JP2007077602A - 床用化粧材 - Google Patents
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Abstract
【課題】色調の調整が容易であり、寸法安定性(低膨張・低収縮)、化粧シートの巻き取り適性に優れ、かつ耐キャスター性、耐衝撃性、凹みなどが付き難く、容易に製造可能で加工適性も優れた床用化粧材を提供すること。
【解決手段】木質系基材上に熱可塑性樹脂化粧シートを積層してなる床用化粧材において、前記木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートの間に、無機フィラーを30〜70質量%含有してなる熱可塑性樹脂中間層を設けたこと、前記熱可塑性樹脂中間層の層厚が50〜200μmであり、前記熱可塑性樹脂化粧シートの層厚が50〜200μmであることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】木質系基材上に熱可塑性樹脂化粧シートを積層してなる床用化粧材において、前記木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートの間に、無機フィラーを30〜70質量%含有してなる熱可塑性樹脂中間層を設けたこと、前記熱可塑性樹脂中間層の層厚が50〜200μmであり、前記熱可塑性樹脂化粧シートの層厚が50〜200μmであることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、住宅、店舗、事務所、体育館などに用いられる床用化粧材に関する。更に詳しくは、合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木質系基材上に着色や絵柄印刷を設けた熱可塑性樹脂化粧シートを積層し、さらに表面に適宜表面保護層や凹溝部を設けてなる床用化粧材に関する。
木質系基材からなる板張り様の床用化粧材としては、合板に突き板を貼り、木工機械にて溝加工して溝部を設けこの溝部に着色樹脂などを埋め込み着色し、表面に透明紫外線硬化型塗料を塗布して表面から紫外線を照射して硬化させたものが知られている。
しかしながら、突き板が天然木のため、色がばらついたり、壁や天井、家具との色調の調和が困難であった。また、キャスター付き椅子等による傷付き耐性いわゆる耐キャスター性を出すことが困難であった。また、一度凹みが出来ると復元しにくいといった問題があった。
そこで、木質系基材上に、木目柄などの印刷を施した熱可塑性樹脂化粧シートを積層してなる床用化粧材が考えられた。しかしながら耐キャスター性を出す為に前記熱可塑性樹脂化粧シートはある程度の厚みが必要となり、ウエーブ状(巻き状態)で巻き取りにくいものであった。そのため、ライン上で木質系基材と連続ラミネートするということが出来ず、木質系基材と化粧シートとをラミネートしようとする際には、予め木質系基材と同等の大きさにカットした化粧シートを製造し、枚葉方式で1枚1枚積層するなどの方法をとらなければならず、生産性に問題があった。
そのため、木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートの間に、耐キャスター性の高い構成材料を用いた熱可塑性樹脂中間層を積層し、熱可塑性樹脂化粧シートの厚みを抑えつつ耐キャスター性を出した床用化粧材も検討されている。しかしながら、熱可塑性樹脂中間層と熱可塑性樹脂化粧シート間で問題はないが、耐キャスター性の高い構成材料を用いた熱可塑性樹脂中間層と木質系基材との間では、熱による誇張・収縮が異なり、床材が反ってしまうという問題があり、更にひどい場合には木質系基材と熱可塑性樹脂中間層の間で剥離等が発生するという問題があった。
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、色調の調整が容易であり、寸法安定性(低膨張・低収縮)、化粧シートの巻き取り適性に優れ、かつ耐キャスター性、耐衝撃性、凹みなどが付き難く、容易に製造可能で加工適性も優れた床用化粧材を提供することにある。
