JP6584974B2 - 作業機 - Google Patents

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本発明は、バックホー等の作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機(バックホー)が知られている。
特許文献1に開示された作業機は、縦軸回りに旋回可能な基板と、基板の後部に搭載されたエンジンと、エンジンの前方に配置されたキャビンと、エンジンを跨ぐように配置された支持フレームとを備えている。支持フレームは、左脚体と、右脚体と、後脚体と、前脚体と、これらの脚体の上端を連結し且つキャビンの後部を支持する支持板とを有している。この作業機では、支持フレームが前、後左、右に夫々脚体を有するため、支持フレームの剛性が高く、作業機の走行時等にキャビンの振動を抑制することができる。
一方、作業機の軽量化や大型のエンジンの配置スペースの確保等を目的として簡素化された構造を有する支持フレームを備えた作業機も知られている。具体的には、後脚体や前脚体を有さない支持フレームを備えた作業機が知られている。
特開2006−274594号公報
ところが、上述した後脚体や前脚体を有さない支持フレームを備えた作業機は、上記特許文献1に開示の作業機と比較して支持フレームの剛性が低い。そのため、使用環境等に応じて、支持フレームの剛性を向上させる補強対策を採ることが必要となる場合がある。しかし、上記特許文献1に開示の支持フレームの構造は、作業機の支持フレームを補強するために必要に応じて適用できる構造ではなかった。
本発明は、上述した従来技術の問題を解決すべくなされたものであって、必要に応じて作業機の支持フレームを補強して剛性を向上させることができ、作業機の走行時等にキャビンの振動を抑制することが可能である作業機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る作業機は、基板と、前記基板上に設けられたエンジンと、前記エンジンの前方に設けられたキャビンと、前記エンジンの上方に設けられたカバーと、前記キャビンの後部及び前記カバーを支持する支持フレームと、前記カバー及び前記支持フレームに固定される第1固定部を有し、且つ、前記支持フレームの前方を支持する第1補強部と、前記エンジンの前方に設けられた油圧機器と、前記支持フレームの前方に設けられ且つ前記油圧機器を支持するブラケットと、を備え、前記第1補強部は、前記ブラケットに固定される第2固定部を有している
また、前記第1固定部は、前記カバーと共に前記支持フレームに固定される。
また、本発明に係る作業機は、基板と、前記基板上に設けられたエンジンと、前記エンジンの前方に設けられたキャビンと、前記エンジンの上方に設けられたカバーと、前記キャビンの後部及び前記カバーを支持する支持フレームと、前記カバー及び前記支持フレームに固定される第1固定部を有し、且つ、前記支持フレームの前方を支持する第1補強部と、前記第1固定部と前記カバーとの間に配置され且つ前記第1固定部と共に前記支持フレームに固定される第1部分と、前記第1部分から前記幅方向に延設され且つ前記支持フレームに固定される第2部分とを有する中間板と、を備えている。
また、本発明に係る作業機は、基板と、前記基板上に設けられたエンジンと、前記エンジンの前方に設けられたキャビンと、前記キャビンの後部を支持する支持フレームと、前記エンジンの前方に設けられた油圧機器と、前記支持フレームの前方に設けられ且つ前記油圧機器を支持するブラケットと、前記ブラケットに固定される第2固定部を有し、且つ、前記支持フレームの前方を支持する第1補強部と、備えている。
また、本発明に係る作業機は、基板と、前記基板上に設けられたエンジンと、前記エンジンの前方に設けられたキャビンと、前記エンジンの上方に設けられたカバーと、前記キャビンの後部及び前記カバーを支持する支持フレームと、前記カバー及び前記支持フレームに固定される第1固定部を有し、且つ、前記支持フレームの前方を支持する第1補強部と、前記エンジンの後方に立設され且つ前記支持フレームに向けて延設された第2補強部と、を備え、前記支持フレームは、前記基板の幅方向の一方側に設けられ且つ前記キャビンの後部を支持する第1支持部と、前記基板の幅方向の他方側に設けられ且つ前記カバーを支持する第2支持部と、前記基板の幅方向の一方側に立設された一方脚と、前記一方脚と前記幅方向に間隔をあけて立設され且つ前記第2補強部が固定される他方脚と、を有し、前記第1固定部は、前記カバーと共に前記第2支持部に固定され、前記第1支持部は、前記一方脚と前記他方脚とを連結し、前記第2支持部は、前記他方脚に接続されている。
また、前記他方脚の後端に設けられた第1接続板と、前記第2補強部の延設端に設けられた第2接続板と、前記第1接続板と前記第2接続板との間に設けられた介在板と、前記介在板の前面に当接する第1当接部と、前記第1接続板の前面に当接する第2当接部とを有する保持部材と、前記第2接続板と前記保持部材とを締結する締結部材と、を備えている。
本発明に係る作業機は、基板と、基板上に設けられたエンジンと、エンジンの前方に設けられたキャビンと、エンジンの上方に設けられたカバーと、キャビンの後部及びカバーを支持する支持フレームと、支持フレームの前方を支持する第1補強部とを備えている。これにより、支持フレームの前方が第1補強部により支持されるため、支持フレームの剛性が向上し、作業機の走行時等にキャビンの振動を抑制することができる。また、第1補強部は、カバー及び支持フレームに固定される第1固定部を有している。これにより、必要に応じて、第1固定部をカバー及び支持フレームに固定することによって、作業機の支持フレームに第1補強部を取り付けて補強することが可能となる。
また、本発明に係る作業機は、基板と、基板上に設けられたエンジンと、エンジンの前方に設けられたキャビンと、キャビンの後部を支持する支持フレームと、エンジンの前方に設けられた油圧機器と、支持フレームの前方に設けられ且つ油圧機器を支持するブラケットと、支持フレームの前方を支持する第1補強部とを備えている。これにより、支持フレームの前方が第1補強部により支持されるため、支持フレームの剛性が向上し、作業機の走行時等にキャビンの振動を抑制することができる。また、第1補強部は、ブラケットに固定される第2固定部を有している。これにより、必要に応じて、第2固定部をブラケットに固定することによって、作業機の支持フレームに第1補強部を取り付けて補強することが可能となる。
機体及びキャビンを示す斜視図である。 支持フレーム、第1補強部、第2補強部等を左前方から見た斜視図である。 支持フレーム、第1補強部、第2補強部等を右前方から見た斜視図である。 支持フレーム、第2補強部等を右前方から見た斜視図である。 支持フレーム、第2補強部等を左後方から見た斜視図である。 コンデンサユニット等を左前方から見た斜視図である。 コンデンサユニット等を取り外した状態の縦リブ空間を示す斜視図である。 第1補強部の第2固定部付近を左前方から見た斜視図である。 第1固定部及び第2固定部を右前方から見た斜視図である。 第2固定部付近を右下方から見た斜視図である。 支持フレームと第2補強部との接続部分を上後方から見た斜視図である。 第1接続板と第2接続板との接続部分を左前方から見た斜視図である。 第1接続板と第2接続板との接続部分を右前方から見た斜視図である。 第1接続板と第2接続板との接続部分を左下方から見た斜視図である。 第1接続板と第2接続板との接続構造を示す分解斜視図である。 機体内部及びキャビンの概略構成を示す平面図である。 作業機の全体構成を示す側面図である。
以下、本発明に係る作業機の好適な実施形態について、適宜図面を参照しつつ説明する。
図17は、本発明に係る作業機1の全体構成を示す概略図である。本実施形態では、作業機1として旋回作業機であるバックホーが例示されている。
作業機1は、機体(旋回台)2と走行装置3と作業装置4とを有している。
機体2上にはキャビン5が搭載されている。図16に示すように、キャビン5内には運転席6が設けられている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席6に着座した運転者の前側(図17の左側)を前方、運転者の後側(図17の右側)を後方、運転者の左側(図17の手前側)を左方、運転者の右側(図17の奥側)を右方として説明する。また、前後方向K1に直交する方向である水平方向K2(図16参照)を機体幅方向として説明する。
