JP2006118968A - 振動試験用多軸加振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加振機の振動を加振方向に正確に伝達できる長期使用の可能な加振装置を提供する。
【解決手段】試供体を搭載する振動台20と、振動台20をX軸方向に振動させる加振機30Aと、振動台20をZ軸方向に振動させる加振機30Bとを備えた加振装置で、加振機30Aと振動台20を主にZ軸方向に弾性変形可能な板ばね継手40Aを介し連結し、加振機30Bと振動台20を主にX軸方向に弾性変形可能な板ばね継手40Bを介し連結した。捩じり剛性および横荷重に対する弾性変形の方向性に優れた板ばね継手40A,40Bは、加振機30A,30Bの振動を加振力の合力作用方向に正確に伝達し、耐久性にも優れている。
【選択図】図1

Description

本発明は、試供体の低周波振動に対する耐久性などの性能を試験(評価)する振動試験に用いる加振装置に係り、特に、試供体を搭載した振動台に例えばX軸とZ軸といった直交二軸方向から加振機により低周波振動を所定時間作用させて、試供体の耐久性などの性能(例えば、試供体が振動によってどの程度の影響を受けるか)を試験(評価)する振動試験に用いる多軸加振装置に関する。
この種の従来技術は、図10に示すように、例えば下記特許文献の従来技術の欄に開示されており、試供体Wを搭載するテーブル(振動台)1が直交二軸(X軸、Z軸)方向から加振機2によってそれぞれ支持されて、加振機2によってテーブル(振動台)1がX軸、Z軸方向に振動するように構成されている。テーブル(振動台)1と加振機2,2とは、リンク式自在継ぎ手3を介して連結されており、加振機2の振動がテーブル(振動台)1に伝達される際に回転モーメントが伝達されず、加振機2の振動が正確にテーブル(振動台)1に伝達されるようになっている。
特開2003−145050(段落0004、図3)
しかし、自在継ぎ手3の回転支承部3aには、連結部材同士のスムーズな相対回動を可能にする微小隙間が存在するため、加振機2からテーブル(振動台)1に伝達される力が例えば押す方向から引く方向に切り替わるとき等に、この微小隙間によるガタが衝撃力(ノイズ)として伝達されてしまう。即ち、テーブル(振動台)1側には、設定した加速度とは異なるノイズを含む加速度の振動波形が伝達されることになって、加速度が急変し、適正な試験(評価)ができない場合があるという問題があった。
特に、自在継ぎ手3の回転支承部3aが摩滅した場合に、この問題が顕著になるが、この種の装置において回転支承部3aの摩滅は避けられず、自在継ぎ手に代わる変わる新たな連結手段の開発が希求されていた。
本発明は前記した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、加振機の振動を加振方向に正確に伝達できる長期使用の可能な振動試験用多軸加振装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る振動試験用多軸加振装置においては、試供体を搭載する振動台と該振動台を振動させる加振機とが直交二軸以上の方向にそれぞれ継ぎ手を介して連結された振動試験用多軸加振装置において、前記継ぎ手の少なくとも一つを板ばね継ぎ手で構成した。
(作用)板ばね継手は、少なくとも一枚の板ばねで構成されて、自在継手に見られる回転支承部がなく、伝達される振動波形に回転支承部のガタがノイズとして乗ることがない(回転支承部のガタが衝撃力として伝達されることもない)ので、それだけ加振機の振動が正確に振動台に伝達される。
さらに、従来構造では、自在継手の回転支承部の摩滅を考慮して自在継ぎ手の定期的な交換を余儀なくされるが、板ばね継手では、その特性が変化することがなく、それだけ耐久性に優れている。
前記目的を達成するために、請求項2に係る振動試験用多軸加振装置においては、試供体を搭載する振動台と、前記振動台を中心とする三軸(例えば、直交三軸)のうちの第1の軸に沿って該振動台を振動させる第1の加振機と、前記三軸のうちの第2の軸に沿って前記振動台を振動させる第2の加振機とを備えた振動試験用多軸加振装置において、前記第1の加振機と前記振動台とを、少なくとも一枚の板ばねを有し主に第2の軸方向にのみ弾性変形可能な第1の板ばね継手を介して第1の軸方向に連結し、前記第2の加振機と前記振動台とを、少なくとも一枚の板ばねを有し主に第1の軸方向にのみ弾性変形可能な第2の板ばね継手を介して第2の軸方向に連結するように構成した。
