JP2014189039A - カーテンエアバッグ取付用ブラケットおよびカーテンエアバッグ - Google Patents

カーテンエアバッグ取付用ブラケットおよびカーテンエアバッグ Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成で、ブラケットに挿通されたタブを切れ難くできるカーテンエアバッグ取付用ブラケットおよびカーテンエアバッグを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかるカーテンエアバッグ取付用ブラケット140は、車両室内の側面上部に収納され側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグを側面上部に取り付けるブラケットであって、カーテンエアバッグの上部に取り付けられたタブ130を挿通させることによってカーテンエアバッグを吊り下げることができる横長の挿通孔144と、挿通孔の下縁146の挿通孔の長手方向の中間部148cに形成され上方に突き出した凸部152とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の側面衝突時やロールオーバ(横転)時に、乗員保護を目的として車両室内の側面部に沿って膨張展開するカーテンエアバッグ、およびカーテンエアバッグを車両室内の側面上部に取り付けるカーテンエアバッグ取付用ブラケットに関するものである。
カーテンエアバッグは、車両が側面衝突からロールオーバに移行した場合であっても、乗員の頭部や上半身が衝突する可能性のある領域をすべてカバーするために、車両の側面に沿って展開する必要がある。このため、カーテンエアバッグは、車両室内の側面上部に位置するルーフサイドレールなどの車体に取付けられ、巻回された状態で収納されている。
カーテンエアバッグは、通常、その上端部に所定間隔で複数のタブが設けられている。例えば各タブをボルトによって車体に取付けることで、カーテンエアバッグは、車両室内の側面上部から吊り下げられる。
特許文献1には、カーテンエアバッグの上端部に取付片部(タブ)を複数設け、各タブにブラケットを取付けたカーテンエアバッグが記載されている。このブラケットは、1枚の鉄板で一体に形成されていて、第1の板部、第2の板部およびこれらの板部を連結する連結部を有している。なお第1の板部と第2の板部とは、連結部を屈曲させることで互いに開いた状態から重ね合わされた状態になる。
上記ブラケットでは、第1の板部と第2の板部とが重ね合わされた状態で、タブを挿通させる開口部(挿通孔)と、ブラケットを車体に固定するボルトが挿通されるボルト孔とが形成される。特許文献1では、第1の板部と第2の板部とを開いた状態で、タブをブラケットに組み合わせ、連結部を屈曲して、第1の板部と第2の板部とを重ね合わせることで、挿通孔に挿通されたタブがブラケットから外れなくなる、としている。
特開2009−29402号公報
ブラケットの挿通孔に挿通されたタブの向きは、例えば、カーテンエアバッグの収納時と展開時とで変化する場合がある。一例として、カーテンエアバッグの収納時に、タブは、挿通孔の下縁に接触し、挿通孔の短手方向、すなわち重力の作用する直下方向に単に垂れ下がるように延びている。
カーテンエアバッグは、導入されるガスによって厚み方向にも膨らむため、車両の前後方向に対しては短くなるように変形する。また、車両前後方向にテンションをかけるためにストラップ等で引っ張るなどすることにより、カーテンエアバッグは、膨張展開時に直下に展開するだけでなく、タブから見て斜め方向に向けても展開する場合がある。このため、カーテンエアバッグの展開時に、タブは、ブラケットの挿通孔の下縁に直交する直下方向に引っ張られるだけでなく、下縁に対して斜め方向にも引っ張られることがある。タブは、斜め方向に引っ張られることで、挿通孔の下縁の端部(以下、「エッジ」という)まで移動する場合がある。この場合には、タブは、エッジに引っ掛かり切れ易くなってしまう。
なおブラケットに回転機構を設けて、タブが引っ張られる向きに合わせてブラケット自体を回転させる構成も考えられる。しかし、このような回転機構を設けると、ブラケットあるいはその周辺の構造が複雑になり、また製造コストも増大してしまう。特許文献1に記載の技術は、車体に取付けられるブラケットにタブを固定する構成を開示しているものの、ブラケットの挿通孔に挿通されたタブの向きが変化し、それに伴いタブが切れ易くなるという点について、何ら考慮すらされていない。
