JP6588351B2 - 成膜方法 - Google Patents

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本発明は、成膜方法に関し、より詳しくは、スパッタリングにより大面積の基板に高融点金属膜を成膜するものに関する。
液晶ディスプレイの製造工程には、基板に高融点金属膜を成膜する工程と、この成膜した高融点金属膜をエッチングして電極パターンを形成する工程がある。高融点金属膜の成膜には、生産性の高いマグネトロン型スパッタリング法が用いられている。近年の液晶ディスプレイの大型化に伴い、真空処理室内に各々が同一の高融点金属で構成される同一形状の複数枚のターゲットを並設し、各ターゲットを並設した領域より小さい面積の基板を各ターゲットに対向配置し、各ターゲットの基板側に漏洩磁場を作用させた状態でスパッタ電源により各ターゲットに夫々電力投入してスパッタリングし、基板の各ターゲットとの対向面にスパッタ粒子を堆積させることで高融点金属膜を成膜している。
ここで、複数枚のターゲットを所定間隔で並設したものでは、各ターゲット相互間の領域からはスパッタ粒子が放出されない。このため、基板表面での膜厚分布が波打つように(例えば、同一の周期で膜厚の厚い部分と薄い部分とが繰返すように)不均一になることが知られている。そこで、成膜中、各ターゲットを一体にかつ処理基板に対し平行に一定速度で往復動させるものが例えば特許文献1で知られている。このものでは、ターゲットの並設方向を移動方向とし、成膜中、処理基板に対して平行に各ターゲットを一体に相対往復動させてスパッタ粒子が放出されない領域を変えることで、上記膜厚分布の不均一を改善している。
しかしながら、上記従来例の方法で成膜した高融点金属膜をエッチングする際、基板の中央領域と外周領域との間でエッチングレートの差が大きくなり、その結果として、エッチング形状の差が大きくなることが判明した。本発明者らは鋭意研究を重ね、基板の中央領域と外周領域におけるエッチングレートの差は、それぞれの領域間で高融点金属膜の引張応力の差が大きいことに起因するとの知見を得た。
特開2010−236051
本発明は、上記知見に基づき、基板の中央領域と外周領域との間で引張応力差の小さい高融点金属膜を成膜できる成膜方法を提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するため、真空処理室内に各々が同一の高融点金属で構成される同一形状の少なくとも3枚のターゲットを並設し、各ターゲットを並設した領域より小さい面積の基板を各ターゲットに対向配置し、各ターゲットの基板側に漏洩磁場を作用させた状態でスパッタ電源により各ターゲットに夫々電力投入してスパッタリングし、基板の各ターゲットとの対向面に高融点金属膜を成膜する本発明の成膜方法は、基板のターゲット並設方向の両外縁部が夫々対向するターゲットを起点ターゲットとし、起点ターゲット及び起点ターゲットからターゲット並設方向外方に位置するターゲットを第1ターゲット群、起点ターゲットからターゲット並設方向内方に位置するターゲットを第2ターゲット群とし、スパッタ電源により第1ターゲット群の各ターゲットに投入する電力を定常電力とし、定常電力より高い電力を第2ターゲット群の各ターゲットに電力投入するように制御することを特徴とする。
本発明によれば、第2ターゲット群の各ターゲットへの投入電力を高く設定するため、基板の中央領域に入射するスパッタ粒子のエネルギーを高めることができ、この中央領域に緻密な高融点金属膜が成膜される。従って、基板の中央領域に成膜される高融点金属膜の引張応力を小さくすることができ、基板の外周領域に成膜される高融点金属膜の引張応力との差を小さくすることができる。
本発明において、前記第1ターゲット群の各ターゲットに電力投入してスパッタリングする間、前記第2ターゲット群の各ターゲットへの電力投入を所定時間停止させれば、第2ターゲット群の各ターゲットに対向する基板の中央領域の膜厚を調整できる。この場合、基板の外周領域に成膜する膜厚と同等の膜厚で基板の中央領域に成膜した時点で電力投入を停止するように制御すれば、膜厚の面内均一性よく高融点金属膜を成膜できて有利である。この場合、第2ターゲット群の各ターゲットに間欠的に電力投入すれば、当該各ターゲットへの再付着膜の付着を抑制できてよい。また、前記第2ターゲット群の各ターゲットへの電力投入を所定時間停止させる代わりに、前記第2ターゲット群の各ターゲットへ投入する電力を、ゼロより高く定常電力より低い電力に所定時間低下させれば、所定時間停止させる場合と比較して、当該各ターゲットに付着する再付着膜を減少させることができ、また、スパッタ電源への負荷を抑制できてよい。
