JP6606901B2 - 床用化粧シート及び床用化粧材 - Google Patents

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Description

本発明は、床用化粧シート及び床用化粧材に関するものである。例えば、犬などのペットに対しての防滑性と、擦り音の抑制とに効果のある床用化粧シート及び床用化粧材に関するものである。
近年の屋内あるいは屋外の建造物床面にはフローリング材が多く用いられている。フローリングの多くは突き板に塗装を施したものであるが、木目のデザイン性や自然な風合いを持つ一方で、実用に際しては耐傷性、耐汚染性、耐候性などの表面性能が要求されることから、最近の床材は木質系基材に化粧シートをラミネートしたものも多く用いられる傾向にある。
建築材料である床材への要求品質には建築基準法をはじめとした法令に基づくもの、またエコマークやJIS等の規格に基づくものなどがあり、さらに実用上の耐候性、耐傷性、耐汚染性などさまざまな要求品質にあわせて材料設計を行い、また表面形状や光沢などの仕上げを選ぶ必要がある。
一方、実用上の要求性能を満たすと同時に、利用者の住環境に対する意識の高まりから、床材に対しても安全性や快適性あるいは環境配慮の観点から新たな要求が出始めている。そのひとつが防滑性である。これはたとえばJIS−A1454「高分子系張り床材試験方法」によって測定され、C.S.R.値によって示される歩行を想定したすべりにくさの基準値で表現される。
屋外、特に階段やバルコニー、マンション廊下などの用いられる床用のシートに関しては、従来より表面に凹凸を施したさまざまな床材が実用化されている。その一つとして、基材上に盛り上がり印刷模様部を形成し、この印刷模様部の表面に架橋樹脂からなる点状防滑小突起群を印刷を用いて形成して一体的に固着したノンスリップ床材が知られている。
特開2007−135482号公報 特開2013−217066号公報
防滑に対する要求は別の角度からも提起されており、例えば室内でペット特に犬を飼う際に、フローリングのすべりがペットの歩行を妨げ脚の骨や関節に異常をきたしたり、ストレスになっているという問題がある。これはフローリングのみならず床用シートにも共通の課題である。
これに対応してフローリングまたは床用シートの表面に専用のスリップ防止ワックスを塗るという対応もなされているが、床全体の塗布にはコストがかかる上煩雑であり、その上定期的に塗りなおさなくてはならないという問題がある。
ペットとフローリング、床用シートの問題はそれだけにとどまらず、特に犬を室内で飼育する場合には、歩行に際してのフローリングおよび床用シートと脚の爪の接触音や擦り音が不快な音として聞こえることが問題とされる場合がある。
そこで、本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、一般の床材としての防滑性能を損なうことなく、ペット等の歩行に伴う不快な擦り音の発生を防止することのできる床用化粧シート及び床用化粧材を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る床用化粧シートは、表面に複数の凸部を形成してなる床用化粧シートであって、前記凸部の高さは20μm以上80μm以下であり、平面視で前記凸部の形状は多角形で一辺の長さは40μm以上200μm以下であり、前記凸部はランダムに配置されており、平面視で単位面積当たりの前記凸部が占める割合は0.05以上0.5以下であることを特徴とする。
本発明の別の態様に係る床用化粧シートは、表面に複数の凸部を形成してなる床用化粧シートであって、前記凸部の高さは20μm以上80μm以下であり、平面視で前記凸部の形状は円形で径の長さは40μm以上200μm以下であり、前記凸部はランダムに配置されており、平面視で単位面積当たりの前記凸部が占める割合は0.05以上0.5以下であることを特徴とする。
本発明のさらに別の態様に係る床用化粧材は、上記の床用化粧シートと、前記床用化粧シートの裏面側に貼付された床用基材と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、一般の床材としての防滑性能を損なうことなく、ペット等の歩行等に伴う不快な擦り音の発生を防止することのできる床用化粧シート及び床用化粧材を提供することができる。
本発明の実施形態に係る床用化粧材10の構成例を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態に係る床用化粧材10の構成例を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態に係る床用化粧材10の他の構成例(変形例1)を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態に係る床用化粧材10の他の構成例(変形例2)を模式的に示す平面図である。 比較例に係る床用化粧材の構成例を模式的に示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<実施形態>