本発明は、このような課題に鑑み、簡素な構成で、ブラケットに挿通されたタブを切れ難くできるカーテンエアバッグ取付用ブラケットおよびカーテンエアバッグを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるカーテンエアバッグ取付用ブラケットの代表的な構成は、車両室内の側面上部に収納され側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグを側面上部に取り付けるカーテンエアバッグ取付用ブラケットであって、ブラケットは、カーテンエアバッグの上部に取り付けられたタブを挿通させることによってカーテンエアバッグを吊り下げることができる横長の挿通孔と、挿通孔の下縁の挿通孔の長手方向の中間部に形成され上方に突き出した凸部とを備えることを特徴とする。
本願で「横」とは、車両にエアバッグが取付けられた時に、そのエアバッグのほぼ水平方向になる向きを云う。「上」「下」とは、同じく車両にエアバッグが取付けられ展開した状態の時に、車両の天井方向を「上」「上方向」等とし、床に向かう方向を「下」「下方向」等とする。また、ブラケット等、エアバッグに付属する部品についても、これらと同様の表現を用いる。
上記構成によれば、カーテンエアバッグの展開時にタブが斜め方向に引っ張られた場合であっても、タブは、下縁の凸部に接触し、凸部によってエッジへの移動が規制される。したがって、挿通孔の下縁に凸部を形成するという簡素な構成で、タブは、カーテンエアバッグの展開時であってもエッジに引っ掛かり難くなり、切れ難くなる。
上記の凸部は、挿通孔の長手方向の中央に位置する頂部と、頂部と下縁とを滑らかにつなぐ傾斜部とを含むとよい。これにより、カーテンエアバッグの展開時にタブが斜め方向に引っ張られたとしても、タブは、凸部の頂部だけでなく傾斜部にも接触し、凸部との接触面積が大きくなる。このため、タブは、凸部全体でエッジへの横方向への移動が規制されることになり、局所的な力がかからず、より切れ難くなる。
上記の挿通孔の上縁は、下縁の形状に沿うように形成されていると、下縁とともによりタブを案内しやすくできる。タブは、下縁の凸部だけでなく上縁にも接触した状態で案内される。カーテンエアバッグの展開時に、タブが斜め方向に引っ張られて挿通孔のエッジに移動しようとした場合、タブは、凸部によってエッジへの移動を規制されるだけでなく、上縁によって上方に変形することも規制される。なお挿通孔は、下縁と上縁との間隔がほぼ一定となっていて、その間隔は小さい方がより好ましい。そのため、カーテンエアバッグの展開時にタブが大きく移動して片寄ることがなく、しわになることもない。また、カーテンエアバッグの展開時に限らず、例えば車両取付時にタブが意図しない位置ずれを生じた場合であっても、挿通孔の下縁および上縁によってタブが案内されることで位置ずれが吸収され、これによりタブが正常な位置に維持される。
上記課題を解決するために、本発明にかかるカーテンエアバッグの代表的な構成は、車両室内の側面上部に収納され、側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグであって、ガスを利用して膨張するクッション部と、クッション部の上部に取付けられたタブと、を備え、タブは、上述のカーテンエアバッグ取付用ブラケットの挿通孔に挿通され、折り返されていることを特徴とする。
上記構成によれば、上述のブラケットの挿通孔にタブを挿通させて、クッション部を吊り下げている。このため、クッション部が膨張し、挿通孔に挿通されたタブの向きが変化した場合であっても、タブは、凸部に接触し、凸部によってエッジへの移動が規制される。このため、タブは、挿通孔のエッジに引っ掛かり難いので、切れ難くなる。したがって、上記カーテンエアバッグによれば、ブラケットを介してクッション部を安定して吊り下げることができる。
本発明によれば、簡素な構成で、ブラケットに挿通されたタブを切れ難くできるカーテンエアバッグ取付用ブラケットおよびカーテンエアバッグを提供することができる。
本発明の実施形態におけるカーテンエアバッグを例示する概略図である。 図1のカーテンエアバッグが展開した状態を例示する図である。 本発明の実施形態におけるカーテンエアバッグ取付用ブラケットを例示する図である。 図3のカーテンエアバッグ取付用ブラケットにタブを取付けた状態を模式的に示す図である。 比較例のカーテンエアバッグ取付用ブラケットにタブを取付けた状態を模式的に示す図である。 本発明の他の実施形態におけるカーテンエアバッグ取付用ブラケットを例示する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態におけるカーテンエアバッグを例示する概略図である。図中では、カーテンエアバッグの非展開時(収納時)を例示している。なお図中で例示するカーテンエアバッグは、車両の右側面用のものであるが、図示を省略する左側面用のカーテンエアバッグも同様の対称な構造を有する。