(作用)板ばね継手を構成する板ばねは、板ばね長手方向にはほとんど弾性変形(伸縮)せず、また所定の巾があるため捩じり剛性が高いという特性上、横方向荷重に対して弾性変形する方向は板ばねの巾方向および長手方向と直交する方向に予め決まっているので、振動台は、第1の板ばね継手により、第2の軸方向に変位できるように支持されるとともに、第2の板ばね継手により、第1の軸方向にも変位できるように支持されている。このため、第1の加振機の駆動(第1の軸方向への振動)は、第1の軸方向にはほとんど弾性変形しない第1の板ばね継手を介して振動台に正確に伝達され、振動台は第1の板ばね継手とともにX軸方向に振動する。また、第2の加振機の駆動(第2の軸方向への振動)は、第2の軸方向にはほとんど弾性変形しない第2の板ばねを介して振動台に伝達され、振動台は第2の板ばね継手とともに第2の軸方向に振動する。即ち、第1,第2の加振機の同期した駆動により、試供体を搭載した振動台は、第1の軸と第2の軸で規定される平面に沿った二次元所定方向(第1,第2の加振機による加振力の合力の作用方向)に振動する。
また、板ばね継手には自在継手に見られる回転支承部がなく、伝達される振動波形に回転支承部のガタがノイズとして乗ることもない(回転支承部のガタが衝撃力として伝達されることもない)ので、それだけ加振機の振動が正確に振動台に伝達される。さらに、従来構造では、自在継手の回転支承部の摩滅を考慮して自在継ぎ手の定期的な交換を余儀なくされるが、板ばね継手では、その特性が変化することがなく、それだけ耐久性に優れている。
請求項3においては、請求項2に記載の振動試験用多軸加振装置において、前記第1,第2の板ばね継手を、2枚の板ばねを板ばね巾方向と直交する方向に離間させて平行に配置した板ばね並行ユニットで構成した。
(作用)板ばね並行ユニットで構成された板ばね継手は、1枚の板ばねで構成した板ばね継手に比べて、捩じり剛性および加振方向に対する剛性が高く、加振機の振動は正確に振動台に伝達される。また、板ばねが2枚である分、各板ばねに作用する負荷はそれだけ小さく、板ばね継手の耐久性も高められている。
請求項4においては、請求項2に記載の振動試験用多軸加振装置において、前記第1,第2の板ばね継手を、4枚の板ばねを板ばね巾方向および巾方向と直交する方向にそれぞれ離間させて平行に配置した矩形枠型板ばね並行ユニットで構成した。
(作用)矩形枠型板ばね並行ユニットで構成された板ばね継手は、2枚の板ばねを有する板ばね並行ユニットで構成された板ばね継手に比べて、捩じり剛性および加振方向に対する剛性が高く、加振機の振動はより正確に振動台に伝達される。また、板ばねが4枚である分、各板ばねに作用する負荷はそれだけ小さく、板ばね継手の耐久性がさらに高められている。
請求項5においては、請求項2〜4のいずれかに記載の振動試験用加振装置において、前記第1の軸はX軸またはY軸、前記第2の軸はZ軸であって、前記振動台を、プリテンションを作用させたワイヤによってXZ平面またはYZ平面に沿った方向に支持するように構成した。
(作用)振動台は、プリテンションを作用させたワイヤによって、Y軸またはX軸に沿った方向に両側から引っ張られており、このプリテンションを作用させたワイヤは、伸縮することで振動台の変位に対し追随して、振動台がX軸(Y軸)方向およびZ軸方向(XZ平面またはYZ平面に沿った方向)に振動(変位)する際のガイドとして作用する。即ち、搭載された試供体の重心位置が振動台の重心位置に対し多少ずれていたとしても、プリテンションワイヤにガイドされた振動台は加振方向であるXZ平面またはYZ平面に沿った方向に正確に振動できる。
請求項6に係る振動試験用多軸加振装置においては、試供体を搭載する振動台と、前記振動台を中心とする三軸(例えば、直交三軸)のうちの第1の軸に沿って該振動台を振動させる第1の加振機と、前記三軸のうちの第2の軸に沿って前記振動台を振動させる第2の加振機とを備えた振動試験用多軸加振装置において、前記第1,第2の加振機と前記振動台とを、多数枚の板ばねを周方向等間隔に離間して配置した主に直径方向にのみ弾性変形可能な円筒型板ばね並行ユニットで構成した第1,第2の板ばね継手を介して第1,第2の軸方向にそれぞれ連結するように構成した。