図1(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係る床用化粧材10の構成例を模式的に示す断面図である。
図1(a)に示すように、床用化粧材10は、防滑床用化粧シート1と床用基材11とを備える。また、防滑床用化粧シート1は、基材シート2と、基材シート2上に形成された印刷層3と、印刷層3上に形成された透明熱可塑性樹脂層4と、透明熱可塑性樹脂層4上に形成されたトップコート層7を備える。
床用基材11としては、南洋材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(以後MDF)、日本農林規格に規定される普通合板が使用可能である。また、木紛添加オレフィン系樹脂からなる基材も使用可能である。床用基材11の厚さは3〜25mm程度が好適である。
防滑床用化粧シート1は、その表面(図1では、上面)に複数(例えば、多数)の凸部5を有しており、その表面にはトップコート層7が設けられている。トップコート層7によって防滑床用化粧シート1の耐候性、耐傷性、耐汚染性などが強化される。また、この防滑床用化粧シート1の裏面(図1では、下面)側を床用基材11に貼付することで床用化粧材10となる。
図2(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係る床用化粧材10の構成例を模式的に示す平面図である。図2に示すように、複数の凸部5の各々の平面視による形状(以下、平面形状)は矩形(例えば、正方形)であり、それらの配置はランダム配置(すなわち、規則性のない配置)となっている。凸部5がランダム配置となっているために、ペット等の歩行等に伴う不快な擦り音が抑制される。
防滑床用化粧シート1は、基材シート2に印刷層3を設けて基材層とする。印刷は通常知られている。例えばグラビア印刷法などを用いることができる。
基材シート2には、たとえば塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、またポリオレフィン系のポリプロピレン樹脂あるいはポリエチレン樹脂、などを用いることができる。なかでも環境適合性や加工性、価格の点でポリオレフィン系樹脂を好ましく用いることができる。樹脂のグレードや組成は、そのほかにシーティングの容易さや印刷適性、曲げ加工に対する適性を考慮して選択することができる。
印刷層3の上に透明熱可塑性樹脂層4を設け、その表面に複数の凸部5を形成する。複数の凸部の各々の形状及び大きさは、例えば、互いに同一である。透明熱可塑性樹脂層4の形成方法は、ポリプロピレンのフィルムを貼りあわせる方法でもよく、透明熱可塑性樹脂層4を押し出し機を用いて印刷層3の上に形成する方法でもよい。凸部5の形成方法は、例えばエンボス型を用いて加熱、加圧して透明熱可塑性樹脂層4の表面に凹凸形状を形成する方法(いわゆるエンボス加工)などでもよい。押し出し機により透明熱可塑性樹脂層4を形成する場合は、押し出しの直後にエンボスロールなどによって、透明熱可塑性樹脂層4の表面に凸部5を形成することができる。
この凸部が、例えば千鳥格子のような等間隔で規則性のある配置の場合(例えば、後述の図5参照)には、ペット等の歩行等に伴う擦り音が同じ周波数で発生し共鳴し増幅して、不快な擦り音として人間の耳に感じられる。本実施形態では、凸部5がランダムに配置されていることによって、擦り音の周波数は均一ではなくなり、擦り恩の共鳴、増幅が抑制される。このため、耳に聞こえる不快な擦り音の抑制を実現することができる。
凸部5のランダムな配置は、規則性を持たないように考慮して配置してもよく、その場合も一定の効果が期待できる。また、凸部5のランダムな配置は、乱数計算を用いて無作為の配置をすることによってより効果的なものとなる。
凸部5としては、高さ20μm以上80μm以下が好ましい。凸部5の高さが20μm未満では防滑性能が劣り、80μmより大きいと凸部形状の形成が難しい等の製造工程が困難となる。ここで、凸部5の高さとは、図1(b)に示すように、凸部5の底部から頂部までの高さAのことである。この高さAは、透明熱可塑性樹脂層4の表面に形成された凹凸のうち、隣り合う凸部5と凹部6との高低差でもある。