カーテンエアバッグ100は、ガス発生装置であるインフレータ102を備えていて、インフレータ102から供給されるガスの圧力によりクッション部104が膨張展開して乗員を拘束するものである。クッション部104は、例えば、その表面を構成する基布を表裏で縫製したり、OPW(One-Piece Woven)を用いて紡織したりすることにより袋状に形成される。
カーテンエアバッグ100は、図示のように巻回された状態で、図中仮想線で示すルーフサイドレール106に取り付けられ収納されている。ルーフサイドレール106は、車両108の車両室内の側面上部に位置していて車体の側壁を形成している。また、カーテンエアバッグ100は、側面衝突などの緊急時にガスが供給されると、クッション部104が車両108の車室側面に沿って膨張展開する。
車両108は、車両前方から前部座席110および後部座席112が配置された2列シートの車両である。車両108の側面部には、車両前方からサイドウィンドウ114、116が設置されている。各サイドウィンドウ114、116の車両前後方向には、ルーフ(天井)を支えるピラー(柱)が設けられている。これらのピラーは、車両108の前方からフロントピラー118、センタピラー120、リアピラー122と呼ばれる。
図2は、図1のカーテンエアバッグ100が展開した状態を例示する図である。カーテンエアバッグ100のクッション部104は、緊急時に膨張する膨張領域124と、膨張せず、膨張領域124を区画する非膨張領域126と、クッション部108の上端部128に設けられた布製のタブ130とを有する。
膨張領域124は、さらに複数のシーム部132によって区画されていて、乗員との接触が想定される複数のチャンバ134を含んでいる。なおシーム部132は、クッション部104の表裏の基布を接合する等により形成される。これらのチャンバ134は、サイドウィンドウ114、116等への衝突から乗員の頭部を保護し、あるいはロールオーバ時に乗員が車外へ飛び出すことを防止する。
タブ130は、図示のように、クッション部104の上端部128に所定間隔で複数(図中では7つ)設けられる帯状の部材である。タブ130は、カーテンエアバッグ取付用ブラケット(ブラケット140)に取付けられている。
図3は、本発明の実施形態におけるブラケット140を例示する図である。ブラケット140は、例えば金属製であって、ボルト孔142と、タブ130が通され折り返される挿通孔144とを有する。なおブラケット140は、図示を省略するボルトなどがボルト孔142に捻じ込まれることで、車体のルーフサイドレール106に回転不能に固定される。
挿通孔144は、タブ130を挿通させることによってカーテンエアバッグ100を吊り下げることを可能とする横長の開口である。挿通孔144は、例えばタブ130が接触する下縁146と、下縁146の端部であるエッジ148a、148bと、下縁146の形状に沿うように形成された上縁150とを含む。
ブラケット140は、凸部152を有する。凸部152は、下縁146のうち、挿通孔144の長手方向の中間部148cに形成されている。また、凸部152は、図中例えばエッジ148a、148bを通る点線Aから見て、上方に突き出している。さらに、凸部152は、頂部154と、傾斜部156、158とを含む。頂部154は、挿通孔144の長手方向の中央に位置する。傾斜部156、158は、例えば、下縁146のエッジ148a、148a近傍と頂部154とを滑らかにつないでいる。
図4は、ブラケット140にタブ130を取付けた状態を模式的に示す図である。図4(a)は、カーテンエアバッグ100が膨張展開時に直下に展開した場合を想定した模式図である。しかし実際には、カーテンエアバッグは、膨張展開時に直下に展開するだけでなく、斜め方向に向けても展開する場合もある。図4(b)は、カーテンエアバッグ100が膨張展開時に斜め方向に向けて展開した状態を示す模式図である。
タブ130は、図4(a)に示すように、ブラケット140の挿通孔144に通され、折り返し部160で折り返されている。タブ130は、折り返されることで重ねられた状態で、クッション部104の外表面104aに縫製ライン162で示すように縫製され取付けられている。このように、タブ130がブラケット140に取付けられ、さらにタブ130の一部がクッション部104の外表面104aに縫製されることで、カーテンエアバッグ100は、車両室内の側面上部から吊り下げられる。
