JP6572125B2 - 作業機 - Google Patents
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特許文献1に開示された作業機は、基板と、基板上に搭載されたエンジンと、エンジンの前方と後方とに跨って設けられた支持フレームと、エンジンの前方に設けられた仕切り壁とを備えている。仕切り壁の後面には、支持フレームの前脚を取り付けるための脚取付部と、エンジンの前部を取り付けるためのエンジン取付部とが固定されている。
本発明に係る作業機は、基板と、前記基板の幅方向の一方側に設けられ且つ前記基板の前部から後部に向けて延びる第1縦リブと、前記基板に設けられたエンジンと、前記エンジンの前方に立設される支持フレームと、前記エンジンの前方で前記基板上の幅方向の他方側から前記第1縦リブに向けて延設され、前記エンジンの前部及び前記支持フレームの前部を支持する支持台と、前記エンジンの前部を支持するブラケットと、を備え、前記支持台は、前記基板上の幅方向の他方側に設けられた脚部と、前記脚部から前記第1縦リブに向けて延設されて当該第1縦リブに接続された板部と、を有し、前記第1縦リブに向けて延設された板部の上面に、前記ブラケットを固定する第1固定部及び前記支持フレームの前部を固定する第2固定部が設けられている。
また、前記板部は、前記一方側の端部が前記第1縦リブの上面に接続されている。
また、前記支持フレームは、前記エンジンの前方に設けられた前脚と、前記エンジンの後方に設けられた後脚とを有すると共に、前記エンジンの上方を覆うカバーを支持しており、前記支持台は、前記前脚を支持している。
また、エンジンの前部を支持するブラケットを備え、板部が、ブラケットを固定する第1固定部及び/又は支持フレームの前部を固定する第2固定部を有していることにより、エンジンの前部がブラケットを介して支持台の板部の第1固定部に固定され、及び/又は、支持フレームの前部が支持台の板部の第2固定部に固定される。そのため、エンジン及び/又は支持フレームの組み付け精度を向上させることができる。
また、板部は、一方側の端部に下方に向けて屈曲する屈曲部を有し、屈曲部が第1縦リブの側面に接続されていることにより、当該接続された部分の高さを調整することで、板部の一方側の端部の高さを調整することが可能となる。そのため、第1縦リブの高さと脚部の高さとにズレがある場合でも、板部の上面を水平に配置することができる。
また、作業装置と、作業装置に供給される作動油を冷却するオイルクーラと、オイルクーラが配置される吸気室と、吸気室の側方を覆うカバーとを備え、カバーは、オイルクーラの放熱面と対向する位置に吸気口を形成する環状の第1縁部と、第1縁部に設けられ且
つ吸気室の内部に向けて下方向に傾斜するルーバとを有していることにより、吸気口から吸気室内に入った空気(冷気)をルーバにより下方へと導くことができる。そのため、オイルクーラの放熱面の全体を冷却することができる。また、放熱面の下部付近に滞留している熱を下方に逃がすことができる。その結果、オイルクーラの冷却効率を向上させることが可能となる。また、吸気口にルーバを設けることで、吸気音が低減されるため、騒音低減の効果が得られる。
図22〜図25は、本発明に係る作業機1を示す概略図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
作業機1は、機体2と、キャビン3と、走行装置4と、作業装置5とを備えている。以下、キャビン3の運転席6に着座した運転者の前側(図22の左側)を前方、運転者の後側(図22の右側)を後方、運転者の左側(図22の手前側)を左方、運転者の右側(図22の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向K1(図22参照)に直交する方向である水平方向K2(図25参照)を機体幅方向として説明する。
図22〜図25に示すように、エンジンルームERの上方、右方、左方及び後方は、カバー30によって覆われている。カバー30は、左カバー31と、右カバー32と、後カバー33と、前カバー34とを有している。左カバー31は、エンジンルームERの左方を覆っている。右カバー32は、エンジンルームERの右方を覆っている。後カバー33は、左カバー23と右カバー24との間に設けられており、エンジンルームERの後方を覆っている。前カバー34は、後カバー33の前方に設けられており、エンジンルームERの上方を覆っている。図23、図25に示すように、右カバー24には、後述する吸気口を形成する環状の第1縁部71が設けられている。
