JP6611097B2 - 積層電子部品及び積層型チップアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、積層電子部品及び積層型チップアンテナに関し、特に、積層型インダクター、及び上記積層型インダクター内の本体をコア部として含み、コイルをコイル部として含む積層型チップアンテナに関する。
既存のインダクター素子のコアを形成するために使用される磁性材料は、フェライト(Ferrite)や金属粉末のように球状に近い粒子形状の紛体から形成される磁性材料であり、磁場が加えられると特定の方向ではなく全方向に対して均等に磁場が分布することになるが、例えば、NFC(Near Field Communication)やMST(Magnetice Secure Transmission)のように、認識距離の増加が必要な部品では、特定の方向に磁場を集中させることが必要となる。
下記の特許文献1には、複数の導体パターンが印刷された複数の磁性体層を積層して形成される本体を含む積層インダクターについて開示している。しかしながら、特許文献1には、磁性体層内の磁性材料の磁場方向を整列させ、それに伴い導体パターンの方向を調節しようとする問題の認識については開示されていない。
韓国公開特許第2009−0019251号公報
本発明は、特定の方向に磁場の向きを集中させることにより磁束(magnetic flux)密度及びインダクタンスの増加を実現可能な積層電子部品及び積層型チップアンテナを提供することを目的とする。
本発明の一実施例によると、磁性粉末を含有する複数のシートが積層される本体と、上記本体の外部面上に配置されるコイルと、を含む積層電子部品が提供される。
上記本体の外部面上に配置されるコイルは、最上部に積層されたシートの上面に配置される最上部コイルパターンと、最下部に積層されたシートの下面に配置される最下部コイルパターンと、上記最上部のシートと上記最下部のシートとの間の中央部に積層された複数のシートを含んで構成される積層シートの側面に積層方向を向いて配置される側部コイルパターンと、を含む。
上記本体を構成する複数のシート内に含有されている磁性粉末は、形状磁気異方性(shape magnetic anisotropy)を有し、この場合、磁気異方性によって定まる上記磁性粉末の長軸方向は、上記本体の一方向に沿って整列される。
一方、本発明の他の実施例によると、上記積層電子部品内の本体をコア部として含み、上記積層電子部品内のコイルをコイル部として含む積層型チップアンテナが提供される。この際、上記積層型チップアンテナは、主(main)アンテナを設けるべき位置又は副(sub)アンテナを設けるべき位置に配置される。
本発明の一実施例によると、シート(sheet)内に含有されている粉末の磁場の向きを一方向に集中させて磁束(magnetic flux)密度を増加させた積層電子部品及び積層型チップアンテナが提供される。
本発明の一例によると、磁性粉末の磁化が容易となる向きに対応する磁化容易軸方向に磁場を集中させて、透磁率、認識距離を増加させ、且つサイズを小型化した積層電子部品及び積層型チップアンテナが提供される。
本発明の一例による積層電子部品を示す概略的な斜視図である。 図1の一変形例による積層電子部品を示す概略的な斜視図である。 磁性粉末の形状磁気異方性の配向特性を表す座標系を示す図である。 従来の球状の磁性粉末に関する概略的な断面図である。 従来の球状の磁性粉末に関する概略的な断面図である。 球状の磁性粉末の磁場方向を概略的に示す。 本発明の一例による積層電子部品の本体内に含有される磁性粉末の断面図である 上記磁性粉末が一方向に整列されたシートに対する断面図である。 上記磁性粉末の磁場方向を概略的に示す。 磁性粉末の片状化程度とそれによる透磁率の変化を示す。 磁性粉末の片状化程度とそれによる透磁率の変化を示す。 磁性粉末の片状化程度とそれによる透磁率の変化を示す。 磁性粉末の片状化程度とそれによる透磁率の変化を示す。 図1の積層電子部品の本体の外部面上のコイルを示す概略的な断面図である。 図1の積層電子部品の本体の外部面上のコイルを示す概略的な断面図である。 図1の積層電子部品の本体の外部面上のコイルを示す概略的な断面図である。 図1の積層電子部品の本体の外部面上のコイルを示す概略的な断面図である。 図2の積層電子部品の本体の外部面上のコイルを示す概略的な断面図である。 図2の積層電子部品の本体の外部面上のコイルを示す概略的な断面図である。 図2の積層電子部品の本体の外部面上のコイルを示す概略的な断面図である。 図2の積層電子部品の本体の外部面上のコイルを示す概略的な断面図である。 図1の積層電子部品の複数のシートの分解斜視図である。 図2の積層電子部品の複数のシートの分解斜視図である。 図1の積層電子部品の概略的な上面図である。 本発明の他の例による積層型チップアンテナを示す。
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(または強調表示や簡略化表示)がされることがある。
また、本発明を明確に説明すべく、図面において説明と関係ない部分は省略し、多様の層構造及び領域部分を図中で明確に表現するために厚さを拡大して示し、同一の技術思想の範囲内において機能が同一である構成要素に対しては同一の参照符号を用いて説明する。
さらに、明細書全体において、ある構成要素を「含む」という表現は、そうではないと特に断らない限り、他の構成要素を除外する趣旨ではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
以下では、本発明の一実施例による積層電子部品及びそれを含むアンテナについて説明するが、本発明に係る積層電子部品及びそれを含むアンテナは、必ずしもこのような実施例に限定されるものではない。
<積層電子部品>
図1は本発明の一実施例による積層電子部品の概略的な斜視図であり、図2は図1の本発明の一変形例による積層電子部品の概略的な斜視図である。
図1及び図2を参照すると、積層電子部品100は、本体1と、本体の外部面に配置されるコイル2と、を含む。
図1及び図2の積層電子部品100は、同じ本体1を含むため、先ず、積層電子部品の本体1について以下のとおり説明する。
上記本体1は、第1方向において互いに対向する第1面及び第2面、第2方向において互いに対向する第3面及び第4面、並びに第3方向において互いに対向する第5面及び第6面を含み、実質的に六面体の形状を有するものであってもよいが、本発明に係る積層電子部品の本体形状はこれに限定されるものではない。
上記本体1の第1方向は、複数のシートが積層される方向であり、本体1の厚さ方向Tと一致してもよく、上記本体1の第2方向は、本体1の長さ方向Lと一致してもよく、上記本体1の第3方向は、本体1の幅方向Wと一致してもよい。
上記本体1は、最上部シート1a、最下部シート1b、および最上部シート1aと最下部シート1bとの間の中央部に積層された複数のシートを含んで構成される積層シート1cを本体の第1方向に積層することにより形成される。この場合、本体1の最上部シート1aと最下部シート1bとの間の中央部に配置される積層シート1cを構成する複数のシートの枚数は、所定の枚数に固定される必要はなく、最終的に完成したインダクター素子の厚さ及び製品の仕様に応じて求められるインダクタンス値を考慮して任意の枚数とすることができる。
