JP5264424B2 - ボンネット内部構造 - Google Patents
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Description
また、オイルクーラの下部をラジエータ取り付け台に対してヒンジを介して横軸廻り回動可能に支持し、オイルクーラを風上側に傾倒してその上部を開いて、ラジエータの清掃ができるように構成されている(特許文献1の従来技術を参照。)。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたボンネット内部構造を提供することを目的とする。
第1に、機体フレーム2上にラジエータ3を搭載するとともにこのラジエータ3の上部を支持する支持枠4を固定し、前記ラジエータ3より風上側に熱交換装置Kを配置し、この熱交換装置Kを風上側に傾倒可能にすべくその下部を機体フレーム2に対して横軸6廻り回動可能に支持し、前記熱交換装置Kの上部を前記支持枠4に対して着脱自在に取り付けていることを特徴とする。
第2に、前記ラジエータ3の下部を緩衝材5Dを介して搭載する台部材7を前記機体フレーム2に立設し、この台部材7に前記熱交換装置Kの下部に設けた横軸6を上方離脱可能に枢支する受部材8を設け、前記熱交換装置Kの下部に風上側の媒体輸送管9と接続される継手10を下方突出状に設けていることを特徴とする。
[作用]
前記特徴を有するボンネット内部構造は次のような作用を奏する。
熱交換装置Kはその下部が機体フレーム2に横軸6を介して回動可能に支持され、その上部が支持枠4に対して着脱自在に取り付けられていることにより、機体フレーム2上に搭載されるとともに機体フレーム2に固定の支持枠4を介して上部が支持されたラジエータ3とは独立することになり、ラジエータ3に熱交換装置Kの取付部を形成する必要がなく、ラジエータ3と別個に機体フレーム2上に固定しておくことができる。
機体フレーム2上に立設したラジエータ3搭載用の台部材7に受部材8を設けて熱交換装置Kの下部に設けた横軸6を上方離脱可能に枢支することにより、熱交換装置Kを風上側に傾倒可能にするだけでなく、機体フレーム2から容易に離脱させることもでき、ラジエータ3の前面の清掃及び熱交換装置Kのメンテナンスがより容易になる。
支持枠4の上部から風上側へ延設したステー11は、ラジエータ3の上部を緩衝材5Uを介して支持することができ、それと同時に熱交換装置Kの上部を着脱自在に取り付けることを可能にし、さらに、傾倒した際の熱交換装置Kの上部の回動制限をする制限具12を設けておくこともでき、この制限具12によって熱交換装置Kを傾倒状態を安定にしておける。
図8において、符号Hはバックホーで例示した作業車両の上部構造を示しており、バックホーはクローラ式の走行機体(図示せず)上に縦軸を介して機体フレーム(旋回台)2を旋回自在に搭載し、機体フレーム2の前部には掘削装置(図示せず)が左右揺動自在に装着される。
前記機体フレーム2上には、後部にエンジンE、ラジエータ3及びカウンタウエイト15を搭載し、右側部にオイルタンク16、バッテリ17及びコントロールバルブ18を、左側部にエンジンEに燃料を供給する燃料タンク及び給油ポンプをそれぞれ搭載し、中央に運転席19を配置し、その運転席19の前下にステップが形成されている。
図1〜8において、機体フレーム2の後上部には、エンジンEを跨ぐように4柱式(又は3柱式)の支持枠4が固定されており、この支持枠4によって、前記側部ボンネットS及び後部ボンネットBが支持され、運転席19を保護するキャノピ22が立設されている。
前記支持枠4は、天板4Aと、この天板4Aに上部が連結された前後・左右支柱4B、4C、4D、4Eとを有し、支持枠4の右端側の天板4Aの右端及び前後右支柱4B、4CはエンジンEとラジエータ3との間でフアンシュラウドに跨る状態に配置され、この支持枠4の右端とラジエータ3との間にはエンジンルームと熱交換装置Kの配置空間とを区画する仕切部材21が設けられている。
後部ボンネットBは、運転席19の背面から天板4Aの上面まで延設されていて支持枠4に固定の固定後部ボンネットB1と、左端が支持枠4の後左支柱4Eに枢支具を介して開閉自在に枢支された開閉後部ボンネットB2と、前記固定後部ボンネットB1の左側面でかつ開閉後部ボンネットB2の左前側に位置する固定のボンネット側カバーB3とを有する。
前記開閉後部ボンネットB2の自由端である右端縁は、後右支柱4Cの外面に設けられる後閉鎖部材に対向しており、熱交換装置Kの配置空間は側部ボンネットSの後部によって開閉自在となっている。前記側部ボンネットS及びカウンタウエイト15にはラジエータ3に外気を吸い込む空気孔23が形成されている。
符号25はエアクリーナの吸い込み用エアパイプであり、隔壁部材21Aに貫通固着された金属パイプ25Aに可撓パイプ25Bを連結して構成され、前記可撓パイプ25Bの先端は前記空気流路の上側を間仕切る上間仕切り板に挿脱自在挿通して、ラジエータ3の空気流路に臨むように設けられている。
