JP5364154B2 - 歯車デバイス、好ましくはモーターデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、歯車デバイス、好ましくは、モーターデバイスに関するものであり、より具体的には、少なくとも1つの出力軸の周りの出力回転動力を、異なる軸の周りの入力回転動力に応答して供給することができる歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスに関するものである。さらに、本発明は、回転を与える方法と、そのような歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの設計および動作に関するパラメータを決定するための試験デバイスならびにそれに対応する方法とに関するものである。
回転物体に、回転軸に垂直な軸の周りでトルクが作用すると、これにより、回転軸それ自体が印加されるトルクの軸と回転軸の両方に対し垂直な他の軸の周りで回転する。この原理は、ジャイロスコープデバイスにおいてよく知られている。この効果は歳差運動と呼ばれる。
本発明の目的は、前述の原理を利用する、改善された歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスを実現し、当該歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスを使って回転を与えるための対応する方法を提供することである。
この目的は、特許請求の範囲において系統立てて述べられ、以下で説明されているさまざまな方途を用いて本発明によって解決される。
方途1から4および方途15は、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスとして形成されるデバイスソリューションに関する。方途5から12および方途16は、回転を与えるための方法として形成される方法ソリューションに関する。方途13は、本発明による歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの設計および動作に関するパラメータを決定するための試験デバイスとして形成されるデバイスソリューションに関する。方途14は、本発明による歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの設計および動作に関するパラメータを決定するための方法として形成される方法ソリューションに関する。
さまざまな方途1から16が、特許請求の範囲において提示される。独立請求項は、プリアンブルと特徴部分からなる構造を有する。この構造は、請求項の主題を理解しやすくすることを目的とする。特徴をプリアンブルと特徴部分とに分配しても、プリアンブルのすべての特徴が公知であり、特徴部分のすべての特徴が新規性を有することを意味すること、またはその逆にプリアンブルのすべての特徴が新規性を有し、特徴部分のすべての特徴が公知であることを意味するわけではない。請求項の特徴の価値は、プリアンブルまたは特徴部分にあるかどうかに関係しない。
方途1による解決は、請求項1の主題によって達成される。請求項1の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与えるための歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスであって、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスは第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のために取り付けられた本体部を備え、第1の軸はある傾斜角度で第2の軸に関して配向され、第2の軸および/または第3の軸は歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りの本体部の回転は、その傾斜角度の変化を引き起こす、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加するための手段と、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度の減少の方向で第3の軸の周りの本体部の回転を制限するための手段とを形成し、歯車デバイスは原動力源を本体部に接続し第1の軸の周りで本体部を回転させることが可能なように構造化され、これにより、第1の軸の周りの本体部の回転は、一定のまたは減少する傾斜角度に達するように臨界角速度より大きい角速度を有し、それにより出力角速度及び/又は当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、及び/又は第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大し、これにより、本体部は、毎分20000回転未満の比臨界角速度を有し、好ましくはそれにより少なくとも1つの出力軸の周りの出力動力を増大し、これにより、当該比臨界角速度は、比臨界角速度が本体部の臨界角速度となるのが、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が45度のとき、第1の軸が本体部の実質的に質量中心を通るとき、本体部が、本体部の慣性モーメントが実質的に最大化されるように配向されるとき、本体部が本体部の質量中心を通る、第1の軸に直交する平面に関して対称的でない場合に、第1の軸上で本体部を取り付ける可能な取り付け配向のうちから、本体部の質量中心と第3の軸との間の距離が比較すると小さくなるような配向が選択されるとき、接続アーム長が、a)本体部の質量が0.1kg未満の場合に5mmであり、b)本体部の質量が0.1kg以上、100kg未満の場合に25mmであり、c)本体部の質量が100kg以上、1000kg未満の場合に50mmであり、d)本体部の質量が1000kg以上の場合に100mmであるときであるように定義され、これにより、当該接続アーム長は、接続平面と第1の軸との交点から第3の軸までの距離であり、これにより、当該接続平面は、第1の軸に直交する平面であり、本体部と交差し、傾斜軸までの最小距離を有する。
方途2による解決は、請求項26の主題によって達成される。請求項26の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与えるための歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスであって、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスは第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のために取り付けられた本体部を備え、第1の軸はある傾斜角度で第2の軸に関して配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りの本体部の回転は、その傾斜角度の変化を引き起こす、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加するための手段と、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度の減少の方向で第3の軸の周りの本体部の回転を制限するための手段とを形成し、歯車デバイスは原動力源を本体部に接続し第1の軸の周りで本体部を回転させることが可能なように構造化され、これにより、第1の軸の周りの本体部の回転は、一定のまたは減少する傾斜角度に達するように臨界角速度より大きい角速度を有し、それにより出力角速度及び/又は当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、及び/又は第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大し、これにより、第3の軸の周りの本体部に印加されるトルクのベクトルと第2の軸の周りの出力角速度のベクトルとの間の角度は、85度から93度までの範囲、好ましくは90度に近い角度である。
第3の軸の周りの本体部に印加されるトルクのベクトルと第2の軸の周りの出力角速度のベクトルとの間の角度が、85度から93度までの範囲、好ましくは90度に近い角度である場合、少なくとも1つの出力軸の周りで供給される出力動力は、増大する。第3の軸の周りの本体部に印加されるトルクのベクトル(=印加トルクベクトル)と出力運動ベクトルとの間の角度が、90度より大きいときには、傾斜角度が一定であるとしても、傾斜角度の減少の方向での第3の軸の周りの本体部の回転は、完全には停止させられず、したがって、出力トルクが減少する。
方途3による解決は、請求項30の主題によって達成される。請求項30の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与えるための歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスであって、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスは第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のために取り付けられた本体部を備え、第1の軸はある傾斜角度で第2の軸に関して配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りの本体部の回転は、その傾斜角度の変化を引き起こす、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加するための手段と、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度の減少の方向で第3の軸の周りの本体部の回転を制限するための手段とを形成し、歯車デバイスは原動力源を本体部に接続し第1の軸の周りで本体部を回転させることが可能なように構造化され、これにより、第1の軸の周りの本体部の回転は、一定のまたは減少する傾斜角度に達するように臨界角速度より大きい角速度を有し、それにより出力角速度ならびに/または当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、および/もしくは第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大し、これは、下記のパラメータのうちの1つまたは複数の値を測定するための1つまたは複数のセンサーをさらに備え、これらのパラメータは、第1の軸及び/又は第2の軸及び/又は第3の軸の周りの回転、第1の軸及び/又は第2の軸及び/又は第3の軸の周りの回転の角速度、本体部及び/又は第1の軸及び/又は第2の軸及び/又は第3の軸の位置、第1の軸及び/又は第2の軸及び/又は第3の軸の周りの回転のトルク、力である。
方途4による解決は、請求項31の主題によって達成される。請求項31の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与えるための歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスであって、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスは第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のために取り付けられた本体部を備え、第1の軸はある傾斜角度で第2の軸に関して配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りの本体部の回転は、その傾斜角度の変化を引き起こす、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加するための手段と、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度の減少の方向で第3の軸の周りの本体部の回転を制限するための手段とを形成し、歯車デバイスは原動力源を本体部に接続し第1の軸の周りで本体部を回転させることが可能なように構造化され、これにより、第1の軸の周りの本体部の回転は、一定のまたは減少する傾斜角度に達するように臨界角速度より大きい角速度を有し、それにより出力角速度ならびに/または少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、および/もしくは第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大し、これは、傾斜軸の周りの本体部の回転を下限角度値から上限角度値までの間に両方の方向で機械的に制限するための手段と、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの動作中のこれらの上限および下限の角度値を0度より高く、90度より低い選択された下限角度値および選択された下限角度値より高く、90度より低い上限角度値に調節するための手段とをさらに備える。
方途5による解決は、請求項39の主題によって達成される。請求項39の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの、好ましくは歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法を提供し、この方法は、第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のための本体部を取り付け、第1の軸は第2の軸に関してある傾斜角度で配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りに本体部を回転させると傾斜角度の変化が生じることと、本体部を臨界角速度より大きな角速度で第1の軸の周りに回転させることと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加することと、第1の軸の周りの本体部の回転を傾斜角度の減少の方向で、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままとなるように制限して、一定のまたは減少する傾斜角度に達するようにし、それにより出力角速度ならびに/または当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、および/もしくは第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大することとを含み、これにより、方法は、毎分20000回転未満の比臨界角速度で本体部を使用し、好ましくはそれにより少なくとも1つの出力軸の周りの出力動力を増大することをさらに含み、これにより、当該比臨界角速度は、比臨界角速度が本体部の臨界角速度となるのが、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が45度のとき、第1の軸が本体部の実質的に質量中心を通るとき、本体部が、本体部の慣性モーメントが実質的に最大化されるように配向されるとき、本体部が本体部の質量中心を通る、第1の軸に直交する平面に関して対称的でない場合に、第1の軸上で本体部を取り付ける可能な取り付け配向のうちから、本体部の質量中心と第3の軸との間の距離が比較すると小さくなるような配向が選択されるとき、接続アーム長が、a)本体部の質量が0.1kg未満の場合に5mmであり、b)本体部の質量が0.1kg以上、100kg未満の場合に25mmであり、c)本体部の質量が100kg以上、1000kg未満の場合に50mmであり、d)本体部の質量が1000kg以上の場合に100mmであるときであるように定義され、これにより、当該接続アーム長は、接続平面と第1の軸との交点から第3の軸までの距離であり、これにより、当該接続平面は、第1の軸に直交する平面であり、本体部と交差し、傾斜軸までの最小距離を有する。
方途6による解決は、請求項57の主題によって達成される。請求項57の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの、好ましくは歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法を提供し、この方法は、第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のための本体部を取り付け、第1の軸は第2の軸に関してある傾斜角度で配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りに本体部を回転させると傾斜角度の変化が生じることと、本体部を臨界角速度より大きな角速度で第1の軸の周りに回転させることと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加することと、第1の軸の周りの本体部の回転を傾斜角度の減少の方向で、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままとなるように制限して、一定のまたは減少する傾斜角度に達するようにし、それにより出力角速度ならびに/または当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、および/もしくは第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大することとを含み、これにより、この方法は、少なくとも部分的には本体部の重量を使って第3の軸の周りでトルクを本体部に印加することをさらに含む。
方途7による解決は、請求項58の主題によって達成される。請求項58の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの、好ましくは歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法を提供し、この方法は、第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のための本体部を取り付け、第1の軸は第2の軸に関してある傾斜角度で配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りに本体部を回転させると傾斜角度の変化が生じることと、本体部を臨界角速度より大きな角速度で第1の軸の周りに回転させることと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加することと、第1の軸の周りの本体部の回転を傾斜角度の減少の方向で、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままとなるように制限して、一定のまたは減少する傾斜角度に達するようにし、それにより出力角速度ならびに/または当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、および/もしくは第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大することとを含み、これにより、この方法は、下記のパラメータのうちの1つまたは複数の値を測定することをさらに含み、これらのパラメータは、第1の軸及び/又は第2の軸及び/又は第3の軸の周りの回転、第1の軸及び/又は第2の軸及び/又は第3の軸の周りの回転の角速度、本体部及び/又は第1の軸及び/又は第2の軸及び/又は第3の軸の位置、第1の軸及び/又は第2の軸及び/又は第3の軸の周りの回転のトルク、力である。