本発明はこの課題を解決するものであり即ち請求項1記載の発明は、木質系基材上に熱可塑性樹脂化粧シートを積層してなる床用化粧材において、前記木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートの間に、無機フィラーを30〜70質量%含有してなる熱可塑性樹脂中間層を設けたことを特徴とする床用化粧材である。
またその請求項2記載の発明は、前記熱可塑性樹脂中間層の層厚が50〜200μmであり、前記熱可塑性樹脂化粧シートの層厚が50〜200μmであることを特徴とする請求項1記載の床用化粧材である。
本発明はその請求項1に記載の発明により、30〜70重量%含有する無機フィラーを熱可塑性樹脂中間層、木質系基材と熱可塑性樹脂化粧シートの間のバッカー層として設けることで、樹脂成分に影響を与えて収縮や膨張を抑え、夏場、冬場などの劣悪な温度条件の差があっても、反りや剥離などを抑制する効果を奏する。
またその請求項2記載の発明により、熱可塑性樹脂化粧シートと熱可塑性樹脂中間層の厚みを限定することで、これらを貼り合わせたものを巻き取り可能とし、ライン上で木質系基材との連続ラミネートでの製造が可能となるという効果を奏する。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の床用化粧材の断面の構造を示す。木質系基材1の上に接着剤層2、熱可塑性樹脂中間層3、熱可塑性樹脂化粧シート4が設けられている。更に適宜、U字溝10、V字溝11を設けてもよい。
木質系基材1としては、特に限定されるものではないが、南洋材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(以後MDF)、日本農林規格に規定される普通合板が使用可能である。また、木紛添加オレフィン系樹脂からなる基材も使用可能である。厚みは3〜25mm程度が好適である。
接着剤層2に用いる接着剤としては、前記木質系基材1と後述する熱可塑性中間層3とが接着できるものであれば特に限定されるものではないが、公知の2液のウレタン変性ビニル樹脂からなる水性接着剤や1液酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤等、熱可塑性樹脂ホットメルト接着剤も使用可能である。塗布量は、乾燥後の重さが3〜20g/m2程度が接着性の観点から好適である。
熱可塑性樹脂中間層3に用いる熱可塑性樹脂としては、前記接着剤層2と接着性があれば良く、後述する熱可塑性樹脂化粧シートに用いる熱可塑性樹脂と同じものが好ましいが特に限定するものではなく、ポリエチレン樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリトリメチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカボネートなどが使用可能であり。熱可塑性樹脂中間層3としてはこれら樹脂の単層または複数の層あるいはこれら樹脂の混合物からなる層のフィルムが使用可能である。
熱可塑性樹脂中間層3に用いる無機系フィラーとしては、特に限定されるものでは無いが、マイカ、アルミナ、タルク、カオリン、クレーなの単体やこれらの混合物を併用することも可能である。このような無機フィラーを配合して合成樹脂中間層を作製することによって、寸法安定性(低膨張かつ低収縮)の性能を得る。また、熱可塑性樹脂と無機フィラーの他に適宜、滑剤、熱可塑性エラストマー、顔料、相溶化剤、等を添加しても良い。
本発明における無機フィラーの配合量は、熱可塑性樹脂中間層の全量に対して30〜70質量%の範囲とする。無機フィラーの配合量が30質量%未満であると寸法安定性(低膨張・低収縮)の性能を十分に得ることができないし、耐衝撃性に対しても十分な効果が得られない。しかしながら、無機フィラーの配合量が70質量%を超えると、成形品が脆くなり、割れ・欠けが発生し、熱可塑性樹脂化粧シートとの層間適性も悪化する。