図23、図24に示すように、第1側部カバー35及び第2側部カバー36は、側部ルームTRを覆っている。第1側部カバー35は、側部ルームTRの上方を覆っている。第2側部カバー36は、側部ルームTRの右側方を覆っている。図22、図24に示すように、第3側部カバー37は、旋回台7の左側面の下部を覆っている。第3側部カバー37は、ウエイト9の前縁から前方に延びており、キャビン3の下方に位置している。
走行装置4は、クローラ式の走行装置である。図24、図25に示すように、走行装置4は、機体2の右側と左側の下方にそれぞれ設けられている。走行装置4は、油圧モータ(図示略)によって駆動される。図22〜図24に示すように、走行装置4の前部にはドーザ25が設けられている。ドーザ25は、ドーザシリンダ26の駆動により上下の方向に揺動する。
<基板>
旋回基板8上には、旋回基板8と一体化されることにより旋回フレームを構成する上部構造体が設けられている。上部構造体は、溶接により旋回基板8と接続されている。また、上部構造体を構成する部材同士は、溶接等により接続されている。
第1縦リブ51と第2縦リブ52とは、機体幅方向に間隔をあけて設けられている。第1縦リブ51は、旋回基板5の幅方向(機体幅方向と同じ)の一方側(右側)に設けられている。第2縦リブ52は、旋回基板8の幅方向の他方側(左側)に設けられている。第1縦リブ51及び第2縦リブ52は、旋回基板8上に前方から後方に向けて延設されている。
上板54Aは、作動油タンク16の下面に当接することにより、作動油タンク16の下面を受ける。上板54Aは、旋回基板8の上方に且つ旋回基板8の上面と間隔をあけて設けられている。第1縦板54Bは、第1仕切り板53の右側から右方に延びている。第1縦板54Bは、側部ルームTRと後述する吸気室IRとを仕切っている。第1縦板54Bの左端部は、第1縦リブ51の前リブ51Fの右側面に接続されている。第2縦板54Cは、第1縦板54Bの前方にて機体幅方向に延びる前部分と、当該前部分の右端部から後方に向けて延びる右部分とを有している。当該右部分には、第1縦板54Bが接続されている。上板54Aの下面は、前リブ51Fの上部、後リブ51Rの上部、第1縦板54Bの上部、第2縦板54Cの上部に接続されている。
支持する。本実施形態では、支持台56は、エンジン10の前部と支持フレーム64の前部の両方を支持しているが、いずれか一方のみを支持する構成としてもよい。
図1に示すように、支持台56は、脚部56aと、板部56bと、中間脚56cとを有している。脚部56aは、旋回基板8の幅方向の他方側(左側)の上面(詳しくは、旋回基板8の幅方向の他方側の端部付近の上面)に接続され、当該上面から上方に向けて立設されている。板部56bは、脚部56aの上端から旋回基板8の幅方向の一方側(右側)に延設されている。板部56bの上面は、旋回基板8の上面と平行に配置されている。本実施形態では、板部56bは、帯状の金属板をL字状に折り曲げて形成されている。これにより、脚部56aと板部56bとが一体に形成されている。尚、脚部56aと板部56bとは、部品点数の削減及び強度の観点から一体に形成する(1つの部材で形成する)ことが好ましいが、脚部56aと板部56bとを別の部材で形成して溶接等により一体化してもよい。
支柱57は、運転席6下方に設けられたフロアシート58(後述する)を支持する。図1,図2に示すように、支柱57は、仕切り板53の前方且つ第2縦リブ52の左方に設けられている。支柱57は、右支柱57Rと左支柱57Lとを有している。右支柱57R
と左支柱57Lとは、機体幅方向に距離を隔てて設けられている。
図1に示すように、第2縁部72は、仕切り板53、第1縦リブ51の後リブ51R、第2縦リブ52の後リブ52R、後部フレーム55の前板55Fにより囲まれた領域(第1領域という)に形成されている。第1領域にはエンジン10が配置される。第2縁部72は、第1領域の略全域にわたって、エンジン10の下方に1つの開口を形成している。
上述したように、旋回基板8に第2縁部72及び第3縁部73を設けることにより、エンジンルームER内で発生した熱を、第2縁部72及び第3縁部73により形成される開口から外部(旋回基板8の下方)に排出することができる。また、第2縁部72及び第3縁部73により形成される開口を覆う有孔板63が取り付けられていることにより、地面上にある岩等の突起物等が開口から侵入することが防がれる。そのため、突起物等によるエンジン10のオイルパン等の損傷を回避できる。また、風切音が減少するため、周囲に与える騒音を低減することもできる。
