JP7283431B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
上記の構成によれば、エアバッグの展開及び膨張は、車両用シートと側壁部とによって、車幅方向の揺動を規制された状態でなされる。
上記の構成によれば、エアバッグが展開及び膨張すると、車内側テザー及び車外側テザーがともにエアバッグによって引っ張られるところ、車外側テザーの方が車内側テザーよりも短いため、同車内側テザーよりも早期に緊張状態になる。従って、エアバッグの展開及び膨張の初期に、緊張状態の車外側テザーによってエアバッグを側壁部側へ向かわせることが可能となる。その結果、車両用シート及び側壁部の間の空間が狭くても、エアバッグを展開及び膨張させることが可能となる。
上記の構成によれば、上部膨張部は、天井部と車両用シートとの間のうち、同天井部と乗員の頭部との間といった上下方向に狭い空間で展開及び膨張する。上部膨張部は、天井部と乗員の頭部とによって上下方向の揺動を一層規制される。従って、上部膨張部に繋がった側部膨張部の上下方向の揺動もまた、同上部膨張部によってより効果的に規制される。
以下、エアバッグ装置の第1実施形態について、図1~図7を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の前進方向を前方として説明し、車両の後進方向を後方として説明する。また、上下方向は車両の上下方向を意味し、左右方向は車幅方向であって車両の前進時の左右方向と一致するものとする。また、車両の車幅方向における中央部を基準とし、その中央部に近づく側を「車内側」とし、中央部から遠ざかる側を「車外側」とする。また、車両用シートには、衝突試験用のダミーと同様の体格を有する乗員が、予め定められた適正な姿勢で着座しているものとする。
図2に示すように、ガス発生器31は、全体が車幅方向に細長い長尺状をなすインフレータによって構成されている。ガス発生器31には、これを横フレーム部22に取付けるためのボルト32が固定されている。
<エアバッグ35>
図2、図3及び図5に示すように、エアバッグ35はエアバッグ本体36及び膨張厚み規制部51を備えている。
エアバッグ本体36は、エアバッグ35の外殻部分を構成するものである。図5は、エアバッグ本体36が展開のみされて膨張されていない状態(以下「非膨張展開状態」という)のエアバッグ35を示している。また、図6は、エアバッグ本体36が膨張した状態のエアバッグ35の内部構造を示している。より正確には、図6は図4における6-6線に沿った断面構造を示している。
なお、周縁結合部39は、上記縫糸を用いた縫合とは異なる手段、例えば接着剤を用いた接着によって形成されてもよい。この点は、結合部47,48,54,55,56及び環状結合部62についても同様である。
図4~図6に示すように、膨張厚み規制部51は、エアバッグ本体36が展開及び膨張したときの車幅方向の厚みである膨張厚みを規制するためのものである。膨張厚み規制部51は、エアバッグ本体36内の上下方向における中間部分であって、前後方向における中間部分に位置している。
・下膨張部43が、車両用シート25に着座した小柄の乗員Pの頭部PHを保護するのに適した最大膨張厚みとなること。
図2に示すように、ガス発生器31は、車幅方向に延びる姿勢で横フレーム部22内のピラー部21寄りの箇所に配置されている。ガス発生器31のボルト32は、横フレーム部22内の図示しない強度部材に挿通されている。このボルト32に対し図示しないナットが締付けられることによって、ガス発生器31が横フレーム部22に締結されている。なお、ガス発生器31は、ボルト32及びナットとは異なる部材によって横フレーム部22に対し、締結又はそれ以外の方法で固定されてもよい。
図2に示すように、エアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュールABMのほかに衝撃センサ71及び制御装置72を備えている。衝撃センサ71は加速度センサ等からなり、車両10に対し側方から加わる衝撃を検出する。制御装置72は、衝撃センサ71からの検出信号に基づきガス発生器31の作動を制御する。
車両10の走行中等に、側突等により車両10に対し、側方から所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサ71によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置72からガス発生器31に対し、これを作動させるための作動信号が出力される。この作動信号に応じて、ガス発生器31のガス噴出部から膨張用ガスが噴出される。この膨張用ガスは、図2及び図5に示すチューブ33内を流れ、エアバッグ本体36の後上端部のガス導入部44を通って同エアバッグ本体36内に供給される。膨張用ガスの供給によりエアバッグ本体36の内圧が上昇し、エアバッグ35が折り状態を解消(展開)しながら膨張を開始する。エアバッグ35の展開及び膨張に伴い、図4に示す膨張厚み規制部51が車幅方向の両側へ引っ張られる。
・図5及び図7に示すように、車内側テザー61の後端部がピラー部21内の強度部材であるピン23に引っ掛けられることにより、同ピラー部21に取付けられている。そのため、上記後端部において車内側テザー61をピラー部21に強固に取付けることができる。
次に、エアバッグ装置の第2実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。
第2実施形態では、テザーとして、第1実施形態と同様の車内側テザー61に加え、エアバッグ35よりも車外側に配置された車外側テザー63が用いられている。
