JP2021054243A - ファーサイドエアバッグ装置 - Google Patents

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貴之 梅山
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Abstract

【課題】一対のエアバッグが互いに干渉し合いながら展開及び膨張するのを抑制して、乗員を衝撃から保護する性能を早期に発揮させる。【解決手段】収納用形態にされた第1エアバッグ40と第1ガス発生器30とは第1収納部22に配置されて第1車両用シート13に固定されている。収納用形態にされた第2エアバッグ64と第2ガス発生器65とは第2収納部63に配置されて第2車両用シート60に固定されている。第1エアバッグ40は、第2エアバッグ64に近づく側へ折る態様を含む折り態様で折り畳まれて収納用形態にされている。第2エアバッグ64は、第1エアバッグ40に近づく側へ折る態様を含む折り態様で折り畳まれて収納用形態にされている。ファーサイドエアバッグ装置の制御装置は、第1ガス発生器30及び第2ガス発生器65をそれぞれ異なるタイミングで作動させる。【選択図】図4

Description

本発明は、隣り合う車両用シート間でエアバッグを展開及び膨張させることで、乗員を衝撃から保護するファーサイドエアバッグ装置に関する。
車幅方向に複数の車両用シートが並設された車両の中には、ファーサイドエアバッグ装置が搭載されたものがある。このタイプのエアバッグ装置は、一般的なサイドエアバッグ装置と同様に、エアバッグと、膨張用ガスをエアバッグに供給するガス発生器とを備える。エアバッグは、車両用シートのうち、隣の車両用シートに近い側の側部内にガス発生器とともに収納されて固定される。
ここで、側突等により、上記車両のサイドドア等の側壁部に対し、側方から衝撃が加わると、側壁部から遠い側の車両用シートに着座している乗員は、慣性により、衝撃の加わった側の側方へ倒れ込もうとする。
これに対し、上記ファーサイドエアバッグ装置は、側壁部に対し衝撃が加わったことを検出した場合、又は衝撃が加わることを予測した場合に、ガス発生器から膨張用ガスを噴出させる。この膨張用ガスにより、エアバッグを膨張させて上記側部から飛び出させ、隣り合う車両用シート間で展開及び膨張させる。上記ファーサイドエアバッグ装置は、衝撃の加わった側壁部から遠い側の車両用シートに着座している乗員の上半身が、その側壁部側へ倒れ込むのを、上記エアバッグによって受け止め、側壁部に近い側の車両用シートに着座している乗員や内装品と干渉するのを抑制するようにしている。
上記ファーサイドエアバッグ装置の一形態として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。このファーサイドエアバッグ装置では、一対の車両用シートのそれぞれにおいて、隣の車両用シートに近い側の側部にエアバッグ及びガス発生器を組込み、車両の側壁部に対し側方から衝撃が加わった場合に、両エアバッグを同時に展開及び膨張させるようにしている。
このファーサイドエアバッグ装置によれば、両方のエアバッグが展開及び膨張するため、倒れ込もうとする乗員から一方のエアバッグが外力を受けても、その外力を打ち消す方向の力(反力)を他方のエアバッグによって発生させて上記一方のエアバッグを動きにくくすることが可能となる。乗員の上半身の側方への動きを両エアバッグによって規制して、同上半身を衝撃から保護することが可能である。
特開2015−131586号公報
ところが、隣り合う車両用シートの間隔は狭い。そのため、上記特許文献1に記載されたファーサイドエアバッグ装置のように、隣り合う車両用シート間で2つのエアバッグの展開及び膨張を同時に開始させると、その展開の途中で互いに干渉し合い、両エアバッグの適切な位置への展開及び膨張が阻害される。この場合には、乗員の上半身を衝撃から保護する性能を早期に発揮させることが困難である。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、一対のエアバッグが互いに干渉し合いながら展開及び膨張するのを抑制して、乗員を衝撃から保護する性能を早期に発揮させることのできるファーサイドエアバッグ装置を提供することにある。