<支持フレーム>
図4、図5に示すように、旋回基板8上には、支持フレーム64が設けられている。支持フレーム64は、キャビン3の後部及びカバー30を支持する。支持フレーム64は、右前脚65、左前脚66、後脚67、連絡板68、後縁部69を有している。
と、後脚67の前延部67cとを連絡している。連絡板68は、キャビン3の後部を支持する。
後縁部69は、右前脚65の後延部65dと、左前脚66の後延部66dとを連絡している。後縁部69は、後カバー33の上部を支持する。
<エンジンの支持ブラケット>
図5に示すように、エンジン10は、4つのブラケット(第1支持ブラケット81、第2支持ブラケット82、第3支持ブラケット83、第4支持ブラケット84)により旋回基板8上に支持されている。
従来、エンジンを支持するブラケットを固定する取付部と、支持フレームを支持するブラケットを固定する取付部とは、別部材から形成されており、仕切り板に対して別々に溶接されていた。そのため、溶接により歪みが発生して、エンジンや支持フレームの組み付け精度が低下する虞があった。
<吸気口>
図23〜図25に示すように、エンジンルームERの右部には吸気室IRが設けられている。図1に示すように、吸気室IRは、縦板54Bの後方且つ第1縦リブ51(後リブ51R)の右方に設けられている。吸気室IRの上方、右側方及び後方は、右カバー32により覆われている。
ラジエータ14及びオイルクーラ15は、放熱面(冷却ファン12の駆動により空気が
当たる面)が右方を向くように且つ縦方向に長くなるように、縦置きに配置されている。オイルクーラ15の放熱面15aには、上下の方向に隙間をあけて略平行に並んだ多数のフィンが設けられている。
<ブームのガイド部材>
図7、図23に示すように、ブーム17は、前部17aと、後部17bと、中間部17cとを有している。
第1油圧ホース101は、コントロールバルブ20と作業具シリンダ29とを接続している。第2油圧ホース102は、コントロールバルブ20のSP(サービスポート)の制御用バルブと、後述するサービスポート用のホース継手88とを接続している。
材40は、第1油圧ホース101及び第2油圧ホース102を取出口39に向けて案内する部材である。本実施形態では、ガイド部材40は円柱状の棒から形成されている。ガイド部材40は、筒状部17Aの内底面171aに固定されている。詳しくは、ガイド部材40は、内底面171aの前縁(第5縁部39の下縁)より後方であって且つブーム17の幅方向略中央に固定されている。ガイド部材40は、内底面171aから略垂直に立ち上がっており、第5縁部39の上縁に向けて延びている。ガイド部材40の上端は第5縁部39の上縁と接続してもよいが、本実施形態では、ガイド部材40の上端と第5縁部39の上縁との間に隙間を設けている。この隙間は、油圧ホース(第1油圧ホース101及び第2油圧ホース102)の直径よりも小さく設定されている。これにより、油圧ホースがガイド部材40を越えて移動することを防止している。つまり、ガイド部材40は、取出口39をブーム17の幅方向に2つに仕切っている。以下、ガイド部材40により仕切られた取出口39について、ガイド部材40の右側にある部分を右取出口39Rと称し、ガイド部材40の左側にある部分を左取出口39Lと称する。
図7、図23に示すように、ホース継手88は、アーム18の側面(左側面及び右側面)に設けられている。具体的には、図7に示すように、アーム18の側面にブラケット89が固定されており、このブラケット89にホース継手88が取り付けられている。ホース継手88の一端側(ブーム17側)には、第2油圧ホース102が接続される。ホース継手88の他端側(作業具19側)は、所謂サービスポートを形成しており、前記他の作業具を駆動するアクチュエータに作動油を送給する油圧ホースが接続される。
但し、油圧ホースの組み付けの容易さを考慮すると、ガイド部材40は、なるべく前方(取出口39に近い側)に設けることが好ましい。また、複数のガイド部材40を、ブーム17の長さ方向に間隔をあけて並べて設けてもよい。この場合、ガイド部材40を前部17aと中間部17cの両方に設けることができる。
<側部カバーの蓋部材>
