JPH07120351A - 振動試験機 - Google Patents

振動試験機

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JPH07120351A
JPH07120351A JP5268944A JP26894493A JPH07120351A JP H07120351 A JPH07120351 A JP H07120351A JP 5268944 A JP5268944 A JP 5268944A JP 26894493 A JP26894493 A JP 26894493A JP H07120351 A JPH07120351 A JP H07120351A
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vibrating
spherical
bell crank
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Susumu Takada
進 高田
Hitoshi Iizuka
等 飯塚
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の振動試験機には、加振機の振動波形,
振幅が正確に振動台に伝達されず、高周波振動が不能
で、供試体の重心の偏位により振動台が傾斜する問題な
どがあった。本発明はかかる課題を解決することを目的
とする。 【構成】ベッド40,振動台46に設けた球面軸受4
7,48に上下加振機49の両端を支承し、軸受42に
両端を支承された2個の大径中空軸43の両端部に水平
ベルクランク44と垂直ベルクランク45を設け、振動
台46と水平ベルクランク44に設けた球面軸受51,
52に支持ロッド53の両端を支承し、両大径中空軸4
3の垂直ベルクランク45を連結ロッド54で連結し、
X方向及びY方向加振機64,73をベルクランク5
7,69、加振機ロッド69,72を介して振動台46
に連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3次元或いは2次元方
向に振動を与える振動試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の振動試験機には、図7に示すよう
な2次元の振動試験機がある(実開昭60−17304
7号公報参照)。この試験機の構造の概要を説明する
と、基部1の上面に立上げ材2が設けられ、立上げ材2
の右側には4箇所にブラケット3が設けられ、ブラケッ
ト3の内側に第一加振機4が固着され、第一加振機4の
ロッド5にリンク継手6が固着される。
【0003】ブラケット3には、第一リンク7の一端に
設けられた軸8が挿入され、第一リンク7の他端には上
方に突出する起立部9が設けられ、起立部9の上端部に
設けられた孔には、リンク継手6に設けられた軸10が
挿入される。基部1の上方に配設されるテーブル11の
下面にブラケット12が設けられ、ブラケット12に
は、第二リンク13の上端部に設けられた軸14が挿入
され、第二リンク13の下端部に設けられた軸15が、
第一リンク7の中央部に設けられた孔に挿入される。
【0004】立上げ材2に第二加振機16が固着され、
第二加振機16のロッド17の先端に設けられた孔に
は、継手18の一端に設けられた軸19が挿入され、継
手18の他端に設けられた軸20は、テーブル11の下
面に設けられたブラケット21に挿入される。そして、
第一加振機4が作動してロッド5が振動すると、リンク
継手6の軸10に連結された起立部9を介して第一リン
ク7が揺動し、軸15を有する第二リンク13が上下振
動し、第二リンク13の軸14を介してテーブル11が
上下振動する。
【0005】第二加振機16が作動してロッド19が振
動すると、軸19を有する継手18が水平方向に振動
し、継手18の軸20を介してテーブル11が同方向に
