JP4622620B2 - カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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この発明は、カーテンエアバッグ装置に関し、特に、車両、建物、航空機、電車、船、宇宙船および宇宙ステーション等で用いることができる、窓、ドア等の開口部(以下、ウィンド部分)を瞬時に展開膨張して覆うカーテンエアバッグ装置に関する。
従来から、車両の衝突時等にウィンド部分を瞬時にカーテン状に展開膨張して覆うカーテンエアバッグ装置が知られている。
このカーテンエアバッグ装置は、ウィンド部分の周縁に非展開状態のカーテン部を収納しておき、所定の状態(例えば衝突時)で、そのカーテン部を展開状態とすることでウィンド部分を覆う。
もっとも、この展開状態において、カーテン部にテンション(張力)が発生しなければ、ウィンド部分を確実に覆うことができないため、カーテンエアバッグ装置においては、展開時に如何にテンションを発生させるかが、従来から問題となっている。
従来、このテンションを発生させるためには、例えば矩形のウィンド部分においては、ウィンド部分周縁の三辺にカーテン部の基部を固定し、展開時に自由端部となる展開部にガスによって膨張する膨張部(気室)を設け、この膨張部にガスを供給することで、自由端の見かけ上の長さを短くして、テンションを発生するように構成していた。
しかし、この場合、大きなウィンド部分を覆うために、膨張部をかなり大きなものにする必要があり、また、この膨張部に大量のガスを供給する必要があったため、覆うことができるウィンド部分の大きさに制限があるといった問題があった。
そこで、下記特許文献1のように、車両のバックウィンドを覆うカーテンエアバッグ装置では、バッグウィンドの上縁部にカーテン部を収納し、バッグウィンドの左右縁部の中間位置に張力付与支持点を設けて、展開膨張時には、張力付与支持点より下方にカーテン部を展開させることにより、テンションを発生させるものが提案されている。
また、下記特許文献2では、バックウィンドの左右端部に上下方向に延びるガイドレールを設け、バッグウィンドの上縁部に収納したカーテン部を、展開膨張時に、ガイドレールに沿って下方に移動させ、カーテン部の固定位置(支持位置)を変化させることで、テンションを発生させるものが提案されている。
これら特許文献に開示されるように、張力付与支持点やガイドレールを設けることで、基部以外でカーテン部を支持することができるため、膨張部を大きくすることなく、またガス量が少なくても、カーテン部にテンションを得ることができると思われる。
特開2004−58849号公報 特開2004−58850号公報
しかしながら、まず特許文献1の場合、張力付与支持点とカーテン部とを布状体(延長部)で連結してカーテン部の位置を規定しているだけで、カーテン部の固定位置は移動しないため、カーテン部に膨張力がなくなると布状体が緩み、結果的にカーテン部のテンションが維持できないという問題がある。
そこで、特許文献2のようにカーテン部の固定位置を移動させることが考えられるが、この場合には、カーテン部の固定位置を移動させる際にガイドレールとの間で摺動抵抗が生じるため、迅速な展開膨張ができないといった問題がある。また。衝突時等の衝撃によってガイドレールに変形が生じた場合には、適切な展開膨張ができないおそれがあるといった問題がある。
そこで、本発明は、カーテンエアバッグ装置において、カーテン部の固定位置を移動させることで、膨張力がなくなった場合でも、カーテン部のテンションを維持することができ、また、この固定位置を移動するにあたり、カーテン部が迅速な展開を行うことができるカーテンエアバッグ装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の請求項1記載の発明においては、収納状態でウィンド部分の周縁部の第一辺及び第二辺に収納され、展開膨張状態で該ウィンド部分を覆うように展開膨張するカーテン部と、所定の状態で該カーテン部が展開膨張するように該カーテン部に形成した膨張部に対してガスを供給するガス供給手段とを備えたカーテンエアバッグ装置において、前記第二辺には、前記カーテン部の展開膨張時の側部に対応させて支持部を設け、前記カーテン部には、展開膨張時に前記支持部の近傍に位置する張力部の近傍と展開膨張時の先端側部近傍を連結し、前記支持部と係合可能な連結部材を設け、前記カーテン部は、収納状態で、展開膨張時に展開方向先端側に位置する先端側部が、前記支持部の近傍に位置し、前記張力部が、前記第一辺側に近接するように収納されており、展開膨張時に、前記膨張部の膨張する力によって、前記先端側部が展開方向に移動すると共に、前記張力部が支持部近傍まで移動して、前記連結部材が支持部に係合るように構成されたものである。
このような構成により、カーテン部は、展開膨張時に、膨張部の膨張力によって、収納時に支持部近傍に位置する先端側部が展開方向に移動すると共に、収納時に第一辺側に近接する張力部が支持部近傍に移動して該支持部に係合することになる。
このため、カーテン部の展開膨張時には、張力部が支持部まで移動して、この支持部の位置でカーテン部のテンションを発生することができる。
すなわち、収納時に第一辺側に近接していた張力部が、膨張部の膨張力によって第一辺から離間した支持部で係合されるため、第一辺と第二辺の長さ分の距離でテンションを発生させなくても、カーテン部の固定位置を移動させてテンションを発生させることができるのである。
ここで、第一辺と第二辺とは、共に直線のみならず、曲線をも含む概念である。
また、支持部の具体構造については、展開膨張時にカーテン部の張力部を支持できるものであれば、支持ピン、支持フック、支持孔等、特に限定されるものではない。
さらに、ウィンド部分とは、一つのウィンドからなるウィンド部分だけではなく、複数のウィンドを連設するようなウィンド部分も含む概念である。
