JP2015227029A - 化粧シートおよびそれを用いた床材 - Google Patents

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Abstract

【課題】木肌感と手触り感を得て化粧シートを面々で重ね合わせた際の摩擦熱を抑えることが可能な化粧シートを提供することにあり、また前記化粧シートを床面に用いて防滑性を有して転倒しにくい床材を提供すること。【解決手段】化粧シート表面に大柄な凹凸形状を設け、前記大柄な凹凸形状の凸部に微細な凹凸形状を設けてなり、前記大柄な凹凸形状は凹凸の深さが60〜80μmで凸部の面積比率が50〜60%であり、前記微細な凹凸形状は凹凸の深さが10〜15μmで凸部の面積比率が40〜50%であることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、住宅等の建築物における内装建築部材の表面化粧用として好適な化粧シートに関し、特には内装床材の床面に用いて優れた木肌感や触感、歩行感を有する化粧シート及びそれを用いた床材に関する。
木目模様を持った化粧シートは従来、住宅用建材、家具、電気製品等の分野に広く利用されている。このような化粧シートは、いわゆるエンボス版を用いて化粧シートの表面に凹凸を賦型することによって製造されていた。天然木に近い質感を持つ意匠性の高い化粧シートを製造するためには、天然木の木目模様を忠実に再現し、艶を抑え、かつ見た目の木肌感や手触り感を有するエンボス版が求められていた。
見た目の木肌感を有するエンボス版としては、木目の導管部分を除き、比較的微細な凹凸からなるものが用いられている。これにより表面の艶も抑えることが可能となり、表面保護層へのマット剤の添加量も低く抑えることが可能となっている。
一方、手触り感を求める通常のエンボス版としては、比較的大柄な凹凸からなるものが用いられている。これにより木の手触り感やぬくもりを感じる表面となる。また住宅内用の床面に用いる場合は防滑性が得られ、スリッパや靴下でも転倒しにくいものとなり好ましい。表面の艶はさほど低下しないが、表面保護層へ適宜マット剤を加えることで艶を抑えることが可能となる。
しかしながらこれら化粧シートは、施行現場まで運搬する際には面々で合わせた状態で積み重ねて搬送することが通常であり、その際面々での摩擦熱が発生してしまい、凹凸を賦型した熱可塑性樹脂が部分的に溶融してエンボス形状が崩れるという問題が発生していた。
この問題に対しては、樹脂層の樹脂を変更することで溶融温度を高くする方法が考えられるが、エンボス成形加工適性が低下しかつ樹脂のコスト増につながり好ましくない。耐熱保護層を設ける方法も考えられるが、温度が上昇すれば容易に熱が伝わり下層の熱可塑性樹脂層が溶けることが確認されている。保護層が厚すぎればエンボスによる凹凸形状自体が崩れてしまう。木肌感や手触り感を出す為に表面層への添加剤の添加などエンボス形成以外の方法も検討されているが、表面への添加剤の分散度合いの調整など困難なことが多く、さらに木肌感と手触り感を得て化粧シートを面々で重ね合わせた際の摩擦熱を抑えるということは出来なかった。
特開2005−307582 特開2012−158914
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、すなわちその課題とするところは、木肌感と手触り感を得て化粧シートを面々で重ね合わせた際の摩擦熱を抑えることが可能な化粧シートを提供することにあり、また前記化粧シートを床面に用いて防滑性を有して転倒しにくい床材を提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、少なくとも表面側に凹凸形状を設けた樹脂層を有してなる化粧シートにおいて、前記化粧シート表面に大柄な凹凸形状を設け、前記大柄な凹凸形状の凸部に微細な凹凸形状を設けてなり、前記大柄な凹凸形状は凹凸の深さが60〜80μmで凸部の面積比率が50〜60%であり、前記微細な凹凸形状は凹凸の深さが10〜15μmで凸部の面積比率が40〜50%であることを特徴とする化粧シートである。
またその請求項2記載の発明は、前記凹凸形状を設けた樹脂層が熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の化粧シートである。
またその請求項3記載の発明は、前記化粧シートの表面の60度光沢値が5〜8であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の化粧シートである。
またその請求項4記載の発明は、前記凹凸形状を設けた樹脂層の表面側に硬化型樹脂からなる保護層を設けてなり、前記保護層中に添加するマット剤の量が硬化型樹脂100重量部に対して20重量部以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の化粧シートである。
またその請求項5記載の発明は、請求項1〜4記載の前記化粧シートを下地基材に貼り合わせてなることを特徴とする床材である。