無機フィラーの形状としては、特に限定されること無いが、無定形粒状、球状、針状、板状などがあげられる。高い剛性を付与したいときに好適なフィラー形状としては、アスペクト比が大きい針状もしくは板状のフィラを用いるのがよい。無機フィラーの大きさとしては、特に限定されることはないが、1〜100μmがフィラとしては扱いやすい領域である。しかしながら、成形性、加工性、寸法安定性、などを考慮して、無機フィラの種別、配合量、形状、大きさ、等を、適時に取り扱絵えば良い。
また、熱可塑性樹脂中間層3の厚みは、50〜200μm程度が耐衝撃性、耐キャスター性、表面強度、寸法安定性(低膨張・低収縮)、化粧シートとしての巻き取り適性の各項目のバランスが取れて望ましい。
熱可塑性樹脂化粧シート4に用いる熱可塑性樹脂としては、前記熱可塑性樹脂中間層3の熱可塑性樹脂と同じものが好ましいが特に限定されるものではなく、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などが使用可能である。これらの熱可塑性樹脂を単層あるいは複数の層からなるフィルムからなるシートが使用可能である。
前記複数の層としては例えば、下層に着色熱可塑性樹脂層を設け、絵柄層を設けてから、上面に透明熱可塑性樹脂層およびを設ける方法が挙げられる。場合によっては、エンボスなどの表面意匠を付与できる。熱可塑性樹脂化粧シート4の厚みは、耐キャスター性、耐衝撃性、耐傷付き性、ハンドリング性、刃物摩滅度などを考慮すると、50〜200μmが望ましい。図示しないが絵柄層としては、公知の不透明な無機、有機顔料からなる2液のウレタン系樹脂バインダー、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂共重合体等からなるグラビアインキが使用可能である。
また、床材用途として、耐摩耗性、耐汚染性、耐擦傷性、すべり性などを考慮して、表面保護層として公知の紫外線吸収剤、光安定剤、ガラスビーズなどが添加された紫外線硬化型樹脂や2液ウレタン樹脂を塗布量6〜15g/m2で塗布しても良い。この場合、耐衝撃性試験、耐キャスター性試験の復元性を考慮にいれて、表面硬度を調節することが望ましい。
また、床材としての意匠性より、木質系基材1、接着剤2、熱可塑性樹脂中間層3、熱可塑性樹脂化粧シート4を積層した上から、切削機を用いて、U字溝10、V字溝11等を施してもよい。凹部の溝部を着色をする場合、凹部着色インキ層は、公知の不透明な無機、有機顔料からなる1液、又は2液のウレタン系樹脂バインダーからなるグラビアインキが使用可能である。
<熱可塑性樹脂化粧シートの作成>
厚さ70μmの着色ポリプロピレンフィルム(リケンテクノス(株)製「リベスターTPO」)の片面に、グラビアインキ(東洋インキ製造(株)製「ラミスター」)で木目柄をグラビア印刷機により印刷した。その後、印刷を施した面とは逆の面にシリカ粉末を含有する2液ウレタン系プライマー樹脂を乾燥後の厚みが1μmとなるようにグラビア塗工した。前記印刷を施した面上に、アンカー剤としてポリエステルポリオールと硬化剤としてイソホロンジイソシアネートの2液ウレタン樹脂系接着剤を乾燥後の塗布量が1g/m2になるように塗工し、さらにこの上に、ホモポリプロピレン50部、ランダムポリプロピレン50部の混合物に紫外線吸収剤0.5部、ヒンダードアミン系光安定剤0.5部、熱安定剤0.2部を添加してマレイン酸変成したポリプロピレン系樹脂を乾燥後の厚みが80μmとなるようにし、さらに同時にその上に接着性樹脂を乾燥後の厚みが10μmとなるようにして、オゾンガスを吹き付けながら共押出しラミネートした。
<表面保護層>
