JP6584763B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明の一側面は、建物に関する。
外周壁に面して吹抜け空間を設けるとともに、当該外周壁に窓を設けることによって室内空間の採光を確保した建物がある。このような建物が、例えば特許文献1に記載されている。
特開2002−194901号公報
特許文献1に記載された建物は、外周壁に面した吹抜け空間内には窓からの光を到達させ易いものの、外周壁から離れた空間には窓からの光を到達させ難い。このように、建物においては、採光部が設けられた外周壁から離れた空間においても光を到達させることが求められている。
そこで、本発明の一側面は、採光部が設けられた外周壁から離れた空間においても光を到達させることが可能な建物を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る建物は、所定階の直上階の外周壁に設けられた採光部と、所定階の床に設けられた開口部である第一の通光部と、所定階の直上階の床に設けられた開口部である第二の通光部と、所定階の直下階に設けられ、第一の通光部を挟んで採光部とは反対側に位置し、採光部からの光が第一の通光部及び第二の通光部を介して直線的に到達する至光部と、を備え、第一の通光部は、所定階の床において至光部側に設けられた至光部側床領域と、所定階の床において採光部側に設けられると共に至光部側床領域よりも床レベルが低くなるように設けられた採光部側床領域との間に、平面視において採光部の延在方向と平行に延在するように形成され、第二の通光部は、第一の通光部とは平面おいて重ならず、且つ平面視において採光部の延在方向と平行に延在するように形成されている。
この建物では、採光部側床領域が至光部側床領域よりも床レベルが低くなっていることにより、この床の段差を利用して、第一の通光部を介して多くの光を採光部から至光部へ導くことができる。すなわち、第一の通光部の周囲の床に段差が設けられているので、段差が無い場合よりも光が通る光路幅を広くすることができる。これにより、光を到達させたい空間である至光部が、採光部が設けられた外周壁から離れていても、至光部に多くの光を到達させることができる
採光部側床領域における第一の通光部側の端縁には、透光性を有する手摺りが設けられていてもよい。この場合には、手摺りを設けることによって至光部への採光の効率が低下することを抑制できる。
外周壁のうち採光部の下端に位置する端縁、及び至光部側床領域における第一の通光部側の端縁のうち、少なくともいずれかの端縁には、断面視において、採光部から至光部へ向かう光の進行方向に略並行な面取り部が設けられていてもよい。この場合には、これらの端縁が光の進行を遮ることを抑制でき、至光部への採光効率を高めることができる。
建物において、第一の通光部には、所定階と所定の直下階との間を昇降するための第一の直階段が備えられ、第二の通光部には、所定階と所定の直上階との間を昇降するための第二の直階段が備えられ、第一の直階段と第二の直階段の昇降方向は、所定の直上階の外周壁の延在方向と同じであってもよい。これにより、採光部から至光部へ向けて進む光を第一の直階段及び第二の直階段が阻害することを抑制できる。従って、至光部への採光効率を高めることができる。
所定の直上階の床における他の領域よりも床レベルが高い高床領域が、少なくとも第二の通光部の採光部に平行な辺に沿うとともに他の領域に連続して設けられていてもよい。所定の直上階の床に高床領域が設けられていることにより、第二の通光部周りの床の段差を利用して、第二の通光部を介して多くの光を採光部から至光部へ導くことができる。
本発明の一側面によれば、採光部が設けられた外周壁から離れた空間においても、光を到達させることができる。
実施形態に係る建物の1階の間取りを示す平面図である。 実施形態に係る建物の2階の間取りを示す平面図である。 実施形態に係る建物の3階の間取りを示す平面図である。 図1におけるIV−IV線に沿った断面図である。 図1におけるV−V線に沿った断面図である。 図1におけるVI−VI線に沿った断面図である。 採光窓から至光部に光が導かれる様子を模式的に示す断面図である。 変形例に係る建物であって、採光窓から至光部までの光路を平面視で模式的に示した平面図である。 変形例に係る建物を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1〜図6に示すように、建物Xは、平面視で略矩形状に形成された外周壁Wによって囲まれた3階建ての住宅用建物である。本実施形態では、部屋等の配置説明を容易にするため、図1〜図3の方位記号が示す通り、上方向を北側として説明する。