振動すると共に、第二リンク13は軸15を中心として
揺動する。第二加振機16の振動方向をX方向とし、第
一加振機4の振動方向をZ方向とすると、この振動試験
機は、X方向とZ方向に振動する。
【0006】3次元に振動させるには、図8に示すよう
な試験機が必要である。この振動試験機は、ベース22
の上面と振動台23の下面にそれぞれ3個の球面軸受2
4が取り付けられ(図8にはベース22上の球面軸受2
4のみを示す)、3個の第一加振機25の両端に設けら
れた球面部がそれぞれ球面軸受24に支承され、Z方向
振動部を構成する。
【0007】ベース22の上面に取り付けられたX方向
支持台26の上面に軸受27を固着し、三角形の箱形に
形成されたX方向ベルクランク28の下端部に貫設され
た軸を軸受27に挿入する。X方向ベルクランク28と
振動台23に球面軸受29を設け、矢印Xに平行な加振
ロッド30の両端に形成された球面部が球面軸受29に
支承される。X方向ベルクランク28の中間部とベース
22に軸受31を設け、X方向加振機32の両端部に設
けられた軸を軸受31に挿入してX方向振動部を構成す
る。
【0008】ベース22の上面に取り付けられた2個の
Y方向支持台33の上面に軸受34を固着し、Y方向ベ
ルクランク35の下端部に貫設された軸を軸受34に挿
入し、Y方向ベルクランク35と振動台23に設けた球
面軸受36に、矢印Yに平行な加振ロッド37の両端に
形成された球面部が支承される。Y方向ベルクランク3
5の中間部とベース22に設けた軸受に、Y方向加振機
38の両端部が枢着される。
【0009】この振動試験機の振動台23は、3個の第
一加振機25によって水平に保持され、3個の第一加振
機25のロッドが同一振動数,同一振幅で振動すると、
振動台23が水平を保持したままZ方向(上下方向)に
振動し、これに伴って、加振ロッド30が球面軸受29
を中心として揺動し、加振ロッド37が球面軸受36を
中心として揺動する。
【0010】X方向加振機32のロッドが振動すると、
振動台23がX方向に振動し、これに伴って、加振ロッ
ド37が球面軸受36を中心として揺動し、第一加振機
25が球面軸受24を中心として揺動する。3個の第一
加振機25は、両端の球面部の距離が等しいので、振動
台23は水平状態に保持された状態でX方向に振動す
る。同様にして、Y方向加振機38のロッドが振動する
と、振動台23は水平状態に保持されたままY方向に振
動し、第一加振機25と加振ロッド30が揺動する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図7及び図8に示す振
動試験機には次のような欠点があった。 (1) 図7に示す振動試験機では、2次元の振動試験は可
能であるが、第三の加振機を追加しても、3次元の振動
試験はできない構造である。 (2) 図7に示す振動試験機は、第一加振機4の振動が、
第一リンク7,第二リンク13を介してテーブル11に
伝達される構造であるので、各リンクの孔と軸との間の
クリアランスによって振幅が減少し、振動の波形がくず
れるため、正確な振動実験ができない欠点と、高周波振
動ができない欠点がある。このクリアランスは、各リン
クの孔と軸の磨耗によって増大し、振動試験機の性能は
経時的にますます劣化する。
【0012】(3) 図7に示す振動試験機は、構造が複雑
であるため振動試験機のコストが高価になる欠点があ
り、又、各リンクの横振動を防止するために剛性を増加
すると、装置全体の慣性質量が増加し、高周波振動には
適用できない要因となる。 (4) 図8に示す振動試験機は、振動台23を水平の保持
するために、少なくとも3個の第一加振機25による3
点支持が必要であるので、高価な第一加振機25を3台
設置しなければならない。
【0013】(5) 又、図9に示すように、振動台23上
に載置された供試体39の重心Gの位置が、第一加振機
25の支持点の中央から偏心している場合には、偏心し
た側の第一加振機25に過大重量がかかって振動台23