方途8による解決は、請求項59の主題によって達成される。請求項59の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの、好ましくは歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法を提供し、この方法は、第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のための本体部を取り付け、第1の軸は第2の軸に関してある傾斜角度で配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りに本体部を回転させると傾斜角度の変化が生じることと、本体部を臨界角速度より大きな角速度で第1の軸の周りに回転させることと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加することと、第1の軸の周りの本体部の回転を傾斜角度の減少の方向で、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままとなるように制限して、一定のまたは減少する傾斜角度に達するようにし、それにより出力角速度ならびに/または当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、および/もしくは第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大することとを含み、これにより、この方法は、傾斜軸の周りの本体部の回転を下限角度値から上限角度値までの間に両方の方向で機械的に制限することと、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの動作中に回転を与えつつ、これらの上限および下限の角度値を0度より高く、90度より低い選択された下限角度値および選択された下限角度値より高く、90度より低い上限角度値に調節することとをさらに含む。
方途9による解決は、請求項60の主題によって達成される。請求項60の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの、好ましくは歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法を提供し、この方法は、第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のための本体部を取り付け、第1の軸は第2の軸に関してある傾斜角度で配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りに本体部を回転させると傾斜角度の変化が生じることと、本体部を臨界角速度より大きな角速度で第1の軸の周りに回転させることと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加することと、第1の軸の周りの本体部の回転を傾斜角度の減少の方向で、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままとなるように制限して、一定のまたは減少する傾斜角度に達するようにし、それにより出力角速度ならびに/または当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、および/もしくは第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大することとを含み、これにより、この方法は、本体部の質量中心と第2の軸との間の距離を減少させることによって少なくとも1つの出力軸の周りで供給される出力動力を増大させることをさらに含む。
方途10による解決は、請求項61の主題によって達成される。請求項61の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの、好ましくは歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法を提供し、この方法は、第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のための本体部を取り付け、第1の軸は第2の軸に関してある傾斜角度で配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りに本体部を回転させると傾斜角度の変化が生じることと、本体部を臨界角速度より大きな角速度で第1の軸の周りに回転させることと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加することと、第1の軸の周りの本体部の回転を傾斜角度の減少の方向で、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままとなるように制限して、一定のまたは減少する傾斜角度に達するようにし、それにより出力角速度ならびに/または当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、および/もしくは第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大することとを含み、これにより、この方法は、第1のフレーム平面の法線ベクトルと第2のフレーム平面の法線ベクトルとの間の角度の変化を減少させることで少なくとも1つの出力軸の周りで供給される出力動力を増大することをさらに含むが、ただし、フレーム平面は歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスが取り付けられているフレームの直線上にない3点を通る平面として定義されている。
方途11による解決は、請求項63の主題によって達成される。請求項63の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの、好ましくは歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法を提供し、この方法は、第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のための本体部を取り付け、第1の軸は第2の軸に関してある傾斜角度で配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りに本体部を回転させると傾斜角度の変化が生じることと、本体部を臨界角速度より大きな角速度で第1の軸の周りに回転させることと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加することと、第1の軸の周りの本体部の回転を傾斜角度の減少の方向で、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままとなるように制限して、一定のまたは減少する傾斜角度に達するようにし、それにより出力角速度ならびに/または当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、および/もしくは第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大することとを含み、これにより、この方法は、少なくとも1つの出力軸の周りの出力角速度のベクトルとフレーム平面の法線ベクトルとの間の角度の変化を減少させることで少なくとも1つの出力軸の周りで供給される出力動力を増大することをさらに含むが、ただし、フレーム平面は歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスが取り付けられているフレームの直線上にない3点を通る平面として定義されている。
方途12による解決は、請求項65の主題によって達成される。請求項65の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの、好ましくは歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法を提供し、この方法は、第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のための本体部を取り付け、第1の軸は第2の軸に関してある傾斜角度で配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りに本体部を回転させると傾斜角度の変化が生じることと、本体部を臨界角速度より大きな角速度で第1の軸の周りに回転させることと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加することと、第1の軸の周りの本体部の回転を傾斜角度の減少の方向で、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままとなるように制限して、一定のまたは減少する傾斜角度に達するようにし、それにより出力角速度ならびに/または当該少なくとも1つの出力軸として第2の軸の周りの、および/もしくは第3の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大することとを含み、これにより、この方法は、第1の軸の周りの本体部の角運動の角速度ベクトルと本体部平面の法線ベクトルとの間の角度の変化を減少させることで少なくとも1つの出力軸の周りで供給される出力動力を増大することをさらに含むが、ただし、本体部平面は本体部の直線上にない3点を通る平面として定義されている。
方途13による解決は、請求項67の主題によって達成される。請求項67の主題は、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの設計および動作に関するパラメータを決定するための試験デバイスを実現し、これにより、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスは、外側クレードルと強固に接続されている出力シャフトと、内側クレードル内に回転可能なように配置されている本体部の回転軸であるスピン軸と、出力シャフトに垂直な傾斜軸とを備え、これにより、スピン軸は回転可能であってスピン軸と出力シャフトとの間にある傾斜角度を形成し、スピン軸は本体部と継手接続され、傾斜軸の周りにトルクが印加され、試験デバイスは垂直出力シャフトの長手方向軸を構成する出力軸と、スピン軸上で支えられる本体部の回転軸を構成するスピン軸と、出力軸に垂直で、スピン軸の周りを枢動してスピン軸と出力シャフトとの間にある傾斜角度を形成することができる傾斜軸とを備え、これにより、本体部は、傾斜軸に関して偏心配置可能であり、長さL>0のレバーアームが形成される。
方途14による解決は、請求項68の主題によって達成される。請求項68の主題は、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの設計および動作に関するパラメータを決定するための方法を提供し、これにより、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスは、外側クレードルと強固に接続されている出力シャフトと、内側クレードル内に回転可能なように配置されている本体部の回転軸であるスピン軸と、出力シャフトに垂直な傾斜軸とを備え、これにより、スピン軸は回転可能であってスピン軸と出力シャフトとの間にある傾斜角度を形成し、スピン軸は本体部と継手接続され、傾斜軸の周りにトルクが印加され、これにより、請求項67に記載の試験デバイスが使用され、これにより、スピン軸の周りの本体部の角速度は、異なる値に調節され、これにより、異なる値のそれぞれについて、傾斜軸の周りのスピン軸の回転の方向を測定することで調節された角速度が臨界角速度より大きいか、小さいかを判定する。
方途15による解決は、請求項69の主題によって達成される。請求項69の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与えるための歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスであって、当該デバイスは第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のために取り付けられた本体部を備え、第1の軸はある傾斜角度で第2の軸に関して配向され、第2の軸は当該デバイスの出力軸を構成し、第3の軸の周りの本体部の回転は、その傾斜角度の変化を引き起こす、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加するための手段と、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度の減少の方向で第3の軸の周りの本体部の回転を制限するための手段とを形成し、当該デバイスは原動力源を本体部に接続し第1の軸の周りで本体部を回転させることが可能なように構造化され、これにより、第1の軸の周りの本体部の回転は、一定のまたは減少する傾斜角度に達するように臨界角速度より大きい角速度を有し、それにより出力角速度及び/又は第2の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大し、これにより、第3の軸に印加される負荷は、第3の軸の周りの動力を引き出すように傾斜角度が減少するときに制限手段として使用される。
方途16による解決は、請求項70の主題によって達成される。請求項70の主題は、少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法を提供し、この方法は、第1の軸の周りの回転および第2の軸の周りの回転および第3の軸の周りの回転のための本体部を取り付け、第1の軸は第2の軸に関してある傾斜角度で配向され、第2の軸及び/又は第3の軸は少なくとも1つの出力軸を構成し、第3の軸の周りに本体部を回転させると傾斜角度の変化が生じることと、本体部を臨界角速度より大きな角速度で第1の軸の周りに回転させることと、第1の軸が第2の軸に関して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度をなすときに傾斜角度の増大の方向に第3の軸の周りでトルクを本体部に印加することと、第1の軸の周りの本体部の回転を傾斜角度の減少の方向で、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が0度より大きく90度より小さいままとなるように制限し、それにより出力角速度、及び/又は第2の軸の周りの本体部の回転の出力トルクを開始または増大することとを含み、これにより、この方法は、傾斜角度が減少しているときに傾斜角度の減少の方向に第3の軸の周りの本体部の回転を制限することによって第3の軸の周りの動力を引き出すことをさらに含む。
方途15および16に関して、以下のことが言える。デバイスがレジーム状態にある場合、出力負荷を使用して第3の軸の周りの本体部の回転を制限することによって第3の軸の周りに動力が生成されることが規定される。第3の軸の周りに動力が生成されている間、本体部は、傾斜角度の減少の方向に第3の軸の周りで回転する。この方法は、傾斜角度が0度から90度までの間にあるときにのみ使用されうる。この方法の継続のために、2つの異なる期間があるべきである。第1の期間では、出力負荷を使用して第3の軸の周りの本体部の回転を制限することによって第3の軸の周りに動力が生成される。第2の期間では、出力負荷または制動装置を使用して第2の軸の周りの本体部の回転を制限することによって傾斜角度が増大される。これらの期間をループ(期間1、期間2、期間1、期間2、...)で連続的に繰り返すことによって、デバイスからの発生動力の継続性がもたらされる。第2の軸の周りの本体部の回転を制限するために制動装置が使用される場合、動力は第3の軸の周りでのみ生成される。第2の軸の周りの本体部の回転を制限するために制動装置の代わりに出力負荷が使用される場合、動力は第2の軸と第3の軸の両方の周りで生成される。例えば、第3の軸の周りの本体部の回転を制限するために、出力シャフトと内側クレードルとの間に配置される空気ポンプが使用される場合、第1の期間は、第3の軸の周りの本体部の回転が傾斜角度の減少の方向であるためポンプのピストンが圧縮されるものとして定義される。第1の期間では、圧縮空気がタービンへ送られる。したがって、タービンを回転することによって動力が生成される。第2の期間は、ポンプのピストンが制動装置または油圧ポンプなどの回転出力負荷を使用して第2の軸の周りの本体部の回転を制限することによって減圧されるものとして定義される。この期間では、空気が外部からポンプのピストンに入る。この期間は、ポンプの吸気期間とも考えられる。
この歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスは、歯車デバイスおよび/またはモーターデバイスとして使用されうる。この文脈において、「モーター」という用語は、ガソリンモーターまたは電気モーターなどの、非力学的エネルギーを力学的エネルギーに変換するモーターとして理解されてはならない。ここでは、「モーター」という用語は、むしろ、油圧モーターと同様の、力学的エネルギーを力学的エネルギーに変換するモーターとして理解されるべきである。本明細書において歯車デバイスに言及した場合、この用語は、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスを包含するものとして理解されるべきである。
本発明の発明者は、本体部の回転の軸(以下では第1の軸またはスピン軸とも称する)が、
(a)本体部の回転の軸に対して鋭角をなす第2の軸(以下では傾斜角とも称する)、および
(b)第1の軸と第2の軸の両方に対して実質的に垂直な第3の軸(以下では傾斜軸とも称する)の周りに回転するように制約されている場合に、
鋭角を増大する方向に傾斜軸の周りでトルクを印加すると第1の軸が第2の軸の周りを回転することを発見した。
本体部の回転速度がある臨界値を超えた場合、この印加トルクは、印加トルクの大きさを超える大きさの反作用トルクを発生させ、これは傾斜軸の周りに向けられるが、反対方向である。この反作用トルクは、第1の軸を傾斜角度の減少する方向で傾斜軸の周りに回転させる。しかし、傾斜軸の周りのこの回転が、例えば機械的手段によって、制限されている場合、第2の軸の周りの本体部の回転の速度は増大し、したがって、原動力の有用な発生源となる。このようなシステムとともに、傾斜軸の周りの回転を制限するために使用される手段は、エネルギー源を必要とせず、歯車デバイスの効率を高めることは理解されるであろう。
これらの効果を理解するために、本体部を第1の軸の周りに異なる角速度で回転させるときに、以下の場合(i)から(iv)までを考察すると有益である。
(i)本体部が第1の軸の周りでまったく回転しない自明な状況では、鋭角の大きさを増大する方向で傾斜軸の周りにトルクを印加しても、傾斜角度を増大する方向の傾斜軸の周りの第1の軸の対応する回転を引き起こすだけである。
(ii)本体部が、臨界角速度(=臨界回転速度)より小さい角速度(=回転速度)で回転させられる場合、その結果として、第1の軸の2つの回転があり、回転していない本体部の場合(i)と同様に、傾斜角度を増大する方向で傾斜軸の周りに第1の軸の回転があるだけでなく、第2の軸の周りの第1の軸の回転もある。この効果は、歳差運動として知られている。本体部の回転速度が上がると、傾斜軸の周りの第1の軸の回転速度は減少するが、第2の軸の周りの第1の軸の回転速度は増大する。