建物Xの1階(N−2階)について説明する。図1及び図4〜図6に示すように、建物Xの1階には、玄関土間10、1階居間11、及びダイニングキッチン12が設けられている。玄関土間10は、1階の南東の角部に設けられている。玄関土間10の南側には、玄関ドア10aが設けられている。1階居間11は、玄関土間10の北側に隣接し、且つ外周壁Wの東側外周壁W1及び北側外周壁W2に沿って設けられている。1階居間11と玄関土間10との間には、開閉可能な建具10bが設けられている。ダイニングキッチン12は、1階の南西の角部に設けられている。すなわち、ダイニングキッチン12の東側及び北側は、平面視でL字状に設けられた1階居間11によって囲まれている。
図2及び図4〜図6に示すように、建物Xの2階(N−1階)には、2階居間20、及び寝室21が設けられている。2階居間20は、2階の南側の位置に設けられている。2階居間20の床20fにおける北西の角部と、外周壁Wの西側外周壁W3とは離間している。すなわち、2階居間20の北西の角部と西側外周壁W3との間に第二の吹抜け部R2が設けられている。第二の吹抜け部R2は、1階のダイニングキッチン12の床から3階の天井に亘って設けられている。第二の吹抜け部R2は、ダイニングキッチン12、2階居間20及び後述する3階居室30に隣接するとともに、ダイニングキッチン12、2階居間20及び3階居室30に連通している。第二の吹抜け部R2は、平面視において、南北方向に延びている。
2階居間20の床20fには、開口部(第一の通光部)20cが設けられている。開口部20cは、南北方向に延びている。開口部20cは、東側外周壁W1と所定距離離間している。開口部20cの端縁と、1階居間11の床とは、第一の直階段S1によって接続されている。第一の直階段S1は、開口部20cを介して1階と2階との間を昇降するための階段である。第一の直階段S1の昇降方向は、南北方向に延びている。第一の直階段S1は、南側から北側に向かって下る向きに設けられている。平面視において、第二の吹抜け部R2と開口部20cとは、南北方向の位置がほぼ同じとなっている。
寝室21は、2階の北東の角部に設けられている。寝室21と西側外周壁W3とは離間している。2階居間20の北西の角部と北側外周壁W2とは離間している。すなわち、寝室21の西側に第一の吹抜け部R1が形成されている。第一の吹抜け部R1は、1階居間11の床から2階の天井に亘って設けられている。すなわち、1階居間11の北西の角部は、第一の吹抜け部R1となっている。
第一の吹抜け部R1と第二の吹抜け部R2とは、西側外周壁W3に沿って、南北方向において互いに連通している。2階居間20の床20fにおける第一の吹抜け部R1に面する端縁を端縁20faとする。第二の吹抜け部R2は、床20fの端縁20faに対して直交する端縁20fbに沿って設けられている。
2階居間20は、基準床部20a、及び低床部20bを有している。低床部20bは、第二の吹抜け部R2と開口部20cとの間に設けられている。基準床部20aは、低床部20bの南側、及び開口部20cの東側に広がっている。低床部20bは、基準床部20aよりも床レベルが低い。
低床部20bにおける開口部20c側(東側)の端縁には、南北方向に延びる手摺り22aが設けられている。手摺り22aは、透光性を有する。低床部20bにおける第一の吹抜け部R1に面する側(北側)の端縁20faには、東西方向に延びる手摺り22bが設けられている。手摺り22bは、透視性を有する。低床部20bにおける第二の吹抜け部R2に面する側(西側)の端縁20fbには、南北方向に延びる手摺り22cが設けられている。手摺り22cは透視性を有する。手摺り22a〜22cとして、例えば、線材を格子状に配置して形成された手摺り、或いは、透明な板材等で形成された腰壁状の手摺り等を用いることができる。
図3及び図4〜図6に示すように、建物Xの3階(N階)には、3階居室30、洗面・浴室31、及びベランダ32が設けられている。3階居室30は、3階の南側の位置に設けられている。3階居室は、基準床部30a、及び低床部30bを有している。低床部30bは、3階居室の北東の角部に設けられている。低床部30bは、基準床部30aよりも床レベルが低い。3階居室の床30fには、開口部(第二の通光部)30cが設けられている。開口部30cは、西側外周壁W3に隣接し、南北方向に延びている。