走行装置3は、機体2の下部の左側と右側に設けられている。走行装置3は、クローラ式走行装置から構成されている。走行装置3の前部には、ドーザ装置7が装着されている。ドーザ装置7は、ドーザシリンダC1を伸縮することにより昇降させることができる。
機体2は、走行装置3上に旋回ベアリングを介して縦軸回りに旋回自在に支持されている。機体2は、旋回モータMTによって旋回駆動される。機体2は、縦軸回りに旋回する基板(以下、旋回基板という)9と、ウエイト10とを有している。旋回基板9は、鋼板等から形成されており、旋回ベアリングに連結されている。ウエイト10は、機体2の後部に設けられている。
図16に示すように、機体2上の左部には、キャビン5が搭載されている。機体2は、機体幅方向中央のやや右寄りの前部に支持ブラケット13を有している。支持ブラケット13には、スイングブラケット14が、縦軸回りに揺動自在に取り付けられている。スイングブラケット14には、作業装置4が取り付けられている。
図17に示すように、作業装置4は、ブーム15と、アーム16と、バケット17とを有している。ブーム15の基部は、スイングブラケット14に横軸回りに回動自在に枢着されて、上下に揺動自在に支持されている。アーム16は、ブーム15の先端側に横軸回りに回動自在に枢着されて、前後に揺動自在に支持されている。バケット17は、アーム16の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられている。作業機1は、バケット17に代えて或いは加えて、油圧により駆動可能な他の作業具(油圧アタッチメント)を装着することが可能である。他の作業具としては、油圧ブレーカ、油圧圧砕機、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等が例示できる。
スイングブラケット14は、機体2内に備えられたスイングシリンダC2の伸縮によって揺動自在とされている。ブーム15は、該ブーム15とスイングブラケット14とを連結するブームシリンダC3の伸縮によって揺動自在とされている。アーム16は、該アーム16とブーム15とを連結するアームシリンダC4の伸縮によって揺動自在とされている。バケット17は、該バケット17とアーム16とを連結するバケットシリンダC5の伸縮によってスクイ・ダンプ動作自在とされている。ドーザシリンダC1、スイングシリンダC2、ブームシリンダC3、アームシリンダC4、バケットシリンダC5は、油圧シリンダによって構成されている。
ブーム15は、ツーピース仕様としてもよい。ツーピース仕様とは、ブーム15を前ブームと後ブームの2部材で構成し、前ブームと後ブームの連結部で折り曲げ可能とした仕様である。ツーピース仕様の場合は、ブームシリンダC3とは別に、ブーム15を前記連結部で折り曲げる動作を行うための第2ブームシリンダが追加で装着される。
機体2の後部には、エンジンルームER(図3参照)が設けられている。エンジンルームERには、エンジンEが配置されている。エンジンEは、エンジンルームER内にて、旋回基板9上にクランク軸を機体幅方向に向けて設けられている。エンジンEの右方には、ラジエータ18が配置されている。ラジエータ18の右方には、オイルクーラ19が配置されている。エンジンEの左方には、油圧ポンプ21が配置されている。油圧ポンプ21は、エンジンEにより駆動される。
機体2の右部には、タンクルームTRが設けられている。タンクルームTRには、作動油タンク22が配置されている。作動油タンク22は、油圧機器に供給する作動油を貯留
する。作動油タンク22の前方には、燃料タンク23が配置されている。燃料タンク23は、エンジンEに供給するための燃料を貯留する。
作動油タンク22の前部の右方且つ燃料タンク23の後部の右方には、バッテリ24が配置されている。バッテリ24の上方には、バルブユニットVUが配置されている。バルブユニットVUは、油圧機器への作動油の供給を制御する複数の制御バルブを並べて一体化したものである。複数の制御バルブは、水平方向に並んで配置されている。即ち、バルブユニットVUは横置きに配置されている。各制御バルブは、長手方向(スプールの操作方向)に直交する方向(前後方向)に並んでいる。
<カバー>
図1に示すように、機体2の上部は、カバーにより覆われている。カバーは、第1カバー25、第2カバー26、第3カバー27、第4カバー28、第5カバー29及び第6カバー30を含んでいる。
第1カバー25は、エンジンルームERの後方及び後部上方を覆っている。
第2カバー26は、エンジンルームERの右前部の上方を覆っている。具体的には、第2カバー26は、第1カバー25の前方であって且つエンジンEの右前部の上方に設けられている。図3、図10に示すように、第2カバー26は、上板部26a、縦板部26b、傾斜板部26c、後板部26d及び前板部26eを有している。第2カバー26は、1枚の金属板を折り曲げて形成されている。上板部26aは、平面視長方形の平板状であり、長手方向が機体幅方向を向くように配置されている。縦板部26bは、上板部26aの前部から下方に向けて延設されている。傾斜板部26cは、上板部26aの後部から後方且つ下方に向けて延設されている。後板部26dは、傾斜板部26cの後部から後方に向けて延設されている。前板部26eは、縦板部26bの右下部から前方に向けて延設されている。
第3カバー27は、第1カバー26の右前方に設けられており、タンクルームTRの上方を覆っている。第4カバー28は、タンクルームTRの右側方を覆っている。
第5カバー29は、キャビン5と第3カバー27との間に設けられており、後述する第1縦リブ31と第2縦リブ32との間の空間(縦リブ空間S1という)(図4、図7参照)の後部上方を覆っている。図6、図8に示すように、第5カバー29は、後板部29aと、縦板部29bと、前板部29cとを有している。尚、図8では、説明の都合上、第5カバー29を仮想線(二点鎖線)で示している。第5カバー29は、1枚の金属板を折り曲げて形成されている。後板部29aは、平面視長方形の平板状であり、第2カバー26の縦板部26bの前方に配置され、前方に向けて延設されている。後板部29aの後縁右部は第2カバー26の縦板部26bに近接しており、後板部29aの後縁左部は後述する第1補強部60の縦板部60bに近接している。後板部29aの後縁と、縦板部26b及び縦板部60bとの間には、シール材(トリム)76が介在されている。シール材76は、後板部29aの後縁に装着されている。縦板部29bは、後板部29aの前部から下方に向けて延設されている。前板部29cは、平面視長方形の平板状であり、縦板部29bの下部から前方に向けて延設されている。後板部29aは、後述するセンターフレーム49の支持ブラケット77L,77Rに対して締結部材(ボルト)B6により固定されている。前板部29cは、後述するセンターフレーム49の上側フレーム49Uに対して締結部材(ボルト)B7により固定されている。
図1等に示すように、第6カバー30は、第5カバー29の前方に設けられており、縦リブ空間S1の前部上方を覆っている。第6カバー30は、平板状であって、センターフレーム49に固定されている。
<センターフレーム>
図6に示すように、センターフレーム49は、キャビン5と第3カバー27との間に設けられている。センターフレーム49の上部は、第5カバー29及び第6カバー30により覆われている。図6、図7に示すように、センターフレーム49は、左側フレーム49Lと、右側フレーム49Rと、上側フレーム49Uとを有している。左側フレーム49Lは板状であって、一方の面を右方に向けて、他方の面を左方に向けて設けられている。左側フレーム49Lの前部は、L形ブラケット67を介して第1縦リブ31上の支持板38に固定されている。左側フレーム49Lの後部は、後述するブラケット39に固定されている。右側フレーム49Rの前部は、支持板38の第1板部38a上に取り付けられた前板部材68に固定されている。右側フレーム49Rの後部は、ステー(図示せず)を介して作動油タンク22の上面に支持されている。右側フレーム49Rには、ヒンジ(図示せず)を介して第3カバー27が開閉可能に取り付けられている。図8に示すように、左側フレーム49Lの後部及び右側フレーム49Rの後部には、支持ブラケット77L,77Rが取り付けられている。支持ブラケット77L,77Rは、第5カバー29の後板部29aを締結部材B6により固定するための部材である。支持ブラケット77Lは、左側フレーム49Lの後部から右方に突出している。支持ブラケット77Rは、右側フレーム49Rの後部から左方に突出している。図7に示すように、上側フレーム49Uは、複数の帯状の板から形成されており、左側フレーム49Lの上部と右側フレーム49Rの上部との間に、前後の方向に間隔をあけて架設されている。図8、図1に示すように、第5カバー29の前板部29cは、ボルトB7により最後方に位置する上側フレーム49Uに固定されている。第6カバー30は、ボルトB8により第5カバー29の前方に位置する上側フレーム49Uに固定されている。