(iii)本体部の回転速度が、臨界角速度に等しい場合、第2の軸の周りの第1の軸の回転はまだあるが、今や、傾斜軸の周りの第1の軸の回転はもはやない。
(iv)本体部が、臨界角速度を超える角速度で回転させられる場合、ここでもまた、第1の軸の2つの回転、つまり、第2の軸と傾斜軸の両方の周りの回転があるが、この場合、傾斜軸の周りの回転は、傾斜角度を減少する方向である。本体部の回転速度が臨界角速度を超える場合にのみ、歯車デバイスが第2の軸及び/又は傾斜軸の周りに有用な回転(=原動)力をもたらすことができ、そのいずれか一方または両方を歯車デバイスの出力軸として使用できる。
本体部が、臨界角速度を超える角速度で第1の軸の周りに回転させられる場合、歯車デバイスは、第2の軸の周りの出力運動(=回転)及び/又は第3の軸の周りの出力運動(=回転)をもたらす。2つの回転のそれぞれは、各角速度および各トルクによって特徴づけられうる。本体部が、臨界角速度を超える角速度で第1の軸の周りに回転させられる場合、傾斜角度の減少の方向の第3の軸の周りの本体部の回転は、反作用運動とも称される。反作用運動の角速度は、反作用速度とも称される。反作用運動のトルクは、反作用トルクとも称される。
本体部の臨界角速度は、本体部の幾何学的形状、本体部の材料の密度、傾斜角度、第3の軸の周りで本体部に印加されるトルクの大きさ、および周囲温度および湿度などの環境条件によって変わることがわかっている。
発明者は、回転させるために本体部に与えられる入力原動力は、極めて高い効率でこの出力軸の周りの本体部の回転の形で出力原動力を発生するために使用されることを実験により発見した。したがって、この原理に従って製作された歯車デバイスは、特に有用である。少なくとも1つの出力軸は、第2の軸及び/又は第3の軸である。
発明者は、そのような配列構成を用いると歯車デバイスの効率が極めて高いことを発見した。さらに、トルク印加手段は、都合のよいことに、出力原動力の供給を引き起こすスイッチとして働く。
この制限手段は、傾斜角度の減少の方向の第3の軸の周りの本体部の回転を妨げるように配置される。上述のように、回転制限手段は、移動する必要はないので、エネルギー源を必要としない純粋に機械的な手段、例えば、ストッパーによって構成することができ、したがって、歯車デバイスの高い効率の達成に寄与する。
原動力源は、臨界角速度を超える回転速度で第1の軸の周りに本体部を回転させるように本体部に接続されうる。あるいは、スピン軸の周りの本体部の回転は、手動で引き起こすことも可能である。
傾斜角度を増大するようにトルクが第3の軸の周りで本体部に印加された場合、本体部それ自体に力場が生じる。例えば、太さdxの円筒状本体部では、力場の形状は、無理やり曲げられる棒の円形断面に生じる力場と同じである。この力場は、第1の軸の周りの本体部の回転と組み合わさって、出力運動をもたらす。伝達効率は、力場によってもたらされる運動を第2の軸の周りの出力運動に伝達する効率として定義される。伝達効率を増大すると、出力トルク、つまり、出力軸の周りに与えられるトルクが大きくなり、歯車デバイスの効率が高まる。伝達効率は、可変力(部分に対する相対的方向が変化する力)が作用する歯車デバイスの部分の材料の強度とこれらの部分の形状を通しての強度の両方に依存する。
本体部が第3の軸の周りで回転する場合、これにより、傾斜角度の変化が生じる。これは、傾斜角度が変化する、つまり、傾斜角度が増大または減少することを意味する。
接続アーム長は、接続平面と第1の軸との交点から第3の軸まで、好ましくは第1の軸が第2の軸の周りに枢着されている枢軸の中心までの距離として定義される。本体部と交差し、スピン軸に直交する平面は無限に多くある。これらの平面のうち、第1の軸、好ましくは枢軸の中心までの最小距離を有する平面が、接続平面と定義される。
本体部の比臨界速度を測定するために、本体部は、方途13に従って試験デバイスに、
a)スピン軸が本体部の質量中心を通過し、
b)スピン軸が慣性モーメントが最大化されるように配向され、
c)本体部が中心平面(本体部の質量中心を通る、第1の軸に直交する平面)に関して対称的でない場合に、2つの可能な取り付け配向のうち、本体部の質量中心と第3の軸、好ましくは枢軸の中心との間の距離が比較すると小さい配向が使用されるように取り付けられなければならない。
方途1から14のさらなる利点は、従属請求項によって指示されている発明の実施形態によって達成される。
方途1および5に関して、比臨界角速度を決定する代替方途は、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が45度ではなくて80度である場合に提供される。スピン軸4の周りの回転に対抗して働く摩擦力が高い場合、80度配列構成にすることで、スピン軸の周りの回転に対抗して働く摩擦力によって引き起こされるスピン軸から第2の軸へのトルクの伝達率を低減することによって比臨界角速度の測定の精度が、それぞれ、高め、チェックし/検証しやすくなる。
本体部が毎分15000回転未満の比臨界角速度を有する場合に方途1および5の好ましい一実施形態が構成される。本体部が毎分10000回転未満の比臨界角速度を有する場合に方途1および5の好ましい他の実施形態が構成される。本体部が毎分5000回転未満の比臨界角速度を有する場合に方途1および5の好ましいさらに他の実施形態が構成される。前述の範囲の比臨界角速度はすべて、全請求項との組み合わせで実現されうる。
本体部のスピン速度は、歯車デバイスの動作中の本体部の臨界速度より高いことが必須なので、より高い比臨界値を持つ本体部は、より低い比臨界速度を持つ本体部と比べてより高い速度で回転されなければならない。より低いスピン速度で本体部を回転させることは、知られているように、摩擦損失(空気摩擦、軸受摩擦など)がスピン速度とともに指数関数的に増大するため有益である。さらに、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスをスピン速度を高くするには、モーターの全体的な強度を高めることが必要であり、このため、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの生産コストが増大する。
同じ密度を有する円筒状本体部の場合、本体部の比臨界角速度は、本体部の直径と本体部の厚さ(=円筒の高さ)との比が減少するにつれ増大する。
同じ質量、同じ厚さ(=高さ)、および同じ密度を有するが、形状が異なる、2つの異なる本体部では、つまり、一方が円筒形であり、他方がリング形状である場合、リング形状を有するものの方が低い臨界角速度を有する。
大きな質量と大きな体積を有する本体部は、高い比臨界角速度を有しえない。つまり、「本体部の比臨界角速度」というパラメータと「本体部の質量および体積」というパラメータとの間に必要な正相関はないということである。
歯車デバイスが前記臨界角速度より大きい前記角速度で本体部を第1の軸の周りに回転させるために本体部に接続されている原動力源を備える場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
歯車デバイスが、少なくとも1つの出力軸の周りの本体部の運動から原動力を原動力源に伝達するためのフィードバック手段を備える場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。このようにして、出力トルクと出力回転速度との積として定義される、出力動力の少なくとも一部を歯車デバイス内にフィードバックすることが可能である。フィードバック手段は、好ましくは、本体部がレジーム状態で第1の軸の周りに回転するので摩擦から生じるエネルギー損失を克服するために十分な原動力を原動力源に伝達するように配置される。レジーム状態は、傾斜角度が一定であり、第3の軸の周りの印加トルクの大きさが一定であり、少なくとも1つの出力軸の周りの出力速度が一定である場合状態として定義される。
歯車デバイスが臨界角速度を超える前記回転速度で本体部を第1の軸の周りに回転させるために原動力源を制御する手段を備える場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
選択された傾斜角度が10度から80度までの範囲内にあるときにトルク印加手段がトルクを印加するように構成されている場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
トルクを印加するための手段は、バネを備えることができる。それに加えて、または代替として、トルクを印加するための手段は、油圧ラム、空気圧ラム、電磁気ラムのうちの1つまたは複数を備えることができる。
歯車デバイスが、トルク印加手段によって印加されるトルクの大きさを制御するための手段を備える場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
制限手段が、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が10度より大きく、80度より小さい角度であるように第3の軸の周りの本体部の回転を制限するように配置されている場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
歯車デバイスの望ましい出力トルクおよび歯車デバイスの望ましい出力角速度を含むさまざまな因子に依存する最適な傾斜角度があることが判明している。例えば、傾斜角度が0度に近い場合、第2の軸の出力トルクは、最小であるが、第2の軸の回転速度は、最大である。それとは逆に、傾斜角度が90度に近い場合、第2の軸の出力トルクは、最大であるが、第2の軸の回転速度は、最小である。歯車デバイスの出力動力は、出力トルクと出力回転速度との積であるため、その結果、出力動力を最大化するためには、出力トルクと出力回転速度との積が最大化される傾斜角度を選択する必要がある。
したがって、歯車デバイスが、傾斜角度を調節するための調節手段をさらに備える場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。この場合、歯車デバイスの望ましい出力速度および/または望ましい出力トルクを選択し、それに応じて傾斜角度を調節するための手段も構成されうる。
歯車デバイスが、歯車デバイスの望ましい出力角速度を選択し、その選択された出力角速度に応じて調節手段に傾斜角度を調節させるための手段を備える場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
歯車デバイスが、歯車デバイスの望ましい出力トルクを選択し、その選択された出力トルクに応じて調節手段に傾斜角度を調節させるための手段を備える場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
制限手段が、傾斜角度の減少の方向の第3の軸の周りの本体部の回転を妨げるように配置される場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
傾斜軸の周りで本体部にトルクを印加し、傾斜角度を高めるために、トルクを印加するための手段が使用される。好ましくは、トルクを印加する手段を使用することで、制御ユニットを使って歯車デバイスの動作中にトルクの大きさを制御することができる。トルクを印加するためのこの手段、例えば、油圧ラムが、適切な制御ユニットによって制御される場合、トルクを印加するための手段は、それに加えて、傾斜軸の周りの反作用運動を制限し、さらに、望ましい出力運動速度/出力トルク及び/又は望ましい反作用速度/反作用トルクに応じて傾斜角度を望ましい値に調節するための制限手段として使用されうる。この意味で、トルクを印加するための手段が、それに加えて、制限手段として使用される場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
トルクを印加するための前記手段は、トルクを回転シャフトに印加し、それによって傾斜角度の増大の方向で第3の軸の周りにトルクを印加するためにも使用される。トルクを印加するための前記手段は、それに加えて、印加トルクの方向と反対の方向で傾斜軸の周りの本体部の回転を妨げるためにも使用されうる。トルクを印加するための前記手段は、傾斜角度を望ましい出力運動速度/出力トルク及び/又は望ましい反作用速度/反作用トルクに対応する望ましい値に調節するためにも使用されうる。
傾斜角度の増大の方向に傾斜軸の周りで本体部にトルクを印加し、傾斜角度の減少の方向で反作用運動を制限し、傾斜角度を望ましい出力運動速度/出力トルク及び/又は望ましい反作用速度/反作用トルクに対応する望ましい値に調節するために、トルクを印加するための前記手段の動作は、位置、運動、速度、接触、トルク、および力の信号などのセンサーからの入力信号を供給される適切な制御ユニットによって制御される。入力信号に対する応答として制限ユニットによって生成される制御信号は、トルクを印加するための手段に影響を及ぼし、これにより、傾斜軸の周り本体部に印加されるトルクの大きさを調節し、反作用運動を制限し、傾斜角度を望ましい値に調節する。
制限手段が、分離した接合部を備える場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。好ましくは、接合部は、エネルギーを消費することなく傾斜軸の周りの本体部の回転を停止することができる手段、例えば、ストッパーまたはボルトである。
第1の軸が本体の実質的に質量中心を通過し、本体部の慣性モーメントが実質的に最大化されるように本体部が配向されている場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
第1および第2の軸が交差する場合に、方途1から4の第1の好ましい実施形態が構成される。好ましくは、第1および第2の軸のいずれか一方または両方が本体部の実質的に質量中心を通過する。本体部の質量中心と第2の軸との間の距離を減少させ、この距離の変動をできる限り小さく保つことによって、出力動力が増大し、効率が高まる。第2の軸が本体部の質量中心を通過する場合、この距離のみをパラメータであると考えて効率は最大である。
第1および第2の軸が交差しない場合に、方途1から4の第2の、代替の好ましい実施形態が構成され、この場合、傾斜角度は、第1の軸と第2の軸とを結ぶ最短の直線の距離にそって見たときの第1の軸と第2の軸との間の鋭角として定義される。このような幾何学的関係を表現する別の方法では、第1の軸上に1つの点をとり、この点を通過し、第2の軸に平行な想像線を考えるというものである。次いで、傾斜角度は、第1の軸がこの想像線と交わる際の鋭角として定義される。
本体部が、第1の軸の周りで本体部が360度回転するときに第3の軸の周りで印加されるトルクによって本体部上に形成される力場の変化が最小になるような形状に形成される場合に方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
本体部が第1の軸に関して実質的に円柱状に対称的であり、円筒を含みうる場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。本体部が、ハブとウェブとリングのリムとを備えることも可能である。好ましくは、ハブの重量とウェブの重量との合計は、リムの重量より少ない。
歯車デバイスのコンポーネントである、本体部、本体部が取り付けられるシャフト、少なくとも1つの出力軸にそった出力シャフト、可変力が作用する歯車デバイスの部分のうちの1つが、高い弾性率を有する材料から作られる場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。高い弾性率を有する材料としては、70GPaを超える、好ましくは100GPaを超える弾性率を持つ材料が挙げられる。可変力(部分に対する相対的方向が変化する力)が作用する歯車デバイスの部分に対し高い弾性率を有する材料を使用することで、伝達効率が高まり、したがって、出力トルクが増大し、歯車デバイスの効率が高まる。
本体部に対して高い弾性率を有する材料を使用することで、出力トルクが増大し、歯車デバイスの効率が高まる。本体部が取り付けられるシャフトに対して高い弾性率を有する材料を使用することで、出力トルクが増大し、歯車デバイスの効率が高まる。出力シャフトに対して高い弾性率を有する材料を使用することで、出力トルクが増大し、歯車デバイスの効率が高まる。可変力(部分に対する相対的方向が変化する力)が作用する歯車デバイスの他の部分に対し高い弾性率を有する材料を使用することで、出力トルクが増大し、歯車デバイスの効率が高まる。
本体部の材料は、その密度または密度分布が、それぞれ、歯車デバイスの要求される出力原動力をもたらすのに適したものとなるように選択される。したがって、高い出力原動力が必要な場合、鋼鉄などの、高い密度を有する材料が使用されうる。しかし、鋼鉄を望ましい形状に形成することが困難なこともありえ、したがって費用がかかる可能性があるので、低出力動力要件に合わせて、代わりに熱可塑性材料も使用されうる。
歯車デバイスでは、(a)少なくとも1つの出力軸の周りの歯車デバイスのコンポーネントの対称性の欠如の結果、及び/又は(b)反作用トルクの1つの成分が少なくとも1つの出力軸に垂直な方向にある結果として、歯車デバイス内の不釣り合い力から望ましくない振動が発生する可能性がある。この問題は、歯車デバイスの取り付け手段を使って歯車デバイスを取り付ける/固定することによって、好ましくは歯車デバイスを固定支持材に取り付けることによって解決することも可能である。このような固定支持材は、地面、床、壁、天井、ケーシング、容器、他の種類の支持材、例えば、ラック、フレーム、またはフレームワークのうちの1つまたは複数とすることができる。
第2の軸の周りの回転用に1つまたは複数の釣り合い重りが取り付けられる場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。釣り合い重りは、対称性の欠如を低減し、反作用トルクと釣り合う求心力を生じさせることによって、これらの不釣り合い力を少なくとも部分的に補正するための効果を持つ可能性がある。
第1の軸の周りの本体部の回転は、スピンベクトルと称されるベクトルによって表される。スピンベクトルは、第1の軸の周りの本体部の角運動に関連付けられている角速度ベクトルと同一である。本体部は、第1の軸の周りに回転しているときに、トルクが傾斜角度の増大の方向で本体部に印加された場合、本体部も同様に第2の軸の周りに回転し始める。第2の軸の周りの本体部のこの回転は、以下で出力運動ベクトルと称されるベクトルによって表される。出力運動ベクトルは、第2の軸の周りの本体部の角運動に関連付けられている角速度ベクトルと同一である。
歯車デバイスが製作されるときに、第3の軸の周りで本体部に印加されるトルクのベクトル(=印加トルクベクトル)と出力運動ベクトルとの間の角度は、製造ばらつきがあるため90度でない場合がある。印加トルクベクトルと出力運動ベクトルとの間の角度が、90度に近い場合、第2の軸の出力動力が増大し、歯車デバイスの効率が高まる。出力動力および効率は、この角度のみがパラメータであると考えてこの角度が90度であるときに最大化される。
歯車デバイスが、第3の軸の周りで本体部に印加されるトルクを調節するための調節手段を備える場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
モーターの制御ユニットの複雑さを低減するために、多機能機構を使用して、傾斜角度の増大の方向でトルクを印加し、傾斜角度の減少の方向で反作用運動を制限し、望ましい出力運動速度/出力トルクおよび/または望ましい反作用速度/反作用トルクに応じて傾斜角度を望ましい値に調節することができる。