が傾斜し、ピッチング(又ローリング)運動が発生する
可能性がある。 本発明はかかる課題を解決することを目的としており、
上下方向の振動を与える加振機を1台とすると共に、振
動台に偏荷重がかかっても振動台が水平に保持され、し
かも、振動波形や振幅の精度がよく、耐久性に優れた安
価な振動試験機を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の3次元の振動試験機は、水平に設置された
ベースの上面に2対の軸受を固着し、それぞれ1対の上
記軸受に大径中空軸の両端部を支承し、該両大径中空軸
の両端部近傍にほぼ水平に突出する水平ベルクランクを
設け、水平の載置面を有する振動台の下面のほぼ中央部
と該中央部に相対する上記ベースの上面に、上下加振機
の両端部に形成された球面部を支持する球面軸受を設
け、上記振動台の下面の4隅と上記各水平ベルクランク
に、上記上下加振機に平行な支持ロッドの両端部に形成
された球面部を支持する球面軸受を設けてZ方向(上下
方向)振動部を構成し、 上記ベースに設けたX方向支
持台にX方向ベルクランクの一端を枢着し、該X方向ベ
ルクランクの他端と上記振動台に、X方向(水平面内の
一方向)に伸びる加振ロッドの両端部に設けられた球面
部を枢着する球面軸受を設け、上記X方向ベルクランク
の中間部と上記ベースにX方向加振機の両端部を枢着し
てX方向振動部を構成し、上記ベースに設けたY方向支
持台にY方向ベルクランクの一端を枢着し、該Y方向ベ
ルクランクの他端と上記振動台に、Y方向(水平面内で
X方向に直角方向)に伸びる加振ロッドの両端部に設け
られた球面部を枢着する球面軸受を設け、上記Y方向ベ
ルクランクの中間部と上記ベースにY方向加振機の両端
部を枢着してY方向振動部を構成し、上記両大径中空軸
の両端部近くに垂直ベルクランクを設け、上記両大径中
空軸において相対する上記垂直ベルクランクに、連結ロ
ッドの両端部を枢着して偏荷重調整部を構成したことを
特徴とするものである。
【0015】又、本発明の2次元の振動試験機は、水平
に設置されたベースの上面に2対の軸受を固着し、それ
ぞれ1対の上記軸受に大径中空軸の両端部を支承し、該
両大径中空軸の両端部近傍にほぼ水平に突出する水平ベ
ルクランクを設け、水平の載置面を有する振動台の下面
のほぼ中央部と該中央部に相対する上記ベースの上面
に、上下加振機の両端部に形成された球面部を支持する
球面軸受を設け、上記振動台の下面の4隅と上記各水平
ベルクランクに、上記上下加振機に平行な支持ロッドの
両端部に形成された球面部を支持する球面軸受を設けて
Z方向(上下方向)振動部を構成し、 上記ベースに設
けたX方向支持台にX方向ベルクランクの一端を枢着
し、該X方向ベルクランクの他端と上記振動台に、X方
向(水平面内の一方向)に伸びる加振ロッドの両端部に
設けられた球面部を枢着する球面軸受を設け、上記X方
向ベルクランクの中間部と上記ベースにX方向加振機の
両端部を枢着してX方向振動部を構成し、上記両大径中
空軸の両端部近くに垂直ベルクランクを設け、上記両大
径中空軸において相対する上記垂直ベルクランクに、連
結ロッドの両端部を枢着して偏荷重調整部を構成したこ
とを特徴とするものである。3次元及び2次元の振動試
験機は、いずれも、上記連結ロッドは上記振動台に対し
て平行である。
【0016】
【作用】2次元の振動試験機の作用は、3次元の振動試
験機のY方向振動部を除いた場合の作用と同様であるの
で、3次元の振動試験機の作用について説明する。上記
のように構成された3次元の振動試験機の振動台の上に
供試体を載置し、上下加振機を作動すると、振動台がZ
方向に振動し、支持ロッドに連結された水平ベルクラン
クと共に大径中空軸が往復回動する。振動台のZ方向振
動に伴って、X方向の加振ロッド及びY方向の加振ロッ
ドがそれぞれX方向ベルクランク及びY方向ベルクラン
クの球面軸受を中心として揺動する。
【0017】X方向加振機を作動すると、X方向の加振