<コンデンサユニット>
作業機1は、キャビン5内の温度を調整するエアコン(空調装置)を備えている。エアコンは、エバポレータを有するエアコン本体、コンプレッサ、コンデンサユニット40を有している。エアコン本体は、キャビン5内に配置されている。コンプレッサは、エンジンルームERに配置されている。コンデンサユニット40は、キャビン5の右方であって且つ第6カバー30の上方に配置されている。図6に示すように、コンデンサユニット40は、ユニットベース71、コンデンサ72、冷却ファン73及び取付フレーム74を有している。ユニットベース71は、底板71a、側板71b、後板71c、前上板71d、前ブラケット71e及び後ブラケット71fを有している。前上板71dの前方側には開口71kが形成されている。開口71kは、コンデンサ72を通過した排気を前方に排出するための排気口である。底板71aは、第6カバー30の上面に載置されている。側板71bは、底板71aの右縁と左縁から夫々上方に延設されている。後板71cは、底板71aの後縁から上方に延設されている。前上板71dは、側板71bの上端前部から前方に延設されている。前ブラケット71eは、側板71bの前部に固定されている。前ブラケット71eは、ボルトにより第5カバー29の上面前部に固定されている。後ブラケット71fは、後板71cの後面に固定されており、ボルトにより第6カバー30の上面後部に固定されている。
前上板71dの後方は上方に開口しており、この開口を覆うように取付フレーム74が装着されている。コンデンサ72及び冷却ファン73は、取付フレーム74に取り付けられている。取付フレーム74は、上板74a、側板74b、前板74c、前取付板74d、後板(図示せず)及びコンデンサ取付部材74eと、保護カバー取付部材74fとを有している。上板74aは、ユニットベース71の側板71bの上方に配置されている。側板74bは、上板74aの右縁と左縁から夫々下方に延設されている。前板74bは、上板74aの前部下方にて右側の側板74bと左側の側板74bとの間に渡って設けられている。前取付板74cは、前板74bの下部から前方に延設されている。前取付板74cは、ボルトによりユニットベース71の前上板71dの上面に固定されている。後板は、上板74aの後部下方にて右側の側板74bと左側の側板74bとの間に渡って設けられており、ボルトによりユニットベース71の後ブラケット71fに固定されている。コンデンサ取付部材74eは、側板74bの側面に固定されている。保護カバー取付部材74fは、上板74aの上面に固定されている。
上板74aには、円形の送風口74jが設けられている。冷却ファン73は、送風口74jの上方に設けられている。コンデンサ72は、送風口74jの下方に設けられている。コンデンサ72は、ステー72aを介してコンデンサ取付部材74eに固定されている。
保護カバー取付部材74fは、送風口74jの後方に固定されている。図2、図3に示すように、保護カバー取付部材74fには、保護カバー75が取り付けられている。尚、図1では保護カバー75を省略している。保護カバー75は、上面部75a、側面部75b、後面部75c及び前面部75dを有しており、下部は開放されている。上面部75aは、コンデンサユニット40の上方を覆っている。側面部75bは、コンデンサユニット40の側方(右方及び左方)を覆っている。後面部75cは、コンデンサユニット40の後方を覆っている。前面部75dは、コンデンサユニット40の前方を覆っている。上面部75aには、複数の突条75eが機体幅方向に並んで設けられており、各突条75eの右面(キャビン5と反対側の面)には吸気口(図示せず)が形成されている。前面部75dには、排気口75fが設けられている。排気口75fは、ユニットベース71の前部に設けられた開口71kの前方に配置されている。
<旋回基板>
旋回基板9上には、当該旋回基板9と一体化されることにより旋回フレームを構成する上部構造体が設けられている。上部構造体は、溶接により旋回基板9と接続されている。
図4、図5に示すように、上部構造体は、縦リブ(第1縦リブ31、第2縦リブ32、第3縦リブ33、第4縦リブ34)と、仕切り板(第1仕切り板35、第2仕切り板36)と、後部フレーム37とを有している。
第1縦リブ31と第2縦リブ32とは、機体幅方向に間隔をあけて設けられている。第1縦リブ31は、旋回基板9の幅方向(機体幅方向と同じ)の一方側(左側)に設けられている。第2縦リブ32は、旋回基板9の幅方向の他方側(右側)に設けられている。第1縦リブ31は、機体3の回転中心を通って旋回基板9上を前方から後方に延びている。第2縦リブ32は、第1縦リブ31の右方において旋回基板9上を前方から後方に延びている。
第1縦リブ31の前端部と第2縦リブ32の前端部は、旋回基板9の前端部より前方に突出している。第1縦リブ31の前端部と第2縦リブ32の前端部との間には、支持ブラケット13が設けられている。
第1縦リブ31の上部と第2縦リブ32の上部との間に渡って支持板38が架設されている。支持板38は、第1板部38aと第2板部38bとを有している。第1板部38aは、第1縦リブ31の前部と第2縦リブ32の前部とに跨って設けられている。第2板部38bは、第1縦リブ31の上部に沿って第1板部38aから後方に向けて第1仕切り板35の上部まで延設されている。
第2縦リブ32は、第1板部38aの後方に切欠部32aを有している。切欠部32aは、第1板部38aの後方から第2縦リブ32の後端部までに渡って、第2縦リブ32の上部を切り欠いて形成されている。第2縦リブ32は切欠部32aにおいて第1縦リブ31より高さが低くなっており、切欠部32aの上方には、図16に示す作動油タンク22の左部及び燃料タンク23の左部が配置されている。即ち、作動油タンク22及び燃料タンク23は、切欠部32aを跨いで配置されている。
第1仕切り板35は、エンジンルームERの前方に設けられており、機体幅方向に延びている。第2仕切り板36は、第1仕切り板35の左側から左方に延びている。第1仕切り板35の前面には、第2縦リブ32の後端部が接続されている。
後部フレーム37は、旋回基板9上の後部に設けられており、機体幅方向に延設されている。後部フレーム37の左前部には、第3縦リブ33の後端部が接続されている。後部フレーム37の右前部には、第4縦リブ34の後端部が接続されている。
第3縦リブ33は、旋回基板9上の一方側(左側)に設けられており、前後の方向に延設されている。第3縦リブ33は、第1仕切り板35及び第2仕切り板36と、後部フレーム37とを接続している。第3縦リブ33の前部右面には、第1仕切り板35の左端部が接続されている。第3縦リブ33の前部左面には、第2仕切り板36の右端部が接続されている。第3縦リブ33の後端部は、後部フレーム37に接続されている。
上部構造体は、更に、後支持部材41、前支持部材42、キャビン支持部材43、横板44、支持ステー45及び左支持部材46を有している。
後支持部材41は、旋回基板9上の幅方向中央に立設されている。後支持部材41は、後部フレーム37の後部に接続されている。後支持部材41の上面には、後述する第2補強部80の基板80aが締結部材(ボルト)により固定される。
前支持部材42は、旋回基板9上の左前部に沿って機体幅方向に延設されている。前支持部材42の右端部は、第1縦リブ31の左面に接続されている。
キャビン支持部材43は、防振ゴム(図示略)を介してキャビン3を支持する。キャビン支持部材43は、第1支持部材43A,第2支持部材43B,第3支持部材43C,第4支持部材43Dを有している。