次に、図1及び図2の積層電子部品100は、互いに別個のコイル2をそれぞれ含むため、以下においては、図1に示すコイルと図2に示すコイルについて順に説明する。
まず、図1を参照すると、図1に示すコイル2は、最上部シート1aの上面に配置される最上部コイルパターン21と、最下部シート1bの下面に配置される最下部コイルパターン22と、上記最上部シート1aと上記最下部シート1bとの間に配置される積層シート1cの側部に積層方向を向いて配置される側部コイルパターン23、24と、を含む。
上記最上部コイルパターン21、上記最下部コイルパターン22、及び上記側部コイルパターン23、24は、互いに電気的に接続されることにより連続的な導体パターンとして設けられ、同一の磁性コアを共有する磁気回路(magnetic circuit)を形成する。
上記最上部コイルパターン21は、本体1の第3方向において互いに対向する最上部シート1aの両端部を電気的に接続する多数の中央部コイルパターンと、本体1の第2方向において互いに対向し、最上部シート1aの両端部と接するように配置される第1引き出し部コイルパターン211及び第2引き出し部コイルパターン212と、を含む。
また、上記最下部コイルパターン22は、本体の第3方向において互いに対向する最下部シート1bの両端部を電気的に接続する多数の中央部コイルパターンを含む。
上記側部コイルパターン23、24は、上記最上部コイルパターン21の中央部コイルパターンと上記最下部コイルパターン22の中央部コイルパターンとを電気的に接続するように配置される多数の中央部コイルパターンを含む。
次に、図2を参照すると、コイル2は、最上部シート1aの上面に配置される最上部コイルパターン21と、最下部シート1bの下面に配置される最下部コイルパターン22と、上記最上部シート1aと上記最下部シート1bとの間に配置される積層シート1cの側部に積層方向を向いて配置される側部コイルパターン23、24と、を含む。
上記最上部コイルパターン21、上記最下部コイルパターン22、及び上記側部コイルパターン23、24は、互いに電気的に接続されることにより連続的な導体パターンとして配置され、同一の磁性コアを共有する磁気回路(magnetic circuit)を形成する。
上記最上部コイルパターン21は、本体1の第3方向において互いに対向する最上部シート1aの両端部を電気的に接続する多数の中央部コイルパターンと、本体1の第2方向において互いに対向する最上部シート1aの両端部のうち一端部と接するように配置される第1引き出し部コイルパターン211と、を含む。
上記最下部コイルパターン22は、本体1の第3方向において互いに対向する最下部シート1bの両端部を電気的に接続する多数の中央部コイルパターンと、本体1の第2方向において互いに対向する最下部シート1bの両端部のうち一端部と接するように配置される第2引き出し部コイルパターン212と、を含む。
上記側部コイルパターン23、24は、上記最上部コイルパターン21の中央部コイルパターンと上記最下部コイルパターン22の中央部コイルパターンとを電気的に接続するように配置される多数の中央部コイルパターンを含む。
一方、図1及び図2の本体1内に含まれるシートは、形状磁気異方性を有し、磁気異方性によって定まる長軸方向が上記シートの面内における特定の一方向(例えば、本体1の第2方向と平行な方向)に沿って整列されるように配置される磁性粉末を含む。
ここで、磁性粉末が形状磁気異方性を有すると、磁場によって生じる磁束の向きを一方向に集中させることができるが、これに関する具体的なメカニズムについて、下記の数式1とそれに関連する座標系(図3)を用いて以下のとおりに説明する。
Figure 0006611097
(ここで、Ksは形状磁気異方性の大きさ、Naはa軸方向(図3を参照)に沿った磁化に対する反磁場係数、Ncはc軸方向(図3を参照)に沿った磁化に対する反磁場係数をそれぞれ表し、Mは磁化の強度を表す)
上記数式1によると、磁性粉末の粒子形状が球状であり、NaとNcが互いに等しい値、すなわち、Na=Ncである場合、Ksは0になるため、形状磁気異方性が無くなる。一方、磁性粉末の粒子形状が片状化してc軸方向に延びる長さが長くなると、NaとNcとの差は大きくなり、形状磁気異方性も大きくなる。この際、c軸方向に沿った磁化に対する反磁場係数(Nc)は小さくなるため、c軸方向への磁化は容易となるが、c軸方向に対して垂直な方向への磁化は困難となる。
以下、磁性粉末の形状磁気異方性と磁化容易軸(磁化が容易となる軸方向)との間の関係に関する上記メカニズムに基づいて、図4a〜図4c及び図5a〜図5cについて説明する。
図4a〜図4cは従来の球状の粒子形状を有する磁性粉末を含んで形成されるシートに関連し、図5a〜図5cは本発明の一実施例による形状磁気異方性を有する磁性粉末を含んで形成されるシートに関連する。
まず、図4aは従来のフェライト(Ferrite)コアの断面を示し、図4bは球状の粒子形状を有するFe−Si−Cr系金属粉末の断面を示す。
また、図4cは図4a及び図4bの球状の粒子形状を有する磁性粉末に磁場が加えられた場合の磁場方向を示す。この場合、球状に近い粒子形状を有するフェライト粉末やFe−Si−Cr系金属粉末に磁場を加えると、特定の方向ではなく、全方向に対してほぼ均等に磁場が分布して生じるため、磁束を特定の方向に集中させることが困難である。
次に、図5aは、本発明の一例による金属フレーク(flake)の磁性粉末の断面を示し、図5bは、図5aに示す金属フレークの磁性粉末の粒子配向が一方向に沿って整列させられた状態で形成されるシートの断面を示す。
また、図5cは、図5aの磁性粉末に磁場が加えられた場合の磁場方向を示す。この場合、本発明の一例による磁性粉末は、形状磁気異方性を有し、磁気異方性によって定まる上記磁性粉末の長軸方向は、上記本体1の特定の一方向に沿って整列させられる。
磁気異方性によって定まる上記磁性粉末の長軸方向が上記本体1の特定の一方向に沿って整列されるというのは、個別の複数のシート内で上記磁性粉末の粒子配向に対応する長軸方向がシートの面内における一方向に沿って並んで整列させられることを意味する。
上記磁性粉末は、形状磁気異方性を有する粒子形態を有するものであればどのような磁性紛体を用いてもよく、その具体的な材質は限定されず、例えば、鉄(Fe)、Fe−Si系合金、センダスト(Fe−Si−Al、Sendust)、パーマロイ(Fe−Ni、Permalloy)、Fe−Si−Cr系合金、Fe−Si−B−Cr系非晶質合金などを含む一群の磁性材料の中から選択される一つ以上の合金素材を含んでもよい。
上記磁性粉末の粒子形状は、例えば、板状形態のフレーク(flake)形状を有するか、又は長い紐形状を有してもよい。
次に、図6a〜図6dを参照すると、磁性粉末の形状磁気異方性の程度が増加するほど、それに応じてインダクターの透磁率も増加することが分かる。
図6aは球状の粒子形状を有するFe−Cr−Si−Al合金の磁性粉末の断面図であり、図6bは上記球状の粒子形状を有する磁性粉末を5時間かけて片状化する処理を行った後の磁性粉末粒子の断面図であり、図6cは上記球状の粒子形状を有する磁性粉末を10時間かけて片状化する処理を行った後の磁性粉末粒子の断面図である。