請求項2記載の発明においては、収納状態でウィンド部分の周縁部のうち中央に位置する第一辺とその両側に位置する第二辺と第三辺とに収納され、展開膨張状態で該ウィンド部分を覆うように展開膨張するカーテン部と、所定の状態で該カーテン部が展開膨張するように該カーテン部に形成した膨張部に対してガスを供給するガス供給手段とを備えたカーテンエアバッグ装置において、前記第二辺には、前記カーテン部の展開膨張時の一方の側部に対応させて第二辺支持部を設け、前記第三辺には、前記カーテン部の展開膨張時の他方の側部に対応させて第三辺支持部を設け、前記カーテン部には、展開膨張時に前記第二辺支持部の近傍に位置する第二辺側張力部の近傍と展開膨張時の第二辺側先端側部近傍を連結し、前記第二辺支持部と係合可能な連結部材を設けると共に、展開膨張時に前記第三辺支持部の近傍に位置する第三辺側張力部の近傍と展開膨張時の第三辺側先端側部近傍を連結し、前記第三辺支持部と係合可能な連結部材を設け、前記カーテン部は、収納状態で、展開膨張時に第二辺側の展開方向先端側に位置する第二辺側先端側部が、前記第二辺支持部の近傍に位置し、展開膨張時に第三辺側の展開方向先端側に位置する第三辺側先端部側が、前記第三辺支持部の近傍に位置すると共に、前記第二辺側張力部および第三辺側張力部が、前記第一辺側に近接するように収納されており、展開膨張時に、前記膨張部の膨張する力によって、前記第二辺側先端側部と前記第三辺側先端側部がそれぞれの展開方向に移動すると共に、前記第二辺側張力部と前記第三辺側張力部がそれぞれ第二辺支持部近傍と第三辺支持部近傍まで移動して、前記各連結部材が第二辺支持部と第三辺支持部にそれぞれ係合するように構成されたものである。
このような構成により、カーテン部は、展開膨張時に膨張部の膨張力によって、収納時に第二辺支持部近傍に位置する第二辺側先端側部と第三辺支持部近傍に位置する第三辺側先端側部とが、それぞれ展開方向へ移動するとともに、収納時に第一辺側に近接位置する第二辺側張力部と第三辺側張力部とが、それぞれ第二辺支持部、第三辺支持部近傍に移動して、該第二辺支持部と第二辺支持部に係合することになる。
このため、カーテン部の展開膨張時には、第二辺側張力部と、第三辺側張力部が、それぞれ第二辺支持部と第三辺支持部に移動して、この第二辺支持部と第三辺支持部の間でテンションを発生させることができる。
すなわち、収納時に、第一辺側に近接していた第二辺側張力部と第三辺側張力部とが、膨張部の膨張力によって、第一辺と第二辺と第三辺の長さ分の距離でテンションを発生させなくても、カーテン部の固定位置を移動させてテンションを発生させることができるのである。
よって、ウィンド部分開口が略四角形のものにおいて、膨張部を大きくすることなく、またガス量を大量に必要としなくても、カーテン部にテンションを発生させることができる。
そして、カーテン部の固定位置が移動するため、膨張部の膨張力が低下しても、カーテン部のテンションを維持することができる。
さらに、このカーテン部の固定位置の移動も、ガイドレールを使用しないため、摺動抵抗の発生がなく、カーテン部に迅速な展開膨張を行わせることができる。
なお、第二辺と第三辺は、互いに対向して延びる辺であれば、特に形状を限定されるものではない。また、ウィンド部分の形状も長方形、平行四辺形及び台形等であってもよい。
請求項3記載の発明においては、前記各辺のなす角は、鈍角に設定されたものである。
このような構成により、請求項1記載の発明においては第一辺と第二辺、請求項2記載の発明においては第一辺と第二辺、及び第一辺と第三辺とのなす角が直角よりも広がった鈍角に設定されることで、カーテン部の展開膨張時に、張力部が収納時の位置よりも外方側に位置する支持部で支持されることになる。
よって、カーテン部でテンションを発生するのに必要とされる膨張部をより小さく、または全く必要とせずに、カーテン部にテンションを発生させることができ、請求項1記載および請求項2記載の発明の効果をより得ることができる。
請求項4記載の発明においては、前記連結部材は紐状部材であって、前記先端側部と前記張力部とは、紐状部材により連結されており、該紐状部材は、前記支持部に対して前記第一辺から離間する側に位置するように取り回されたものである。
このような構成により、紐状部材によってカーテン部の先端側部と張力部が連結され、その紐状部材により、先端側部の展開方向への動きが張力部に伝達されて張力部が支持部側に移動することになる。
よって、先端側部と張力部との連動構造を、紐状部材という簡単な構成で達成することができる。
請求項5記載の発明においては、前記紐状部材は、カーテン部の収納時にカーテン部の外側位置に設置されたものである。
このような構成により、ウィンド内方側に展開するカーテン部の展開膨張時に、紐状部材が影響を与えるおそれを防止することができる。
よって、より確実つ早急にカーテン部を展開膨張させることができる。
請求項6記載の発明においては、前記連結部材は、展開方向に延びる長孔を形成した耳部であって、前記先端側部と前記張力部とは、耳部によって連結されており、該耳部の長孔には、前記支持部が係合されたものである。
このような構成により、耳部によってカーテン部の先端側部と張力部が連結され、先端側部の展開方向への動きが張力部に伝達されることで、張力部が支持部側に移動することになる。
よって、先端側部と張力部との連動構造を、別部材を設けることなく達成することができ、生産性、コスト性を向上することができる。
請求項7記載の発明においては、前記ウィンド部分は、車両のウィンド部分であり、前記所定の状態は、車両の衝突時、衝突予知時、また横転判定時とされたものである。
このような構成により、車両の衝突時等に展開膨張する車両のエアバッグ装置に本発明のカーテンエアバッグ装置が採用されることになる。
よって、早急な展開膨張が要求される車両のカーテンエアバッグ装置における、乗員の保護性能を高めることができる。
請求項8記載の発明においては、前記カーテン部の展開膨張時に、前記支持部によって形成されるカーテン部のテンションラインは、乗員の頭部中心が該テンションラインよりも、前記第一辺側に位置するように設定されたものである。
このような構成により、乗員の頭部中心が第一辺側に位置するようにテンションラインを設定しているため、展開膨張時において、カーテン部のテンションが乗員の頭部中心よりも展開方向側に発生することになる。
よって、乗員の頭部をカーテン部によって確実に拘束することができ、例えば車両の横転時や衝突時等における乗員の車外方向への移動を確実に抑制することができる。
請求項9記載の発明においては、前記膨張部は、前記張力部近傍に形成されたものである。