(作用)板ばね継手を構成する円筒型板ばね並行ユニットは、直径方向(板ばねユニットを横切る方向)何なる方向にも弾性変形できるので、振動台は、第1の板ばね継手により、第2の軸方向に変位できるように支持されるとともに、第2の板ばね継手により、第1の軸方向にも変位できるように支持されている。
また、多数枚の板ばねが周方向等間隔に離間して配置された円筒型板ばね並行ユニットは、捩じり剛性および加振方向に対する剛性が高く、加振機の振動は正確に振動台に伝達される、このため、第1の加振機の駆動(第1の軸方向の振動)は、第1の軸方向にはほとんど弾性変形しない第1の板ばね継手を介して振動台に正確に伝達されて、振動台は第1の板ばね継手とともに第1の軸方向に振動する。また、第2の加振機の駆動(第2の軸方向の振動)は、第2の軸方向にはほとんど弾性変形しない第2の板ばね継ぎ手を介して振動台に伝達されて、振動台は第2の板ばね継手とともに第2の軸方向に振動する。即ち、第1,第2の加振機の同期した駆動により、試供体を搭載した振動台は、第1の軸と第2の軸で規定される平面に沿った二次元所定方向(第1,第2の加振機による加振力の合力の作用方向)に振動する。
また、板ばね継手には自在継手に見られる回転支承部がなく、伝達される振動波形に回転支承部のガタがノイズとして乗ることもない(回転支承部のガタが衝撃力として伝達されることもない)ので、それだけ加振機の振動が正確に振動台に伝達される。さらに、従来は、自在継手の回転支承部の摩滅を考慮して自在継ぎ手の定期的な交換を余儀なくされるが、板ばね継手では、そのようなことがなく、それだけ耐久性に優れている。
請求項7においては、請求項6に記載の振動試験用多軸加振装置において、前記加振装置は、前記振動台を前記三軸のうちの第3の軸に沿って振動させる第3の加振機を備え、前記第3の加振機と前記振動台とを、多数枚の板ばねを周方向等間隔に離間して配置して主に直径方向にのみ弾性変形可能な円筒型板ばね並行ユニットで構成した第3の板ばね継手を介して第3の軸方向に連結するように構成した。
(作用)板ばね継手を構成する捩じり剛性に優れた円筒型板ばね並行ユニットは、直径方向(放射状方向)の如何なる方向にも弾性変形できるので、振動台は、第1,第2,第3の板ばね継手により、第1,第2,第3の軸方向のいずれの方向にも変位できるように支持されている。このため、第1,第2,第3の加振機の同期した駆動により、試供体を搭載した振動台は、直交三軸(第1,第2,第3の軸)に対しそれぞれ傾斜する所定の方向(第1,第2,第3の軸で規定される三次元所定方向(第1,第2,第3の加振機による加振力の合力の作用方向)に振動する。
請求項1に係る振動試験用多軸加振装置によれば、加振機と振動台間に板ばね継手を介装することで、従来構造(自在継ぎ手)に見られる回転支承部のガタに起因した衝撃力を伴うことがなくなるので、試供体の正確な試験(評価)を行うことのできる振動試験用加振装置を提供できる。
また、板ばね継手は耐久性に優れているので、装置の長期の使用が可能で、経済的にも有利である。
請求項2に係る振動試験用多軸加振装置によれば、加振機と振動台間に板ばね継手を介装することで、従来構造(自在継ぎ手)に見られる回転支承部のガタに起因した衝撃力を伴うことなく、第1の軸と第2の軸で規定される二次元所定方向に振動台が正確に振動するので、試供体の正確な試験(評価)を行うことのできる振動試験用加振装置を提供できる。
また、板ばね継手は耐久性に優れているので、装置の長期の使用が可能で、経済的にも有利である。
請求項3によれば、板ばね継手(板ばね並行ユニット)の加振方向に対する剛性および捩じり剛性が高い分、振動伝達効率が上がり、より正確にかつより効率よく振動台を振動できるとともに、板ばね継手の耐久性がさらに上がる分、装置のより長期の使用が保証される。
請求項4によれば、板ばね継手(矩形枠型板ばね並行ユニット)の加振方向に対する剛性および捩じり剛性がさらに高い分、振動伝達効率がさらに上がり、より一層正確にかつより一層効率よく振動台を振動できるとともに、板ばね継手の耐久性がより一層上がる分、装置のより長期の使用が保証される。
