JP2004143700A - 化粧床材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】木質基材1上に、上面に溝部4が形成された硬質熱可塑性樹脂層2を介して、該溝部4の内面にも沿わせて全面に熱可塑性樹脂製の化粧シート3を積層した化粧床材である。化粧シート3の積層は、ラッピング法等により行う。また、溝部4に相当する箇所に予め濃色部を形成した化粧シート3を用いるか、若しくは、化粧シート3の積層後に溝部4に濃色の着色層を形成することにより、さらなる意匠性の向上を図ることもできる。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、戸建て住宅、アパート、マンション、保養所、店舗、事務所等の建築物における室内床面に使用するための化粧床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の床材は、合板や木質繊維板等の木質基材上に、オーク材等の天然木を厚さ0.2〜数mm程度にスライスした突板をプレス加工により貼り付け、着色・UV塗装をして仕上げたものが、最も一般的である。しかし、突板は資源量が限られ高価なことや、天然素材のため色調や木目模様等の品質が不安定なこと、木質素材なので耐水性や耐湿性、耐腐食性等に劣ることなどから、近年では突板の代わりに、熱可塑性樹脂フィルムに木目印刷を施したものなどの化粧シートを、木質基材上に貼り付けた床材が実用化されている(特許文献1、2)。
【0003】
しかし、この様な床材は、基材上に化粧シート貼り後、表面への溝加工やC面等の木口加工が施される場合が多い(特許文献3、4)が、これらの加工により化粧シートが切断された箇所は、そのままでは木質基材が見えてしまって見苦しいので、着色・クリア塗装・転写等の処理を施す必要があり、処理作業が煩雑である。そこで、予め溝加工やC面加工を施した基材上に、その表面形状に沿って化粧シートを貼り付けた床材の提案もある(特許文献5、6)。しかしいずれにしても、木質基材上に熱可塑性樹脂フィルムからなる化粧シートを貼り付けた程度のものは、耐キャスター性等の表面硬度を向上させることが大変難しい。
【0004】
そこで、合板と化粧シートとの間に、木粉を配合したポリプロピレン等の硬質熱可塑性樹脂からなるバッカー層を設けた床材も提案されており、この床材は、バッカー層が硬質なので耐キャスター性に優れるほか、バッカー層が木粉を含有し、木材に近似した色調や質感を有するので、溝加工部やC面加工部の着色の必要がないとされている(特許文献7)。しかし現実には、木粉の配合によるバッカー層と、印刷による化粧シートの色調とを合わせることは、着色原理の違いのため極めて困難であり、実用上は溝加工部等への着色・クリア塗装・転写等の処理を余儀なくされる。さらに、施工後の使用中に、化粧シートとバッカー層との間に水やワックス剥離剤、クリーナー等が浸透して行き、化粧シートの膨潤や膨れ、さらにひどい場合には剥離に至ってしまう場合もあるといった問題点がある。
【0005】
先行技術文献情報
【特許文献1】
実用新案登録第3051530号公報
【特許文献2】
特開2001−260109号公報
【特許文献3】
特開2001−123647号公報
【特許文献4】
特開2001−287208号公報
【特許文献5】
特開2001−179710号公報
【特許文献6】
特開2001−193267号公報
【特許文献7】
特開2001−191454号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術における上記のような問題点を解決するためになされたものであり、表面の溝加工による優れた意匠性と、施工後の厳しい使用環境に耐える耐水性・耐溶剤性と、耐キャスター性等の表面硬度とを兼ね備えた化粧床材を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、木質基材上に硬質熱可塑性樹脂層を介して熱可塑性樹脂製の化粧シートが積層されてなる化粧床材において、前記硬質熱可塑性樹脂層の上面には、該硬質熱可塑性樹脂層を貫通しない深さの溝部が形成されており、前記化粧シートは前記硬質熱可塑性樹脂層の上面の溝部において該溝部の内面に沿うように積層されてなることを特徴とする化粧床材を提供するものである。
【0008】
また本発明は、上記した化粧床材において特に、前記化粧シートが前記硬質熱可塑性樹脂層上にラッピング法により積層されてなることを特徴とする化粧床材を提供するものである。
【0009】
また本発明は、上記した化粧床材において特に、前記溝部に相当する箇所において、前記化粧シートが他の部分よりも濃色に着色されていることを特徴とする化粧床材を提供するものである。
【0010】
