けられているが、前後方向にも別途設けることが可能である。その場合には3軸加振が可能となる。
【0028】
そして、空気バネ36〜39の制御手段は、適宜変更可能で、高速演算プロセッサなどの制御装置などを用いて行うことも可能である。また、荷重軸26の位置を検出する位置センサ31,32の形式も適宜選択可能である。
また、荷重負荷試験機を用いて行う試験は、マウント用ゴム以外の試験でも可能である。
さらに、加振周波数の具体的値は、参考のために例示したものであり、適宜変更可能である。
【0029】
そして、第1締結手段および第2締結手段は、第1弾性体および第2弾性体の弾性支持機能を無効にすることができるものであれば、その構造や方式などは適宜変更可能である。
また、第1締結手段、第2締結手段、第1弾性体および第2弾性体の配置や個数などは適宜変更可能である。
さらに、ウエイト機能作動手段を、ウエイト9をつり上げるホイストなどで構成することも可能である。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、水平方向の加振反力はフレーム剛性で受け、上下方向の加振反力はマスで受けるので、横方向の加振および上下方向の高い周波数の加振を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明にかかわる荷重負荷試験方法に用いられる荷重負荷試験機の概略の説明図である。
【図2】図2はウエイトと第2クロスヘッドとの支持構造の説明図で、(a)が弾性体で弾性支持された状態の図、(b)が締結シリンダ装置の作動により堅固に支持された状態の図である。
【図3】図3は荷重負荷試験機の説明図で、(a)が弾性体と締結シリンダ装置の配置図、(b)がアクチュエータにより加えられる繰り返し変位(荷重)の説明図である。
【図4】図4は第2締結シリンダ装置が作動した状態の荷重負荷試験機の説明図である。
【図5】図5は第1締結シリンダ装置が作動した状態の荷重負荷試験機の説明図である。
【図6】図6は荷重軸の軸心の位置を制御する荷重軸位置制御システムの概略図である。
【図7】図7は振動板および加振周波数の説明図で、(a)が振動板の概略の斜視図、(b)が荷重負荷試験機で使用可能な加振周波数の範囲の図である。
【符号の説明】
1 架台
3 支柱
4 第1クロスヘッド(第1支持体)
8 第2クロスヘッド(第2支持体)
9 ウエイト
11 第1弾性体
12 第2弾性体
13 第1締結シリンダ装置(第1締結手段)
14 第2締結シリンダ装置(第2締結手段)
26 荷重軸
28 試験片
31 第1位置センサ(荷重軸位置検出手段)
32 第2位置センサ(荷重軸位置検出手段)
36〜39 空気バネ
41 エアーサーボアンプ(荷重軸制御手段)
42 サーボ弁(荷重軸制御手段)
46 エアーサーボアンプ(荷重軸制御手段)
47 サーボ弁(荷重軸制御手段)
66 水平方向アクチュエータ
67 上下方向アクチュエータ

Claims (2)

  1. 水平方向の加振反力はフレーム剛性で受け、
    上下方向の加振反力はマスで受けることを特徴とする荷重負荷試験方法。
  2. 架台、この架台に立設する少なくとも一対の支柱、この支柱の上端部に設けられた第1支持体、この第1支持体の上方に配置された第2支持体、前記第1支持体に設けられて第2支持体を弾性支持する第1弾性体、および、前記第1支持体に設けられるとともに作動時には第1弾性体の弾性支持機能を無効にして第2支持体を堅固に保持する第1締結手段を具備するフレームと、
    このフレームに影響を与えるウエイトと、
    前記ウエイトからフレームへの質量の影響を有効または無効にするウエイト機能作動手段と、
    前記第2支持体から垂下しているとともに下端に試験片が取り付けられる荷重軸と、
    前記架台に設けられ、前記試験片に上下方向の荷重を負荷する上下方向アクチュエータと、
    前記架台に設けられ、前記試験片に水平方向の荷重を負荷する水平方向アクチュエータとを備えている荷重負荷試験機を用い、前記試験片に荷重を加えて試験を行う時に、第1締結手段を作動させて第1弾性体の弾性支持機能を無効にするとともにウエイト機能作動手段によりウエイトからの質量の影響を無効にするフレーム剛性支持タイプ、または、第1締結手段の作動を解除させて第1弾性体の弾性支持機能を有効にするとともにウエイト機能作動手段によりウエイトからの質量の影響を有効にするフローティングマス支持タイプの何れか一方の支持タイプを選択している荷重負荷試験方法であって、
    前記水平方向アクチュエータにより試験片に変動荷重を加える際には、前記フレーム剛性支持タイプにすることを特徴とする荷重負荷試験方法。
JP2003144422A 2003-05-22 2003-05-22 荷重負荷試験方法 Expired - Lifetime JP3970204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003144422A JP3970204B2 (ja) 2003-05-22 2003-05-22 荷重負荷試験方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003144422A JP3970204B2 (ja) 2003-05-22 2003-05-22 荷重負荷試験方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004347441A JP2004347441A (ja) 2004-12-09
JP3970204B2 true JP3970204B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=33531866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003144422A Expired - Lifetime JP3970204B2 (ja) 2003-05-22 2003-05-22 荷重負荷試験方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3970204B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5623304B2 (ja) * 2011-02-02 2014-11-12 トヨタ自動車株式会社 振動試験装置
JP5559253B2 (ja) * 2012-06-21 2014-07-23 株式会社鷺宮製作所 荷重負荷試験装置
KR101425004B1 (ko) * 2012-12-21 2014-08-13 강원대학교산학협력단 수평 배치형 인장 압축 시험장치
JP7062576B2 (ja) * 2018-11-19 2022-05-06 株式会社鷺宮製作所 動特性測定装置
JP2023078015A (ja) * 2021-11-25 2023-06-06 株式会社鷺宮製作所 特性測定装置
CN117074197B (zh) * 2023-08-23 2024-04-12 上海有色金属工业技术监测中心有限公司 航空发动机叶片用材料的静态疲劳测试装置及试验方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004347441A (ja) 2004-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3836437B2 (ja) 荷重負荷試験機
KR20030011085A (ko) 동적 인장 시험기
JP5623304B2 (ja) 振動試験装置
JP3970204B2 (ja) 荷重負荷試験方法
KR970002279A (ko) 액티브제진장치 및 그의 제조방법
JP3123784B2 (ja) 三次元振動台
US6412348B1 (en) Dynamic loading test equipment for a real-size vibration-controlling damper
EP2041544A2 (en) Testing system with soft reaction structure
KR102444620B1 (ko) 동특성 측정장치
JP3767324B2 (ja) 大型岩盤試験装置
JP5813346B2 (ja) 加振装置および加振方法
JP3731291B2 (ja) 2軸載荷試験装置
CN112798301A (zh) 一种共振疲劳力控试验系统
JP2011137783A (ja) タイヤのフラットベルト試験装置及びタイヤ試験装置
JP2016090531A (ja) 加力試験装置
JP7148336B2 (ja) 振動試験機
JPH07120351A (ja) 振動試験機
CN214149871U (zh) 一种共振疲劳力控试验系统
JP5702637B2 (ja) 加振装置および加振方法
JP2003114165A (ja) 振動試験装置
JP2723611B2 (ja) 捩り動特性試験機
JP3223340U (ja) アクティブ型の振動制御装置
JP2005114492A (ja) アクティブ制御パルス推力測定装置
JP2784903B2 (ja) 振子を用いた重量物支持体の地震時の水平及び垂直強度試験装置
JP7406239B2 (ja) 振動試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3970204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140615

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term