請求項5によれば、搭載された試供体の重心位置が振動台の重心位置から多少ずれたとしても、プリテンションワイヤにガイドされた振動台は加振方向であるX軸(Y軸)方向またはZ軸方向に正確に振動できる。即ち、試供体を振動台の所定位置に概略に搭載しさえすれば正確な振動試験ができるので、振動試験をより迅速に遂行できる。
請求項6に係る振動試験用多軸加振装置によれば、加振機と振動台間に板ばね継手(円筒型板ばね並行ユニット)を介装することで、従来構造(自在継ぎ手)に見られる回転支承部のガタに起因した衝撃力を伴うことなく、第1の軸と第2の軸で規定される二次元所定方向に振動台が正確に振動するので、試供体の正確な試験(評価)を行うことのできる振動試験用加振装置を提供できる。
また、板ばね継手は耐久性に優れているので、装置の長期の使用が可能で、経済的にも有利である。
請求項7によれば、第1,第2,第3の加振機の同期した駆動により、三軸(第1,第2,第3の軸)に対しそれぞれ傾斜する任意の方向に振動台を正確に振動させることができるので、試供体に対し三次元の振動試験を行うことができる。
次に、本発明の実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の第1の実施例を示し、図1は本発明の第1の実施例である振動試験用加振装置の斜視図、図2は同加振装置の駆動を制御する制御装置の全体構成を示すブロック図、図3は同加振装置の要部である板ばね継手の横断面図、図4は加振機を断面で示す同加振装置の側面図、図5は板ばね継ぎ手と振動台の動きを示す動作説明図で、(a)は振動台のX軸方向への動きを示す動作説明図、(b)は振動台のZ軸方向への動きを示す動作説明図、(c)は振動台のX軸方向およびZ軸方向への動きを示す動作説明図である。
これらの図において、本実施例の加振装置は、自動車用部品等の試供体(図示せず)を搭載する振動台20と、振動台20の側方に配置されて、振動台20を中心とする直交三軸のうちの第1の軸であるX軸に沿って振動台20を振動させる加振機30Aと、振動台20の下方に配置されて、直交三軸のうちの第2の軸であるZ軸に沿って振動台20を振動させる加振機30Bを備えて構成されている。符号70は、加振機30A,30Bの駆動を制御する制御装置(図2参照)が内蔵されている制御ボックスである。
振動台20は、その上端面が平坦に形成されて、ここに試供体が載置されて固定される。符号24は、振動台20の上方に設けられた試供体搬入搬出用のクレーンのフックである。
振動台20は、主にZ軸方向に弾性変形可能な板ばね継手40Aを介してX軸方向に加振機30Aと連結されるとともに、主にX軸方向に弾性変形可能な板ばね継手40Bを介してZ軸方向に加振機30Bと連結されており、加振器30AのX軸方向への低周波振動が板ばね継手40Aを介して、また加振機30BのZ軸方向への低周波振動が板ばね継手40Bを介してそれぞれ振動台20に伝達されることで、振動台20がXZ平面に沿った方向(加振機30A,30Bの加振力の合力方向)に振動する。
符号50は、ベースBに固定されたブラケット52と振動台20間に張設されたプリテンションワイヤで、ワイヤ50には予めテンションが作用しており、振動台20をY軸に沿った方向両側に引っ張って、振動台20の加振ガイドとして作用する。即ち、プリテンションワイヤ50は、伸縮することで振動台20の変位に対し追随して、振動台20がXZ平面に沿って振動(変位)する際のガイドとして作用する。なお、実施例では、振動台20がY軸近傍でY軸と平行な方向にプリテンションワイヤ50によって引っ張られているが、Y軸上にプリテンションワイヤ50が張設された構造であってもよい。