前記熱可塑性樹脂化粧シートの共押出しラミネート面上に、乾燥後の厚みが1g/m2となるように2液ウレタン樹脂からなるリコート層を設け、その後、ウレタンアクリレート(ダイセル・ユーシービ(株)製「Ebecryl4858」)100部とペンタエリスリトールテトラアクリレート(ダイセル・ユーシービ(株)製「PETA−K」)20部、ベンゾフェノン系光開始剤(ダイセル・ユーシービ(株)製「Ebecryl BZO」)0.5部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、ヒンダードアミン系光安定剤0.5部、ガラスビーズ2部を添加した紫外線硬化型樹脂を厚さ10μmとなるように塗布し、メタルハライドランプによる紫外線照射により硬化させて表面保護層を設けた。
<熱可塑性中間層>
ポリプロピレン47質量%、マレイン酸変性ポリプロピレン3質量%、タルク(アスペクト比90)50質量%の配合を混練し、Tダイ押出機で押出しすると共に、両面コロナ処理して、厚み150μmのフィルムを作成した。これを、前記熱可塑性樹脂化粧シート4の裏面に、2液ウレタン樹脂接着剤(東洋モートン(株)製「TM−593」)を乾燥後の塗布量が10g/m2になるように塗工してドライラミネート方式で、貼り合わせた。その裏面(熱可塑性樹脂中間層側)にシリカ粉末を含有する2液ウレタン系プライマー樹脂を乾燥後の厚みが1μmとなるようにグラビア塗工した。
<床用化粧材作成>
木質系基材1として厚み12mmのラワン合板を用い、この表面に接着剤層2として2液水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製「リカボンド」(BA−10L/BA−11B=100/5」))をウエット状態で100g/m2に塗工したあと、前記中間層側を貼り合わせ、12時間養生後、端部の実加工及び木質系基材まで達する溝加工てV字溝を設けた後、2液ウレタン樹脂着色剤にて目地着色を行い本発明の床用化粧材を得た。
厚さ70μmの着色ポリプロピレンフィルム(リケンテクノス(株)製「リベスターTPO」)の片面に、グラビアインキ(東洋インキ製造(株)製「ラミスター」)で木目柄をグラビア印刷機により印刷した。その後、印刷を施した面とは逆の面にシリカ粉末を含有する2液ウレタン系プライマー樹脂を乾燥後の厚みが1μmとなるようにグラビア塗工した。前記印刷を施した面上に、アンカー剤としてポリエステルポリオールと硬化剤としてイソホロンジイソシアネートの2液ウレタン樹脂系接着剤を乾燥後の塗布量が1g/m2になるように塗工し、さらにこの上に、ホモポリプロピレン50部、ランダムポリプロピレン50部の混合物に紫外線吸収剤0.5部、ヒンダードアミン系光安定剤0.5部、熱安定剤0.2部を添加してマレイン酸変成したポリプロピレン系樹脂を乾燥後の厚みが80μmとなるようにし、さらに同時にその上に接着性樹脂を乾燥後の厚みが10μmとなるようにして、オゾンガスを吹き付けながら共押出しラミネートした。
<表面保護層>
前記熱可塑性樹脂化粧シートの共押出しラミネート面上に、乾燥後の厚みが1g/m2となるように2液ウレタン樹脂からなるリコート層を設け、その後、ウレタンアクリレート(ダイセル・ユーシービ(株)製「Ebecryl4858」)100部とペンタエリスリトールテトラアクリレート(ダイセル・ユーシービ(株)製「PETA−K」)20部、ベンゾフェノン系光開始剤(ダイセル・ユーシービ(株)製「Ebecryl BZO」)0.5部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5部、ヒンダードアミン系光安定剤0.5部、ガラスビーズ2部を添加した紫外線硬化型樹脂を厚さ10μmとなるように塗布し、メタルハライドランプによる紫外線照射により硬化させて表面保護層を設けた。
<熱可塑性中間層>
ポリプロピレン47質量%、マレイン酸変性ポリプロピレン3質量%、タルク(アスペクト比90)50質量%の配合を混練し、Tダイ押出機で押出しすると共に、両面コロナ処理して、厚み150μmのフィルムを作成した。これを、前記熱可塑性樹脂化粧シート4の裏面に、2液ウレタン樹脂接着剤(東洋モートン(株)製「TM−593」)を乾燥後の塗布量が10g/m2になるように塗工してドライラミネート方式で、貼り合わせた。その裏面(熱可塑性樹脂中間層側)にシリカ粉末を含有する2液ウレタン系プライマー樹脂を乾燥後の厚みが1μmとなるようにグラビア塗工した。