また本発明は、上記した化粧床材において特に、前記溝部において、前記化粧シート上に該化粧シートよりも濃色の着色層が形成されていることを特徴とする化粧床材を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の化粧床材は、図1に示す様に、合板又は木質繊維板等の木質基材1上に、木粉含有ポリプロピレン樹脂シート等の硬質熱可塑性樹脂層2が積層されており、該硬質熱可塑性樹脂層2の上面には、これを貫通しない深さの溝部4が形成されており、さらに、該溝部4を含む前記硬質熱可塑性樹脂層2上に、該溝部4においてはその内面に沿うように、木目印刷ポリプロピレンフィルム等の熱可塑性樹脂製の化粧シート3が積層されて構成されるものである。
【0012】
なお、この化粧床材の四方端部における硬質熱可塑性樹脂層2の上面と側面との角部には、必要に応じて、該硬質熱可塑性樹脂層2の厚みを越えない深さのC面部5が形成されていてもよく、その場合、化粧シート3は該C面部5をも被覆する様に積層される。また、図示しないが、木質基材1の側面部分には、化粧床材同士を相互に嵌合固定するための実加工が施されていてもよい。この実加工は、木質基材1と硬質熱可塑性樹脂層2との厚みの関係によっては、木質基材1から硬質熱可塑性樹脂層2に掛かる様に形成されていてもよいし、硬質熱可塑性樹脂層2の部分にのみ掛かる様に形成されていてもよい。
【0013】
木質基材1は、上記した合板及び木質繊維板のほか、例えば無垢板や単板積層材(LVL)、配向性ボード(OSB)、パーティクルボード等であってもよい。木質繊維板としては、中密度繊維板(MDF)、硬質繊維板(HDF)等が使用できる。また、以上に列挙した複数種類の木質材料の複合体や積層体であっても勿論よい。木質基材1の厚みは、本発明において特に制限されるものではないが、通例3〜30mm程度の範囲内で選ばれ、5〜12mm程度が最も一般的である。
【0014】
硬質熱可塑性樹脂層2は、耐キャスター性など床材として十分な表面硬度を備えたものであればよい。例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂や、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−(メタ)アクリレート共重合体等のオレフィン系共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン系樹脂等である。必要に応じて、例えば炭酸カルシウム、タルク、クレー、ガラスビーズ等の無機質充填材や、木粉、紙粉、籾殻粉等の有機質充填材などを添加して表面硬度を強化させるとよい。
【0015】
上記した各種の熱可塑性樹脂及び充填剤の中でも、硬度の高いポリプロピレン樹脂、特にホモポリプロピレン樹脂などが好ましく、これに平均粒径0.005〜0.3mm程度の木粉を樹脂100重量部当たり150〜400重量部程度添加して押出成形したシートなどが、硬質熱可塑性樹脂層2として好適に使用できる。硬質熱可塑性樹脂層2の厚みは、床材に通常施される溝部4やC面部5の深さを上回るものであればよく、0.3〜5mm程度の範囲で適宜設計される。
【0016】
硬質熱可塑性樹脂層2の上面に溝部4を形成する方法としては、鋸や彫刻刀、ルーター等の切削工具を使用した切削法、エンボス版又はエンボスロールを使用した熱圧エンボス法、レーザー加工法等により硬質熱可塑性樹脂層2の成形後に加工してもよいし、硬質熱可塑性樹脂層2を異形押出成形法や射出成形法等により成形する際に、溝部4に相当する突起部を成形面に有する金型を使用して、硬質熱可塑性樹脂層2の成形と同時に溝部4を形成してもよい。C面部5の形成方法に関しても上記溝部4と同様である。
【0017】
溝部4の寸法は、従来の床材と同様の範囲で適宜設計すればよく、一般的には開口幅、深さとも0.2〜3mm程度の範囲から選ばれる。溝部4の形状は、断面V字状、U字状などが一般的であるが、その他、例えばV字状溝における斜面を上に凸の円筒面状とした形状(いわゆるR溝)や、U字状溝における斜面と上面との角を丸めて斜面の断面形状をS字カーブ状とした形状、段丘面を有する多角形状等、所望により任意であり、これら複数種類の断面形状の溝部4を縦横、交互配置等で組み合わせて設けても勿論構わない。
【0018】
熱可塑性樹脂製の化粧シート3は、熱可塑性樹脂からなる不透明な基材シートの表面に印刷等による絵柄層を設けたものや、熱可塑性樹脂からなる透明な基材シートの裏面及び/又は表面に絵柄層を設けたもの、それらの表面に表面保護層を設けたものなどの単層構成の化粧シートであってもよいし、透明又は不透明の熱可塑性樹脂からなる基材シート上に絵柄層を解して透明な熱可塑性樹脂層を積層してなる、複層構成の化粧シートであってもよい。
【0019】
上記化粧シート3を構成する熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂や、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−(メタ)アクリレート共重合体等のオレフィン系共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂等のスチレン系樹脂等を使用することができ、これらから選ばれる複数種類の混合物、積層体等であってもよい。
