JP6615991B2 - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の側面衝突時やロールオーバ(横転)時に、乗員保護を目的として車両室内の側面上部に収納され側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグ装置に関するものである。
近年の車両にはエアバッグ装置がほぼ標準装備されている。エアバッグ装置は、車両衝突などの緊急時に作動する安全装置であって、ガス圧でクッションを膨張展開させて乗員を受け止めて保護する。一例としてカーテンエアバッグ装置は、車両室内の側面上部に設置されていて、衝撃発生時に車両の例えばサイドウィンドウに沿って膨張展開することにより、側面衝突等に伴う衝撃から乗員を保護する。カーテンエアバッグ装置の膨張領域となるクッションは、ガスの流れやすさ等を考慮して複数の小部屋(チャンバ)に区画されている。
カーテンエアバッグ装置としては、NHTSA(米国高速道路交通安全局)により定められた評価試験の一つであるOMDB(Oblique Moving Deformable Barrier)試験に対応した技術(Wrap around IC技術)が適用されたものが知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載のカーテンエアバッグ装置は、クッションの主チャンバの前端に設置された端部チャンバを、クッションの膨張展開時にテザーで引っ張って車内側に曲げることにより、衝突時に移動する乗員の頭部を拘束し保護する。
特表2016−509977号公報
特許文献1では、主チャンバの上部に取り付けられたタブが車両室内の側面上部に固定されていて、テザーが端部チャンバの上部の所定箇所からタブの固定箇所にわたって取り付けられている。ここで車両室内の側面上部に固定されるブラケットでタブを挿通し、このブラケットとは別のブラケットにテザーを取り付けて、両ブラケットを上記の固定箇所にて共締めした構造を採用した場合を想定する。
このような構造では、主チャンバの膨張展開時にテザーによって端部チャンバが引っ張られると、テザーが取り付けられたブラケットが、タブを挿通するブラケットに対して移動(回転)してしまう場合がある。このような場合、端部チャンバを引っ張るテザーの位置が変化し、端部チャンバの展開挙動が安定しない。
さらにクッションの上部では、車両のレイアウト(例えばインフレータやアシストグリップの取付位置など)に起因して、車両前後方向に間隔をおいて取り付けられたタブ間の間隔が相当に長い場合が有り得る。このような場合、クッションの上部は、このタブ間の領域において、相当に長い距離にわたって車両に固定することができない。よってこの領域は、クッションの膨張展開時に展開挙動が安定しないおそれがある。さらにこの領域は車両に固定されていないことから、他の領域に比べて下方に垂れ下がってしまい、車両室内の側面上部に、クッションによって覆われない箇所が生じるおそれもある。これにより、衝突時に乗員の頭部を十分に受け止めて保護することが困難となる場合がある。
本発明は、このような課題に鑑み、膨張展開時に端部チャンバを引っ張るテザーの位置を安定させて、端部チャンバの展開挙動を安定させることができるカーテンエアバッグ装置を提供することを目的としている。また本発明は、クッションの上部の展開挙動を安定させ、さらに衝突時に乗員の頭部を十分に受け止めて保護できるカーテンエアバッグ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるカーテンエアバッグ装置の代表的な構成は、車両室内の側面上部に収納され側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグ装置であって、インフレータからのガスを利用して膨張展開する主チャンバと、主チャンバの前端に設置され、主チャンバからガスを受けて膨張展開する端部チャンバと、主チャンバの上部に取り付けられたタブと、車両室内の側面上部に固定され、タブを挿通するブラケットと、端部チャンバの上部の所定箇所からブラケットにわたって取付けられるテザーとを備え、テザーの長さは、テザーなしで主チャンバおよび端部チャンバが膨張展開した場合の所定箇所からブラケットまでの距離よりも短いことを特徴とする。
上記構成によれば、テザーの長さは、端部チャンバ上部の所定箇所とブラケットというテザーの両端が取り付けられる場所がテザーなしの場合に隔たる距離よりも短い。このため、カーテンエアバッグ装置の膨張展開時に、端部チャンバは、テザーにより引っ張られて車内側に曲げられる。端部チャンバが車内側に曲げられると、衝突時に移動する乗員の頭部を端部チャンバによって拘束できる。
ここで仮に、タブとテザーとをそれぞれ別々のブラケットに設け、両ブラケットを共締めした構造を想定する。かかる構造では、主チャンバの膨張展開時にテザーによって端部チャンバが引っ張られると、テザーが取り付けられたブラケットが、タブを挿通するブラケットに対して移動(回転)してしまう場合がある。このような場合、端部チャンバを引っ張るテザーの位置が変化し、端部チャンバの展開挙動が安定しない。
そこで本発明では、同一のブラケットにタブとテザーの両方を取り付けた。これにより、主チャンバの膨張展開時にテザーによって端部チャンバが引っ張られても、車両室内の側面上部に固定されたブラケットは移動しないため、端部チャンバを引っ張るテザーの位置も変化せず、端部チャンバの展開挙動を安定させることができる。さらに、ブラケットが単一となることによる部品点数の減少、製造コストの削減や、ブラケットの取付作業性の向上を図ることもできる。
上記のタブおよびテザーは、帯状であり、ブラケットは、タブを挿通させる車両前後方向に延びる第1挿通孔と、テザーを挿通させる車両上下方向に延びる第2挿通孔とを有するとよい。
ここで、第1挿通孔に挿通されるタブは、主チャンバの膨張展開時に、主チャンバを吊り下げるため車両下側に引っ張られる。上記構成では、第1挿通孔は、車両前後方向に延びる横長の形状であるため、車両下側に引っ張られる帯状のタブを、車両前後方向にわたって接触させることができ、タブに局所的な力がかからず、またタブが車両前後方向に移動し片寄ることも防止できる。
また第2挿通孔に挿通されるテザーは、端部チャンバの上部の所定箇所に先端部が取付けられていて、主チャンバの膨張展開時に端部チャンバを車内側に曲げる。つまり、テザーは、主チャンバの膨張展開時に、車両前側かつ車内側に引っ張られる。上記構成では、第2挿通孔は、車両上下方向に延びる縦長の形状であるため、車両前側かつ車内側に引っ張られる帯状のテザーを、車両上下方向にわたって接触させることができ、テザーに局所的な力がかからず、またテザーが車両上下方向に移動し片寄ることも防止できる。
上記の第2挿通孔は、ブラケットの車両前後方向の中央よりも端部チャンバ側に設けられているとよい。これにより、テザーは、ブラケットのうち端部チャンバ側に位置する第2挿通孔に挿通される。このため、カーテンエアバッグ装置の膨張展開時に車両前側かつ車内側にテザーが引っ張られる際、テザーがブラケットの一部に引っ掛かるなど、テザーの挙動が阻害されることを防止でき、端部チャンバの展開挙動を安定させることができる。