上記課題を解決するファーサイドエアバッグ装置は、第1車両用シート及び第2車両用シートが並設され、前記第1車両用シートの前記第2車両用シート側の側部に第1収納部が設けられ、前記第2車両用シートの前記第1車両用シート側の側部に第2収納部が設けられた車両に適用されるものであり、収納用形態にされた第1エアバッグと、同第1エアバッグに膨張用ガスを供給する第1ガス発生器とが前記第1収納部に配置されて前記第1車両用シートに固定され、前記第1エアバッグと同一の構成を有し、かつ収納用形態にされた第2エアバッグと、前記第1ガス発生器と同一の構成を有し、かつ前記第2エアバッグに膨張用ガスを供給する第2ガス発生器とが前記第2収納部に配置されて前記第2車両用シートに固定されており、車幅方向における前記車両の両側の側壁部の一方に対し、側方から衝撃が加わった場合、又は衝撃が加わることが予測される場合に、制御装置により前記第1ガス発生器及び前記第2ガス発生器を作動させ、前記第1車両用シート及び前記第2車両用シートの間で、前記第1エアバッグ及び前記第2エアバッグを展開及び膨張させるファーサイドエアバッグ装置であり、前記第1エアバッグは、前記第2エアバッグに近づく側へ折る態様を含む折り態様で折り畳まれて前記収納用形態にされ、前記第2エアバッグは、前記第1エアバッグに近づく側へ折る態様を含む折り態様で折り畳まれて前記収納用形態にされており、前記制御装置は、前記第1ガス発生器及び前記第2ガス発生器をそれぞれ異なるタイミングで作動させる。
上記の構成によれば、側突等により、車両の一方の側壁部に対し、側方から衝撃が加わると、側壁部から遠い側の車両用シートに着座している乗員は、慣性により、衝撃の加わった側の側方へ倒れ込もうとする。
これに対し、車両における一方の側壁部に対し、側方から衝撃が加わった場合、又は衝撃が加わることが予測される場合、制御装置は、第1ガス発生器及び第2ガス発生器をそれぞれ作動させる。仮に、これらの作動を同時に行なわせると、第1エアバッグと第2エアバッグとが同時に展開及び膨張を開始する。第1エアバッグ及び第2エアバッグは、第1車両用シート及び第2車両用シートの間の狭い空間で、互いに同様の態様で展開及び膨張を行なうため、互いに干渉し合い、両エアバッグの適切な位置への展開及び膨張が阻害される。
特に、第1エアバッグ及び第2エアバッグは、いずれも隣のエアバッグに近づく側へ折る態様を含む折り態様で折り畳まれて収納用形態にされているため、互いに接近する側へ折りを解消(展開)することとなり、互いに干渉し合いやすい。
この点、上記の構成によれば、制御装置は、第1ガス発生器及び第2ガス発生器を異なるタイミングで作動させる。制御装置は、例えば、第2ガス発生器を第1ガス発生器よりも遅らせて作動させる。すると、第1ガス発生器から第1エアバッグへの膨張用ガスの供給が開始され、遅れて第2ガス発生器から第2エアバッグへの膨張用ガスの供給が開始される。第1車両用シート及び第2車両用シートの間で、第1エアバッグが折り状態の解消(展開)を伴う膨張を開始する。また、第1エアバッグの上記展開及び膨張の開始から遅れて、第1エアバッグが折り状態の解消(展開)を伴う膨張を開始する。第2エアバッグは、展開及び膨張する第1エアバッグと第2車両用シートとの間の残りの空間を展開及び膨張することになる。第1エアバッグ及び第2エアバッグは、互いに異なる態様で展開及び膨張するため、上記のように互いに同様の展開及び膨張を行なう場合に比べ、互いに干渉しにくく、短い時間で適切な位置へ展開及び膨張する。
従って、倒れ込もうとする乗員から第1エアバッグ及び第2エアバッグの一方が外力を受けても、その外力を打ち消す方向の力(反力)を他方のエアバッグによって早期に発生させて上記一方のエアバッグを動きにくくすることが可能となる。
上記ファーサイドエアバッグ装置において、前記制御装置は、前記第1ガス発生器及び前記第2ガス発生器の一方を、他方よりも2ms〜7ms遅らせて作動させることが好ましい。
上記の構成によるように、第1ガス発生器及び前記第2ガス発生器の一方を、他方よりも2ms〜7ms遅らせて作動させると、第1エアバッグ及び第2エアバッグの干渉を抑制しつつ、乗員を拘束する性能を確保することが可能となる。
上記ファーサイドエアバッグ装置において、前記第1エアバッグは、前記第2エアバッグとは異なる高さに配置されて前記第1車両用シートに固定されていることが好ましい。
上記のように、第1エアバッグの第1収納部に対する固定位置と、第2エアバッグの第2収納部に対する固定位置との高さが異なることで、第1エアバッグ及び第2エアバッグにおいて対応する部分が、互いに異なる高さで展開及び膨張するため、互いの干渉がより一層起りにくくなる。
上記ファーサイドエアバッグ装置によれば、一対のエアバッグが互いに干渉し合いながら展開及び膨張するのを抑制して、乗員を衝撃から保護する性能を早期に発揮させることができる。