本発明はその請求項1記載の発明により、大柄な凹凸とその凸部に微細な凹凸を設けることで木肌感と手触り感を得、かつこれら凹凸の深さと凸部の面積比率を限定することで、面々で合わせた状態での摩擦熱を抑えた化粧シートを提供することを可能とした。
本発明者らは面々での動摩擦係数が低くなれば摩擦熱が抑えられるものと判断していたが、エンボス形状を大幅に変更することは木目の意匠性や木肌感と手触り感を損なうこととなる。そこでさらに凸部の面積比率に注目し、これが30%を下回ると大幅に摩擦熱が抑えられることを見出した。そこで大柄な凹凸と微細な凹凸の、凹凸の深さと凸部の面積比率を限定し、大柄な凹凸の凸部に微細な凹凸を設けることで、化粧シート表面の面積比率を所望の範囲としてかつ木肌感と手触り感を両立することを可能とした。
本発明はその請求項2記載の発明により、前記凹凸を設ける樹脂層として熱可塑性樹脂からなるものを用いることで、前記請求項1により摩擦熱による凹凸形状の崩壊を防止した上で凹凸の成形加工適性がより容易なものとなり、製造コストや材料コストが低減された化粧シートを提供することを可能とした。
本発明はその請求項3記載の発明により、表面の光沢を所望の範囲とすることで、艶を低下させまた艶変化を分かりにくくすることを可能とし、意匠性が更に向上した化粧シートを提供することを可能とした。
本発明はその請求項4記載の発明により、前記所望の光沢を調整するのに必要となるマット剤の量を一定以下とすることを可能とし、さらに製造コストや材料コストが低減された化粧シートを提供することを可能とした。
本発明はその請求項5記載の発明により、前記のようにして得た化粧シートを床面に用いることで、防滑性が得られ、スリッパや靴下でも転倒しにくい床材を提供することを可能とした。
本発明の化粧シートの一実施例の断面の構造を示す説明図である。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の化粧シートの一実施例の断面の構造を示す。床材用木質基材1の上に適宜設けるバッカー層2を介して化粧シート3を設けてなることで床材としてなるものであり、前記化粧シート3は、適宜設ける化粧シート基材31と絵柄模様層32との上に凹凸形状を設けた樹脂層33を設けてなるものであり、適宜設ける硬化型樹脂からなる保護層34とからなる。
本発明における化粧シートの一実施例において図示はしないが、各層間には層間の接着性を向上させるために接着剤層やアンカー層、プライマー層等を適宜設けても良い。
床材用木質基材1としては木材、合板など床面に用いることのできるものであれば特に材質を限定するものではなく、南洋材合板、針葉樹合板、パーティクルボード、中密度繊維板、日本農林規格に規定される普通合板が使用可能である。また、木紛添加オレフィン系樹脂からなる基材も使用可能である。床材用木質基材1の厚みは3〜25mm程度が好適である。
適宜設けるバッカー層2としては、前記床材用木質基材1に用いられる材料より、床材としてのクッション性、耐キャスター性などの各種物性の為に設けて良いし、設けなくても良い。バッカー層2に用いる材料としては従来公知の樹脂材料が使用可能であるが、特にはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどが好適に用いられる。これら樹脂を単独で用いても良いし、適量の共重合ポリエステル樹脂やエラストマー樹脂を混合しても良い。さらに、炭酸カルシウム、タルク、クレー、ガラス粉末、ガラス繊維、金属粉等の無機系充填材や、木粉、紙粉等の有機系充填材を添加してもよい。バッカー層2の厚みは前記のように前記床材用木質基材1に用いられる材料により0〜1mm程度で選択される。
本発明における化粧シート3は、特に床材用に用いられる従来公知の材料からなるものが使用可能である。化粧シート基材31としては化粧シートに木質系基材に対する隠蔽性を付与するために着色したものが好適に用いられる。着色するには前記ポリオレフィン系樹脂に顔料、染料などを適宜添加することで可能であるが、その表面全面あるいは裏面全面に印刷によりベタ印刷層を設けるということでも可能である。化粧シート基材31の厚みは、50〜150μmが好ましい。
絵柄模様層32は所望の絵柄の意匠を付与するために適宜設けられるものである。前記所望の絵柄の種類は特に限定されず、例えば木目柄、石目柄、布目柄、砂目柄、抽象柄、幾何学図形、文字又は記号、或いはそれらの組み合わせ等、所望により任意である。
絵柄模様層32は印刷インキ等の印刷により設けることが可能である。印刷インキ等の種類は特に限定されず、従来、係る化粧シートに使用されている任意の印刷インキを使用することが出来る。
具体的には例えばセルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ、アルキド、ポリアミン等のバインダー樹脂を単独もしくは各変性物の中から適宜選択すればよい。これらは、水性、溶剤系、エマルジョンタイプのいずれでも問題なく、また1液タイプでも硬化剤を使用した2液タイプでも任意に選定可能である。さらに紫外線や電子線等の照射によりインキを硬化させることも可能である。中でも最も一般的な方法は、ウレタン系のインキをイソシアネートで硬化させる方法である。