第1支持部材43Aは、旋回基板9上の左前部に設けられている。第1支持部材43Aの下面は、前支持部材42の左上部に接続されている。第2支持部材43Bは、旋回基板9上の前部であって且つ第1支持部材43Aの右方に設けられている。第2支持部材43Bの下面は、前支持部材71の右上部に接続されている。第2支持部材43Bの右端部は、第1縦リブ31の左側面に接続されている。第3支持部材43Cは、旋回基板9上の左部であって且つ第2支持部材43Bの後方に設けられている。第3支持部材43Cの後部は、第2仕切り板36の前面に接続されている。第4支持部材43Dは、第1支持部材43Aの後方であって且つ第3支持部材43Cの右方に設けられている。第4支持部材43Dの後部は、第1仕切り板35の前面左部に接続されている。
横板44は、第1仕切り板35の後面に接続されている。横板44は、旋回基板9の上面と平行に配置されており、機体幅方向に延びている。横板44は、第3縦リブ33と第4縦リブ34とを接続している。具体的には、横板44の左端部は、第3縦リブ33の右面に接続されている。横板44の右端部は、第4縦リブ32の左面に接続されている。横板44の上部には、エンジンEの右前部を支持する右支持部44Rと、エンジンEの左前部を支持する左支持部44Lとが設けられている。右支持部44R及び左支持部44Lは、マウント部材(図示略)を介して、エンジン10の前部を支持する。
支持ステー45は、旋回基板9の上面に接続されている。支持ステー45は、第1ステー45Aと第2ステー45Bとを有している。第1ステー45Aは、後部フレーム37の右上部に立設されている。第2ステー45Bは、後部フレーム37の左上部に立設されている。第1ステー45A及び第2ステー45Bは、マウント部材(図示略)を介して、エンジン10の後部を支持する。
左支持部材46は、旋回基板9上の左部に設けられている。左支持部材46は、第2仕切り板36の左部に接続されている。左支持部材46は、後述する支持フレーム50の一方脚51を支持する。
<ブラケット>
図2、図3に示すように、第1縦リブ31の上部にはブラケット39が固定されている。具体的には、ブラケット39は、第1縦リブ31の上部に接続された支持板38の第2板部38bの上面後部に固定されている。ブラケット39は、後述する支持フレーム50の前方に位置している。より詳しくは、ブラケット39は、支持フレーム50の他方脚52の前方であって且つ第1縦リブ31の前後中心よりも後方に位置している。支持フレーム50の構成については、後程詳述する。ブラケット39は、基板39a、立板部39b、上板部39c、第1取付部39d及び第2取付部39eを有している。
図6、図9、図10に示すように、基板39aは、平面視長方形の平板であって、長手方向を前後の方向に向けて、第1縦リブ31の上方に配置されている。基板39aは、締結部材(ボルト)B9により、支持板38の第2板部38bの上面に固定されている。立板部39bは、基板39aの上面に接続されており、上方に向けて延びている。立板部39bは、一方面を右方に向けて且つ他方面を左方に向けて配置された第1板部39fと、第1板部39fの前部から左方且つ前方に折曲した第2板部39hと、第1板部39gの後部から左方且つ後方に折曲した第3板部39gとを有している。上板部39cは、立板部39bの上端部に接続されている。具体的には、上板部39cは平板状であって、上面が略水平に配置され、下面が立板部39bの第1板部39fの上端部及び第3板部39gの上端部に接続されている。上板部39cの上面は、第2カバー26の縦板部26bの下
端部より上方に位置している。第1取付部39dは、断面略C字状のチャンネル材から形成されており、3つの面を上方と右方と下方とに向けて配置されている。第1取付部39dは、基板39aの上面に接続されている。
第1取付部39dの一方面(右面)には、複数のクランプ具65が固定されている。本実施形態では、3つのクランプ具65が締結部材(ボルト)により前後の方向に並べて取り付けられている。クランプ具65は、油圧ポンプ21とバルブユニットVUを接続する油圧ホース(図示せず)等を保持する。
ブラケット39は、油圧機器を支持している。本実施形態では、ブラケット39は、アンロードバルブ66を支持している。アンロードバルブ66は、運転席6の側方に設けられたアンロードレバー(図示せず)により操作される。アンロードバルブ66は、アンロードレバーの操作に対応して、作業装置3の油圧アクチュエータへの作動油供給の許否を切り換える。
アンロードバルブ66は、締結部材(ボルト)により立板部39bの第1板部39fの右面に固定されている。尚、本実施形態では、ブラケット39がアンロードバルブ66を支持しているが、ブラケット39がアンロードバルブ66以外の油圧機器を支持する構成としてもよい。アンロードバルブ66以外の油圧機器としては、バルブユニットVU、他の制御バルブ、作動油タンク22等が挙げられる。ブラケット39は、鋼材等の高剛性の金属材料から形成されており、第1縦リブ31上の支持板38に固定されている。そのため、ブラケット39は、高い剛性を有しており、油圧機器を確実に支持することができる。
ブラケット39の上板部39cの上面には、後述する第1補強部60の第2固定部62が固定されている。上板部39cと第2固定部62との固定構造については後ほど詳述する。
第2取付部39eは、帯状の金属板であって、立板部39bに固定されている。第2取付部39eは、第2板部39gから前方及び後方に延設されている。図10に示すように、第2取付部39eは、センターフレーム49に取り付けられている。具体的には、第2取付部39eは、センターフレーム49の左側フレーム49Lに対して締結部材(ボルト)により取り付けられている。上述したように、左側フレーム49LはL形ブラケット67により第1縦リブ31上の支持板38に固定されている。そのため、ブラケット39が第2取付部39eを介してセンターフレーム49に取り付けられることで、ブラケット39の剛性が向上する。
尚、本発明において、油圧機器を支持するブラケット39の構成は、上述した実施形態には限定されない。例えば、基板39a、立板部39b、上板部39c、第1取付部39d及び第2取付部39eの全部又は一部(複数の部分)を1つの部材で形成してもよい。また、上板部39cの幅(機体幅方向の長さ)を長くするなど、ブラケット39の形状を変更してもよい。
<支持フレーム>
図4、図5に示すように、旋回基板9上には、支持フレーム50が設けられている。支持フレーム50は、一方脚51と、他方脚52と、第1支持部53と、第2支持部54とを有している。
一方脚51は、旋回基板9の幅方向の一方側(左側)に立設されている。具体的には、図5に示すように、一方脚51は、左支持部材46の上面に固定されており、当該上面から上方に延びている。一方脚51は、上方に延びるにつれて後方に向かうように若干傾斜している。
他方脚52は、一方脚51と機体幅方向に間隔をあけて、一方脚51の右方に立設されている。他方脚52は、支柱52Aと、下板52Bと、第1連絡部52Cと、第2連絡部52Dとを有している。
図4等に示すように、下板52Bは、支持板38の第2板部38bの上面後部に、締結部材(ボルト)により固定されている。支柱52Aは、下板52Bの上面に固定されており、当該上面から上方に延びている。本実施形態では、支柱52Aは、断面略L字形のア
ングル材であり、2つの面を右方と後方に向けて配置されている。
第1連絡部52Cは、支柱52Aの上部から後方に向けて延設されている。本実施形態では、第1連絡部52Cは、断面L字形のアングル材であり、2つの面を右方と下方に向けて配置されている。第2連絡部52Dは、前板部52D1と側板部52D2とを有している。前板部52D1は、支柱52Aの前方を覆っている。側板部52D2は、支柱52A及び第1連絡部52Cの左方を覆っている。側板部52D2の上部は、後方に向けて延設されている。
図10、図13及び図14に示すように、他方脚52の後端には第1接続板58が設けられている。具体的には、第1連絡部52C及び第2連絡部52Dの後端に第1接続板58が固定されている。図12に示すように、第1接続板58は、機体幅方向に長い長方形の板であって、左部に複数(2つ)のねじ孔58aを有している。ねじ孔58aは、第2連絡部52Dの左方に設けられている。ねじ孔58aは、後述する第2接続板59を接続するために使用される。第1接続板58の右下部には、ハーネス(図示せず)を保持するハーネスクランプ88Rが固定されている。
<第1支持部>
第1支持部53は、旋回基板9の幅方向の一方側(左側)に設けられている。第1支持部53は、キャビン5の後部を支持する。第1支持部53は、機体幅方向に延設されており、一方脚51と他方脚52とを連結している。具体的には、第1支持部53は、一方脚51の上部と、第2連絡部52Dの側板部52D2の左面上部とを連結している。第1支持部53の上部には、防振ゴム(図示略)等を介してキャビン3の後部が載置される。
