JP2003081048A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

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JP2003081048A
JP2003081048A JP2001277923A JP2001277923A JP2003081048A JP 2003081048 A JP2003081048 A JP 2003081048A JP 2001277923 A JP2001277923 A JP 2001277923A JP 2001277923 A JP2001277923 A JP 2001277923A JP 2003081048 A JP2003081048 A JP 2003081048A
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airbag
fulcrum
vehicle body
vehicle
body side
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JP2001277923A
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Satoru Mitsuo
哲 満尾
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーテン状に膨張展開可能なエアバッグの後
端から車両後方にオーバーハングが少ない車両において
も、膨張展開時のエアバッグの下縁に沿って必要十分な
張力を付与すること。 【解決手段】 折り畳まれた状態でルーフサイドレール
21に沿って収納されるエアバッグ11が車室内の側壁
に沿ってカーテン状に膨張展開可能である頭部保護エア
バッグ装置において、エアバッグ11の膨張展開時に下
端部となる部位と車体20間に、エアバッグ11の車両
略下方への展開力Fを車両略前後方向の張力fに変換す
る力方向変換手段(エアバッグ側支点P1と車体側に設
けた上方支点P2と下方支点P3とを経由して環状に設
けられるワイヤ15)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装備される
頭部保護エアバッグ装置、特に、折り畳まれた状態でル
ーフサイドレールに沿って収納されるエアバッグが車室
内の側壁に沿ってカーテン状に膨張展開可能である頭部
保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した形式の頭部保護エアバッグ装置
は、例えば特開平10−278723号公報に示されて
いて、この公報に記載されている頭部保護エアバッグ装
置では、エアバッグの膨張展開時に下端部となる部位と
車体間に、エアバッグの下縁に沿って所定の張力を付与
するためのストラップが設けられている。このストラッ
プは、エアバッグの膨張展開時に略水平方向に延びるよ
うに配設されているため、エアバッグの膨張展開時に
は、エアバッグの下縁に沿って前後方向に延びるテンシ
ョンラインが形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の頭部保
護エアバッグ装置では、エアバッグの膨張展開時に下端
部となる部位と車体間にストラップを設けることで、エ
アバッグが膨張展開時において前後方向に縮小する作用
を利用して、エアバッグの下縁に沿って所定の張力が付
与されるようにしている。
【0004】しかし、上記したストラップは、通常時
(エアバッグの非使用時)に、車体の一部に沿って格納
する必要があって、エアバッグの下縁に沿って必要十分
な張力をエアバッグに付与するためには、必要十分な長
さが必要である。このため、エアバッグの後端から車両
後方にオーバーハング(延長部)が少ない車両では、必
要十分な長さのストラップを配設するスペースを車両後
方に確保することが難しくて、膨張展開時のエアバッグ
の下縁に沿って必要十分な張力を付与することが難し
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
に対処すべく、折り畳まれた状態でルーフサイドレール
