JP6562375B1 - 金属板抵抗器およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本開示の課題は、抵抗値及びTCRを低くすることである。本開示に係る金属板抵抗器(10)において、一対の凹部(12)は、抵抗体(11)の一面(11a)の両端部に形成される。一対の電極(13a、13b)は、少なくとも一部が一対の凹部(12)の内部にそれぞれ埋設され、抵抗体(11)より低い比抵抗の金属で形成される。保護膜(14)は、抵抗体(11)の一面(11a)の一対の電極(13a、13b)間に形成される。一対の電極(13a、13b)の各々は、第1の部分(15)と、第2の部分(16)とを含む。第1の部分(15)は、抵抗体(11)の一面(11a)から突出して保護膜(14)の端部(14a)と接する。第2の部分(16)は、一対の凹部(12)のうち対応する凹部(12)の内部に設けられる。一対の電極(13a、13b)が並ぶ方向において、第2の部分(16)の長さが第1の部分(15)の長さより長い。

Description

本開示は、スマートフォン、タブレットに代表される情報通信機器において、一対の電極間の電圧を測定することによって電流量を検出する目的で使用される金属板抵抗器およびその製造方法に関する。
特許文献1には、チップ状の抵抗体と、この抵抗体の表面または裏面に間隔を隔てて設けられた複数の電極と、を備えたチップ抵抗器が記載されている。抵抗体は、例えば、Ni−Cu系合金、Cu−Mn系合金、Ni−Cr系合金等からなる。複数の電極は、例えば、抵抗体に銅メッキを施すことにより形成されている。
特許文献1に記載のチップ抵抗器では、複数の電極と、抵抗体の複数の電極間における表面または裏面にしか電流が流れないため、抵抗値を低くできなかった。さらに、チップ抵抗器全体のTCR(抵抗温度係数)に、複数の電極のTCRが寄与する割合が大きくなるため、抵抗値を低くするほどTCRが大きくなるという課題があった。ここで、複数の電極を形成する銅のTCRは、4300×10/℃であり、相対的に大きな値である。
特開2004−311747号公報
本開示の目的は、抵抗値およびTCRを低くすることができる金属板抵抗器およびその製造方法を提供することにある。
一態様に係る金属板抵抗器は、金属で構成された抵抗体と、前記抵抗体の一面の両端部に形成された一対の凹部と、少なくとも一部が前記一対の凹部の内部にそれぞれ埋設され、前記抵抗体より低い比抵抗の金属で形成された一対の電極と、前記抵抗体の前記一面の前記一対の電極間に形成された保護膜と、を備え、前記一対の電極の各々は、前記抵抗体の前記一面から突出して前記保護膜の端部と接する第1の部分と、前記一対の凹部のうち対応する凹部の内部に設けられた第2の部分と、を含み、前記一対の電極が並ぶ方向において、前記第2の部分の長さが前記第1の部分の長さより長い。
一態様に係る金属板抵抗器の製造方法は、金属からなるシート状抵抗体に一定間隔で帯状に複数の溝部を形成する工程と、前記溝部の内部に樹脂を充填して帯状の樹脂層する工程と、前記樹脂層が形成されていない箇所において前記シート状抵抗体が露出するような開口部を有する保護膜を前記シート状抵抗体上に形成する工程と、前記シート状抵抗体の前記保護膜から露出している部分を、前記シート状抵抗体を貫通しないようにエッチングで複数の凹部を形成する工程と、前記複数の凹部内にめっきして複数の電極層を形成する工程と、前記帯状の樹脂層の中心線で切断し、かつ、前記複数の電極層の中心を通り前記中心線と交差する線で切断して前記シート状抵抗体を個片に分割する工程とを備えた。
図1は、本開示の一実施の形態における金属板抵抗器の断面図である。 図2は、図1のV1−V1線断面図である。 図3A〜図3Dは、同上の金属板抵抗器の製造方法を示す図である。 図4A〜図4Eは、同上の金属板抵抗器の製造方法を示す図である。 図5A〜図5Eは、同上の金属板抵抗器の製造方法を示す図である。 図6A〜図6Cは、同上の金属板抵抗器の製造方法を示す図である。 図7は、本開示の一実施の形態における金属板抵抗器の断面図である。 図8は、比較例の金属板抵抗器の断面図である。
(第1構成例)
図1は本開示の一実施の形態における金属板抵抗器10の断面図、図2は図1のV1−V1線断面図である。