第1支持部53には、第1区画板55が固定されている。図3に示すように、第1区画板55は、上板部55aと前板部55bとを有している。上板部55aと前板部55bは、1枚の金属板を折り曲げることにより形成されている。
上板部55aは、他方脚52の第2連絡部52Dの左面上部に接続されており、機体幅方向(左方)に延びている。上板部55aの上面には、防振ゴムが載置される載置部55cが設けられている。載置部55cは、機体幅方向に間隔をあけて複数箇所(本実施形態では2箇所)に設けられている。上板部55aは、第1支持部53の上面に固定される。具体的には、上板部55aは、載置部55cに載置される防振ゴム(図示略)と共に、第1支持部53の上面にボルトにより固定される。前板部55bは、上板部55aの前部から第2仕切り板36まで下方に延びている。これにより、前板部55bは、エンジンルームERと、エンジンルームERの左前方空間(キャビン5の配置空間)とを区画している。
<第2支持部>
図4、図5に示すように、第2支持部54は、旋回基板9の幅方向の他方側(右側)に設けられている。第2支持部54は、第2カバー26を支持する。第2支持部54は、前部材54Aと後部材54Bとを有している。
前部材54Aは、第1支持部53の右方且つ前方に位置しており、機体幅方向(右方)に延びている。前部材54Aの左端部は、第1連絡部52Dの上部に接続されている。本実施形態では、前部材54Aは、断面略U字状のチャンネル材であり、3つの面を上方と前方と後方に向けて配置されている。
後部材54Bは、第1支持部53の右方且つ前部材54Aの後方に位置しており、機体幅方向(右方)に延びている。前部材54Aと後部材54Bとは、前後に間隔をあけて配置されている。後部材54Bの左端部は、他方脚52の第1連絡部52Dの上部に接続されている。本実施形態では、後部材54Bは、断面L字状のアングル材であり、2つの面を上方と後方に向けて配置されている。前部材54Aの右部と後部材54Bの右部とは、板状の接続部材57により接続されている。
後部材54Bの右後部及び第1区画板55の上板部55aの左後部には、第1カバー25の前縁部が固定される取付具64が取り付けられている。取付具64は、機体幅方向に延びる軸回りに回動可能とされており、取付具64を上方に向けて回動することにより、第1カバー25を上方に向けて開放することができる。図4,5等では取付具64が上方に回動した位置で示されている。
図11に示すように、後部材54Bの後面左部にはステー89が取り付けられている。ステー89は、ハーネス(図示せず)を固定するために設けられているが、後述するように支持フレーム50に第2補強部80を取り付けた場合には使用されない。
図1〜図3に示すように、第2支持部54(前部材54Aと後部材54B)の上面には、第2カバー26が締結部材(ボルト)により固定される。詳しくは、第2カバー26の上板部26aが、締結部材B1〜B5により第2支持部54(前部材54Aと後部材54B)の上面に固定される。締結部材B1〜B3は、第2カバー26と前部材54Aとを固定している。具体的には、締結部材B1は、上板部26aの左部と前部材54Aの左部とを固定している。締結部材B3は、上板部26aの右部と前部材54Aの右部とを固定している。締結部材B2は、締結部材B1と締結部材B3との間の位置で、上板部26aと前部材54Aとを固定している。締結部材B4,B5は、第2カバー26と後部材54Bとを固定している。具体的は、締結部材B4は、締結部材B1の後方にて上板部26aの左部と後部材54Bの左部とを固定している。締結部材B5は、締結部材B2の後方にて上板部26aの右部と後部材54Bの右部とを固定している。尚、詳細は後述するが、締結部材B1,B2,B4,B5は、第2カバー26と第2支持部54とを固定するだけでなく、他の部材も同時に固定(共締め)している。
図4に示すように、第2支持部54の前部材54Aの下方には、第2区画板56が設けられている。第2区画板56は、エンジンルームERと、縦リブ空間S1との間を区画している。第2区画板56は、前部材54Aの左部から下方に延設されている。第2区画板56の右部下端は、第1仕切板35に接続している。第2区画板56の左部下端は、他方脚52の支柱93Aの後面に当接している。
<第1補強部>
図2、図3に示すように、支持フレーム50の前方は、第1補強部60により支持されている。第1補強部60は、キャビン5の側方に位置している。具体的には、第1補強部60は、キャビン5の後部寄りの右方に位置している。
図9に示すように、第1補強部60は、後板部60aと、縦板部60bと、前板部60cとを有している。後板部60aと縦板部60bと前板部60cとは、帯状の金属板を折り曲げて形成されている。後板部60aは、平面視長方形の平板状であり、長手方向を前後の方向に向けて、第2カバー26の上板部26aの左部上方に配置されている。縦板部60bは、後板部60aの前部から下方に向けて延設されている。前板部60cは、縦板部60bの下部から前方に向けて延設されている。より詳しくは、図8に示すように、縦板部60bは、第2カバー26の縦板部26bと第5カバー29の後板部29aとの間を通って、後板部29aより下方まで延設されている。前板部60cは、後板部29aの下方において前方に向けて延設されている。
後板部60aは、第2カバー26及び支持フレーム50に固定される部分(以下、第1固定部61という)である。第1固定部61(後板部60a)は、締結部材(ボルト)B1,B4により、第2カバー26(上板部26a)及び支持フレーム50(前部材54A及び後部材54B)に固定されている。
このように、締結部材B1,B4は、第1固定部61及び支持フレーム50を、第2カバー26に対して共締めしている。つまり、第1固定部61は、締結部材B1,B4により、第2カバー26と共に支持フレーム60に固定されている。言い換えれば、第1固定部61は、支持フレーム50と第2カバー26とを固定する締結部材B1,B4を利用して、第2カバー26に固定されている。そのため、第1固定部61を第2カバー26に固定する際に、新たな部材を必要とせず、支持フレーム50と第2カバー26との固定構造を利用して固定することができる。
尚、第1固定部61(後板部60a)は、支持フレーム50の前部材54Aと後部材54Bの両方に固定することが好ましいが、いずれか一方にのみ固定する構成としてもよい。例えば、第1固定部61を複数の締結部材により前部材54A又は後部材54Bに固定する構成としてもよい。
第1固定部61と上板部26aとの間には、中間板63が介在されている。中間板63は、第1固定部61と上板部26aとの間に生じる隙間を埋めるために設けられている。第1補強部60は、高い剛性を確保するために、金属製の厚板により形成される。そのため、第1固定部61(後板部60a)と縦板部60bとの折り曲げ部分のアール(曲率半径)が大きくなり、第1固定部61と上板部26aとを密接させることが難しい場合がある。この場合、第1固定部61と上板部26aとの間に中間板63を介在させることにより、第1固定部61と上板部26aとの間に生じる隙間を埋めることができる。但し、第1固定部61と上板部26aとの間に生じる隙間が十分に小さい場合には、中間板63を省略してもよい。
中間板63は、平面視長方形の平板であって、長手方向を機体幅方向に向けて配置されている。中間板63は、第1部分63aと第2部分63bとを有している。第1部分63aは、第1固定部61と第2カバー26(上板部26a)との間に配置され、締結部材B1,B4により、第1固定部61と共に支持フレーム50(前部材54A及び後部材54B)に固定されている。第2部分63bは、第1部分63aから機体幅方向(右方)に延設され、締結部材B2,B5により、支持フレーム50(前部材54A及び後部材54B)に固定されている。つまり、締結部材B1,B4は、第1固定部61、支持フレーム50及び中間板63を、第2カバー26に対して共締めしている。また、締結部材B2,B5は、支持フレーム50及び中間板63を、第2カバー26に対して共締めしている。
このように、第1固定部61と上板部26aとの間に中間板63を介在させることにより、第1固定部61と上板部26aとの間の隙間が無くなり、第1固定部61と上板部26aとを強固に固定することが可能となる。また、中間板63は、第1部分63aと第2部分63bにて支持フレーム50に固定されるため、支持フレーム50に対して強固に固定される。そのため、第1固定部61を、中間板63と共に支持フレーム50に対して固定することで、支持フレーム50に対して強固に固定することが可能となる。