多機能機構は、傾斜軸の周りでトルクを印加するための手段と、上限角度値と下限角度値との間の両方の方向で傾斜軸の周りの本体部の回転を機械的に制限するための手段と、モーターの動作中にこれらの角度値を0から90度までの間(0および90度は含まれない)の選択された下限角度値と選択された下限値と90度との間にある上限角度値に合わせて調節するための手段を備える。
多機能機構は、好ましくは、力センサー、トルクセンサー、位置センサー、運動センサー、速度センサー、および接触センサーを備える。
両方の方向の傾斜軸の周りの本体部の回転を機械的に制限するため制限手段が、少なくとも1つの接合部である場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。
不釣り合い力から生じる望ましくない振動を低減するために単独の解決策で、または上記の解決策のうちの一方または両方と組み合わせて、使用することが可能な他のオプションとして、一緒に取り付けられ、実質的に同じ周波数で、ただし異なる各位相で動作せられる複数の歯車デバイスを形成することが挙げられる。この場合、このような振動は、歯車デバイスの位相が等間隔で並ぶ場合、そのような振動はどれも最小化される。したがって、4つのデバイスからなるシステムでは、これらの位相は、0度、90度、180度、および270度となる。
したがって、本発明は、歯車デバイスのそれぞれを実質的に同じ回転数で、ただし異なる各位相角で回転させるための手段および歯車デバイスの出力原動力を組み合わせるための手段と組み合わせて、前述の種類の歯車デバイスのアセンブリに拡大適用される。
このような場合、歯車デバイスの好ましい数は、4であり、歯車デバイスは、2×2の配列で都合よく配置することが可能である。
複数の歯車デバイスからなるシステムが使用される場合、歯車デバイスのすべての対について、歯車デバイスの動作中に歯車デバイスの出力運動ベクトル間の角度の変化をできる限り小さく保つことで、出力動力が増大し、効率が高まる。
複数の歯車デバイスからなるシステムが使用される場合、歯車デバイスの少なくとも1つの対について、歯車デバイスの出力運動ベクトル間の角度の変化は、歯車デバイスの動作中に好ましくは5度未満である。
複数の歯車デバイスからなるシステムが使用される場合、歯車デバイスのすべての対について、歯車デバイスの動作中に歯車デバイスの質量中心の間の距離をできる限り小さく保つことで、出力動力が増大し、効率が高まる。
本発明は、道路車両、航空機、または水上車両などの、歯車デバイスまたは上で定義されているような歯車デバイスアセンブリの出力原動力を動力とする車両に拡大適用される。
本発明は、歯車デバイスまたは上で定義されているような歯車デバイスのアセンブリの出力原動力を動力とする発電機にさらに拡大適用される。
方途1から4の好ましい一実施形態は、第2の回転可能支持材の回転軸である第2の軸と、第1の回転可能支持材内に回転可能なように配置されている本体部の回転軸である第1の軸であって第1の軸は回転可能であり第1の軸と第2の軸との間の傾斜角度を形成する第1の軸と、当該第2の軸に垂直な傾斜軸であって傾斜角度の増大の方向に傾斜軸の周りで第1の軸にトルクが印加される傾斜軸と、傾斜角度の減少の方向に傾斜軸の周りの回転を制限するための制限手段とを備える歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスによって構成され、これにより、本体部は、結果として傾斜角度が減少するように臨界角速度より大きな角速度で回転され、これにより、第2の支持材及び/又は当該傾斜軸と強固に接続されている当該第2の軸は、少なくとも1つの出力軸である。
本体部の慣性によって、第3の軸の周りでトルクが印加されてから第3の軸の周りでトルクを印加して歯車デバイスの少なくとも1つの出力軸の周りの第1の軸の回転の望ましい速度が生じるときまでの間に遅延があるので、いくつかの状況において、歯車デバイスの第2の軸の周りで追加の外部トルクを本体部に与え、歯車デバイスの少なくとも1つの出力軸の周りで第1の軸のこの回転を開始または加速することによってこの遅延時間を短縮すると都合がよい。
したがって、この方法が、第2の軸の周りで本体部に追加の外部トルクを印加して初期加速を与えることをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。
歯車デバイスの少なくとも1つの出力軸の周りで本体部に追加の外部トルクを印加することで、歯車デバイスの少なくとも1つの出力軸の周りで本体部に初期加速が与えられる。これは、例えば、手動で、または追加のモーターを使って、歯車デバイスの出力シャフトを物理的に回転させることによって達成されうる。
この方法が、本体部の臨界角速度よりも大きい前記臨界角速度で本体部を第1の軸の周りに回転させるために原動力源を制御することをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。
この方法が、10度より大きく、80度より小さい傾斜角度を選択することをさらに含み、この傾斜角度が当該選択された傾斜角度を表す場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。
この方法が、第3の軸の周りで本体部に印加されるトルクの大きさを制御することをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。
この方法が、第2の軸に関する第1の軸の傾斜角度が10度より大きく、80度より小さい角度であるように第3の軸の周りの本体部の回転を制限することをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。
この方法が、傾斜角度を調節することをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。この方法が、傾斜角度を調節することによって少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力角速度を生成することをさらに含むことが可能である。したがって、少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りの望ましい出力速度を選択した後、つまり、第2の軸の周り、または第3の軸の周りの望ましい出力速度を選択した後、選択された出力速度に応じて傾斜角度が調節される。この方法が、傾斜角度を調節することによって少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力トルクを生成することをさらに含むことも可能である。したがって、少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りの望ましい出力トルクを選択した後、つまり、第2の軸の周り、または第3の軸の周りの望ましい出力トルクを選択した後、選択された出力トルクに応じて傾斜角度が調節される。
この方法が、第1の軸の周りの本体部の速度を調節することをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。この方法が、第1の軸の周りの本体部の角速度を調節することによって少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力角速度を生成することをさらに含むことが可能である。したがって、少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りの望ましい出力速度を選択した後、つまり、第2の軸の周り、または第3の軸の周りの望ましい出力速度を選択した後、選択された出力速度に応じて第1の軸の周りの本体部の速度が調節される。この方法が、第1の軸の周りの本体部の角速度を調節することによって少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力トルクを生成することをさらに含むことも可能である。したがって、少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りの望ましい出力トルクを選択した後、つまり、第2の軸の周り、または第3の軸の周りの望ましい出力トルクを選択した後、選択された出力トルクに応じて第1の軸の周りの本体部の速度が調節される。
この方法が、第3の軸の周りで本体部に印加されるトルクを調節することをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。この方法が、第3の軸の周りの本体部に印加されるトルクを調節することによって少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力角速度を生成することをさらに含むことが可能である。したがって、少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りの望ましい出力速度を選択した後、つまり、第2の軸の周り、または第3の軸の周りの望ましい出力速度を選択した後、選択された出力速度に応じて第3の軸の周りで本体部に印加されるトルクが調節される。この方法が、第3の軸の周りで本体部に印加されるトルクを調節することによって少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力トルクを生成することをさらに含むことも可能である。したがって、少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りの望ましい出力トルクを選択した後、つまり、第2の軸の周り、または第3の軸の周りの望ましい出力トルクを選択した後、選択された出力トルクに応じて第3の軸の周りで本体部に印加されるトルクが調節される。
第3の軸の周りの本体部の回転を制限することが、傾斜角度の減少の方向で第3の軸の周りの本体部の回転を妨げることをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。
この方法が、供給される回転動力に一部を使用してレジーム状態で第1の軸の周りの本体部の回転を実行することをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。この場合、そのようにして使用される動力は、好ましくは、第1の軸の周りの本体部の回転により発生する摩擦で生じるエネルギー損失を克服するのに十分な大きさである。
フレームの剛性を高めると、出力動力が増大し、効率が高まる。フレーム平面は、フレーム上の直線上にない3点を通る平面として定義される。可能なすべてのフレーム平面対について、歯車デバイスの動作中の第1の平面の法線ベクトルと第2の平面の法線ベクトルとの間の角度の変化をできる限り小さく保つことで、出力動力が増大し、効率が高まるが、このときにこの角度のみをパラメータと考える。したがって、この方法が、第1のフレーム平面の法線ベクトルと第2のフレーム平面の法線ベクトルとの間の角度の変化を5度未満に保つことをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。
歯車デバイスの動作中にフレームに関して出力シャフトの振動を低減することで、出力動力が増大し、効率が高まる。可能なすべてのフレーム平面について、歯車デバイスの動作中に出力運動ベクトルとフレーム平面の法線ベクトルとの間の角度の変化をできる限り小さく保つことで、出力動力が増大し、効率が高まる。可能なすべてのフレーム平面について、出力運動ベクトルとフレーム平面の法線ベクトルとの間の角度が歯車デバイスの動作中に変化しない場合、この角度のみをパラメータと考えると、効率は最大である。したがって、この方法が、少なくとも1つの出力軸の周りの出力角速度のベクトルとフレーム平面の法線ベクトルとの間の角度の変化を5度未満に保つことをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。
この方法が、第1の軸の周りの本体部の角運動の角速度ベクトルと本体部平面の法線ベクトルとの間の角度の変化を5度未満に保つことをさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。
本発明により回転を与える方法では、第2の軸の周りの「臨界出力速度」と称される角速度を考えることが重要である。第2の軸の周りの臨界出力速度が重要であることは、負荷が第2の軸にそった出力シャフトに接続されている場合に理解される。第2の軸にそった出力シャフトに接続されている負荷の抵抗のせいで、第2の軸の周りの出力運動の速度が第2の軸の周りの臨界出力速度より減少する場合、反作用トルクが停止し、モーターの効率が低下する。第2の軸の周りの臨界出力速度を、自動車エンジンのアイドル速度と比較することができる。
第2の軸の周りの「臨界出力速度」は、以下のように決定することができる。
1.反作用運動が存在するように本体部を臨界角速度より大きな角速度で第1の軸の周りに回転させる。
2.反作用運動が停止するまで第2の軸の周りの本体部の回転に制動を掛け続ける。反作用運動が停止する地点の第2の軸の周りの速度は、第2の軸の周りの臨界出力速度と称される。
第2の軸の周りの臨界出力速度は、スピン速度、つまり、第1の軸の周りの本体部の角速度、印加トルクの大きさ、および傾斜角度とともに変化する。他の影響パラメータとしては、システムの構造および環境条件が挙げられる。
伝達効率は、歯車デバイスの動作中の第1の軸に関する曲げにも依存する。本体部平面は、本体部上の直線上にない3点を通る平面として定義される。可能なすべての本体部平面について、動作中にスピンベクトルと本体部平面の法線ベクトルとの間の角度の変化をできる限り小さく保つことで、出力動力が増大し、効率が高まる。可能なすべての本体部平面について、スピンベクトルと本体部平面の法線ベクトルとの間の角度が歯車デバイスの動作中に変化しない場合、この角度のみをパラメータと考えると、効率は最大である。
この方法が、一定のまたは減少する傾斜角度に達するように第2の軸の周りで本体部に印加されるトルクを調節する工程をさらに含む場合に、方途5から12の好ましい一実施形態が構成される。言い換えると、例えば、第2の軸にそって出力シャフトに印加される負荷を使って第2の軸の周りで印加されるトルクの大きさは、一定のまたは減少する傾斜角度に達するように、つまり、反作用トルクの大きさが第3の軸の周りで本体部に印加されるトルクの大きさ以上となるように選択される。
歯車デバイスの摩擦抵抗を減らすことで、効率が高まる。例えば、磁気軸受を使用すること、及び/又は軸受を潤滑するためのオイルもしくはグリースなどの潤滑手段を使用すること、及び/又は歯車デバイスを真空容器内に配置して、摩擦抵抗を低減させる。
歯車デバイスによって供給される動力は、出力トルクと出力運動速度の積、または反作用トルクと反作用速度の積であるため、この動力を最大化するために、第1の軸の周りのスピン速度、第3の軸の周りの印加トルクの大きさ、および出力トルクと出力運動速度の積または反作用トルクと反作用速度の積が最大化される傾斜角度を選択する必要があるということが言える。
歯車デバイスが、スピン速度を調節するための手段と印加トルクを調節するための手段と傾斜角度を調節するための手段とをさらに備える場合に、方途1から4の好ましい一実施形態が構成される。この場合、歯車デバイスの望ましい出力運動速度及び/又は望ましい出力トルクを選択し、それに応じてスピン速度、印加トルク、および傾斜角度を調節するための手段も構成されうる。また、歯車デバイスの望ましい反作用速度及び/又は望ましい反作用トルクを選択し、それに応じてスピン速度、印加トルク、および傾斜角度を調節するための手段も構成されうる。
本体部が、別の回転モーターと結合され、別の回転モーターから切り離されるようにできる場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
試験デバイスが、本体部と別の回転モーターとの間の結合を行う、差し込み式結合として形成される結合手段を備える場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
本体部が、別の回転モーターによって一時的に、好ましくは最初に駆動される場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
試験デバイスが、スピン軸の周りの本体部の角速度、スピン軸の周りの本体部の回転の方向、出力シャフトの角速度、出力シャフトの回転の方向、傾斜軸の周りの角速度、および傾斜軸の周りの回転の方向のパラメータ、当該パラメータのうちの1つまたは複数のパラメータの時間経過のパラメータのうちの1つまたは複数のパラメータを測定するための1つまたは複数の測定手段を備える場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
本体部が、本体部のパラメータである、質量、幾何学的形状、弾性率、慣性モーメント、密度分布のうちの1つまたは複数のパラメータの変化に対して交換できる場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
スピン軸にそった本体部の位置が可変である場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
レバーアームの形成に関する本体部の位置が可変である場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
試験デバイスが、最終傾斜角度での傾斜軸の周りのスピン軸の運動を制限するための制限手段を備える場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
試験デバイスが、最終傾斜角度で本体部の支持手段によって加えられる力を測定するための力測定手段を備える場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
制限手段が、本体部の出力シャフトまたは支持手段上に配置され、本体部の出力シャフトおよび/または支持手段と連携動作する、ストッパーを備える場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
試験デバイスが、傾斜軸の周りでトルクを印加する、印加トルクが本体部の質量と無関係である、手段を備える場合に、方途13の好ましい一実施形態が構成される。
方途13および14による「クレードル」という用語は、ジンバルなどの本体部を支持するための任意の種類の支持デバイスを表すことを意図されている。
この方法が、傾斜軸の周りのスピン軸の回転が観察されない場合にスピン軸の周りの本体部の角速度を決定することをさらに含み、決定された角速度が臨界角速度である場合に、方途14の好ましい一実施形態が構成される。
この方法が、パラメータであるレバーアーム、スピン軸の初期傾斜角度のうちの1つまたは複数の異なる値について本体部の臨界角速度を決定することをさらに含む場合に、方途14の好ましい一実施形態が構成される。
この方法が、さまざまなパラメータに応じて、特に初期または最終傾斜角度に応じてスピン軸の周りの本体部の角速度と出力シャフトの角速度との比を決定することをさらに含む場合に、方途14の好ましい一実施形態が構成される。
本発明のこれらの特徴および利点ならびに他の特徴および利点は、付属の図面と併せて本発明の好ましい例示的な実施形態の詳細な説明を読むとよく理解されるであろう。