このような構成により、展開膨張時の第一辺から離間する方向に動く(展開する)膨張部の動きを、張力部に対して、早期つ確実に伝達することができる。
よって、カーテン部の張力部の移動がより早くなり、カーテン部の展開膨張を早急に行わせることができる。
請求項10記載の発明においては、前記膨張部は、前記張力部によって形成されるカーテン部のテンションライン上に形成されたものである。
このような構成により、展開膨張時にテンションライン上で膨張部が膨張することで、テンションラインの見かけ上の長さを短くすることができる。
従って、テンションラインでより高いテンションを得ることができ、より本発明のカーテンエアバッグ装置の効果を高めることができる。
この発明によれば、カーテン部の展開膨張時には、張力部が支持部まで移動して、この支持部の位置でカーテン部のテンションを発生することができる。
すなわち、収納時に第一辺側に近接していた張力部が、膨張部の膨張力によって第一辺から離間した支持部で係合されるため、第一辺と第二辺の長さ分の距離でテンションを発生させなくても、カーテン部の固定位置を変化させてテンションを発生させることができるのである。
したがって、カーテンエアバッグ装置において、カーテン部の固定位置を移動させることで、膨張力がなくなった場合でも、カーテン部のテンションを維持することができ、また、この固定位置の移動を、ガイドレールによって行うものでないため、迅速にカーテン部を展開膨張させることができる。
この本発明の実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
(第の実施形態)
まず、図1〜図5により、本発明のカーテンエアバッグ装置の第実施形態について説明する。本発明の第実施形態は、車両のバックドア1に設置するカーテンエアバッグ装置2であり、図1は収納状態のカーテンエアバッグ装置2を示した車両の背面図、図2は展開膨張状態のカーテンエアバッグ装置2を示した車両の背面図、図3(イ)は収納状態におけるカーテンエアバッグ装置2の支持ピンの要部詳細図、(ロ)はその支持ピンの展開膨張状態における要部詳細図、図4は図3(ロ)のA−A線矢視断面図、図5はカーテン部側部を示した要部斜視図である。
このカーテンエアバッグ装置2は、図1、図2に示すように、バックドア1のバックウィンド3の周縁部に設置するものであり、台形形状のバックウィンド3の周縁部のうち上縁31と両側縁32,33の三辺に略門状に設置されるベースケーシング4と、このベースケーシング4内に折り畳んで収納される布製のカーテン部5と、ベースケーシング4上方のバックドア1に固設され衝突時等にカーテン部5に対してガスを供給するインフレータ6と、衝撃等を検出するエアバッグセンサ(図示せず)と、このエアバッグセンサの検出信号で衝突、車両の横転や、これら衝突や横転の可能性が所定度合以上であることを判定した際にガス供給信号を発信する制御ユニット(図示せず)とを備える。
なお、本実施形態では、車両の後面衝突時における乗員保護を図るため、エアバッグセンサは、後部バンパー近傍に設けられ、後面衝突を検出した時にカーテン部5を展開膨張するように制御される。
前述のベースケーシング4は、バックウィンド3内方側に開放した断面略コ字状の金属製の枠部材で構成され、バックウィンド3の上縁31に設置される上縁辺部4aと、両側縁32,33に設置される右縁辺部4bと、左縁辺部4cとを備える。
また、ベースケーシング4の右縁辺部4bと左縁辺部4cの下端には、展開膨張時にカーテン部5をそれぞれ支持する支持ピン7,7が設けられている。この支持ピン7,7は、車両前後方向にその軸が延びるように設けられる。
各辺部4a,4b,4cの外側部には、バックドア1のインナパネル(図示せず)に対して締結固定する締結フランジ4e…を複数設け、この締結フランジ4eでベースケーシング4をバックドア1に強固に締結固定している。これにより、ベースケーシング4は、カーテン部5の展開膨張時の反力や、カーテン部5のテンション発生時の反力を確実に受けることができる。
前述のカーテン部5は、布製で構成され、収納時においては、前記ベースケーシング4内に小さく折り畳んだ状態で収納され、展開膨張時においては、図2に示すように台形形状のバックウィンド3の全面を覆うように、大きく末広がりの略台形形状で展開する。
このカーテン部5の車幅方向両側と中央には、それぞれ上下方向に延びる膨張部51,52,53が設けられ、この膨張部51,52,53の間には膨張しない展開部54が設けられている。またこれら膨張部51,52,53の上端には、車幅方向に延びる連通膨張部55が設けられ、前述のインフレータ6からのガスを各膨張部51,52,53に適切に分配するように構成されている。
このカーテン部5は、上部(基部)56においてのみ、前述のベースケーシング4の上縁辺部4aに固定されており、両側部については右縁辺部4bと左縁辺部4cに固定されていない。このため、カーテン部5は、展開膨張時に、ベースケーシング4の右縁辺部4b、左縁辺部4cに拘束されず(但し支持ピン7,7は除く)、自由に離間して展開する。
また、カーテン部5の両側部には、上下方向に延びる布製の紐状部材8,8を縫合固定している。
この紐状部材8は、具体的には、図5に示すように、カーテン部5の布部材と同じ剛性か、これよりもやや剛性の高い布部材で構成され、カーテン部5の側部中央の張力部P近傍と側部下端の先端部Q近傍に対して、それぞれ上端部8aと下端部8bを強固に縫合固定している。
紐状部材8の長さは、カーテン部5の側方の膨張部51(52)の下方への展開膨張する長さによって決まり、展開膨張完了時に、前述の支持ピン7に紐状部材8の上端部8a側が係合する長さに設定している。
前述のインフレータ6は、バックドア1の上端部に車幅方向に延びるように設置され、前述の制御手段からガス供給信号を受けた際に、前記カーテン部5の膨張部51,52,53に対してガスを供給するように構成されている。この供給されるガスは、カーテン部5のテンションを長期間に亘って保持するために、膨張率が変化しないガスを充填した所謂低温ガスが望ましい。しかし、一般的な固体材料を着火させて発生させる高温ガスであってもよい。
このインフレータ6のガス噴出側には、カーテン部5の膨張部51,52,53内にガスを供給する供給管61を設けている。