本発明に係る成膜方法を実施するスパッタリング装置の構成を模式的に示す図。 各ターゲットへの電力投入を示すタイミングチャート。 各ターゲットへの電力投入の他の例を示すタイミングチャート。 各ターゲットへの電力投入の他の例を示すタイミングチャート。 並設したターゲットの他の例を模式的に示す図。
以下、図面を参照して、基板を矩形のガラス基板とし、この基板の一方の面に高融点金属膜を成膜する場合を例に本発明の実施形態の成膜方法を説明する。以下においては、各ターゲットから基板に向かう方向を上とし、ターゲットの並設方向を左右方向とし、図1を基準に、上、下、左、右といった方向を示す用語を用いるものとする。
図1を参照して、SMは、本実施形態の成膜方法を実施することができるマグネトロン方式のスパッタリング装置(以下「スパッタ装置」という)である。スパッタ装置SMは、真空処理室10を画成する真空チャンバ1を備え、真空処理室10内は、ロータリーポンプ、ターボ分子ポンプなどの真空排気手段Pを用いて所定の真空度に維持される。
真空処理室10内の上部には、基板Sをその下面(成膜面)を開放して保持するホルダ2が設けられている。尚、ホルダ2を左右方向に移動する公知の駆動手段を設け、成膜中、基板Sを左右方向に移動するように構成してもよい。この場合、後述する膜厚分布の不均一を、基板Sを左右方向に往復動させることで解消することができる。
真空処理室10内の下部には、カソード電極Cが設けられている。カソード電極Cは、基板Sに平行な同一平面内で左右方向に等間隔で並設される少なくとも3枚(本実施形態では4枚)のターゲット31a〜31dを有する。各ターゲット31a〜31dは、Mo、W、Cr及びTaの中から選択される1種の高融点金属または2種以上の高融点金属の合金(例えば、Mo−W)など、基板S表面に成膜しようとする薄膜の組成に応じて公知の方法で同一形状(例えば、平面視矩形の略直方体)に作製されている。ターゲットの数は、ターゲットを並設した外形寸法が、基板Sの外形寸法よりも大きくなるように適宜設定される。各ターゲット31a〜31dの下面には、スパッタリングによる成膜中、ターゲット31a〜31dを冷却するバッキングプレート32a〜32dがインジウムやスズなどのボンディング材(図示せず)を介して接合されている。
各ターゲット31a〜31d及び各バッキングプレート32a〜32dは単一の支持板33で夫々支持され、支持板33には、ターゲット31a〜31dの周囲をそれぞれ囲うシールド板34が立設され、シールド板34が成膜時にアノードとしての役割を果たすと共に、プラズマのターゲット31a〜31dの下方への回り込みを防止する。各ターゲット31a〜31dは、真空チャンバ1外に配置されるスパッタ電源(DC電源や高周波電源)35a〜35dに各バッキングプレート32a〜32dを介して夫々接続され、各バッキングプレート32a〜32d及び各ターゲット31a〜31dに負の電位を持った所定電力が夫々投入できるようになっている。
また、カソード電極Cは、各ターゲット31a〜31dの下方に夫々位置させて配置した磁石ユニット4を有する。各磁石ユニット4は、各ターゲット31a〜31dに平行に設けられた磁性材料製の支持板41を有する。支持板41には、その中央部で線状に配置される中央磁石42と、支持板41の外周に沿って配置される周辺磁石43とが上側の極性をかえて設けられる。この場合、中央磁石42及び周辺磁石43の体積及び材質は、各ターゲット31a〜31dの上方に、釣り合った閉ループのトンネル状の磁束が所望の強さで形成されるように設計、選択されている。これにより、各ターゲット31a〜31dの基板S側に、スパッタリングに必要な漏洩磁場を作用させた状態を形成することが可能となる。
カソード電極Cの支持板33は、モータやエアーシリンダ等の駆動手段5の駆動軸51に連結され、また、磁石ユニット4は、モータやエアーシリンダ等の駆動手段6の駆動軸61に夫々一体に連結されている。そして、ターゲット31a〜31dを一体に左右方向に往復動できると共に、ターゲット31a〜31dの移動方向に沿う2箇所の位置の間で平行かつ等速で磁石ユニット4を一体に往復動できるようにしている。これにより、基板Sに対して各ターゲット31a〜31dが対向する位置を変化させることが可能となると共に、各ターゲット31a〜31d内においてスパッタレートが高くなる磁束の位置が変化し、各ターゲット31a〜31dの全面に亘って均等に侵食領域が得られる。尚、基板Sを保持するホルダ2に左右に移動する駆動手段を設け、成膜中、基板Sを左右方向に往復動するように構成した場合も、ターゲット31a〜31dが一体に往復動する場合と同様に、基板Sに対向するターゲット31a〜31dの位置を変化させることが可能となる。