これらバインダー以外には通常のインキに含まれている有機又は無機の染料又は顔料や、必要に応じて耐湿顔料、充填剤、粘着付与剤、分散剤、消泡剤、安定剤その他の添加剤を適宜添加し、適当な希釈溶剤で所望の粘度に調整してなる、従来公知の任意の印刷インキが使用可能である。
本発明における凹凸形状を設けた樹脂層33としては、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、アクリル等の合成樹脂、あるいはこれら合成樹脂の発泡体、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合ゴム、ポリウレタン等のゴムなどが挙げられるが、その中でも特に、ポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。具体的にはエチレン、プロピレン、ブテン、の単独重合あるいはこれら2種以上の共重合樹脂、もしくはそれらの混合樹脂からなるものが好ましい。凹凸形状を設けた樹脂層33は前記適宜設ける絵柄模様層32が表面側より目視できるように透明あるいは半透明であることが好ましい。またこれらの樹脂中には、必要に応じて、紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤、酸化防止剤、加工安定剤、などの各種添加剤を添加しても良い。凹凸形状を設けた樹脂層33の層厚としては50〜150μmが好適である。凹凸形状を設けた樹脂層33の作成方法としては、前記絵柄模様層32を設けた化粧シート基材31上に溶融押出同時エンボスにより押出成形と同時に貼り合せる方法が好適である。
本発明における凹凸形状を設けた樹脂層33には、その表面に大柄な凹凸形状を設け、前記大柄の凹凸形状の凸部に微細な凹凸形状を設けてなり、前記大柄な凹凸形状は凹凸の深さが60〜80μmで凸部の面積比率が50〜60%であり、前記微細な凹凸形状は凹凸の深さが10〜15μmで凸部の面積比率が40〜50%であることを特徴とする。本発明はこの構成により、化粧シート全体の凸部の面積比率を20〜30%とし、なおかつ木肌感と手触り感を両立しつつ、面々で合わせた状態での摩擦熱を抑えることを可能としている。
適宜設ける硬化型樹脂からなる保護層34としては、電子線硬化型樹脂や紫外線硬化型樹脂や2液ウレタン硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などの硬化型樹脂に、耐摩耗性、耐汚染性、耐擦傷性、すべり性などを考慮して公知の紫外線吸収剤、光安定剤、ガラスビーズなどを添加して、6〜15g/mで塗布して設けても良い。
本発明では特にこの硬化型樹脂からなる保護層34に、添加するマット剤の量が硬化型樹脂100重量部に対して20重量部以下とすることで、前記凹凸形状を設けた樹脂層33による凹凸形状との組み合わせで化粧シートの表面の60度光沢値を5〜8とすることを可能とし、これにより意匠性が更に向上した化粧シートをコストや材料コストが低減されたものとして得ることを可能としている。
マット剤としては無機質微粉末、有機フィラーなどを用いることができる。無機質微粉末としては、シリカ、クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、合成ケイ酸塩、ケイ酸微粉末等が使用でき、有機フィラーとして、アクリル、ウレタン、ナイロン、ポリプロピレン、尿素系樹脂などからなるフィラー、スチレン架橋フィラー、ベンゾグアナミン架橋フィラーなどが挙げられる。粒径は1〜40μm程度であることが好ましく、2〜20μmであることが特に好ましい。このようなフィラーの種類については、処理/未処理問わず、従来公知のものが使用でき、これらを単独で、あるいは2種以上を混合して使用することができる。また、不定形のシリカも好ましく用いられる。
化粧シート基材31として厚さ70μmのポリエチレンフィルム(リケンテクノス(株)製)を使用し、その片面に絵柄模様層32としてグラビアインキ(東洋インキ製造(株)製「ラミスター」)で木目印刷をグラビア印刷機により印刷して設けた。前記化粧シート基材31の印刷面とは逆面に、シリカ粉末含有プライマー層を塗布厚1μmで塗工した。前記絵柄模様層32の上に接着剤層として2液硬化型のポリエステル系アンカーコート剤を塗布厚1μmで塗工した。
前記接着剤層の上に、表面に凹凸形状を設けた樹脂層33として、透明マレイン酸変性ポリプロピレンと透明ポリプロピレン(プライムポリマー(株)製)とを、前記透明マレイン酸変性ポリプロピレンの側が接着剤層側となるようにして膜厚比1:9で、厚み125μmになるよう共押出しラミネートした。このとき前記透明ポリプロピレンの表面にラミネートと同時に、大柄な凹凸形状の深さが80μmで凸部の面積比率が54%であり、その凸部に微細な凹凸形状の深さが15μmで凸部の面積比率が41%となるエンボス版を用いて、最表面の凸部面積比が22%となる凹凸形状を設けた。