また、図2(b)に示すように、平面視で、凸部5の一辺の長さBは40μm以上200μm以下が好ましい。凸部5の一辺の長さBが40μm未満では防滑性が劣り、200μmより大きいと凸部5が肉眼で視認し易くなり意匠感が好ましくない。また、凸部5の面密度(すなわち、平面視で単位面積当たりの凸部が占める割合)は、0.05以上0.5以下が好ましい。この面密度が0.05未満の場合や0.5より大きい場合はいずれも防滑性が劣る。なお、凸部5の平面形状が正方形の場合、凸部5の面密度は、n×B/Cで表すことができる。ここで、Cは、平面視で任意に画定した正方形の一辺の長さであり、nはこの正方形に含まれる凸部5の個数である。
防滑床用化粧シート1の最表面にはトップコート層7を設ける。トップコート層7には、熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂、若しくは電子線硬化型樹脂などの架橋型の樹脂を用いることで、防滑床用化粧シートの耐候性、耐傷性、耐汚染性などを強化することができる。これらの樹脂は単独で用いてもよく、混合して用いてもよい。例えば、トップコート層7として、上記樹脂のうち複数の樹脂を混合して用いてもよいし、上記樹脂のうち一の樹脂と上記以外の他の樹脂とを混合して用いてもよい。また、これらの樹脂は既知のコーティング機を用いて塗布すればよく、架橋のタイプに合わせて熱あるいは紫外線、もしくは電子線の照射を行って硬化させればよい。なお、透明熱可塑性樹脂層4の表面に形成された凸部5の形状は、その上に形成されるトップコート層7に反映され、トップコート層7の表面にも凸部が形成される。
<実施形態の効果>
本発明の実施形態は、以下の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)平面視で、凸部5の一辺の長さBは40μm以上200μm以下である。また、凸部5の面密度(すなわち、平面視で単位面積当たりの凸部が占める割合)は、0.05以上0.5以下である。凸部5の高さAは、20μm以上である。これにより、高い防滑性能を実現することができる。
(2)また、凸部5はランダムに配置されている。これにより、擦り音の周波数は均一ではなくなり、擦り音の共鳴、増幅が抑制されるため、耳に聞こえる不快な擦り音の抑制を実現することができる。
以上から、一般の床材としての防滑性能を損なうことなく、ペット等の歩行に伴う不快な擦り音の発生を防止することのできる防滑床用化粧シート1およびそれを用いた床用化粧材10を提供することができる。
(3)また、表面に凸部5を有する透明熱可塑性樹脂層4はトップコート層7で覆われている。これにより、耐久性(すなわち、耐候性、耐傷性、耐汚染性)に優れた防滑床用化粧シート1及び床用化粧材10を提供することができる。
<変形例1>
上記の実施形態では、凸部5の平面形状が正方形である場合について説明した。しかしながら、本発明において、凸部5の平面形状は正方形に限定されるものではない。凸部5の平面形状は長方形でもよいし、四角以外の多角形(三角形、五角形、六角形、…)でもよい。
図3(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係る床用化粧材10の他の構成例(変形例1)を模式的に示す平面図である。
図3(a)に示すように、凸部5の平面形状は正三角形でもよい。図3(b)に示すように、正三角形の一辺の長さBは40μm以上200μm以下が好ましい。一辺の長さBが40μm未満では防滑性が劣り、200μmより大きいと凸部5が肉眼で視認し易くなり意匠感が好ましくない。また、この変形例1においても、凸部5の面密度(すなわち、平面視で単位面積当たりの凸部が占める割合)は、0.05以上0.5以下が好ましい。この面密度が0.05未満の場合や0.5より大きい場合はいずれも防滑性が劣る。凸部5の平面形状が正三角形の場合、その面密度は、n×(√3/4)×B/Cで表すことができる。ここで、Cは、平面視で任意に画定した正方形の一辺の長さであり、nはこの正方形に含まれる正三角形の凸部5の個数である。
また、図示しないが、この変形例1においても、凸部5の高さは20μm以上80μm以下が好ましい。凸部5の高さが20μm未満では防滑性能が劣り、80μmより大きいと凸部形状の形成が難しい等の製造工程が困難となる。
図3に示す変形例1も、上記の実施形態と同様の効果を奏する。
<変形例2>
また、本発明において、凸部5の平面形状は多角形に限定されるものでなく、円形(正円形や、楕円形など)でもよい。
図4(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係る床用化粧材10の他の構成例(変形例2)を模式的に示す平面図である。