真空チャンバ1には、アルゴン等の希ガスからなるスパッタガスを真空処理室10に導入するガス導入手段7が設けられている。ガス導入手段7は、例えば真空チャンバ1の側壁に取付けられたガス管71を有し、ガス管71は、マスフローコントローラ72を介してガス源73に連通している。そして、スパッタ装置SMは、マイクロコンピュータやシーケンサ等を備えた図示省略の制御手段を有し、後述する各スパッタ電源35a〜35dの制御のほか、駆動手段5,6、マスフローコントローラ72や真空排気手段Pの稼働が統括制御される。以下、上記スパッタリング装置SMを用いた本実施形態の成膜方法を説明する。
基板Sをホルダ2にセットし、真空処理室10のターゲット31a〜31dと対向した位置に基板Sを配置する。真空排気手段Pにより真空処理室10が所定圧力(例えば、10−5Pa)まで真空引きされると、ガス導入手段7を介してスパッタガスを所定流量で導入し、各ターゲット31a〜31dに対しスパッタ電源35a〜35dから夫々電力投入する。これにより、基板Sと各ターゲット31a〜31dとの間の空間にプラズマが形成され、プラズマ中のスパッタガスのイオンを各ターゲット31a〜31dに向けて加速させて衝撃させ、各ターゲット31a〜31dの表面からターゲット31a〜31dを構成するスパッタ粒子が基板Sに向かって飛散されて基板S表面に高融点金属膜が成膜される。
ここで、上記の如く、各ターゲット31a〜31d相互の間のシールド板34が存する領域からスパッタ粒子は放出されない。このため、ターゲット31a〜31dの並設領域に対して基板Sが静止した状態で位置していると、成膜した薄膜の当該基板Sの左右方向(すなわち、ターゲットの並設方向)に沿う膜厚分布をみると、波打つように、つまり、同一の周期で膜厚の厚い部分と薄い部分とが繰返すように不均一になる。そこで、成膜中、駆動手段5,6を駆動し、ターゲット31a〜31d及び磁石ユニット4を左右方向に移動させると、膜厚分布を向上させることができるが、基板Sの中央部分の高融点金属膜の引張応力が基板Sの外周部分に比べて著しく大きくなり、その結果、基板Sの中央部分と外周部分との間で高融点金属膜の引張応力の差が大きくなる。
本実施形態によれば、基板Sの並設方向の両外縁部が夫々対向するターゲット31a,31dを起点ターゲットとし、起点ターゲット31a,31d及び起点ターゲット31a,31dから並設方向外方に位置するターゲット(本実施形態では存在しない)を第1ターゲット群、起点ターゲット31a,31dから並設方向内方に位置するターゲット31b,31cを第2ターゲット群とし、図2の時刻t0において、スパッタ電源35により第1ターゲット群の各ターゲット31a,31dに投入する電力を定常電力P1とし、定常電力P1より高い電力P2を第2ターゲット群の各ターゲット31b,31cに電力投入するように制御する。
これによれば、基板Sの中央領域に入射するスパッタ粒子のエネルギーを高めることができ、この中央領域に緻密な高融点金属膜が成膜される。従って、基板Sの中央領域に成膜される高融点金属膜の引張応力を小さくすることができ、基板Sの外周領域に成膜される高融点金属膜の引張応力との差を小さくすることができる。
尚、上記の如く設定した電力P1,P2を同一時間投入すると、基板Sの外周部分の膜厚が中央部分の膜厚よりも薄くなる。このため、第1ターゲット群の各ターゲット31a,31dに電力投入してスパッタリングする間、第2ターゲット群の各ターゲット31b,31cへの電力投入を所定時間停止させることが好ましい。具体的には、基板Sの中央部分の膜厚が所定膜厚に達する時刻t1において、第2ターゲット群の各ターゲット31b,31cへの電力投入を一旦停止し、時刻t1〜t2までの間、第1ターゲット群の各ターゲット31a,31dのみに電力投入する。これによれば、膜厚の面内均一性よく高融点金属膜を成膜できて有利である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。上記実施形態においては、時刻t1〜t2の間、ターゲット31b,31cへの電力投入を停止しているが、図3に示すように、ターゲット31a,31dに電力投入してスパッタリングする時刻t0〜t18の間、ターゲット31b,31cへの電力投入を間欠的に行うようにしてもよい。この場合、時刻t11〜t12(t13〜t14、t15〜t16)の停止期間中にターゲット31b,31cに付着した再付着膜を時刻t12〜t13(t14〜15、t16〜t17)の電力投入期間に除去することができて有利である。
尚、図3では、ターゲット31b,31cへ投入する電力が、時刻t11〜t12(t13〜t14、t15〜t16)でゼロとなっているが、ターゲット31b,31cへ間欠的に電力を投入する形態としてはこれに限定されず、時刻t11〜t12(t13〜t14、t15〜t16)でゼロではない値を維持していてもよい。すなわち、図4に示すように、時刻t11〜t12(t13〜t14、t15〜t16)でにおいて、ターゲット31b,31cには、ゼロより高くP1より低い値の電力が投入される。このように、スパッタリングする時刻t0〜t18の間で、ターゲット31b,31cへ投入する電力の値を間欠的に変化させる場合においても、間欠的に投入電力を停止させる場合と同様に膜厚の面内均一性を向上させることができる上に、ターゲット31b,31cへ投入する電力がゼロとなることがないので、ターゲット31b,31cに付着する再付着膜を減少させることができ、またスパッタ電源35への負荷を抑制することができて有利である。