に沿って収納されるエアバッグが車室内の側壁に沿って
カーテン状に膨張展開可能である頭部保護エアバッグ装
置において、エアバッグの膨張展開時に下端部となる部
位と車体間に、エアバッグの車両略下方への展開力を車
両略前後方向の張力に変換する力方向変換手段を設けた
こと(請求項1に係る発明)に特徴がある。
【0006】この場合において、前記力方向変換手段
は、エアバッグの膨張展開時に下端部となる部位に設け
たエアバッグ側支点と、車体側に設けた上方支点と下方
支点とを経由して、少なくとも車体側の上方支点と下方
支点に対して移動可能な環状部材を備えていること(請
求項2に係る発明)も可能であり、また、前記力方向変
換手段は、車体側に設けた上方支点からエアバッグの膨
張展開時に下端部となる部位に設けたエアバッグ側支点
を経由して車体側に設けた下方支点に至りエアバッグ側
支点が移動可能な索状部材を備えていること(請求項3
に係る発明)も可能である。
【0007】また、これらの場合において、車体側の前
記上方支点に近接して補助支点を設けて、同補助支点に
前記環状部材または前記索状部材を離脱可能に係合させ
ること(請求項4に係る発明)も可能である。また、こ
の場合において、エアバッグ展開前における前記エアバ
ッグ側支点と車体側の前記上方支点間の距離X1、エア
バッグ展開前における前記エアバッグ側支点と車体側の
前記補助支点間の距離X2、エアバッグ展開前における
車体側の前記補助支点と前記下方支点間の距離X3、エ
アバッグ展開後における前記エアバッグ側支点と車体側
の前記上方支点間の距離Y1、エアバッグ展開後におけ
る前記エアバッグ側支点と車体側の前記下方支点間の距
離Y2の関係をX1+X2+X3=Y1+Y2とするこ
と(請求項5に係る発明)も可能である。
【0008】
【発明の作用・効果】本発明による頭部保護エアバッグ
装置においては、通常時、エアバッグが折り畳まれた状
態でルーフサイドレールに沿って収納されている。ま
た、車両の側突時またはロールオーバー時等において
は、インフレータからガスがエアバッグの膨張部に供給
されて、エアバッグが車室内の側壁に沿ってカーテン状
に膨張展開する。
【0009】ところで、本発明による頭部保護エアバッ
グ装置(請求項1に係る発明)においては、エアバッグ
の膨張展開時に下端部となる部位と車体間に、エアバッ
グの車両略下方への展開力を車両略前後方向の張力に変
換する力方向変換手段を設けたものであるため、エアバ
ッグの後端から車両後方にオーバーハングが少ない車両
においても、力方向変換手段を配置するためのスペース
を車両後方に確保することが可能であり、膨張展開時の
エアバッグの下縁に沿って必要十分な張力を付与するこ
とが可能である。
【0010】また、本発明による頭部保護エアバッグ装
置(請求項2に係る発明)においては、力方向変換手段
が、エアバッグの膨張展開時に下端部となる部位に設け
たエアバッグ側支点と、車体側に設けた上方支点と下方
支点とを経由して、少なくとも車体側の上方支点と下方
支点に対して移動可能な環状部材を備えているため、車
体側の上方支点と下方支点の配置を適宜に設定すること
により、膨張展開時のエアバッグに付与する張力を適宜
に設定することが可能であるとともに、環状部材が少な
くとも車体側の上方支点と下方支点に対して移動可能で
あるため、エアバッグの展開時における抵抗を小さくす
ることが可能である。
【0011】また、本発明による頭部保護エアバッグ装
置(請求項3に係る発明)においては、力方向変換手段
が、車体側に設けた上方支点からエアバッグの膨張展開
時に下端部となる部位に設けたエアバッグ側支点を経由
して車体側に設けた下方支点に至りエアバッグ側支点が
移動可能な索状部材を備えているため、車体側の上方支
点と下方支点の配置を適宜に設定することにより、膨張
展開時のエアバッグに付与する張力を適宜に設定するこ
とが可能であるとともに、エアバッグ側支点が索状部材
に対して移動可能であるため、エアバッグの展開時にお
ける抵抗を小さくすることが可能である。
【0012】また、本発明による頭部保護エアバッグ装
置(請求項4に係る発明)においては、車体側の上方支
点に近接して補助支点を設けて、同補助支点に前記環状