なお、前述のエアバッグセンサと制御手段については、一般的に公知であるため、説明は省略する。
次に、本実施形態のカーテンエアバッグ装置2の支持ピン7と紐状部材8の構造について詳述する。
図3(イ)および図3(ロ)は、それぞれカーテン部5の収納時および展開膨張時における支持ピン7と紐状部材8の関係を示したものである。
カーテン部5の収納時図3の(イ)参照には、紐状部材8は、カーテン部5の外方側(バックウィンド3側を内方側とする)に位置し、下端部8b側で支持ピン7を取り囲むように位置して、ベースケーシング4内の奥に位置するように設置されている。一方、カーテン部5の展開膨張時図3の(ロ)参照には、カーテン部5と共にベースケーシング4の下方側に移動して、上端部8a側で支持ピン7に係合するように構成されている。
このように、紐状部材8は、カーテン部5の収納時と展開膨張時において、それぞれ異なった位置で支持ピン7に係合するように構成されている。
これは、後述するように、膨張部51(52)の膨張力によって、カーテン部5の先端部Qが下方に移動するのに伴って、紐状部材8が下方に引っ張られることによって、生じるものである。
なお、支持ピン7と紐状部材8は、移動時(展開膨張時)に摺動抵抗が生じないように、束ねられたカーテン部5よりも、カーテン部5の展開方向とは反対側に紐状部材8が配されて収納されており、これにより互いにその位置を拘束しないようにして、展開膨張完了時のみ、紐状部材8が支持ピン7に係合するように構成されている。
紐状部材8の幅t1は、図4に示すように、ベースケーシング4内に収納した状態から容易に離脱できるように、ベースケーシング4の幅t2よりも小さな幅に設定している。なお、このベースケーシング4の幅t2以内にカーテン部5が収納される。
また、支持ピン7は、円柱軸状の金属部材で構成され、支持剛性を高めるためベースケーシング4に対して、両端を貫通させた両持ち支持構造としている。また、衝撃を受けて容易に脱落しないように、支持ピン7の両端には大径のボス部71,71を形成している。
なお、この支持ピン7の代わりにボルトとナットを用いて、ボルトの軸部で紐状部材8を支持するように構成してもよい。
以上のように構成された、本実施形態のカーテンエアバッグ装置2の展開膨張時の作動について、図6、図7の模式図で説明する。図6が本実施形態の作動を示した模式図、図7が従来構造の作動を示した模式図である。なお、これらの模式図において、前述した構成要素と同一の構成要素は同一の符号を付して説明を省略する。
従来構造においては、図7に示すように、カーテン部5´収納時(イ)には、上縁辺、右縁辺、左縁辺の三辺の長さ(X+Y+Z)を有するカーテン部5´を、ウィンド周縁に収納する必要があり、どうしてもカーテン部5´の自由端の長さが長くならざるを得ない。そこで、カーテン部展開膨張時(ロ)には、この三辺の長さ(X+Y+Z)を残り一辺の長さWで吸収させるため、大きな膨張部57(気柱)を複数設けて、カーテン部5´のテンションを得るようにしていた。
しかし、このように膨張部57を大きくすると、膨張部57を展開膨張させるための大きな空間が車室内に必要となり、また供給するガスも大量になるといった問題がある。
このため、本実施形態では、図6に示すように、カーテン部5の収納時(イ)に、三辺の長さ(X+Y+Z)をカーテン部5が備えつつも、前述のように支持ピン7,7と紐状部材8,8によってカーテン部5の両側の支持位置(固定位置)を移動するように構成することで、カーテン部展開膨張時(ロ)に、カーテン部5の側部の先端部Q,Qが下方に展開膨張するのに伴って、紐状部材8,8で連結された張力部P,Pが下側に引っ張られ、張力部P,Pが支持ピン7,7の位置に移動するように構成する。
これにより、支持ピン7,7間W´で、右側の張力部Pから左側の張力部Pまでの長さVという三辺の長さ(X+Y+Z)よりも短い距離で、テンションを得ることができる。
このため、カーテン部5のテンションを得るために、大きな膨張部を設けることなく、また、膨張部に供給するガス量も少量にすることができる。
したがって、本実施形態によると、大型のバックウィンド3を覆うカーテンエアバッグ装置2において、大きな膨張部や大量のガスを必要とすることなく、カーテン部5にテンションを発生させることができる。
また、この実施形態のように、カーテン部5側部の支持位置(固定位置)を移動させる構造を紐状部材8,8と支持ピン7,7とによって構成したことで、簡単な構成でカーテン部5の支持位置(固定位置)を変更することができ、また、ガイドレールを使用した場合のように摺動抵抗も生じることなく、早急な展開膨張が可能となる。
さらに、本実施形態のバックウィンド3は、図1に示すように、末広がりの台形形状で、上縁辺3aと両側縁辺3b,3cがなす角αが、左右とも約95°程度の鈍角に設定されている。このため、ベースケーシング4もほぼ同様に、下端部の間隔が広がった末広がり形状となり、支持ピン7も車幅方向外方側に位置することになる。よって、テンションを発生させる張力部P、P間の長さが、上縁辺3aの長さよりも長くなり、カーテン部5によりテンションを発生させやすくなる。
また、この実施形態では、紐状部材8,8をカーテン部5よりも外方側のベースケーシング4の奥の位置に設置していることから、カーテン部5の展開膨張に際して、紐状部材8が阻害することなく、カーテン部5に迅速つ確実な展開膨張を行わせることができる。
さらに、紐状部材8をベルト状にして支持ピン7とベースケーシング4との間の隙間でスライド移動するように設定していることで、展開膨張時には、紐状部材8が方向性を持って引き出されるため、カーテン部5の展開膨張方向を規定することができ、安定した展開膨張状態を得ることができる。
加えて、本実施形態では、図2に示すように、支持ピン7の高さ位置を、乗員の着座位置における頭部H中心の高さ位置よりも下方に設定して、展開膨張時に支持ピン7,7の間にできるテンションラインTが、頭部H中心よりも下方に位置するように設定している。このため、衝突時等に、乗員の頭部Hの車外方向への動きを確実に拘束することができ、乗員の安全性を高めることができる。
そして、本実施形態では、膨張部51,52を紐状部材8,8に近接したカーテン部5側部に設けているため、膨張部51,52の膨張力が即座に紐状部材8,8に伝達される。このため、前述の紐状部材8,8の展開方向(下側方向)への移動が早まり、より早期に、張力部Pを支持ピン7近傍まで移動させることができ、確実にカーテン部5を展開膨張させることができる。