本発明の好ましい一実施形態による歯車デバイスを示す略図である。 図1の歯車デバイスのコンポーネントの回転軸の相対配向を示す図である。 図1の歯車デバイスの出力原動力を供給するようにトルクが印加される方向を示す図である。 トルクを印加する他の方法のスキームを示す図である。 試験装置の一実施形態を示す図である。 試験装置の他の実施形態を示す図である。 図6の詳細と同様の、制限手段の一実施形態を示す図である。 制限手段の他の実施形態を示す図である。 制限手段の第3の実施形態を示す図である。 歯車デバイスの配列の一実施形態を示す図である。 力場のスキームを示す図である。 ベクトルのスキームを示す図である。 本体部の接続アーム長のスキームを示す図である。
図1を参照すると、歯車デバイス1は、第1の軸4の周りで一緒に回転するように回転シャフト3と同じ軸上に取り付けられている中空でない円筒状ホイールの形の本体部2を備える。回転シャフト3は、内側軸受6を使って内側クレードル5内に取り付けられる。内側クレードル5は、外側軸受8を使って傾斜軸16の周りの内側クレードル5の回転を制限するように外側クレードル7内に取り付けられ、次いで、第2のクレードル7は、歯車デバイス1の出力軸を構成する第2の軸11の周りでフレーム9に対し相対的に回転できるようにフレーム軸受10を介してフレーム9内に取り付けられる。第2の軸11に加えて、または代替として、傾斜軸16は、歯車デバイス1の出力軸を構成する。
ホイール2の回転シャフト3は、電気モーター12または他の入力原動力源を使って第1の軸4の周りに回転させられる。電気モーター12は電池から電力の供給を受けることができる。回転シャフト3は、歯車デバイス1の第2の軸11に関して傾斜角度θで取り付けられ、傾斜角度θは、0度より大きく90度より小さい。
これは、図2を見るとはっきりとわかる。ホイール2の回転軸は、第1の軸4にそっている。ホイール2は、第1の軸4と第2の軸11とがホイール2の質量中心CMで交差するように取り付けられる。第2の軸11と傾斜軸16とによって張られる平面13は、空間内のホイール2の配置をより明確に示すように図2に示されており、また3次元直交座標系の方向にそった3つのベクトルは、純粋に軸4、11、16の相対配向を示すために示されている。
図1に示されている歯車デバイス1において、油圧ラム15は、第1の軸4と第2の軸11の両方に垂直な、傾斜軸16として定義されている、第3の軸16の周りで回転シャフト3に−したがって、ホイール2にも−トルクを印加するために使用される。ラム15によって印加されるトルクは、傾斜角度θの増大の方向に向けられる。
印加トルクは、歯車デバイス1の第2の軸11の周りの第1の軸4の回転を引き起こす。
油圧ラム15は、それに加えて、第1の軸4が印加トルクの方向と反対の方向で傾斜軸16の周りに回転するのを妨げる働きをする、つまり、傾斜角度θは減少する。
歯車デバイス1の動作時に、ホイール2は、最初に、所定の臨界回転速度ωを超えるまで第1の軸4の周りに回転させられる。次いで、油圧ラム15が作動し、傾斜軸16の周りで、傾斜角度θの増大の方向に、内側軸受6および回転シャフト3を介して間接的にホイール2にトルクを印加する。これにより、出力軸11の周りの第1の軸4の回転が生じる。しかし、第1の軸4の周りで臨界回転速度ωを超えるホイール2の回転が生じるので、さらに傾斜軸16の周りの、ただし、反対の方向、つまり、傾斜角度θの減少の方向の成分を有する反作用トルクが発生する。この反作用トルクは、第1の軸4を傾斜角度θの減少する方向で傾斜軸16の周りに回転させる。しかし、この移動は、その後、回転シャフト3の回転を停止させる接合部として働く油圧ラム15によって妨げられる。その結果、ホイール2の回転速度ωspin、回転シャフト3の回転速度、第1のクレードル5の回転速度、および出力軸である、第2の軸11の周りの第2のクレードル7の回転速度ωoutは、増大する。この段階において、歯車デバイス1の出力軸に負荷を加えることができる。
油圧ラム15の動作は、油圧ラム15に取り付けられているセンサー(図示されず)から位置信号を供給される制御ユニット17によって制御される。位置信号に対する応答として制御ユニット17によって生成される制御信号は、油圧ラム15内の油圧に影響を及ぼし、内側クレードル5を外側クレードル7に相対的に望ましい傾斜角度θまで回転させる。
制御ユニット17は、ホイール2の回転速度、傾斜角度θ、および印加トルクの大きさを制御するための制御信号を供給する。上に示されているように、傾斜角度θは、油圧ラム15によって制御される。これらのパラメータを制御することによって、歯車デバイス1の出力回転速度ωoutを制御することが可能である。
第2の軸11で与えられた出力原動力の一部を電気モーター12に戻すために、ベルト18、オルタネータ19、電気ハーネス20、および制御ユニット17の形態のフィードバック機構が使用されうる。
トルクが印加される際に中心となる傾斜軸16の配向およびトルクの方向は図3に示されており、この図を見ると、ホイール2は、第2の(=出力)軸11に関して傾斜角度θをなす第1の軸4の周りに回転することがわかる。油圧ラム15によって印加されるトルクは、矢印21によって示される方向に印加され、反作用トルクは、矢印22によって示される方向に生じる。
好ましい実施形態では、第1の軸4と第2の軸11とがホイール2の質量中心CMで交差するけれども、第1の軸4と第2の軸11が交差しない代替配列構成も企図され、その場合、第1の軸4または第2の軸11のいずれかがホイール2の質量中心CMを通過するか、または第1の軸4および第2の軸11のいずれもホイール2の質量中心CMを通過しない。
好ましい実施形態の歯車デバイス1は、その出力軸11とともに水平方向に例示されているけれども、歯車デバイス1は、その出力軸11とともに任意の望ましい配向で機能することは理解されるであろう。
図1から図3と組み合わせて先行する説明において説明されているように歯車デバイスの設計および動作に対するパラメータをそれぞれ決定し、推定するために、試験デバイスが製作されている。この試験デバイスおよびその動作機能の設計は、図4の概略図面において説明されている。
このスキームの本質的特徴は、トルクが、質量mを有する、偏心的に取り付けられている本体部2、例えば、中空でない円筒状ホイールを使って傾斜軸16に印加されること、および図1に示されているようなラム15などの、トルクを印加するための外部デバイスを必要としないことである。図4に示されているスキームは、トルクを印加するための外部デバイスが不要であるため、図3に示されている歯車デバイスのスキームと比較して修正と簡素化となっている。図4に示されているスキームの他の重要な特徴は、傾斜軸16の周りのスピン軸4の回転を制限するための制限手段である。
試験デバイスは、異なる実施形態で設計されうる。以下で詳細に説明される試験デバイスの2つの異なる実施形態が図5および図6に示されている。
試験デバイスの目的は、他のパラメータを測定しながらパラメータの変化の可能性をもたらすことである。この目的のために、試験デバイスの具体的実施形態は、特別なデバイス、例えば、異なる回転体の使用を可能にする結合デバイス、レバーアームの調節を行うための調節デバイス、調節可能制限手段、および多様な回転軸の回転速度および回転方向などのパラメータの測定を行うためのさまざまな測定ユニットを有する。
図4は、傾斜軸16の周りでトルクを印加するために本体部2の質量mが使用される状況を示す図式である。本体部2は、スピン軸を構成する第1の軸4の周りに回転する。スピン軸4は、出力軸を構成する垂直の第2の軸11に関して傾斜角度θをなす。スピン軸4は、スピン軸4と垂直の出力軸11の両方に垂直な傾斜軸16の周りに回転することができる。さらに、スピン軸4は、出力軸11の周りに回転することができる。したがって、本体部2は、3つの異なる軸の周りに、つまり、スピン軸4、垂直の出力軸11、および水平の傾斜軸16の周りに回転することができる。
本体部2は、第1の軸4、出力軸11、および傾斜軸16が交差する交点IPから離れた位置にある第1の軸4上に取り付けられる。本体部2の質量中心CMは、傾斜軸16から距離Lのところにあり、したがって、長さLのレバーアームを構成する。本体部2は、重力の影響を受け、gを大きさの平均が9.81m/sである重力加速度とすると、
=mg (式1)
で表される重力が本体部2の質量中心CMに作用する。本体部2に印加される力Fは、傾斜軸3の周りにトルクTを加える。トルクTの大きさは、
T=FLsinθ=mgLsinθ (式2)
である。
トルクTは、矢印21によって示される方向に印加される。本体部2が、臨界角速度ωより大きい角速度ωspinで第1の軸4の周りに回転する場合、反作用トルクは、矢印22によって示される方向に生じる。反作用トルクの大きさが、本体部の重量から生じるトルクTの大きさより大きいので、反作用トルクは、傾斜角度θを減少させる。本体部2が、臨界角速度ωより小さい角速度ωspinで第1の軸4の周りに回転する場合、反作用トルクの大きさは、本体部の重量から生じるトルクTの大きさより小さく、傾斜角度θが増大する。
スピン軸4、出力軸11、および傾斜軸16の周りの本体部2の回転は、以下において測定値を使って文書化されている実験において測定され、記録されている。出力軸11の周りのスピン軸4の回転は、剛体の理論において周知の歳差効果に関係すると仮定される。
図5の試験装置
図5は、図4に示されているスキームに従って動作する試験装置の一実施形態を示している。
図1に示されている歯車デバイスの実施形態と比較した図5の試験装置の本質的違いは、図5に示されている試験装置の本体部2は偏心的に取り付けられ長さLのレバーアームを構成するという点である。ここで使用する「偏心」という用語は、本体部2の質量中心CMが、図1から図3に示されている本体部の場合のように交点IPに位置していないことを意味する。したがって、本体部2は、重力の影響を受ける、つまり、質量mを有する本体部2は傾斜軸16の周りでトルクを印加する。
試験装置は、一緒に回転するように回転シャフト3と同一の軸上に取り付けられている本体部2、例えば、中空でない円筒ホイールを備える。回転シャフト3の長手方向軸が、スピン軸4にそって配置される。回転シャフト3は、内側軸受6を使って内側ジンバル5内に回転可能なように取り付けられる。内側ジンバル5は、外側軸受8を使って傾斜軸16の周りで回転するように外側ジンバル7内に取り付けられる。第2のジンバル7は、長手方向軸が垂直の出力軸11にそって配置される出力シャフト110上に取り付けられる。
垂直の出力シャフト110は、出力シャフト110がその長手方向軸の周りに回転可能なように軸受40によって支持される。軸受40は、垂直の出力軸11にそって出力シャフト110を保持するために、支持材41、例えば、三脚に取り付けられる。支持材は、例えば、ネジを使って、地面に取り付けられる。
スピン軸4は、出力軸11に関して傾斜角度θをなす。本体部2は、スピン軸4、出力軸11、および傾斜軸16の交点IPから離れた位置にある第1の軸4上に取り付けられる。本体部2の質量中心CMは、傾斜軸3から距離Lのところにある。本体部2は、重力の影響を受け、mを本体部2の質量とし、gを大きさの平均が9.81m/sである重力加速度とすると、F=mgで表される重力が本体部2の質量中心CMに作用する。本体部2に印加される力Fは、傾斜軸16の周りにトルクTを加える。トルクTの大きさは、T=FLsinθ=mgLsinθとなる。
回転シャフト3は、外部原動力源に容易に結合できるように結合手段33を備える。スピン軸4の周りで本体部2を角速度ωspinでスピンさせるために、外部原動力源、例えば、ブレースまたはドリルが使用される。しかし、他の原動力源を使って、例えば、本体部2または回転シャフト3上に固定配置された電気モーターによって、本体部2の角速度ωspinを与えることも可能である。
試験装置は、傾斜角度θの許容可能範囲を制限するための制限手段210をさらに備える。制限手段210(図5には詳細に示されていない)は、外側軸受8内に組み込むことができる。制限手段210は、回転シャフト3の枢動移動を最小傾斜角度θminから最大傾斜角度θmaxまでの枢軸範囲に制限する。
本体部2は、角速度ωspinで回転させられる。傾斜軸16の周りで本体部2によって加えられるトルクと組み合わせた本体部2の角速度は、出力シャフト110の回転を引き起こす。
本体部2については、傾斜角度θに依存する臨界角速度ωが存在する。本体部2の臨界角速度ωを決定することが目的である。0°から90°までの範囲の傾斜角度θについて、臨界角速度ωは、以下のように決定されうる。本体部2が、スピン軸4の周りの角速度ωspinで回転すると仮定しよう。角速度ωspinの結果、傾斜角度θの増大の方向に、つまり、図5において、下方に、傾斜軸16の周りの回転シャフト3の回転が生じる場合、本体部2の角速度ωspinは、臨界角速度ωより低い。角速度ωspinの結果、傾斜角度θの減少の方向に、つまり、図5において、上方に、傾斜軸16の周りの回転シャフト3の回転が生じる場合、本体部2の角速度ωspinは、臨界角速度ωより大きい。角速度ωspinの結果、傾斜軸16の周りの回転シャフト3の回転が生じない場合、本体部2の角速度ωspinは、臨界角速度ωに等しい。
臨界角速度ωの決定は、以下のプログラムにまとめることができる。
工程1:スピン軸4の周りの本体部2の角速度の値ωspinを選択する。
工程2:角速度ωspinの結果、傾斜角度θの増大する方向で傾斜軸16の周りに回転を生じる場合には、工程3に進む。
角速度ωspinの結果、傾斜角度θの減少する方向で傾斜軸16の周りに回転を生じる場合には、工程4に進む。
角速度ωspinの結果、傾斜軸16の周りに回転が生じない場合、本体部2の臨界角速度ωは、臨界ω=ωspinであると決定される。
工程3:ωspinの値を大きくして、工程2に進む。
工程4:ωspinの値を小さくして、工程2に進む。
臨界角速度ωは、本体部2の幾何学的形状および質量、本体部の材料の密度分布、スピン軸4と出力軸11との間の傾斜角度θ、距離L、つまり、トルクの大きさ、および周囲温度および湿度などのいくつかの環境条件に依存する。
図5の試験装置の利点は、本体部2が2つの異なる方途のいずれかで容易に位置決めされうることである。第1の方途では、本体部2は、本体部2の質量中心CMが交点IPから距離Lのところに来るように、図5に示されているように回転シャフト3上に偏心的に取り付けることができる。この状況では、本体部2の質量mは、傾斜軸16の周りで大きさT=mgLsinθのトルクTを印加する。代替の方途では、本体部2は、本体部2の質量中心CMが極端な場合のL=0に対応する交点IPのところにあるように、回転シャフト3上に取り付けることができる。この状況では、本体部2の質量mは、傾斜軸16の周りではトルクを印加しない。この代替事例では、傾斜軸16の周りでトルクを印加するために、外部トルク印加手段、例えば、傾斜角度の範囲全体にわたって一定のトルクを印加するラムを備える必要がある。
図6の試験装置
図6は、図4に示されているスキームに従って動作する試験装置の他の実施形態を示している。
図6の試験装置は、ジンバル5および7を除き、図5の試験装置と類似している。図6の試験装置は、ジンバル5および7の代わりに、出力シャフト110および枢軸アーム30を備える。枢軸アーム30は、枢軸アーム30が傾斜軸16の周りで回転可能なように枢軸31を使って出力シャフト110上に枢着される。枢軸アーム30は、枢軸31を超えて下方に細長く、これにより、枢軸アーム30を制限手段210と連携させることができる。枢軸アーム30の質量に関しては、枢軸アーム30の質量中心は、枢軸アーム30だけにトルクが加えられないように枢軸31に関して位置決めされる。
枢軸アーム30は、本体部2が枢軸アーム30の長手方向軸を構成するスピン軸4の周りに回転可能であるようにする軸受32を備える。軸受32の位置は、レバーアームの長さLを調節するために枢軸アームにそって変えることができる。
試験装置は、傾斜角度θの許容可能範囲を制限するための制限手段210をさらに備える。制限手段210は、出力シャフト110または枢軸アーム30に確実に接続することができる。制限手段210は、枢軸アーム3の枢動移動を最小傾斜角度θminから最大傾斜角度θmaxまでの枢軸範囲に制限する。図7は、制限手段210の詳細を示している。
好ましくは、図5および図6の試験装置の要素、特に本体部2は、好ましくは70GPを超える、高い弾性率を有する材料、例えば、鋼鉄またはアルミニウムなどの剛体材料から作られる。
制限手段
図7は、傾斜角度θの範囲を制限するための制限手段210の第1の実施形態を示している。制限手段210は、枢軸31の下の出力シャフト110上に固定配置されている一対の平行金属板221を備える。金属板221は相隔てて並び、枢軸アーム30が傾斜軸16の周りで自由に上下できる垂直の廊下を形成する。金属板221はそれぞれ、多数の穴213を備える。これら2つの金属板221のこれらの多数の穴は、互いに関して整列され、これにより金属ボルト214、215が2つの整列された穴213を通って水平方向にスライドすることができる。下側金属ボルト214は、下側位置に挿入され、これにより、最小傾斜角度θminで枢軸アーム30用のストッパーを形成する。上側金属ボルト215は、上側位置に挿入され、これにより、最大傾斜角度θmaxで枢軸アーム30用のストッパーを形成する。
図8は、傾斜角度θの範囲を制限するための制限手段210の代替実施形態を示している。図8の制限手段210の機能は、制限手段210の位置を除いて、図7の制限手段210の機能に類似している。図7の一対の金属板221とは反対に、図8の一対の金属板は、枢軸31の上に被さる位置に置かれる。下側金属ボルト214は、下側位置に挿入され、これにより、最大傾斜角度θmaxで枢軸アーム30用のストッパーを形成する。上側金属ボルト215は、上側位置に挿入され、これにより、最小傾斜角度θminで枢軸アーム30用のストッパーを形成する。
図9は、制限手段210のさらに他の実施形態を示す図である。制限手段210は、金属板50の外周の近くに湾曲した穴51を有する円形金属板50、金属板50から突き出て、穴51にそって移動可能である第1のストッパー52および第2のストッパー53、ならびに第1のストッパー52と第2のストッパー53との間で移動可能なボルト54を備える。金属板50は、傾斜軸16が金属板50の中心を通り、金属板50の平面に対し垂直になるように、図1に示されている歯車デバイス1の外側クレードル7に固定接続されている。傾斜軸16にそった枢軸31は、金属板の中心を通り、金属板50から突き出る。ボルト54の一端は、ボルト54が傾斜軸16から90度で延在するように突出枢軸31に固定接続される。ボルト54の長さは、傾斜軸16の周りのボルト54の枢動運動が、第1のストッパー52および第2のストッパー53によって制限されるように選択される。
第1のストッパー52および第2のストッパー53の位置は、歯車デバイス1の動作中であっても、個別に変更することができる。第1のストッパー52または第2のストッパー53の位置の変更は、例えば、歯車機構を使って実行することができる。第1のストッパー52および第2のストッパー53の各位置は、ボルト54が傾斜軸16の周りで枢動することを許される最大角度範囲αを画定する。この方途により、歯車デバイス1の動作中であっても、第1の軸4と第2の軸11との間の傾斜角度θの許容可能範囲を画定し、変更することができる。
配列