その後前記表面に凹凸形状を設けた樹脂層33の表面に主に硬化型樹脂からなる保護層34として、熱硬化型樹脂(DICグラフィックス(株)製アクリルウレタン系樹脂)を乾燥後に9g/mとなるよう塗工し、次いで紫外線硬化型樹脂(DICグラフィックス(株)製ウレタンアクリレート樹脂)を乾燥後に7g/mになるよう塗工した。このとき前記保護層34における前記硬化型樹脂100重量部に対して20重量部となるよう、前記紫外線硬化型樹脂にマット剤としてシリカを含有させている。続いて紫外線照射により硬化させることで化粧シートを得た。
<比較例1、2>
前記表面に凹凸形状を設けた樹脂層33のエンボス形状およびマット剤の含有量を後述する表1のようにした以外は実施例1と同様にして、比較例1および比較例2の化粧シートを得た。
<床材の作成>
実施例1、比較例1、比較例2の化粧シートを、厚み12mmの合板の表面に接着剤として2液水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製「リカボンド」(BA−10L/BA−11B=100:2.5))をウェット状態で100g/mに塗工した後貼り合わせ、24時間養生し床材とした。
<性能評価:動摩擦係数>
実施例1、比較例1および比較例2の化粧シートについて、それぞれ同じシート2枚の表面同士での動摩擦係数を、滑り性試験器(Imass「SP−2000」)にて測定した。一方の化粧シートを水平面に固定し、200gのおもりに巻いたもう一方の化粧シートを面々で合わせて置き、次いで化粧シートの幅方向に100mm/minで引張り測定を行った。測定開始から1秒間の初動時間は除き、その後の測定値の平均値を表1に示す。
<性能評価:静摩擦係数測定>
実施例1、比較例1および比較例2の化粧シートの表面を、ポータブル摩擦計(新東化学(株)製「HEIDONトライボギア ミューズType94i−II」)にて静摩擦係数を測定した。すべり片に平織り綿を使用し、化粧シートの流方向に20回測定した平均値を表1に示す。
<性能評価:摺動温度測定>
前記のように実施例1、比較例1、比較例2のそれぞれの化粧シートを貼りあわせて作成した床材について、化粧シートの面々で摺動させた場合の温度上昇を測定した。摺動箇所付近の化粧シート表面にデータコレクター(安立計器(株)製「AM−7002」)のセンサーを取り付け、電動サンダー(日立工機(株)製「ミニサンダFSV12SG」)にて1kg/cmの荷重で30秒間摺動させたときの化粧シートの表面温度を1秒間隔で測定した。測定での最大温度を表1に示す。
<性能評価:60度光沢値>
光沢計((株)堀場製作所製「IG−310」)にて化粧シート表面の光沢値を測定した。測定結果を表1に示す。
<性能評価:木肌感と手触り感>
木肌感や手触り感について、10人の試験員に対して官能試験を実施した。木肌感、手触り感のそれぞれについて、良いとした人が0人であれば×、1〜6人であれば△、7〜10人であれば○として評価した。表1に官能試験の結果を示す。
表1に示すように、実施例1は比較例1、2と比較して優れた性能評価結果が得られた。さらに動摩擦係数および静摩擦係数についてはどちらも実施例1は比較例1、2に比べて低い値であり、化粧シート面の荷重を逃がす効果があると考えられる。このことは例えば床材を積み重ねて輸送する際の化粧シート表面の傷め難さといった点で見ても有利なものとなる。
本発明の化粧シートは住宅等の建築物における内装建築部材の表面化粧用として利用可能であり、特には内装床材の床面に用いて床材として利用可能である。
1…床材用木質基材
2…バッカー層
3…化粧シート
31…化粧シート基材
32…絵柄模様層
33…表面に凹凸形状を設けた樹脂層
34…硬化型樹脂からなる保護層

Claims (5)

  1. 少なくとも表面側に凹凸形状を設けた樹脂層を有してなる化粧シートにおいて、前記化粧シート表面に大柄な凹凸形状を設け、前記大柄な凹凸形状の凸部に微細な凹凸形状を設けてなり、前記大柄な凹凸形状は凹凸の深さが60〜80μmで凸部の面積比率が50〜60%であり、前記微細な凹凸形状は凹凸の深さが10〜15μmで凸部の面積比率が40〜50%であることを特徴とする化粧シート。
  2. 前記凹凸形状を設けた樹脂層が熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の化粧シート。
  3. 前記化粧シートの表面の60度光沢値が5〜8であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の化粧シート。
  4. 前記凹凸形状を設けた樹脂層の表面側に硬化型樹脂からなる保護層を設けてなり、前記保護層中に添加するマット剤の量が硬化型樹脂100重量部に対して20重量部以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の化粧シート。
  5. 請求項1〜4記載の前記化粧シートを下地基材に貼り合わせてなることを特徴とする床材。
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