上記の第2挿通孔は、第1挿通孔よりも上側に設けられているとよい。ここで車両衝突時に、乗員の頭部が、車内側に曲げられた端部チャンバに向かって車両下側に沈み込むような挙動を示す場合がある。上記構成では、テザーを挿通する第2挿通孔が、第1挿通孔よりも上側に設けられている。このため、カーテンエアバッグ装置の膨張展開時において端部チャンバは、テザーよって車内側に曲げられつつ、車両上側にも引っ張られる。したがって、端部チャンバは、車両衝突時に乗員の頭部が車両下側に沈み込む挙動を示す場合であっても、乗員の頭部を確実に受け止めることができる。
上記のブラケットは、平板状の基部と、基部の下端部から車内側に屈曲して延びる平板状の屈曲部とを有し、第1挿通孔は基部に設けられていて、第2挿通孔は屈曲部に設けられているとよい。これにより、第2挿通孔は、第1挿通孔よりも車両下側かつ車内側に設けられる。このように、第2挿通孔が第1挿通孔よりも車両下側に設けられるので、ブラケットの車両前後方向のサイズを小さくできる。さらに、テザーを挿通する第2挿通孔が、第1挿通孔よりも車内側に設けられるので、テザーをより車内側から引っ張ることが可能となり、端部チャンバを車内側により曲げ易くできる。
上記の所定箇所は、端部チャンバの上部の前端部であるとよい。これにより、端部チャンバは、カーテンエアバッグ装置の膨張展開時に端部チャンバの上部の前端部がテザーによって引っ張られることで、車内側に曲げられる。このため、端部チャンバは、車両衝突時に前端部から主チャンバと端部チャンバとの境界までの全域にわたって乗員の頭部を受け止めることが可能となる。
上記の所定箇所は、端部チャンバの上部の中央であるとよい。ここで車両が斜めに衝突すると、乗員の頭部は、斜め前方すなわち車両前側に対して車外側に所定角度を伴った方向に移動する場合がある。このような場合、所定角度によっては、端部チャンバが前端部ではなく中央から主チャンバと端部チャンバとの境界までの範囲にわたって乗員の頭部を受け止めることが望ましい状況もあり得る。上記構成では、端部チャンバは、カーテンエアバッグ装置の膨張展開時に端部チャンバの上部の中央がテザーによって引っ張られることで、車内側に曲げられるため、斜め衝突時に中央から主チャンバと端部チャンバとの境界までの範囲にわたって乗員の頭部を拘束できる。
上記のブラケットは、側面上部に引っ掛けられるフックを有するとよい。これにより、ブラケットは、車両室内の側面上部にフックが引っ掛けられた状態で、側面上部に固定できる。よって、カーテンエアバッグ装置の膨張展開時にブラケットが回転することがないため、端部チャンバの展開挙動をより確実に安定させることができる。
上記のカーテンエアバッグ装置はさらに、車両のフロントピラーから端部チャンバの車外側を通って、主チャンバと端部チャンバとの境界までにわたって取付けられたストラップを備えるとよい。これにより、ストラップは、端部チャンバの車外側を通っているので、カーテンエアバッグ装置の膨張展開時に、端部チャンバを車内側に押し出すように移動させる。このため、端部チャンバは、乗員と早期に接触することになり、乗員を迅速に拘束できる。
上記課題を解決するために、本発明にかかるカーテンエアバッグ装置の他の代表的な構成は、車両室内の側面上部に収納され側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグ装置であって、インフレータからのガスを利用して膨張展開するエアバッグクッションと、エアバッグクッションの上部に取付られた第1タブおよび第1タブの隣に設けられエアバッグクッションの上部に第1タブから車両前後方向に間隔をおいて設けられる第2タブと、車両室内の側面上部に固定されるブラケットであり、第1タブを挿通するブラケットと、エアバッグクッションの上部のうち第1タブと第2タブとの間に位置する第1所定箇所からブラケットにわたって取付けられる第1テザーとを備えることを特徴とする。
ここで第1タブと第2タブとの間隔が相当に長い場合、エアバッグクッションの上部は、第1タブと第2タブとの間の領域において、相当に長い距離にわたって車両に固定することができない。よってこの領域は、エアバッグクッションの膨張展開時に展開挙動が安定しないおそれがある。さらにこの領域は車両に固定されていないことから、他の領域に比べて下方に垂れ下がってしまい、車両室内の側面上部に、エアバッグクッションによって覆われない箇所が生じるおそれもある。これにより衝突時に乗員の頭部を十分に受け止めて保護することが困難となる。
そこで本発明では、第1タブを挿通するブラケットを設け、さらに、第1タブと第2タブとの間に位置する第1所定箇所からブラケットにわたって取付けられる第1テザーを設けた。これにより、エアバッグクッションの膨張展開時に、上記の第1所定箇所は、ブラケットに取付けられた第1テザーにより引っ張られる。このため、膨張展開に伴うエアバッグクッションの垂れ下がりを軽減可能である。また衝突時に乗員の頭部をエアバッグクッションが受け止めた際、その衝撃は、第1テザーを介してブラケットにも伝達され分散される。したがって、エアバッグクッションの上部の展開挙動を安定させ、さらに衝突時に乗員の頭部を十分に受け止めて保護できる。
上記のブラケットは、第1タブを挿通させる車両前後方向に延びる第1挿通孔と、第1テザーを挿通させる車両上下方向に延びる第2挿通孔とを有するとよい。
ここで第1挿通孔に挿通される第1タブは、エアバッグクッションの膨張展開時に、エアバッグクッションを吊り下げるため車両下側に引っ張られる。上記構成では、第1挿通孔は、車両前後方向に延びる横長の形状であるため、車両下側に引っ張られる第1タブを、車両前後方向にわたって接触させることができ、第1タブに局所的な力がかからず、また第1タブが車両前後方向に移動し片寄ることも防止できる。
また第2挿通孔に挿通される第1テザーは、エアバッグクッションの上部の第1所定箇所に取付けられていて、エアバッグクッションの膨張展開時に第1所定箇所を、車両前後かつ車両上側に引っ張る。上記構成では、第2挿通孔は、車両上下方向に延びる縦長の形状であるため、第1所定箇所により車両前後かつ車両下側に引っ張られる第1テザーを、車両上下方向にわたって接触させることができ、第1テザーに局所的な力がかからず、また第1テザーが車両上下方向に移動して片寄ってしまうことも防止できる。
上記のカーテンエアバッグ装置は、第1タブから車両前後方向に間隔をおいて第2タブの反対側に設けられた第3タブと、エアバッグクッションの上部のうち第1タブと第3タブとの間に位置する第2所定箇所からブラケットにわたって取付けられる第2テザーとをさらに備えるとよい。