図2は、加振機30Aの駆動を制御する制御装置の全体構成を示すブロック図で、目標値が加振信号発生器10より電圧として加えられると、加算器12と増幅器13からなるサーボアンプ11では、電圧を電流に変換および増幅して30Aのサーボ弁14に供給する。サーボ弁14では、供給された電流値に基づいて、圧油を油圧源60(図1参照)から加振機30Aに供給し、加振機30Aのピストン(振動子)32がX軸方向に変位することにより、板ばね継手40を介して振動台20をX軸方向に加振する。また、振動台20には加速度検出器15が設けられ、一方、加振機30Aには変位検出器16が設けられており、加速度検出器15によって検出された振動台20の加速度と、変位計16aと加速度計15aと積分器15bとからなるフィードバック制御装置17により検出加速度を積分して変換した速度とがそれぞれ電圧信号として加算器12にフィードバックされるように構成されている。なお、加振機30Bの駆動を制御する制御装置についても、加振方向(振動伝達方向)がZ軸方向である点を除いて、図2に示す加振機30Aの駆動を制御する制御装置と同様の構造であり、その説明は省略する。
本実施例では、振動台20と加振機30A,30B間に介装された板ばね継手40A,40Bの構造に特徴がある。
板ばね継手40A(40B)は、金属製の板ばね42が金属製の連結用基端部43に例えば溶接により一体化されたもので、4枚の板ばね42が板巾方向および板巾方向と直交する方向にそれぞれ離間して平行に配置された矩形枠型板ばね並行ユニット41により構成されて、加振方向への直進性と板ばね巾方向と直交する方向に弾性変形する際の方向性に優れている。
即ち、板ばね継手40A(40B)を構成する板ばね42は、板ばね長手方向にはほとんど弾性変形(伸縮)せず、また所定の巾があるため捩じり剛性が高いという特性上、横方向荷重に対して弾性変形する方向は板ばね42の板巾方向および長手方向と直交する方向に予め決まっている。
また、板ばね継手40A(40B)である矩形枠型板ばねユニットは、板ばね巾方向および板巾方向と直交する方向にそれぞれ2枚の板ばね42が離間する4枚の板ばね42が結合一体化されて、加振方向における剛性および捩じり剛性が高められた構造であることから、加振方向への直進性(振動伝達効率)および板ばね巾方向と直交する方向に弾性変形する際の方向性に特に優れている。
また、板ばね継手40A(40B)である矩形枠型板ばねユニットは、板ばね42が4枚である分、各板ばね42に作用する曲げや捩じりといった負荷はそれだけ小さく、板ばね継手40A(40B)の耐久性が高められている。
したがって、当初は、図4に示すように、その重心位置がX軸,Z軸の交点に一致する位置にある振動台20が、加振機30Aの駆動により、図5(a)に示すようにX軸方向に振動し、加振機30Bの駆動により、図5(b)に示すようにZ軸方向に振動する。そして、加振機30A,30Bの同期した駆動により、図5(c)に示すように、振動台20は、YZ平面に沿った第1,第2の加振機30A,30Bによる加振力の合力の作用方向Lxzに振動する。
特に、本実施例では、プリテンションワイヤ50により、振動台20のYZ平面に沿った方向へのスムーズな振動が保証されているので、試供体を振動台20の概略基準位置に載置固定すれば、第1,第2の加振機30A,30Bの同期した駆動により、試供体を搭載した振動台20をYZ平面に沿った所定の方向に所定時間振動させることができて、試供体の振動試験をスムーズに遂行できる。
図6は本発明の第2の実施例である振動試験用加振装置の斜視図である。
前記した第1の実施例では、振動台20は、X軸方向側方に配置した加振機30Aと板ばね継手40Aを介して連結されるとともに、Z軸方向下方に配置した加振機30Bと板ばね継手40Bを介して連結されて、XZ平面に沿った所定方向に振動台20が振動するように構成されているが、この第2の実施例では、振動台20は、X軸方向側方に配置した加振機30Aと板ばね継手40Aを介して連結されるとともに、Y軸方向側方に配置した加振機30Bと板ばね継手40Bを介して連結され、さらに振動台20は従来公知の静圧軸受け(図示せず)により下方から支持されることで、XY平面に沿った所定方向に振動台20が振動するように構成されている。なお、この第2の実施例において、板ばね継手40A(40B)は、加振機30A(30B)による加振(振動台20のY軸(X軸)方向の振動)をそれぞれ妨げないように、板ばね42の板巾方向が上下方向となるように配置されていることは、いうまでもない。
図7(a),(b)は、本発明の第3,第4の実施例である加振装置の要部である板ばね継手の斜視図である。