図10、図17に示すように、旋回基板7の上方であって且つコントロールバルブ20の上方には、フロアシート58が設けられている。フロアシート58は、旋回台7の上面及びキャビン3の底部を構成している。図17に示すように、フロアシート58は、ステップ59と後板60とを有している。ステップ59は、運転席6の前方且つ下方に位置しており、コントロールバルブ20の上方を覆っている。ステップ59の前部には、走行レバー86等が設けられている。後板60はステップ59の後方に設けられている。後板60上にはシート台70が設けられている。シート台70上には、サスペンション装置等を介して運転席6が設けられている。ステップ59の後部及び後板60の前部は、旋回基板8上に設けられた右支柱57R及び左支柱57L(図1、図2も参照)によって支持されている。
図10に示すように、カバー本体37aは、ウエイト9の左前部から前方に向けて延設されている。図11に示すように、内板37bは、カバー本体37aの右方に設けられており、前後の方向に延設されている。カバー本体37aと内板37bとの間には空間が形成されており、当該空間はグリスガン等の工具110を収納する工具箱111となっている。カバー本体37aには、上縁から下方に凹んだ凹部37fが形成されている。凹部37fには枠部材37cが固定されている。
る(図11参照)。
図11〜図14等に示すように、枠部材37bの前上部には、板ばね99が取り付けられている。図12に示すように、板ばね99は、上部99aと中間部99bと下部99cとを有している。上部99aは、ボルト106及びナット107により枠部材37bの前上部に取り付けられている。中間部99bは、上部99aの下端から前方且つ下方に延びている。下部99cは、中間部99bの下端から後方且つ下方に延びている。下部99cの前面は、突出片94の先端部94aに当接している。
図12に示すように、蓋部材37dが閉鎖位置にあるとき、突出片94は外筒97Fの外周面から後方に突出した位置となり、板ばね99の下部99cは先端部94aの円弧の一端側に当接する。このとき、板ばね99は、先端部94aを後方から見て時計回り方向(図12矢印の方向)に付勢する。これにより、蓋部材37dは閉鎖する方向に付勢され、閉鎖状態が維持される。そのため、作業中等に鍵部37eが使用不能となって施錠できなくなった場合でも閉鎖状態が維持され、蓋部材37dが意図せずに開放されることを防止できる。
に付勢される。この付勢力は、運転者が蓋部材37dを閉鎖する動作を補助する。
図15及び図16に示すように、支持フレーム64の左前脚66の連結部66fには、フィルタ46が取り付けられている。フィルタ46は、パイロットポンプ11Bからコントロールバルブ20に供給される作動油(パイロット油)を清浄化する。
第2ホース接続部48には、第2パイロットホース50の一端部が接続されている。第2パイロットホース50の他端部は、コントロールバルブ20等に接続されている。第2パイロットホース50は、第2ホース接続部48から下方且つ前方に向けて延びている。
第1取付部79は、第2ブラケット76を支持フレーム64に取り付ける部分である。
言い換えれば、第1取付部79は、第2ブラケット76と支持フレーム64とを接続する部分である。本実施形態では、第1取付部79は、2本の締結具(ボルト)により、第2ブラケット76と支持フレーム64の連結部66fとを接続している。第1取付部79において、第2ブラケット76と連結部66fとの間には、防振ゴム等の防振材を介装することができる。第1取付部79は、ホース接続部(第1ホース接続部47、第2ホース接続部48)の下方に設けられている。また、第1取付部79は、パイロットフィルタ46の一方(後方)と他方(前方)に設けられている。一方(後方)の第1取付部79は、第2ブラケット76の第7張出部76dと、連結部66fとを接続している。他方(前方)の第1取付部79は、第2ブラケット76の第8張出部76eと、連結部66fとを接続している。
下方取付部78Dは、第2ブラケット76に対して第1ブラケット75の下部を取り付けている。具体的には、下方取付部78Dは、第1ブラケット75の第2張出部75bと第2ブラケット76の第5張出部76b、及び、第1ブラケット75の第3張出部75cと第2ブラケット76の第6張出部76cとを接続している。下方取付部78Dは、第1取付部79の下方に設けられている。本実施形態では、下方取付部78Dは、パイロットフィルタ46の一方(後方)と他方(前方)に設けられている。