建物Xの3階において第二の吹抜け部R2には、第二の直階段S2が設けられている。第二の直階段S2は、開口部30cの端縁と、2階居間20の床20fとを接続している。第二の直階段S2は、開口部30cを介して2階と3階との間を昇降するための階段である。第二の直階段S2の昇降方向は、南北方向に延びている。第二の直階段S2は、北側から南側に向かって下る向きに設けられている。すなわち、平面視において、第二の直階段S2の上り方向は、第一の吹抜け部R1側に向かう方向である。第一の直階段S1と第二の直階段S2とは、平面視において、昇降方向が互いに平行であり、昇降方向が互いに逆方向となっている。
平面視において、3階の床30fに設けられた開口部30cと、2階の床20fに設けられた開口部20cとは、南北方向の位置がほぼ同じとなっている。床30fには、開口部30cの東側及び南側の端縁に沿って腰壁33が設けられている。
西側外周壁W3における開口部30cの近傍には、開口部W3aが設けられている。開口部W3aは、3階の床30fから3階の天井に亘って設けられている。開口部W3aには、採光窓(採光部)34が取り付けられている。本実施形態において、採光窓34は、折れ戸式の窓である。但し、採光窓34の種類は折れ戸式に限定されない。
洗面・浴室31は、3階居室の北側に設けられている。ベランダ32は、洗面・浴室31の北側に設けられている。
次に、建物の1階と2階との上下方向の関係について説明する。主に図6に示すように、ダイニングキッチン12の上方には、2階居間20が位置している。第一の吹抜け部R1は、ダイニングキッチン12及び2階居間20に隣接するとともに、ダイニングキッチン12及び2階居間20に連通している。ダイニングキッチン12の床12fと第一の吹抜け部R1の床R1fとは連続している。2階居間20の天井と第一の吹抜け部R1の天井とは連続している。第一の吹抜け部R1の床R1fは、ダイニングキッチン12側(南側)よりも、ダイニングキッチン12側とは反対側(北側)が高い雛壇状に形成されている。
建物Xの2階において、低床部20bは、基準床部20aよりも床レベルが低い。すなわち、第一の吹抜け部R1、低床部20b及び基準床部20aを通るように2階居間20を南北方向に沿って見たときに、2階居間20の床20fは、第一の吹抜け部R1側(北側)が第一の吹抜け部R1側とは反対側(南側)よりも低い雛壇状に形成されている。
ダイニングキッチン12の天井のうち、低床部20bの直下に位置する部分の天井12aの高さは、基準床部20aの直下に位置する部分の天井12bの高さよりも低い。ダイニングキッチン12において、低床部20bの直下には、テーブル12cが設けられている。すなわち、テーブル12cは、ダイニングキッチン12において天井高さが低い位置に設けられている。テーブル12cは、雛壇状に形成された第一の吹抜け部R1の床R1fの段差部分に近接する位置に配置されている。テーブル12cの周囲に、椅子12dが設けられていてもよい。
第一の吹抜け部R1の床R1fの最上段部には、着座装置11aが設けられている。着座装置11aは、例えば、ソファー、ベンチ、堀座卓等、着座が可能な装置である。
第一の吹抜け部R1の床R1fには、床下収納R1aが設けられている。床下収納R1aは、雛壇状に形成された床R1fの段差部分を利用して、側面に開口を有し横方向に収納部を引き出し可能な引き出し式の収納であってもよい。また、床下収納R1aは、上面の蓋が開閉可能に設けられた掘り込み式の収納であってもよい。
図1、図2及び図6に示すように、第一の吹抜け部R1には、床R1fの最上段部と2階の寝室21との間を昇降するための梯子11bが設けられている。なお、寝室21における第一の吹抜け部R1に面する側の壁21aには、開口部21bが設けられている。寝室21と第一の吹抜け部R1の床R1fとは、梯子11bを用いて開口部21bを介して往来することができる。寝室21と第一の吹抜け部R1の床R1fとの間を昇降可能な装置であれば、梯子11b以外の装置(例えば固定式の階段)を用いてもよい。
次に、建物Xの採光について説明する。ここでは、3階の西側外周壁W3に設けられた採光窓34から取り込んだ光を、1階に導く場合について説明する。ここで、図1に示すように、1階において光が導かれる領域を至光部A3とする。図7に示すように、至光部A3は、2階の床20fに設けられた開口部20cよりも下方に位置している。至光部A3は、採光窓34と、開口部20cとをつなぐ直線上に位置している。すなわち、至光部A3は、1階居間11において第一の直階段S1の東側の領域である。
なお、3階の床30fに設けられた開口部30cは、採光窓34と、2階の床20fに設けられた開口部20cとをつなぐ直線上に位置している。すなわち、採光窓34、3階の床30fに設けられた開口部30c、2階の床20fに設けられた開口部20c、及び至光部A3は、平面視において、南北方向の位置がほぼ同じとなっている。