一実施の形態における金属板抵抗器10は、図1、図2に示すように、金属板で構成された抵抗体11と、抵抗体11の下面11aの長さ方向(X方向)の両端部に形成された凹部12と、凹部12の内部に埋設され、抵抗体11より低い比抵抗の金属で形成された一対の電極13a、13bと、抵抗体11の下面11aの一対の電極13a、13b間に形成された第1の保護膜14とを備えている。
そして、一対の電極13a、13bはそれぞれ、第1の保護膜14のX方向に離れる両端部14aと接する第1の部分15と、凹部12の内部に設けられ、X方向に離れる抵抗体11の両端面11cと接する第2の部分16とで構成されている。第2の部分16の幅は、第1の部分15の幅より広くなっている。
上記構成において、抵抗体11は、比較的電気抵抗率が高くTCRが低い金属、例えばニクロム、銅ニッケル、マンガニン等からなる金属で構成されている。
この抵抗体11は、厚み方向Zで間隔を隔てた下面(一面)11aと上面(一面と対向する他面)11bを有する。なお、抵抗値を調整する場合は、抵抗体11の下面11a側に、抵抗体11を貫通しないスリット(図示せず)を形成する。
また、凹部12は、抵抗体11の下面11aの長さ方向Xにおいて離れた両端部に形成され、抵抗体11の上面11bまで貫通しない。
また、一対の電極13a、13bは、抵抗体11より電気抵抗率(比抵抗)が低くTCRが高い銅、銀等の金属で構成されている。この一対の電極13a、13bは、厚膜材料またはめっきで構成されている。一対の電極13a、13bは、凹部12の内部に埋設されている。
さらに、第1の保護膜14は、一対の電極13a、13bの間に抵抗体11の露出部分を覆うように抵抗体11の下面11aに設けられ、エポキシ樹脂等からなる厚膜材料で構成されている。
また、厚み方向Z(Z方向)において、一対の電極13a、13bは、抵抗体11の下面11aより突出しており、その一部(第1の部分15)は第1の保護膜14の両端部14aと接している。
すなわち、一対の電極13a、13bは、凹部12の内部だけでなく、第1の保護膜14が形成されている部分まで連続的、一体的に伸び、一対の電極13a、13bは、第1の保護膜14の両端部14aに接するように設けられる。
一対の電極13a、13bは、第1の保護膜14の両端部14aと接する第1の部分15と、凹部12の内部に設けられ抵抗体11の両端面11cと接する第2の部分16にそれぞれ分けることができる。ここで、抵抗体11の両端面11cは抵抗体11のX方向に離れる箇所で一対の電極13a、13bから露出していない。
そして、抵抗体11の下面11a側の第1の保護膜14の下面と一対の電極13a、13bの下面とは面一である。
図2は、図1のV1−V1線断面図で、厚み方向Zで切断した場合を示している。図2の破線は、第1の保護膜14(図2では表れない)と抵抗体11の下面11aとの界面を表し、一対の電極13a、13bの破線より下が第1の部分15、上が第2の部分16となる。
図2に示すように、幅方向Yにおいて、一対の電極13a、13bの第2の部分16の幅が第1の部分15の幅より広くなっている。ここで、幅方向Yは、長さ方向Xと厚み方向Zと直交する方向である。言い換えると、一対の電極13a、13bが並ぶ方向と交差する方向(Y方向)は、一対の電極13a、13bが並ぶ方向(X方向)、及び第1の部分15と第2の部分16とが並ぶ方向(Z方向)の両方と交差(直交)する方向である。
なお、一対の電極13a、13bは、第1の部分15のみを長さ方向Xに伸ばしたL状にはなっていない。抵抗体11の一対の電極13a、13b間における下面11a近傍にしか電流が流れないのを防ぐためである。
また、幅方向Yにおいて、抵抗体11の全面に凹部12を設けなくてもよい。
そして、抵抗体11の上面11bをエポキシ樹脂からなる第2の保護膜17で被覆する。また、抵抗体11、一対の電極13a、13bのY方向に離れる側面も第3の保護膜18で被覆する。
さらに、抵抗体11の一対の電極13a、13bから露出する面と一対の電極13a、13bの下面、端面とに一体的にめっき層19が形成されている。このめっき層19は、ニッケルめっき、すずめっきで構成される。
以下、本開示の一実施の形態における金属板抵抗器10の製造方法について図面を参照しながら説明する。
なお、生産のし易さから、上記図1、図2で説明した金属板抵抗器10の上下を逆にして説明する。
まず、図3A及び図3Bに示すように、シート状樹脂基板21上面にCuMnNi等からなる金属で構成されたシート状抵抗体22が形成されたものを用意する。シート状樹脂基板21は金属板抵抗器10の第2の保護膜17に対応する。なお、工程内での運搬用に、シート状樹脂基板21下面に別のシートを形成してもよい。