従って、第2実施形態によると、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。そのほかにも、エアバッグ35が展開及び膨張すると、そのエアバッグ35よりも車内側の車内側テザー61と、車外側の車外側テザー63とが、ともにエアバッグ35によって引っ張られる。車内側テザー61及び車外側テザー63は、ともにピラー部21とエアバッグ35との間で緊張状態となって、エアバッグ35の揺動を規制する。車内側テザー61及び車外側テザー63による揺動規制が、エアバッグ35よりも車内側と車外側の両側で行なわれるため、片側のみで行なわれる第1実施形態に比べ、より一層エアバッグ35の揺動、特に車幅方向の揺動を抑制することができる。
次に、エアバッグ装置の第3実施形態について、図10を参照して説明する。
第3実施形態のエアバッグ装置は、第1実施形態と同様のキャノピードア12を備える車両10に適用される。
上記のように構成された第3実施形態によると、膨張用ガスがエアバッグ65に供給されると、そのエアバッグ65は、後端部に設定された取付部46を起点として、車両前後方向のうち取付部46から遠ざかる側である車両前側へ展開及び膨張する。この展開及び膨張の際、エアバッグ65は取付部46を支点として揺動しようとする。
・キャノピードア12を備える車両10の場合、上述したように、エアバッグモジュールABM等の他の部品を取付ける余剰のスペースが少ない。しかし、第3実施形態によるように、エアバッグ35をピラー部21及び横フレーム部22に取付け、ガス発生器31を横フレーム部22に取付けることで、エアバッグモジュールABMをキャノピードア12に取付けることが可能である。
・ガス発生器31が横フレーム部22内に代えてピラー部21内に配置されて取付けられてもよい。この場合、ガス発生器31はエアバッグ35とは別の箇所、例えばエアバッグ35よりも下方に配置されて、上記各実施形態と同様にチューブ33によってエアバッグ35に連結されてもよい。また、ガス発生器31は、エアバッグ35内に配置されてもよい。この場合には、チューブ33は不要となる。
<エアバッグ35について>
・ガス導入部44がエアバッグ本体36のうち第1実施形態とは異なる箇所、例えば、後下端部や、後端部であって上下方向における中間部に設けられてもよい。
・エアバッグ35は、乗員Pの頭部PHに加え、又は代えて同乗員Pの頭部PHよりも下側の部位の側方で展開及び膨張して乗員Pの上半身を衝撃から保護するものであってもよい。
・車内側テザー61及び車外側テザー63の少なくとも一方の後端部が、ピラー部21の構成部材であることを条件にピン23とは異なり、かつ強度の高い部材に取付けられてもよい。
・車内側テザー61及び車外側テザー63の少なくとも一方の後端部が、第1実施形態とは異なるピン23に係止されてもよい。図12は、車内側テザー61の後端部の取付位置の変形例を示しており、同後端部は上側のピン23に係止されている。
・第1及び第2実施形態において、車内側テザー61が複数用いられ、ピラー部21と車内側の本体布部37との間に複数の車内側テザー61が架け渡されてもよい。
<その他>
・上記エアバッグ装置は、スイングドア部16に相当する部分が傾動しないタイプのキャノピードアに適用されてもよい。
上記エアバッグ装置は、キャノピードアとは異なるタイプの上方展開型のドア、例えば、ガルウィングドア、シザーズドア、ラプタードア、バタフライドア等が設けられた車両にも適用可能である。
・制御装置72は、車両10に対し、側方からの衝撃が加わることを予測した場合に、ガス発生器31に作動信号を出力する仕様に変更されてもよい。
11…車室
12…キャノピードア
17…天井部
18…側壁部
21…ピラー部
25…車両用シート
35,65…エアバッグ
46…取付部
61…車内側テザー(テザー)
63…車外側テザー(テザー)
66…上部膨張部
67…側部膨張部
P…乗員
PH…頭部
Claims (3)
- 車幅方向における車両用シートの側方に側壁部を有するとともに、前記車両用シートの上方に、前記側壁部に繋がった状態の天井部を有し、さらに、前記側壁部がピラー部を備える車両に適用されるエアバッグ装置であり、
膨張用ガスにより展開及び膨張するエアバッグと、
前記エアバッグの展開及び膨張に伴い緊張状態になるテザーと
を備え、
前記エアバッグは、車両前後方向における一方の端部に設定された取付部において前記ピラー部に取付けられ、車両前後方向のうち前記取付部と同じ側の端部から供給される前記膨張用ガスにより、前記取付部を起点として、車両前後方向のうち前記取付部から遠ざかる側へ展開及び膨張するものであり、
前記テザーは、前記エアバッグ及び前記ピラー部の間に架け渡されており、
前記テザーは、前記エアバッグよりも車内側に配置される車内側テザーと、同エアバッグよりも車外側に配置される車外側テザーとを備え、
前記車外側テザーは前記車内側テザーよりも短く設定されているエアバッグ装置。 - 前記エアバッグは、前記車両用シートと前記側壁部との間で展開及び膨張するものである請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記車両は、前記ピラー部を備える側壁部と、前記天井部とを有し、かつ前端部を支点として傾動することにより車室を開閉するキャノピードアを備え、
前記エアバッグは前記キャノピードアに収容された状態で取付けられる請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
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