部材または前記索状部材を離脱可能に係合させるように
したため、補助支点の配置を適宜に設定することで、前
記環状部材または前記索状部材の収納寸法を小さくする
ことが可能であり、車両への搭載性を向上させることが
可能である。
【0013】また、本発明による頭部保護エアバッグ装
置(請求項5に係る発明)においては、エアバッグ展開
前における前記エアバッグ側支点と車体側の前記上方支
点間の距離X1、エアバッグ展開前における前記エアバ
ッグ側支点と車体側の前記補助支点間の距離X2、エア
バッグ展開前における車体側の前記補助支点と前記下方
支点間の距離X3、エアバッグ展開後における前記エア
バッグ側支点と車体側の前記上方支点間の距離Y1、エ
アバッグ展開後における前記エアバッグ側支点と車体側
の前記下方支点間の距離Y2の関係をX1+X2+X3
=Y1+Y2としたものであるため、車体側の上方支
点、下方支点、補助支点の設定に自由度が増して、エア
バッグの後端から車両後方にオーバーハングが少ない車
両への適用性が高まる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図5は本発明を前後2列席
でエアバッグ11の後端から車両後方にオーバーハング
(延長部)Lが少ない車両(ミニバン)に適用される頭
部保護エアバッグ装置に実施した一実施形態を示してい
て、この実施形態のエアバッグ装置は、車室側壁に沿っ
てカーテン状に膨張展開するエアバッグ11と、このエ
アバッグ11の前端部に組付けたテンションクロス12
と、エアバッグ11のガス供給口11aにディフューザ
13を介して気密的に組付けられるインフレータ14
と、エアバッグ11の車両略下方への展開力Fを車両略
前後方向の張力fに変換する力方向変換手段としてのワ
イヤ15によって構成されるエアバッグモジュール10
を備えている。
【0015】エアバッグ11は、織目方向が前後上下と
なるように袋織によって形成されていて、表面に気密保
持用のコーティングを施されており、前後方向の中間部
位上端に設けたガス供給口11aと、このガス供給口1
1aの下端から前後方向に延びるガス通路11bと、こ
のガス通路11bに上端にて連通する前席用膨張部11
cおよび後席用膨張部11dを有するとともに、中間非
膨張部11e、前端非膨張部11fおよび4個の取付片
部11gを有している。なお、各取付片部11gには、
ルーフサイドレール21への取付孔11g1が設けられ
ている。
【0016】前席用膨張部11cは、前席(Bピラー2
3に対応して配設されている座席)に着座する乗員の頭
部(図示省略)を保護するもので、上下方向に延びる複
数個の膨張室11c1を有している。一方、後席用膨張
部11dは、後席に着座する乗員の頭部(図示省略)を
保護するもので、上下方向に延びる複数個の膨張室11
d1を有している。
【0017】テンションクロス12は、エアバッグ11
の構成布より薄くて安いノンコート織布によって三角形
状(形状は適宜変更可能)に形成されていて、後端部1
2aにてエアバッグ11の前端非膨張部11fに縫合さ
れており、前端部12bに設けた取付孔12b1にてA
ピラー22に組付けられる(図1参照)ようになってい
る。
【0018】ディフューザ13は、先端部にガス噴射孔
を有するパイプであり、基端部にてインフレータ14の
ガス噴射口14aに設けた雄ねじ部14bにフレアナッ
ト16を用いて気密的かつ一体的に連結固定されてい
る。また、ディフューザ13は、基端部を除いてエアバ
ッグ11内に収容されていて、エアバッグ11のガス供
給口11aが締付バンド17を用いて気密的に組付けら
れている。ディフューザ13の先端部は、エアバッグ1
1のガス通路11bに臨んでいて、ガス通路11bを通
して各膨張部11c,11dにガスを分散供給可能であ
る。
【0019】インフレータ14は、車両の側突時または
ロールオーバー時等にガスをディフューザ13を通して
エアバッグ11に向けて噴出供給するものであり、その
外周に予め組付けたブラケット(図示省略)にて、ルー
フサイドレール21にボルト等(図示省略)を用いて組
付けられている。また、インフレータ14は、車両の前
後方向略中央部においてエアバッグ11の上方にてルー
フサイドレール21に沿って前後方向に配置されてい