図2に示すように、平面視において、2階の床20fにおける開口部20cよりも至光部A3側(東側)の領域を至光部側床領域A2とする。また、平面視において、2階の床20fにおける開口部20cよりも採光窓34側(西側)の領域を採光部側床領域A1とする。採光部側床領域A1とは、低床部20bの床部分である。上述したように、低床部20bは、基準床部20aよりも床レベルが低い。すなわち、採光部側床領域A1は、至光部側床領域A2よりも床レベルが低い。採光部側床領域A1は、平面視において、3階の床30fに設けられた開口部30cと、2階の床20fに設けられた開口部20cとの間に位置している。
西側外周壁W3における開口部W3aの端縁のうち、採光窓34の下端に位置する端縁には、図7に示すように断面視において、採光窓34から至光部A3へ向かう光の進行方向に略並行な(進行方向に沿った)面取り部W3bが設けられている。なお、断面視における断面とは、建物Xを鉛直方向に切った場合の断面である。至光部側床領域A2における開口部20c側(西側)の端縁には、図7に示すように断面視において、採光窓34から至光部A3へ向かう光の進行方向に略並行な面取り部A2aが設けられている。3階の床30fにおける開口部30cの端縁のうち、至光部A3側に位置する端縁には、図7に示すように断面視において、採光窓34から至光部A3へ向かう光の進行方向に略並行な面取り部30dが設けられている。
採光窓34から建物X内に入射した光は、3階の床30fに設けられた開口部30c、2階の床20fに設けられた開口部20cを介して至光部A3に到達する。
本実施形態は以上のように構成され、例えば図7に示すように建物Xの2階において、採光部側床領域A1が至光部側床領域A2よりも床レベルが低くなっている。これにより、この床の段差を利用して、2階の床20fに設けられた開口部20cを介して多くの光を採光窓34から至光部A3へ導くことができる。すなわち、開口部20cの周囲の床20fに段差が設けられているので、段差が無い場合よりも光が通る光路幅を広くすることができる。従って、光を到達させたい空間である至光部A3が、採光窓34が設けられた西側外周壁W3から離れていても、至光部A3に多くの光を到達させることができる。
また、採光部側床領域A1は、至光部側床領域A2よりも床レベルが低い。このため、例えば、採光部側床領域A1上に物が置かれていても、採光窓34から開口部20cへ向かう光が、採光部側床領域A1上に置かれた物によって遮られることを抑制できる。
2階の採光部側床領域A1における開口部20c側(東側)の端縁には、透光性を有する手摺り22aが設けられている。この場合、手摺り22aを設けることによって採光窓34から至光部A3への採光の効率が低下することを抑制できる。
西側外周壁W3の開口部W3aの端縁には、面取り部W3bが設けられている。2階の至光部側床領域A2における開口部20c側(西側)の端縁には面取り部A2aが設けられている。3階の床30fの開口部30cの端縁には面取り部30dが設けられている。これらの端縁に面取り部を設けることによって、これらの端縁が光の進行を遮ることを抑制でき、至光部A3への採光効率を高めることができる。
採光窓34は3階に設けられ、開口部30cは3階の床30fに設けられ、開口部20cは2階の床20fに設けられ、至光部A3は1階に設けられている。採光部側床領域A1は、2階に設けられている。このように、建物Xが3層構成であったとしても、3階に設けられた採光窓34から、開口部30c、及び開口部20cを介して1階に設けられた至光部A3に多くの光を到達させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図8に示すように、平面視において、2階の床20fに設けられた開口部20cが採光窓34よりも南北方向において南側に位置していてもよい。すなわち、採光窓34と2階の床20fに設けられた開口部20cとをつなぐ直線と、第一の直階段S1の昇降方向とが垂直以外の角度で交差していてもよい。この場合、3階の床30fに設けられた開口部30cは、平面視において、採光窓34と2階の床20fに設けられた開口部20cとをつなぐ直線上に位置している。第一の直階段S1と第二の直階段S2とは、平面視において、昇降方向が同じとなっている。また、第一の直階段S1及び第二の直階段S2は、平面視において、採光窓34から至光部A3へ向かう光の進行方向側(矢印Zで示す方向)に向かって下っている。なお、採光窓34から至光部A3へ向かう光の進行方向とは、採光窓34と2階の床20fに設けられた開口部20cとをつなぐ直線上に沿った方向である。具体的には、採光窓34から至光部A3へ向かう光の進行方向は、東西方向(第一の直階段S1の昇降方向に対して垂直な方向)に対して南側にずれている。このため、第一の直階段S1及び第二の直階段S2は、北側から南側へ向けて下っている。すなわち、第一の直階段S1及び第二の直階段S2は、採光窓34から至光部A3へ向けて光が下り方向に進むに従って下っている。