図6a〜図6cから分かるように、粒子形状を片状化する処理を継続して行う時間が長くなるにつれて磁性粉末の粒子形状が片状化する度合いは増加する。
上記のように粒子形状を片状化する処理の具体的方法は、特に限定されないが、例えば、ボールミリング(ball milling)、超音波ミリング、ビーズミリング(bead milling)、アトライター(attritor)の中から選択される一つの処理方法であってもよい。
次に、図6dは上記図6a〜図6cに示す各磁性粉末の透磁率(permeability)が周波数に応じて変化する様子を示すグラフであるが、高周波領域及び低周波領域を両方とも含む周波数領域において磁性粉末の粒子形状における片状化の程度が増加するほど透磁率も増加することが分かる。
一方、本発明の一実施例によると、粒子形状を片状化することにより形状磁気異方性を付与された磁性粉末は、複数のシート上において特定の方向に沿って整列され、上記複数のシートが厚さ方向Tに沿って順に積層される。
これについて、以下において詳しく述べるとおり、片状化した磁性粉末を複数のシート上における特定の方向に沿って整列した後、上記シートを積層して本体を形成する構成と、上記片状化した磁性粉末を従来の金型により形成されるモールド(mold)内に配置する構成とでは、結果的に得られる技術的効果が互いに相違する。
具体的には、モールドを用いてインダクター素子の本体1を作製する場合、内部に含有される片状化したフレーク(flake)状の磁性粉末のスプリングバック(spring back)現象によってインダクター素子の本体が高さ方向に膨張する現象が発生することにより空隙が発生することになり、表面亀裂が発生し得る。
また、インダクター素子の本体内に空隙が発生するため、本体1の密度減少による透磁率の低下が発生する。
また、モールドを用いる場合、相対的に高い圧力が本体1に加えられるため、外部ストレス(stress)によって透磁率が減少し得る。
しかし、本発明の一実施例による積層電子部品は、磁性粉末を含有する複数のシートが厚さ方向Tに積層された本体1を含むことから、従来のモールドなどにより本体1を製造する場合に発生し得る透磁率の減少や表面亀裂などの好ましくない副作用の発生が防止され、磁束を特定の方向に集中させることができる。
したがって、本発明の一実施例による積層電子部品の本体1を製造する際に、片状化することにより形状磁気異方性を付与された磁性粉末を単純にモールド(mold)内に充填して本体1の外形を作る代わりに、複数のシート上に特定の方向に沿って上記片状化した磁性粉末を整列し、上記磁性粉末が含有された個別のシートを順に積層して本体1の外形を作ることで、より良質の磁束が整列された本体を提供する。
次に、図7a〜図7dは図1に示す本体1の外部面に配置されるコイル2を概略的に示す断面図である。
上記コイル2は、本体1の外部面上に配置され、最上部シート1aの上面に配置される最上部コイルパターン21と、最下部シート1bの最下部コイルパターン22と、上記最上部シート1aと最下部シート1bとの間の中央部に積層される複数のシートを含んで構成される積層シート1cの側面に積層方向を向いて配置される側部コイルパターン23、24と、を含むことができる。
上記コイル2のうち、最上部コイルパターン21、最下部コイルパターン22、及び上記側部コイルパターン23、24は、互いに電気的に接続されることにより連続的な導体パターンとして配置されて一つの磁気回路(magnetic circuit)を形成する。
また、上記コイル2は、本体1内に含有される磁性粉末の長軸方向(磁性異方性の向きに対応)が整列させられる方向と平行な方向を向くように磁性コアを形成するようにして本体1の外部面上に配置される。
その結果、磁化容易軸に相当する磁性粉末の長軸方向が整列させられる方向に磁場の向きが集中させられることにより、高い透磁率を確保することができる。
上記コイル2に関する具体的な説明は、下記の図7a〜図7dを参照して説明する。
まず、図7aは本体1の最上部シート1aの上面にコイル2のうち最上部コイルパターン21が配置されていることを示し、図7bは本体1の最下部シート1bの下面にコイル2のうち最下部コイルパターン22が配置されていることを示す。
図7aを参照すると、最上部コイルパターン21は、本体1の第2方向において互いに対向する両端部とそれぞれ接するように配置される第1及び第2引き出し部コイルパターン211、212と、上記第1及び第2引き出し部コイルパターン211、212と連結され、上記第1引き出し部コイルパターン211と第2引き出し部コイルパターン212の間の領域において本体1の第2方向に沿って互いに離隔して配置される複数の中央部コイルパターン213a、213b、213c、213d、213eと、を含む。
この場合、上記複数の中央部コイルパターンのうち第1引き出し部コイルパターン211と最も近接した中央部コイルパターン213aは、第1連結部211aを介して上記第1引き出し部コイルパターン211と接続されるように配置される。同様に、上記複数の中央部コイルパターンのうち第2引き出し部コイルパターン212と最も近接した中央部コイルパターン213eは、第2連結部212aを介して上記第2引き出し部コイルパターン212と接続されるように配置される。
上記第1及び第2連結部211a、212aは、第1及び第2引き出し部コイルパターン211、212と中央部コイルパターンを連結する一部を示し、コイルのパターンを適切に変更する場合、一見して明瞭に区別することができないほどに上記第1及び第2引き出し部コイルパターンと一体的に形成されることができる。
図7bを参照すると、最下部コイルパターン22は、本体1の第2方向において互いに離隔して配置される複数の中央部コイルパターン223a、223b、223c、223dを含む。
上記最下部コイルパターン22内に含まれる複数の中央部コイルパターン223a、223b、223c、223dは、本体1の第2方向に沿って互いに離隔して配置され、ストリップ形状を有する多数の導体パターンとして形成されている。
この場合、上記最上部コイルパターン21のうち複数の中央部コイルパターン213a、213b、213c、213d、213eと、上記最下部コイルパターン22のうち複数の中央部コイルパターン223a、223b、223c、223dは、本体1の幅方向Wにおいて互いに対向する両端部を連結する多数の導体パターンとして形成され、当該導体パターンの各々がストリップ形状を有することができ、ストリップ形状を有する当該導体パターンの本数は、所望のインダクタンス値などを考慮して決定されてもよく、所定の本数に限定されるものではない。
この場合、上記ストリップ形状の導体パターンは、本体1の幅方向Wと平行に配置されてもよく、本体1の幅方向Wに対して所定の角度オフセットで傾いた方向を向くように配置されてもよい。これらは、製造工程上の条件や設計変更などを考慮して、適切に調節するようにしてもよい。ただし、上記ストリップ形状の導体パターンを本体1の幅方向Wに対して所定の角度オフセットで傾いた方向を向くように配置する場合、複数の中央部コイルパターンが配置され得る領域の面積がより広くなり得るため、シート上に実現しようとする巻線数が多い場合に好適となり得る。