ロッドと共に振動台がX方向に振動し、上下加振機及び
支持ロッドが下端部を中心に揺動すると共に、Y方向の
加振ロッドがY方向ベルクランクの球面軸受を中心とし
て揺動する。Y方向加振機を作動すると、Y方向の加振
ロッドと共に振動台がY方向に振動し、上下加振機及び
支持ロッドが下端部を中心に揺動すると共に、X方向の
加振ロッドがX方向ベルクランクの球面軸受を中心とし
て揺動する。上下加振機,X方向加振機,Y方向加振機
を同時に作動すると、それぞれの振動を合成した振動を
行う。
【0018】振動台上の供試体の重心がX方向のいずれ
か一方に変位している場合には、余分の荷重が支持ロッ
ドを介して水平ベルクランプに伝達され、この水平ベル
クランプと共に大径中空軸に回動トルクが生じ、この大
径中空軸の垂直ベルクランプが連結ロッドを引張する。
一方、反対側の支持ロッドの荷重が、上記の余分の荷重
だけ軽くなり、同様に連結ロッドを引張するので、余分
の荷重を受けた水平ベルクランプの回動が阻止され、振
動台の水平は保持される。
【0019】振動台上の供試体の重心がY方向のいずれ
か一方に変位している場合には、余分の荷重が支持ロッ
ドを介して大径中空軸の一端側の水平ベルクランクに伝
達され、反対側の支持ロッドの荷重が、上記の余分の荷
重だけ軽くなり、支持ロッドを介して大径中空軸の他端
側の水平ベルクランクに伝達され、大径中空軸に捩じり
力が加わるが、大径中空軸は断面係数が大きく捩じれは
ほとんど生じない。従って、振動台は水平に保持され
る。
【0020】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
すると、図1は3次元の振動試験機の正面図、図2は図
1の平面図、図3はピットの中に設置された3次元の振
動試験機の斜視図、図4は大径中空軸の斜視図である。
3次元の振動試験機では、2次元の振動試験機にそのま
ま使用される矩形状のベース40と、長さの短いベース
41が(図2参照)、ピットPの床面に設置される(図
3参照)
【0021】ベース40,41は水平に設置され、ベー
ス40の上面には、図1の紙面直角方向に配列される一
対の軸受42が2箇所に配置され、ボルトなどにより固
着される(図1では一対の軸受のうち手前の軸受42の
みを示す)。一対の軸受42には、大径中空軸43の両
端部が回動可能に支承され、大径中空軸43の両端部近
くにはほぼ水平方向に突出する水平ベルクランク44
と、上方に突出する垂直ベルクランク45が設けられる
(図4参照)。
【0022】ベース40の上方には水平の載置面46a
を有する振動台46が配設され、振動台46の下面の中
央に球面軸受47が設けられ、ベース40の上面には、
球面軸受47に相対する位置に球面軸受48が設けられ
る。上下加振機49は油圧シリンダで、外面には圧油を
供給,排出するサーボ弁50が設けられ、上下加振機4
9のシリンダ端部とロッド49aの端部には球面軸受4
7,48に支承される球面部が設けられる(図1参
照)。
【0023】振動台46の下面の4隅に球面軸受51が
設けられ、水平ベルクランク44には、球面軸受51に
相対する位置に球面軸受52が設けられる。そして、支
持ロッド53の両端部には、球面軸受51,52に支承
される球面部が設けられる。各支持ロッド53の両球面
部の間隔は等しく、水平ベルクランク44の回動中心か
ら球面軸受52までの距離は等しく、支持ロッド53相
互は常に平行を保つようになっている。
【0024】以上のような構成により、上下加振機49
が作動すると振動台46が上下振動するZ方向振動部が
構成される。両大径中空軸43において相互に相対する
垂直ベルクランク45に、水平方向に長い連結ロッド5
4の両端部が枢着される。垂直ベルクランク45にの回
動中心から連結ロッド54の枢着部までの距離は等し
く、連結ロッド54は常に水平に保持される。上記の大
径中空軸43,垂直ベルクランク45及び連結ロッド5
4は、後述するように、振動台46の上に載置された供