一実施形態におけるファーサイドエアバッグ装置が適用された車両の部分平面図。 一実施形態において、ファーサイドエアバッグ装置が設けられた車両用シートを乗員及びエアバッグとともに示す部分側面図。 一実施形態において、車両用シート、エアバッグ、乗員及び側壁部を車両前方から見た部分断面図。 (a),(b)は一実施形態において、それぞれエアバッグモジュールが組み込まれたシートバックの側部の内部構造を示す部分平断面図。 一実施形態において、第2エアバッグが非膨張展開形態にされた第2エアバッグモジュールの側面図。 図5における6−6線に沿った部分断面図。 一実施形態において、第2エアバッグが折り畳まれる前の第2エアバッグモジュールの側面図。 図7の状態から折り線に沿って折られた第2エアバッグの8−8線に沿った断面図。 一実施形態の第2エアバッグが折り畳まれる途中段階における第2エアバッグモジュールの形態を示す側面図。 図9の状態から折り線に沿って折られた第2エアバッグの10−10線に沿った断面図。 一実施形態の第2エアバッグが折り畳まれる途中段階における第2エアバッグモジュールの形態を示す側面図。 図11における12−12線に沿った断面図。 一実施形態の第2エアバッグが折り畳まれる途中段階における第2エアバッグモジュールの形態を示す側面図。 図13における14−14線に沿った断面図。 一実施形態において、収納用形態にされた第2エアバッグモジュールの側面図。 (a)〜(c)は、一実施形態のファーサイドエアバッグ装置において、側方からの衝撃に応じ一対のエアバッグが展開及び膨張する様子を説明する概略断面図。 同じく、(a)〜(c)は、一実施形態のファーサイドエアバッグ装置において、側方からの衝撃に応じ一対のエアバッグが展開及び膨張する様子を説明する概略断面図。
以下、ファーサイドエアバッグ装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の前進方向を前方とし、後進方向を後方として説明する。また、上下方向は車両の上下方向を意味し、左右方向は車幅方向であって車両の前進時の左右方向と一致するものとする。また、車幅方向を規定するために、乗員を基準として側壁部に近い側を「側壁部側」といい、車室の中央部に近い側を「車室中央側」という場合がある。さらに、車両用シートには、衝突試験用のダミーと同様の体格を有する乗員が、予め定められた正規の姿勢で着座しているものとする。
図1に示すように、車両10の車幅方向の両側部は、ドア、ピラー等からなる側壁部11,12によって構成されている。車室内には、第1車両用シート13及び第2車両用シート60が、車幅方向に並べられた状態で配置されている。側壁部11に近い側の第1車両用シート13は運転席として機能するものであり、ここに乗員(運転者)P1が着座する。側壁部12に近い側の第2車両用シート60は助手席として機能するものであり、ここに乗員P2が着座する。
図2及び図3に示すように、第1車両用シート13は、シートクッション14と、そのシートクッション14の後側から起立し、かつ傾斜角度を調整可能に構成されたシートバック15と、シートバック15の上に配置されたヘッドレスト16とを備えている。
図4(a)は、第1車両用シート13におけるシートバック15であって、第2車両用シート60側(車室中央側)の側部17の内部構造を示している。
側部17の内部には、シートフレームの一部を構成するサイドフレーム部18が配置されている。サイドフレーム部18を含むシートフレームの前側には、ウレタンフォーム等の弾性材からなるシートパッド19が配置されている。また、シートフレームの後側には、合成樹脂等によって形成された硬質のバックボード21が配置されている。なお、シートパッド19は表皮によって被覆されているが、図4(a)ではその表皮の図示が省略されている。
シートパッド19内において、サイドフレーム部18よりも第2車両用シート60側(車室中央側)には、第1収納部22が設けられている。第1収納部22には、第1エアバッグ40と、これに膨張用ガスを供給する第1ガス発生器30とを備えてなる第1エアバッグモジュールABM1が組み込まれている。
第1収納部22の前部の角部からは、斜め前方に向けてスリット23が延びている。シートパッド19の前側の角部19cとスリット23とによって挟まれた箇所(図4(a)において二点鎖線の枠で囲んだ箇所)は、第1エアバッグ40によって破断される破断予定部24を構成している。
<第1ガス発生器30>
第1ガス発生器30は、インフレータ31と、そのインフレータ31を覆うリテーナ32とを備えている。ここでは、インフレータ31として、パイロタイプと呼ばれるタイプが採用されている。インフレータ31は略円柱状をなしており、その内部には、膨張用ガスを発生する図示しないガス発生剤が収容されている。インフレータ31は、その上端部にガス噴出部31aを有している。また、インフレータ31の下端部には、同インフレータ31への作動信号の入力配線となる図示しないハーネスが接続されている。
なお、インフレータ31としては、上記ガス発生剤を用いたパイロタイプに代えて、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破断して膨張用ガスを噴出させるタイプ(ハイブリッドタイプ)が用いられてもよい。
一方、リテーナ32は、膨張用ガスの噴出する方向を制御するディフューザとして機能するとともに、インフレータ31を第1エアバッグ40等と一緒にサイドフレーム部18に締結する機能を有する部材である。リテーナ32の大部分は、金属板等の板材を曲げ加工等することによって略筒状に形成されている。リテーナ32の互いに上下方向へ離間した複数箇所(2箇所)には、これをサイドフレーム部18に取付けるための部材として、車幅方向へ延びるボルト33が固定されている。なお、第1ガス発生器30は、インフレータ31とリテーナ32とが一体になったものであってもよい。