上記構成では、エアバッグクッションの上部には、第1タブと、第1タブから車両前後方向に間隔をおいて設けられ互いに反対側に位置する第2タブおよび第3タブとが取り付けられている。ここで第1タブと第2タブとの間隔および第1タブと第3タブとの間隔がそれぞれ長い場合、エアバッグクッションの上部は、第1タブと第2タブとの間の領域および第1タブと第3タブとの間の領域において、長い距離にわたって車両に固定することができない。そこで上記構成では、ブラケットに2つのテザーを取り付けている。すなわち、第1タブと第2タブとの間に位置する第1所定箇所からブラケットにわたって第1テザーを取り付けて、さらに、第1タブと第3タブとの間に位置する第2所定箇所からブラケットにわたって第2テザーを取り付けている。これにより、エアバッグクッションの膨張展開時に、上記の第1所定箇所、第2所定箇所は、ブラケットに取付けられた第1テザー、第2テザーによりそれぞれ引っ張られる。したがって上記構成によれば、第1タブと第2タブとの間の領域および第1タブと第3タブとの間の領域において、膨張展開に伴うエアバッグクッションの垂れ下がりを軽減できる。
上記のブラケットは、第1タブを挿通させる車両前後方向に延びる第1挿通孔と、第1テザーを挿通させる車両上下方向に延びる第2挿通孔と、第2テザーを挿通させる車両上下方向に延びる第3挿通孔とを有するとよい。上記構成では、第1挿通孔は、車両前後方向に延びる横長の形状であるため、エアバッグクッションの膨張展開時に車両下側に引っ張られる第1タブを、車両前後方向にわたって接触させることができ、第1タブに局所的な力がかからず、また第1タブが車両前後方向に移動し片寄ることも防止できる。また、第2挿通孔、第3挿通孔にそれぞれ挿通される第1テザー、第2テザーは、エアバッグクッションの上部の第1所定箇所、第2所定箇所にそれぞれ取付けられていて、エアバッグクッションの膨張展開時に第1所定箇所、第2所定箇所を、車両前後かつ車両上側にそれぞれ引っ張る。さらに上記構成では、第2挿通孔、第3挿通孔は、車両上下方向に延びる縦長の形状であるため、第1所定箇所、第2所定箇所により車両前後かつ車両下側に引っ張られる第1テザー、第2テザーを、車両上下方向にわたって接触させることができ、第1テザー、第2テザーに局所的な力がかからず、また第1テザー、第2テザーが車両上下方向に移動して片寄ってしまうことも防止できる。
上記のブラケットの第2挿通孔は、ブラケットの車両前後方向の中央よりも第1所定箇所の側に設けられ、第3挿通孔は、ブラケットの車両前後方向の中央よりも第2所定箇所の側に設けられているとよい。これにより、第1テザー、第2テザーは、ブラケットのうちエアバッグクッションの上部の第1所定箇所の側、第2所定箇所の側にそれぞれ位置する第2挿通孔、第3挿通孔にそれぞれ挿通される。このため、エアバッグクッションの膨張展開時に車両前後かつ車両下側に第1テザー、第2テザーがそれぞれ引っ張られる際、第1テザー、第2テザーがブラケットの一部に引っ掛かるなどの、第1テザー、第2テザーの挙動が阻害されることを防止でき、エアバッグクッションの上部の展開挙動を安定させることができる。
上記の第2挿通孔および第3挿通孔は、第1挿通孔よりも上側に設けられているとよい。ここで車両衝突時に、乗員の頭部が、エアバッグクッションに対して車両下側に沈み込むような挙動を示す場合がある。しかし上記構成では、第1テザーを挿通する第2挿通孔および第2テザーを挿通する第3挿通孔が、第1挿通孔よりも上側に設けられている。このため、エアバッグクッションの膨張展開時において第1所定箇所、第2所定箇所は、上方に設けられた第2挿通孔、第3挿通孔にそれぞれ通されることによってより垂直に近い状態となって延びる第1テザー、第2テザーによって、より車両上側に引っ張られることとなる。したがって、エアバッグクッションは、車両衝突時に乗員の頭部がエアバッグクッションに対して車両下側に沈み込む挙動を示す場合であっても、乗員の頭部を十分に受け止めることができる。
上記のブラケットは、平板状の基部と、基部から第1所定箇所の側に延びる第1延長部と、基部から第2所定箇所の側に延びる第2延長部とを有し、第1挿通孔は基部に設けられていて、第2挿通孔は第1延長部に設けられていて、第3挿通孔は第2延長部に設けられているとよい。これにより、第1テザー、第2テザーをそれぞれ挿通する第2挿通孔、第3挿通孔が、第1挿通孔よりもエアバッグクッションの上部の第1所定箇所の側、第2所定箇所の側にそれぞれ設けられている。このため、第1テザー、第2テザーは、第1所定箇所、第2所定箇所のより近くから第1所定箇所、第2所定箇所をそれぞれ引っ張ることが可能となり、エアバッグクッションの上部の展開挙動をより安定させることができる。
上記のブラケットは、側面上部に引っ掛けられるフックを有するとよい。これにより、ブラケットは、車両室内の側面上部にフックが引っ掛けられた状態で、側面上部に固定できる。よって、エアバッグクッションの膨張展開時にブラケットが回転することがないため、エアバッグクッションの上部の展開挙動をより確実に安定させることができる。
本発明によれば、膨張展開時に端部チャンバを引っ張るテザーの位置を安定させて、端部チャンバの展開挙動を安定させることができるカーテンエアバッグ装置を提供することができる。また本発明によれば、クッションの上部の展開挙動を安定させ、さらに衝突時に乗員の頭部を十分に受け止めて保護できるカーテンエアバッグ装置を提供することができる。
本発明の実施形態におけるカーテンエアバッグ装置を例示する概略図である。 図1のカーテンエアバッグ装置が膨張展開した状態を例示する図である。 図2のカーテンエアバッグ装置の一部を例示する図である。 図2のカーテンエアバッグ装置のA矢視図である。 図4のカーテンエアバッグ装置を上方から見た状態を例示する模式図である。 他の実施形態におけるカーテンエアバッグ装置を上方から見た状態を例示する模式図である。 比較例のカーテンエアバッグ装置を例示する概略図である。 図3のブラケットの変形例を例示する図である。 図8のブラケットを適用した他の実施形態におけるカーテンエアバッグ装置を上方から見た状態を例示する模式図である。 図3のブラケットの他の変形例を例示する図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるカーテンエアバッグ装置を例示する概略図である。 図11のカーテンエアバッグ装置が膨張展開した状態を例示する図である。 図12のカーテンエアバッグ装置の一部を例示する図である。 図11のカーテンエアバッグ装置の変形例を例示する概略図である。 図14のカーテンエアバッグ装置が膨張展開した状態を例示する図である。 図15のカーテンエアバッグ装置の一部を例示する図である。