また、本実施形態では、後部座席9が三人掛けであり、衝突時等には三人を保護する必要があるが、カーテン部5の車幅方向中央にも膨張部53を設けているため、両側の膨張部51,52と共に、乗員の頭部Hに作用する衝撃を吸収することもできる。
さらに、これら膨張部51,52,53は、前述のテンションラインTを挟んで上下方向に延びるように形成している。このため、膨張部51,52,53が膨張することでテンションラインTの見かけ上の長さを短くして、確実にテンションを与えることができ、テンションラインTにおけるテンションをさらに高めることができる。
なお、図8に、一側方(図面では左側)のみに、支持ピン7と紐状部材8を設けた場合の作動模式図を示す。この模式図のように、一側方のみに支持ピン7と紐状部材8を設けることで、略三角形のウィンドを覆うことも可能である。
この場合においても、カーテン部収納時図8の(イ)参照に、二辺の長さ(X+Y)をカーテン部5が備えつつも、支持ピン7と紐状部材8によってカーテン部5の一側方の支持位置(固定位置)が移動するように構成したため、カーテン部展開膨張時図8の(ロ)参照に、カーテン部5の一側方の先端部Qが下方に展開膨張するのに伴って、紐状部材8で連結された張力部Pが下側に引っ張られ、張力部Pが支持ピン7の位置に移動する。
これにより、この場合も、支持ピン7ともう一方の端部Rとの間Wで、張力部Pから一方の端部Rまでの長さVで、二辺の長さ(X+Y)よりも短い距離でテンションを得ることができる。
よって、三角形のウィンドを覆う場合でも、大きな膨張部や大量のガスを必要とすることなく、カーテン部5にテンションを発生させることができる。
なお、本実施形態においては、ベースケーシングをバックウィンドの下端縁と左右端縁に設け、カーテン部が上方側に向って展開膨張するようなものにも適用することができる。
(第実施形態)
次に、図9により、本発明のカーテンエアバッグ装置の第実施形態について説明する。この第実施形態も第実施形態と同様に車両のバックドア1に設置するカーテンエアバッグ装置102である。なお、前述した構成要素と同一の構成要素は同一の符号を付して説明を省略する。
このカーテンエアバッグ装置102は、カーテン部105の上下方向長さを第実施形態より短くしつつも、テンションラインTで確実にテンションを発生させるように構成したものである。
すなわち、展開膨張時に、カーテン部105がバックウィンド3を全て覆うように設定せずに、カーテン部105の下端部105aが、後部座席9のシートバック91の上端91aよりも下方に位置するように設定したものである。
このように、カーテン部105を設定することで、カーテン部105自体を小さく構成することができ、第実施形態よりも、さらにガス量を少なくしても、テンションを確保することができる。
もっとも、この場合、カーテン部105は、バックウィンド3を全て覆うことができないが、カーテン部105が車両後方から見て少なくともシートバック91の上端部を覆うため、乗員の車外方向の移動は抑えられる。
よって、この場合でも、カーテンエアバッグ装置102の乗員拘束性能を低下させることなく、カーテンエアバッグ装置102としての安全性を確保することができる。
なお、その他の作用効果については、前述の第実施形態と同様である。
(第実施形態)
次に、図10により、本発明のカーテンエアバッグ装置の第実施形態について説明する。この第実施形態も第、第実施形態と同様に車両のバックドア1に設置するカーテンエアバッグ装置202である。なお、前述した構成要素と同一の構成要素は同一の符号を付して説明を省略する。
このカーテンエアバッグ装置202は、カーテン部205の下部に車幅方向に延びる下部膨張部257を設け、この下部膨張部257の両端をバックウィンド3の両側縁32,33に引っ掛けるように設定して、支持ピン7,7間のテンションラインTの下方で、さらにテンションを発生させるものである。
このように、テンションラインTの下方にさらに車幅方向に延びるテンション(テンションライン)を発生させることにより、支持ピン7,7の位置より下方のカーテン部205に車外方向へ移動するような力が作用した場合でも、確実にカーテン部205は車内に留まることができる。
よって、このようにカーテン部205の下部に、さらにテンションを発生させることで、さらに乗員保護性能を高めることができる。
その他の作用効果については、前述の第実施形態と同様である。
(第実施形態)
次に、図11により、本発明のカーテンエアバッグ装置の第実施形態について説明する。この第実施形態は、カーテン部側部の支持位置(固定位置)を移動させる構造を、別の構造にしたものであり、図11は、図5に対応するものである。
このカーテンエアバッグ装置302は、紐状部材の代わりにカーテン部305の側端に所定幅を有する耳部358を上下方向に延びるように形成し、この耳部358に上下方向に延びる長孔359(ガイド孔)を形成したものである。
この長孔359に対して、第実施形態と同様に支持ピン7を係合させて、カーテン部5の収納時と展開膨張時とでこの支持ピン7の係合位置を上下方向に変化(移動)させ、前述の実施形態同様に、支持ピン7,7間でテンションを発生させるものである。
このため、この実施形態でも、前述の実施形態と同様に、膨張部を大きくすることなく、またガス量を少なくすることができる。
特に、この実施形態の場合には、カーテン部305と一体の耳部358によって、カーテン部305の支持位置(固定位置)を移動させる構造を達成しているので、紐状部材8のような別部材を別途設ける必要もなく、生産性やコスト性を向上できる。
その他の作用効果については、前述の第実施形態と同様である。
(第実施形態)
次に、図12により、本発明のカーテンエアバッグ装置の第実施形態について説明する。この第実施形態は、車両側部のサイドウィンド410の周縁に設置するカーテンエアバッグ装置402である。
このカーテンエアバッグ装置402の設置される車両には、車室内に車両前方側から順に前席S1、第一後席S2、第二後席S3を設置し、その側方にフロントウィンド411、リアウィンド412、クォータウィンド413を設置している。そして、各ウィンド間等には前側からAピラー421、Bピラー422、Cピラー423及びDピラー424が設置され、各ウィンド411,412,413の上方には、ルーフサイドパネル425が設置されている。