<第1エアバッグ40>
図2の二点鎖線は、第1エアバッグ40が膨張用ガスを充填させることなく平面状に展開させられた形態(以下「非膨張展開形態」という)の第1エアバッグモジュールABM1を示している。
図2及び図3に示すように第1エアバッグ40は、1枚の布片(基布、パネル布等とも呼ばれる)を、その中央部分に設定した折り線41に沿って前方へ二つ折りして車幅方向に重ね合わせ、その重ね合わされた部分を袋状となるように結合させることにより形成されている。ここでは、第1エアバッグ40の上記の重ね合わされた2つの部分を区別するために、側壁部11側に位置するものを布部42といい、車室中央側に位置するものを布部43というものとする。
なお、本実施形態では、折り線41が第1エアバッグ40の後端部に位置するように布片が二つ折りされているが、折り線41が他の端部、例えば前端部、上端部、下端部等に位置するように布片が二つ折りされてもよい。また、第1エアバッグ40は折り線41に沿って分割された2枚の布片からなるものであってもよい。この場合には、第1エアバッグ40は、2枚の布片を車幅方向に重ね合わせ、両布片を、全周にわたって結合させることにより形成される。さらに、布部42,43の少なくとも一方は、2枚以上の布片によって構成されてもよい。
第1エアバッグ40においては、各布部42,43の外形形状が、折り線41を対称軸として互いに線対称の関係にある。各布部42,43としては、強度が高く、伸びにくく、しかも可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる素材、例えばポリエステル糸、ポリアミド糸等を用いて形成した織布等が適している。
両布部42,43の上記結合は、それらの周縁部に沿って設けられた周縁結合部44においてなされている。周縁結合部44は、両布部42,43の周縁部のうち、後端部(折り線41の近傍部分)を除く部分を、縫製(縫糸で縫合)することにより形成されている。なお、周縁結合部44は、上記縫糸を用いた縫合とは異なる手段、例えば接着剤を用いた接着によって形成されてもよい。
両布部42,43の間であって、周縁結合部44及び折り線41によって囲まれた空間は、膨張用ガスによって展開及び膨張させられる膨張部45となっている。
膨張部45内には、図示しない厚み規制部が設けられている。厚み規制部は、膨張部45の車幅方向における膨張厚みを規制するためのものであり、一般的にテザーと呼ばれるものと同様の構成を有している。また、膨張部45内の後下部には、図示しないインナチューブが配置されている。インナチューブは、第1ガス発生器30を取り囲んだ状態で上下方向へ延びており、第1ガス発生器30で発生された膨張用ガスを整流する機能を有している。
そして、第1ガス発生器30が略上下方向へ延びる姿勢にされたうえで、第1エアバッグ40の後端部内に挿入されている。さらに、ボルト33がインナチューブ、第1エアバッグ40等に挿通されることにより、同第1ガス発生器30が第1エアバッグ40等に対し位置決めされた状態で係止されている。
ところで、第1ガス発生器30及び第1エアバッグ40を主要な構成部材として有する第1エアバッグモジュールABM1は、図2において二点鎖線で示す非膨張展開形態の第1エアバッグ40が、第2エアバッグ64に近づく側へ折り返す態様を含む折り態様で折り畳まれることにより、同図2において破線で示す収納用形態にされている。
第1エアバッグ40が収納用形態にされた第1エアバッグモジュールABM1は、図4(a)に示すように、第1収納部22に収納されている。そして、第1ガス発生器30から延びるボルト33が、サイドフレーム部18に対し、第2車両用シート60側から挿通され、同ボルト33にナット34が締付けられている。この締付けにより、第1ガス発生器30が、第1エアバッグ40等と一緒にサイドフレーム部18に固定されている。
なお、第1ガス発生器30は、上述したボルト33及びナット34とは異なる部材によってサイドフレーム部18に固定されてもよい。また、リテーナ32が用いられることなくインフレータ31がサイドフレーム部18に直接固定されてもよい。
これに対し、図3に示すように、第2車両用シート60は、上記第1車両用シート13と同様の構成を有している。そのため、ここでは、第2車両用シート60において第1車両用シート13と同様の構成部材については、同一の符号を付すことで、詳しい説明を省略する。
図4(b)は、第2車両用シート60におけるシートバック61であって、第1車両用シート13側(車室中央側)の側部62の内部構造を示している。