前記した第1,第2の実施例では、板ばね継手40A,40Bが板ばね巾方向および巾方向と直交する方向にそれぞれ離間する4枚の板ばね42を結合一体化した矩形枠型板ばねユニット41で構成されていたが、図7(a)に示す第3の実施例では、板ばね継手40A(40B)は、1枚の板ばね44を連結用基端部43に一体化された構造で、図7(b)に示す第4の実施例では、板ばね継手40A(40B)は、連結用基端部43に2枚の板ばね44を板巾方向と直交する方向に平行に離間させて結合一体化した並行ユニット45で構成されている。なお、符号43aは、連結用基端部43に設けられたボルト挿通孔で、板ばね継手40A(40B)を加振機30A(30B)や振動台20に固定するためのものある。また、図示しないが、2枚の板ばね44を板巾方向に平行に離間させて結合一体化した並行ユニットで構成してもよい。
そして、これらの板ばね継手40A(40B)を製造するには、金属製(例えばステンレス製)の板ばね44を溶接により金属製(例えばステンレス製)基端部43に一体化したり、金属製(例えばステンレス製)ブロックを切削加工して成形する方法などがある。なお、図7において、符号44aは溶接ビード部を示す。
図8および図9は、本発明の第5の実施例を示し、図8は第5の実施例である振動試験用加振装置の斜視図、図9は同加振装置の要部である板ばね継手の横断面図である。
前記した第1(第2)の実施例では、第1の加振機30Aによって振動台20をX軸方向に振動させ、第2の加振機30Bによって振動台20をZ軸方向(Y軸方向)に振動させるように構成されていたが、この第5の実施例では、第1の加振機30Aによって振動台20をX軸方向に振動させ、第2の加振機30Bによって振動台20をZ軸方向に振動させ、さらに第3の加振機30Cによって振動台20をY軸方向に振動させることができるように構成されている。
また、前記した第1,第2の実施例では、加振機30A,30Bと振動台20間に介装された板ばね継手40A,40Bが4枚の板ばね42を結合一体化した矩形枠型板ばねユニット41で構成されていたが、この第5の実施例では、加振機30A,30B,30Cと振動台20間に介装された板ばね継手40A1,40B1,40C1が、多数枚の板ばね(例えば同一巾の12枚の板ばね)46を周方向等間隔に離間させて結合一体化した円筒型板ばね並行ユニット47で構成されて、三次元方向如何なる方向にも振動台20をスムーズに振動させることができるようになっている。
即ち、多数枚の板ばね42を周方向等間隔に離間して結合一体化した円筒型板ばね並行ユニット47(板ばね継手40A1,40B1,40C1)は、前記した第1〜第4の実施例における板ばね継手40A,40Bがもつような弾性変形の方向性はなく、如何なる方向からの横荷重に対しても荷重作用方向に弾性変形できる。したがって、X軸方向の振動に対しては、第2,第3の板ばね継手40B1,40C1により振動台20がX軸方向に弾性変形可能に支持され、Z軸方向の振動に対しては、第1,第3の板ばね継手40A1,40C1により振動台20がZ軸方向に弾性変形可能に支持され、Y軸方向の振動に対しては、第1,第2の板ばね継手40A1,40B1により振動台20がY軸方向に弾性変形可能に支持されている。
このため、第1,第2,第3の加振機30A,30B,30Cにより、振動台20はX軸方向,Y軸方向,Z軸方向にそれぞれスムーズに振動できる。さらに、第1,第2,第3の加振機30A,30B,30Cのいずれか2台を同時に駆動させたり、第1,第2,第3の加振機30A,30B,30Cの全てを同時に駆動させる等、駆動させる加振機を選択することで、加振機の加振力の合力の作用方向(二次元方向は勿論、三次元方向)に振動台20を振動させることができる。
なお、円筒型板ばね並行ユニット47の製造方法としては、連結用基端部43に板ばね46を溶接一体化したり、金属製円筒体の外周壁に切削により孔(スリット)を周方向に等間隔に形成して板ばね46を画成した円筒体を連結用基端部43に溶接一体化する等の方法が考えられる。
また、前記した実施例では、全ての加振機が板ばね継ぎ手を介して振動台に連結されているが、多軸のうちの少なくとも一軸における加振機が板ばね継ぎ手を介して振動台に連結され、残りの軸における加振機が自在継ぎ手を介して振動台に連結されていてもよい。