図4(a)に示すように、凸部5の平面形状は正円形でもよい。図4(b)に示すように、正円形の直径Bは40μm以上200μm以下が好ましい。直径Bが40μm未満では防滑性が劣り、200μmより大きいと凸部5が肉眼で視認し易くなり意匠感が好ましくない。また、この変形例2においても、凸部5の面密度(すなわち、平面視で単位面積当たりの凸部が占める割合)は、0.05以上0.5以下が好ましい。この面密度が0.05未満の場合や0.5より大きい場合はいずれも防滑性が劣る。凸部5の平面形状が正円形の場合、その面密度は、n×(π/4)×B/Cで表すことができる。ここで、Cは、平面視で任意に画定した正方形の一辺の長さであり、nはこの正方形に含まれる正円形の凸部5の個数である。
また、図示しないが、この変形例2においても、凸部5の高さは20μm以上80μm以下が好ましい。凸部5の高さが20μm未満では防滑性能が劣り、80μmより大きいと凸部形状の形成が難しい等の製造工程が困難となる。
図4に示す変形例2も、上記の実施形態と同様の効果を奏する。
<変形例3>
また、図1に示したように、上記の実施形態では、凸部5の断面視による形状(以下、断面形状)が矩形である場合(つまり、底部から頂部にかけて幅が一定の柱状である場合)について説明した。しかしながら、本発明において、凸部5の断面形状は矩形に限定されるものではない。本発明において、凸部5の断面形状は台形(すなわち、底部から頂部に向かって、幅が徐々に小さくなる柱状)でもよいし、錐状でもよい。このような構成であっても、上記の実施形態と同様の効果を奏する。
<実施例1>
基材シート2として、ポリプロピレンフィルム(リケンテクノス(株)製「OW」)を使用し、その片面に印刷層3としてグラビアインキ(東洋インキ製造(株)製「ラミスター」)で木目印刷をグラビア印刷機により印刷して設けた。その後、基材シート2の印刷層3とは逆の面(すなわち、裏面)に、シリカ粉末を含有する2液ウレタン系プライマー樹脂を乾燥後の厚さが1μmとなるようにグラビア塗工した。印刷層3上に、ポリエステルポリオールを主剤としイソホロンジイソシアネートを硬化剤とする2液ウレタン樹脂系接着剤を、乾燥後の塗布量が2g/mとなるように塗工した。その後、透明熱可塑性樹脂層4として、透明接着層(マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂)10μmおよびホモポリプロピレン(プライムポリマー(株)製)を主成分とした透明熱可塑性樹脂層80μmを、接着層が印刷層3側になるように共押出ラミネートにて形成し、同時にエンボスにより凸部5を形成した。
この表面にトップコート層7として、熱硬化型アクリルウレタン樹脂(DICグラフィックス(株)製)とイソシアネート系硬化剤(DICグラフィックス(株)製)とを混合した塗液を乾燥後の塗布量約10g/mになるよう塗工して塗膜形成した。その後、温度60℃で30秒間溶剤を乾燥させ、目的の防滑床用化粧シート1を得た。このときの凸部5の形状は平面視で正方形であり、その配置がランダムであり、その高さAが30μm、一辺の長さBが120μm、面密度(n×B/C)が0.20となるよう防滑床用化粧シート1を作製した。
<実施例2>
凸部5の配置がランダムであり、凸部の高さAが20μm、一辺の長さBが40μm、面密度(n×B/C)が0.05とした以外は実施例1と同じ手順で実施例2の防滑床用化粧シート1を作製した。
<実施例3>
凸部5の配置がランダムであり、その高さAが80μm、一辺の長さBが200μm、面密度(n×B/C)が0.50とした以外は実施例1と同じ手順で実施例3の防滑床用化粧シート1を作製した。
<比較例1>
床用化粧シートの凸部の配置がランダムであり、その高さAが30μm、一辺の長さBが30μm、面密度(n×B/C)が0.20とした以外は実施例1と同じ手順で比較例1の防滑床用化粧シートを作製した。
<比較例2>
床用化粧シートの凸部の配置がランダムであり、その高さAが10μm、一辺の長さBが120μm、面密度(n×B/C)が0.20とした以外は実施例1と同じ手順で比較例2の防滑床用化粧シートを作製した。
<比較例3>
床用化粧シートの凸部の配置がランダムであり、その高さAが30μm、一辺の長さBが120μm、面密度(n×B/C)が0.03とした以外は実施例1と同じ手順で比較例3の防滑床用化粧シートを作製した。
<比較例4>
床用化粧シートの凸部の配置がランダムであり、その高さAが30μm、一辺の長さBが120μm、面密度(n×B/C)が0.60とした以外は実施例1と同じ手順で比較例4の防滑床用化粧シートを作製した。
<比較例5>
図5は、比較例5に係る床用化粧シートの構成例を模式的に示す平面図である。図5に示すように、比較例5では、床用化粧シート表面の凸部5’がX軸方向に200μm間隔、Y軸方向に200μm間隔で格子状に規則正しく配置されており、高さAが30μm、一辺の長さBが120μm、面密度(n×B/C)が0.14とした以外は実施例1と同じ手順で防滑床用化粧シートを作製した。