第2車両用シート60の第1車両用シート13との相違点は、第1収納部22に対応する第2収納部63が、シートバック61のシートパッド19内において、サイドフレーム部18よりも第1車両用シート13側(車室中央側)に設けられていることである。
第2収納部63には、第2エアバッグ64と、これに膨張用ガスを供給する第2ガス発生器65とを備えてなる第2エアバッグモジュールABM2が組み込まれている。
第2エアバッグ64は、上記第1エアバッグ40と同様の構成を有している。図5に示す非膨張展開形態の第2エアバッグ64は、第1エアバッグ40に近づく側へ折り返す態様を含む折り態様で折り畳まれて、第1エアバッグ40と同様、図2において破線で示す収納用形態にされている。
また、図4(b)に示すように、第2ガス発生器65は、上記第1ガス発生器30と同様の構成を有しており、図5に示す第2エアバッグ64の後端部内に配置され、位置決めされた状態で係止されている。
図4(b)に示すように、第2エアバッグ64が収納用形態にされた第2エアバッグモジュールABM2は、第2収納部63に収納されている。そして、第2ガス発生器65から延びるボルト33が、サイドフレーム部18に対し、第1車両用シート13側から挿通され、同ボルト33にナット34が締付けられている。この締付けにより、第2ガス発生器65が、第2エアバッグ64等と一緒にサイドフレーム部18に固定されている。本実施形態では、第2エアバッグモジュールABM2は、第1エアバッグモジュールABM1と同じ高さに配置されてサイドフレーム部18に固定されている。
上記非膨張展開形態の第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64をそれぞれ収納用形態にするために、第1〜第4の折り工程が行なわれる。これらの折り工程は、第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64で共通している。そのため、ここでは、第2エアバッグ64を例にとり、図5〜図15を参照して、各折り工程について説明する。なお、図5〜図15においては、同図の右方が概ね前方となり、同図の左方が概ね後方となる。
<第1の折り工程>
第1の折り工程では、図7に示す非膨張展開形態の第2エアバッグ64の前下端部に、前側ほど高くなるように傾斜する折り線46が設定される。
図7及び図8においてそれぞれ矢印Aで示すように、第2エアバッグ64において折り線46よりも前側の部分47が、同折り線46よりも後側の部分48の上に位置するように、折り線46に沿って、第1エアバッグ40側(車室中央側)へ折り返す折りが行なわれる。この第1の折り工程が行なわれることにより、図9に示すように、上記前側の部分47が後側の部分48に対し車幅方向における第1エアバッグ40側に重なった状態となる。これに伴い、第2エアバッグ64の前後方向の寸法が、第1の折り工程が行なわれる前よりも若干小さくなる。
<第2の折り工程>
続いて、図9に示すように、上記第1の折り工程が行なわれた第2エアバッグ64において、上記折り線46に対し略直交する折り線49が設定される。
そして、図9及び図10において矢印Bで示すように、第2エアバッグ64において折り線49よりも上側の部分51が、同折り線49よりも下側の部分52の上に位置するように、同折り線49に沿って、第1エアバッグ40側へ折り返す折りが行なわれる。この第2の折り工程が行なわれることにより、図10に示すように、上記上側の部分51が下側の部分52に対し、車幅方向における第1エアバッグ40側に重なった状態となる。これに伴い、図10及び図11に示すように、第2エアバッグ64の上下方向及び前後方向の各寸法が、上記第1の折り工程が行なわれた直後よりも小さくなる。
<第3の折り工程>
図11に示すように、第3の折り工程では、第2の折り工程が行なわれた後の第2エアバッグ64であって、第2ガス発生器65よりも前上方の領域に対し、上記折り線49に対し略平行であって、互いに一定間隔ずつ離間した複数の折り線53が設定される。図12に示すように、これらの折り線53において、第2エアバッグ64の上記領域が、一定幅ずつ交互に折り方向を変えながら、第2ガス発生器65に向けて蛇腹状に折り畳まれる。この蛇腹折りにより、図13に示すように、第2エアバッグ64の上下方向及び前後方向の各寸法が、第2の折り工程が行なわれた直後よりも小さくなる。
<第4の折り工程>
図13及び図14に示すように、第4の折り工程では、第3の折り工程が行なわれた後の第2エアバッグ64のうち第2ガス発生器65よりも前方の領域に対し、上記折り線49,53に対し略平行であって、互いに一定間隔ずつ離間した複数の折り線54が設定される。同折り線54において、第2エアバッグ64の上記領域が、一定幅ずつ交互に折り方向を変えながら、第2ガス発生器65に向けて蛇腹状に折り畳まれる。この蛇腹折りにより、第2エアバッグ64は、第3の折り工程を経た第2エアバッグ64よりも上下方向及び前後方向の各寸法の小さな、図15に示す収納用形態になる。