ここで、図3Aは上面図、図3Bは、図3AのV2−V2線断面図である。
次に、図3C及び図3Dに示すように、ダイシングによって、シート状抵抗体22に一定間隔で帯状に複数の溝部23を形成する。溝部23はシート状抵抗体22のみを貫通し、シート状樹脂基板21には形成しない。
ここで、図3Cは上面図、図3Dは、図3CのV3−V3線断面図である。
次に、図4A及び図4Bに示すように、溝部23の内部にエポキシ樹脂を充填して帯状の樹脂層24を形成する。樹脂層24は、抵抗体11、一対の電極13a、13bのY方向に離れる側面を覆う第3の保護膜18に対応する。
ここで、図4Aは上面図、図4Bは、図4AのV4−V4線断面図である。
次に、図4C、図4D及び図4Eに示すように、シート状抵抗体22の樹脂層24が形成されている箇所とその周辺部の上面に保護膜25を形成し、そして、シート状抵抗体22を樹脂層24が形成されていない箇所において露出させる。
このとき、フォトリソ工法を用い、複数の帯状の溝部23(樹脂層24)と平行な方向及び、複数の帯状の溝部23(樹脂層24)と直交する方向においては、保護膜25で覆われていない露出箇所が所定間隔になるようにする。
また、フォトリソ工法の際のレジストを除去せずに保護膜25とする。保護膜25は第1の保護膜14に対応する。
なお、樹脂層24と保護膜25を同時に形成してもよい。さらに、フォトリソ後にレジストを除去し、別途保護膜25を形成してもよい。
ここで、図4Cは上面図、図4Dは、図4CのV5−V5線断面図、図4Eは、図4CのV6−V6線断面図である。
その後、図5A及び図5Bに示すように、シート状抵抗体22の保護膜25から露出した箇所をエッチングする。このとき、シート状抵抗体22を全て除去せず、下方の一部を残す。エッチングによって除去された部分が凹部12に対応する。
ここで、図5Aは図4Dの後、図5Bは図4Eの後のそれぞれエッチングされた状態を示す。
次に、図5C、図5D及び図5Eに示すように、シート状抵抗体22においてエッチングされて除去された部分(凹部12)の内部に、めっきによって電極層26を形成する。電極層26は凹部12から上方に突出させて保護膜25の上まで形成する。そして、電極層26の上面と保護膜25の上面が面一になるように研磨する。電極層26が一対の電極13a、13bに対応する。
ここで、図5Cは上面図、図5Dは、図5CのV7−V7線断面図、図5Eは、図5CのV8−V8線断面図である。
次に、図6A、図6B及び図6Cに示すように、帯状の樹脂層24の中心部を沿うT1線と、電極層26の中心部を通りT1線と直交するT2線で分割して、個片状の一実施の形態における金属板抵抗器10を形成する。この場合において、T1線で分割する工程とT2線で分割する工程とを同時に行ってもよいし、順番に行ってもよい。さらに、T1線で分割する工程とT2線で分割する工程とを順番に行う場合において、T1線で分割する工程が先であってもよいし、T2線で分割する工程が先であってもよい。
なお、説明を簡単にするために、図3A〜図6Cでは電極層26が、縦3列、横2列のシート状に形成されている部分を示す。
ここで、図6Aは上面図、図6Bは、図6AのV9−V9線断面図、図6Cは、図6AのV10−V10線断面図である。
上記したように一実施の形態における金属板抵抗器10においては、一対の電極13a、13bが抵抗体11の端面11c側にも構成されるため、厚み方向Zにおける抵抗体11内部の電流密度が均一になる。これにより、一対の電極13a、13b間に均一で多くの電流が流れるため、容易に抵抗値を低くすることができる。また、温度上昇すると一対の電極13a、13bの抵抗値が高くなるため、抵抗体11の端面11c側や上面11b側に流れる電流がさらに増える。これにより、測定される抵抗値が低くなるため、測定抵抗値に対する一対の電極13a、13bの影響が低下し、TCRが下がるという効果が得られるものである。
さらに、一対の電極13a、13bの端面11c側に構成された第2の部分16の幅が広いため、より多くの電流が抵抗体11の端面11c側、上面11b側に流れ、これにより、より容易に抵抗値を下げることができる。
また、一対の電極13a、13bと抵抗体11とが、抵抗体11の端面11cと上面11b側の面の2面で接続しているため、両者の接続面積が広くなる。これにより、接続性が安定し、応力に対して強度が強くなり、放熱性も向上する。さらに、抵抗体11の下面11a側と端面11c側に実装用はんだが形成されるため、実装強度が強くなる。