<評価方法および評価基準>
実施例1〜3および比較例1〜5に記載の防滑床用化粧シートを、床用基材である厚さ3mmのMDF(広葉樹)の表面に、接着剤として2液水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製「リカボンド」(重量比BA−10L/BA−11B=100:2.5))をウェット状態で100g/mに塗工した後貼り合わせ、24時間養生することで床用化粧材を形成した。これらの床用化粧材を以下の(1)(2)の方法により評価した。
(1)防滑性能:JIS−A1454に準じて試験を行い、C.S.R.値を求めた。
(2)擦り音:官能試験にて評価した。評価は10人の試験員で行った。
評価基準は、良いとした人0人・・・×、1〜6人・・・△、7〜10人・・・○とした。
評価結果を表1に示す。
Figure 0006606901
表1の結果から、実施例1〜3の防滑床用化粧シート及びそれを用いた床用化粧材は、防滑性能を損じることなく擦り音を抑制することができる、ということを検証することができた。
<その他の実施形態>
本発明は、以上に記載した実施形態とその変形例、実施例に限定されるものではない。当業者の知識に基づいて実施形態とその変形例、実施例に設計の変更等を加えることが可能であり、そのような変更等を加えた態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
1 防滑床用化粧シート(床用化粧シートの一例)
2 基材シート
3 印刷層
4 透明熱可塑性樹脂層
5 凸部
6 凹部
7 トップコート層
10 床用化粧材
11 床用基材

Claims (10)

  1. 表面に複数の凸部を形成してなる床用化粧シートであって、
    前記凸部の高さは20μm以上80μm以下であり、
    前記凸部の高さ方向における断面形状は、台形状又は錐状であり、
    平面視で前記凸部の形状は多角形で一辺の長さは40μm以上200μm以下であり、
    前記凸部はランダムに配置されており、
    平面視で単位面積当たりの前記凸部が占める割合は0.05以上0.5以下であることを特徴とする床用化粧シート。
  2. 平面視で前記凸部の形状は三角形、又は五角形以上の多角形であることを特徴とする請求項1に記載の床用化粧シート。
  3. 前記凸部の高さは、平面視での前記凸部の一辺の長さよりも小さい数値であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床用化粧シート。
  4. 表面に複数の凸部を形成してなる床用化粧シートであって、
    前記凸部の高さは20μm以上80μm以下であり、
    前記凸部の高さ方向における断面形状は、台形状又は錐状であり、
    平面視で前記凸部の形状は円形で径の長さは40μm以上200μm以下であり、
    前記凸部はランダムに配置されており、
    平面視で単位面積当たりの前記凸部が占める割合は0.05以上0.5以下であることを特徴とする床用化粧シート。
  5. 前記凸部の高さは、平面視での前記凸部の径の長さよりも小さい数値であることを特徴とする請求項4に記載の床用化粧シート。
  6. 基材シートと、
    前記基材シート上に形成された印刷層と、
    前記印刷層上に形成された樹脂層とを備え、
    前記樹脂層に前記凸部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の床用化粧シート。
  7. 前記樹脂層は、マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を含む透明接着層と、ホモポリプロピレンを含む層とを少なくとも備えることを特徴とする請求項6に記載の床用化粧シート。
  8. 前記表面に形成されたトップコート層を備え、
    前記トップコート層は、
    熱硬化性樹脂、紫外線硬化型樹脂、若しくは電子線硬化型樹脂、又はこれらのうち複数を混合した樹脂からなることを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の床用化粧シート。
  9. 前記複数の凸部の各々の形状及び大きさは、互いに同一であることを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の床用化粧シート。
  10. 請求項1から請求項の何れか一項に記載の床用化粧シートと、
    前記床用化粧シートの裏面側に貼付された床用基材と、を備えることを特徴とする床用化粧材。
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