前板部60cは、ブラケット39に固定される部分(以下、第2固定部62という)である。第2固定部62(前板部60c)は、ブラケット39の上板部39cの上面に載せられ、締結部材(ボルト)により上板部39cに固定されている。上述したように、ブラケット39は、油圧機器を支持するために高い剛性を有しており且つ高剛性の第1縦リブ31に固定されている。そのため、第1補強部60の第2固定部62をブラケット39に固定することで、支持フレーム50の前方を確実に支持することができ、支持フレーム50の剛性が向上する。これにより、支持フレーム50の振動が抑制され、キャビン5の振動が抑制される。また、第2固定部62は、油圧機器を支持するための既設のブラケット39に固定されるため、新たな部材を必要とせずに固定することができる。
また、第2固定部62をブラケット39に固定した状態では、第2固定部62の上方は第5カバー29の後板部29aにより覆われる。そのため、第2固定部62が露出して外観が損なわれることがない。但し、第2固定部62を第5カバー29の後板部29aの上方に配置して、後板部29aと共にブラケット39の上板部39cに固定する構成を採用してもよい。この場合、第5カバー29を取り外さずに第2固定部62を固定することができるため、第1補強部60の取り付けが容易である。
<第2補強部>
図4、図5に示すように、支持フレーム50の後方は、第2補強部80により支持されている。
第2補強部80は、エンジンEが配置されるエンジンルームERの後方に立設され且つ支持フレーム50に向けて前方に延設されている。詳しくは、第2補強部80は、基板80aと後脚部80bとを有している。基板80aは、締結部材(ボルト)により後支持部材41の上面に固定されている。後脚部80bは、基板80aの上面から上方に延びてから屈曲して、エンジンEの上方にて支持フレーム50に向けて前方に延設されている。図2、図3に示すように、後脚部80bの上方に延びている部分には、ブラケット47を介して燃料フィルタ48が取り付けられている。図11〜図14に示すように、第2補強部80の後脚部80bの延設端(前端)には、第2接続板59が設けられている。
第2補強部80は、第2接続板59を第1接続板58に接続することにより、支持フレーム50の後部に取り付けられる。第2接続板59と第1接続板58との接続は、接続補助部材を使用して行われる。接続補助部材は、介在板(第1介在板83、第2介在板84)と保持部材85とを含む。第1接続板58のねじ孔58aは機体幅方向の一方側(左側)のみに設けられているため、機体幅方向の他方側(右側)を第2接続板59の他方側(右側)と直接的に接続することが困難である。この困難性を解消する為に接続補助部材が使用される。具体的には、図15に示すように、保持部材85と第2接続板59との間に第1接続板58の他方側(右側)を挟み、第1接続板58と第2接続板59との間に第1介在板83を挟んで、保持部材85の第1当接部85eを第1介在板83の他方側(右側)に当接させ、第2当接部85fを第1接続板58の他方側(右側)に当接させて、保持部材85と第2接続板59を締結部材により締結することにより、第2接続板59の他方側(右側)と第1接続板58の他方側(右側)とを接続する。第2介在板84は、必要に応じて、第1接続板58と第2接続板59との間に介在させる。
以下、接続補助部材を使用した第1接続板58と第2接続板59との接続構造について、より詳しく説明する。
図11、図15に示すように、第2接続板59は、機体幅方向に長い略長方形の板であって、複数(4つ)の貫通孔を有している。複数の貫通孔は、第2接続板59の左部に設けられた第1貫通孔59aと、右部に設けられた第2貫通孔59bとを含む。第1貫通孔59aは、後脚部80bの左方に設けられている。第2貫通孔59bは、後脚部80bの右方に設けられている。第2接続板59の後面には、枢支板81が取り付けられている。枢支板81は、後脚部80bの右方に位置している。図12に示すように、枢支板81には、ガスダンパ82の一端部が枢支されている。ガスダンパ82の他端部は第1カバー25に取り付けられている。ガスダンパ82は、第1カバー25を上方に回動させて開放する動作を補助する。
第2接続板59は、第1接続板58と対向して配置されている。図12〜図15に示すように、第2接続板59は、機体幅方向の長さが第1接続板58に比べて長く形成されている。そのため、図12に示すように、第2接続板59の左端部は第1接続板58の左端部と機体幅方向にて略同位置にあるが、第2接続板59の右端部は第1接続板58の右端部よりも右方に位置している。また、第2接続板59の縦方向(上下の方向)の長さは、左部を除いて、第1接続板58の縦方向の長さよりも長く形成されている。そのため、第2接続板59の下端部は第1接続板58の下端部と略同位置にあるが、第2接続板59の上端部は、左部を除いて第1接続板58の上端部よりも上方に位置している。
図15に示すように、第1接続板58の左部に設けられたねじ孔58aの中心軸と、第2接続板59の左部に設けられた第1貫通孔59aの中心軸とは、同一軸線上に配置されている。第2接続板59の右部に設けられた第2貫通孔59bの中心軸は、第1接続板58の右端部より右方に位置している。つまり、第2接続板59は、第1貫通孔59aが設けられた部分では第1接続板58と対向しているが、第2貫通孔59bが設けられた部分においては第1接続板58と対向していない。
第2接続板59の後面の左下部には、ハーネス(図示せず)を保持するハーネスクランプ88Lが固定されている。このハーネスクランプ88Lは、上述した第1接続板58の右下部に固定されたハーネスクランプ88Rと共にハーネスを機体幅方向に向けて保持する。
第2接続板59の右下部には切欠部59cが設けられている。切欠部59cは、第2接続板59とハーネスクランプ88Rとの干渉を防ぐために設けられている。
第1接続板58と第2接続板59との間には、介在板が設けられている。本実施形態では、介在板は第1介在板83と第2介在板84の2枚であるが、1枚であっても3枚以上であってもよい。
第1介在板83は、機体幅方向に長い略長方形の板であって、第1接続板58の後面と当接して設けられている。第1介在板83は、機体幅方向の長さが第1接続板58よりも長く且つ第2接続板59と略等しい。第1介在板83の左端部は、第1接続板58の左端
部及び第2接続板59の左端部と略同位置にある。第1介在板83の右端部は、第1接続板58の右端部よりも右方に位置し且つ第2接続板59の右端部と略同位置にある。第1介在板83の上端部は、第1接続板58の上端部より上方に位置し且つ第2接続板58の上端部と略同位置にある。第1介在板83は、複数(4つ)の貫通孔を有している。複数の貫通孔は、第1介在板83の左部に設けられた第1貫通孔83aと、右部に設けられた第2貫通孔83bとを含む。第1貫通孔83aの中心軸は、第1接続板58のねじ孔58aの中心軸及び第2接続板59の第1貫通孔59aの中心軸と、同一軸線上に配置されている。第2貫通孔83bの中心軸は、第2接続板59の第2貫通孔59bの中心軸と、同一軸線上に配置されている。
第1介在板83には、切欠部83c,83d,83eが設けられている。切欠部83cは、第1介在板83の右上部に設けられている。切欠部83dは、第1介在板83の右下部に設けられている。切欠部83eは、第1介在板83の左上部に設けられている。切欠部83cは、第1介在板83と上述したステー89(図11参照)との干渉を防ぐために設けられている。切欠部83dは、第1介在板83とハーネスクランプ88Rとの干渉を防ぐために設けられている。切欠部83eは、第1介在板83と、支持フレーム50の第1支持部53との干渉を防ぐために設けられている。
第2介在板84は、機体幅方向に長い略長方形の板であって、第2接続板58の前面及び第1介在板83の後面と当接して設けられている。第2介在板84の厚さは、第1介在板83の厚さよりも小さい。第2介在板84は、第2接続板58と第1介在板83との間の隙間を埋めるためのシムである。従って、第2介在板84の厚みは、第2接続板58と第1介在板83との間に生じる隙間の大きさに応じて変更することができる。また、第2接続板58と第1介在板83との間に殆ど隙間が生じない場合には、第2介在板84を省略することができる。