図4(a)に示すように、カーテンエアバッグ100が直下に展開した場合には、タブ130は、挿通孔144のほぼ短手方向、すなわち重力の作用する矢印Bに示す直下方向に単に垂れ下がるように延びていて、折り返し部160が上記凸部152の頂部154付近に接触した状態になっている。またこのとき、矢印Bに示す方向に引っ張られたタブ130は、図4(a)に示すように、折り返し部160が挿通孔144の長手方向に対して傾いた状態にはならず、エッジ148a、148bにも接触していない。なお、カーテンエアバッグ100が直下に展開した場合に限らず、カーテンエアバッグ100の収納時や車両取付時においても、折り返し部160は挿通孔144に対して傾いた状態にはならず、エッジ148a、148bにも接触しない。
一方、図4(b)に示すように、車両に取付けられたブラケット140に対してタブ130のカーテンエアバッグ100に対する取付位置(例えば、縫製ライン162)が斜め方向に向けて展開した場合には、ブラケット140が上記したように車体に対して回転不能に固定されていることから、ブラケット140の位置は保持されつつ、タブ130は、矢印Cに示す斜め方向に引っ張られる。ここでの斜め方向とは、挿通孔144の長手方向あるいは下縁146に対して傾いた方向である。
斜め方向に引っ張られたタブ130は、図4(b)に示すように、折り返し部160が凸部152の頂部154だけでなく傾斜部158にも接触し、凸部152との接触面積が大きくなっている。
このため、カーテンエアバッグ100の展開時に、タブ130が斜め方向に引っ張られた場合であっても、タブ130は、凸部152に接触し、凸部152によってエッジ148aへの移動が規制される。タブ130が斜め方向に引っ張られることで、仮にエッジ148aまで移動すると、タブ130は、エッジ148aに引っ掛かり切れ易くなってしまう。これに対して、タブ130は、ブラケット140の凸部152によってエッジ148aへの移動が規制されているので、エッジ148aに引っ掛かり難くなり、これにより切れ難くなる。
さらにタブ130は、上記したように折り返し部160と凸部152との接触面積が大きくなっているので、凸部152全体でエッジ148aへの移動が規制されることになり、局所的な力がかからず、より切れ難くなる。
図5は、比較例のカーテンエアバッグ取付用ブラケットにタブ130を取付けた状態を模式的に示す図である。以下の各図では、上記実施形態のブラケット140に示す部材と同一部材には同一符号を付し、説明を適宜省略する。
比較例のブラケット10は、挿通孔12の下縁14に上記凸部152が設けられていない点で、上記ブラケット140と異なる。図5(a)に示すようにカーテンエアバッグ100が直下に展開した場合には、タブ130は、矢印Bに示す方向に引っ張られていて、折り返し部160が挿通孔12の下縁14に接触している。また、折り返し部160は、下縁14のエッジ16には引っ掛かっていない。
ところが、カーテンエアバッグ100が斜め方向に向けて展開した場合には、図5(b)に示すように、タブ130は、挿通孔12の下縁14に接触しつつ、下縁14に対して矢印Cに示す斜め方向に引っ張られる。斜め方向に引っ張られることで、タブ130は、下縁14のエッジ16まで移動し、図中点線で囲んだ領域Dに示すように、エッジ16に引っ掛かり切れ易くなってしまう。
これに対して、本実施形態におけるブラケット140によれば、挿通孔144の下縁146の中間部148cに凸部152が形成されている。このため、カーテンエアバッグ100の展開時に、タブ130が斜め方向に引っ張られた場合であっても、タブ130は、凸部152に接触し、凸部152によってエッジ148aへの移動が規制される。
したがって、ブラケット140によれば、カーテンエアバッグ100の展開時にタブ130の引っ張られる方向が変化する場合であっても、挿通孔144の下縁146に凸部152を形成するという簡素な構成で、タブ130がエッジ148aに引っ掛かり難くなり、切れ難くなる。なお、凸部152は、頂部154に対して対称の形状となっているので、タブ130がエッジ148bに移動することも同様に規制できる。よって、ブラケット140は、タブ130がエッジ148bに引っ掛かり、切れ易くなることも防止できる。
図6は、本発明の他の実施形態におけるカーテンエアバッグ取付用ブラケットを例示する図である。図6(a)に示すブラケット140Aは、挿通孔144Aの下縁146と上縁150Aとの間隔の寸法Lが、上記ブラケット140の下縁146と上縁150との間隔よりも小さくなるように形成されている。挿通孔144Aの上縁150Aは、下縁146の形状に沿うように形成されているので、寸法Lはほぼ一定となっている。
ブラケット140Aでは、カーテンエアバッグ100の展開時に、タブ130が矢印Cに示す斜め方向に引っ張られて挿通孔144Aのエッジ148aに移動しようとした場合、タブ130は、下縁146の中間部148cに形成された凸部152だけでなく、上縁150Aにも接触した状態で案内される。