【0020】
上記化粧シート3における絵柄層は、従来公知の印刷インキや塗料を使用して例えばグラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、インクジェット印刷法等の適宜の印刷法で形成される。また、絵柄層が無地のベタ層であるか又はベタ層を含む場合には、上記各種印刷法のほか例えばロールコート法、グラビアコート法、ロッドコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、ダイコート法、スプレーコート法等の塗工法を採用してもよい。
【0021】
絵柄の種類は、例えば木目柄や石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学模様、文字又は記号、或いはそれらの組み合わせ等であり、単色無地であっても勿論かまわない。意匠性を安定させる為には、不透明な基材シートを用いるか、及び/又は、絵柄層の裏面側に不透明な印刷インキ又は塗料からなる隠蔽ベタ層を設けることが望ましい。また、化粧シート3の意匠性をさらに向上させるために、表面にエンボスを施したり、該エンボスの凹部にワイピング法等により着色剤を充填したり、グロスインキやマットインキを使用して表面にグロスマット模様を形成したりしてもよい。
【0022】
予め上面に溝部4を硬質熱可塑性樹脂層2の上面に、該溝部4の内面に沿わせて化粧シート3を積層する方法としては、シリコーンゴム等の耐熱性弾性体を介して熱圧プレスする方法や、化粧シート3を硬質熱可塑性樹脂層2の上方に展張して加熱軟化させた状態で下方を減圧することにより、化粧シート3を硬質熱可塑性樹脂層2の表面形状に沿って成形しつつ積層する真空プレス積層法、硬質熱可塑性樹脂層2の異形押出法又は射出成形法による成形時に化粧シート3を金型内に導入して積層する成形同時積層法などであってもよいが、化粧シート3を狭幅ロール等の小型押圧部材により小面積ずつ硬質熱可塑性樹脂層2の表面に沿って順次積層してゆくラッピング法によるのが、生産性及び位置合わせ精度の両面で優れており、最も好適である。
【0023】
以上の様にして得られる本発明の化粧床材は、溝部4の内面にまで一般上面部と同一意匠の化粧シート3が積層されているので、溝加工を施した無垢材床板の如き外観を呈するものである。しかし、用途や使用者の嗜好等によっては、溝部4が一般上面部と異なる色調、特に茶褐色や黒褐色、黒色等、一般上面部よりも濃色に着色された意匠が好まれる場合もある。そのような場合には、予め溝部4に相当する箇所に濃色のインキで印刷する等して濃色部31を形成した化粧シート3を使用して、その濃色部31と硬質熱可塑性樹脂層2の溝部4との位置を合わせながら積層する(図2)か、若しくは、通常の化粧シート3を使用して積層後、ワイピング法等の公知の手法により、溝部4に化粧シート3よりも濃色の着色層6を形成する(図3)とよい。
【0024】
【実施例】
実施例1
<化粧シートの作製>
厚さ60μmの無延伸着色ポリプロピレン樹脂フィルムを基材シートとしてその表面にコロナ放電処理を施して濡れ指数を38mN/m以上に調整し、その表面にウレタン樹脂系インキにてグラビア印刷法により隠蔽層及び木目柄の絵柄層を順次印刷形成した。次いで該印刷面に、エチレン−エチルアクリレート系接着性樹脂層20μmと、光安定剤0.2重量%及び紫外線吸収剤0.3重量%を添加したランダム共重合ポリプロピレン樹脂90μmとを共押出ラミネートして、透明樹脂層を形成すると同時に、金属製エンボスロールにて導管柄のエンボスを施し、冷却固化後、該透明樹脂層の表面にコロナ放電処理を施して濡れ指数を38mN/m以上に調整し、表面全体に2液硬化型ウレタン系トップコート剤をグラビアコート法にて乾燥後の塗布量2g/m2に施し乾燥硬化させて表面保護層を形成した後、基材シートの裏面にコロナ放電処理を施して濡れ指数を38mN/m以上に調整し、シリカ粉末を配合したウレタン樹脂系プライマー剤をグラビアコート法にて乾燥後の塗布量1g/m2に施してプライマー層を形成し、シートを巻き取った。数日間養生後、表面保護層として紫外線硬化型樹脂をグラビアコート法にて、硬化後の塗布量がそれぞれ3g/m2となるように2層塗工し、紫外線照射により硬化させて、化粧シートを作製した。
【0025】
<硬質熱可塑性樹脂層の作製>
ポリプロピレン樹脂65重量部、木粉(平均粒径30μm)30重量部及び滑剤5重量部を混合混練してなる木質樹脂組成物を異形押出成形法にて厚み3mm、幅300mmの長尺板状に成形し、その上面に押出方向に平行に75mm間隔で開口幅2mm、深さ1mmのV字状溝部をルーター加工により形成して、硬質熱可塑性樹脂層を作製した。
【0026】
<化粧床材の作製>