100、100A、100B、300、300A…カーテンエアバッグ装置、102、102A、102B…車両、104…ルーフサイドレール、106、106A、106B…クッション、108…前部座席、110…後部座席、112、114…サイドウィンドウ、116…フロントピラー、118…センタピラー、120…リアピラー、122、122A…インフレータ、124…ストラップ、126、310、310A、310B…テザー、128、128A、128B、308、308A…ブラケット、130…シーム部、132…主チャンバ、134…端部チャンバ、136…主チャンバの前端、138…端部チャンバの上部の前端部、140、314、314A、314B…テザーの先端部、142、316、316A、316B…テザーの後端部、144…タブ、146…他のブラケット、148…他のタブ、148a〜148e、148f、148g、148h…タブ、150、150A、150B、318…基部、152、182、320…固定部、154…突出部、156、324…ブラケットの車両前後方向の中央、158、326…ボルト孔、160、328…ボルト、162、176、178、330…第1挿通孔、164、334…基部の上端、166、180、336、336A…第2挿通孔、168…乗員の頭部、170…端部チャンバの上部の中間部、172…屈曲部、174…基部の下端部、184、338…フック、186…基部の中央、188…固定部の車両前側の端部、302、302A、302B…クッションの上部の領域、304、304A、304B…仮想線、306…乗員の頭部、312、312A、312B…領域の所定箇所、322、322A、322B…延長部、332…基部の車両前側の側端部、336B…第3挿通孔、340…基部の車両後側の側端部
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態におけるカーテンエアバッグ装置100を例示する概略図である。図2は、図1のカーテンエアバッグ装置100が膨張展開した状態を例示する図である。なお図中のカーテンエアバッグ装置100は、車両102の右側面用のものであるが、図示を省略する左側面用のカーテンエアバッグも同様の対称な構造を有する。
カーテンエアバッグ装置100は、図1に示すように巻回または折り畳まれた状態で、車両室内の側面上部の仮想線で示すルーフサイドレール104に取り付けられて収納されている。図2に示すカーテンエアバッグ装置100のエアバッグクッション(以下、クッション106)は、例えば、その表面を構成する基布を表裏で縫製したり、OPW(One-Piece Woven)を用いて紡織したりすることにより袋状に形成される。
車両102は、車両前方から前部座席108および後部座席110が配置された2列シートの車両である。車両102の側面部には、車両前方からサイドウィンドウ112、114が設置されている。各サイドウィンドウの車両前後方向には、ルーフ(天井)を支えるピラー(柱)が設けられている。これらのピラーは、ルーフサイドレール104に接続されていて、車両102の前方からフロントピラー116、センタピラー118、リアピラー120と呼ばれる。
カーテンエアバッグ装置100は、ガス発生装置であるインフレータ122と、ストラップ124と、テザー126と、ブラケット128と、図2に示すクッション106とを備えている。クッション106は、インフレータ122から供給されるガスの圧力により、車室の側面部となるサイドウィンドウ112、114などに沿うように下方へ膨張展開し、乗員の保護を行う。
クッション106は、例えばシーム部130によって、主チャンバ132と端部チャンバ134とに区画されている。端部チャンバ134は、主チャンバ132の前端136に設置されていて、緊急時に乗員の頭部との接触が想定される部位である。ストラップ124は、紐状の部材であって、図2に示すように、フロントピラー116から端部チャンバ134の車外側を通って、シーム部130に取り付けられている。
テザー126は、帯状の部材であって、図2に示すように端部チャンバ134の上部の所定箇所(ここでは前端部138)に先端部140が取り付けられ、ブラケット128に後端部142が取り付けられている。
ブラケット128は、ボルトなどによって、車両室内の側面上部(例えばルーフサイドレール104)に固定される部材であって、テザー126を取り付けるだけでなく、主チャンバ132の上部に取り付けられた帯状のタブ144(図3参照)を挿通する。なおこのブラケット128以外の他のブラケット146は、クッション106の上部に取り付けられた図2に代表的に示す他のタブ148のみを挿通し、クッション106を車両102に取り付けるために用いられる。
図3は、図2のカーテンエアバッグ装置100の一部を例示する図である。図中では、タブ144とテザー126の両方を取り付けた状態のブラケット128を例示している。ブラケット128は、例えば金属製であって、平板状の基部150、固定部152および突出部154を有する。ブラケット128の固定部152は、基部150の車両前後方向の中央156から上方に延びた部位であり、ボルト孔158が形成されている。ブラケット128は、ボルト160などがボルト孔158に捻じ込まれることで、車体のルーフサイドレール104に回転不能に固定される。
ブラケット128の基部150は、第1挿通孔162が形成されている。第1挿通孔162は、車両前後方向に延びる横長の開口部分であり、帯状のタブ144を挿通させることによって膨張展開時にクッション106を吊り下げることを可能とする。
ブラケット128の突出部154は、固定部152よりも車両前側に設けられ、基部150の上端164から上方に突出した部位であり、第2挿通孔166が形成されている。つまり第2挿通孔166は、ブラケット128の車両前後方向の中央156よりも車両前側に位置し、さらに第1挿通孔162よりも上側に設けられている。
第2挿通孔166は、車両上下方向に延びる縦長の開口部分である。第2挿通孔166は、帯状のテザー126を挿通させることによって、テザー126が、膨張展開時に端部チャンバ134の上部の前端部138を起点にして、端部チャンバ134を車内側に引っ張ることを可能とする(図4参照)。
図4は、図2のカーテンエアバッグ装置100のA矢視図である。図5は、図4のカーテンエアバッグ装置100を上方から見た状態を例示する模式図である。なお図5では、衝突時に乗員の頭部168が矢印Bに示すように車両前側に移動する状態を例示している。
カーテンエアバッグ装置100では、図4に示す膨張展開時に、ブラケット128に取付けられた帯状のタブ144が車両下側に引っ張られて主チャンバ132を吊り下げる。また他のブラケット146に取付けられた他のタブ148は、車両下側に引っ張られることで、端部チャンバ134を吊り下げる。
図5に示すようにテザー126の長さLaは、テザー126なしで主チャンバ132および図中二点鎖線で示す端部チャンバ134が膨張展開した場合の、端部チャンバ134の上部の前端部138からブラケット128までの距離Lbよりも短い。言い換えると、テザー126の長さLaは、端部チャンバ134上部の前端部138とブラケット128というテザー126の両端が取り付けられる場所がテザー126なしの場合に隔たる距離Lbよりも短い。このため、テザー126は、膨張展開時に車両前側かつ車内側に引っ張られて、図示のように端部チャンバ134の上部の前端部138からブラケット128にわたって、たるみのない状態となる。
よって、カーテンエアバッグ装置100の膨張展開時に、端部チャンバ134は、その上部の前端部138がテザー126により引っ張られて車内側に曲げられる。このため、端部チャンバ134は、衝突時に前端部138から主チャンバ132との境界であるシーム部130までの全域にわたって、図5に示すように衝突時に矢印Bの方向に移動する乗員の頭部168を受け止め拘束することが可能となる。