そして、エッチングで凹部12を形成しているため、凹部12の位置、大きさ、凹部12内面の平滑性を安定化させることができる。これにより、一対の電極13a、13bを上記所定の形状に安定して形成できる。エッチングで形成された凹部12の内面に、印刷ではなくめっきで一対の電極13a、13bを形成しているため、一対の電極13a、13bを精度良く設けることができ、かつ抵抗体11との密着性もよく、加熱する必要もないため、抵抗体11の劣化も防ぐことができる。
(第2構成例)
図7は、本開示の一実施の形態における金属板抵抗器10Aの断面図である。第2構成例では、一対の電極13a、13bの各々において、長さ方向Xにおける第2の部分16Aの長さが第1の部分15Aより長くなっている点で第1構成例と異なっている。なお、それ以外の構成については第1構成例と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態における金属板抵抗器10Aは、図7に示すように、抵抗体11Aと、凹部12Aと、一対の電極13a、13bと、第1の保護膜14Aと、を備えている。
一対の電極13a、13bの各々は、第1の部分15Aと、第2の部分16Aと、で構成されている。そして、本実施の形態では、抵抗体11Aの長さ方向Xにおいて、第2の部分16Aの長さが第1の部分15Aより長くなっている。
この構成によれば、図7に示すように、一対の電極13a、13bの第2の部分16A間の距離を短くすることができるため、より多くの電流が抵抗体11Aの端面11c側に流れ、これにより、より容易に抵抗値を下げることができる。
そしてさらに、厚み方向Zにおいて、一対の電極13a、13bの第2の部分16の厚み(凹部12の深さ)を抵抗体11の厚みの0.5倍以上とすれば、より多くの電流が抵抗体11の端面11c側、上面11b側に流れるため、抵抗値およびTCRを低くすることができる。
(比較例)
比較例に係る金属板抵抗器10Bは、図8に示すように、抵抗体1と、一対の電極2a、2bと、めっき層3と、第1の保護膜4と、第2の保護膜5と、を備える。
抵抗体1は、CuNiからなる金属板で構成されている。一対の電極2a、2bは、Cuで構成されており、抵抗体1の下面1aの両端部に形成されている。めっき層3は、はんだ付け性良化のために設けられている。第1の保護膜4は、抵抗体1の下面1aにおいて一対の電極2a、2b間に形成されている。第2の保護膜5は、抵抗体1の上面1bに形成されている。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る金属板抵抗器(10A)は、抵抗体(11A)と、一対の凹部(12A)と、一対の電極(13a、13b)と、保護膜(第1の保護膜14A)と、を備える。抵抗体(11A)は、金属で構成されている。一対の凹部(12A)は、抵抗体(11A)の一面(下面11a)の両端部に形成されている。一対の電極(13a、13b)は、少なくとも一部(第2の部分16A)が一対の凹部(12A)の内部にそれぞれ埋設され、抵抗体(11A)より低い比抵抗の金属で形成されている。保護膜は、抵抗体(11A)の一面の一対の電極(13a、13b)間に形成されている。一対の電極(13a、13b)の各々は、第1の部分(15A)と、第2の部分(16A)と、を含む。第1の部分(15A)は、抵抗体(11A)の一面から突出して保護膜の端部と接している。第2の部分(16A)は、一対の凹部(12A)のうち対応する凹部(12A)の内部に設けられている。一対の電極(13a、13b)が並ぶ方向(X方向)において、第2の部分(16A)の長さが第1の部分(15A)の長さより長い。
この態様によれば、抵抗値およびTCRを低くすることができる。さらに、一対の電極(13a、13b)の第2の部分(16A)間の距離を短くすることができるため、より多くの電流が抵抗体(11A)の端面(11c)側に流れ、これにより、より容易に抵抗値を下げることができる。
第2の態様に係る金属板抵抗器(10;10A)では、第1の態様において、一対の電極(12;12A)が並ぶ方向と交差する方向(Y方向)において、第2の部分(16;16A)の幅が、第1の部分(15;15A)の幅より広い。