て、折り畳まれた状態のエアバッグ11とともに、ルー
フヘッドライニング31によって覆われるようになって
いる。
【0020】ワイヤ15は、エアバッグ11の膨張展開
時に下端部となる部位に設けたエアバッグ側支点(支持
ピン)P1と、車体20側に設けた上方支点(上方支持
ピン)P2および下方支点(下方支持ピン)P3とを経
由する環状部材であり、少なくとも車体側の上方支点P
2と下方支点P3に対して移動可能(望ましくは補助支
点P4に対しても移動可能)である。
【0021】また、ワイヤ15は、エアバッグ11が折
り畳まれた状態にて、図4および図5に示したように、
車体側の上方支点P2に近接して設けた補助支点(剪断
可能な支持ピン)P4に離脱可能(剪断可能)に係合し
ていて、エアバッグ11が膨張展開する際に、補助支点
P4から離脱する(剪断可能な支持ピンを剪断する)よ
うになっている。
【0022】また、ワイヤ15においては、エアバッグ
展開前におけるエアバッグ側支点P1と車体側の上方支
点P2間の距離X1(図5参照)、エアバッグ展開前に
おけるエアバッグ側支点P1と車体側の補助支点P4間
の距離X2(図5参照)、エアバッグ展開前における車
体側の補助支点P4と下方支点P3間の距離X3(図5
参照)、エアバッグ展開後におけるエアバッグ側支点P
1と車体側の上方支点P2間の距離Y1(図3参照)、
エアバッグ展開後におけるエアバッグ側支点P1と車体
側の下方支点P3間の距離Y2(図3参照)が、X1+
X2+X3=Y1+Y2の関係にあるように、各支点P
1,P2,P3,P4の位置が設定されている。
【0023】上記のように構成したこの実施形態のエア
バッグ装置においては、通常時、エアバッグ11とテン
ションクロス12が上下方向にて例えば蛇腹折りで多重
に折り畳まれて破断可能な結束テープ(図示省略)にて保
持された状態で、図4に示したように、Aピラー22と
ルーフサイドレール21に沿って収納されていて、Aピ
ラーガーニッシュ32とルーフヘッドライニング31に
より被覆されている。また、ワイヤ15が、図4および
図5に示したように、エアバッグ側支点P1と、車体側
に設けた上方支点P2および下方支点P3とを経由する
とともに、補助支点P4に離脱可能に係合していて、ル
ーフヘッドライニング31とCピラーガーニッシュ34
(車両後端のCピラー24に組付けられるピラーガーニ
ッシュ)により被覆されている。
【0024】また、車両の側突時またはロールオーバー
時等において、インフレータ14からガスが噴出し、こ
のガスがディフューザ13を通してエアバッグ11のガ
ス通路11bに供給されると、エアバッグ11がルーフ
ヘッドライニング31の該当部位を車室内に向けて変形
させて下方に展開するとともに、テンションクロス12
がAピラーガーニッシュ32の該当部位を車室内に向け
て変形させて下方に展開し、エアバッグ11が図1およ
び図2にて示したように車室内の側壁に沿ってカーテン
状に膨張展開する。この際には、エアバッグ11の各膨
張部11c,11dが各乗員の頭部側方に位置する頭部
保護エリアに向けて膨張展開する。
【0025】また、エアバッグ11が膨張展開する際に
は、ワイヤ15が補助支点(剪断可能な支持ピン)P4
との係合を解かれる(ワイヤ15が剪断可能な支持ピン
を剪断する)ため、ワイヤ15は、ルーフヘッドライニ
ング31の該当部位とCピラーガーニッシュ34の該当
部位を車室内に向けて変形させて、図4および図5の状
態から図2および図3の状態に変形する。このため、エ
アバッグ11の車両略下方への展開力Fが車両略前後方
向の張力fに変換される作用と、エアバッグ11が膨張
展開時において前後方向に縮小する作用とにより、エア
バッグ11の下部に沿って前後方向に延びるテンション
ラインTが図2に示したように形成される。
【0026】ところで、この実施形態は、エアバッグ1
1の膨張展開時に下端部となる部位と車体20間に、エ
アバッグ11の車両略下方への展開力Fを車両略前後方
向の張力fに変換するワイヤ15を設けたものであるた
め、図1に示したようにエアバッグ11の後端から車両
後方にオーバーハングLが少ない車両においても、ワイ
ヤ15を配置するためのスペースを車両後方に確保する