第2介在板84は、機体幅方向の長さが第1接続板58よりも長く且つ第2接続板59と略等しい。第2介在板84は、左後部に摘み部84cを有している。第2介在板84は、摘み部84cを除いて第2接続板59と前面視で同形状である。第2介在板84の左端部は、摘み部84cを除いて、第1接続板58の左端部及び第2接続板59の左端部と略同位置にある。摘み部84cは、第1接続板58の左端部及び第2接続板59の左端部から左方に突出している。摘み部84cは、第2介在板84を第2接続板58と第1介在板83との隙間に差し入れする際に作業者が摘んで使用する部分である。第2介在板84の右端部は、第1接続板58の右端部よりも右方に位置し且つ第2接続板59の右端部と略同位置にある。第2介在板84は、複数(2つ)の貫通孔を有している。複数の貫通孔は、第2介在板84の左部に設けられた第1貫通孔84aと、右部に設けられた第2貫通孔84bとを含む。第1貫通孔84aの中心軸は、第1接続板58のねじ孔58aの中心軸、第2接続板59の第1貫通孔59aの中心軸及び第1介在板83の第1貫通孔593aの中心軸と、同一軸線上に配置されている。第2貫通孔84bの中心軸は、第2接続板59の第2貫通孔59bの中心軸及び第1介在板83の第2貫通孔83bの中心軸と、同一軸線上に配置されている。
第2介在板84の右下部には切欠部84dが設けられている。切欠部84dは、第2介在板84とハーネスクランプ88Rとの干渉を防ぐために設けられている。
図11〜図13に示すように、第1接続板58の左部前面及び第1介在板83の左部前面には、保持部材85が当接している。保持部材85は、板部85aと突出部85bとを有している。
板部85aは、前面視にてL字形状である。図12に示すように、板部85aの上端部は、第1接続板58の上端部より上方に位置している。板部85aの左端部は、第1接続板58の右端部より左方に位置している。板部85aの右端部は、第1接続板58の右端部より右方に位置している。板部85aは、第1ねじ孔85c及び第2ねじ孔85dを有している。第1ねじ孔85cは、第1接続板58の右端部より右方に位置している。第2ねじ孔85dは、第1接続板58の上端部より上方に位置している。つまり、第1ねじ孔85c及び第2ねじ孔85dは、第1接続板58と重ならない位置にある。図15に示すように、第1ねじ孔85c及び第2ねじ孔85dの中心軸は、第2接続板59の第2貫通孔59bの中心軸及び第1介在板83の第2貫通孔83bの中心軸、第2介在板84の第2貫通孔84bの中心軸と、同一軸線上に配置されている。
突出部85bは、板部85aの後面の左上部から後方に向けて突出している。言い換えれば、保持部材85は、突出部85bの前後の方向の厚さが板部85aの前後の方向の厚さに比べて厚く形成されている。突出部85bは、後面視にて縦方向に長い長方形状であり、第2ねじ孔85dの右方から第1ねじ孔85cの上方まで延びている。
突出部85bの後面は、第1介在板83の前面右部に当接している。また、板部85aの後面左部(具体的には、第1ねじ孔85cの左方且つ第2ねじ孔85dの下方)は、第1接続板58の前面右部に当接している。つまり、保持部材85は、第1介在板83の前面右部に当接する当接部(第1当接部85e)と、第1接続板58の前面右部に当接する当接部(第2当接部85f)とを有している。
図15に示すように、第1接続板58と第2接続板59とは締結部材(以下、第1締結部材という)86により締結されている。第1締結部材86は、ボルトであって、第2接続板59の第1貫通孔59a、第2介在板84の第1貫通孔84a、第1介在板83の第1貫通孔83aを貫通して、第1接続板58のねじ孔58aに螺合されている。つまり、第1締結部材86は、第1接続板58の左部と、第1介在板83の左部と、第2介在板84の左部と、第2接続板59の左部とを締結している。
保持部材85と第2接続板59とは締結部材(以下、第2締結部材という)87により締結されている。第2締結部材87は、ボルトであって、第2接続板59の第2貫通孔59b、第2介在板84の第2貫通孔84b、第1介在板83の第2貫通孔83bを貫通し、保持部材85の第1ねじ孔85c及び第2ねじ孔85dに螺合されている。つまり、第2締結部材87は、保持部材85と、第1介在板83の右部と、第2介在板84の右部と、第2接続板59の右部とを締結している。第1接続板58の右部は、第2締結部材87により締結されていないが、保持部材85の第1当接部85eと第1介在板83の前面右部との間に挟まれている。そのため、保持部材85と第2接続板59とが第2締結部材87により締結されることで、第1接続板58の右部は、保持部材85の第1当接部85eと第1介在板83の前面右部との間で挟まれて保持される。これにより、第1接続板58の右部と第2接続板59の右部とが間接的に接続される。
上述したように、第1接続板58の左部と第2接続板59の左部とが第1締結部材86により締結され、保持部材85と第2接続板59の右部とが第2締結部材87により締結されることにより、第1接続板58と第2接続板59とが接続される。第1接続板58には支持フレーム50の他方脚52が接続されており、第2接続板59には第2補強部80の後脚部80bが接続されているため、第1接続板58と第2接続板59とが接続されることで、支持フレーム50の他方脚52に対して第2補強部80が固定される。
また、第1接続板58と第2接続板59との接続に際して、保持部材85と第1介在板83と第2介在板84とを用いることにより、第1接続板58の右部と第2接続板59の右部とを間接的に接続することができる。そのため、支持フレーム50に設けられた第1接続板58が、第2補強部80に設けられた第2接続板59を接続するための十分な構造を有していない場合でも、第1接続板58に対して第2接続板59を接続することができる。本実施形態の場合、第1接続板58は左部にのみねじ孔58aを有し、右部にはねじ孔を有していない。そのため、ねじ孔58aのみを利用して第1接続板58と第2接続板59とを接続した場合、第1接続板58と第2接続板59とが左部のみで接続されることとなり、十分な接続強度が得られない。しかし、保持部材85と第1介在板83と第2介在板84とを用いて、第1接続板58の右部と第2接続板59の右部とを間接的に接続することにより、十分な接続強度を得ることができる。そのため、支持フレーム50に対して第2補強部80を取り付けることができる。支持フレーム50に対して第2補強部80を取り付けることで、支持フレーム50の後方を確実に支持することができ、支持フレーム50の剛性が向上する。これにより、支持フレーム50の振動が抑制され、キャビン5の振動が抑制される。
尚、第1接続板58のねじ孔58aは、第2補強部80を取り付けない場合には、ガスダンパ82の一端部を枢支する枢支板(図示せず)を取り付けるために使用される。つまり、第2補強部80を取り付けない場合には、第1接続板58のねじ孔58aを利用して枢支板が取り付けられ、この枢支板にガスダンパ82の一端部が枢支される。第2補強部80を取り付ける際には、第1接続板58から枢支板が取り外され、ねじ孔58aは第2接続板59を接続するために使用される。また、第2補強部80を支持フレーム50に取り付けない場合、ハーネスクランプ88Lは枢支板に取り付けられる。
上述したように、本発明に係る作業機1によれば、必要に応じて、支持フレーム50に対して第1補強部60及び第2補強部80を取り付けて、支持フレーム50を補強することができる。支持フレーム50に第1補強部60及び第2補強部80を取り付けることにより、支持フレーム50を補強して剛性を向上させ、キャビン5の振動を抑制することができる。そのため、作業機1の使用条件が厳しい場合(例えば、オペレータ保護ガード等のオペレータ保護構造、或いはその他の装備を搭載することによってキャビンの重量が増し、支持フレーム50の補強が必要になった場合など)には、第1補強部60及び第2補強部80を取り付けて使用することができる。また、第1補強部60及び第2補強部80を取り付ける際に、溶接を必要としないため、溶接による支持フレーム50の強度低下を防止できる。尚、上述した実施形態では、支持フレーム50に対して、第1補強部60及び第2補強部80の両方を取り付けている状態を示したが、第1補強部60と第2補強部80のいずれか一方のみを取り付けてもよい。