前記ステー11は前後一対あって、右端(風上側の端部)が連結棒26によって互いに連結されており、コの字の左端片が隔壁部材21Aの上部にボルト締結されており、コの字の右端片には熱交換装置KとしてのオイルクーラKAの上部をボルト締結して支持している。
前記上取付板27Uの前後部には把手部材30F、30Rが設けられ、オイルクーラKAを傾倒するとき、着脱するときに利用される。
前後各受部材8には側面視L字状に屈曲していて上側に開口した凹部8aが形成されており、この凹部8aが横軸6を回動自在に支持し、かつ上方へ離脱可能にしている。
従って、オイルクーラKAは横軸6を受部材8の凹部8aに預けた状態で、上取付板27Uをステー11に対面してボルト締結し、これにより支持枠4に取り付ける。前記ボルトの締結を解除すると、横軸6を中心に上部を右側(風上側)に傾倒でき、ラジエータ3の風上側の面を清掃することができる。
オイルクーラKAの傾動及び着脱は、機体フレーム2にカウンタウエイト15を装着したままでも行える。
前記オイルクーラKAのクーラ本体28は下部に前後一対の継手10を下方突出状に設けており、この前後継手10はクーラ本体28から下方に突出しかつその下端から対向内方向に屈曲し、さらに対向内端から風上側に屈曲しており、その先端に媒体輸送管9が接続されている。
前記コンデンサKBはオイルクーラKAの風上側に配置されており、前記後把手部材30Rを利用して取り付けられ、前記燃料クーラKCはオイルクーラKAの後側に配置されており、前記上下取付板27U、27D又は後端連結板を利用して取り付けられており、これらはオイルクーラKAとともにアッセンブリを構成し、ラジエータ3と別個に組み立てられて、機体フレーム2及び支持枠4に対して装着され、またステー11からボルト締結を解除することにより、一体的に傾倒できかつ離脱可能になる。
例えば、エンジンEに対してラジエータ3及び熱交換装置Kを左右反対勝手に配置したり、エンジンE、ラジエータ3及び熱交換装置K等を機体フレーム2の左右側部に配置したりしてもよい。
3 ラジエータ
4 支持枠
5 緩衝材
6 横軸
7 台部材
8 受部材
9 媒体輸送管
10 継手
11 ステー
12 制限具
B 後部ボンネット
E エンジン
H 上部構造
K 熱交換装置
KA オイルクーラ
S 側部ボンネット
Claims (3)
- 機体フレーム(2)上にラジエータ(3)を搭載するとともにこのラジエータ(3)の上部を支持する支持枠(4)を固定し、前記ラジエータ(3)より風上側に熱交換装置(K)を配置し、この熱交換装置(K)を風上側に傾倒可能にすべくその下部を機体フレーム(2)に対して横軸(6)廻り回動可能に支持し、前記熱交換装置(K)の上部を前記支持枠(4)に対して着脱自在に取り付けており、
前記支持枠(4)の上部から風上側へステー(11)を延設し、このステー(11)でラジエータ(3)の上部を緩衝材(5U)を介して支持するとともに前記熱交換装置(K)の上部を着脱自在に取り付けており、前記熱交換装置(K)の上部をステー(11)から離脱して風上側に傾倒する際に回動制限をする制限具(12)を前記ステー(11)に設けていることを特徴とするボンネット内部構造。 - 機体フレーム(2)上にラジエータ(3)を搭載するとともにこのラジエータ(3)の上部を支持する支持枠(4)を固定し、前記ラジエータ(3)より風上側に熱交換装置(K)を配置し、この熱交換装置(K)を風上側に傾倒可能にすべくその下部を機体フレーム(2)に対して横軸(6)廻り回動可能に支持し、前記熱交換装置(K)の上部を前記支持枠(4)に対して着脱自在に取り付けており、
前記支持枠(4)の上部から風上側へステー(11)を延設し、このステー(11)でラジエータ(3)の上部を支持するとともに前記熱交換装置(K)の上部を着脱自在に取り付けており、前記熱交換装置(K)の上部をステー(11)から離脱して風上側に傾倒する際に回動制限をする制限具(12)を前記ステー(11)に設けていることを特徴とするボンネット内部構造。 - 前記ラジエータ(3)の下部を緩衝材(5D)を介して搭載する台部材(7)を前記機体フレーム(2)に立設し、この台部材(7)に前記熱交換装置(K)の下部に設けた横軸(6)を上方離脱可能に枢支する受部材(8)を設け、前記熱交換装置(K)の下部に風上側の媒体輸送管(9)と接続される継手(10)を下方突出状に設けており、
前記受部材(8)には横軸(6)を回転自在にかつ離脱可能に支持する上側開口状の凹部(8a)を形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載のボンネット内部構造。
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