次に、図7cは最上部シート1aと最下部シート1bとの間の中央部に積層される複数のシートの一側面に積層方向を向いて配置される側部コイルパターン23を示し、図7dは中央部に積層される複数のシートの他側面に配置される側部コイルパターン24を示す。
上記側部コイルパターン23、24は、本体1の幅方向Wにおいて互いに対向する第5面及び第6面上にそれぞれ配置することができる。
図7cを参照すると、側部コイルパターン23は、磁性粉末の長軸方向が整列させられる方向に対して垂直であり、且つ本体1の第2方向に沿って互いに離隔して配置される多数の中央部コイルパターン233a、233b、233c、233dを含むことができ、上記中央部コイルパターン233a、233b、233c、233dはストリップ形状を有する多数の導体パターンとすることができる。
ストリップ形状を有する上記多数の導体パターンの一端部は、最上部コイルパターン21のうち複数の中央部コイルパターンの一端部と接続されるようにすることができ、ストリップ形状を有する上記多数の導体パターンの他端部は、最下部コイルパターン22のうち複数の中央部コイルパターンの一端部と接続されるようにすることができる。
図7dを参照すると、側部コイルパターン24は、磁性粉末の長軸方向が整列させられる方向に対して垂直であり、且つ本体1の第2方向に沿って互いに離隔して配置される多数の中央部コイルパターン243a、243b、243c、243dを含むことができ、上記中央部コイルパターン243a、243b、243c、243dは、ストリップ形状を有する多数の導体パターンとすることができる。
ストリップ形状を有する上記多数の導体パターンの一端部は、最上部コイルパターン21のうち複数の中央部コイルパターンの一端部と接続されるようにすることができ、ストリップ形状を有する上記多数の導体パターンの他端部は、最下部コイルパターン22のうち複数の中央部コイルパターンの一端部と接続されるようにすることができる。
この場合、側部コイルパターン23、24内における中央部コイルパターンの本数は、特定の本数に限定されず、求められるインダクタンス値などの電気的特性に応じて多様に決定されてもよい。
また、側部コイルパターン23、24内における複数の中央部コイルパターンが本体1の第2方向に沿って互いに離隔して配置される際の配置間隔は同一であってもよい。
本体1の第3方向において互いに対向する側部コイルパターン23、24内における複数の中央部コイルパターンを構成する多数のストリップ形状部材は、本体1の第5面と本体1の第6面上において互いに対応する位置に配置することができるが、この場合、上記側部コイルパターン23、24と接続される最上部コイルパターン21及び最下部コイルパターン22のうち中央部コイルパターンを構成する多数のストリップ形状部材は、本体1の幅方向Wに対して平行となるように配置することができる。
一方、側部コイルパターン23内における複数の中央部コイルパターンを構成するストリップ形状部材が本体1の第5面上に配置される位置と、側部コイルパターン24内の複数の中央部コイルパターンを構成するストリップ形状部材が本体1の第6面上に配置される位置とは互いに対応していない場合もある。このような場合、上記側部コイルパターン23、24と接続される最上部コイルパターン21及び最下部コイルパターン22のうち中央部コイルパターンを構成する複数のストリップ形状部材が、互いに所定の間隔を隔てて本体1の第3方向に対して所定の角度オフセットだけ傾いた方向を向いて配置されるようにすることができる。
本発明の一実施例によると、側部コイルパターン23、24を配置する方向が、本体1を形成する片状化した磁性粉末が整列させられて磁場が形成される方向に対して垂直となるようにすることで、積層インダクターの磁束を特定の方向に集中させることができ、透磁率を向上させることができる。
一方、側部コイルパターン23、24内の複数の中央部コイルパターンを構成する多数のストリップ形状部材は、磁性粉末の長軸方向が整列させられる方向に対して垂直ではなく、磁性粉末の整列方向に対して垂直となる方向を基準として所定の角度オフセットだけ斜めを向いて配置されるように変更されてもよい(図示せず)。
これは、多数のストリップ形状部材を配置する工程において便宜上選択的に採用可能な一変形例であってもよい。
ただし、この場合にも側部コイルパターン23、24は、磁性粉末の長軸方向が整列させられる方向に対して垂直に配置されて、磁性粉末の形状磁気異方性による磁場集中の傾向を維持可能な程度の傾斜角度をつけて配置されることが好ましい。
次に、図8a〜図8dは、図2に示す本体1の外部面に配置されるコイル2を概略的に示す断面図である。
この場合、図8c及び図8dはそれぞれコイル2のうち側部コイルパターン23、24に関する概略的な断面図であり、これは、実質的に図7c及び図7dと同一であるため、それに関する具体的な説明は省略する。
図8aは本体1の最上部シート1aの上面にコイル2のうち最上部コイルパターン21が配置されていることを示し、図8bは本体1の最下部シート1bの下面にコイル2のうち最下部コイルパターン22が配置されていることを示す。
まず、図8aを参照すると、最上部コイルパターン21は、本体1の第2方向において互いに対向する最上部シート1aの両端部のうち一端部と接するように配置される第1引き出し部コイルパターン211と、上記第1引き出し部コイルパターン211と接続され、本体1の第2方向に沿って互いに離隔して配置される複数の中央部コイルパターン213a、213b、213c、213d、213eと、を含む。この場合、上記複数の中央部コイルパターンのうち第1引き出し部コイルパターン211と最も近接した中央部コイルパターン213aは、第1連結部211aを介して上記第1引き出し部コイルパターン211と接続されるように配置される。
図8bを参照すると、最下部コイルパターン22は、本体の第2方向において互いに対向する最下部シート1bの両端部のうち一端部と接するように配置される第2引き出し部コイルパターン212と、上記第2引き出し部コイルパターン212と連結され、本体1の第2方向に沿って互いに離隔して配置される複数の中央部コイルパターン223a、223b、223c、223dと、を含む。
上記最下部コイルパターン22内に含まれる複数の中央部コイルパターン223a、223b、223c、223dは、本体1の第2方向に沿って互いに離隔して配置され、これらを離隔して配置する際の配置間隔は同一であってもよい。
上記最上部コイルパターン21のうち複数の中央部コイルパターン213a、213b、213c、213d、213eと、上記最下部コイルパターン22のうち複数の中央部コイルパターン223a、223b、223c、223dは、本体1の幅方向Wにおいて互いに対向する両端部を接続する多数の導体パターンとして形成することができ、当該導体パターンの各々は、ストリップ形状を有することができる。
この場合、上記ストリップ形状部材は、本体1の幅方向Wと平行となうように配置されてもよく、本体1の幅方向Wに対して所定の角度オフセットだけ傾いた方向を向くように配置されてもよい。これは、製造工程上の条件や設計変更などを考慮して、適切に調節するようにしてもよい。ただし、上記ストリップ形状部材を本体1の幅方向Wに対して所定の角度で傾くように配置する場合、複数の中央部コイルパターンが配置される領域の面積がより広くなり得るため、シート上に実現しようとする巻線数が多い場合に好適となり得る。