その後、第2エアバッグ64は、同図15において二点鎖線で示す結束テープ55等の保持手段によって収納用形態に保持される。
なお、第1エアバッグ40についても、第2エアバッグ64と同様に、第1〜第4の折り工程が行なわれて収納用形態にされる。ただし、第1エアバッグ40は、その一部が第1の折り工程において、上記第2エアバッグ64側(車室中央側)へ折り返される。また、第1エアバッグ40は、その一部が第2の折り工程において、上記第2エアバッグ64側へ折り返される。
ファーサイドエアバッグ装置は、上述した第1エアバッグモジュールABM1及び第2エアバッグモジュールABM2のほかに、図2に示す衝撃センサ71及び制御装置72を備えている。衝撃センサ71は加速度センサ等からなり、側壁部11,12等に設けられており、同側壁部11,12に側方から加えられる衝撃を検出する。制御装置72は、衝撃センサ71の検出信号に基づき第1ガス発生器30及び第2ガス発生器65のそれぞれの作動を制御する。本実施形態では、制御装置72は、衝撃センサ71が一対の側壁部11,12のうち一方に対し、側方から衝撃が加わったことを検出した場合に、第1ガス発生器30及び第2ガス発生器65に対しそれぞれ異なるタイミングで、同ガス発生器30,65を作動させるための作動信号を出力する。制御装置72は、第1ガス発生器30及び第2ガス発生器65の一方に対し作動信号を出力した後、2ms〜7ms遅れたタイミングで、他方に対し作動信号を出力する。この2ms〜7msという遅れの時間は、第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64の干渉を抑制しつつ、乗員P1,P2を拘束する性能を確保する観点から設定されている。本実施形態では、この遅れの時間が5msに設定されている。
さらに、図1における第1車両用シート13には、側壁部11に側方から衝撃に加わった場合に、その側壁部11と同第1車両用シート13との間でエアバッグを展開及び膨張させて乗員P1を拘束し、衝撃から保護するタイプのサイドエアバッグ装置(ニアサイドエアバッグ装置とも呼ばれる、図示略)が設けられている。また、図1における第2車両用シート60の側壁部12側の側部にも、上記と同様のニアサイドエアバッグ装置が設けられている。
また、車室内には、第1車両用シート13に着座している乗員P1を同第1車両用シート13に拘束するための図示しないシートベルト装置と、第2車両用シート60に着座している乗員P2を同第2車両用シート60に拘束するための図示しないシートベルト装置とが設けられている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用について説明する。また、作用に伴い生ずる効果についても併せて説明する。なお、図16及び図17は、側壁部11,12の一方に側方から衝撃が加わった場合に、第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64が、それぞれ展開及び膨張する様子を示している。図16及び図17では、乗員P1,P2が一定の姿勢を維持しているように描かれているが、実際には衝撃に応じて車幅方向に移動する。
図1及び図2において、側壁部11,12に対し側方から所定値以上の衝撃が加わったことが衝撃センサ71によって検出されないときには、制御装置72から第1ガス発生器30及び第2ガス発生器65のいずれに対しても、上記作動信号が出力されず、膨張用ガスが噴出されない。第1エアバッグ40は、図4(a)に示すように、収納用形態で第1収納部22に収納され続ける。また、第2エアバッグ64は、図4(b)に示すように、収納用形態で第2収納部63に収納され続ける。
両側壁部11,12の一方、例えば、図1において矢印で示すように、側壁部12に対し側突等による衝撃が側方から加わると、衝撃の加わった側壁部12から遠い側(運転席側)の乗員P1の上半身が、慣性により側壁部12側へ倒れ込もうとする。
また、側壁部12に所定値以上の衝撃が加わったことが図2の衝撃センサ71によって検出されると、その検出信号に応じ制御装置72から第1ガス発生器30に対し、上記作動信号が出力される。この作動信号に応じて、インフレータ31のガス噴出部31aから膨張用ガスが噴出されると、その膨張用ガスは収納用形態の第1エアバッグ40の膨張部45に供給される。
膨張部45に膨張用ガスが供給されることで同膨張部45の内圧が上昇する。膨張部45は、図7〜図15を参照して説明した折り畳み方とは逆の順序で、展開及び膨張する。
この際、第1エアバッグ40において、図9及び図10に示す上側の部分51に対応する部分の折りが解消される。また、同第1エアバッグ40において、図7及び図8に示す前側の部分47に対応する部分の折りが解消される。
