JP4930228B2 - 積層電子部品 - Google Patents

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本発明は、コイルを内蔵した積層電子部品に関する。
積層体内にコイルが内蔵された積層電子部品は、磁性体層と内部電極とが交互に積層されることにより構成されており、小型かつ低背構造で大きなインダクタンス値を得ることができるという性質を有する。更に、この積層電子部品は、コイルが積層体内に内蔵されているので、外部に磁束が漏れにくいという性質を有する。このような積層電子部品は、例えば、高周波回路でのEMI(Electromagnetic Interference)対策に適用されている。
ところで、近年、電子機器の小型化の要求に伴い、電子部品の実装密度が高くなってきている。電子部品の実装密度が高くなると、積層電子部品とその周囲に配置される配線や電子部品との距離が従来よりも近くなる。そのため、従来では殆ど問題とならなかった積層電子部品からの外部への磁束の漏れの問題が指摘され始めている。
ここで、コイルを内蔵した積層電子部品として、特許文献1に記載の積層ノイズ対策部品及び特許文献2に記載の積層電子部品が提案されている。これらの積層ノイズ対策部品及び積層電子部品は、内蔵された2つのコイル間の相互干渉を抑制することを目的としている。具体的には、特許文献1に記載の積層ノイズ対策部品では、積層体の中間層にショートリングが形成されている。また、特許文献2に記載の積層電子部品では、2つのコイルの間にショートリングが形成されている。
しかしながら、前記積層ノイズ対策部品及び前記積層電子部品は、共に、コイル間の相互干渉の防止を目的としており、特許文献1及び特許文献2では、外部への磁束の漏れの抑制は言及されていない。
特開平9−7835号公報 特開平6−176928号公報
そこで、本発明の目的は、外部への磁束の漏れを抑制できる積層電子部品を提供することである。
本発明は、積層されることにより積層体を構成している複数の磁性体層と、前記複数の磁性体層と共に積層されると共に、それぞれが電気的に接続されることによりコイルを構成している複数の内部電極と、前記コイルの軸の周りを周回するように、前記積層体の外面に形成された電極からなるショートリングと、前記複数の磁性体層と共に積層された非磁性体層と、を備えており、前記ショートリングは、前記非磁性体層を覆うように形成されていること、を特徴とする。
本発明によれば、コイルに電流が流れると、ショートリングを横切る磁界が発生すると共に、積層電子部品の外部に漏れる磁束が発生する。この際、ショートリングを横切る磁界により誘導起電力が発生し、ショートリングには、コイルに流れる電流と逆向きの渦電流が発生する。その結果、ショートリングの周りには、積層電子部品の外部に漏れる磁束を打ち消す磁束が発生する。すなわち、積層電子部品の外部に磁束が漏れることが抑制される。また、本発明によれば、非磁性体層が設けられているので、磁気飽和が発生することを抑制できる。更に、非磁性体層をショートリングにより覆っているので、非磁性体層から積層電子部品の外部へ磁束が漏れることを防止できる。
本発明において、前記非磁性体層は、積層方向において、前記コイルの略中央に設けられていてもよい。
本発明において、前記外面は、前記積層方向の前記積層体の両端に存在する面を上面及び下面としたときにおける側面であってもよい。
本発明によれば、積層体の外面にコイルの軸の周りを周回するようにショートリングが設けられているので、積層電子部品の外部に漏れる磁束を打ち消す磁束がショートリングの周りに発生し、積層電子部品の外部に磁束が漏れることが抑制されるようになる。
(積層電子部品の構成について)
以下に、本発明の一実施形態に係る積層電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、前記積層電子部品10の外観斜視図である。図1(a)は、積層電子部品10の上面が示された外観斜視図であり、図1(b)は、積層電子部品10の下面が示された外観斜視図である。図2は、積層電子部品10の分解斜視図である。
なお、以下では、積層方向を上下方向と規定する。更に、積層電子部品10の上端側の面を上面と規定し、積層電子部品10の下端側の面を下面と規定し、それ以外の積層電子部品10の面を側面と規定する。そして、上面、下面及び側面を総称して外面と称す。
積層電子部品10は、図1に示すように、概略、積層体12、ショートリング14及び外部電極16a,16bを備えている。更に、積層体12は、コイルLを内蔵している。
積層体12は、直方体状のブロックであり、図2に示すように、長方形状の複数の磁性体層24,22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,26が積層されることにより構成されている。なお、個別の磁性体層22を指すときには、参照符号の後にaないしhの符号を付して記載し、磁性体層22を総称するときには、磁性体層22と記載する。磁性体層22,24,26はそれぞれ、磁性体材料により作製される。磁性体材料の例としては、例えば、透磁率が130程度のNi−Cu−Zn系のフェライトが挙げられる。