試体の偏荷重を調整する偏荷重調整部を構成する。
【0025】図1に示すように、ベース40の上面の右
端部にX方向支持台55が固設され、X方向支持台55
の上端部に設けられた軸受56に、X方向ベルクランク
57の下端部に設けられた軸58が回動可能に挿入され
る。X方向ベルクランク57は三角形の箱形状に形成さ
れ、上端部に球面軸受59が設けられ、振動台46の右
端部には球面軸受59に相対する球面軸受60が設けら
れ、両球面軸受59,60には、加振ロッド61の両端
部に設けられた球面部が挿入される。振動台46がZ方
向に振動しない場合には、加振ロッド61は水平状態に
保持される。
【0026】X方向ベルクランク57の中間部に設けら
れた軸受62と、ベース40の上面に設けられた軸受6
3に、X方向加振機64の両端部が枢着される。X方向
加振機64は油圧シリンダで、外面には圧油を供給,排
出するサーボ弁65が設けられる(図1参照)。そし
て、X方向加振機64が作動すると、X方向ベルクラン
ク57が軸58を支点として揺動し、加振ロッド61が
振動台46を介してX方向に振動するX方向振動部が構
成される。
【0027】上記のZ方向振動部,X方向振動部,偏荷
重調整部によって2次元の振動試験機が構成されるが、
3次元の振動試験機では更にY方向振動部が追加され
る。Y方向振動部は、X方向振動部と同様の構造の振動
部がベース41に設けられる。図2ではY方向振動部が
2組設けられる理由は、振動台46が水平面内で回動す
るのを防止するものであり、Y方向振動部が1組として
X方向振動部を1組としてもよい。
【0028】Y方向振動部はベース41の上面に固設さ
れるY方向支持台66と、Y方向支持台66の上端部に
設けられる軸受67と、2個の軸受67を貫通する共通
軸68と、共通軸68に下端部を枢着されるY方向ベル
クランク69と、Y方向ベルクランク69の上端部に設
けられる球面軸受70と、振動台46の端部に設けられ
る球面軸受71と、球面軸受70,71に両端部の球面
部が挿入される加振ロッド72と、Y方向ベルクランク
69の中間部とベース41の上面に設けられた軸受に両
端部が枢着されるY方向加振機73とにより構成される
(図2,図3参照)。
【0029】次に、本発明の3次元の振動試験機に作用
を説明する(2次元の振動試験機の作用は、振動試験機
のY方向振動部を除いた場合の作用と同様であるので、
説明を省略する)。振動台46の載置面46aの上に供
試体39を載置し、振動台46がX,Y,Z方向に振動
する。
【0030】Z方向の振動について説明すると、上下加
振機49の作動により、振動台46と共に、上下加振機
49に平行な4本の支持ロッド53がZ方向に振動し、
支持ロッド53に連結された水平ベルクランク44及び
大径中空軸43が往復回動する。両大径中空軸43の垂
直ベルクランク45が連結ロッド54によって連結され
ているので、両大径中空軸43の往復回動量は等しく、
振動台46の載置面46aは水平に保持される。
【0031】上下加振機49のロッド49Aの端部が直
接に振動台46の下面に連結されているので、振動台4
6は正確な振動波形,振幅で振動する。振動台46のZ
方向振動に伴って、X方向の加振ロッド61が球面軸受
59を中心に揺動し、Y方向の加振ロッド72が球面軸
受70を中心として揺動する。
【0032】X方向の振動について説明すると、X方向
加振機64の作動により、X方向ベルクランク57が軸
58を支点として揺動し、X方向の加振ロッド61と共
に振動台46がX方向に振動する。このとき、上下加振
機49及び4本の支持ロッド53が下端部を中心に揺動
すると共に、Y方向の加振ロッド72が球面軸受70を
中心として揺動する(図5参照)。
【0033】Y方向の振動について説明すると、Y方向
加振機73の作動により、Y方向ベルクランク69が共
通軸68を支点として揺動し、Y方向の加振ロッド72
と共に振動台46がY方向に振動する。このとき、上下