図10は、4つの歯車デバイスの好ましい2×2配列を示している。この2×2配列は、図1に示されている歯車デバイス1のタイプの4つの歯車デバイスを含むが、この場合、これら4つの歯車デバイスのフレーム9は、単一の配列フレーム90に組み立てられている。4つの歯車デバイスの第2の軸11にそった出力シャフト110は、配列フレーム90の前側から突き出る。出力シャフト110のそれぞれの出力原動力は、4つの歯車デバイスの各出力原動力を一緒にして1つの結合的な出力シャフト36にするための4つの角歯車29によって回される。4つの歯車デバイスはそれぞれ、出力原動力を歯車デバイス内にフィードバックするためのベルト18およびオルタネータ19を備えるフィードバック手段を具備する。
力場
図11は、太さdxの円筒状本体部2に作用する力場201のスキームを示している。図11は、本体部2の平面200が本体部2の回転軸に関して垂直に配置されていることを示している。図11の平面は、3次元直交座標系の方向にそった3つのベクトルx、y、zを示しており、これは、平面200および力場201の配向を例示している。第3の軸16の周りで本体部2にトルクが印加される。
第3の軸16は、直交座標系のx方向にそって配置され、本体部平面200の点AおよびBを通過する。トルクベクトルは、直交座標系のx方向を指す。トルクによって引き起こされる回転方向21は、右手の法則を用いて決定される、つまり、右手を使用して、トルクベクトルの方向に親指を立てる。曲げた人差し指は、回転の方向を示す。
力場201は、力ベクトルからなる。力場201の4つの力ベクトル100から103が、図11に例示的に示されている。太さdxの円筒状本体部2では、図11に示されている、力場の形状は、無理やり曲げられる棒の円形断面に生じる力場と同じである。力ベクトル100および101は、最大値を有する力場201の力ベクトルである。これらは、正のz方向および負のz方向をそれぞれ指している。力ベクトル102および103は、本体部平面201上のその位置に応じてより小さい値を有する力場201の力ベクトルである。これらは、正のz方向および負のz方向をそれぞれ指している。
ベクトル
図12は、本発明の一実施形態による歯車デバイス内に生じる回転運動に付随するベクトルの配向を示している。図12は、歯車デバイスの円筒状ホイール2を示している。ホイール2の質量中心は、第1の軸4と第2の軸11と第3の軸16とが交差する交点IPに配置される。この平面は、純粋に、軸4、11、16およびホイール2の相対配向をわかりやすくするために示されている。
ホイール2は回転され、これにより、ホイール2の回転軸は第1の軸4にそっている。第1の軸4の周りのホイール2の角運動の角速度ベクトルは、スピンベクトルV1と称される。
第1の軸4と第2の軸11との間の傾斜角度の増大の方向に第3の軸16(=傾斜軸)の周りでトルクがホイール2に印加される。第3の軸16の周りで印加されるトルクのトルクベクトルは、第1の軸の周りの印加トルクベクトルV3と称される。
第3の軸16の周りにトルクが印加されると、第1の軸4が第2の軸11の周りで歳差運動する。第2の軸11の周りの第1の軸4の角運動の角速度ベクトルは、出力運動ベクトルV2と称される。
接続アーム長
図13は、接続アーム長の定義を例示するためのスキームを示している。図13は、本発明による歯車デバイスの第1の軸4および第2の軸11を示している。軸4、11は両方とも、図13の図面の平面内に置かれる。第1の軸4は、第1の軸4が枢軸34の中心の周りで図13の図面の平面内で回転可能なように枢軸を使って第2の軸11上に枢着される。第1の軸4は、傾斜角度θで第2の軸11に関して配向される。第1の軸4は、本体部2のスピン軸(=回転軸)を構成する。
図13は、スピン軸4が本体部2の質量中心CMを通り、本体部2の慣性モーメントが最大化されるようにスピン軸4の周りで回転するように歯車デバイス上に取り付けられている本体部2の輪郭を示している。
図13は、中心平面250(=本体部2の質量中心CMを通り、第1の軸4に直交する平面)に関して対称的でない場合を示している。この場合、2つの可能な取り付け配向のうち、好ましくは枢軸34の中心を通る、本体部2の質量中心CMと第3の軸16との間の距離が小さい方の配向が使用される。
本体部2と交差し、スピン軸4に直交する平面は無限に多くある。これらの平面のうち、枢軸34の中心までの最小距離を有する平面が、接続平面Pと定義される。接続平面Pに従って、接続アーム長Lは、接続平面Pとスピン軸4との交点から枢軸34の中心までの距離として定義される。接続アーム長Lは、本体部2の質量中心CMから第3の軸16までの距離として定義され、レバーアームの長さとは異なる。
実験
以下の4つの実験1から4は、図6に示されている試験装置を使用して実施された。これらの実験では、以下の表1において定義されている9つの異なる本体部が使用された。
使用された鋼鉄は、7850kg/mの密度を有し、使用されたアルミニウムは、2700kg/mの密度を有している。
実験1
この実験では、2つの異なる傾斜角度についてこれらの本体部の臨界角速度ωを測定することによって、表1に指定されているように4つの本体部A、B、C、およびDを試験した。実験は、図6の試験装置で実施された。本体部の質量中心CMは、交点IPから約0.072mの距離Lのところに配置された。
第1の実験試行では、傾斜角度θを45度に設定した。測定された値は、表2aに示されている。
単位「rpm」は、「毎分回転数」を意味する、つまり、60rpmは、1Hzに対応する。
第2の実験試行では、傾斜角度θを25度に設定した。測定された値は、表2bに示されている。
実験2
この実験の目的は、本体部の角速度ωspinが臨界角速度ωに比べて小さい場合に、本体部2が倒れる、つまり、本体部2の質量mにかかる重力によって引き起こされる印加トルクと同じ方向に傾斜軸16の周りで回転することを証明することである。
この実験は、以下の工程にまとめることができる。
1.外部原動力源を使用して、初期傾斜角度θminに対する本体部の臨界角速度ωより低い初期角速度ωspinになるまでスピン軸4の周りで本体部2を回転させる。
2.本体部2を、初期傾斜角度θminに配置する。
3.本体部2を、初期傾斜角度θminで解放する。
4.初期傾斜角度θminで始まり、最終傾斜角度θmaxで終わる傾斜軸16の周りの本体部2の回転の持続時間を測定する。
5.回転中に、出力シャフト11の最大出力角速度ωoutを測定する。
これら5つの工程は、表1に指定されている3つの本体部A、B、およびCについて実施された。上述の5つの工程を使用する実験は、以下のように実行された。
本体部2は、傾斜軸16から距離L=0.072mのところにある枢軸アーム30に位置決めされる。制限手段210は、傾斜角度θを最小傾斜角度θmin=30°から最大傾斜角度θmax=80°までの範囲に制限するように調節される。
枢軸アーム30は、最初に、θmin=30°のところに位置決めされ、次いで解放される。本体部2が回転しない場合、これは、重力の影響下で倒れ、枢軸アーム30が、傾斜角度θの増大とともに傾斜軸16の周りで回転する。初期傾斜角度θmin=30°から最終傾斜角度θmax=80°まで倒れる時間は、0.5秒未満である。
本体部2が、本体部2の臨界角速度ωより小さい初期角速度ωspinになるまで回転し、初期傾斜角度θmin=30°で解放された場合、枢軸アーム30は、ゆっくりと増大する傾斜角度θとともに垂直の出力軸11の周りで歳差運動をする。本体部2の歳差運動によって、出力シャフト110が出力角速度ωoutで回転する。枢軸アーム30が最終傾斜角度θmax=80°で上側金属ボルト215に接触するまで、傾斜角度θの着実な増大とともに枢軸アーム30の螺旋運動が続く。
表3は、表1の本体部A、B、Cに対するこの実験の結果をまとめたものである。
実験3
実験3は、本体部2の初期角速度ωspinが本体部2の臨界角速度ωより大きいという点で実験2と異なる。
この実験の目的は、本体部2の角速度ωspinが臨界角速度ωに比べて大きい場合に、本体部が起き上がる、つまり、本体部2の質量mにかかる重力によって引き起こされる印加トルクと反対の方向に傾斜軸16の周りで回転することを証明することである。本体部2のこの起き上がりは、「反作用運動」と呼ぶことができる。この実験は、反作用運動を停止する効果、つまり、出力シャフト110の出力角速度の著しい増大も明らかにする。
この実験は、以下の工程にまとめることができる。
1.外部原動力源を使用して、初期傾斜角度θmaxに対する本体部2の臨界角速度ωより大きい初期角速度ωspinになるまでスピン軸4の周りで本体部2を回転させる。
2.本体部2を、初期傾斜角度θmaxに配置する。
3.本体部2を、初期傾斜角度θmaxで解放する。
4.初期傾斜角度θmaxで始まり、最終傾斜角度θminで終わる傾斜軸16の周りの本体部2の回転の持続時間を測定する。
5.反作用運動中に、出力シャフト11の最大出力角速度ωoutを測定する。
6.反作用運動を、制限角度θminで停止する。本体部2の角速度ωspinは、本体部2が制限角度θminで制限手段にちょうど寄りかかったときに測定される。
7.反作用運動が停止されたときに、出力シャフト11の最大出力角速度ωoutを測定する。
8.本体部2の角速度ωspinが、臨界角速度ωより低くなると(例えば、摩擦損失のせいで)、本体部2は倒れ始める。
これら8つの工程は、表1に指定されている4つの本体部A、B、C、およびDについて実施された。上述の8つの工程を使用する実験は、以下のように実行された。
本体部2は、傾斜軸3から距離L=0.072mのところにある枢軸アーム30に位置決めされる。試験装置は、傾斜角度θを最小傾斜角度θmin=25°から最大傾斜角度θmax=30°までの範囲に制限するための制限手段210をさらに備える。
枢軸アーム30は、初期傾斜角度θmax=30°に位置決めされる。本体部2は、本体部2の臨界角速度ωより大きい初期角速度ωspinに回転され、枢軸アーム30は、初期傾斜角度θmax=30°で解放される。枢軸アーム30は、ゆっくりと減少する傾斜角度θとともに垂直の出力軸11の周りで回転する。枢軸アーム30が螺旋を描きながら起き上がると、出力シャフト110が出力角速度ωoutで回転する。枢軸アーム30が上側金属ボルト215に接触し、反作用運動が最終傾斜角度θmin=25°(=制限角度)で停止されるまで、傾斜角度θの着実な減少とともに枢軸アーム30の螺旋運動が続く。
表4は、表1の4つの本体部A、B、C、Dに対するこの実験の結果をまとめたものである。
列2は、本体部2の初期角速度ωspinを示しており、初期角速度ωspinは、その傾斜角度θmax=30°に対する臨界角速度ωより高い。列3は、初期傾斜角度θmax=30°での本体部2の解放から、最終傾斜角度θmin=25°での起き上がり(=反作用運動)の終わりまでの時間を示している。列4は、枢軸アーム30が起き上がるときに観察される出力シャフト110の最大出力角速度ωoutを示している。列5は、枢軸アーム30が、最終傾斜角度θmin=25°で下側金属ボルト214にのみ接触した瞬間の本体部2の角速度ωspinを示している。列6は、枢軸アーム30の起き上がりが、最終傾斜角度θmin=25°で下側金属ボルト214によって停止された後に観察される出力シャフト110の最大出力角速度ωoutを示している。
表4の列2、3、および4からわかるように、初期角速度ωspinを増大させると、反作用運動の速度が高まるが、反作用運動時に観察される最大出力角速度ωoutは減少する。反作用運動が、最終傾斜角度で停止されたとき、出力角速度ωoutは、過剰に増大し、増大の量は、本体部の初期角速度ωspinが高いときに多い。
実験4
本発明による歯車デバイスにおける各種の本体部のその適切さに関する比較を行えるように、比臨界角速度ωc,specが定義されている。傾斜角度θおよび接続アーム長Lに対する本体部の比臨界速度ωc,spec(「比臨界角速度」とも称される)は、傾斜角度がθで、接続平面と枢軸の中心との距離がLの場合に図6の試験デバイスを使用して測定された本体部の臨界速度ωとして定義される。
この実験の目的は、25mmに固定された接続アームの長さLおよび45度の傾斜角度θに対する各種の本体部の比臨界速度ωc,specの測定結果を示すことである。実験は、図6の試験装置を使用することによって実施された。
より高い回転速度でより大きな寸法の本体部を回転させることが困難であるため、この実験では直径の小さな表1の本体部E、F、G、H、Jが使用されている。
表5は、表1に指定されている3つの本体部について測定された比臨界角速度ωc,specを示している。
本体部2の比臨界速度ωc,specは、本体部2の形状および本体部2の質量分布が効率に関してどれだけ適しているかのみを示す。これら2つの異なる本体部のうち、比臨界速度ωc,specが低い本体部は、本体部の形状および本体部の質量分布に関してより効率的であると言える。しかし、本体部の比臨界速度ωc,specは、本体部の材料の強度が歯車デバイスの必要な出力動力に適しているかどうかを示さない。本体部は、歯車デバイスの望ましい出力動力に必要な印加トルクの大きさの下で強度と剛性に関しても試験されなければならない。本体部の材料の強度が十分でないと、歯車デバイスの効率は、負荷がかかったときに歯車デバイスの動作中に低くなる可能性がある。
本体部2の比臨界速度ωc,specは、傾斜角度および接続アームの長さLに応じて決定される本体部2の特性であるため、本体部2の比臨界速度ωc,specは、2つのパラメータ傾斜角度θと接続アーム長Lの異なる対(θ、L)に対し異なることがある。したがって、各種の本体部を比較するために、同一の(θ、L)パラメータ対に対する本体部の比臨界速度ωc,specが、比較されなければならない。その結果、各種の本体部を比較するために同じ(θ、L)パラメータ対を使用することが重要である。同じ(θ、L)パラメータ対について、比臨界速度が低い本体部は、本体部の形状および本体部の質量分布に関してより効率的であると言える。
同じ(θ、L)パラメータ対に対し異なる比臨界速度値ωc,specを有する2つの異なる本体部があると仮定しよう。次いで、傾斜角度θ、印加トルクの大きさ、およびスピン速度ωspinからなる特定のパラメータ三つ組み(=3個一組)に対し、出力速度値ωoutと出力トルク値とを含む値の対は、これら2つの本体部について異なる。つまり、傾斜角度θ、印加トルクの大きさ、およびスピン速度ωspinが、これら2つの本体部について同じに保たれたとしても、歯車デバイスは、2つの本体部のそれぞれについて異なる出力速度値ωoutおよび出力トルク値をもたらす。
試験対象の本体部のサイズまたは質量が、試験デバイスに適していない場合、倍率に応じてスケーリングされる他の本体部の比臨界速度から数学的計算によって、試験デバイスを使ってこれらの他の本体部を試験できるように、本体部の比臨界速度を推論することができる。
出力動力を決定するための変数の1つは、印加トルクの大きさである。より高い出力動力を得るために、他の動作条件が保たれる限りにおいてより高いトルクを使用する必要がある。また、選択された傾斜角度に対し、印加トルクの大きさが増大する場合、臨界速度ωも増大する。したがって、比臨界速度ωc,specを決定するときに使用されるトルク値より高いトルク値が同じ本体部上で使用される場合、新しいトルク値に対応する新しい臨界速度値は、その傾斜角度に対する比臨界速度ωc,specより高くなるであろう。
本体部のスピン速度ωspinは、歯車デバイスの動作中の臨界速度ωより高いことが必須なので、より高い比臨界値ωc,specを持つ本体部は、より低い比臨界速度ωc,specを持つ本体部と比べてより高い速度で回転されなければならない。
実際、より低いスピン速度ωspinで本体部を使用することは、知られているように、摩擦損失(空気摩擦、軸受摩擦など)がスピン速度ωspinとともに指数関数的に増大するため有益である(表6参照)。さらに、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスをスピン速度を高くするには、モーターの全体的な強度を高めることが必要であり、このため、歯車デバイス、好ましくはモーターデバイスの生産コストが増大する。
比臨界速度ωc,specを測定するための試験デバイスは、測定の精度を高めるためにいくつかの特別な機能を有していなければならない。スピン軸4の周りの回転に対抗して作用する摩擦力によって引き起こされる第2の軸11に対するスピン軸4のトルクの伝達率は、比臨界速度値ωc,specに影響を及ぼす。このような影響を低減するために、スピン軸4の周りの回転に対抗して作用する摩擦力は、理論上最良の値であるゼロに限りなく近くなければならない。第2の軸11の周りの回転に対抗して作用する摩擦力は、第2の軸11の周りの回転速度を減少させ、したがって、比臨界速度値ωc,specを増大させる。このような影響を低減するために、第2の軸11の周りの回転に対抗して作用する摩擦力は、理論上最良の値であるゼロに限りなく近くなければならない。
表6は、本体部Fを回転させるために使用される電気モーター(=スピンモーター)の電流引き込みを示している。
図に示されている実施形態は、図の説明において述べられている機能を有する。しかし、これらの実施形態は、説明の中では述べられていないが、請求項でのみ述べられている他の機能を有する。さらに、すべての請求項の主題は、図に示されている実施形態またはその修正形態において実現することができる。
1 歯車デバイス
2 本体部
3 回転シャフト
4 第1の軸(=スピン軸)
5 内側クレードル
6 内側軸受
7 外側クレードル
8 外側軸受
9 フレーム
10 フレーム軸受
11 第2の軸
12 電気モーター
13 平面
15 油圧ラム
16 第3の軸(=傾斜軸)
17 制御ユニット
18 ベルト
19 オルタネータ
20 電気ハーネス
21 印加トルク、の方向
22 反作用トルク、の方向
29 角歯車
30 枢軸アーム
31 枢軸
32 軸受
33 結合手段
36 結合的な出力シャフト
40 軸受
41 支持材
50 金属板
51 穴
52〜53 ストッパー
54 ボルト
90 配列フレーム
100〜103 力ベクトル
110 出力シャフト
200 平面
201 力場
210 制限手段
211〜212 金属板
213 穴
214〜215 ボルト
221 金属板
250 中心平面
CM 本体部の質量中心
重力
L 距離、長さ
接続アーム長
IP 交点
接続平面
V1 スピンベクトル
V2 出力運動ベクトル
V3 第3の軸の周りの印加トルク
α 角度範囲
θ 傾斜角度
θmin 最小傾斜角度
θmax 最大傾斜角度
ω 角速度
ω 臨界角速度
ωc,spec 比臨界角速度
ωout 出力軸の周りの角速度
ωspin スピン軸4の周りの本体部2の角速度

Claims (65)

  1. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与えるための歯車デバイスであって、
    1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために取り付けられた本体部(2)であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は前記デバイスの当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、本体部(2)と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに、傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りで前記本体部(2)にトルク(21)を印加する手段(15)と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように、傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する手段(210)と、を備え、