コイルLは、その軸が上下方向と一致するように積層体12内に設けられている。このコイルLは、内部電極18a,18b,18c,18d,18e,18f,18g,18hが前記磁性体層22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22hと交互に積層されると共に、内部電極18a,18b,18c,18d,18e,18f,18g,18hが電気的に接続されることにより、構成されている。なお、個別の内部電極18を指すときには、参照符号の後にaないしhの符号を付して記載し、内部電極18を総称するときには、内部電極18と記載する。
磁性体層22のそれぞれの主面には、内部電極18が形成されている。各内部電極18は、5/6ターンの長さを有しており、その両端において隣の磁性体層22に形成された内部電極18とビアホール導体Bを介して電気的に接続されている。より詳細には、内部電極18の一端は、上側に存在する内部電極18の一端にビアホール導体Bを介して接続されており、内部電極18の他端は、下側に存在する内部電極18の一端にビアホール導体Bを介して接続されている。これにより、螺旋形状を有するコイルLが形成されている。なお、5/6ターンとは、5/6周分の長さの電極が形成されていることを示す。
更に、最も上層に配置された内部電極18aは、引き出し部20aを含み、最も下層に配置された内部電極18hは、引き出し部20bを含んでいる。引き出し部20aは、磁性体層22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,26を貫通しているビアホール導体Bにより、積層体12の下面に形成された外部電極16aに接続されている。また、引き出し部20bは、磁性体層22h,26を貫通しているビアホール導体Bにより、積層体12の下面に形成された外部電極16bに接続されている。前記内部電極18及びビアホール導体Bは、例えば、銀により作製される。
最も下側に配置された磁性体層26の下面には、外部電極16a,16bが形成されている。これらの外部電極16a,16bは、コイルLと外部の回路とを電気的に接続するための端子としての役割を果たす。前記外部電極16a,16bは、例えば、銀電極上にNiめっき及びSnめっきが施されて作製される。
ショートリング14は、図1に示すように、コイルLの軸の周りを周回するように、積層体12の外面において帯状に形成された電極である。より詳細には、ショートリング14は、積層体12の側面において、1周するように環状に形成された電極である。以下に、詳述するように、ショートリング14は、積層電子部品10から漏れてくる磁束を打ち消す役割を果たす。なお、ショートリング14は、外部電極16a,16bと同様に、銀電極上にNiめっき及びSnめっきが施されて作製される。
(効果)
以上のように構成された積層電子部品10について、以下にその効果について図3を参照しながら説明する。図3は、図1における積層電子部品10のA−A線断面構造図である。
コイルLに外部電極16aから外部電極16bへと電流が流れると、コイルLの周辺には、磁束が発生する。この際、コイルLを貫く磁束φ1、及び、積層電子部品10の外部へと漏れる微量の磁束φ2が発生する。磁束φ2は、図3に示すように、ショートリング14を横切っているので、誘導起電力によりショートリング14には、コイルLに流れる電流と逆向きの渦電流が発生する。より詳細には、ショートリング14の図3の右側の部分に示すように、紙面奥側から手前側へと電流が流れる。これにより、磁束φ3が発生する。磁束φ3は、磁束φ2と反対方向に発生するため、前記磁束φ2は、磁束φ3により打ち消される。すなわち、積層電子部品10の外部における漏れ磁束の発生が抑制される。
(変形例)
以下に、本実施形態に係る積層電子部品10の変形例について図4及び図5を参照しながら説明する。なお、外観については、前記実施形態と略同一であるため、図1を援用する。図4は、変形例に係る積層電子部品10'の分解斜視図である。図5は、積層電子部品10'の図1におけるA−A線断面構造図である。
積層電子部品10と積層電子部品10'との相違点は、図4に示すように、積層電子部品10の磁性体層22dが非磁性体層28dに置き換えられている点である。すなわち、積層電子部品10'は、磁性体層22と共に積層された非磁性体層28dを備えている。この非磁性体層28dは、上下方向においてコイルLの略中央において、コイルLの軸を横切るように設けられていることが好ましい。
前記のように非磁性体層28dが設けられることにより、磁気飽和によるインダクタンス値の急激な低下が抑制される。より詳細には、コイルLには、コイルLを貫通すると共にコイルL全体を周回する相対的に長い磁束(以下、ロングループφLと称す)と、コイルLの内部電極18の周りを周回する相対的に短い磁束(以下、ショートループφSと称す)との2種類の磁束が存在する。このロングループφLとショートループφSとの内、インダクタンスの形成に大きく寄与するのは、ロングループφLである。一方、ショートループφSは、インダクタンスの形成にあまり寄与せず、強く発生すると、磁気飽和の発生原因となる。