加振機49及び支持ロッド53が下端部を中心に揺動す
ると共に、X方向の加振ロッド61がX方向ベルクラン
ク57の球面軸受59を中心として揺動する。上下加振
機49,X方向加振機64,Y方向加振機73を同時に
作動すると、振動台46はそれぞれの振動が合成された
振動を行う。
【0034】振動台46の載置面46a上の供試体39
の重心Gが、図5に示すように、振動台46のほぼ中央
に位置する場合には、4本の支持ロッド53にほぼ均等
な荷重がかかり、載置面46aは水平に保持される。供
試体39の重心GがX方向に変位した場合、例えば図6
に示すように左側に偏位した場合には、左側の支持ロッ
ド53に余分の荷重が加わり、右側の支持ロッド53に
は余分の荷重に相当する荷重が軽減されることになる。
【0035】左側の支持ロッド53の余分の荷重は、左
側の水平ベルクランク44に伝達され、左側の大径中空
軸43と共に垂直ベルクランク45に反時計方向のトル
クが加わり、連結ロッド54が左側に引張される。一
方、右側の支持ロッド53には余分の荷重に相当する荷
重が軽減されるので、軽減荷重は右側の水平ベルクラン
ク44,大径中空軸43,垂直ベルクランク45を介し
て、連結ロッド54を右側に引張する力となり、この右
側引張力と上記の左側引張力とは等しい。従って、左側
の支持ロッド53の下降が防止されると共に、右側の支
持ロッド53の上昇が防止され、振動台46の載置面4
6aは水平に保持される。
【0036】振動台46上の供試体39の重心GがY方
向のいずれか一方に変位している場合には、余分の荷重
が支持ロッド53を介して大径中空軸43の一端側の水
平ベルクランク44に伝達され、反対側の支持ロッド5
3では上記の余分の荷重だけ軽減される。従って、大径
中空軸43に捩じり力が加わるが、大径中空軸43の断
面係数が大きいので捩じれはほとんど生じることはな
く、振動台46は水平に保持される。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 本発明の2次元の振動試験機と3次元の振動試験機
は、Z方向振動部及びX方向振動部に関しては同一構造
であり、2次元の振動試験機にY方向振動部を付加して
3次元の振動試験機とすることができる。 (2) 2次元の振動試験機及び3次元の振動試験機のいず
れも、振動台に直接上下加振機が取り付けられるので、
上下加振機の振動波形,振幅が正確に振動台に伝達さ
れ、正確な振動試験ができる利点と、高周波振動が可能
となる利点がある。
【0038】(3) X方向加振機はX方向ベルクランク,
加振ロッドを介して振動台に連結され、Y方向加振機は
Y方向ベルクランク,加振ロッドを介して振動台に連結
されるので、振動の伝達機構の構造が簡単であり、軽量
に構成して慣性質量を小さくすることができるので、高
周波振動に使用することが可能になる。又、孔に挿入さ
れる軸の数が少ないので、振動試験機の性能が経時的に
劣化する問題はない。 (4) 振動台上の供試体の重心が偏心した場合でも、連結
ロッド或いは大径中空軸が荷重のアンバランスを相殺す
るので、振動台の水平度が保持される利点があり、意図
する加振方向以外のピッチング(又ローリング)などの
振動が供試体に加わることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3次元の振動試験機の正面図である。
【図2】図2は図1の平面図である。
【図3】ピットの中に設置された3次元の振動試験機の
斜視図である。
【図4】大径中空軸の斜視図である。
【図5】X方向振動による各構成部品の動作を説明する
略図である。
【図6】供試体の偏心により生じる荷重のアンバランス
の相殺を説明する略図である。
【図7】2次元の振動試験機の従来例を示す正面図であ
る。
【図8】3次元の振動試験機の従来例を示す斜視図であ
る。
【図9】供試体の偏心により生じる荷重のアンバランス
を説明する略図である。
【符号の説明】