た場合に、この力を支持フレーム64を挟んだ3箇所(上方取付部と下方取付部)で分担して受けることができる。そのため、パイロットフィルタ46が傾いて支持フレーム64に当たることが確実に防止できる。
<クランプ具>
図24に示すように、油圧ポンプ11とコントロールバルブ20とは、第3油圧ホース103、第4油圧ホース104、第5油圧ホース105により接続されている。第3油圧ホース103及び第4油圧ホース104は、メインポンプ11Aとコントロールバルブ20とを接続している。第5油圧ホース105は、サブポンプ11Bとコントロールバルブ20とを接続している。以下、第3油圧ホース103、第4油圧ホース104、第5油圧ホース105をまとめて説明するときは「第3油圧ホース103等」という。
図17、図18に示すように、第1クランプ具112は、旋回基板8の上面に固定されている。具体的には、第1クランプ具112は、右支柱57Rと左支柱57Lとの間において、旋回基板8上の上面に固定されている。
図19、図20に示すように、第1クランプ具112は、第3油圧ホース103等を保持する保持部(以下、第1保持部という)113と、第1保持部113を支持する支持部(以下、第1支持部という)114とを有している。
保持部材115は、第1保持部材115Aと第2保持部材115Bとを有している。第1保持部材115A及び第2保持部材115Bは、略直方体形状であって、ゴム等の弾性材から形成されている。第1保持部材115Aの一方の面と第2保持部材115Bの他方の面とは当接している。第1保持部材115Aは、一方の面に半円状の切り欠きを有し、第2保持部材115Bは他方の面に半円状の切り欠きを有している。第1保持部材115Aの切り欠きと第2保持部材115Bの切り欠きを合わせることで、第3油圧ホース103等が挿通される円形の挿通部が形成されている。本実施形態では3つの挿通部131,132,133が形成されている。3つの挿通部は、縦方向に並んで配置されている。以下、3つの挿通部を上から順に、第1挿通部131、第2挿通部132、第3挿通部133という。また、3つの挿通部をまとめて説明するときは「第1挿通部131等」という。
図20に示すように、第1保持部材115Aの上面と第2保持部材115Bの下面には、凹溝115bが形成されている。凹溝115bは、第1保持部材115Aの他方の面(図20にて左面)から第2保持部材115Bの一方の面(図20にて右面)に向けて延設されている。各凹溝115bには、それぞれ略直方体形状のブロック材119が嵌め込まれている。
受け部材118は、上板118aと、下板118bと、縦板118cとを有している。
縦板118cは、第2保持部材115Bの一方の面に当接している。これにより、保持部材115は、押え板116と縦板118cにより挟まれている。縦板118cは楕円形の開口部(図示略)を有し、この開口部に第2保持部材115Bの隆起部が嵌り込んでいる。縦板118cは、第2保持部材115Bの一方の面と略同じ大きさに形成されている。上板118aは、縦板118cの上端から他方側(第1保持部材115A側)に延びている。下板118bは、縦板118cの下端から他方側(第1保持部材115A側)に延びている。
ここで、第1挿通部131、第2挿通部132、第3挿通部133が、縦方向に並んで配置されているため、第3油圧ホース103、第4油圧ホース104、第5油圧ホース105は縦方向に並んで保持される。そのため、複数本の油圧ホースを小さいスペースで保持することができる。
第1支持部114は、第1保持部113を縦軸X回りに回動可能に支持する。第1支持部114は、ブラケット138と、連結部材139と、スペーサ140とを有している。
8cとを有している。第1取付部138aは、帯状板をL字状に屈曲して形成されており、横板138dと縦板138eとを有している。
図20に示すように、横板138dは、第1貫通孔138f、第2貫通孔138g、第3貫通孔138hを有している。横板138dは、長方形状であって、長手方向が旋回基板8の前後の方向を向くように、右支柱57Rと左支柱57Lとの間に配置されている(図18参照)。第1貫通孔138f、第2貫通孔138g、第3貫通孔138hは、横板138dの長手方向に沿って間隔をあけて設けられている。図18に示すように、第1貫通孔138f及び第2貫通孔138gには、ボルト108が挿通される。ボルト108は、旋回基板8に形成されたねじ孔に螺合される。これにより、ブラケット138の横板138dが旋回基板8上に固定される。第3貫通孔138hは、第1貫通孔138fと第2貫通孔138gとの間に設けられている。