    前記デバイスは、原動力源を前記本体部(2)に接続し前記第1の軸(4)の周りで当該本体部(2)を回転させることが可能なように構成され、
    これにより、前記第1の軸(4)の周りの前記本体部(2)の前記回転は、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達するように臨界角速度(ωc)より大きい角速度(ωspin)を有し、それにより出力角速度(ωout)ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは、前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大させる、デバイスにおいて、
    前記本体部(2)は、毎分20000回転未満の比臨界角速度(ωc, spec)を有し、それにより前記少なくとも1つの出力軸の周りの出力動力を増大し、
    これにより、前記比臨界角速度(ωc, spec)は、
    前記比臨界角速度(ωc, spec)が前記本体部(2)の前記臨界角速度(ωc)となるのが、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が45度のときであり、且つ
    前記第1の軸(4)が前記本体部(2)の実質的に質量中心(CM)を通るときであり、且つ
    前記本体部(2)が、当該本体部(2)の慣性モーメントが実質的に最大化されるように配向されるときであり、且つ
    前記本体部(2)が当該本体部(2)の前記質量中心(CM)を通る、前記第1の軸(4)に直交する平面に対して対称的でない場合に、当該第1の軸(4)上で当該本体部(2)を取り付ける可能な取り付け配向のうちから、当該本体部(2)の当該質量中心(CM)と前記第3の軸(16)との間の距離が比較すると小さくなるような配向が選択されるときであり、且つ
    接続アーム長(Lc)が、
    a)前記本体部(2)の質量が0.1kg未満の場合に5mmであり、
    b)前記本体部(2)の質量が0.1kg以上、100kg未満の場合に25mmであり、
    c)前記本体部(2)の質量が100kg以上、1000kg未満の場合に50mmであり、
    d)前記本体部(2)の質量が1000kg以上の場合に100mmであるときであるように定義され、
    これにより、前記接続アーム長(Lc)は、接続平面(Pc)と前記第1の軸(4)との交点から前記第3の軸(16)までの距離であり、これにより、当該接続平面(Pc)は、当該第1の軸(4)に直交する平面であり、前記本体部(2)と交差し、傾斜軸(16)までの最小距離を有することを特徴とする、デバイス。
  2. 請求項1記載のデバイスにおいて、
    前記臨界角速度(ωc)より大きい前記角速度(ωspin)で前記本体部(2)を前記第1の軸(4)の周りに回転させるために前記本体部(2)に接続されている原動力源をさらに備える、デバイス。
  3. 請求項2記載のデバイスにおいて、
    前記少なくとも1つの出力軸の周りの前記本体部(2)の回転から原動力を前記原動力源に伝達するためのフィードバック手段(17、18、19、20)をさらに備える、デバイス。
  4. 請求項3記載のデバイスにおいて、
    前記フィードバック手段(17、18、19、20)は、前記傾斜角度(θ)および前記第3の軸(16)の周りの前記印加トルクの大きさおよび前記少なくとも1つの出力軸の周りの前記出力角速度(ωout)が一定である場合に、前記本体部(2)が前記第1の軸(4)の周りに回転することで摩擦から生じるエネルギー損失を克服するために十分な原動力を前記原動力源に伝達するように配置される、デバイス。
  5. 請求項1から4のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記臨界角速度(ωc)より大きい前記角速度(ωspin)で前記本体部(2)を前記第1の軸(4)の周りに回転させるために前記原動力源を制御する手段をさらに備える、デバイス。
  6. 請求項1から5のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記トルク印加手段(15)は、前記選択された傾斜角度(θ)が10度より大きく、80度より小さいときに、前記第3の軸(16)の周りで前記トルク(21)を前記本体部(2)に印加するように配置される、デバイス。
  7. 請求項1から6のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記トルク印加手段(15)によって印加される前記トルク(21)の大きさを制御する手段をさらに備える、デバイス。
  8. 請求項1から7のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記制限手段(210)は、前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が10度より大きく、80度より小さくなるように、前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限するように配置される、デバイス。
  9. 請求項1から8のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記傾斜角度(θ)を調節する手段をさらに備える、デバイス。
  10. 請求項9記載のデバイスにおいて、
    前記少なくとも1つの出力軸の周りの望ましい出力角速度(ωout)を選択し、前記調節手段に当該選択された出力角速度(ωout)に応じて前記傾斜角度(θ)を調節させるための手段をさらに備える、デバイス。
  11. 請求項9または請求項10記載のデバイスにおいて、
    前記デバイスの望ましい出力トルクを選択し、当該選択された出力トルクに応じて前記傾斜角度(θ)を調節する手段をさらに備える、デバイス。
  12. 請求項1から11のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を印加するための前記手段(15)は、バネを備える、デバイス。
  13. 請求項1から12のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を印加するための前記手段(15)は、油圧ラム、空気圧ラム、電磁ラムのうちの1つまたは複数を備える、デバイス。
  14. 請求項1から13のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記制限手段(210)は、傾斜角度(θ)の減少の方向の前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を妨げるように配置される、デバイス。
  15. 請求項1から14のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を印加するための前記手段(15)は、前記制限手段(210)としての役目をさらに果たす、デバイス。
  16. 請求項1から15のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記制限手段(210)は、接合部を備え、
    前記接合部は、前記傾斜角度(θ)を減少させる向きの前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を妨げる、デバイス。
  17. 請求項1から16のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記第1の軸(4)は、前記本体部(2)の実質的に前記質量中心(CM)を通る、デバイス。
  18. 請求項1から17のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記第2の軸(11)は、前記本体部(2)の実質的に前記質量中心(CM)を通る、デバイス。
  19. 請求項1から18のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記第1の軸(4)および前記第2の軸(11)は、交差する、デバイス。
  20. 請求項1から18のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記第1の軸(4)および前記第2の軸(11)は交差せず、前記傾斜角度(θ)は、当該第1の軸(4)と当該第2の軸(11)とを結ぶ最短の直線の距離にそって見たときの当該第1の軸(4)と当該第2の軸(11)との間の鋭角として定義される、デバイス。
  21. 請求項1から20のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記本体部(2)は、前記第1の軸(4)に対して実質的に円柱状に対称的である、デバイス。
  22. 請求項1から21のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記本体部(2)は、ハブおよびウェブおよびリング形状のリムを備える、デバイス。
  23. 請求項1から22のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記本体部(2)は、70GPaを超える弾性率を有する材料から作られる、デバイス。
  24. 請求項1から23のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記デバイスを地面に取り付ける手段をさらに備える、デバイス。
  25. 請求項1から24のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記第2の軸の周りの回転のために取り付けられている1つまたは複数の釣り合い重りをさらに備える、デバイス。
  26. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与えるための歯車デバイスであって、
    第1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために取り付けられた本体部(2)であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は前記デバイスの当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、本体部(2)と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに、傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する手段(15)と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように、傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する手段(210)と、を備え、
    前記デバイスは、原動力源を前記本体部(2)に接続し前記第1の軸(4)の周りで当該本体部(2)を回転させることが可能なように構造化され、
    これにより、前記第1の軸(4)の周りの前記本体部(2)の前記回転は、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達するように臨界角速度(ω c )より大きい角速度(ω spin )を有し、それにより出力角速度(ω out )ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは、前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大させる、デバイスにおいて、
    第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)に印加される前記トルクのベクトルと前記第2の軸(11)の周りの出力角速度(ωout)のベクトルとの間の角度は、85度から93度までの範囲である、デバイス。
  27. 請求項1から26のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記本体部(2)は、70GPaを超える弾性率を有する材料から作られるシャフト(3、30)上に取り付けられる、デバイス。
  28. 請求項1から27のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    前記少なくとも1つの出力軸にそった出力シャフト(110)は、70GPaを超える弾性率を有する材料から作られる、デバイス。
  29. 請求項1から28のいずれか一項記載のデバイスにおいて、
    可変力が作用する前記デバイスの一部分は、70GPaを超える弾性率を有する1つまたは複数の材料から作られる、デバイス。
  30. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与えるための、歯車デバイスであって、
    第1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために取り付けられた本体部(2)であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は前記デバイスの当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、本体部(2)と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに、傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する手段(15)と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように、傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する手段(210)と、を備え、
    前記デバイスは、原動力源を前記本体部(2)に接続し前記第1の軸(4)の周りで当該本体部(2)を回転させることが可能なように構造化され、
    これにより、前記第1の軸(4)の周りの前記本体部(2)の前記回転は、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達するように臨界角速度(ω c )より大きい角速度(ω spin )を有し、それにより出力角速度(ω out )ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは、前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大させる、デバイスにおいて、
    パラメータの値、つまり、前記第1の軸(4)及び/又は前記第2の軸(11)及び/又は前記第3の軸(16)の周りの回転、当該第1の軸(4)及び/又は当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)の周りの回転の角速度、前記本体部(2)及び/又は当該第1の軸(4)及び/又は当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)の位置、当該第1の軸(4)及び/又は当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)の周りの回転のトルク、力のうちの1つまたは複数のパラメータの値を測定するための1つまたは複数のセンサーをさらに備える、デバイス。
  31. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与えるための、歯車デバイスであって、
    第1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために取り付けられた本体部(2)であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は前記デバイスの当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、本体部(2)と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに、傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する手段(15)と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように、傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する手段(210)と、を備え、
    前記デバイスは、原動力源を前記本体部(2)に接続し前記第1の軸(4)の周りで当該本体部(2)を回転させることが可能なように構造化され、
    これにより、前記第1の軸(4)の周りの前記本体部(2)の前記回転は、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達するように臨界角速度(ω c )より大きい角速度(ω spin )を有し、それにより出力角速度(ω out )ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは、前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大させる、デバイスにおいて、
    下限角度値から上限角度値までの間の両方の方向で前記傾斜軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を機械的に制限する手段と、これらの上下限の角度値を、当該デバイスの動作中に、0度より高く、90度より低い選択された下限角度値および当該選択された下限角度値より高く、90度より低い上限角度値に調節する手段とをさらに備える、デバイス。
  32. 請求項31記載のデバイスにおいて、
    前記本体部(2)の回転を機械的に制限するための前記手段は、1つまたは複数の接合部である、デバイス。
  33. 2つまたはそれ以上の歯車デバイスのアセンブリであって、当該デバイスのそれぞれが請求項1から32のいずれか一項記載のデバイスを含み、当該デバイスのそれぞれを、実質的に同じ回転速度で、ただし異なる各位相角で回転させるための手段と、当該デバイスの前記出力角速度(ωout)及び/又は前記出力トルクを組み合わせるための手段と、を組み合わせる、アセンブリ。
  34. 請求項1から32のいずれか一項記載のデバイスまたは請求項33記載のアセンブリから動力を受ける移動手段。
  35. 道路車両の形態の請求項34記載の移動手段。
  36. 航空機の形態の請求項34記載の移動手段。
  37. 水上車両の形態の請求項34記載の移動手段。
  38. 請求項1から32のいずれか一項記載のデバイスまたは請求項33記載のアセンブリを備える発電機。
  39. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法であって、
    1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために本体部(2)を取り付ける工程であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、工程と、