またストラップ124は、車両102のフロントピラー116から端部チャンバ134の車外側を通ってシーム部130までにわたって取付けられているため、膨張展開時に、端部チャンバ134を車内側に押し出すように移動させる。よって、端部チャンバ134は、乗員と早期に接触することになり、乗員を迅速に拘束できる。
図6は、他の実施形態におけるカーテンエアバッグ装置100Aを上方から見た状態を例示する模式図である。なお図中では、衝突時に乗員の頭部168が矢印Cに示すように斜め前方に移動する状態を例示している。
カーテンエアバッグ装置100Aは、テザー126の先端部140を端部チャンバ134の上部の前端部138に代え、上部の中央となる中間部170に取付けている点で、上記のカーテンエアバッグ装置100と異なる。ここで車両102が斜めに衝突すると、乗員の頭部168は、図示のように斜め前方すなわち車両前側に対して車外側に所定角度を伴った矢印Cに示す方向に移動する場合がある。
このような場合、所定角度によっては、端部チャンバ134が図5に示した上部の前端部138ではなく、図示のように上部の中間部170から主チャンバ132との境界であるシーム部130までの範囲にわたって乗員の頭部168を受け止めることが望ましい状況もあり得る。
カーテンエアバッグ装置100Aでは、このような斜め衝突時の状況を想定して、膨張展開時に端部チャンバ134の上部の中間部170をテザー126によって引っ張ることで、端部チャンバ134を車内側に曲げることができる。そのため、カーテンエアバッグ装置100Aによれば、斜め衝突時に端部チャンバ134の上部の中間部170からシーム部130までの範囲にわたって乗員の頭部168を拘束し保護できる。
図7は、比較例のカーテンエアバッグ装置200を例示する概略図である。カーテンエアバッグ装置200は、タブ144とテザー126Aとをそれぞれ別々のブラケット202、204に設け、両ブラケット202、204を共締めした構造を採用している点で、カーテンエアバッグ装置100と異なる。
すなわちカーテンエアバッグ装置200では、例えばルーフサイドレール104に固定され主チャンバ132のタブ144を挿通するブラケット202と、テザー126Aを取り付ける別のブラケット204とを備える。そして、カーテンエアバッグ装置200では、ブラケット202の挿通孔206にタブ144を挿通させ、別のブラケット204にテザー126Aを設けた状態で、両ブラケット202、204をねじ208により共締め固定している。
このようなカーテンエアバッグ装置200では、膨張展開時にテザー126Aによって上記の端部チャンバ134が引っ張られると、テザー126Aが取り付けられたブラケット204が、タブ144を挿通するブラケット202に対して移動(回転)してしまう場合があり得る。このような場合、端部チャンバ134を引っ張るテザー126Aの位置が変化し、端部チャンバ134の展開挙動が安定しない。なおテザー126Aの位置が変化するとは、テザー126Aが適切な位置よりも上方向あるいは下方向に傾いてしまうことをいう。
このためカーテンエアバッグ装置200では、テザー126Aの位置が変化しないように、両ブラケット202、204を共締め固定するねじ208などの締結力を、所定の適切な範囲内に維持する必要がある。
これに対して、本実施形態におけるカーテンエアバッグ装置100は、同一のブラケット128にタブ144とテザー126の両方を取り付けた構造を有している。したがって、カーテンエアバッグ装置100では、主チャンバ132の膨張展開時にテザー126によって端部チャンバ134が引っ張られても、ブラケット128は移動しない。このため、端部チャンバ134を引っ張るテザー126の位置も変化せず、端部チャンバ134の展開挙動を安定させることができる。
さらに、カーテンエアバッグ装置100では、ブラケット128が単一となることによる部品点数の減少、製造コストの削減や、ブラケット128の取付作業性の向上を図ることもできる。
またブラケット128の第1挿通孔162は、横長の開口部分であるため、膨張展開時に車両下側に引っ張られる帯状のタブ144を、車両前後方向にわたって接触させることができる。そのため、第1挿通孔162では、タブ144に局所的な力がかからず、またタブ144が車両前後方向に移動し片寄ることを防止できる。
またブラケット128の第2挿通孔166は、縦長の開口部分であるため、膨張展開時に車両前側かつ車内側に引っ張られる帯状のテザー126を、車両上下方向にわたって接触させることができる。そのため、第2挿通孔166では、テザー126に局所的な力がかからず、またテザー126が車両上下方向に移動し片寄ることを防止できる。
またテザー126が挿通される第2挿通孔166は、突出部154に形成されているため、ブラケット128の車両前後方向の中央156よりも端部チャンバ134側すなわち車両前側に設けられている。よって、テザー126は、膨張展開時に車両前側かつ車内側に引っ張られる際、ブラケット128の一部に引っ掛かることがない。このため、テザー126の挙動が阻害されることを防止でき、端部チャンバ134の展開挙動を安定させることができる。
また第2挿通孔166は、突出部154に形成されているため、第1挿通孔162よりも上側に設けられている。このため、端部チャンバ134は、膨張展開時にテザー126よって車内側に曲げられつつ、車両上側にも引っ張られる。したがって、端部チャンバ134は、車両衝突時に乗員の頭部が車両下側に沈み込む挙動を示す場合であっても、乗員の頭部を確実に受け止めて拘束し保護できる。
図8は、図3のブラケット128の変形例を例示する図である。変形例のブラケット128Aは、図示のように、平板状の基部150Aと平板状の屈曲部172とを有する。屈曲部172は、基部150Aの下端部174から車内側に屈曲して延びている。基部150Aには、タブ144を挿通する横長の2つの第1挿通孔176、178が設けられている。また屈曲部172には、テザー126を挿通する車幅方向に延びる第2挿通孔180が設けられている。
このようにブラケット128Aでは、第2挿通孔180が屈曲部172に設けられているので、第1挿通孔176、178よりも車両下側かつ車内側に第2挿通孔180が位置している。この変形例によれば、第1挿通孔176、178よりも車両下側に第2挿通孔を設けることで、ブラケット128Aの車両前後方向のサイズを小さくできる。
図9は、図8のブラケット128Aを適用した他の実施形態におけるカーテンエアバッグ装置100Bを上方から見た状態を例示する模式図である。カーテンエアバッグ装置100Bは、テザー126の後端部142を、ブラケット128の第2挿通孔166に代え、ブラケット128Aの第2挿通孔180に挿通させている点で、上記のカーテンエアバッグ装置100と異なる。
ブラケット128Aの第2挿通孔180は、上記したように屈曲部172に設けられているため、第1挿通孔176、178よりも車内側に位置している。そのため、カーテンエアバッグ装置100Bによれば、テザー126の後端部142を第2挿通孔180に挿通させることで、テザー126をより車内側から引っ張ることが可能となり、端部チャンバ134を車内側により曲げ易くできる。