39 供試体 40,41 ベース 42 軸受 43 大径中空軸 44 水平ベルクランク 45 垂直ベルクランク 46 振動台 47,48 球面軸受 49 上下加振機 51,52 球面軸受 53 支持ロッド 54 連結ロッド 55 X方向支持台 57 X方向ベルクランク 59,60 球面軸受 61 加振ロッド 64 X方向加振機 66 Y方向支持台 69 Y方向ベルクランク 70,71 球面軸受 72 加振ロッド 73 Y方向加振機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に設置されたベースの上面に2対の
    軸受を固着し、それぞれ1対の上記軸受に大径中空軸の
    両端部を支承し、該両大径中空軸の両端部近傍にほぼ水
    平に突出する水平ベルクランクを設け、水平の載置面を
    有する振動台の下面のほぼ中央部と該中央部に相対する
    上記ベースの上面に、上下加振機の両端部に形成された
    球面部を支持する球面軸受を設け、上記振動台の下面の
    4隅と上記各水平ベルクランクに、上記上下加振機に平
    行な支持ロッドの両端部に形成された球面部を支持する
    球面軸受を設けてZ方向(上下方向)振動部を構成し、 上記ベースに設けたX方向支持台にX方向ベルクランク
    の一端を枢着し、該X方向ベルクランクの他端と上記振
    動台に、X方向(水平面内の一方向)に伸びる加振ロッ
    ドの両端部に設けられた球面部を枢着する球面軸受を設
    け、上記X方向ベルクランクの中間部と上記ベースにX
    方向加振機の両端部を枢着してX方向振動部を構成し、 上記ベースに設けたY方向支持台にY方向ベルクランク
    の一端を枢着し、該Y方向ベルクランクの他端と上記振
    動台に、Y方向(水平面内でX方向に直角方向)に伸び
    る加振ロッドの両端部に設けられた球面部を枢着する球
    面軸受を設け、上記Y方向ベルクランクの中間部と上記
    ベースにY方向加振機の両端部を枢着してY方向振動部
    を構成し、 上記両大径中空軸の両端部近くに垂直ベルクランクを設
    け、上記両大径中空軸において相対する上記垂直ベルク
    ランクに、連結ロッドの両端部を枢着して偏荷重調整部
    を構成したことを特徴とする3次元の振動試験機。
  2. 【請求項2】 水平に設置されたベースの上面に2対の
    軸受を固着し、それぞれ1対の上記軸受に大径中空軸の
    両端部を支承し、該両大径中空軸の両端部近傍にほぼ水
    平に突出する水平ベルクランクを設け、水平の載置面を
    有する振動台の下面のほぼ中央部と該中央部に相対する
    上記ベースの上面に、上下加振機の両端部に形成された
    球面部を支持する球面軸受を設け、上記振動台の下面の
    4隅と上記各水平ベルクランクに、上記上下加振機に平
    行な支持ロッドの両端部に形成された球面部を支持する
    球面軸受を設けてZ方向(上下方向)振動部を構成し、 上記ベースに設けたX方向支持台にX方向ベルクランク
    の一端を枢着し、該X方向ベルクランクの他端と上記振
    動台に、X方向(水平面内の一方向)に伸びる加振ロッ
    ドの両端部に設けられた球面部を枢着する球面軸受を設
    け、上記X方向ベルクランクの中間部と上記ベースにX
    方向加振機の両端部を枢着してX方向振動部を構成し、 上記両大径中空軸の両端部近くに垂直ベルクランクを設
    け、上記両大径中空軸において相対する上記垂直ベルク
    ランクに、連結ロッドの両端部を枢着して偏荷重調整部
    を構成したことを特徴とする2次元の振動試験機。
  3. 【請求項3】 上記連結ロッドは上記振動台に対して平
    行であることを特徴とする請求項1又は2記載の振動試
    験機。
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