カーテンエアバッグ装置402のベースケーシング404は、これらの複数のウィンド411,412,413を取り囲むようにAピラー421、ルーフサイドパネル425及びDピラー424に略門状に設置されている。
そして、このベースケーシング404に、第実施形態と同様に折り畳んだカーテン部405が収納されており、このカーテン部405は、Dピラー424に設置したインフレータ406からのガスを受けて展開膨張するように構成されている。
なお、図12は、カーテン部405の展開膨張状態を示している。
本実施形態のカーテン部405の側部(車両前方側側部、後方側側部)には、第実施形態と同様に紐状部材8,8を設け、ベースケーシング404の側方下端部には支持ピン7,7を設け、この支持ピン7,7に紐状部材8,8が係合するように構成している。
紐状部材8,8は、上端部をカーテン部405中間部に位置する張力部Pに連結しており、下端部を支持ピン7,7近傍に位置する先端部Qに連結している(図面で(P)(Q)で示した位置は収納状態の位置)。
そして、この紐状部材8,8により、展開膨張時には、先端部Qの下方への移動により張力部Pを支持ピン7,7の位置まで移動させ、支持ピン7,7を係合させる。
このような構成において、車両のピラー部(Bピラー422、Cピラー423)に設けたエアバッグセンサ(図示せず)が車両の側面からの衝撃を検出した場合、しくはロール角センサからなるエアバッグセンサ(図示せず)が車両の横転を検出(予知)した場合、制御ユニット(図示せず)によりカーテン部405を展開膨張させる。
これにより、第実施形態同様に、支持ピン7,7の間でテンションを発生するテンションラインTが形成される。
特に、本実施形態では、複数のウィンド411,412,413を一つのカーテン部405で覆うため、カーテン部405の固定位置を移動させない構造であれば、テンションを発生させるのが困難となるが、支持ピン7,7の位置まで張力部Pを移動させるため、テンションを容易に発生させることができる。
また、カーテン部405には、カーテン部405の側部で側方下端部を下方に展開膨張させる側方膨張部451,452と、各乗員の頭部の位置に対応して膨張する中央膨張部453,454と、これら膨張部を上部で連通する連通膨張部455とを設け、これら膨張部の間には展開部456を設けている。
このうち、中央膨張部453,454は、図12に示すように、前側の中央膨張部453がBピラー422とフロントウィンド411の下縁部とリアウィンド412の下縁部に、後側の中央膨張部454がCピラー423とリアウィンド412の下縁部とクォータウィンド413の下縁部にそれぞれに重合する位置に形成されている。
このため、カーテン部405のテンションは、膨張部がBピラー422およびCピラー423に引っ掛かることになり、さらに高まる。よって、大きなカーテン部405であっても、より高いテンションを得ることができる。
また、この中央膨張部453,454と、車両後方側に位置する側方膨張部452とは、図12に示すように、乗員の頭部Hに対応する位置に設けているため、乗員の頭部Hの衝撃吸収性能も高めることができる。
さらに、支持ピン7,7間を結ぶテンションラインTも、乗員の頭部Hより下側に形成している。このため、乗員の頭部Hの車外方向の移動も抑制することができ、乗員の拘束性能も高めることができる。
なお、その他の作用効果については、前述の実施形態と同様である。
(第実施形態)
次に、図13、図14により、本発明のカーテンエアバッグ装置の第実施形態について説明する。この第実施形態は、車両上部のガラスルーフウィンド501の周縁に設置するカーテンエアバッグ装置502である。図13はカーテンエアバッグ装置502を設置した車両の平面図、図14は図13のB−B線矢視断面図である。
このカーテンエアバッグ装置502は、エアバッグセンサ(図示せず)により車両の横転を検出、または予知した時、カーテン部505を作動させてガラスルーフウィンド501を覆い、乗員等の車外方向への移動を抑制するものである。
ガラスルーフウィンド501は、車両のルーフ503の中央位置、具体的には、前席乗員H1と第一後席乗員H2の上方に設置され、通常時(カーテン部収納時)には車室内から車外が視認できるようになっている。なお図13は、カーテン部を505展開膨張させた状態を示している。
このカーテンエアバッグ装置502は、インフレータ506,506、カーテン部505,505、およびベースケーシング504,504を、それぞれ二つずつ設けたものであり、この二つのカーテン部505,505をガラスルーフウィンド501内方側にそれぞれ展開膨張させることにより、ガラスルーフウィンド501を覆うものである。
インフレータ506,506は、一本をガラスルーフウィンド501の車両前方側に設置し、もう一本を車両後方側に設置している。また、ベースケーシング504,504は、一つをガラスルーフウィンド501の前側縁501aと左側縁501bとに亘って設置し、もう一つをガラスルーフウィンド501の後側縁501cと右側縁501dとに亘って設置している。
そして、それぞれのベースケーシング504、504に、展開膨張時に略三角形となるカーテン部505,505を収納している。
このカーテン部505には、両側および中央に、インフレータ506から供給されるガスによって膨張する膨張部551,552,553を設け、その間には展開部554を設けている、また、両側端には紐状部材8,8を設けている。
この紐状部材8,8は、前述の実施形態同様に、ベースケーシング504の両端部に形成した支持ピン7,7に、それぞれが係合するように構成されており、カーテン部505の展開膨張時には、カーテン部505の張力部P,Pを支持ピン7,7の位置に移動させて、支持ピン7,7に係合するように構成されている。
また、このカーテン部505は、展開膨張状態で、二つのカーテン部505がガラスルーフウィンド501の中央で重合するように構成されている。
このため、図13に示すように、各カーテン部505,505の膨張部552,552の先端側552a,552aを薄く(厚みU1)構成し、二つのカーテン部505,505が展開膨張時にできるだけ干渉しないようにしている。