ことが可能であり、膨張展開時のエアバッグ11の下縁
に沿って必要十分な張力を付与することが可能である。
【0027】また、この実施形態においては、ワイヤ1
5が、エアバッグ11の膨張展開時に下端部となる部位
に設けたエアバッグ側支点P1と、車体側に設けた上方
支点P2と下方支点P3とを経由して、少なくとも車体
側の上方支点P2と下方支点P3に対して移動可能であ
るため、車体側の上方支点P2と下方支点P3の配置を
適宜に設定することにより、膨張展開時のエアバッグ1
1に付与する張力を適宜に設定することが可能であると
ともに、エアバッグ11の展開時における抵抗を小さく
することが可能である。
【0028】また、この実施形態においては、図4およ
び図5に示したように、車体側の上方支点P2に近接し
て補助支点P4を設けて、同補助支点P4にワイヤ15
を離脱可能に係合させるようにしたため、補助支点P4
の配置を適宜に設定することで、ワイヤ15の収納寸法
を小さくすることが可能であり、車両への搭載性を向上
させることが可能である。
【0029】また、この実施形態においては、エアバッ
グ展開前におけるエアバッグ側支点P1と車体側の上方
支点P2間の距離X1、エアバッグ展開前におけるエア
バッグ側支点P1と車体側の補助支点P4間の距離X
2、エアバッグ展開前における車体側の補助支点P4と
下方支点P3間の距離X3、エアバッグ展開後における
エアバッグ側支点P1と車体側の上方支点P2間の距離
Y1、エアバッグ展開後におけるエアバッグ側支点P1
と車体側の下方支点P3間の距離Y2の関係をX1+X
2+X3=Y1+Y2としたものであるため、車体側の
上方支点P2、下方支点P3、補助支点P4の設定に自
由度が増して、エアバッグ11の後端から車両後方にオ
ーバーハングLが少ない車両への適用性が高まる。
【0030】上記実施形態においては、図1に示したよ
うに、前後2列席でエアバッグ11の後端から車両後方
にオーバーハングLが少ない車両(2列ミニバン)に適
用される頭部保護エアバッグ装置に本発明を実施した例
について説明したが、本発明は図6に示した前席のみで
エアバッグ11の後端から車両後方にオーバーハングL
が少ない車両(ピックアップ)に適用される頭部保護エ
アバッグ装置は勿論のこと、図7に示した前後3列席
(後席2列)でエアバッグ11の後端から車両後方にオ
ーバーハングLが少ない車両(3列ミニバン)に適用さ
れる頭部保護エアバッグ装置にも同様にまたは適宜変更
して実施することが可能である。
【0031】また、上記実施形態においては、エアバッ
グ11の車両略下方への展開力Fを車両略前後方向の張
力fに変換する力方向変換手段としてワイヤ15を採用
したが、エアバッグ11の車両略下方への展開力を車両
略前後方向の張力に変換する力方向変換手段として布製
のストラップ等の他の索状部材を採用して実施すること
も可能である。
【0032】また、上記実施形態においては、ワイヤ1
5が、エアバッグ11の膨張展開時に下端部となる部位
に設けたエアバッグ側支点P1と、車体側に設けた上方
支点P2と下方支点P3とを経由して、環状に設けられ
るとともに、少なくとも車体側の上方支点P2と下方支
点P3に対して移動可能(望ましくは補助支点P4に対
しても移動可能)であるようにして実施したが、図8に
示したようにワイヤ15の構成を変更して実施すること
も可能である。
【0033】図8に示した実施形態では、ワイヤ15
が、車体側に設けた上方支点P2からエアバッグ11の
膨張展開時に下端部となる部位に設けたエアバッグ側支
点P1を経由して車体側に設けた下方支点P3に至り、
このワイヤ15に対してエアバッグ側支点P1が移動可
能とされている。なお、図8の実施形態においても、上
記実施形態と同様に車体側の上方支点P2に近接して補
助支点P4が設けられている。
【0034】また、上記実施形態においては、インフレ
ータ14が車両の前後方向略中央部においてエアバッグ
11の上方にてルーフサイドレール21に沿って前後方
向に配置される頭部保護エアバッグ装置に本発明を実施
したが、本発明は、インフレータが車両の後方または前
方に配置される頭部保護エアバッグ装置にも同様に実施
可能である。また、上記実施形態においては、エアバッ