本発明の一実施例によると、上述したコイル2の巻回パターンが実現されればよく、その巻回パターンを実現する具体的な方法は特定の方法に限定されるものではない。
具体的な一例として、形状磁気異方性を有する磁性粉末の長軸方向を一方向に整列させた複数のシートのうち、最上部シート1a及び最下部シート1b以外の複数の中央部シート1cの両側面上にAgペーストを使用して導体パターンを印刷する。次いで、上記導体パターンが印刷された中央部シート1cの下面に導体パターンが印刷されていない最下部シート1bを配置し、導体パターンが印刷された複数の中央部シート1cを順に積層させ、次いで、その積層されたシート1cの上面にパターンが印刷されていない最上部シート1aを配置する。その後、上記積層体における最上部シート1aの上面と最下部シート1bの下面の上にフォトレジストの塗布、マスキング、フォトレジストの露光及び現像を行い、さらにフォトレジストを使用してパターンをエッチング処理を行い、フォトレジストを剥離する工程を適用し、上記積層されるシート同士の接続をビア電極を活用して実現する方法が挙げられるが、本発明に係るパターン形成方法はこれに限定されるものではない。
このように、本体1の側面パターンは印刷工程により形成し、本体1の上面及び下面のパターンはエッチング処理により形成するようにすると、本体1の上面及び下面に形成されるコイルパターンの厚さが本体1の側面に形成されるコイルパターンの厚さよりも厚くなることがある。このようにして、印刷工程にエッチング工程を追加してコイルパターンを形成すると、上面及び下面に形成されるコイルパターンの厚さを十分に確保することができるため好適となる。
また、具体的な他の変形例として、複数のシートを含む積層体の本体1を形成した後、本体1の上面、下面、及び側面上にAgペーストを使用したパターン印刷を行うためのめっき処理によりパターンを形成する方法も挙げられるが、本発明に係るパターン形成方法はこれに限定されるものではない。
具体的なさらに他の変形例として、複数のシートを含む積層体の本体1を形成した後、上述した形状のコイルパターンを有するようにコイル形状の溝(groove)を形成し、無電解めっき法を使用して上記溝(groove)内にコイルを配置させる方法も挙げられるが、本発明に係るパターン形成方法はこれに限定されるものではない。
一方、図9及び図10はそれぞれ図1及び図2に示すコイルパターンを実現する様々な方法のうち、最上部シート1a及び最下部シート1bを含む複数のシート上に導電性ペーストを使用してコイルパターンを印刷する方法に関するものであり、それぞれ図1及び図2に示す本体1内の複数のシートに関する分解斜視図を示す。
上記導電性ペーストを印刷するための印刷方法としては、スクリーン印刷法又はグラビア印刷法などを使用してもよいが、本発明に係る印刷方法はこれらに限定されるものではない。
上記導電性ペースト内に含有される導電性金属としては、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、及び銅(cu)又はこれらの合金を用いてもよいが、本発明で用いられる導電性金属材料はこれらに限定されるものではない。
図9を参照すると、最上部シート1a上の最上部コイルパターン21は、本体1の長さ方向Lにおいて互いに対向する両端部と接するように配置される第1及び第2引き出し部コイルパターン211、212と、上記第1及び第2引き出し部コイルパターン211、212と接続され、第1引き出し部コイルパターン211と第2引き出し部コイルパターン212との間の領域において本体1の長さ方向Lに沿って互いに離隔して配置される多数の中央部コイルパターン213a、213b、213c、213d、213eと、を含む。また、最下部シート1bの最下部コイルパターン22は、本体1の長さ方向Lに沿って互いに離隔して配置される多数の中央部コイルパターン223a、223b、223c、223dを含む。
一方、最上部シート1aと最下部シート1bとの間の中央部に積層される複数のシートを含んで構成される積層シート1cは、側部コイルパターン23、24を含む。この場合、上記側部コイルパターン23、24が巻回されるコア部分を構成する多数の中央部シートの上面には、本体1の幅方向Wにおいて対向する両端部にそれぞれ配置される第1側部コイルパターン23と第2側部コイルパターン24が印刷される。
上記第1及び第2側部コイルパターン23、24の本数は、実現しようとする巻線数に応じて決定されるものであり、特定の本数に限定されない。
第1側部コイルパターン23は、導電性ペーストを使用して、中央部シート1cの上面の幅方向Wにおける両端部のうち一端部に沿って多数の多角形を並べて印刷して形成することができる。また、上記第2側部コイルパターン24は、導電性ペーストを使用して、上記第1側部コイルパターン23が配置される一端部と対向する他端部に沿って多数の多角形を並べて印刷して形成することができる。
具体的に、上記中央部シート1cの両端部のうち一端部に配置される第1側部コイルパターン23は、多数の多角形パターンを含み、上記多角形パターンは、上記中央部シート1cの一端部から内側に向かって延び、且つ本体1の長さ方向Lに沿って所定の間隔で離隔して配列される。
同様に、上記中央部シート1cの両端部のうち他端部に配置される第2側部コイルパターン(図示せず)24は、多数の多角形パターンを含み、上記多角形パターンは、上記中央部シート1cの他端部から内側に向かって延び、且つ本体1の長さ方向Lに沿って所定の間隔で離隔して配列される。
上記多角形パターンが中央部シート1cの両端部から内側に延びる長さは、特定の長さに限定されず、製造工程上の条件又は工程設計上の条件を考慮して、適切に設定するようにしてもよい。
上記中央部シート1cの両端部上で多数の多角形パターンが並行に配置される際の配置間隔は同一であってもよいが、このような配置間隔に限定されるものではない。上記間隔が小さいほどコイルの巻線数を多く確保することができる。
一方、上記多角形が配置される幅は、本体1が第2方向に沿って延びる長さに等しく、複数の中央部シート1cに含まれる一つの中央部シート1cの上面に配置される上記第1及び第2側部コイルパターン23、24内において多角形が配置される幅は、上記中央部シートの真下に位置する他の中央部シートの上面に配置される上記第1及び第2側部コイルパターン23、24内において多角形が配置される幅と同一であるか、より小さくてもよい。これは、隣接する中央部シート1cのうち、下部に配置される中央部シート1cの上面の第1及び第2側部コイルパターン23,24内における多角形の幅をより大きく印刷するときに、複数のシート1cの積層工程中にシートの幅方向W及び長さ方向Lの両端部が意図に反して互いに一致せずに誤差又は段差が発生し得るが、真下に配置されるシート上に印刷される多角形の幅をより大きく確保する場合、上記誤差又はコイルパターンの段差を、追加の工程を行わずに相殺することができる。
また、上記多角形パターンは、製造工程上の条件や設計上の条件に応じて、長方形、五角形、三角形などとしてもよく、円形、楕円形などのその他の様々な形態にも変更可能であることは言うまでもない。
