JP2020066251A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
上記サイドエアバッグ装置において、前記メインバッグと前記サブバッグとは連通孔を介して連通されており、前記サブバッグの内部にはガス発生器が設けられていることが好ましい。
また、上記目的を達成するためのサイドエアバッグ装置は、車両の側突時に、ガスの供給により膨張し、シートに着座する乗員と車両の側壁部との間で展開するエアバッグであるメインバッグを備えるものであり、当該シートのシートバックにおける車外側のサイドフレームの車内側には、当該シートのシートフレームに連結された支持部材が設けられており、前記サイドフレームに取り付けられ、車両の側突時に、ガスの供給により、前記メインバッグの展開よりも先に、前記支持部材と前記サイドフレームとの間で展開するサブバッグを備え、前記サブバッグ及び前記サイドフレームの少なくとも一方と前記支持部材とには、展開する前記サブバッグの車両の前後方向の前方に位置する可撓性の連結部材が連結されている。
なお、以下の記載においては、車両の前後方向を単に前後方向として説明する。また、車両の車幅方向における中央部を基準とし、その中央部に近づく側を「車内側」とし、中央部から遠ざかる側を「車外側」として説明する。また、車両用のシートには、衝突試験用のダミーと同様の体格を有する乗員が着座しているものとする。
図4に示すように、シートバック14の内部には、その骨格をなすシートフレーム15が配置されている。
ガス発生器30は、その主要部をなすガス発生器本体31と、ガス発生器本体31をサイドフレーム15aに取付けるための複数(本実施形態では2つ)のボルト34とによって構成されている。
<メインバッグ21>
図2及び図3に示すように、メインバッグ21は、車両の側突時に、ガス発生器30からのガスの供給により膨張し、シート12に着座する乗員P1と車両の側壁部11との間で展開するものである。
二つ折りされた布片の上記結合は、それらの周縁部に設けられた周縁結合部21dにおいてなされている。本実施形態では、周縁結合部21dは、二つ折りされた布片の周縁部のうち、後端部等を除く部分を、縫製(縫糸で縫合)することにより形成されている。なお、周縁結合部21dは、上記縫糸を用いた縫合とは異なる手段、例えば、接着剤を用いた接着によって形成されてもよい。
布部21bの2箇所には、2つのボルト孔(図示略)が形成されている。
<サブバッグ22>
図1〜図3に示すように、サブバッグ22は、車両の側突時に、ガス発生器30からのガスの供給により膨張し、メインバッグ21の展開よりも先に、当該シート12のシートバック14における車外側のサイドフレーム15aと支持部材70との間で展開するとともに当該乗員P1の腰部PPを後方から前方に向けて押すものである。
図4及び図5に示すように、サブバッグ22の前方及び後方には、いずれも帯状の前側連結テザー28及び後側連結テザー29が設けられている。
図5に示すように、後側連結テザー29の一端部には、ボルト34が挿通される挿通孔(図示略)が設けられている。したがって、後側連結テザー29の一端部は、サブバッグ22及びサイドフレーム15aの双方に連結されている。
これら連結テザー28,29は、メインバッグ21及びサブバッグ22と同様の布片によって形成されており、可撓性を有する。
図1に示すように、サイドエアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュールABMの他に、衝撃センサ51及び制御装置52を備えている。衝撃センサ51は、加速度センサなどからなり、車両10に対し外側方から加わる衝撃を検出する。制御装置52は、衝撃センサ51からの検出信号に基づきインフレータ32の作動を制御する。
図7(a)に示すように、乗員P1が前方を向く姿勢にてシート12に着座している状態において、車両10の側突が衝撃センサ51により検出されると、制御装置52によりインフレータ32の作動が制御されることでガス噴出部31aからサブバッグ22内にガスが噴出される。
(1)サイドエアバッグ装置は、車両の側突時に、ガスの供給により膨張し、シート12に着座する乗員P1と車両の側壁部11との間で展開するエアバッグ20であるメインバッグ21を備える。また、車両の側突時に、ガスの供給により膨張し、メインバッグ21の展開よりも先に、当該シート12のシートバック14における車外側のサイドフレーム15aと当該乗員P1との間で展開するとともに当該乗員P1の腰部PPを後方から前方に向けて押すサブバッグ22を備える。
サブバッグ22の内部にはガス発生器30が設けられている。
こうした構成によれば、ガス発生器30から発生するガスは、サブバッグ22を展開させるとともに、連通孔23を通じてメインバッグ21内に流入し、メインバッグ21を展開させる。これにより、メインバッグ21の展開よりも先にサブバッグ22を展開させることを1つのガス発生器30によって実現することが可能となる。したがって、サイドエアバッグ装置の構成を簡単にすることができる。
上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前側連結テザー28と後側連結テザー29とを一枚の布片によって一体形成することもできる。
・サブバッグ22の展開に伴ってシートバック14が後方へ移動するおそれのない構成の場合には、前側連結テザー28を省略してもよい。
Claims (6)
- 車両の側突時に、ガスの供給により膨張し、シートに着座する乗員と車両の側壁部との間で展開するエアバッグであるメインバッグを備えるサイドエアバッグ装置において、
車両の側突時に、ガスの供給により膨張し、前記メインバッグの展開よりも先に、当該シートのシートバックにおける車外側のサイドフレームと当該乗員との間で展開するとともに当該乗員の腰部を後方から前方に向けて押すサブバッグを備える、
サイドエアバッグ装置。 - 前記サイドフレームの車内側には、当該シートのシートフレームに連結された支持部材が設けられており、
前記サブバッグは、前記サイドフレームに取り付けられ、前記支持部材と前記サイドフレームとの間で展開するものであり、
前記サブバッグ及び前記サイドフレームの少なくとも一方と前記支持部材とには、展開する前記サブバッグの車両の前後方向の前方に位置する可撓性の連結部材が連結されている、
請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記連結部材を前側連結部材とするとき、
前記サブバッグ及び前記サイドフレームの少なくとも一方と前記支持部材とを連結するとともに展開する前記サブバッグの車両の前後方向の後方に位置する可撓性の後側連結部材が設けられている、
請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記メインバッグと前記サブバッグとは連通孔を介して連通されており、
前記サブバッグの内部にはガス発生器が設けられている、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記メインバッグと前記サブバッグとは互いに独立しており、
前記メインバッグ及び前記サブバッグの双方の内部には、ガス発生器が各別に設けられている、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置。 - 車両の側突時に、ガスの供給により膨張し、シートに着座する乗員と車両の側壁部との間で展開するエアバッグであるメインバッグを備えるサイドエアバッグ装置において、
当該シートのシートバックにおける車外側のサイドフレームの車内側には、当該シートのシートフレームに連結された支持部材が設けられており、
前記サイドフレームに取り付けられ、車両の側突時に、ガスの供給により、前記メインバッグの展開よりも先に、前記支持部材と前記サイドフレームとの間で展開するサブバッグを備え、
前記サブバッグ及び前記サイドフレームの少なくとも一方と前記支持部材とには、展開する前記サブバッグの車両の前後方向の前方に位置する可撓性の連結部材が連結されている、
サイドエアバッグ装置。
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