図10は、図3のブラケット128の他の変形例を例示する図である。他の変形例のブラケット128Bは、図示のように、ボルト孔158が形成された固定部182に、車両室内の側面上部例えばルーフサイドレール104に引っ掛けられるフック184が設けられている点で、上記のブラケット128と異なる。
ブラケット128Bの基部150Bは、その中央186が車外側に屈曲し剛性が高められている。固定部182は、基部150Bの中央186から上方に向かって延びる部位である。フック184は、固定部182の車両前側の端部188から車外側に向かって延び、さらに車両下側に向かって屈曲している。
このため、ブラケット128Bは、タブ144とテザー126の両方を取付けて、さらにルーフサイドレール104にフック184を引っ掛けた状態で車両室内の側面上部に固定できる。したがって、ブラケット128Bは、膨張展開時に回転することがないため、端部チャンバ134の展開挙動をより確実に安定させることができる。
図11は、本発明のさらに他の実施形態におけるカーテンエアバッグ装置300を例示する概略図である。図12は、図11のカーテンエアバッグ装置300が膨張展開した状態を例示する図である。なお図中のカーテンエアバッグ装置300は、車両102Aの右側面用のものであるが、図示を省略する左側面用のカーテンエアバッグも同様の対称な構造を有する。
カーテンエアバッグ装置300は、クッション106Aを備える。クッション106Aの上部には、図示のように車両前後方向に間隔をおいて複数のタブ148a〜148eが取付けられている。これらの隣接するタブ148a〜148eの間隔は、車両102Aのレイアウト例えばインフレータ122やアシストグリップの取付位置などに起因して、一定ではない場合がある。
ここでは図11に示すように、隣接するタブ148a〜148eの間隔のうち、隣接するタブ148c(第2タブ)とタブ148d(第1タブ)との間隔Lcが最も長い。このような場合、クッション106Aの上部は、タブ148c、148dの間の領域302において、相当に長い間隔Lcにわたって車両102Aに固定することができない。
このため、クッション106Aの上部のうち領域302は、クッション106Aの膨張展開時に展開挙動が安定しない。さらにこの領域302は、車両102Aに固定されていないことから、図12の仮想線304に示すように下方に垂れ下がってしまい、車両室内の側面上部に、クッション106Aによって覆われない箇所が生じるおそれもある。これにより、領域302では、衝突時に乗員の頭部306(図中、仮想線)を十分に受け止めて保護することが困難となる。
そこでカーテンエアバッグ装置300では、領域302を区画するタブ148c、148dのうちタブ148dを挿通するブラケット308を設け、さらにテザー310(第1テザー)を設けている。テザー310は、図12に示すように、領域302に位置する所定箇所312(第1所定箇所)からブラケット308にわたって取付けられている。
テザー310は、帯状の部材であって、図12に示すようにクッション106Aの上部のうち領域302の所定箇所312に先端部314が取り付けられ、ブラケット308に後端部316が取り付けられている。なお図中代表的に示す他のブラケット146は、他のタブ148a、148b、148c、148eのみを挿通し、クッション106Aを車両102Aに取り付けるために用いられる。
図13は、図12のカーテンエアバッグ装置300の一部を例示する図である。図中では、タブ148dとテザー310の両方を取り付けた状態のブラケット308を例示している。ブラケット308は、例えば金属製であって、平板状の基部318、固定部320および延長部322を有する。ブラケット308の固定部320は、基部318の車両前後方向の中央324から上方に延びた部位であり、ボルト孔326が形成されている。ブラケット308は、ボルト328などがボルト孔326に捻じ込まれることで、車体のルーフサイドレール104に回転不能に固定される。
ブラケット308の基部318は、第1挿通孔330が形成されている。第1挿通孔330は、車両前後方向に延びる横長の開口部分であり、帯状のタブ148dを挿通させることによって膨張展開時にクッション106Aを吊り下げることを可能とする。
ブラケット308の延長部322は、基部318の車両前側の側端部332から領域302の所定箇所312(図12参照)の側に延びている。さらに延長部322は、基部318の上端334から上方に突出した部位を含み、第2挿通孔336が形成されている。つまり第2挿通孔336は、ブラケット308の車両前後方向の中央324よりも車両前側に位置し、さらに第1挿通孔330よりも上側に設けられている。
第2挿通孔336は、車両上下方向に延びる縦長の開口部分であって、帯状のテザー310を挿通させる。テザー310は、第2挿通孔336に挿通されることで、膨張展開時に領域302の所定箇所312を車両後側かつ車両上側に引っ張ることが可能となる(図12参照)。
ブラケット308はさらに、車両室内の側面上部例えばルーフサイドレール104に引っ掛けられるフック338を有する。フック338は、基部318の車両後側の側端部340から上端334よりも上方に突出した部位であり、車外側に向かって延び、さらに車両下側に向かって屈曲している。
本実施形態におけるカーテンエアバッグ装置300は、クッション106Aの上部のうち領域302を区画するタブ148dを挿通するブラケット308を設け、さらに、領域302に位置する所定箇所312からブラケット308にわたって取付けられるテザー310を設けた。
これにより、クッション106Aの膨張展開時に、領域302の所定箇所312は、ブラケット308に取付けられたテザー310により引っ張られる。このため、カーテンエアバッグ装置300では、膨張展開に伴うクッション106Aの垂れ下がりを軽減可能である。また衝突時に乗員の頭部306(図12参照)をクッション106Aが受け止めた際、その衝撃は、テザー310を介してブラケット308にも伝達され分散される。したがって、カーテンエアバッグ装置300によれば、クッション106Aの上部の展開挙動を安定させ、さらに衝突時に乗員の頭部306を十分に受け止めて保護できる。
またブラケット308の第1挿通孔330は、横長の開口部分であるため、膨張展開時に車両下側に引っ張られる帯状のタブ148dを、車両前後方向にわたって接触させることができる。そのため、第1挿通孔330では、タブ148dに局所的な力がかからず、またタブ148dが車両前後方向に移動し片寄ることを防止できる。
またブラケット308の第2挿通孔336は、縦長の開口部分であるため、膨張展開時に車両前側かつ車両下側に引っ張られる帯状のテザー310を、車両上下方向にわたって接触させることができる。そのため、第2挿通孔336では、テザー310に局所的な力がかからず、またテザー310が車両上下方向に移動し片寄ることを防止できる。