一方、多数の中央部シート1cの間における多数の多角形パターンは、上記多角形パターン内の所定の位置に配置されるビアにより互いに電気的に接続することができる。最上部コイルパターン21のうち中央部コイルパターンの一端部は、上記ビアを介して最上部シート1aの真下に配置される中央部シート1c上の第1側部コイルパターン23と電気的に接続され、上記中央部コイルパターンの他端部は、上記ビアを介して最上部シート1aの真下に配置される中央部シート1c上の第2側部コイルパターン24と電気的に接続されるようにすることができる。
同様に、最下部コイルパターン22のうち中央部コイルパターンの一端部は、ビアを介して最下部シート1bの真上に配置される中央部シート1c上の第1側部コイルパターン23と電気的に連結され、上記中央部コイルパターンの他端部は、上記ビアを介して最下部シート1bの真上に配置される中央部シート上の第2側部コイルパターン24と電気的に接続されるようにすることができる。
次に、図10を参照すると、最上部シート1a上の最上部コイルパターン21は、本体1の長さ方向において互いに対向する両端部のうち一端部と接するように配置される第1引き出し部コイルパターン211と、上記第1引き出し部コイルパターン211と接続され、本体1の長さ方向に沿って互いに離隔して配置される多数の中央部コイルパターン213a、213b、213c、213d、213eと、を含む。また、最下部シート1bの最下部コイルパターン212は、本体1の長さ方向において互いに対向する両端部のうち一端部と接するように配置される第2引き出し部コイルパターン212と、上記第2引き出し部コイルパターン212と接続され、本体1の長さ方向に沿って互いに離隔して配置される多数の中央部コイルパターン223a、223b、223c、223dと、を含む。
図9に示す実施例と対比すると図10に示す実施例は、第2引き出し部コイルパターン212が最上部シート1aの上面ではなく、最下部シート1bの下面に配置される点のみが相違しており、それ以外の構成はすべて同一であるため、これに関する具体的な説明は省略する。
図11は、図1の積層電子部品の概略的な上面図を示すが、図11は明確な説明のために一部を多少拡大表示したものである。
図11を参照すると、本体1の外部面のうち特に本体1の幅方向Wにおいて対向する第5面及び第6面上でコイル2の表面が露出するように配置される。コイル2の表面が露出するように配置されるというのは、本体1の第5面及び第6面上に配置されるコイル2の外側表面が磁性粉末を含有する本体1により覆われないようにすることを意味し、必ずしも図11に図示されているように、コイル2が本体1の外部面を基準に突出するように配置されることを意味しない。例えば、コイル2を本体1上に配置する方式によっては、コイル2が本体1の外部面から段差を有して突出する形状を有してもよく、本体1の外部面とコイル2の外表面との間に段差が生じることなく配置され、且つ本体1により覆われないように配置されてもよい。
本体1の第5面及び第6面上に配置されるコイル2の外側表面を本体1の内部に埋め込むと、コイル2の磁場が本体1の外部に放出されなくなるため、開磁路(open magnetic circuit)が形成されず、閉磁路(closed magnetic circuit)が形成されることになり、磁場が外部に放出されなくなるため、磁場の認識距離を増加させることができなくなる。
上述の構造を有する積層電子部品によれば、シート(sheet)内に含有される磁性粉末の磁場の向きを一方向に集中させて磁束(magnetic flux)密度を増加させることができ、磁化容易軸方向に磁場の方向を集中させて、透磁率、認識距離を増加させ、且つサイズを小型化することができる。
<積層型チップアンテナ>
本発明の他の実施例によると、上述の上記積層電子部品内の本体1をコア部として含み、コイル2をコイル部として含む積層型チップアンテナ200が提供される。
上記積層型チップアンテナ200は、NFC(Near Field Communication)及びMST(Magnetic Secure Transmission)などに使用することができるが、大きくはコイル部とコア部で構成され、コイル部は電気的信号を電磁気的信号に変換する役割を果たし、コア部は反磁場による認識距離の減少を防止する役割を果たす。
上記積層型チップアンテナ200のコア部は、形状磁気異方性を有する磁性粉末を含み、上記磁性粉末の長軸方向が一方向に整列させられた複数のシートを順に積層することによって形成される本体1であってもよい。また、上記積層型チップアンテナ200のコイル部は、上記コア部の外部面上に配置され、一つの磁気回路(magnetic circuit)を形成することができる。
上記積層型チップアンテナ200は、主(main)アンテナを設けるべき位置又は副(sub)アンテナを設けるべき位置に配置することができる。
従来の主ループ(loop)アンテナでは、アンテナのサイズが大きいためにバッテリーの表面や携帯電話の後面カバーに配置しなければならなかったが、それとは異なり、本発明の一実施例による積層型チップアンテナ200が主(main)アンテナとして使用される場合には、サイズが小型化されたことにより、電子部品内のいかなる位置にも自由に装着することができるようになった。
一方、本発明の一実施例による積層型チップアンテナ200が副(sub)アンテナとして使用される場合、積層型チップアンテナ200を従来式の主ループアンテナと直列に又は並列に接続することにより認識距離を向上させることに役立つ。
図12は上記積層型チップアンテナ200が従来の副ループアンテナの位置に配置されて主ループアンテナと接続されている状態を示す。
上記積層型チップアンテナ200は、磁束を特定の方向に集中させ、認識距離を向上させることができるため、図12に示すように、主ループアンテナと共に配置される場合、認識対象との距離又は角度の変化に対してより敏感に適応することができる。
上記の説明以外に上述の本発明の一実施例によるコイル部品の特徴と重複する説明は、ここで省略する。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。
一方、本発明で用いられた一実施例という表現は、互いに同一の実施例を意味せず、それぞれ互いに異なる固有の特徴を強調して説明するために提供されるものである。しかし、上記提示された一実施例は、他の実施例の特徴と結合して実施される場合を排除しない。例えば、特定の一実施例で説明された事項が他の実施例で説明されていなくても、他の実施例でその事項と反対の説明がされているかその事項と矛盾する説明がされていない限り、他の実施例に関連する説明であると解釈することもできる。
また、本発明で用いられた用語は、一例を説明するために説明されたものであるだけで、本発明を限定しようとする意図ではない。このとき、単数の表現は文脈上明確に異なる意味でない限り、複数を含む。
100 積層電子部品
1 本体
1a 最上部シート
1b 最下部シート
1c 中央部シート
2 コイル
21 最上部コイルパターン
22 最下部コイルパターン
23、24 側部コイルパターン
211、212 第1及び第2引き出し部コイルパターン