連結部材139は、第1連結部材139Aと第2連結部材139Bとを有している。本実施形態では、第1連結部材139A及び第2連結部材139Bはボルトである。
第8貫通孔138n及び弾性材152,153を貫通している。上部スペーサ140Aの内部には、第1連結部材139Aであるボルトの軸部が貫通している。下部スペーサ140Bは、第3貫通孔138h及び弾性材149,150を貫通している。下部スペーサ140Bの内部には、第2連結部材139Bであるボルトの軸部が貫通している。
上述の通り、第1連結部材139Aと第1ブロック材119Aの第2貫通孔119bとの螺合、及び、第2連結部材139Bと第2ブロック材119Bの第2貫通孔119bとの螺合は、締め付け強さが一定以下の緩やかな螺合となっている。これにより、第1保持部113に縦軸X回りの力が作用した場合に、第1保持部113がブラケット138に対して縦軸X回りに回動可能となっている。つまり、連結部材139(第1連結部材139A、第2連結部材139B)は、第1保持部113をブラケット138に対して縦軸X回りに回動可能に連結している。
尚、第1クランプ具112について、第1保持部113を縦軸X回りに回動可能に支持する構成は、上述した構成には限定されない。例えば、軸受を使用して第1保持部113を縦軸X回りに回動可能に支持してもよい。また、第1保持部113の構成についても、複数のホースを縦方向に並べて保持する構成であればよく、上述した構成には限定されない。
第2クランプ具122は、第3油圧ホース103等の前記中途部とは異なる第2中途部を保持する。具体的には、第1クランプ具112よりも後方(油圧ポンプ11に近い側)において、第3油圧ホース103等の第2中途部を保持する。
図17、図18に示すように、第2クランプ具122は、旋回基板8の仕切り板53の前方延出板53Fに固定されている。図21に示すように、第2クランプ具122は、第2パイロットホース50と第3油圧ホース103等(以下、第2パイロットホース50等という)を保持する保持部(以下、第2保持部という)123と、第2保持部123を支持する支持部(以下、第2支持部という)124とを有している。
プレート142は、長方形状の金属板であって、ナット141と第3ワッシャ147との間に介装されている。プレート142は、上部に上ボルト130Uが貫通する貫通孔を有し、下部に下ボルト130Dが貫通する貫通孔を有している。ナット141は、上ボルト130Uの先端と下ボルト130Dの先端にそれぞれ螺合されている。ナット141を締め付けることにより、右保持部材125Rと左保持部材125Lとが密接する方向に締
め付けられる。これにより、右保持部材125Rと左保持部材125Lとが弾性変形し、第4挿通部134等に挿通された第2パイロットホース50等が締め付けられて保持される。
ブラケット128は、金属製の板を折り曲げて形成されており、左押え板126Lの後方延出部126bに固定されている。ブラケット128は、垂直板128aと水平板128bとを有している。垂直板128aは、旋回基板8に対して垂直に配置される板であって、後方延出部126bの後端部に固定されている。垂直板128aは、左保持部材125Lの後方上部から後方下部に向けて延びる縦部128cと、縦部128cの上端から右方に延びる上部128dと、縦部128cの下端から左方に延びる下部(図示されず)とを有している。縦部128cは第4挿通部134等より左方に位置し、上部128dは第4挿通部134より上方に位置し、下部は第7挿通部137より下方に位置している。これにより、垂直板128aと第3油圧ホース103等との干渉が回避される。水平板128bは、垂直板128aの上部128dの下端から前方に向けて延びている。水平板128bは、前端が右保持部材125Rと左保持部材125Lの後面上部に当接しており、左端が左押え板126Lの右面に固定されている。
ここで、本実施形態の作業機1は、油圧ポンプ11は旋回基板8上の後部に設けられており、コントロールバルブ20は旋回基板8上の前部に設けられているため、油圧ポンプ11とコントロールバルブ20とを接続する第3油圧ホース103等が長くなる。そのため、1つのクランプ具では第3油圧ホース103等の経路を固定することが困難であり、当該ホースの脈動が生じ易くなり、運転者の耳元騒音が大きくなる。しかし、本実施形態では、第3油圧ホース103等を複数のクランプ具(第1クランプ具112と第2クランプ具122)により支持しているため、第3油圧ホース103等を固定することができ、このような不具合が生じない。