上記展開及び膨張の途中で、第1エアバッグ40は、図4(a)における第1収納部22の近くでシートパッド19を押圧し、破断予定部24においてシートパッド19を破断させる。第1エアバッグ40は、一部(第1ガス発生器30の近傍部分)を第1収納部22内に残した状態で、同第1収納部22から前上方へ出る。図2及び図3に示すように、第1エアバッグ40は、第1車両用シート13及び第2車両用シート60の間で、前上方へ向けて展開及び膨張する。
また、衝撃センサ71からの上記検出信号に応じ、制御装置72から図4(b)に示す第2ガス発生器65に対し、上記作動信号が出力される。この作動信号に応じて、インフレータ31のガス噴出部31aから膨張用ガスが噴出されて第2エアバッグ64に供給される。第2エアバッグ64が上記第1エアバッグ40と同様に展開及び膨張する。
ここで、仮に、第2ガス発生器65が第1ガス発生器30と同時に作動されると、第1エアバッグ40と第2エアバッグ64とが同時に展開及び膨張を開始する。第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64は、第1車両用シート13及び第2車両用シート60の間の狭い空間で、互いに同様の態様で展開及び膨張を行なうため、互いに干渉し合い、第1エアバッグ40と第2エアバッグ64の適切な位置への展開及び膨張が阻害される。
特に、第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64はいずれも、第1の折り工程と第2の折り工程とにおいて、隣のエアバッグに近づく側へ折り返す態様を含む折り態様で折り畳まれて収納用形態にされている。そのため、第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64は互いに接近する側へ折りを解消(展開)することとなり、互いに干渉し合いやすい。
この点、本実施形態では、制御装置72が、第1ガス発生器30及び第2ガス発生器65を異なるタイミングで作動させる。上記のように衝撃が側壁部12に加わった場合には、制御装置72は、例えば、第2ガス発生器65を第1ガス発生器30に対し、5ms遅れて作動させる。すると、第1ガス発生器30から第1エアバッグ40への膨張用ガスの供給が開始され、遅れて第2ガス発生器65から第2エアバッグ64への膨張用ガスの供給が開始される。図16(a),(b)に示すように、第1車両用シート13と第2車両用シート60との間で、第1エアバッグ40が折り状態の解消(展開)を伴う膨張を開始する。また、図16(c)に示すように、第1エアバッグ40の上記展開及び膨張の開始から5ms程度遅れて、第2エアバッグ64が折り状態の解消(展開)を伴う膨張を開始する。図17(a)〜(c)に示すように、第2エアバッグ64は、展開及び膨張する第1エアバッグ40と第2車両用シート60との間の残りの空間を展開及び膨張することになる。第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64の対応する部分は、互いに異なる態様で展開及び膨張するため、上記のように互いに同様の態様で展開及び膨張を行なう場合に比べ、互いに干渉しにくく、短い時間で適切な位置へ展開及び膨張する。
従って、図3において、倒れ込もうとする乗員P1から第1エアバッグ40が外力を受けても、第2エアバッグ64によってその外力を打ち消す方向の力(反力)を早期に発生させて、上記第1エアバッグ40を動きにくくすることができる。乗員P1の上半身の側壁部12側への動きを第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64によって規制して、同上半身を衝撃から保護する性能を早期に発揮させることができる。
特に、本実施形態では、第1ガス発生器30及び第2ガス発生器65の一方に対し作動信号を出力した後、5ms遅れたタイミングで、他方に作動信号を出力するようにしているため、第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64の干渉を抑制しつつ、乗員P1,P2を拘束する性能を確保することができる。
なお、図1における側壁部11に対し側方から衝撃が加わった場合については説明しないが、上記と同様の作用が行なわれて、第2車両用シート60に着座している乗員P2が衝撃から保護される。
上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。上記実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
<第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64について>
・非膨張展開形態の第1エアバッグ40を第2エアバッグ64に近づく側へ折る態様として、折り返す上記実施形態とは異なる折り態様、例えばロール状に折る態様が採用されてもよい。
同様に、非膨張展開形態の第2エアバッグ64を第1エアバッグ40に近づく側へ折る態様として、ロール状に折る態様等、折り返す上記実施形態とは異なる折り態様が採用されてもよい。