213a、213b、213c、213d、213e 最上部コイルパターンの中央部コイルパターン
223a、223b、223c、223d、223e 最下部コイルパターンの中央部コイルパターン
200 積層型チップアンテナ

Claims (25)

  1. 磁性粉末を含有する複数のシートを含む本体と、
    前記複数のシートのうち最上部シートの上面に配置される最上部コイルパターン、前記複数のシートのうち最下部シートの下面に配置される最下部コイルパターン、及び前記本体内において前記最上部シートと前記最下部シートとの間の中央部に配置される中央部シートの側部に積層方向を向いて配置される側部コイルパターンを含むコイルと、を含み、
    前記磁性粉末は形状磁気異方性を有し、前記磁性粉末の長軸方向は前記本体内で一方向に沿って整列されている状態であり、
    前記最上部コイルパターン及び前記最下部コイルパターンのうち少なくとも一方は、前記本体の表面に存在する溝内に配置され、
    前記中央部シートの上面は、第1側部コイルパターン及び第2側部コイルパターンを含み、
    前記第1側部コイルパターンは、前記本体の第3方向において対向する両端部のうち一端部から内側に向かって延び、前記本体の第2方向に沿って所定間隔だけ離隔して配置される複数の多角形を含み、
    前記第2側部コイルパターンは、前記中央部シートの両端部のうち他端部から内側に向かって延び、前記本体の第2方向に沿って所定間隔だけ離隔して配置される複数の多角形を含み、
    前記複数の多角形が配置される幅は、前記本体の第2方向に延びる長さに等しく、複数の前記中央部シートのうち一つの前記中央部シートの上面に配置される前記第1側部コイルパターン及び第2側部コイルパターン内において前記複数の多角形が配置される幅は、前記中央部シートの真下に位置する他の前記中央部シートの上面に配置される前記第1側部コイルパターン及び第2側部コイルパターン内において前記複数の多角形が配置される幅より小さい、積層電子部品。
  2. 前記最上部コイルパターン、前記最下部コイルパターン、及び前記側部コイルパターンは、互いに電気的に接続されることにより連続的な導体パターンとして配置され、前記本体をコア部として共有する磁気回路(magnetic circuit)を形成する、請求項1に記載の積層電子部品。
  3. 前記コイルは前記本体の外部面上に配置され、前記本体は前記磁性粉末の長軸方向に平行な中心軸を有する磁性コアを含む、請求項1または請求項2に記載の積層電子部品。
  4. 前記最上部コイルパターン又は前記最下部コイルパターンは、前記側部コイルパターンよりも厚く形成されている、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の積層電子部品。
  5. 前記側部コイルパターンは、前記本体の外部面上に露出するように配置されている、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の積層電子部品。
  6. 前記磁性粉末は、板状形態のフレーク(flake)形状又は長い紐形状の粒子形状を有する、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の積層電子部品。
  7. 前記コイルのうちそれぞれの前記側部コイルパターンは、互いに離隔して配置される複数の中央部コイルパターンを含み、前記磁性粉末の長軸方向に対して垂直な方向に延在し、前記複数の中央部コイルパターンのそれぞれはストリップ形状を有する導体パターンとして形成されている、請求項1から請求項6の何れか一項に記載の積層電子部品。
  8. 前記コイルのうち前記最上部コイルパターン及び前記最下部コイルパターンのそれぞれは、前記本体の第3方向において互いに対向する両端部を接続する複数の中央部コイルパターンを含み、前記複数の中央部コイルパターンのそれぞれはストリップ形状部材として形成され、それぞれの前記複数の中央部コイルパターンの前記ストリップ形状部材は、前記本体の前記第3方向に対して平行であるか又は所定の角度オフセットだけ傾いた方向を向くように配置される、請求項1から請求項6の何れか一項に記載の積層電子部品。
  9. 前記最上部コイルパターン又は前記最下部コイルパターンは、第1引き出し部コイルパターン及び第2引き出し部コイルパターンのうち少なくとも一つを含む、請求項1から請求項8の何れか一項に記載の積層電子部品。
  10. 前記最上部コイルパターンは、前記本体の第2方向において互いに対向する両端部の一方の端部に沿って配置された第1引き出し部コイルパターンを含み、
    前記最下部コイルパターンは、前記本体の第2方向において互いに対向する前記両端部の他方の端部に沿って配置された第2引き出し部コイルパターンを含む、請求項1から請求項8の何れか一項に記載の積層電子部品。
  11. 前記第1引き出し部コイルパターンは、第1連結部を介して前記第1引き出し部コイルパターンと同一の平面上に配置され、前記第1引き出し部コイルパターンに最も近接する中央部コイルパターンと接続され、
    前記第2引き出し部コイルパターンは、第2連結部を介して前記第2引き出し部コイルパターンと同一の平面上に配置され、前記第2引き出し部コイルパターンに最も近接する中央部コイルパターンと接続される、請求項9または10に記載の積層電子部品。
  12. 前記コイルのうち前記最上部コイルパターン及び前記最下部コイルパターンのそれぞれは、前記本体の第3方向において互いに対向する両端部を接続する複数の中央部コイルパターンを含み、前記複数の中央部コイルパターンのそれぞれはストリップ形状部材として形成され、
    前記最上部コイルパターンの前記複数の中央部コイルパターンの前記ストリップ形状部材は、前記本体の前記第3方向に対して所定の角度オフセットだけ傾いた方向を向くように配置され、
    前記最下部コイルパターンの前記複数の中央部コイルパターンの前記ストリップ形状部材は、前記本体の前記第3方向に対して平行であるか又は所定の角度オフセットだけ傾いた方向を向くように配置され、
    前記最上部コイルパターンは、前記本体の第2方向において互いに対向する両端部のそれぞれに沿って配置された第1引き出し部コイルパターンを含み、
    前記第1引き出し部コイルパターンは、第1連結部を介して前記第1引き出し部コイルパターンと同一の平面上に配置され、前記第1引き出し部コイルパターンに最も近接する中央部コイルパターンと接続され、
    前記第1連結部は、前記第1引き出し部コイルパターンの中央部から前記本体の第2方向を向くように配置される、請求項1から5の何れか一項に記載の積層電子部品。
  13. 前記コイルのうち前記最上部コイルパターン及び前記最下部コイルパターンのそれぞれは、前記本体の第3方向において互いに対向する両端部を接続する複数の中央部コイルパターンを含み、前記複数の中央部コイルパターンのそれぞれはストリップ形状部材として形成され、
    前記最上部コイルパターン及び前記最下部コイルパターンのそれぞれの前記複数の中央部コイルパターンの前記ストリップ形状部材は、前記本体の前記第3方向に対して所定の角度オフセットだけ傾いた方向を向くように配置され、
    前記最上部コイルパターンは、前記本体の第2方向において互いに対向する両端部の一方の端部に沿って配置された第1引き出し部コイルパターンを含み、