本発明の第1の実施例である振動試験用加振装置の斜視図である。 第1の加振機の駆動を制御する制御装置の全体構成を示すブロック図である。 同加振装置の要部である板ばね継手の横断面図である。 加振機を断面で示す同加振装置の側面図である。 板ばね継ぎ手と振動台の動きを示す動作説明図で、(a)は振動台のX軸方向への動きを示す動作説明図、(b)は振動台のZ軸方向への動きを示す動作説明図、(c)は振動台のX軸方向およびZ軸方向への動きを示す動作説明図である。 本発明の第2の実施例である振動試験用加振装置の斜視図である。 (a)本発明の第3の実施例である加振装置の要部である板ばね継ぎ手の斜視図である。(b)本発明の第4の実施例である加振装置の要部である板ばね継ぎ手の斜視図である。 本発明の第5の実施例である振動試験用加振装置の斜視図である。 同加振装置の要部である板ばね継手の横断面図である。 従来の加振装置の斜視図である。
符号の説明
20 振動台
30A 第1の加振機
30B 第2の加振機
30C 第3の加振機
40A,40A1 第1の板ばね継手
40B,40B1 第2の板ばね継手
40C1 第3の板ばね継手
41 矩形枠型板ばね並行ユニット
42,44,46 板ばね
45 板ばね並行ユニット
47 円筒型板ばね並行ユニット
50 プリテンションワイヤ

Claims (7)

  1. 試供体を搭載する振動台と該振動台を振動させる加振機とが二軸以上の方向にそれぞれ継ぎ手を介して連結された振動試験用多軸加振装置において、前記継ぎ手の少なくとも一つが板ばね継ぎ手で構成されたことを特徴とする振動試験用多軸加振装置。
  2. 試供体を搭載する振動台と、前記振動台を中心とする三軸のうちの第1の軸に沿って該振動台を振動させる第1の加振機と、前記三軸のうちの第2の軸に沿って前記振動台を振動させる第2の加振機とを備えた振動試験用多軸加振装置において、前記第1の加振機と前記振動台とは、少なくとも一枚の板ばねを有し主に第2の軸方向にのみ弾性変形可能な第1の板ばね継手を介して第1の軸方向に連結され、前記第2の加振機と前記振動台とは、少なくとも一枚の板ばねを有し主に第1の軸方向にのみ弾性変形可能な第2の板ばね継手を介して第2の軸方向に連結されたことを特徴とする振動試験用多軸加振装置。
  3. 前記第1,第2の板ばね継手は、2枚の板ばねを板ばね巾方向と直交する方向に離間させて平行に配置した板ばね並行ユニットで構成されたことを特徴とする請求項2に記載の振動試験用多軸加振装置。
  4. 前記第1,第2の板ばね継手は、4枚の板ばねを板ばね巾方向および巾方向と直交する方向にそれぞれ離間させて平行に配置した矩形枠型板ばね並行ユニットで構成されたことを特徴とする請求項2に記載の振動試験用多軸加振装置。
  5. 前記第1の軸はX軸またはY軸、前記第2の軸はZ軸であって、前記振動台は、プリテンションを作用させたワイヤによってY軸方向またはX軸方向に支持されたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の振動試験用多軸加振装置。
  6. 試供体を搭載する振動台と、前記振動台を中心とする三軸のうちの第1の軸に沿って該振動台を振動させる第1の加振機と、前記三軸のうちの第2の軸に沿って前記振動台を振動させる第2の加振機とを備えた振動試験用多軸加振装置において、前記第1,第2の加振機と前記振動台とは、多数枚の板ばねが周方向等間隔に離間して配置されて主に直径方向にのみ弾性変形可能な円筒型板ばね並行ユニットで構成した第1,第2の板ばね継手を介して第1,第2の軸方向にそれぞれ連結されたことを特徴とする振動試験用多軸加振装置。
  7. 前記加振装置は、前記振動台を前記三軸の第3の軸に沿って振動させる第3の加振機を備え、前記第3の加振機と前記振動台とは、多数枚の板ばねが周方向等間隔に離間して配置されて主に直径方向にのみ弾性変形可能な円筒型板ばね並行ユニットで構成した第3の板ばね継手を介して第3の軸方向に連結されたことを特徴とする請求項6に記載の振動試験用多軸加振装置。
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