そこで、図5に示すように、非磁性体層28dを設けて、コイルLの略中央における磁気抵抗を大きくしている。これにより、ショートループφSが前記非磁性体層28dを通過しにくくなり、磁気飽和が発生することが抑制されるようになる。
しかしながら、非磁性体層28dが設けられると、図5に示すように、非磁性体層28dからの磁束φ4の漏れが問題となる。そこで、積層電子部品10'では、ショートリング14は、図5に示すように、非磁性体層28dを覆うように形成されている。具体的には、ショートリング14は、非磁性体層28dが側面に露出する部分を跨ぐように帯状に形成されている。これにより、ショートリング14は、磁気シールドとしての役割を果たし、前記非磁性体層28dから磁束φ4が漏れ出すことを抑制している。すなわち、ショートリング14は、誘導起電力により磁束φ3を発生して積層電子部品10から漏れる磁束φ2を打ち消すと共に、磁気シールドとして機能して磁束φ4が非磁性体層28dから漏れることを防止している。
なお、非磁性体層が複数設けられている場合には、それぞれの非磁性体層に対応したショートリングが設けられてもよい。また、複数の非磁性体層をまとめて覆うような幅広な形状を有するショートリングが1つだけ設けられてもよい。複数の非磁性体層を覆う1つのショートリングが設けられる場合には、複数のショートリングが設けられる場合に比べて、ショートリングの形成が容易になる。
(実験結果)
本願発明者は、積層電子部品10,10'が奏する効果をより明確なものとすべく、積層電子部品10,10'に電流を流した際に積層電子部品10,10'の近傍に発生する磁束密度を計測する実験を行った。以下に、この実験について図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、積層電子部品10近傍に発生している磁界の強さを示したグラフである。図7は、積層電子部品10'近傍に発生している磁界の強さを示したグラフである。縦軸(y軸)は、磁束密度(dB)を示し、横軸(x軸)は、位置を示す。ここで、位置とは、図1に示すように、積層方向の上方向を正方向とし、積層方向の下方向を負方向とし、ショートリング14の中心を0としたときの座標を示す。なお、単位は、mmである。
以下に、実験条件について説明する。実験に用いた積層電子部品10,10'はそれぞれ以下のようなものである。
積層電子部品10について
サイズ:2.5mm×2.0mm×1.0mm
磁性体層22,24,26の透磁率:130
ショートリング14及び外部電極16a,16bの材質:銀電極にNiめっき及びSnめっき
内部電極18の材質:銀
ショートリング14の幅:0.25mm
コイルLのターン数:6.5ターン
積層電子部品10'について
サイズ:2.5mm×2.0mm×1.0mm
磁性体層22,24,26の透磁率:130
非磁性体層28dの透磁率:1
ショートリング14及び外部電極16a,16bの材質:銀電極にNiめっき及びSnめっき
内部電極18の材質:銀
ショートリング14の幅:0.25mm
コイルLのターン数:6.5ターン
積層電子部品10の比較例(第1の比較例)として、積層電子部品10にショートリング14が形成されていないものを用いた。同様に、積層電子部品10'の比較例(第2の比較例)として、積層電子部品10'にショートリング14が形成されていないものを用いた。
また、積層体12の側面から0.1mm離れた位置の磁束密度を計測した。計測装置としては、EMIテスター(日立ディスプレイデバイシズ製 EMV−200)を用いた。
以上のような条件下で実験を行ったところ、図6及び図7に示すような結果が得られた。具体的には、図6によれば、ショートリング14が設けられていない第1の比較例の積層電子部品では、位置0に近づくにつれて磁束密度が増加している。一方、ショートリング14が設けられた積層電子部品10では、位置0の近傍において磁束密度の増加が抑制されている。すなわち、ショートリング14が、積層電子部品10から漏れ出す磁束φ2を打ち消していることが理解できる。
また、図7によれば、図6と同様に、ショートリング14が設けられていない第2の比較例の積層電子部品では、位置0に近づくにつれて磁束密度が増加している。そして、第2の比較例の積層電子部品では、第1の比較例の積層電子部品よりも全体にわたって磁束密度が大きくなっていることが理解できる。特に、第2の比較例の積層電子部品の位置0近傍では、図6に示す第1の比較例の積層電子部品よりも磁束密度が大きくなっている。これは、非磁性体層から磁束が漏れていることを示している。
一方、ショートリング14が設けられた積層電子部品10'では、位置0近傍において磁束密度の増加が抑制されると共に、全体にわたって磁束密度の大きさが低減されている。これは、ショートリング14が、積層電子部品10'から漏れ出す磁束φ2を打ち消すと共に、磁気シールドとして機能して非磁性体層28dから磁束φ4が漏れることを防止していることを示している。
(製造方法について)
以下に、積層電子部品10の製造方法について図1及び図2を参照しながら説明を行う。