・第1収納部22における第1ガス発生器30及び第1エアバッグ40は、第2収納部63における第2ガス発生器65及び第2エアバッグ64とは異なる高さでサイドフレーム部18に固定されてもよい。
例えば、図3において二点鎖線で示すように、第2ガス発生器65は第1ガス発生器30よりも低い箇所に配置されてサイドフレーム部18に固定されてもよい。図3では図示されていないが、この場合には、第2エアバッグ64が第1エアバッグ40よりも低い箇所に配置されてサイドフレーム部18に固定される。
このようにすると、第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64において対応する部分が、互いに異なる高さで展開及び膨張するため、互いの干渉をより一層起りにくくすることができる。
・第1エアバッグ40が、第1車両用シート13の側部17に位置する部材であって、サイドフレーム部18と同程度に高い剛性を有する部材に固定されてもよい。
同様に、第2エアバッグ64が、第2車両用シート60の側部62に位置する部材であって、サイドフレーム部18と同程度に高い剛性を有する部材に固定されてもよい。
・図2における第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64は、上記実施形態のようにその略全体が膨張するものであってもよいが、膨張用ガスが供給されず膨張することのない非膨張部を一部に有するものであってもよい。
<その他>
・図2における制御装置72は、側壁部11,12に対し、側方からの衝撃が加わることを予測した場合に、インフレータ31に作動信号を出力する仕様に変更されてもよい。
・上記ファーサイドエアバッグ装置は、第1車両用シート13及び第2車両用シート60の間にセンターコンソールが設けられた車両に対しても適用することができる。この場合には、第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64の各下端部の車幅方向の動きをセンターコンソールによって規制し、第1エアバッグ40及び第2エアバッグ64による乗員P1,P2の拘束性能をさらに高めることができる。
・上記実施形態では、第1車両用シート13が運転席とされ、第2車両用シート60が助手席とされたが、本発明はこれに限らず、第1車両用シート13及び第2車両用シート60は、独立したものであれば、車両の後部座席(2列目以降の座席)であってもよい。
・上記ファーサイドエアバッグ装置が適用される車両には、自家用車に限らず各種産業車両も含まれる。
10…車両、11,12…側壁部、13…第1車両用シート、17,62…側部、22…第1収納部、30…第1ガス発生器、40…第1エアバッグ、60…第2車両用シート、63…第2収納部、64…第2エアバッグ、65…第2ガス発生器、72…制御装置。

Claims (3)

  1. 第1車両用シート及び第2車両用シートが並設され、前記第1車両用シートの前記第2車両用シート側の側部に第1収納部が設けられ、前記第2車両用シートの前記第1車両用シート側の側部に第2収納部が設けられた車両に適用されるものであり、
    収納用形態にされた第1エアバッグと、同第1エアバッグに膨張用ガスを供給する第1ガス発生器とが前記第1収納部に配置されて前記第1車両用シートに固定され、前記第1エアバッグと同一の構成を有し、かつ収納用形態にされた第2エアバッグと、前記第1ガス発生器と同一の構成を有し、かつ前記第2エアバッグに膨張用ガスを供給する第2ガス発生器とが前記第2収納部に配置されて前記第2車両用シートに固定されており、
    車幅方向における前記車両の両側の側壁部の一方に対し、側方から衝撃が加わった場合、又は衝撃が加わることが予測される場合に、制御装置により前記第1ガス発生器及び前記第2ガス発生器を作動させ、前記第1車両用シート及び前記第2車両用シートの間で、前記第1エアバッグ及び前記第2エアバッグを展開及び膨張させるファーサイドエアバッグ装置であり、
    前記第1エアバッグは、前記第2エアバッグに近づく側へ折る態様を含む折り態様で折り畳まれて前記収納用形態にされ、前記第2エアバッグは、前記第1エアバッグに近づく側へ折る態様を含む折り態様で折り畳まれて前記収納用形態にされており、
    前記制御装置は、前記第1ガス発生器及び前記第2ガス発生器をそれぞれ異なるタイミングで作動させるファーサイドエアバッグ装置。
  2. 前記制御装置は、前記第1ガス発生器及び前記第2ガス発生器の一方を、他方よりも2ms〜7ms遅らせて作動させる請求項1に記載のファーサイドエアバッグ装置。
  3. 前記第1エアバッグは、前記第2エアバッグとは異なる高さに配置されて前記第1車両用シートに固定されている請求項1又は2に記載のファーサイドエアバッグ装置。
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