また、本発明に係る作業機1によれば、第1固定部61は、カバー(第2カバー26)と共に支持フレーム50に固定される。具体的には、第1固定部61は、締結部材B1,B4によりカバー(第2カバー26)と共締めされて支持フレーム50に固定される。これにより、第1固定部61を支持フレーム50に固定する構造を、カバー(第2カバー26)を支持フレーム50に固定する構造と共通化することができる。
また、エンジンEの前方に設けられた油圧機器(アンロードバルブ66)と、支持フレーム50の前方に設けられ且つ油圧機器(アンロードバルブ66)を支持するブラケット39とを備え、第1補強部60は、ブラケット39に固定される第2固定部62を有している。これにより、第1補強部60が油圧機器を支持する高剛性のブラケット39に対して固定されるため、第1補強部60により支持された支持フレーム59の剛性を向上させることができる。
また、支持フレーム50は、基板(旋回基板9)の幅方向の一方側に設けられ且つキャビン5の後部を支持する第1支持部53と、基板(旋回基板9)の幅方向の他方側に設けられ且つカバー(第2カバー26)を支持する第2支持部54とを有し、第1固定部62はカバー(第2カバー26)と共に第2支持部54に固定されている。これにより、支持フレーム50においてキャビン5の後部を支持し、且つ第1固定部62とカバー(第2カバー26)とを固定することができる。
また、エンジンEの後方に立設され且つ支持フレーム50に向けて延設された第2補強部80を備え、支持フレーム50は、基板(旋回基板9)の幅方向の一方側に立設された一方脚51と、一方脚51と前記幅方向に間隔をあけて立設され且つ第2補強部80が固定される他方脚52とを有し、第1支持部53は一方脚51と他方脚52とを連結し、第2支持部54は他方脚52に接続されている。これにより、支持フレーム50の後方が第2補強部80により支持される。そのため、支持フレーム50の剛性が向上し、作業機1の走行時等にキャビン5の振動を抑制することができる。
また、第1固定部61とカバー(第2カバー26)との間に配置され且つ第1固定部61と共に支持フレーム50に固定される第1部分63aと、第1部分63aから基板(旋回基板9)の幅方向に延設され且つ支持フレーム50に固定される第2部分63bとを有する中間板63を備えている。これにより、第1固定部61と支持フレーム50との固定を確実に行うことが可能となる。
また、他方脚52の後端に設けられた第1接続板58と、第2補強部80の延設端に設けられた第2接続板59と、第1接続板58と第2接続板59との間に設けられた介在板
(第1介在板83,第2介在板84)と、当該介在板の前面に当接する第1当接部85eと、第1接続板58の前面に当接する第2当接部85fとを有する保持部材85と、第2接続板59と保持部材85とを締結する締結部材(第2締結部材87)とを備えている。これにより、支持フレーム50に設けられた第1接続板58が、第2接続板59を接続するための十分な構造を有していない場合でも、第1接続板58に対して第2接続板59を接続することができる。そのため、必要に応じて、作業機1の支持フレーム50に第2補強部80を取り付けて補強することが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した実施形態では、第1補強部60の第1固定部61(後板部60a)を第2カバー26の上板部26aの上方に設けているが、第1固定部61を第2カバー26の上板部26aの下方に設けてもよい。
また、上述した実施形態では、第1固定部61を、第2カバー26の上板部26aに固定しているが、第2カバー26の縦板部26bに固定してもよい。この場合、第1固定部61は、縦板部26bと共に支持フレーム50の他方脚52の前面に固定される。
また、上述した実施形態では、第1補強部60の第2固定部62(前板部60c)を、油圧機器を支持するブラケット39に直接的に固定しているが、第2固定部62とブラケット39との間に別の部材を介在させてもよい。また、第2固定部62を、ブラケット39に固定する代わりに、第1縦リブ31上に固定した別の部材(アングル材やパイプ等)に固定してもよい。
また、上述した実施形態では、油圧機器を支持するブラケット39を、第1縦リブ31上に固定しているが、第2縦リブ32上に固定してもよい。
1 作業機
5 キャビン
9 基板(旋回基板)
26 カバー(第2カバー)
39 ブラケット
50 支持フレーム
51 一方脚
52 他方脚
53 第1支持部
54 第2支持部
58 第1接続板
59 第2接続板
60 第1補強部
61 第1固定部
62 第2固定部
63 中間板
63a 第1部分
63b 第2部分
66 油圧機器(アンロードバルブ)
80 第2補強部
83 介在板(第1介在板)
84 介在板(第2介在板)
85 保持部材
85e 第1当接部
85f 第2当接部
87 締結部材(第2締結部材)
E エンジン

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられたエンジンと、
    前記エンジンの前方に設けられたキャビンと、
    前記エンジンの上方に設けられたカバーと、
    前記キャビンの後部及び前記カバーを支持する支持フレームと、
    前記カバー及び前記支持フレームに固定される第1固定部を有し、且つ、前記支持フレームの前方を支持する第1補強部と、
    前記エンジンの前方に設けられた油圧機器と、
    前記支持フレームの前方に設けられ且つ前記油圧機器を支持するブラケットと、を備え、
    前記第1補強部は、前記ブラケットに固定される第2固定部を有している作業機。
  2. 前記第1固定部は、前記カバーと共に前記支持フレームに固定される請求項1に記載の作業機。
  3. 基板と、
    前記基板上に設けられたエンジンと、
    前記エンジンの前方に設けられたキャビンと、
    前記エンジンの上方に設けられたカバーと、
    前記キャビンの後部及び前記カバーを支持する支持フレームと、
    前記カバー及び前記支持フレームに固定される第1固定部を有し、且つ、前記支持フレームの前方を支持する第1補強部と、
    前記第1固定部と前記カバーとの間に配置され且つ前記第1固定部と共に前記支持フレームに固定される第1部分と、前記第1部分から前記幅方向に延設され且つ前記支持フレームに固定される第2部分とを有する中間板と、を備えている作業機。
  4. 基板と、
    前記基板上に設けられたエンジンと、
    前記エンジンの前方に設けられたキャビンと、
    前記キャビンの後部を支持する支持フレームと、
    前記エンジンの前方に設けられた油圧機器と、
    前記支持フレームの前方に設けられ且つ前記油圧機器を支持するブラケットと、
    前記ブラケットに固定される第2固定部を有し、且つ、前記支持フレームの前方を支持する第1補強部と、
    を備えている作業機。
  5. 基板と、
    前記基板上に設けられたエンジンと、
    前記エンジンの前方に設けられたキャビンと、
    前記エンジンの上方に設けられたカバーと、
    前記キャビンの後部及び前記カバーを支持する支持フレームと、
    前記カバー及び前記支持フレームに固定される第1固定部を有し、且つ、前記支持フレームの前方を支持する第1補強部と、
    前記エンジンの後方に立設され且つ前記支持フレームに向けて延設された第2補強部と、を備え、
    前記支持フレームは、前記基板の幅方向の一方側に設けられ且つ前記キャビンの後部を支持する第1支持部と、前記基板の幅方向の他方側に設けられ且つ前記カバーを支持する第2支持部と、前記基板の幅方向の一方側に立設された一方脚と、前記一方脚と前記幅方向に間隔をあけて立設され且つ前記第2補強部が固定される他方脚と、を有し、
    前記第1固定部は、前記カバーと共に前記第2支持部に固定され
    前記第1支持部は、前記一方脚と前記他方脚とを連結し、
    前記第2支持部は、前記他方脚に接続されている作業機。
  6. 前記他方脚の後端に設けられた第1接続板と、
    前記第2補強部の延設端に設けられた第2接続板と、
    前記第1接続板と前記第2接続板との間に設けられた介在板と、
    前記介在板の前面に当接する第1当接部と、前記第1接続板の前面に当接する第2当接部とを有する保持部材と、
    前記第2接続板と前記保持部材とを締結する締結部材と、
    を備えている請求項5に記載の作業機。
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