もっとも、乗員の頭部Hの衝撃吸収性能は、高める必要があるため、乗員の頭部Hに対応する部分では、ある程度の厚み(厚みU2)を有するように構成している。
また、この展開膨張時の干渉をさけるため、上方側の位置するカーテン部505を予め先に展開膨張するように構成している。
このような構成をとることで、二つのカーテン部505,505が互いに対向する方向から展開膨張したとしても、両者の干渉を防いで適切な乗員保護性能を確保することができる。
このように、本実施形態においても、紐状部材8,8と支持ピン7,7を設けることにより、カーテン部505,505の支持位置(固定位置)を移動させて、テンションが容易に発生するようにしている。
よって、ガラスルーフウィンド501の周縁に設置するカーテンエアバッグ装置502においても、展開膨張時に、確実にテンションを発生させることができ、乗員の保護性能を高めることができる。
なお、その他の作用効果については、前述の実施形態と同様である。
(第実施形態)
次に、図15(イ)により、本発明のカーテンエアバッグ装置602の第実施形態について説明する。この第実施形態も、車両上部のガラスルーフウィンド501の周縁に設置するカーテンエアバッグ装置602である。
このカーテンエアバッグ装置602は、前述の第実施形態とは異なり、インフレータ606、カーテン部605およびベースケーシング604を、それぞれ一つで構成し、ガラスルーフウィンド501を、全て一つのカーテン部605で覆うように構成したものである。
具体的には、ガラスルーフウィンド501の周縁部の前端縁部501a、左側縁部501b、左側縁部501cに略コ字状にベースケーシング604を設置して、そのベースケーシング604の内部に折り畳んだ状態のカーテン部605を収納し、そのカーテン部605にガスを供給するインフレータ606をベースケーシング604の車両前方側に設置している。
なお、図15(イ)は、カーテン部605を展開膨張させた状態を示す。
カーテン部605の両側端には、前述の実施形態と同様に紐状部材8,8を設け、ベースケーシング604の両端に支持ピン7,7を設置する点については、前述の実施形態と同様であり、また膨張部651,652の膨張によって車両後方側にカーテン部605の支持位置(固定位置)が移動することについても、前述の実施形態と同様である。さらに、この実施形態では、図15(イ)のP点よりも車両前方側において、カーテン部605がケーシング604に固定されている。
この実施形態では、カーテン部605の形状を、前述の実施形態のカーテン部と違うものとして構成している。
すなわち、図15(イ)に示すように、紐状部材8,8の近傍に位置するカーテン部605側部の膨張部651,652のみを大きく後方まで延ばし、その他の中央の膨張部653と展開部654については、展開膨張状態でガラスルーフウィンド501を覆う程度の長さに設定したカーテン部605として、形成しているのである。
このように構成することにより、側部の膨張部651,652を、よりカーテン部605の固定位置(支持位置)を移動させる促進手段として利用することができるだけでなく、この膨張部651、652の後方側を衝撃吸収部材として利用することも可能となる。また、カーテン部605の大きさもコンパクトにすることができ、より収納性を高められるという効果も得られる。
よって、本実施形態は、前述の実施形態と同様に、膨張部を小さくし、ガス量を少なくしても、テンションを発生させることができるという効果に加え、より確実に、膨張部651,652によるカーテン部605の固定位置の移動を生じさせることができ、また、収納スペースをコンパクトにできるという効果を奏することができる。
その他の作用効果については、前述の実施形態と同様である。
(第実施形態)
次に、図15(ロ)に示す本発明のカーテンエアバッグ装置2の第実施形態について説明する。この第実施形態も、車両上部のガラスルーフウィンド501の周縁に設置するカーテンエアバッグ装置702である。
このカーテンエアバッグ装置702は、第実施形態と同様にインフレータ706、カーテン部705、ベースケーシング704を、それぞれ一つで構成し、車両上部のガラスルーフウィンド501を、一つのカーテン部705で覆うように構成したものである。
もっとも、このカーテンエアバッグ装置702は、カーテン部705の一側方に紐状部材8を設け、ベースケーシング704の一端部のみに支持ピン7を設置する、図8に示した三角形タイプのカーテンエアバッグ装置で構成している。
このように、カーテン部705の一側部のみが膨張部751の展開膨張によって移動するように構成したことにより、第、第実施形態に比較して、一側部を移動させるだけの膨張力で足りるため、膨張部751の大きさを大きくしなくても、カーテン部705を展開膨張させることができる。
よって、インフレータ706のガス量を少なくすることができ、また、カーテン部705をコンパクトに構成することができる。
したがって、本実施形態によると、比較的安価な構成によって、カーテン部705のテンション向上を図ることができる。
なお、その他の作用効果については、前述の実施形態と同様である。
以上、この発明の構成と、前述の実施形態との対応において、
この発明のウィンドは、実施形態のバックウィンド3、フロントウィンド411、リアウィンド412、クォータウィンド413、ガラスルーフウィンド501に対応し、
以下、同様に
ガス供給手段は、インフレータ6,406,506,606,706に対応し、
先端側部は、先端部Qに対応し、
支持部は、支持ピン7に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆるカーテンエアバッグ装置に適用する実施形態を含むものである。
例えば、車両以外で、建物、航空機、電車、船、宇宙船および宇宙ステーション等で用いるカーテンエアバッグ装置であってもよいし、また、ウィンドの形状についても、三角形、四角形や五角形、さらには曲率を有する円形であってもよい。
さらに、支持ピンの代わりに、支持フック、支持孔等を用いてカーテン部の張力部を支持するように構成してもよい。また支持ピンの軸方向についても、カーテン部の展開膨張方向に直交する方向だけでなく平行であってもよく、また傾斜していてもよい。