また、図8に示すように、第一の直階段S1の下端部(南側の端部)の位置は、第二の直階段S2の下端部(南側の端部)の位置よりも、第一の直階段S1の昇降方向に沿った下り方向側に位置している。すなわち、第一の直階段S1の下端部の位置は、第二の直階段S2の下端部の位置よりも、南側に位置している。これにより、採光窓34から至光部A3へ向けて進む光を、第一の直階段S1及び第二の直階段S2が阻害することを抑制できる。従って、至光部A3への採光効率を高めることができる。
また、図9に示すように、3階における開口部30c周りの床を基準高さよりも高くしてもよい。具体的には、3階において、3階の床30fにおける開口部30cよりも至光部A3側の領域に高床部(高床領域)30gを設ける。高床部30g以外の部分は、3階の基準床レベルとなる基準床部30eとする。高床部30gは、基準床部30eよりも床レベルが高い。この場合には、2階の開口部20c周りの床20fの段差と同様に、開口部30c周りの床30fの段差を利用して、開口部30cを介して多くの光を採光窓34から至光部A3へ導くことができる。
開口部W3aに設けられた採光窓34を介して建物X内に光を取り込んだが、採光窓34が設けられることに限定されない。例えば、採光窓34を設けずに、開口部(採光部)W3aを介して光を建物X内に取り込んでもよい。
また、上記実施形態及び変形例では、3階建ての建物Xを例に説明したが、3階建てに限定されない。上記で説明した建物Xの各部屋の用途は一例であり、各部屋の用途は限定されない。
20c…開口部(第一の通光部)、20f…床(採光部よりも下方に位置する床)、30c…開口部(第二の通光部)、30d,A2a,W3b…面取り部、30g…高床部(高床領域)、34…採光窓(採光部)、A1…採光部側床領域、A2…至光部側床領域、A3…至光部、S1…第一の直階段、S2…第二の直階段、X…建物。

Claims (5)

  1. 所定階の直上階の外周壁に設けられた採光部と、
    前記所定階の床に設けられた開口部である第一の通光部と、
    前記所定階の直上階の床に設けられた開口部である第二の通光部と、
    前記所定階の直下階に設けられ、前記第一の通光部を挟んで前記採光部とは反対側に位置し、前記採光部からの光が前記第一の通光部及び前記第二の通光部を介して直線的に到達する至光部と、
    を備え、
    前記第一の通光部は、前記所定階の床において前記至光部側に設けられた至光部側床領域と、前記所定階の床において前記採光部側に設けられると共に前記至光部側床領域よりも床レベルが低くなるように設けられた採光部側床領域との間に、平面視において前記採光部の延在方向と平行に延在するように形成され、
    前記第二の通光部は、前記第一の通光部とは平面おいて重ならず、且つ平面視において前記採光部の延在方向と平行に延在するように形成されている、建物。
  2. 前記採光部側床領域における前記第一の通光部側の端縁には、透光性を有する手摺りが設けられている、請求項1に記載の建物。
  3. 前記外周壁のうち前記採光部の下端に位置する端縁、及び前記至光部側床領域における前記第一の通光部側の端縁のうち、少なくともいずれかの端縁には、断面視において、前記採光部から前記至光部へ向かう光の進行方向に略並行な面取り部が設けられている、請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記第一の通光部には、前記所定階と所定階の直下階との間を昇降するための第一の直階段が備えられ、
    前記第二の通光部には、前記所定階の直上階と所定階との間を昇降するための第二の直階段が備えられ、
    前記第一の直階段と前記第二の直階段の昇降方向は、前記所定階の直上階の前記外周壁の延在方向と同じである、請求項1から3のいずれか一項に記載の建物。
  5. 前記所定階の直上階の床における他の領域よりも床レベルが高い高床領域が、少なくとも前記第二の通光部の前記採光部に平行な辺に沿うとともに前記他の領域に連続して設けられている、請求項1から4のいずれか一項に記載の建物。
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