また第2挿通孔336は、ブラケット308の車両前後方向の中央324よりも所定箇所312の側に設けられている。よって、第2挿通孔336に挿通されるテザー310は、膨張展開時に車両前側かつ車両下側に引っ張られる際、ブラケット308の一部に引っ掛かることがない。このため、テザー310の挙動が阻害されることを防止でき、クッション106Aの上部の展開挙動を安定させることができる。
また第2挿通孔336は、図13に示すように第1挿通孔330よりも上側に設けられている。このため、膨張展開時において所定箇所312は、上方に設けられた第2挿通孔336に通されることによってより垂直に近い状態となって延びるテザー310によって、より車両上側に引っ張られる。したがって、カーテンエアバッグ装置300では、膨張展開に伴うクッション106Aの垂れ下がりをより軽減でき、車両衝突時に乗員の頭部306がクッション106Aに対して車両下側に沈み込む挙動を示す場合であっても、乗員の頭部306を十分に受け止めることができる。
また第2挿通孔336は、延長部322に設けられているので、基部318に設けられた第1挿通孔330よりも所定箇所312の側に位置している。このため、テザー310は、所定箇所312のより近くから所定箇所312を引っ張ることが可能となり、クッション106Aの上部の展開挙動をより安定させることができる。
さらにブラケット308は、側面上部に引っ掛けられるフック338を有するため、ルーフサイドレール104にフック338を引っ掛けた状態で、車両室内の側面上部に固定できる。したがって、ブラケット308は、クッション106Aの膨張展開時に回転することがないため、クッション106Aの上部の展開挙動をより確実に安定させることができる。
図14は、図11のカーテンエアバッグ装置300の変形例を例示する概略図である。図15は、図14のカーテンエアバッグ装置300Aが膨張展開した状態を例示する図である。なお図中のカーテンエアバッグ装置300Aは、車両102Bの右側面用のものであるが、図示を省略する左側面用のカーテンエアバッグも同様の対称な構造を有する。
カーテンエアバッグ装置300Aは、クッション106Bを備える。クッション106Bの上部には、図示のように車両前後方向に間隔をおいて複数のタブ148a、148b、148f、148g、148hが取付けられている。これらの隣接するタブ148a、148b、148f、148g、148hの間隔は、車両102Bのレイアウト例えばインフレータ122Aやアシストグリップの取付位置などに起因して、一定ではない場合がある。車両102Bのレイアウトとしては、図11に示す車両102Aに比べ、インフレータ122Aがセンタピラー118のより近くに取付けられ、また不図示のアシストグリップがタブ148f、148hとの間に配置されている場合を想定している。
このような場合では図13に示すように、隣接するタブ148a、148b、148f、148g、148hの間隔のうち、タブ148f(第1タブ)とタブ148g(第2タブ)との間隔Ldと、タブ148fとタブ148h(第3タブ)との間隔Leとが他の間隔に比べて長くなっている。タブ148g、148hは、第1タブであるタブ148fから車両前後方向に間隔Ld、Leをおいて、タブ148fの車両前方側および後方側にそれぞれ設けられている。なお車両102Bでは、タブ148fとタブ148gとの間にインフレータ122Aが位置しているため、間隔Ldが長く設定され、タブ148fとタブ148hとの間にアシストグリップが位置しているため、間隔Leが長く設定されている。
このため、クッション106Bの上部は、タブ148f、148gの間の領域302Aおよびタブ148f、148hの間の領域302Bにおいて、長い間隔Ld、Leにわたって車両102Bに固定することができない。よって、クッション106Bの上部のうち領域302A、302Bは、クッション106Bの膨張展開時に展開挙動が安定しない。さらにこの領域302A、302Bは、車両102Bに固定されていないことから、図15の仮想線304A、304Bに示すように下方に垂れ下がってしまい、車両室内の側面上部に、クッション106Bによって覆われない箇所が生じるおそれもある。これにより、領域302A、302Bでは、衝突時に乗員の頭部306(図中、仮想線)を十分に受け止めて保護することが困難となる。
そこでカーテンエアバッグ装置300Aでは、領域302A、302Bを区画するタブ148f、148g、148hのうち第1タブであるタブ148fを挿通するブラケット308Aを設け、さらにブラケット308Aの両側に2つのテザーすなわちテザー310A(第1テザー)、テザー310B(第2テザー)をそれぞれ設けている。テザー310A、310Bは、図15に示すように、領域302A、302Bに位置する所定箇所312A(第1所定箇所)、所定箇所312B(第2所定箇所)からブラケット308Aにわたってそれぞれ取付けられている。
テザー310A、310Bは、帯状の部材であって、図15に示すようにクッション106Bの上部のうち領域302A、302Bの所定箇所312A、312Bに先端部314A、314Bがそれぞれ取り付けられ、ブラケット308Aに後端部316A、316Bがそれぞれ取り付けられている。なお図中代表的に示す他のブラケット146は、他のタブ148a、148b、148g、148hのみを挿通し、クッション106Bを車両102Bに取り付けるために用いられる。
図16は、図15のカーテンエアバッグ装置300Aの一部を例示する図である。図中では、タブ148fおよびテザー310A、310Bを取り付けた状態のブラケット308Aを例示している。ブラケット308Aは、帯状のテザー310A、310Bを挿通させる第2挿通孔336A、第3挿通孔336Bがそれぞれ形成されている点で、図13に示したブラケット308と異なる。
第2挿通孔336Aは、ブラケット308Aの延長部322A(第1延長部)に形成されている。延長部322Aは、基部318から車両前側に延びている。つまり第2挿通孔336Aは、ブラケット308Aの車両前後方向の中央324よりも領域302Aの所定箇所312A(図15参照)の側に設けられている。また第2挿通孔336Aは、図16に示すように、第1挿通孔330よりも上側に設けられている。
第3挿通孔336Bは、ブラケット308Aの延長部322B(第2延長部)に形成されている。延長部322Bは、基部318から車両後側に延びている。つまり第3挿通孔336Bは、ブラケット308Aの車両前後方向の中央324よりも領域302Bの所定箇所312B(図15参照)の側に設けられている。また第3挿通孔336Bは、図16に示すように、第1挿通孔330よりも上側に設けられている。
第2挿通孔336A、第3挿通孔336Bは、車両上下方向に延びる縦長の開口部分であって、帯状のテザー310A、310Bをそれぞれ挿通させる。テザー310Aは、第2挿通孔336Aに挿通されることで、膨張展開時に領域302Aの所定箇所312Aを車両後側かつ車両上側に引っ張ることが可能となる(図15参照)。またテザー310Bは、第3挿通孔336Bに挿通されることで、膨張展開時に領域302Bの所定箇所312Bを車両前側かつ車両上側に引っ張ることが可能となる。