すなわちタブ130は、凸部152によってエッジ148aへの移動を規制されるだけでなく、図中点Eで示すように上縁150Aとも接触することで、上方に変形することも規制される。したがって、ブラケット140Aによれば、カーテンエアバッグ100の展開時にタブ130が大きく移動して片寄り難く、しわになり難い。なお図中の寸法Lは、タブ130が大きく移動することを防止できるのであれば、小さい方がより好ましい。
また、ブラケット140Aでは、カーテンエアバッグ100の展開時に限らず、例えば車両取付時にタブ130が意図しない位置ずれを生じた場合であっても、挿通孔144Aの下縁146および上縁150Aによってタブが案内される。これにより、ブラケット140Aは、タブ130の位置ずれを吸収し、タブ130を正常な位置に維持できる。
上記各実施形態では、挿通孔144、144Aの上縁150、150Aを下縁146の形状に沿うように形成したが、これに限られない。一例として、図6(b)に示すブラケット140Bでは、挿通孔144Bの上縁150Bが挿通孔144Bの長手方向に延びていて、下縁146とは異なる形状となっている。
このようなブラケット140Bであっても、下縁146に凸部152が設けられているので、カーテンエアバッグ100の展開時にタブ130がエッジ148aに移動することを規制できる。これにより、ブラケット140Bでは、タブ130がエッジ148aに引っ掛かり難くなり、切れ難くなる。
また、上記カーテンエアバッグ100によれば、クッション部104が膨張しタブ130の引っ張られる方向が変化した場合であっても、各ブラケット140、140A、140Bにタブ130を挿通させているので、タブ130が切れ難くなり、クッション部104を安定して吊り下げることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記実施形態においては本発明にかかるカーテンエアバッグ取付用ブラケットおよびカーテンエアバッグを自動車に適用した例を説明したが、自動車以外にも航空機や船舶などに適用することも可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、車両の側面衝突時やロールオーバ(横転)時に、乗員保護を目的として車両室内の側面部に沿って膨張展開するカーテンエアバッグ、およびカーテンエアバッグを車両室内の側面上部に取り付けるカーテンエアバッグ取付用ブラケットに利用することができる。
100…カーテンエアバッグ、102…インフレータ、104…クッション部、104a…外表面、106…ルーフサイドレール、108…車両、110…前部座席、112…後部座席、114、116…サイドウィンドウ、118…フロントピラー、120…センタピラー、122…リアピラー、124…膨張領域、126…非膨張領域、128…上端部、130…タブ、132…シーム部、134…チャンバ、140、140A、140B…ブラケット、142…ボルト孔、144、144A、144B…挿通孔、146…下縁、148a、148b…エッジ、148c…中間部、150、150A、150B…上縁、152…凸部、154…頂部、156、158…傾斜部、160…折り返し部、162…縫製ライン

Claims (4)

  1. 車両室内の側面上部に収納され該側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグを前記側面上部に取り付けるカーテンエアバッグ取付用ブラケットであって、
    当該ブラケットは、
    前記カーテンエアバッグの上部に取り付けられたタブを挿通させることによって該カーテンエアバッグを吊り下げることができる横長の挿通孔と、
    前記挿通孔の下縁の該挿通孔の長手方向の中間部に形成され上方に突き出した凸部とを備えることを特徴とするカーテンエアバッグ取付用ブラケット。
  2. 前記凸部は、前記挿通孔の長手方向の中央に位置する頂部と、該頂部と前記下縁とを滑らかにつなぐ傾斜部とを含むことを特徴とする請求項1に記載のカーテンエアバッグ取付用ブラケット。
  3. 前記挿通孔の上縁は、前記下縁の形状に沿うように形成されていて、前記下縁とともに前記タブを案内することを特徴とする請求項1または2に記載のカーテンエアバッグ取付用ブラケット。
  4. 車両室内の側面上部に収納され、該側面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグであって、
    ガスを利用して膨張するクッション部と、
    前記クッション部の上部に取付けられたタブと、を備え、
    前記タブは、請求項1から3のいずれか1項に記載のカーテンエアバッグ取付用ブラケットの前記挿通孔に挿通され、折り返されていることを特徴とするカーテンエアバッグ。
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