    前記本体部(2)を臨界角速度(ωc)より大きい角速度(ωspin)で前記第1の軸(4)の周りに回転させる工程と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する工程と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する工程と、を含み、
    これにより、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達すると、出力角速度(ωout)ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大する、方法において、
    前記方法は、
    本体部(2)を使用し、本体部(2)は毎分20000回転未満の比臨界角速度(ωc, spec)を有し、それにより前記少なくとも1つの出力軸の周りの出力動力を増大する工程をさらに含み、
    これにより、前記比臨界角速度(ωc, spec)は、
    前記比臨界角速度(ωc, spec)が前記本体部(2)の前記臨界角速度(ωc)となるのが、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が45度のときであり、且つ
    前記第1の軸(4)が前記本体部(2)の実質的に質量中心(CM)を通るときであり、且つ
    前記本体部(2)が、前記本体部(2)の慣性モーメントが実質的に最大化されるように配向されるときであり、且つ
    前記本体部(2)が前記本体部(2)の前記質量中心(CM)を通る、前記第1の軸(4)に直交する平面に対して対称的でない場合に、当該第1の軸(4)上で当該本体部(2)を取り付ける可能な取り付け配向のうちから、当該本体部(2)の当該質量中心(CM)と前記第3の軸(16)との間の距離が比較すると小さくなるような配向が選択されるときであり、且つ
    接続アーム長(Lc)が、
    a)前記本体部(2)の質量が0.1kg未満の場合に5mmであり、
    b)前記本体部(2)の質量が0.1kg以上、100kg未満の場合に25mmであり、
    c)前記本体部(2)の質量が100kg以上、1000kg未満の場合に50mmであり、
    d)前記本体部(2)の質量が1000kg以上の場合に100mmであるときであるように定義され、
    これにより、前記接続アーム長(Lc)は、接続平面(Pc)と前記第1の軸(4)との交点から前記第3の軸(16)までの距離であり、これにより、前記接続平面(Pc)は、当該第1の軸(4)に直交する平面であり、前記本体部(2)と交差し、前記傾斜軸(16)までの最小距離を有することを特徴とする、方法。
  40. 請求項39記載の方法において、
    前記第2の軸の周りで追加の外部トルクを前記本体部(2)に加えて、初期加速を与える工程をさらに含む、方法。
  41. 請求項39および40のいずれか一項記載の方法において、
    前記本体部(2)を前記臨界角速度(ωc)より大きい前記角速度(ωspin)で前記第1の軸(4)の周りに回転させるために前記原動力源を制御する工程をさらに含む、方法。
  42. 請求項39から41のいずれか一項記載の方法において、
    10度より大きく、80度より小さい前記選択された傾斜角度(θ)を選択する工程をさらに含む、方法。
  43. 請求項39から42のいずれか一項記載の方法において、
    前記第3の軸(16)の周りで前記本体部(2)に印加される前記トルク(21)の大きさを制御する工程をさらに含む、方法。
  44. 請求項39から43のいずれか一項記載の方法において、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が10度より大きく、80度より小さくなるように前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する工程をさらに含む、方法。
  45. 請求項39から44のいずれか一項記載の方法において、
    前記傾斜角度(θ)を調節する工程をさらに含む、方法。
  46. 請求項45記載の方法において、
    前記傾斜角度(θ)を調節することによって前記少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力角速度(ωout)を生成する工程をさらに含む、方法。
  47. 請求項45記載の方法において、
    前記傾斜角度(θ)を調節することによって前記少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力トルクを生成する工程をさらに含む、方法。
  48. 請求項39から47のいずれか一項記載の方法において、
    前記第1の軸(4)の周りの前記本体部(2)の前記角速度(ωspin)を調節する工程をさらに含む、方法。
  49. 請求項48記載の方法において、
    前記第1の軸(4)の周りの前記本体部(2)の前記角速度(ωspin)を調節することによって前記少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力角速度(ωout)を生成する工程をさらに含む、方法。
  50. 請求項48記載の方法において、
    前記第1の軸(4)の周りの前記本体部(2)の前記角速度(ωspin)を調節することによって前記少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力トルクを生成する工程をさらに含む、方法。
  51. 請求項39から50のいずれか一項記載の方法において、
    前記第3の軸(16)の周りで前記本体部(2)に印加される前記トルク(21)を調節する工程をさらに含む、方法。
  52. 請求項51記載の方法において、
    前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)に印加される前記トルク(21)を調節することによって前記少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力角速度(ωout)を生成する工程をさらに含む、方法。
  53. 請求項51記載の方法において、
    前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)に印加される前記トルクを調節することによって前記少なくとも1つの出力軸のうちの1つの軸の周りに望ましい出力トルクを生成する工程をさらに含む、方法。
  54. 請求項39から53のいずれか一項記載の方法において、
    前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する工程は、
    傾斜角度(θ)の減少の方向の前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を妨げる工程をさらに含む、方法。
  55. 請求項39から54のいずれか一項記載の方法において、
    前記傾斜角度(θ)および前記第3の軸(16)の周りの前記印加トルク(21)の大きさおよび前記少なくとも1つの出力軸の周りの前記出力角速度(ωout)が一定である場合に、当該少なくとも1つの出力軸の周りの前記与えられる回転動力の一部を使用して前記第1の軸(4)の周りで前記本体部(2)を回転させる工程を実行する工程をさらに含む、方法。
  56. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法であって、
    第1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために本体部(2)を取り付ける工程であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、工程と、
    前記本体部(2)を臨界角速度(ω c )より大きい角速度(ω spin )で前記第1の軸(4)の周りに回転させる工程と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する工程と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する工程と、を含み、
    これにより、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達すると、出力角速度(ω out )ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大する、方法において、
    専ら前記本体部(2)の重量を使ってトルクを印加することによって、または外部手段を使い、それに加えて、当該本体部(2)の重量を使って、トルクを印加することによって、前記第3の軸(16)の周りで当該本体部(2)に前記トルク(21)を印加する工程をさらに含む、方法。
  57. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法であって、
    第1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために本体部(2)を取り付ける工程であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、工程と、
    前記本体部(2)を臨界角速度(ω c )より大きい角速度(ω spin )で前記第1の軸(4)の周りに回転させる工程と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する工程と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する工程と、を含み、
    これにより、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達すると、出力角速度(ω out )ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大する、方法において、
    パラメータの値、つまり、
    前記第1の軸(4)及び/又は前記第2の軸(11)及び/又は前記第3の軸(16)の周りの回転、
    前記第1の軸(4)及び/又は前記第2の軸(11)及び/又は前記第3の軸(16)の周りの回転の角速度、
    前記本体部(2)及び/又は前記第1の軸(4)及び/又は前記第2の軸(11)及び/又は前記第3の軸(16)の位置、
    前記第1の軸(4)及び/又は前記第2の軸(11)及び/又は前記第3の軸(16)の周りの回転のトルク、
    力、のうちの1つまたは複数のパラメータの値を測定する工程をさらに含む、方法。
  58. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法であって、
    第1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために本体部(2)を取り付ける工程であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、工程と、
    前記本体部(2)を臨界角速度(ω c )より大きい角速度(ω spin )で前記第1の軸(4)の周りに回転させる工程と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する工程と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する工程と、を含み、
    これにより、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達すると、出力角速度(ω out )ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大する、方法において、
    下限角度値から上限角度値までの間の両方の方向で前記傾斜軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を機械的に制限する工程と、前記歯車デバイスの動作中に回転を与えながら、これらの上下限の角度値を0度より高く、90度より低い選択された下限角度値、および、当該選択された下限角度値より高く、90度より低い上限角度値に調節する工程と、をさらに含む、方法。
  59. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法であって、
    第1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために本体部(2)を取り付ける工程であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、工程と、
    前記本体部(2)を臨界角速度(ω c )より大きい角速度(ω spin )で前記第1の軸(4)の周りに回転させる工程と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する工程と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する工程と、を含み、
    これにより、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達すると、出力角速度(ω out )ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大する、方法において、
    前記本体部(2)の前記質量中心(CM)と前記第2の軸(11)との間の距離を減少させることによって前記少なくとも1つの出力軸の周りで供給される出力動力を増大させる工程をさらに含む、方法。
  60. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法であって、
    第1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために本体部(2)を取り付ける工程であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、工程と、
    前記本体部(2)を臨界角速度(ω c )より大きい角速度(ω spin )で前記第1の軸(4)の周りに回転させる工程と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する工程と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する工程と、を含み、
    これにより、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達すると、出力角速度(ω out )ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大する、方法において、
    第1のフレーム平面の法線ベクトルと第2のフレーム平面の法線ベクトルとの間の角度の変化を減少させることで前記少なくとも1つの出力軸の周りで供給される出力動力を増大する工程であって、当該フレーム平面が前記歯車デバイスが取り付けられているフレームの直線上にない3点を通る平面として定義されている工程をさらに含む、方法。
  61. 請求項60記載の方法において、
    前記変化を5度未満に保つ工程をさらに含む、方法。
  62. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法であって、
    第1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために本体部(2)を取り付ける工程であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、工程と、
    前記本体部(2)を臨界角速度(ω c )より大きい角速度(ω spin )で前記第1の軸(4)の周りに回転させる工程と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する工程と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する工程と、を含み、
    これにより、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達すると、出力角速度(ω out )ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大する、方法において、
    前記少なくとも1つの出力軸の周りの前記出力角速度(ωout)のベクトルとフレーム平面の法線ベクトルとの間の角度の変化を減少させることで当該少なくとも1つの出力軸の周りで供給される出力動力を増大する工程であって、当該フレーム平面が前記歯車デバイスが取り付けられているフレームの直線上にない3点を通る平面として定義される工程をさらに含む、方法。
  63. 請求項62記載の方法において、
    前記変化を5度未満に保つ工程をさらに含む、方法。
  64. 少なくとも1つの出力軸の周りの回転を与える方法であって、
    第1の軸(4)の周りの回転および第2の軸(11)の周りの回転および第3の軸(16)の周りの回転のために本体部(2)を取り付ける工程であって、当該第1の軸(4)は当該第2の軸(11)に対してある傾斜角度(θ)で配向され、当該第2の軸(11)及び/又は当該第3の軸(16)は当該少なくとも1つの出力軸を構成し、当該第3の軸(16)の周りに当該本体部(2)を回転させると当該傾斜角度(θ)の変化が生じる、工程と、
    前記本体部(2)を臨界角速度(ω c )より大きい角速度(ω spin )で前記第1の軸(4)の周りに回転させる工程と、
    前記第1の軸(4)が前記第2の軸(11)に対して0度より大きく90度より小さい選択された傾斜角度(θ)をなすときに傾斜角度(θ)の増大の方向に前記第3の軸(16)の周りでトルク(21)を前記本体部(2)に印加する工程と、
    前記第2の軸(11)に関する前記第1の軸(4)の前記傾斜角度(θ)が0度より大きく90度より小さいままであるように傾斜角度(θ)の減少の方向で前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の回転を制限する工程と、を含み、
    これにより、一定のまたは減少する傾斜角度(θ)に達すると、出力角速度(ω out )ならびに/または前記少なくとも1つの出力軸として前記第2の軸(11)の周りの、および/もしくは前記第3の軸(16)の周りの前記本体部(2)の当該回転の出力トルクを開始または増大する、方法において、
    前記第1の軸(4)の周りの前記本体部(2)の前記角運動の角速度ベクトルと本体部平面の法線ベクトルとの間の角度の変化を減少させることで前記少なくとも1つの出力軸の周りで供給される出力動力を増大する工程であって、当該本体部平面が前記本体部(2)の直線上にない3点を通る平面として定義される工程をさらに含む、方法。
  65. 請求項64記載の方法において、
    前記変化を5度未満に保つ工程をさらに含む、方法。
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