    前記最下部コイルパターンは、前記本体の第2方向において互いに対向する前記両端部の他方の端部に沿って配置された第2引き出し部コイルパターンを含み、
    前記第1引き出し部コイルパターンは、第1連結部を介して前記第1引き出し部コイルパターンと同一の平面上に配置され、前記第1引き出し部コイルパターンに最も近接する中央部コイルパターンと接続され、
    前記第2引き出し部コイルパターンは、第2連結部を介して前記第2引き出し部コイルパターンと同一の平面上に配置され、前記第2引き出し部コイルパターンに最も近接する中央部コイルパターンと接続され、
    前記第1連結部は、前記第1引き出し部コイルパターンの中央部から前記本体の第2方向を向くように配置され、
    前記第2連結部は、前記第2引き出し部コイルパターンの中央部から前記本体の第2方向を向くように配置される、請求項1から5の何れか一項に記載の積層電子部品。
  14. 前記複数の多角形は、五角形、または三角形である、請求項1から13の何れか一項に記載の積層電子部品。
  15. 前記最上部コイルパターンのうち一つに設けた中央部コイルパターンの一端部は、ビアを介して前記最上部シートの真下に配置される前記中央部シート上に設けた一つの前記第1側部コイルパターンと電気的に接続され、前記最上部コイルパターンのうち中央部コイルパターンの他端部は、前記ビアを介して前記最上部シートの真下に配置される前記中央部シート上の一つに設けた前記第2側部コイルパターンと電気的に接続され、
    前記最下部コイルパターンのうち一つの前記中央部コイルパターンの一端部は、前記ビアを介して前記最下部シートの真上に配置される前記中央部シート上に設けた一つの前記第1側部コイルパターンと電気的に接続され、前記最下部コイルパターンのうち中央部コイルパターンの他端部は、前記ビアを介して前記最下部シートの真下に配置される前記中央部シート上に設けた一つの前記第2側部コイルパターンと電気的に接続される、請求項に記載の積層電子部品。
  16. 一つの前記中央部シート上において前記第1側部コイルパターン内に含まれる前記複数の多角形の数は、同一の前記中央部シート上に配置され、前記第2側部コイルパターン内に含まれる前記複数の多角形の数と同一である、請求項または請求項15に記載の積層電子部品。
  17. 前記コイルに流れる電流と関連する磁場の方向は前記本体を形成する前記複数のシートに含有されている磁性粉末粒子の長軸方向と平行である、請求項1から請求項16の何れか一項に記載の積層電子部品。
  18. 請求項1から請求項17の何れか一項に記載の積層電子部品を含み、前記積層電子部品が主(main)アンテナとして使用される、積層型チップアンテナ。
  19. 請求項1から請求項17の何れか一項に記載の積層電子部品を含み、前記積層電子部品が副(sub)アンテナとして使用され、前記副(sub)アンテナはそれと隣接するように配置される主(main)アンテナと直列に連結される、積層型チップアンテナ。
  20. 形状異方性を有する磁性粉末を含み、それぞれの磁性粉末の長軸方向が他の磁性粉末の長軸方向と平行となるように配置されている本体と、
    前記本体の外部面に配置され、複数個の導体パターンが巻線されるコイルと、を含み、
    前記複数個の導体パターンが巻線されるコイルは、前記本体のそれぞれの外部面に配置される中央部コイルパターンを含み、それぞれの前記中央部コイルパターンの外部面は前記本体のそれぞれの外部面に合わせて配置されるか、前記本体のそれぞれの外部面から外に向かって配置され
    前記本体は複数個の積層シートを含み、前記積層シートのそれぞれは形状異方性を有する磁性粉末を含み、
    前記コイルは第1引き出し部コイルパターン及び第2引き出し部コイルパターンを含み、前記第1引き出し部コイルパターン及び第2引き出し部コイルパターンのそれぞれは、前記本体の複数個の前記積層シートのうち最上部のシートの上面及び最下部のシートの下面のいずれか一方に配置され、
    前記第1引き出し部コイルパターン及び第2引き出し部コイルパターンのうち少なくとも一方は、前記本体の表面に存在する溝内に配置され
    前記コイルは、前記本体の複数個の前記積層シートのうち、前記最上部のシートと前記最下部のシートとの間の中央部に配置される中央部シートの側部に積層方向を向いて配置される側部コイルパターンをさらに含み、
    前記中央部シートの上面は、第1側部コイルパターン及び第2側部コイルパターンを含み、
    前記第1側部コイルパターンは、前記本体の第3方向において対向する両端部のうち一端部から内側に向かって延び、前記本体の第2方向に沿って所定間隔だけ離隔して配置される複数の多角形を含み、
    前記第2側部コイルパターンは、前記中央部シートの両端部のうち他端部から内側に向かって延び、前記本体の第2方向に沿って所定間隔だけ離隔して配置される複数の多角形を含み、
    前記複数の多角形が配置される幅は、前記本体の第2方向に延びる長さに等しく、複数の前記中央部シートのうち一つの前記中央部シートの上面に配置される前記第1側部コイルパターン及び第2側部コイルパターン内において前記複数の多角形が配置される幅は、前記中央部シートの真下に位置する他の前記中央部シートの上面に配置される前記第1側部コイルパターン及び第2側部コイルパターン内において前記複数の多角形が配置される幅より小さい、電子部品。
  21. 前記コイルに流れる電流と関連する磁場の方向は前記磁性粉末の長軸方向と平行である、請求項20に記載の電子部品。
  22. 前記第1引き出し部コイルパターンは、前記本体の長軸方向において互いに対向する両端部の一方の端部に沿って、前記最上部のシートの上面に配置され、
    第2引き出し部コイルパターンは、前記本体の長軸方向において互いに対向する前記両端部の他方の端部に沿って、前記最下部のシートの下面に配置される、請求項20または21に記載の電子部品。
  23. 形状異方性を有する前記磁性粉末は、それぞれの前記積層シート内のそれぞれの前記磁性粉末の長軸方向がそれぞれの前記積層シート内の他の磁性粉末の長軸方向と平行となるように配置され、
    複数個の前記積層シートは、一つの前記積層シート内の磁性粉末の長軸方向が他の前記積層シート内の磁性粉末の長軸方向と平行となるように配置される、請求項20から22の何れか一項に記載の電子部品。
  24. 前記コイルは、前記本体の複数個の前記積層シートのうち最上部のシートの上面と最下部のシートの下面の間において前記本体の側面に積層方向を向いて配置される側部コイルパターンを含み、前記側部コイルパターンは、前記最上部のシートと前記最下部のシートの間に配置される複数の前記積層シートの上面の角部に配置される導電性多角形を含む、請求項20から請求項23の何れか一項に記載の電子部品。
  25. それぞれの前記導電性多角形は、複数の前記積層シートのうち特定の前記積層シートの上面の角から前記導電性多角形の幅と同一の長さだけ特定の前記積層シートの上面から内側に延びる、請求項24に記載の電子部品。
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