また、紐状部材の形状についても、縄状、帯状等であってもよく、特に限定されるものではない。
本発明の収納状態のカーテンエアバッグ装置を示した車両の背面図。 展開膨張状態のカーテンエアバッグ装置を示した車両の背面図。 (イ)収納状態における支持ピンの要部詳細図、(ロ)展開膨張状態における支持ピンの要部詳細図。 図3(ロ)のA−A線矢視断面図。 カーテン部側部を示した要部斜視図。 本実施形態の作動を示した模式図、(イ)収納状態(ロ)展開膨張状態。 従来構造の作動を示した模式図、(イ)収納状態(ロ)展開膨張状態。 一側方のみに、支持ピンと紐状部材を設けた場合の作動模式図、(イ)収納状態(ロ)展開膨張状態。 の実施形態を示した車両の背面図。 実施形態を示した車両の背面図。 実施形態カーテン部側部を示した要部斜視図。 実施形態を示した車両の側面図。 実施形態を示した車両の平面図。 図13のB−B線矢視断面図。 (イ)第実施形態を示した平面図、(ロ)第実施形態を示した平面図。
P…張力部
Q…先端部(先端側部)
T…テンションライン
3…バックウィンド(ウィンド)
5,105,205,305,405,505,605,705…カーテン部
6,406,506,606,706…インフレータ(ガス供給手段)
7…支持ピン(支持部)
8…紐状部材(連結部材)
51,52,53,451,452,453,454,551,552,553,651,652,653,751…膨張部
358…耳部(連結部材)
359…長孔
411…フロントウィンド(ウィンド)
412…リアウィンド(ウィンド)
413…クォータウィンド(ウィンド)
501…ガラスルーフウィンド(ウィンド)

Claims (10)

  1. 収納状態でウィンド部分の周縁部の第一辺及び第二辺に収納され、展開膨張状態で該ウィンド部分を覆うように展開膨張するカーテン部と、
    所定の状態で該カーテン部が展開膨張するように該カーテン部に形成した膨張部に対してガスを供給するガス供給手段とを備えたカーテンエアバッグ装置において、
    前記第二辺には、前記カーテン部の展開膨張時の側部に対応させて支持部を設け、
    前記カーテン部には、展開膨張時に前記支持部の近傍に位置する張力部の近傍と展開膨張時の先端側部近傍を連結し、前記支持部と係合可能な連結部材を設け、
    前記カーテン部は、収納状態で、展開膨張時に展開方向先端側に位置する先端側部が、前記支持部の近傍に位置し、前記張力部が、前記第一辺側に近接するように収納されており、
    展開膨張時に、前記膨張部の膨張する力によって、前記先端側部が展開方向に移動すると共に、前記張力部が支持部近傍まで移動して、前記連結部材が支持部に係合るように構成された
    カーテンエアバッグ装置。
  2. 収納状態でウィンド部分の周縁部のうち中央に位置する第一辺とその両側に位置する第二辺と第三辺とに収納され、展開膨張状態で該ウィンド部分を覆うように展開膨張するカーテン部と、
    所定の状態で該カーテン部が展開膨張するように該カーテン部に形成した膨張部に対してガスを供給するガス供給手段とを備えたカーテンエアバッグ装置において、
    前記第二辺には、前記カーテン部の展開膨張時の一方の側部に対応させて第二辺支持部を設け、
    前記第三辺には、前記カーテン部の展開膨張時の他方の側部に対応させて第三辺支持部を設け、
    前記カーテン部には、展開膨張時に前記第二辺支持部の近傍に位置する第二辺側張力部の近傍と展開膨張時の第二辺側先端側部近傍を連結し、前記第二辺支持部と係合可能な連結部材を設けると共に、
    展開膨張時に前記第三辺支持部の近傍に位置する第三辺側張力部の近傍と展開膨張時の第三辺側先端側部近傍を連結し、前記第三辺支持部と係合可能な連結部材を設け、
    前記カーテン部は、収納状態で、展開膨張時に第二辺側の展開方向先端側に位置する第二辺側先端側部が、前記第二辺支持部の近傍に位置し、
    展開膨張時に第三辺側の展開方向先端側に位置する第三辺側先端部側が、前記第三辺支持部の近傍に位置すると共に、前記第二辺側張力部および第三辺側張力部が、
    前記第一辺側に近接するように収納されており、
    展開膨張時に、前記膨張部の膨張する力によって、前記第二辺側先端側部と前記第三辺側先端側部がそれぞれの展開方向に移動すると共に、前記第二辺側張力部と前記第三辺側張力部がそれぞれ第二辺支持部近傍と第三辺支持部近傍まで移動して、前記各連結部材が第二辺支持部と第三辺支持部にそれぞれ係合するように構成された
    カーテンエアバッグ装置。
  3. 前記各辺のなす角は、鈍角に設定された
    請求項1または2記載のカーテンエアバッグ装置。
  4. 前記連結部材は紐状部材であって、
    前記先端側部と前記張力部とは、紐状部材により連結されており、
    該紐状部材は、前記支持部に対して前記第一辺から離間する側に位置するように取り回された
    請求項1〜3の何れか1に記載のカーテンエアバッグ装置。
  5. 前記紐状部材は、カーテン部の収納時にカーテン部の外側位置に設置された
    請求項4記載のカーテンエアバッグ装置。
  6. 前記連結部材は、展開方向に延びる長孔を形成した耳部であって、
    前記先端側部と前記張力部とは、耳部によって連結されており、
    該耳部の長孔には、前記支持部が係合するように構成された
    請求項1〜3の何れか1に記載のカーテンエアバッグ装置。
  7. 前記ウィンド部分は、車両のウィンド部分であり、
    前記所定の状態は、車両の衝突時、衝突予知時、又は横転判定時とされた
    請求項1〜6の何れか1に記載のカーテンエアバッグ装置。
  8. 前記カーテン部の展開膨張時に前記支持部によって形成されるカーテン部のテンションラインは、乗員の頭部中心が前記第一辺側に位置するように設定された
    請求項7記載のカーテンエアバッグ装置。
  9. 前記膨張部は、前記張力部近傍に形成される
    請求項1〜3の何れか1に記載のカーテンエアバッグ装置。
  10. 前記膨張部は、前記張力部によって形成されるカーテン部のテンションライン上に形成される
    請求項1〜3、9の何れか1に記載のカーテンエアバッグ装置。
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