グ11として袋織バッグを採用したが、縫製バッグや接
着(熱溶着)バッグを採用して実施することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による頭部保護エアバッグ装置の一実
施形態を概略的に示す側面図である。
【図2】 図1に示した頭部保護エアバッグ装置の拡大
側面図である。
【図3】 図2の要部拡大斜視図である。
【図4】 図2に示した頭部保護エアバッグ装置でエア
バッグとテンションクロスが折り畳まれた状態の側面図
である。
【図5】 図4の要部拡大斜視図である。
【図6】 本発明による頭部保護エアバッグ装置の他の
実施形態を概略的に示す側面図である。
【図7】 本発明による頭部保護エアバッグ装置のその
他の実施形態を概略的に示す側面図である。
【図8】 図3に示したワイヤの変形配設例を示す側面
図である。
【符号の説明】
10…エアバッグモジュール、11…エアバッグ、11
a…ガス供給口、11b…ガス通路、11c…前席用膨
張部、11d…後席用膨張部、11e…中間非膨張部、
11f…前端非膨張部、11g…取付片部、12…テン
ションクロス、13…ディフューザ、14…インフレー
タ、15…ワイヤ、20…車体、21…ルーフサイドレ
ール、22…Aピラー、23…Bピラー、24…Cピラ
ー、31…ルーフヘッドライニング、32…Aピラーガ
ーニッシュ、34…Cピラーガーニッシュ、P1…エア
バッグ側支点、P2…車体側に上方支点、P3…車体側
の下方支点、P4…補助支点、L…オーバーハング。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳まれた状態でルーフサイドレール
    に沿って収納されるエアバッグが車室内の側壁に沿って
    カーテン状に膨張展開可能である頭部保護エアバッグ装
    置において、エアバッグの膨張展開時に下端部となる部
    位と車体間に、エアバッグの車両略下方への展開力を車
    両略前後方向の張力に変換する力方向変換手段を設けた
    ことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装
    置において、前記力方向変換手段は、エアバッグの膨張
    展開時に下端部となる部位に設けたエアバッグ側支点
    と、車体側に設けた上方支点と下方支点とを経由して、
    少なくとも車体側の上方支点と下方支点に対して移動可
    能な環状部材を備えていることを特徴とする頭部保護エ
    アバッグ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装
    置において、前記力方向変換手段は、車体側に設けた上
    方支点からエアバッグの膨張展開時に下端部となる部位
    に設けたエアバッグ側支点を経由して車体側に設けた下
    方支点に至りエアバッグ側支点が移動可能な索状部材を
    備えていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の頭部保護エア
    バッグ装置において、車体側の前記上方支点に近接して
    補助支点を設けて、同補助支点に前記環状部材または前
    記索状部材を離脱可能に係合させたことを特徴とする頭
    部保護エアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の頭部保護エアバッグ装
    置において、エアバッグ展開前における前記エアバッグ
    側支点と車体側の前記上方支点間の距離X1、エアバッ
    グ展開前における前記エアバッグ側支点と車体側の前記
    補助支点間の距離X2、エアバッグ展開前における車体
    側の前記補助支点と前記下方支点間の距離X3、エアバ
    ッグ展開後における前記エアバッグ側支点と車体側の前
    記上方支点間の距離Y1、エアバッグ展開後における前
    記エアバッグ側支点と車体側の前記下方支点間の距離Y
    2がX1+X2+X3=Y1+Y2であることを特徴と
    する頭部保護エアバッグ装置。
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