<床用化粧材作成>
木質系基材1として厚み12mmのラワン合板を用い、この表面に接着剤層2として2液水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製「リカボンド」(BA−10L/BA−11B=100/5」))をウエット状態で100g/m2に塗工したあと、前記中間層側を貼り合わせ、12時間養生後、端部の実加工及び木質系基材まで達する溝加工てV字溝を設けた後、2液ウレタン樹脂着色剤にて目地着色を行い本発明の床用化粧材を得た。
前記熱可塑性樹脂中間層3の配合比を、ポリプロピレン67質量%、マレイン酸変性ポリプロピレン3質量%、タルク30質量%とした以外は実施例1と同様にして床用化粧材を作製した。
前記熱可塑性樹脂中間層3の配合比を、ポリプロピレン27質量%、マレイン酸変性ポリプロピレン3質量%、タルク70質量%とした以外は実施例1と同様にして床用化粧材を作製した。
<比較例1>
実施例1において熱可塑性樹脂中間層3の配合比を、ポリプロピレン77質量%、マレイン酸変性ポリプロピレン3質量%、タルク20質量%とした以外は実施例1と同様にして床用化粧材を作製した。
<比較例2>
実施例1において熱可塑性樹脂中間層3の配合比を、ポリプロピレン17質量%、マレイン酸変性ポリプロピレン3質量%、タルク80質量%とした以外は実施例1と同様にして床用化粧材を作製した。
<性能評価>
寒熱繰り返し試験として、80℃(2時間)、−20℃(2時間)を1サイクルとして、20サイクル行った後、床用化粧材の外観を観察した。
<比較例1>
実施例1において熱可塑性樹脂中間層3の配合比を、ポリプロピレン77質量%、マレイン酸変性ポリプロピレン3質量%、タルク20質量%とした以外は実施例1と同様にして床用化粧材を作製した。
<比較例2>
実施例1において熱可塑性樹脂中間層3の配合比を、ポリプロピレン17質量%、マレイン酸変性ポリプロピレン3質量%、タルク80質量%とした以外は実施例1と同様にして床用化粧材を作製した。
<性能評価>
寒熱繰り返し試験として、80℃(2時間)、−20℃(2時間)を1サイクルとして、20サイクル行った後、床用化粧材の外観を観察した。
耐キャスター性試験として、ポリカーボネート製のダブルキャスター(直径40mm、1輪の幅9mm、2輪間の幅18mm)に25kgの重りで荷重をかけ(約245N)、1万回(1ストローク20cm以上、5千往復)、キャスターを速度20cm/秒で床用化粧材上で動かした。その後の痕について観察した。
耐衝撃性試験として、本来は、塗膜の評価法である、デュポン式落球試験(JIS K5400)に準拠して試験を行った。ただし、評価方法としては、おもりを高さ300mmから落下させ、床材の凹み量の測定を行った。
本発明の床用化粧材は椅子や運動用器具など稼動する家具や器具を用いる住宅、店舗、事務所、体育館などの床用の化粧材として特に好適に用いられる。
1…木質系基材
2…接着剤層
3…熱可塑性樹脂中間層
4…熱可塑性樹脂化粧シート
10…U字溝
11…V字溝
2…接着剤層
3…熱可塑性樹脂中間層
4…熱可塑性樹脂化粧シート
10…U字溝
11…V字溝
Claims (2)
- 木質系基材上に熱可塑性樹脂化粧シートを積層してなる床用化粧材において、前記木質系基材と化粧シートの間に、無機フィラーを30〜70質量%含有してなる熱可塑性樹脂中間層を設けたことを特徴とする床用化粧材。
- 前記熱可塑性樹脂中間層の層厚が50〜200μmであり、前記熱可塑性樹脂化粧シートの層厚が50〜200μmであることを特徴とする請求項1記載の床用化粧材。
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