まず、磁性体層22,24,26として用いられるセラミックグリーンシートが作製される。例えば、酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を25.0mol%、酸化ニッケル(NiO)を18.0mol%、酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕し、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、シート状に形成して乾燥させ、所望の膜厚のセラミックグリーンシートを作製する。
次に、磁性体層22,26として用いられるセラミックグリーンシートに対して、図2に示すビアホール導体Bを形成する。ビアホール導体Bは、セラミックグリーンシートにレーザビームなどを用いて貫通孔を形成し、この貫通孔にAg,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電ペーストを印刷塗布などの方法により充填することによって形成される。
ビアホール導体Bが形成されたセラミックグリーンシートの内、磁性体層22に用いられるセラミックグリーンシートの主面上には、導電ペーストがスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布されることにより、内部電極18が形成される。
次に、セラミックグリーンシートを下から積層して、未焼成のマザー積層体を形成する。この際、セラミックグリーンシートは、所定枚数ずつ重ねて仮圧着される。そして、全ての仮圧着が完了すると、静水圧などを利用してマザー積層体の本圧着を行う。
次に、未焼成のマザー積層体を、個々の積層体にダイサー等によりカットする。これにより、直方体状の積層体を得る。
次に、この積層体に、脱バインダー処理及び焼成を施す。これにより、セラミック及び導電ペーストが焼結された積層体12を得る。
次に、積層体12の表面に、例えば、浸漬法などの公知の方法により主成分が銀である電極ペーストを塗布及び焼き付けすることにより、図1に示すショートリング14及び外部電極16a,16bを形成する。
最後に、ショートリング14及び外部電極16a,16bの表面に、Niめっき及びSnめっき又はNiめっき及び半田めっきを施す。以上の工程を経て、図1に示すような積層電子部品10が完成する。
なお、積層電子部品10'の製造の際には、磁性体層22dの代わりに非磁性体層28dを積層する。非磁性体層28dに用いられるセラミックグリーンシートは、以下のようにして作製される。例えば、酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を43.0mol%、酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕し、非磁性セラミック粉末を得る。
この非磁性セラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、シート状に形成して乾燥させ、非磁性体層28dに用いられるセラミックグリーンシートを作製する。
なお、積層電子部品10,10'の製造方法として、シート積層法について説明を行ったが、前記積層電子部品10,10'の製造方法はこれに限らない。例えば、逐次印刷積層法や転写積層法によって積層電子部品10,10'を製造してもよい。
本発明の一実施形態に係る積層電子部品の外観斜視図。 前記積層電子部品の分解斜視図。 図1における積層電子部品のA−A線断面構造図。 変形例に係る積層電子部品の分解斜視図。 図1における積層電子部品のA−A線断面構造図。 本発明の一実施形態に係る積層電子部品近傍に発生している磁界の強さを示したグラフ。 変形例に係る積層電子部品近傍に発生している磁界の強さを示したグラフ。
符号の説明
10,10' 積層電子部品
12 積層体
14 ショートリング
16a,16b 外部電極
18a,18b,18c,18d,18e,18f,18g,18h 内部電極
22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,24,26 磁性体層
28d 非磁性体層
L コイル

Claims (3)

  1. 積層されることにより積層体を構成している複数の磁性体層と、
    前記複数の磁性体層と共に積層されると共に、それぞれが電気的に接続されることによりコイルを構成している複数の内部電極と、
    前記コイルの軸の周りを周回するように、前記積層体の外面に形成された電極からなるショートリングと、
    前記複数の磁性体層と共に積層された非磁性体層と、
    を備えており、
    前記ショートリングは、前記非磁性体層を覆うように形成されていること、
    を特徴とする積層電子部品。
  2. 前記非磁性体層は、積層方向において、前記コイルの略中央に設けられていること、
    を特徴とする請求項に記載の積層電子部品。
  3. 前記外面は、前記積層方向の前記積層体の両端に存在する面を上面及び下面としたときにおける側面であること、
    を特徴とする請求項1又は請求項のいずれかに記載の積層電子部品。
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