本実施形態におけるカーテンエアバッグ装置300Aは、クッション106Bの上部のうち領域302A、302Bを区画するタブ148fを挿通するブラケット308Aを設け、さらに、領域302A、302Bに位置する所定箇所312A、312Bからブラケット308Aにわたって取付けられるテザー310A、310Bを設けた。
これにより、クッション106Bの膨張展開時に、領域302A、302Bの所定箇所312A、312Bは、ブラケット308Aに取付けられたテザー310A、310Bによりそれぞれ引っ張られる。このため、カーテンエアバッグ装置300Aでは、膨張展開に伴うクッション106Bの垂れ下がりを軽減可能である。また衝突時に乗員の頭部306(図15参照)をクッション106Bが受け止めた際、その衝撃は、テザー310A、310Bを介してブラケット308Aにも伝達され分散される。したがって、カーテンエアバッグ装置300Aによれば、クッション106Bの上部の展開挙動を安定させ、さらに衝突時に乗員の頭部306を十分に受け止めて保護できる。
またブラケット308Aの第2挿通孔336A、第3挿通孔336Bは、縦長の開口部分であるため、膨張展開時に車両前後かつ車両下側に引っ張られる帯状のテザー310A、310Bを、車両上下方向にわたって接触させることができる。そのため、第2挿通孔336A、第3挿通孔336Bでは、テザー310A、310Bに局所的な力がかからず、またテザー310A、310Bが車両上下方向に移動し片寄ることを防止できる。
また第2挿通孔336A、第3挿通孔336Bは、ブラケット308Aの車両前後方向の中央324よりも所定箇所312A、312Bの側にそれぞれ設けられている。よって、第2挿通孔336A、第3挿通孔336Bに挿通されるテザー310A、310Bは、膨張展開時に車両前後かつ車両下側に引っ張られる際、ブラケット308Aの一部に引っ掛かることがない。このため、テザー310A、310Bの挙動が阻害されることを防止でき、クッション106Bの上部の展開挙動を安定させることができる。
また第2挿通孔336A、第3挿通孔336Bは、図16に示すように第1挿通孔330よりも上側に設けられている。このため、第2挿通孔336A、第3挿通孔336Bに通されることによって膨張展開時においてより垂直に近い状態となって延びるテザー310A、310Bによって、所定箇所312A、312Bは、より車両上側に引っ張られる。したがって、カーテンエアバッグ装置300Aでは、膨張展開に伴うクッション106Bの垂れ下がりをより軽減でき、車両衝突時に乗員の頭部306がクッション106Bに対して車両下側に沈み込む挙動を示す場合であっても、乗員の頭部306を十分に受け止めることができる。
さらに第2挿通孔336A、第3挿通孔336Bは、延長部322A、322Bにそれぞれ設けられているので、基部318に設けられた第1挿通孔330よりも所定箇所312A、312Bの側にそれぞれ位置している。このため、テザー310A、310Bは、所定箇所312A、312Bのより近くから所定箇所312A、312Bをそれぞれ引っ張ることが可能となり、クッション106Bの上部の展開挙動をより安定させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記実施形態においては本発明にかかるカーテンエアバッグ装置を自動車に適用した例を説明したが、自動車以外にも航空機や船舶などに適用することも可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、車両の側面衝突時やロールオーバ(横転)時に、乗員保護を目的として車両室内の側面上部に収納され側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグ装置に利用することができる。

Claims (8)

  1. 車両室内の側面上部に収納され該側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグ装置であって、
    インフレータからのガスを利用して膨張展開するエアバッグクッションと、
    前記エアバッグクッションの上部に取付られた第1タブおよび該第1タブの隣に設けられ前記エアバッグクッションの上部に前記第1タブから車両前後方向に間隔をおいて設けられる第2タブと、
    前記車両室内の側面上部に固定されるブラケットであり、前記第1タブを挿通するブラケットと、
    前記エアバッグクッションの上部のうち前記第1タブと第2タブとの間に位置する第1所定箇所から前記ブラケットにわたって取付けられる第1テザーとを備えることを特徴とするカーテンエアバッグ装置。
  2. 前記ブラケットは、
    前記第1タブを挿通させる車両前後方向に延びる第1挿通孔と、
    前記第1テザーを挿通させる車両上下方向に延びる第2挿通孔とを有することを特徴とする請求項に記載のカーテンエアバッグ装置。
  3. 当該カーテンエアバッグ装置は、
    前記第1タブから車両前後方向に間隔をおいて前記第2タブの反対側に設けられた第3タブと、
    前記エアバッグクッションの上部のうち前記第1タブと第3タブとの間に位置する第2所定箇所から前記ブラケットにわたって取付けられる第2テザーとをさらに備えることを特徴とする請求項に記載のカーテンエアバッグ装置。
  4. 前記ブラケットは、
    前記第1タブを挿通させる車両前後方向に延びる第1挿通孔と、
    前記第1テザーを挿通させる車両上下方向に延びる第2挿通孔と、
    前記第2テザーを挿通させる車両上下方向に延びる第3挿通孔とを有することを特徴とする請求項に記載のカーテンエアバッグ装置。
  5. 前記ブラケットの前記第2挿通孔は、該ブラケットの車両前後方向の中央よりも前記第1所定箇所の側に設けられ、
    前記第3挿通孔は、前記ブラケットの車両前後方向の中央よりも前記第2所定箇所の側に設けられていることを特徴とする請求項に記載のカーテンエアバッグ装置。
  6. 前記第2挿通孔および前記第3挿通孔は、前記第1挿通孔よりも上側に設けられていることを特徴とする請求項またはに記載のカーテンエアバッグ装置。
  7. 前記ブラケットは、
    平板状の基部と、
    前記基部から前記第1所定箇所の側に延びる第1延長部と、
    前記基部から前記第2所定箇所の側に延びる第2延長部とを有し、
    前記第1挿通孔は前記基部に設けられていて、
    前記第2挿通孔は前記第1延長部に設けられていて、
    前記第3挿通孔は前記第2延長部に設けられていることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ装置。
  8. 前記ブラケットは、前記側面上部に引っ掛けられるフックを有することを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ装置。
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