以上本発明について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
5 作業装置
8 基板(旋回基板)
10 エンジン
15 オイルクーラ
15a 放熱面
30 カバー
37 側部カバー(第3側部カバー)
37d 蓋部材
39 取出口(第5縁部)
40 ガイド部材
51 第1縦リブ
52 第2縦リブ
56 支持台
56a 脚部
56b 板部
56d 屈曲部
63 有孔板
64 支持フレーム
65 前脚(右前脚)
66 前脚(左前脚)
71 第1縁部
72 第2縁部
81 ブラケット(第1支持ブラケット)
82 ブラケット(第2支持ブラケット)
90 ルーバ
94 付勢機構(突出片)
95 支軸
99 付勢機構(板ばね)
101 油圧ホース(第1油圧ホース)
102 油圧ホース(第2油圧ホース)
IR 吸気室
Claims (9)
- 基板と、
前記基板の幅方向の一方側に設けられ且つ前記基板の前部から後部に向けて延びる第1縦リブと、
前記基板に設けられたエンジンと、
前記エンジンの前方に立設される支持フレームと、
前記エンジンの前方で前記基板上の幅方向の他方側から前記第1縦リブに向けて延設され、前記エンジンの前部及び前記支持フレームの前部を支持する支持台と、
前記エンジンの前部を支持するブラケットと、を備え、
前記支持台は、
前記基板上の幅方向の他方側に設けられた脚部と、
前記脚部から前記第1縦リブに向けて延設されて当該第1縦リブに接続された板部と、
を有し、
前記第1縦リブに向けて延設された板部の上面に、前記ブラケットを固定する第1固定部及び前記支持フレームの前部を固定する第2固定部が設けられている作業機。 - 前記エンジンの前方に設けられ且つ前記基板に接続された仕切り板を備え、
前記脚部及び前記板部は、前記仕切り板に固定されている請求項1に記載の作業機。 - 前記板部は、前記一方側の端部が前記第1縦リブの上面に接続されている請求項1又は2に記載の作業機。
- 前記板部は、前記一方側の端部に下方に向けて屈曲する屈曲部を有し、
前記屈曲部が前記第1縦リブの側面に接続されている請求項1又は2に記載の作業機。 - 前記支持フレームは、前記エンジンの前方に設けられた前脚と、前記エンジンの後方に設けられた後脚とを有すると共に、前記エンジンの上方を覆うカバーを支持しており、
前記支持台は、前記前脚を支持している請求項1〜4のいずれかに記載の作業機。 - 作業装置と、
前記作業装置に供給される作動油を冷却するオイルクーラと、
前記オイルクーラが配置される吸気室と、
前記吸気室の側方を覆うカバーと、を備え、
前記カバーは、前記オイルクーラの放熱面と対向する位置に吸気口を形成する環状の第1縁部と、前記第1縁部に設けられ且つ前記吸気室の内部に向けて下方向に傾斜するルーバとを有している請求項1〜5のいずれかに記載の作業機。 - 前記基板の幅方向の他方側に設けられ且つ前記基板の前部から後部に向けて延びる第2縦リブを備え、
前記基板は、前記エンジンの下方であって前記第1縦リブと前記第2縦リブとの間に開口を形成する環状の第2縁部を有し、
前記第2縁部には前記開口を覆う有孔板が取り付けられている請求項1〜6のいずれかに記載の作業機。 - 作業装置と、
前記作業装置に供給される作動油を通す複数の油圧ホースと、を備え、
前記作業装置は、
前記基板に対して横軸回りに揺動可能に設けられたブームを有し、
前記ブームの内部には、前記複数の油圧ホースが挿通されており、
前記ブームの先端部には、前記油圧ホースを取り出す取出口を形成する環状の縁部と、前記取出口を前記ブームの幅方向に仕切るガイド部材とが設けられている請求項1〜7のいずれかに記載の作業機。 - 前記基板上に設けられた側部カバーと、
前記側部カバーに開閉可能に設けられた蓋部材と、
前記蓋部材の下部に設けられており且つ前記蓋部材を開放位置と閉鎖位置との間で回動可能に支持する支軸と、
前記蓋部材が前記閉鎖位置にあるときに、当該蓋部材を閉鎖する方向に付勢する付勢機構と、を備えている請求項1〜8のいずれかに記載の作業機。
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