厚み12mmの合板上に、水性2液硬化型ウレタン系接着剤をロールコーターにより乾燥後の塗布量が7g/m2となるように塗布し、該塗布面に上記硬質熱可塑性樹脂層の溝加工を施していない側の面を向けて貼り合わせた。しかる後、該硬質熱可塑性樹脂層の上面にコロナ放電処理を施した後、予め裏面に一液湿気硬化型ポリウレタン系ホットメルト接着剤を厚み80μmに均一に塗布した上記化粧シートをラッピング法により貼り合わせて、本発明の化粧床材を得た。
【0027】
実施例2
<化粧シートの作製>
上記実施例1における化粧シートの作製手順において、基材シートの表面への隠蔽層及び木目柄の絵柄層の印刷形成に引き続き、化粧床材の完成時に溝部となる部分に、前記絵柄層(隠蔽層を含む)よりもはりかに濃い、ほぼ黒色の線を、幅1mm、間隔60mmで印刷して濃色部を形成し、その他は上記実施例1と同様の手順で化粧シートを作製した。
【0028】
<硬質熱可塑性樹脂層の作製>
上記実施例1における硬質熱可塑性樹脂層の作製手順において、異形押出成形する長尺板状体の厚みを2mmに変更すると共に、溝部の間隔を60mm、溝部の断面形状を斜面部分が半径1mmの上に凸の4分の1円筒面からなる開口幅2mm、深さ1mmのR面V字状(R溝)に変更し、その他は上記実施例1と同様の手順で硬質熱可塑性樹脂層を作製した。
【0029】
<化粧床材の作製>
厚み5mmの合板上に、上記硬質熱可塑性樹脂層及び上記化粧シートを、上記実施例1と同一の要領で、但し、硬質熱可塑性樹脂層の溝部と化粧シートの濃色部との位置を整合させつつ、順次貼り合わせて、本発明の化粧床材を作製した。
【0030】
実施例3
<硬質熱可塑性樹脂層の作製>
上記実施例1における硬質熱可塑性樹脂層の作製手順において、異形押出成形する長尺板状体の厚みを1.5mmに変更すると共に、溝部の開口幅を1mm、深さを0.5mmに変更し、その他は上記実施例1と同様の手順で硬質熱可塑性樹脂層を作製した。
【0031】
<化粧床材の作製>
厚み6mmの合板上に、上記硬質熱可塑性樹脂層と、上記実施例1において作製したものと同一の化粧シートとを、上記実施例1と同一の要領で順次貼り合わせた後、その表面の溝部に、化粧シートの絵柄層(隠蔽層を含む)よりもはりかに濃い、ほぼ黒色に着色した2液硬化型ウレタン系樹脂をワイピング法により埋め込んで、本発明の化粧床材を作製した。
【0032】
【発明の効果】
本発明の化粧床材は、木質基材と化粧シートとの間に硬質熱可塑性樹脂層を設けたことにより、表面硬度が高く耐キャスター性に優れており、しかも、硬質熱可塑性樹脂層に溝部を設け、該溝部の内面にも沿わせる様に硬質熱可塑性樹脂層上の全面に熱可塑性樹脂製の化粧シートを積層したことにより、溝部から層間に水や溶剤等が浸透して膨れや剥離の原因となることがなく、耐水性や耐溶剤性に優れている。さらに、その表面は溝加工による立体感を有しており、溝部が一般上面部と同一意匠の無垢材調床材、あるいは溝部が一般上面部よりも濃色に着色されたワイピング調床材のいずれにおいても、意匠感にも優れた化粧床材を簡便に製造することができるという優れた実用的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧床材の実施の形態を示す模式断面図。
【図2】本発明の化粧床材の実施の形態を示す模式断面図。
【図3】本発明の化粧床材の実施の形態を示す模式断面図。
【符号の説明】
1 木質基材
2 硬質熱可塑性樹脂層
3 化粧シート
31 濃色部
4 溝部
5 C面部
6 着色層
Claims (4)
- 木質基材上に硬質熱可塑性樹脂層を介して熱可塑性樹脂製の化粧シートが積層されてなる化粧床材において、前記硬質熱可塑性樹脂層の上面には、該硬質熱可塑性樹脂層を貫通しない深さの溝部が形成されており、前記化粧シートは前記硬質熱可塑性樹脂層の上面の溝部において該溝部の内面に沿うように積層されてなることを特徴とする化粧床材。
- 前記化粧シートは、前記硬質熱可塑性樹脂層上にラッピング法により積層されてなることを特徴とする請求項1に記載の化粧床材。
- 前記溝部に相当する箇所において、前記化粧シートは他の部分よりも濃色に着色されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧床材。
- 前記溝部において、前記化粧シート上に該化粧シートよりも濃色の着色層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧床材。
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Publications (1)
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JP2004143700A true JP2004143700A (ja) | 2004-05-20 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-10-22 JP JP2002306753A patent/JP2004143700A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080715 |