また、上記実施形態では、4枚のターゲット31a〜31dを並設する場合を例に説明したが、少なくとも3枚のターゲットを並設する場合に本発明を適用することができる。図5に示すように8枚のターゲット31a〜31hを並設する場合、基板Sの並設方向の両外縁部Sa,Sbが夫々対向するターゲット31b,31gを起点ターゲットとし、起点ターゲット31b,31g及び起点ターゲット31b,31gから並設方向外方に位置するターゲット31a,31hを第1ターゲット群とし、起点ターゲット31b,31gから並設方向内方に位置するターゲット31c〜31fを第2ターゲット群とすればよい。
以上の効果を確認するため、図1に示すスパッタリング装置SMを用い、以下の実験を行った。本実験では、基板Sは730×920mmのガラス基板とし、真空処理室10内で左右方向に往復動するターゲット31a〜31dとして、Mo製で270mm×1370mm×厚さ16mmの平面視略長方形に成形したものを用い、ターゲット31a〜31dと基板Wとの間の距離を150mmに設定した。スパッタリング条件として、真空処理室10内の圧力が0.3Paに保持されるようにArガスを導入した。そして、スパッタ電源35a,35dから第1ターゲット群の各ターゲット31a,31dに投入する電力P1を12.5kW、スパッタ電源35b,35cから第2ターゲット群の各ターゲット31b,31cに投入する電力P2を25kWに設定し、図2に示す時刻t0〜時刻t1までの時間を30sec、時刻t1〜時刻t2までの時間を30secに設定した。このような条件でスパッタリングして、基板S表面に300nmの膜厚でMo膜を成膜した。尚、ターゲット31a〜31dの往復動の幅は、各ターゲット31a〜31dの並設方向の寸法及び並設の間隔等を考慮し、得られる膜厚分布の値が小さくなるように調整される。
本実験によれば、基板Sの中央部分、外周部分のMo膜の引張応力は夫々442MPa,273MPa(引張応力の差は169MPa)であり、また、基板Sの左右方向に沿う膜厚分布は±1.9%であることが確認された。それに対して、全てのターゲット31a〜31dに同一の電力25kWを投入する点(成膜時間は30sec)を除いて上記スパッタリング条件で成膜した場合、膜厚分布は±3.2%であり比較的良好であったが、基板Sの中央部分、外周部分のMo膜の引張応力は夫々734MPa,30.5MPa(引張応力の差は703.5MPa)であることが確認された。これによれば、本発明の成膜方法を用いることで、基板の中央部分と外周部分との間で引張応力差の小さいMo膜を成膜できることが判った。
SM…スパッタリング装置、S…基板、10…真空処理室、31a〜31d…ターゲット、31a,31d…第1ターゲット群、31b,31c…第2ターゲット群、35a〜35d…スパッタ電源。

Claims (3)

  1. 真空処理室内に各々が同一の高融点金属で構成される同一形状の少なくとも3枚のターゲットを並設し、各ターゲットを並設した領域より小さい面積の基板を各ターゲットに対向配置し、各ターゲットの基板側に漏洩磁場を作用させた状態でスパッタ電源により各ターゲットに夫々電力投入してスパッタリングし、基板の各ターゲットとの対向面に高融点金属膜を成膜する成膜方法において、
    基板のターゲット並設方向の両外縁部が夫々対向するターゲットを起点ターゲットとし、起点ターゲット及び起点ターゲットからターゲット並設方向外方に位置するターゲットを第1ターゲット群、起点ターゲットからターゲット並設方向内方に位置するターゲットを第2ターゲット群とし、スパッタ電源により第1ターゲット群の各ターゲットに投入する電力を定常電力とし、定常電力より高い電力を第2ターゲット群の各ターゲットに電力投入するように制御することを特徴とする成膜方法。
  2. 前記第1ターゲット群の各ターゲットに電力投入してスパッタリングする間、前記第2ターゲット群の各ターゲットへの電力投入を所定時間停止させることを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  3. 前記第1ターゲット群の各ターゲットに電力投入してスパッタリングする間、前記第2ターゲット群の各ターゲットへ投入する電力を、ゼロより高く定常電力より低い電力に所定時間低下させることを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
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