この態様によれば、より多くの電流が抵抗体(11;11A)の端面(11c)側、上面(11b)側に流れ、これにより、より容易に抵抗値を下げることができる。
第3の態様に係る金属板抵抗器(10;10A)では、第1又は2の態様において、第1の部分(15;15A)と第2の部分(16;16A)とが並ぶ方向において、第2の部分(16;16A)の厚みが抵抗体(11;11A)の厚みの1/2以上である。
この態様によれば、より多くの電流が抵抗体(11;11A)の端面(11c)側、上面(11b)側に流れるため、抵抗値およびTCRを低くすることができる。
第4の態様に係る金属板抵抗器(10)の製造方法は、6つの工程を備える。第1の工程は、金属からなるシート状抵抗体(22)に一定間隔で帯状に複数の溝部(23)を形成する工程である。第2の工程は、溝部(23)の内部に樹脂を充填して帯状の樹脂層(24)を形成する工程である。第3の工程は、樹脂層(24)が形成されていない箇所においてシート状抵抗体(22)が露出するような開口部を有する保護膜(25)をシート状抵抗体(22)上に形成する工程である。第4の工程は、シート状抵抗体(22)の保護膜(25)から露出している部分を、シート状抵抗体(22)を貫通しないようにエッチングで複数の凹部(12)を形成する工程である。第5の工程は、複数の凹部(12)内にめっきして複数の電極層(26)を形成する工程である。第6の工程は、帯状の樹脂層(24)の中心線(T1)で切断し、かつ、複数の電極層(26)の中心を通り中心線(T1)と交差する線(T2)で切断してシート状抵抗体(22)を個片に分割する工程である。
この態様によれば、抵抗値およびTCRを低くすることができる。
第2及び3の態様に係る構成については、金属板抵抗器(10;10A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
本開示に係る金属板抵抗器は、抵抗値およびTCRを低くすることができるという効果を有するものであり、スマートフォン、タブレットに代表される情報通信機器の電流検出用途として使用される金属板抵抗器等として有用である。
10,10A 金属板抵抗器
11,11A 抵抗体
11a 下面(一面)
12,12A 凹部
13a、13b 一対の電極
14,14A 第1の保護膜
15,15A 一対の電極の第1の部分
16,16A 一対の電極の第2の部分
22 シート状抵抗体
23 溝部
24 樹脂層
25 保護膜
26 電極層
T1 中心線
T2 線

Claims (4)

  1. 金属で構成された抵抗体と、
    前記抵抗体の一面の両端部に形成された一対の凹部と、
    少なくとも一部が前記一対の凹部の内部にそれぞれ埋設され、前記抵抗体より低い比抵抗の金属で形成された一対の電極と、
    前記抵抗体の前記一面の前記一対の電極間に形成された保護膜と、を備え、
    前記一対の電極の各々は、
    前記抵抗体の前記一面から突出して前記保護膜の端部と接する第1の部分と、
    前記一対の凹部のうち対応する凹部の内部に設けられた第2の部分と、を含み、
    前記一対の電極が並ぶ方向において、前記第2の部分の長さが前記第1の部分の長さより長い、
    金属板抵抗器。
  2. 前記一対の電極が並ぶ方向と交差する方向において、前記第2の部分の幅が、前記第1の部分の幅より広い、
    請求項1に記載の金属板抵抗器。
  3. 前記第1の部分と前記第2の部分とが並ぶ方向において、前記第2の部分の厚みが前記抵抗体の厚みの1/2以上である、
    請求項1又は2に記載の金属板抵抗器。
  4. 金属からなるシート状抵抗体に一定間隔で帯状に複数の溝部を形成する工程と、
    前記溝部の内部に樹脂を充填して帯状の樹脂層を形成する工程と、
    前記樹脂層が形成されていない箇所において前記シート状抵抗体が露出するような開口部を有する保護膜を前記シート状抵抗体上に形成する工程と、
    前記シート状抵抗体の前記保護膜から露出している部分を、前記シート状抵抗体を貫通しないようにエッチングで複数の凹部を形成する工程と、
    前記複数の凹部内にめっきして複数の電極層を形成する工程と、
    前記帯状の樹脂層の中心線で切断し、かつ、前記複数の電極層の中心を通り前記中心線と交差する線で切断して前記シート状抵抗体を個片に分割する工程とを備えた、
    金属板抵抗器の製造方法。
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